SPECIAL EDITION
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snow「無理だと思えても挑戦することでさらに成長できる」前人未踏の挑戦を続ける岩渕麗楽のスノーボードへ懸ける思い2024.04.08
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danceStripes & Mennoが優勝!23年越しに開催した伝説のブレイキン・バトルイベント「Red Bull Lords of the Floor」2024.04.07
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danceブレイキンカルチャーの歴史的な大会「Red Bull Lords of the Floor」が明日アメリカ・シアトルで開催2024.04.06
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dance23年越しにシアトルで開催される「Red Bull Lords of the Floor」日本から参戦する4名のB-Boy・B-Girl 大会直前インタビュー2024.04.05
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doubledutchスポーツジャンルのダブルダッチとは?! 全日本選手権「ALL JAPAN 2024 TEAM」を解説!2024.04.05
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skate2024年のJSLシリーズ開幕戦となった“BORDERLESS SESSION”を制したのは、佐々木音憧!2024.04.182024年4月14日(日)静岡県静岡市にある東静岡アート&スポーツヒロバにて、Japan Street League (以下:JSL)2024年の第1戦 ” BORDERLESS SESSION ”が開幕された。2024年の招待選手は昨年JSLランキングトップ10名に加えて、映像選考により新たに男女20名の選手を迎える形となった。大会当日は怪我等により参戦できなかった選手もいた中、計24名の若きスケーター達が静岡の地に集結した。 招待選手たちの集合写真 JSLは今大会より国内大会では珍しい男女混合のジェンダーレス大会として開催された。出場者は完全招待制になっており、北は北海道、南は九州とまさに全国から選手が集まる中、そして海外から台湾のレジェンドADee Lu(アディー・ルー)が招待された。オリンピックイヤーの今年は年間を通して全2戦を予定しており、シリーズ年間王者を決めるストリートツアーリーグである。JSLは日本から世界の舞台へ繋がるリーグになることを使命と掲げ、より世界を意識する為に国際ストリート大会同様のレギュレーションを採用。予選は45秒のラン2本のみで争い、ベストスコア1本(100点満点)が採用され、各ヒートの上位8名が決勝進出となる。決勝は45秒のラン2本とベストトリック5本の計7本のうちのベストスコア4本の合計点(400点満点)で勝敗が決まる。ただし、ランは最大で1本のみが採用となる。このことから決勝ではラン2本でミスをした場合でも、ベストトリックで逆転が可能となるため、最後の1本まで体力と集中力が必要となる最後まで油断できない戦いが繰り広げられた。 JSL初開催となる東静岡アート&スポーツヒロバ 東静岡アート&スポーツヒロバ ここ東静岡アート&スポーツヒロバでは、スケートボードやBMX、インラインスケートを楽しむことができるローラースポーツパークや、アートイベントを始め様々なイベントの開催も可能な芝生エリアがある。またこのパークは、昨年のStreet League Skateboarding (以下 : SLS)で大躍進をみせ、さらに今年3月にドバイで行われた「WST Dubai Street 2024」でも見事優勝を収めた、今まさにノリに乗っている根附海龍(ネツケ・カイリ)のホームパークでもある。なお今大会には現地時間4月20日(土)にアメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴで開催されるSLSツアー参戦のためエントリーを見合わせた。 佐々木音憧がベテラン池を抑え、2024年開幕戦を勝ち取る 佐々木音憧のライディング 佐々木音憧・池慧野巨・渡邊星那・藪下桃平・齋藤丈太郎・瀧永遥句・田渕利來・安部来夢の8名が決勝進出。JSLでは表彰台常連とも言える佐々木音憧(ササキ・トア)が安定したランとベストトリックで4本の高得点をしっかりメイクし優勝した。 ランでは「キャバレリアルフロントサイドリップスライド」「フェイキーフロントサイドスミスストール」「360フリップ」「バックサイド360」などとバリエーション豊かなラン構成でミスがあったものの78.60pt獲得。ベストトリックはランで温存していたノーリーで攻める。1本目に「ノーリー180スイッチスミスグラインド」が83.20pt、2本目は「ノーリー180ファイブオーグラインド」でトライするもミス。3本目は同じ技をしっかりメイクし87.27pt、4本目は世界選手権でも披露し、ナイジャ・ヒューストンも彼のこの技に惚れたのではないかと思われるほどの完璧な、「キャバレリアルノーズブラントスライド toフェイキー」をメイクし89.50ptと高得点を連発し優勝を飾った。勝利者インタビューでは「最高です。ランをミスで乗り切れなかったのが悔しいですね。このあと5月にオリンピック予選シリーズ(OQS)上海大会があって、ここまで来たからには必ずオリンピックに出たいです。」と佐々木らしい短い言葉で優勝の喜びと今後の意気込みを語った。 池慧野巨のライディング 22歳のベテラン池慧野巨(イケ・ケヤキ)は予選後のインタビューで「ここに来る前に確かロングレールからレッジにかけれそうな所があったなーと思って、50-50トランスファ50-50をトライしました。ミスったけど、自分的にはオモロかったので良しです!コンテストは出ないと感覚が鈍ってしまうので、タイミングが合えば出れる限り出たいと思っていました。45秒のランが自分自身苦手なのは自覚しているので、もしこのまま決勝にあがれたらベストトリックでカバーして優勝を狙いたいですね。」と語り、決勝ではその苦手とするランで「バックサイドファイブオーグラインド180アウト」のミスが響き佐々木の得点に届かず準優勝となった。そんな池だったが、ベストトリックの4本目では「ノーリービックスピンバックサイドテールスライドtoフェイキー」を完璧にメイクし、今大会最高得点の90.23ptをマークした。 渡邊星那のライディング 3位は佐々木と同じく17歳の渡邊星那(ワタナベセナ)。予選ギリギリ8位で決勝へと駒を進めた渡邊は「ヒール技がなくなったら終わり!」と豪語するくらいのヒールマスター。予選後のインタビューでは「一番メイクしたかったヒールフリップバックサイドグラインドをメイクできず悔しかったです。ブラントとかフィーブルが決まって気持ちいーって思ってたら勢いがつき過ぎてミスっちゃいました。」と話してくれた。その後決勝のベストトリックでは2本目に完璧な「バリアルヒールバックサイドリップスライド」が84.23pt、4本目の「ヒールフリップフロントサイドリップスライド」が85.27ptと得意のヒールからなるトリックを駆使して得点を伸ばすもあと1本がメイクすることができず、惜しくも3位フィニッシュとなった。 特別賞はガールズ最高得点をメイクした弱冠12歳の松本雪聖が受賞 松本雪聖のライディング 今回は特別賞としてベストガールズ賞が設けられた。受賞したのはガールズ最高得点をメイクした弱冠12歳、熊本出身の中学1年生である松本雪聖 (マツモトイブキ)。松本は今年3月にドバイで行われた「WST Dubai Street 2024」で4位に入賞した実力者だ。ランでは「キックフリップフロントサイドボードスライド」「バックサイドノーズグラインド」「フロントサイドフィーブルグラインド」「フロントサイドノーズグラインド」「バックサイドフリップ50-50グラインド」と技のバリエーションが豊富で安定感と攻めのライディングを見せつけた。予選45秒のランでは2本ともフルメイクし63.20ptと64.80ptと高得点を叩き出すも惜しくも予選敗退となった。松本は「予選最後のバックサイドフリップ50-50が練習ではどうしても決まらず苦戦したんですけど、本番では決めれてよかったです。長いレールとか女の子だとなかなか流せないんで、そこを意識してランでの技のバリエーションを増やしていきたいです。これからも頑張りますんで、応援よろしくお願いします!」と笑顔で語ってくれた。 右から招待選手の松本、杉本、中島 今回女子選手は北野朝戸(キタノセト)・高橋月音(タカハシユノ)・松本雪聖(マツモトイブキ)・杉本二湖(スギモトニコ)・中島野々花(ナカジマノノカ)・藤澤虹々可(フジサワナナカ)の6名が映像審査を通過し招待された。 ローカルライダーの根附海龍が応援に駆けつける 会場へ応援に駆け付けた根附海龍 大会終盤には、4月20日(土)の「SLSサンディエゴ」そして5月16日(木)〜19日(日)の「オリンピック予選シリーズ(OQS)上海大会」と国際大会への転戦が続くことから体力温存を優先し今大会をスキップした根附だったが会場へ応援に駆けつけてくれた。「いつも滑っているパークですし、全国からトップ選手が集まるってことで応援を兼ねて観戦しに来ました。同じ静岡の浦野建隼を応援しに来たんですが、予選で負けちゃって…笑。 SLSっていう大会はスケーターにとってとても重要な大会ですし、そこで自分の滑りをして表彰台に上がれたらいいなと思います。そのあとのオリンピック予選では獲得ポイントがデカくなるけど、そういうことは意識せず自分らしく滑りメダルを取ることと、オリンピックに出場して、金メダル取れるよう頑張ります。」と、メインMC上田豪氏のインタビューに答え、今後続く大会への意気込みを語ってくれた。(*開催日程は現地時間) 昨年、SLS出場へ繋がる日本唯一の大会として注目を集めたのがこのJSL。根附に続く新たなスーパースターが誕生するのか?!次戦では何かしらの情報が公開されることだろう。 そんな次戦は夏のパリ五輪を終えた2024年9月29日(日)スキップファクトリーでの開催が決定。今年は2戦のためここで年間チャンピオンが決定する。 大会結果 1位:佐々木 音憧 338.57pt2位:池 慧野巨 327.93pt3位:渡邊星那 249.17pt4位:藪下 桃平 233.96pt5位:齋藤 丈太郎 157.37pt6位:瀧永 遥句 152.54pt7位:田渕 利來 148.04pt8位:安部 来夢 70.23pt特別賞:松本 雪聖 大会概要 【タイトル】BORDERLESS SESSION【日程】2024年4月14日(日) 【会場協力】東静岡アート&スポーツヒロバ(〒420-0813 静岡県静岡市葵区長沼3−76)【主催】JAPAN STREET LEAGUE実行委員会【協力】4s sound / Liveheats / Tufleg / GREENFUL【特別協賛】FOD / SEIKO 5 SPORTS / Columbia / SKIPFACTORY / ステンレスアート共栄 / MARUHAN / Red Bull Japan【MC】上田豪 (メインMC) / 寺井裕次郎 (サブMC)【ジャッジ】謝花明徳 / 橋本貴興 / 宮島大介【ライブ配信】FODプレミアム(フジテレビオンデマンド)
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surf#6 世界的にみる女性サーファーの活躍 -水野亜彩子のTake it easy.-2024.04.17皆さん、こんにちは。水野亜彩子です。とても更新がご無沙汰になってしまいましたが、今回は世界的に活躍をする女性サーファーについてお話しをしたいと思います。 ケイトリン・シマーズ(USA) WSL/Brent Bielmann 2019年からWorld Surf Leaugeでは賞金額を男女同額、試合も男女同じスケジュールでの開催が発表され話題になってからあっという間に数年が経ちました。今までは女性のChampion Tourに組み込まれていなかったハワイ州ノースショアパイプラインなどでも女性のChampion Tourが開催されるようになりました。パイプラインで試合が開催されるということはハードな波も乗りこなす必要があり、よりオールラウンダーな選手が求められるようになりました。この取り組みから数年が経ちますが女性サーファーのレベルは急激に上がる結果に。 なかでも、今年のWorld Surf Leauge Champion Tour 開幕戦ハワイ州ノースショアパイプラインで行われたLexus Pipe Pro Presented by YETIでは女性サーファーの素晴らしい活躍が目立ちました。 会場となるパイプラインとは WSL/Brent Bielmann World Surf Leauge Champion Tour 開幕戦の会場となったパイプラインはハワイ州ノースショアで最も有名なサーフスポットの1つであり、サーファーであれば一度は憧れる筒状になった波の間を乗るチューブライディングが出来る波がブレイクするポイントです。 海底は岩になっていて水深も非常に浅いのにも関わらず、波のサイズが上がると大人の男性の身長をはるかに越える15フィート程の大きさになることも。なので超上級者の方でないととても危険なサーフポイントになります。しかし、サーフィンのハイシーズンである11月〜2月頃になると、トップサーファーがこの波を求めて世界中からスキルアップの為に集結します。 波によっては転倒してしまうと命の危険もあるので、自分が追い求めている波に乗れるまでは、世界のトップサーファーですらも数時間〜1日近く波に乗ることが出来ず海の中でその瞬間を待つことも。。追い求めていた1本を待ち続けて乗る程の価値や魅力が、このパイプラインにはあるのです。 岸から波が崩れる場所までの距離が近いので、冬のハワイに行く機会があればパイプラインの世界を肌で感じてみることをお勧めします! 数年で乗りこなす女性Champion Tourサーファー World Surf Leauge 開幕戦 Lexus Pipe Pro Presented by YETIの会場となったパイプラインはトップサーファーでも命の危険がある程のハードな波がブレイクするポイントとお伝えしましたが、2021年CT開幕戦が行われたマウイプロの会場マウイ島ホノルアベイで発生したシャークアタックにより会場の移動を余儀なくされ、残りの4ヒート分を急遽パイプラインで開催することに。急遽開催となり、選手等はパイプラインの波に対してのサーフボードの調整や波の攻略など、十分な準備が出来ない中で開催されましたが、翌年2022年には正式に女性のChampion Tourのスケジュールに追加されサーフィン史上初となる女性のBillabong Pro Pipelineが開催されました。試合時間の中でどのような戦略を練ってどのようなサーフィンを披露してくるのか。史上初ということもあり注目が集まる中、優勝を手にしたのはワイルドカードで出場した地元のモアナ・ジョーンズ・ウォン選手でした。この試合は今でも脳裏に焼き付いていて、圧倒的な波選びにライディング。やはり地元出身の影響が強いのか、このパイプラインを知り尽くし乗り込んでいないと乗れない波なのだと感じたのを今でも覚えています。 モリー・ピックラム(AUS) WSL/Heff そこから2年が経った今ではパイプラインを乗りこなす女性サーファーが増え、レベルが格段に上がったと確信するライディングが多い印象です。Lexus Pipe Pro Presented by YETIでもスキルの高い技を披露するサーファーが増えていました。中でも個人的には3名の女性サーファーが圧倒的なチューブのスキルを身につけて、どのヒートでも必ず良い点数で勝ち上がっていたなと思います。 その3人とは、優勝をした弱冠18歳のアメリカ出身ケイトリン・シマーズ選手、準優勝は21歳のオーストラリア出身モリー・ピックラム選手、そして3位入賞を果たした20歳のハワイ出身で日本にもルーツを持つベルティー・サクラ・ジョンソン選手です。 ベルティー・サクラ・ジョンソン(HAW) WSL/Heff 人との繋がりの重要性 準優勝のモリー・ピックラム選手は、準決勝でパイプラインでは女性初の10ポイントを叩き出し、満点をスコアを獲得した素晴らしいライディングを披露しました。 ツアーで生き残る為には、パイプラインの波を乗りこなすことが必須となった今、わずか2年でハードといわれる波を乗りこなし、エクセレントライド(10点満点中8点以上の点数)をしっかりと出さないと勝てないレベルまで引き上がる成長スピードの速さに驚きを隠せませんでした。また、なんと言っても活躍したのがまだZ世代と言われる若手の選手ばかりなことにも驚きました。 今年は今まで女性のサーフシーンを牽引してきた、2020年東京オリンピック金メダリストのカリッサ・ムーア選手が現役引退、8回の世界チャンピオンに輝いているステファニー・ギルモア選手も1年間の休止を発表し、世代交代を余儀なくされましたが、若手がしっかりと育ち、ましてやシーンを引っ張る結果を目の当たりにし、今シーズンも楽しみな幕開けとなりました! また、3月26日〜4月5日にWSL Champion Tour第4戦オーストラリア ビクトリア州ベルズビーチでRip Curl Bells Beachが開催されました。ツアー全10戦のうち、前半の5戦終了時点のランキングで男性は36名から22名、女性は18名から10名が選出されるミッドシーズンカットの行方が気になる大会となりました。ハワイとは異なった波で、どのような試合が繰り広げられたのか。若手の勢いは続いたのか・・試合の模様はWSLのWEBサイトからアーカイブ視聴をすることができるので、ぜひ皆さんもチェックしてくださいね。ではまた! ※下記の関連リンクからぜひご視聴ください
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bmx日本のBMXフリースタイルの未来を感じさせた一戦。次世代が国際大会で大活躍「Vendée Freestyle Session」2024.03.30BMXフリースタイル種目の国際大会でClass-1(下記C1)に該当する「Vendée Freestyle Session」が、2024年3月22日(金)~24日(日)にわたりフランスにて開催された。今回日本のBMXフリースタイル界の次世代を担う2名が参戦し、女子エリートカテゴリーにて小澤美晴(岐阜県/14歳)が優勝。男子エリートカテゴリーでは松本翔海(福岡県/14歳) が5位入賞し、共に今季ワールドカップシリーズへ出場するためのUCIポイントを獲得した。 今年はオリンピックイヤーとなる2024年。BMXフリースタイル種目は5月と6月にオリンピック予選大会が開催されるなど、夏の本戦に向けた代表枠争いもいよいよ大詰めとなる中で、当大会にも派遣予定である中村輪夢、溝垣丈司、内藤寧々の3名をはじめとしたパリオリンピック代表候補選手たちに注目が集まっているのは言うまでもない。しかしその一方で、次回の2028年ロサンゼルスオリンピックでの活躍が特に期待されているのが、今回のC1国際大会で大活躍した小澤美晴と松本翔海の2名だ。 photograph by Japan Cycling Federation 今大会はC1というカテゴリーに分類され、他国際大会に比べると獲得できるUCIポイントは比較的少ない大会ではあったがそれでもワールドカップで活躍する強豪選手も多く出場したこともあり、今回の2人の成績はさらに上の舞台での活躍が期待できることを証明するもので、出場資格を得た今季のワールドカップシリーズでの彼らの走りに注目せざるおえない。 本記事では、そんな次世代として注目されている2人の今大会のライディングにフォーカスを当てて紹介する。 大会リポート 女子フリースタイルパーク:小澤美晴(オザワ・ミハル) 鮮烈なエリートカテゴリデビューを果たした小澤美晴 photograph by Japan Cycling Federation 現在、国内では負けなしの日本女子BMXフリースタイルパーク界の次世代期待の星がいよいよエリートカテゴリーに出場。ワールドカップ参戦中の小澤楓を兄に持つ彼女は、今大会で得意とするバースピンを中心とした「バースピン・360」や「バースピン・X-up」、そして男子顔負けの「トランスファーテールウィップ」などコンボトリックを各セクションで見事にメイクすると今大会女子唯一の90ptを叩き出し、鮮烈なエリートカテゴリーデビューを果たした。 大会後に小澤は「予選トップ通過で決勝に進み、優勝することが目標でした。初めてのエリートクラスでしたが落ち着いて練習から参加することができ、決勝では 「トランスファーテールウィップ」を決めて目標通り優勝できたので嬉しかったです。UCIポイントを獲得できたので、次戦ワールドカップ・モンペリエ大会は必ず挑戦します。やりたい技をしっかりと大会でも出せるように練習し、モンペリエの大会でいい成績を残したいです。」と次大会への期待を感じさせる力強い言葉を残した。 小澤は昨年JFBFシリーズ戦にて年齢別で軒並み優勝を果たしており、2022年にはUCIワールドカップゴールドコースト大会にてJr.ガールズクラスで優勝、またCHIMERA A-SIDE THE FINALでも優勝と国際大会で結果を残している。コースの外ではアパレルブランド「Gap」のプロモーションビデオにてモデル起用されるなど活動を幅を広げている彼女の今後の活躍に目が離せない。 男子フリースタイルパーク:松本翔海(マツモト・ショア) 5位入賞でエリートカテゴリー初戦を終えた松本翔海photograph by Japan Cycling Federation そして現在、日本の男子BMXフリースタイルパーク界を牽引している中村輪夢、ワールドカップシリーズで戦う溝垣丈司や小澤楓のメンバーに食い込む好成績を残した松本。幼少期から折り紙付きの高いスキルを持っていた彼だがここ数年の活躍は特に顕著だ。 今大会にてエリートカテゴリーは初出場となったが、それまでも国内の年齢別では大半の大会で優勝を果たすと昨年もJFBFシリーズでは年間王者に輝き、国際大会では2022年のUCIワールドカップ・モンペリエ大会とゴールドコースト大会にてジュニアメンカテゴリーで優勝、昨年のUCIワールドカップ中国大会ではアマチュアクラスで4位と着実に力を付けている。 そんな彼は今大会で「トリプルバースピン・360」や「フレアバースピン」など高難度なトリックを安定して決めるだけではなく、各セクションにトリックを入れ込みながら会場を大きく使うバリエーションの多さも披露するライディングで、現在UCI個人ランキング3位のアンソニー・ジャンジャンなどの強豪選手たちも参加する中で76ptを残し5位入賞となった。 大会後に、松本は「エリートクラスはレベルが高く今まで以上に緊張しましたが、予選・決勝に進んでいくうちに楽しむことができました。決めていた技を全て完璧にはこなせなかったですが、決勝ではハイエアーの「フレアバースピン」をメイクできました。次戦ワールドカップ・モンペリエ大会にも出場予定なので、 今回の反省点を踏まえてまずは決勝進出を目指して少しでも良い結果を残せるように努力します!」と今季のワールドカップシリーズへの意気込みを語った。 男女ともに将来有望選手を次世代に多く有している日本のBMXフリースタイルパーク界。次世代の若い力がこれからもこのようにどんどん世界へ挑戦し、活躍していくことで今後オリンピックなどの世界最高峰の舞台で輝く選手たちが生まれていくのだろう。また若い選手が活躍することで競技としてだけではなく、遊びとしてのスポーツの魅力も相乗効果で広まっていくと考えられるため、今後もこのムーブメントを途切らせずサポートし続けながら、BMX業界がさらに発展していくことを期待したい。 今後の次世代選手たちの活躍にも要注目だ! 大会結果 photograph by Japan Cycling Federation <女子エリート> 優勝: 小澤 美晴 (オザワ・ミハル) / 日本 90.00pt 準優勝: インディ・クレマー / オランダ 83.00pt 第3位: ローリー・ペレス/ フランス 80.00pt <男子エリート> 優勝: アンソニー・ジャンジャン / フランス 90.00pt 準優勝: ウェイ・リーフ/ イギリス 85.00pt 第3位: ケビン・ファブレーグ / フランス 84.00pt 5位: 松本 翔海 (マツモト・ショア) / 日本 76.00pt
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culture「楽しむ気持ちが、社会を変える。みんなで考えよう、海洋ごみ問題。ReWave Meet up 2024」がシティラボ東京で開催2024.03.26一般社団法人日本プロサーフィン連盟 (JPSA)は、海洋環境保全プロジェクト「ReWave (リウェイブ)」として初のMeet upイベントとなる「楽しむ気持ちが、社会を変える。みんなで考えよう、海洋ごみ問題。ReWave Meet up 2024 」を2024年3月1日(金)に東京都はシティラボ東京にて開催した。 海洋ごみ問題は、その原因や対応策が多岐にわたることから、個人レベルでは行動を起こす前に立ち止まってしまうことも少なくないが、このイベントでは同じような問題意識を持つ人たちが集まり、立場や肩書き関係なく話し合うという趣旨の下で企画された。 イベント参加者からは「楽しくやることが重要で、企業、自治体の方の役割、出来ることなど、協力しあえば色々な事業が実施できるというアイデアをもらいました」などのコメントが寄せられ、海洋ごみ問題へ向けて新しい可能性の萌芽を実感できる一日となった。 下記は実際にイベント内で行われたコンテンツをまとめたイベントリポートである。 「楽しむ気持ちが、社会を変える」をテーマに、笑い声が絶えなかった一日。 イベントの様子 今回参加したのはアパレル企業関係者、マーケティング関係者、自治体の職員、大学生などとその職業や立場も多種多様の40名。事前予約制ではあったものの、予約した参加者は全員出席するなどと非常に海洋ごみ問題へ高い意識を持ったメンバーが集まった。 イベント開始に先立って、ReWaveを運営する一般社団法人日本プロサーフィン連盟の細川理事長が「私も一緒に皆さまと楽しむ一日にしていきたい」と挨拶。4名のパネリストによる最初のトークセッションでは、やや緊張ぎみのプロサーファー善家選手をRIKACO氏が「それって、こういうことおっしゃりたいんですよね?」とフォローするような一幕もあり、終始なごやかなムードで行われた。 その後は2つのトークセッションに続き、ReWaveが独自に開発した海洋ごみ学習カードゲーム「Recycle Master」をグループ別に全員で体験。続けて実施された共創ワークショップでは「立場や所属の違う人達とのワークショップだったので、自分にない視点を学べて面白かった」という声に代表されるように、意欲的なアイディアが数々飛び出すと、どのグループも予定時間を大幅に上回る熱のこもったプレゼンテーションが続いた。 <第1部> トークセッション①「メディア視点で見るスポーツとサステナビリティ」 トークセッションの様子 ReWaveのメディアパートナー「ELEMINIST」編集部 後藤氏のファシリテーションの下、メディア、プロサーファー、そして自身のブランドを立ち上げサステナブルな活動に取り組んでいるRIKACO氏により、それぞれの視点から海への思いや日常生活と海洋ごみ問題との関わりなどについて活発なトークが展開され、あっという間の40分となった。 【登壇者】ELEMINIST 編集部 後藤未央 氏一般社団法人日本プロサーフィン連盟 細川哲夫 理事長 プロサーファー 善家尚史 氏RIKACO 氏 トークセッション②「“楽しい”からはじまる海洋環境学習 -ReWave Case Study-」 トークセッションの様子 このセッションでは、ReWaveが開発した海洋ごみ学習ゲーム「Recycle Master(リサイクルマスター)」の活用事例を紹介。茅ヶ崎市役所環境部資源循環課の八幡氏は、教育現場における海洋環境学習の事例として、茅ヶ崎市西浜小学校で実施された「Recycle Master」を取り入れた授業を紹介しながら「一方的に教えるのでなく、自主的に学びたいと生徒が思う環境学習教育」の必要性を力説。また、ReWaveの柴切氏は、ラルフ・ローレン・チルドレンの店舗で「Recycle Master」を楽しむイベントが実施された事例を紹介。会場に駆けつけたラルフ ローレンの川島氏は「遊びながら興味をもっていくことが大切」と当時を振り返り話した。 【登壇者】茅ヶ崎市役所 環境部資源循環課 主事 八幡悠平 氏ReWave 柴切五輝 氏 トークセッション③「海洋ごみ問題の現状と未来について」 トークセッションの様子 最後のトークセッションでは、ごみの学校主宰の寺井氏が登壇。ごみ処理の最前線で現実に直面している専門家の立場から、海洋ごみ問題の現状についての最新の事例や技術などの紹介とともに、有効な解決策については「頭の中で考えて逡巡するだけでなく、小さなことからまず一歩を踏み出す必要性」を提言した。 【登壇者】ごみの学校 運営代表 株式会社浜田サーキュラーエコノミー顧問 寺井正幸 氏 <第2部> 海洋ごみ学習カードゲーム「Recycle Master(リサイクルマスター)」体験 ワークショップの様子 第2部は「Recycle Master」を8つのグループに分かれ実際にプレイして、そこで生まれた気づきや学びを共有していくプログラムとなった。また立場や肩書きに関係なく話ができるように、同じ会社からの参加者はあえて別のグループに振り分けられた。ファシリテーターは、寺井氏、そして同じくごみの学校を運営している、東野氏。ゲームの遊び方の解説はもちろん、開発の背景や狙いなどについてもお話をいただきました。 〜 海洋ごみ学習カードゲーム「Recycle Master」を体験いただいた方の感想 〜 「カードに書かれた説明文が大人にとっても勉強になるもので、楽しみながら自然に海ごみの理解を深められると感じた」「ゲームがとても工夫されており、すぐに楽しめる内容で頭に入りやすくてとても楽しかったです。そして勉強になりました」「初めて会った方とも仲良くなれる良いコミュニケーションツールでもあると思いました」「年代を問わず学ぶことができそう。得た知識を生活の中で生かすことができそう。親子ワークショップにも向いている」 <第3部> 共創アクション・ワークショップ「楽しむ気持ちが、社会を変える。 みんなで考えよう、海洋ごみ問題」 ワークショップの様子 第3部は共創アクション・ワークショップ。ひとりひとりの「リソース」を書き出し、海洋ごみ問題の課題を解決するアイディアを自由に発想していきながら、グループ別に議論を深めていくチャレンジだ。リソースやアイディアを書いた付箋紙をテーブル上の模造紙に貼り付けていきながら、お互いの考えを共有。立場の異なる人が集まっていることから「自社の中だけでは出ないアイデアをたくさん聞くことができ、共創の可能性を実感できた」という声が上がるほど、どのグループでも議論が活発に行われた。最後グループ別に成果を発表するプレゼンテーションでは、会場は終始大きな笑い声に包まれるほど大盛り上がりで進行された。 〜 共創アクション・ワークショップに参加いただいた方の感想 〜 「立場や所属の違う人達とのワークショップでしたので、自分にない視点を学べて面白かったです」「難しい課題でしたが、色々な方の意見が聞けて勉強になり、刺激になりました。それぞれが自身の立場や仕事などから出来ることを考え、行動することが大切だなと感じました」「最近は、子供より大人の方が環境問題の意識が薄いように感じるため、大人同士で真剣に海ごみについて話し合うイベントの形態もとても参考になりました」「どんどん新しいアイデアが出てきて楽しかった。実際にコラボできそうなアイデアもあったりと、小さいことでも、できることから実現できたらすごくいいと思った」 【登壇者によるコメント】 ELEMINIST 編集部 後藤未央 氏「海洋ごみという大きな社会課題を解決するというと、とても難しいことのように思いますが、今回のMeet upでは参加者の方々が“楽しみながら”さまざまなアプローチを考え発表していたのが印象的でした。新たなアイデアが次々と語られ、パートナーシップが生まれる瞬間に立ち会ったような………。とても充実した時間でした。」 一般社団法人 日本プロサーフィン連盟 細川哲夫 理事長「毎日のように海に入っているサーファーだからこそ気づく海の変化や違和感は、実はいろいろなことにつながっているのだと改めて感じました。「できることから始めよう」という気持ちが次の世代にも受け継がれていくように、日々の活動のなかで、より意識をしていきたいと思っています。」 プロサーファー 善家尚史 氏「サーフィンは、海があるからできるスポーツ、自然の力を借りるスポーツだと思っています。だからこれからも海に感謝をしていきたい。海から上がる時には片手でごみ拾いをするようにしていますが、僕ひとりの行動が少しずつでもいいから広まっていければ、大きな力になるんじゃないかって、今日改めて思いました。」 RIKACO 氏「海洋ごみの問題は、遠いことのように感じますが、普段の私たちの食生活は海までつながっています。食器洗い洗剤やスポンジの選び方、野菜やお肉などの食べ物の選び方によって、海を汚さないライフスタイルを心がけることもできます。自然由来のものを選んだり、オーガニックなものを食べたりするのは、自分のセルフケアにもつながると思うので、自分自身を労わることも大切にしながら、心地のよいサステナブルなライフスタイルをみなさんとともに実践していきたいと思います。」 茅ヶ崎市役所 環境部資源循環課 主事 八幡悠平 氏「海洋ごみ問題は、海の近くの場所に住んでいる人に限らず、海から離れた場所に住んでいる人も含め、共通した問題意識を持って取り組むべき問題です。今回のイベントに参加されていた方々は、企業・NPO法人・学生など様々な立場から海洋ごみ問題に取り組まれており、非常に有意義な交流ができました。今後はこのイベントを通じてできた繋がりを活かして、市民の皆さまに海洋ごみ問題について考えるきっかけづくりに取り組んでいきたいと思います。」 ReWave 柴切五輝 氏「ReWaveを立ち上げてから3年が立ちますが、今回このような場で様々な方々と意見交換をすることができ、とても嬉しく思います。Meet upイベントで改めて、楽しみながらみんなで協力し取り組んでいくことの大切さを実感しております。できることから、ひとつ、ひとつ。今後も活動の輪を広げて行ければと思います。」 ごみの学校 運営代表 株式会社浜田サーキュラーエコノミー顧問 寺井正幸 氏「Meet upでは多くの志を共にする素敵な仲間に出会うことができました。私たちは講座やリサイクルマスターを用いたワークショップなどを実施しましたが、その中で皆さん率直に自分の想う理想やアイデアを発信されていたのが印象に残っています。初対面の方々でも「海をきれいに」という言葉のもとに皆でできることを話し合い、考え、行動に向けて気持ちをぶつけ合う様子はこれからの可能性を感じました!」 ごみの学校 副主宰 東野陽介 氏「プロサーファー、ビジネスマン、行政、メディア、学生など本当に様々なバックグラウンド・フィールドを持つ方々が、ReWaveの活動に共感し集まる素晴らしい会でした。トークセッションやカードゲーム、ワークショップと盛りだくさんでしたが、真剣でありながら笑顔で楽しんでおられる姿が印象的でした。参加された皆さんの想いの共通項は楽しくポジティブに向き合う気持ちだと感じていて、そんな想いが同じ仲間と一緒に活動していくのが楽しみになりました。」 ReWave Meet up 2024を終えて 一般社団法人日本プロサーフィン連盟 細川哲夫 理事長「JPSAは、プロサーフィン競技を通して企業や地域との信頼関係の構築、選手の競技環境や活躍の場を広げること、さらに社会に貢献することを基本理念として活動しています。海洋ごみ問題は、一朝一夕には解決できない難しい課題ですが、だからこそ継続していくことが大切だと皆さまと意見を交わしながら再認識しました。「海に感謝の気持ちをあらわすために」との思いで始めたReWaveが、より多くの人の気持ちと気持ちをつないでいけるように今後も取り組んでまいります。」 ReWaveとは ReWaveとは、Reduce, Reuse, Recycle などのサステナブルな行動を象徴するRe(再び/元に)と、Wave(波)を組み合わせた言葉であり、海を守るためのいろいろな想いが波紋のように、多方面に波及してほしいという願いが込められています。できることから、ひとつ、ひとつ。海洋ごみ問題を中心に海を守るための具体的なアクションに取り組み、海の環境保全に関する賛同の輪を広げます。1. ビーチクリーンをはじめ、身の回りのことからできる具体的アクションを実践します。2. 海の素晴らしさ、美しい海の大切さを伝え、考えるきっかけをつくります。3. 企業、個人、自治体の立場を問わず、誰でも楽しく参加できる活動に取り組みます。 イベント概要 開催日:2024年3月1日(金)開催場所:シティラボ東京 (東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン6階)主催:ReWave企画運営:ReWave (一般社団法人日本プロサーフィン連盟)
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bmx5年ぶりの世界大会は波乱の展開。そんな戦いを制したのは。「UCI BMX FREESTYLE WORLD CUP ENOSHIMA JAPAN」2024.03.05日本では5年ぶりとなるBMXの世界大会「UCI BMX FREESTYLE WORLD CUP ENOSHIMA JAPAN」が神奈川県藤沢市江ノ島にて、2024年2月24日(土)に「FUJITA Presents ENOSHIMA WAVE FEST」 内で開催された。 大会期間中、生憎の雨天により練習日のスケジュールが変更になったり、準決勝及び決勝が中止となるなど選手たちにとっては波乱の展開となった。そのため最終リザルトは予選の結果が採用される形となり、BMXフリースタイルパーク種目は男子カテゴリーにてフランスのアンソニー・ジャンジャン、女子カテゴリーではアメリカのハンナ・ロバーツが優勝し、一方でBMXフラットランド種目は片桐悠と鈴木仁菜が優勝し男女ともに日本人の強さを示す一戦となった。 惜しくも大会期間中で晴れたのは中日である2月24日(土)だけとなってしまったが、やはり人気観光地の江ノ島で開催ということもあり、都心からのアクセスの利便性も相まって当日は会場にたくさんの観客が訪れ、5年ぶりの開催となったこのBMXフリースタイル競技のUCI公認世界大会で新たな歴史が生まれる瞬間を楽しみに見届けていた。また日本のキッズライダーたちは憧れのトップ選手に会えるチャンスということもあって、合間を見ては一緒に写真を撮ってもらうなど思い思いの時間を過ごしている様子も垣間見れた。 今回は決勝だけがライブ配信される予定だったため、当日会場に来れなかった方は残念ながらリアルタイムでのお観戦は叶わなかったが、各予選の様子がアーカイブ映像としてFISEの公式Youtubeにてアップされ始めているので是非見逃した方はそちらをチェックしてほしい。 本記事では、入賞した選手たちにフォーカスして今大会を振り返る。 大会レポート 男子フリースタイルパーク:惜しくも4位で表彰台を逃す形で大会を終えた中村輪夢。優勝したのはフランスのアンソニー・ジャンジャン。 今回男子カテゴリーで出場した日本人選手は中村輪夢、溝垣丈司、小澤楓の3名。雨天の影響から大幅に変更された練習スケジュールの中での調整も余儀なくされるなど難しい戦いとなった。また準決勝以降が中止になることも一歩成果を出し切れなかった要因だろう。日本最高順位は中村の4位でわずかに表彰台を逃す形となった。 優勝者:アンソニー・ジャンジャン (フランス) この投稿をInstagramで見る FISE(@fiseworld)がシェアした投稿 フランスのBMXコンテストシーンを牽引する世界トップ選手の一人。豪快な超高難度の回転技のコンボが特徴的な彼は、今大会でも各セクションを大技を次々にメイクし、「繋ぎ」と呼ばれる小技をほとんど入れないライディングで会場を魅了。その中でも「720」、「フレアテールウィップ」や「バックフリップ360トリプルテールウィップ」は世界トップクラスの難易度を誇るが軽々と決めて見せ、最高順位を見事獲得して今回優勝を収めた。 準優勝者:ローガン・マーティン (オーストラリア) この投稿をInstagramで見る FISE(@fiseworld)がシェアした投稿 言わずと知れた世界最高のBMXライダーの一人であり「ミスターパーフェクト」の愛称で呼ばれる彼は、今大会でも驚くほど安定したライディングを見せる。「フロントフリップ・タックノーハンド」でランを始めると「720・テールウィップ 」「バックフリップ・バースピン・ノーハンダー」など様々なフリップ系とフレア系を織り混ぜたミスの無いパフォーマンスを披露した。今回は予選だけの結果が反映されたため彼の本領発揮とはならなかっただろうが、それでも2位を収めた。 第3位:ニック・ブルース (アメリカ合衆国) この投稿をInstagramで見る Nick Bruce(@nick_bruce)がシェアした投稿 全体的にジャンプ中の浮遊感が長いこともあり、今大会でも豪快な大技を見せたアメリカを代表するトップ選手。今回特徴的だったのは「バックフリップ360テールウィップ」や「フレアダウンサイドテールウィップ」「360テールウィップtoオポテールウィップ」などで大技にも関わらず余裕を持ったライディングだ。これらのトリックがしっかり評価され3位になった。 女子フリースタイルパーク:日本人女子勢もイレギュラーな戦いの中、力を出し切れず優勝の座はアメリカのハンナ・ロバーツに。 一方、今回女子カテゴリーで出場した日本人選手は内藤寧々、大池水杜の2名。雨天の影響で変更された練習時間は予選前のわずか30分足らずで、当日はかなり気温も低かったことから難しいコンディションだったと話す選手もいたりと、準決勝以降が中止となるイレギュラーな環境の中での戦いとなった。 優勝者:ハンナ・ロバーツ (アメリカ合衆国) この投稿をInstagramで見る Hannah Roberts(@hannah_roberts_bmx)がシェアした投稿 現在世界ランキング1位で2023年度のUCI世界チャンピオンである名実ともに世界最強であるBMXライダー。今回もその名にふさわしい走りを見せ、各セクションでは高いエアーの中に様々なバリエーションのトリックチョイスで得点を重ねて今シーズン初戦を見事優勝という形で締め括った。 準優勝者: マカレナ・グラセット・ペレス (チリ) この投稿をInstagramで見る Maca ✌️(@macapgrasset)がシェアした投稿 「マカ」の愛称で呼ばれる彼女は、今大会で「バックフリップ」や「タックノーハンド 」など様々なトリックをライディング内に盛り込み、できるだけミスを少なく、自分ができる最大限のトリック数を意識したランを見せた。彼女自身としてはあまり自信がない様子もうかがえたもののライディングは高く評価され2位となった。 第3位:ヤー・ウェン・デン (中国) この投稿をInstagramで見る dengyawen.bmx(@deng.ya.wen)がシェアした投稿 近年急激に力を付け、世界最強国の一角を担う中国を代表するトップ選手。2023年10月に中国で開催されたワールドカップでは優勝するなど注目が集まっている彼女。「バースピン」や「テールウィップ」の精度が高く、これらを中心にしたコンボトリックで会場を魅了した。今後日本にとって永遠のライバルとなりうるアジアの雄だ。 男子フラットランド:世界最強メンバーが集まった一戦。予選だけとなり各選手が出し切れない中で強さを見せたのは片桐悠 世界中から本当の意味でトップライダーが集まった今大会。普段ではなかなか見られない選手たちの組み合わせだっただけに、決勝での熱い戦いが期待されたが惜しくも今回は叶わず、予選の結果が最終リザルトとなった。 優勝者:片桐 悠 (日本) この投稿をInstagramで見る UCI BMX Freestyle(@ucibmxfreestyle)がシェアした投稿 ここ最近ほぼ負けなしで現在BMXフラットランド界最強と呼ばれる世界最先端を突き進む若手ライダー。今大会でも彼の代名詞である「フルバイクフリップ」や「舞空術」などのシグネチャートリックを次々と決めると、最後は新しいトリックにトライしミスする一面もあったが、遊び心溢れたライディングで彼の持ち技の多さと今後の彼の可能性を感じさせた。そんな彼は昨年の「X Games Chiba 2023」や「YUSF FLATARK 2023」、「FLAT ARK in 阪神甲子園球場」での優勝に加えて、今年も早速最初の国際大会で新たな優勝を収めた。 準優勝者: ジーン・ウィリアム・プレボースト (カナダ) この投稿をInstagramで見る Jean William Prévost(@jwilliamp)がシェアした投稿 「ダブ」の愛称で呼ばれ、数々の国際大会での優勝経験を持つ実力者であるプレボースト。リアトリックでの高速のスピンが特徴的な彼は、ペグ重心のパドルから「バックスピン」やフレームを縦に跨ぐ「デストラック」など、スムーズかつキレのあるスピントリックをメインに組み込んだルーティンを魅せた。しかしラスト10秒あたりで惜しくもミスがあり悔しそうな表情を見せた。 第3位:荘司 ゆう (日本) この投稿をInstagramで見る Yu Shoji(@yushoji_bmx)がシェアした投稿 2023年のUCI世界選手権では自身初の世界王者のタイトルを獲得し、2024年シーズンはディフェンディングチャンピオンとして挑んだ今大会。フロントトリックとリアトリックの両方組み合わせた「トランスファー」を元にした高難度トリックのコンボを今回も披露。中盤にミスをして迎えた残り1分ではそれを取り返すかのような攻めのライディング。最後は時間ギリギリでトリックを決めてやり切った様子でランを終え3位という結果になった。 女子フラットランド:国内最強の日本人選手たちが集まる中で、圧倒的な強さを見せたのは鈴木仁菜 今回ほとんどの出場者が日本人選手となった本カテゴリー。日本人男子選手の強さが注目されがちの本種目だが、改めて女子選手たちのトリックレベルのたかさや彼女たちの今後のさらなる可能性を感じる大会となった。 優勝者: 鈴木 仁菜 (日本) 「FLATARK produced by ARK LEAGUE in YUSF」にて2年連続優勝を収めており、日本の女子BMXフラットランド界を牽引するライダーの一人となった彼女。高身長を活かした豪快なトリックの数々は観客を魅了するが、今大会にて唯一の80点超えという男子顔負けの得点を記録し、まさに今後の女子BMXフラットランド界をネクストレベルへ引き上げる中心人物となる可能性を感じさせた。 準優勝者: 宮嶋 歩菜 (日本) 昨年のJFBFシリーズでは負けなしの大型ルーキーでに全日本タイトルを獲得した彼女が、FISEという世界最高峰の国際大会でも素早い動きの中に完成度の高いフロントトリックをたくさん組み込むライディングでその強さを見せた。 第3位: 清宗 ゆい (日本) 2023年の世界大会「FLAT ARK 2023 in 阪神甲子園球場」では3位入賞を果たし、最近頭角を表している彼女が今回も3位入賞。フロントトリックでのスピンやポジションをスイッチするレベルの高さが定評のある彼女が今年も幸先良いスタートを切った。 大会結果 (*予選の順位が最終結果として反映されます。) BMXフリースタイルパーク <男子エリート>優勝: アンソニー・ジャンジャン / フランス 91.50pt準優勝: ローガン・マーティン/ オーストラリア 91.00pt第3位: ニック・ブルース / アメリカ合衆国 87.10pt4位: 中村輪夢 (ナカムラ・リム) / 日本 86.36pt12位: 溝垣丈司 (ミゾガキ・ジョージ) / 日本 73.6pt17位: 小澤楓 (オザワ・カエデ) / 日本 66.63pt <女子エリート> 優勝: ハンナ・ロバーツ / アメリカ合衆国 79.00pt 準優勝: マカレナ・グラセット・ペレス / チリ 72.40pt 第3位: ヤー・ウェン・デン/ 中国 66.90pt7位: 内藤寧々 (ナイトウ・ネネ) / 日本 59.90pt9位: 大池水杜 (オオイケ・ミナト) / 日本 58.40pt BMXフラットランド <男子エリート>優勝: 片桐悠 (カタギリ・ユウ) / 日本 93.00pt準優勝: ジーン・ウィリアム・プレボースト / カナダ 89.33pt第3位: 荘司ゆう (ショウジ・ユウ) / 日本 87.33pt4位: 佐々木元 (ササキ・モト) / 日本 84.33pt5位: 片桐亮 (カタギリ・リョウ) / 日本 83.00pt7位: 内野洋平 (ウチノ・ヨウヘイ) / 日本 81.33pt8位: 早川起生 (ハヤカワ・キオ) / 日本 79.50pt9位: 田圓尚人 (タマル・ナオト) / 日本 78.67pt10位: 菅原脩 (スガワラ・シュウ) / 日本 78.33pt <女子エリート> 優勝: 鈴木仁菜 (スズキ・ニイナ) / 日本 80.33pt 準優勝: 宮嶋歩菜 (ミヤシマ・アユナ) / 日本 64.33pt 第3位: 清宗ゆい (キヨムネ・ユイ) / 日本 62.00pt 4位: 中川きらら (ナカガワ・キララ) / 日本 61.33pt イベント概要 開催日程: 2024年2月23日(金・祝)~25日(日) 開催場所:江の島島内特設会場 開催概要: (1) UCI BMX FREESTYLE WORLD CUP ENOSHIMA JAPAN 日本では5年ぶりの開催となるUCI公認世界大会 (2) ミュージックライブ さまざまなジャンルのアーティストによるスペシャルライブ (3) 湘南-Food Festival【入場無料】 地元湘南・藤沢エリアのグルメが集結 主催:ENOSHIMA WAVE FEST 実行委員会 共催:一般社団法人全日本フリースタイルBMX連盟 後援:神奈川県、藤沢市、公益社団法人藤沢市観光協会、湘南藤沢活性化コンソーシアム、 一般社団法人日本アーバンスポーツ支援協議会 協力:株式会社湘南なぎさパーク、江の島振興連絡協議会、江の島防災対策協議会 スポンサー: ゴールドパートナー 株式会社フジタ シルバーパートナー 株式会社関電工 ブロンズパートナー 株式会社京三製作所
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skate2024年のJSLシリーズ開幕戦となった“BORDERLESS SESSION”を制したのは、佐々木音憧!2024.04.182024年4月14日(日)静岡県静岡市にある東静岡アート&スポーツヒロバにて、Japan Street League (以下:JSL)2024年の第1戦 ” BORDERLESS SESSION ”が開幕された。2024年の招待選手は昨年JSLランキングトップ10名に加えて、映像選考により新たに男女20名の選手を迎える形となった。大会当日は怪我等により参戦できなかった選手もいた中、計24名の若きスケーター達が静岡の地に集結した。 招待選手たちの集合写真 JSLは今大会より国内大会では珍しい男女混合のジェンダーレス大会として開催された。出場者は完全招待制になっており、北は北海道、南は九州とまさに全国から選手が集まる中、そして海外から台湾のレジェンドADee Lu(アディー・ルー)が招待された。オリンピックイヤーの今年は年間を通して全2戦を予定しており、シリーズ年間王者を決めるストリートツアーリーグである。JSLは日本から世界の舞台へ繋がるリーグになることを使命と掲げ、より世界を意識する為に国際ストリート大会同様のレギュレーションを採用。予選は45秒のラン2本のみで争い、ベストスコア1本(100点満点)が採用され、各ヒートの上位8名が決勝進出となる。決勝は45秒のラン2本とベストトリック5本の計7本のうちのベストスコア4本の合計点(400点満点)で勝敗が決まる。ただし、ランは最大で1本のみが採用となる。このことから決勝ではラン2本でミスをした場合でも、ベストトリックで逆転が可能となるため、最後の1本まで体力と集中力が必要となる最後まで油断できない戦いが繰り広げられた。 JSL初開催となる東静岡アート&スポーツヒロバ 東静岡アート&スポーツヒロバ ここ東静岡アート&スポーツヒロバでは、スケートボードやBMX、インラインスケートを楽しむことができるローラースポーツパークや、アートイベントを始め様々なイベントの開催も可能な芝生エリアがある。またこのパークは、昨年のStreet League Skateboarding (以下 : SLS)で大躍進をみせ、さらに今年3月にドバイで行われた「WST Dubai Street 2024」でも見事優勝を収めた、今まさにノリに乗っている根附海龍(ネツケ・カイリ)のホームパークでもある。なお今大会には現地時間4月20日(土)にアメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴで開催されるSLSツアー参戦のためエントリーを見合わせた。 佐々木音憧がベテラン池を抑え、2024年開幕戦を勝ち取る 佐々木音憧のライディング 佐々木音憧・池慧野巨・渡邊星那・藪下桃平・齋藤丈太郎・瀧永遥句・田渕利來・安部来夢の8名が決勝進出。JSLでは表彰台常連とも言える佐々木音憧(ササキ・トア)が安定したランとベストトリックで4本の高得点をしっかりメイクし優勝した。 ランでは「キャバレリアルフロントサイドリップスライド」「フェイキーフロントサイドスミスストール」「360フリップ」「バックサイド360」などとバリエーション豊かなラン構成でミスがあったものの78.60pt獲得。ベストトリックはランで温存していたノーリーで攻める。1本目に「ノーリー180スイッチスミスグラインド」が83.20pt、2本目は「ノーリー180ファイブオーグラインド」でトライするもミス。3本目は同じ技をしっかりメイクし87.27pt、4本目は世界選手権でも披露し、ナイジャ・ヒューストンも彼のこの技に惚れたのではないかと思われるほどの完璧な、「キャバレリアルノーズブラントスライド toフェイキー」をメイクし89.50ptと高得点を連発し優勝を飾った。勝利者インタビューでは「最高です。ランをミスで乗り切れなかったのが悔しいですね。このあと5月にオリンピック予選シリーズ(OQS)上海大会があって、ここまで来たからには必ずオリンピックに出たいです。」と佐々木らしい短い言葉で優勝の喜びと今後の意気込みを語った。 池慧野巨のライディング 22歳のベテラン池慧野巨(イケ・ケヤキ)は予選後のインタビューで「ここに来る前に確かロングレールからレッジにかけれそうな所があったなーと思って、50-50トランスファ50-50をトライしました。ミスったけど、自分的にはオモロかったので良しです!コンテストは出ないと感覚が鈍ってしまうので、タイミングが合えば出れる限り出たいと思っていました。45秒のランが自分自身苦手なのは自覚しているので、もしこのまま決勝にあがれたらベストトリックでカバーして優勝を狙いたいですね。」と語り、決勝ではその苦手とするランで「バックサイドファイブオーグラインド180アウト」のミスが響き佐々木の得点に届かず準優勝となった。そんな池だったが、ベストトリックの4本目では「ノーリービックスピンバックサイドテールスライドtoフェイキー」を完璧にメイクし、今大会最高得点の90.23ptをマークした。 渡邊星那のライディング 3位は佐々木と同じく17歳の渡邊星那(ワタナベセナ)。予選ギリギリ8位で決勝へと駒を進めた渡邊は「ヒール技がなくなったら終わり!」と豪語するくらいのヒールマスター。予選後のインタビューでは「一番メイクしたかったヒールフリップバックサイドグラインドをメイクできず悔しかったです。ブラントとかフィーブルが決まって気持ちいーって思ってたら勢いがつき過ぎてミスっちゃいました。」と話してくれた。その後決勝のベストトリックでは2本目に完璧な「バリアルヒールバックサイドリップスライド」が84.23pt、4本目の「ヒールフリップフロントサイドリップスライド」が85.27ptと得意のヒールからなるトリックを駆使して得点を伸ばすもあと1本がメイクすることができず、惜しくも3位フィニッシュとなった。 特別賞はガールズ最高得点をメイクした弱冠12歳の松本雪聖が受賞 松本雪聖のライディング 今回は特別賞としてベストガールズ賞が設けられた。受賞したのはガールズ最高得点をメイクした弱冠12歳、熊本出身の中学1年生である松本雪聖 (マツモトイブキ)。松本は今年3月にドバイで行われた「WST Dubai Street 2024」で4位に入賞した実力者だ。ランでは「キックフリップフロントサイドボードスライド」「バックサイドノーズグラインド」「フロントサイドフィーブルグラインド」「フロントサイドノーズグラインド」「バックサイドフリップ50-50グラインド」と技のバリエーションが豊富で安定感と攻めのライディングを見せつけた。予選45秒のランでは2本ともフルメイクし63.20ptと64.80ptと高得点を叩き出すも惜しくも予選敗退となった。松本は「予選最後のバックサイドフリップ50-50が練習ではどうしても決まらず苦戦したんですけど、本番では決めれてよかったです。長いレールとか女の子だとなかなか流せないんで、そこを意識してランでの技のバリエーションを増やしていきたいです。これからも頑張りますんで、応援よろしくお願いします!」と笑顔で語ってくれた。 右から招待選手の松本、杉本、中島 今回女子選手は北野朝戸(キタノセト)・高橋月音(タカハシユノ)・松本雪聖(マツモトイブキ)・杉本二湖(スギモトニコ)・中島野々花(ナカジマノノカ)・藤澤虹々可(フジサワナナカ)の6名が映像審査を通過し招待された。 ローカルライダーの根附海龍が応援に駆けつける 会場へ応援に駆け付けた根附海龍 大会終盤には、4月20日(土)の「SLSサンディエゴ」そして5月16日(木)〜19日(日)の「オリンピック予選シリーズ(OQS)上海大会」と国際大会への転戦が続くことから体力温存を優先し今大会をスキップした根附だったが会場へ応援に駆けつけてくれた。「いつも滑っているパークですし、全国からトップ選手が集まるってことで応援を兼ねて観戦しに来ました。同じ静岡の浦野建隼を応援しに来たんですが、予選で負けちゃって…笑。 SLSっていう大会はスケーターにとってとても重要な大会ですし、そこで自分の滑りをして表彰台に上がれたらいいなと思います。そのあとのオリンピック予選では獲得ポイントがデカくなるけど、そういうことは意識せず自分らしく滑りメダルを取ることと、オリンピックに出場して、金メダル取れるよう頑張ります。」と、メインMC上田豪氏のインタビューに答え、今後続く大会への意気込みを語ってくれた。(*開催日程は現地時間) 昨年、SLS出場へ繋がる日本唯一の大会として注目を集めたのがこのJSL。根附に続く新たなスーパースターが誕生するのか?!次戦では何かしらの情報が公開されることだろう。 そんな次戦は夏のパリ五輪を終えた2024年9月29日(日)スキップファクトリーでの開催が決定。今年は2戦のためここで年間チャンピオンが決定する。 大会結果 1位:佐々木 音憧 338.57pt2位:池 慧野巨 327.93pt3位:渡邊星那 249.17pt4位:藪下 桃平 233.96pt5位:齋藤 丈太郎 157.37pt6位:瀧永 遥句 152.54pt7位:田渕 利來 148.04pt8位:安部 来夢 70.23pt特別賞:松本 雪聖 大会概要 【タイトル】BORDERLESS SESSION【日程】2024年4月14日(日) 【会場協力】東静岡アート&スポーツヒロバ(〒420-0813 静岡県静岡市葵区長沼3−76)【主催】JAPAN STREET LEAGUE実行委員会【協力】4s sound / Liveheats / Tufleg / GREENFUL【特別協賛】FOD / SEIKO 5 SPORTS / Columbia / SKIPFACTORY / ステンレスアート共栄 / MARUHAN / Red Bull Japan【MC】上田豪 (メインMC) / 寺井裕次郎 (サブMC)【ジャッジ】謝花明徳 / 橋本貴興 / 宮島大介【ライブ配信】FODプレミアム(フジテレビオンデマンド)
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surf#6 世界的にみる女性サーファーの活躍 -水野亜彩子のTake it easy.-2024.04.17皆さん、こんにちは。水野亜彩子です。とても更新がご無沙汰になってしまいましたが、今回は世界的に活躍をする女性サーファーについてお話しをしたいと思います。 ケイトリン・シマーズ(USA) WSL/Brent Bielmann 2019年からWorld Surf Leaugeでは賞金額を男女同額、試合も男女同じスケジュールでの開催が発表され話題になってからあっという間に数年が経ちました。今までは女性のChampion Tourに組み込まれていなかったハワイ州ノースショアパイプラインなどでも女性のChampion Tourが開催されるようになりました。パイプラインで試合が開催されるということはハードな波も乗りこなす必要があり、よりオールラウンダーな選手が求められるようになりました。この取り組みから数年が経ちますが女性サーファーのレベルは急激に上がる結果に。 なかでも、今年のWorld Surf Leauge Champion Tour 開幕戦ハワイ州ノースショアパイプラインで行われたLexus Pipe Pro Presented by YETIでは女性サーファーの素晴らしい活躍が目立ちました。 会場となるパイプラインとは WSL/Brent Bielmann World Surf Leauge Champion Tour 開幕戦の会場となったパイプラインはハワイ州ノースショアで最も有名なサーフスポットの1つであり、サーファーであれば一度は憧れる筒状になった波の間を乗るチューブライディングが出来る波がブレイクするポイントです。 海底は岩になっていて水深も非常に浅いのにも関わらず、波のサイズが上がると大人の男性の身長をはるかに越える15フィート程の大きさになることも。なので超上級者の方でないととても危険なサーフポイントになります。しかし、サーフィンのハイシーズンである11月〜2月頃になると、トップサーファーがこの波を求めて世界中からスキルアップの為に集結します。 波によっては転倒してしまうと命の危険もあるので、自分が追い求めている波に乗れるまでは、世界のトップサーファーですらも数時間〜1日近く波に乗ることが出来ず海の中でその瞬間を待つことも。。追い求めていた1本を待ち続けて乗る程の価値や魅力が、このパイプラインにはあるのです。 岸から波が崩れる場所までの距離が近いので、冬のハワイに行く機会があればパイプラインの世界を肌で感じてみることをお勧めします! 数年で乗りこなす女性Champion Tourサーファー World Surf Leauge 開幕戦 Lexus Pipe Pro Presented by YETIの会場となったパイプラインはトップサーファーでも命の危険がある程のハードな波がブレイクするポイントとお伝えしましたが、2021年CT開幕戦が行われたマウイプロの会場マウイ島ホノルアベイで発生したシャークアタックにより会場の移動を余儀なくされ、残りの4ヒート分を急遽パイプラインで開催することに。急遽開催となり、選手等はパイプラインの波に対してのサーフボードの調整や波の攻略など、十分な準備が出来ない中で開催されましたが、翌年2022年には正式に女性のChampion Tourのスケジュールに追加されサーフィン史上初となる女性のBillabong Pro Pipelineが開催されました。試合時間の中でどのような戦略を練ってどのようなサーフィンを披露してくるのか。史上初ということもあり注目が集まる中、優勝を手にしたのはワイルドカードで出場した地元のモアナ・ジョーンズ・ウォン選手でした。この試合は今でも脳裏に焼き付いていて、圧倒的な波選びにライディング。やはり地元出身の影響が強いのか、このパイプラインを知り尽くし乗り込んでいないと乗れない波なのだと感じたのを今でも覚えています。 モリー・ピックラム(AUS) WSL/Heff そこから2年が経った今ではパイプラインを乗りこなす女性サーファーが増え、レベルが格段に上がったと確信するライディングが多い印象です。Lexus Pipe Pro Presented by YETIでもスキルの高い技を披露するサーファーが増えていました。中でも個人的には3名の女性サーファーが圧倒的なチューブのスキルを身につけて、どのヒートでも必ず良い点数で勝ち上がっていたなと思います。 その3人とは、優勝をした弱冠18歳のアメリカ出身ケイトリン・シマーズ選手、準優勝は21歳のオーストラリア出身モリー・ピックラム選手、そして3位入賞を果たした20歳のハワイ出身で日本にもルーツを持つベルティー・サクラ・ジョンソン選手です。 ベルティー・サクラ・ジョンソン(HAW) WSL/Heff 人との繋がりの重要性 準優勝のモリー・ピックラム選手は、準決勝でパイプラインでは女性初の10ポイントを叩き出し、満点をスコアを獲得した素晴らしいライディングを披露しました。 ツアーで生き残る為には、パイプラインの波を乗りこなすことが必須となった今、わずか2年でハードといわれる波を乗りこなし、エクセレントライド(10点満点中8点以上の点数)をしっかりと出さないと勝てないレベルまで引き上がる成長スピードの速さに驚きを隠せませんでした。また、なんと言っても活躍したのがまだZ世代と言われる若手の選手ばかりなことにも驚きました。 今年は今まで女性のサーフシーンを牽引してきた、2020年東京オリンピック金メダリストのカリッサ・ムーア選手が現役引退、8回の世界チャンピオンに輝いているステファニー・ギルモア選手も1年間の休止を発表し、世代交代を余儀なくされましたが、若手がしっかりと育ち、ましてやシーンを引っ張る結果を目の当たりにし、今シーズンも楽しみな幕開けとなりました! また、3月26日〜4月5日にWSL Champion Tour第4戦オーストラリア ビクトリア州ベルズビーチでRip Curl Bells Beachが開催されました。ツアー全10戦のうち、前半の5戦終了時点のランキングで男性は36名から22名、女性は18名から10名が選出されるミッドシーズンカットの行方が気になる大会となりました。ハワイとは異なった波で、どのような試合が繰り広げられたのか。若手の勢いは続いたのか・・試合の模様はWSLのWEBサイトからアーカイブ視聴をすることができるので、ぜひ皆さんもチェックしてくださいね。ではまた! ※下記の関連リンクからぜひご視聴ください
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others100本のけん玉で繋ぐ地域の輪。被災した能登へのけん玉支援2024.04.172024年3月30日(土)能登志賀町富来 富来活性化センターにて、富来町の能登半島地震で被災した高齢者、子供たち、富来活性化センターのスタッフへけん玉100本がプレゼントされ、パフォーマンス、レクチャーワークショップが行われた。これらのけん玉支援活動は有志によって集まったメンバー(河本伸明、ミスターポー、今度江亮、UTA、中田寛也)によって行われ、被災した富来町に笑顔の輪が広がった。 復興途中の志賀町 2024年1月1日に能登を襲った地震から3か月、能登半島の中央西部に位置する志賀町は震度7と、この地震での最高震度の地震被害を受けつつ、電気、水道などのインフラは復旧しつつあった。 しかし、古い木造家屋が連なる町内は「危険」と書かれた赤い札が張られており、立ち入り禁止となっている。修復できそうな家屋もそのままに、解体すべき危険な建物も手付かずとなっている。 木造住宅に住んでいた住民は高齢者が多く、仮設住宅、被災者センターに今も尚暮らしている。比較的新しい鉄筋コンクリートの住宅には若い世代の核家族が戻ってきてはいるものの、以前の様な地域のつながりは消えたままになっていた。 炊き出しの行われる富来活性化センター 復興支援の中心となる富来活性化センターは地域の交流を促進する施設であり、現在は多くの被災者の拠り所となる炊き出し、支援物資の配給などを行っている。 富来活性化センターの奥村氏は「支援の形もひとつ新しいフェーズに入るべき」と語る。 けん玉パフォーマーミスターポーによるパフォーマンス 富来活性化センターでは、体を動かすべき高齢者、地域活動に触れる機会を失った子供たちとその両親を繋ぐべく、けん玉100本がプレゼントされ、けん玉パフォーマンス、レクチャーワークショップが行われた。桜の芽吹く暖かい3月末の午後、北陸地方出身で全国で活躍するけん玉パフォーマーミスターポーの華麗な技に大きな拍手が巻き起こった。 けん玉プレイヤーUTAによるレクチャー 白山市より参加した小学生けん玉プレイヤーUTAが高齢者に直接指導し、会場は笑顔に包まれた。全国でけん玉の普及活動をする河本伸明氏のレクチャーワークショップでは初歩の持ち方、技がレクチャーされた。SNSで支援を募ってきた今度江亮氏は「全国のけん玉プレイヤーから手紙付きで送ってもらったり、メーカーさんから支援用に生産してもらったり、気持ちのこもったけん玉が集まりました。」と語った。ボランティアメンバーによって集まった様々なカラー、デザインのけん玉は1本づつ手渡しされ、100本すべて配布された。 プレゼントされたけん玉 今回のプロジェクトを進めた河本伸明氏は「けん玉はいつでもどこでも誰とでも遊べて、電気もインターネットもいらない。ひとつけん玉があれば大勢でも遊べます。子供たちはもちろん高齢者も日本人であればけん玉の事を知ってる。けん玉の遊び方をしっかり伝えて、楽しい時間を皆さんに共有してもらって、この活性化センターが地域のけん玉の交流の場になって、県内外から、また世界からこの志賀町にけん玉プレイヤーが集まってくるような未来になればいいですね。」と語る。 能登半島北部の輪島、珠洲などは未だにインフラ復旧が進んでいない。今後能登全体、また災害の多い日本において、けん玉という遊びが役割を持てるのならばとメンバーは支援のけん玉を今後も募っている。
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danceRed Bull BC One City Cypher 福岡予選はBBOY NICOLAS、BGIRL HONOKAが優勝!2024.04.162024年4月13日(土)、福岡県福岡市、I’S SPORTS PARKにてRed Bull BC One City Cypher 福岡予選が開催された。今回行われた福岡予選は全国5箇所で開催される地方予選の初戦であり、BBOYサイドではNICOLAS(30歳)、BGIRLサイドではHONOKA(20歳)が優勝に輝いた。ワールドファイナルへの道は、今大会を含めた全国5箇所で開催される Red Bull BC One City Cypher に加えて、今年から16歳以上の学生のみが参加可能な「Red Bull BC One Student Cypher」によって争われ、各予選の勝者は7月7日(日)に東京都内で開催予定のRed Bull BC One Japan Finalで日本代表の座をかけて戦う。Red Bull BC One Japan Finalを勝ち抜いたB-BoyとB-Girl、各1名は日本代表としてブラジル・リオデジャネイロへ招待され、12月5日(木)開催予定の Last Chance Cypher に出場し、見事勝ち上がったダンサーは世界No.1 の座をかけて Red Bull BC One World Final に挑むこととなる。 BBOYサイド優勝 NICOLASJason Halayko/Rec Bull Content Pool BBOY NICOLASJason Halayko/Rec Bull Content Pool BGIRLサイド優勝 HONOKAJason Halayko/Rec Bull Content Pool BGIRL HONOKAJason Halayko/Rec Bull Content Pool 大会概要 【Judges】TAISUKE / GONZO / SEIJU WEEKEND【MC】YUKI a.k.a. EARTH【DJ】Green Monstarr【会場】I’S SPORTS PARK(福岡県福岡市博多区築港本町13-6)【スケジュール】14:00 OPEN / 14:30 START / 20:00 CLOSE予定【定員】200名【ルール】CYPHER形式 (1時間半予定)。ジャッジが16名をピックアップ後、フルトーナメントを開催。【エントリー費】1,000円 (当日2,000円)【観覧】1,000円 Red Bull BC One とは 今年で開催21回目を迎える『Red Bull BC One』は、世界30ヶ国以上で地区予選やサイファーおよびワークショップなどのプログラムが行われている世界最高峰の 1on1 ブレイキンバトルイベント。ブレイカーたちが目指すのは、選ばれしB-Boy/B-Girl 各16名にのみ参加が許される世界王者決定戦『Red Bull BC One World Final』出場。その舞台で見事優勝を手にした者は、誰もが認める正真正銘の世界王者となる。
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climbビギナー向けFUN CLASSも新設!「THE 6 – BEGINNING OF THE HISTORY-」 開催のご案内2024.04.16小学1年生から6年生までの、6年間のみ出場できるコンペティションTHE 6。第2回目となる今回は、キッズクライマーの育成に尽力する「Bouldering Gym Share」との共同開催! 昨年同様、各学年のNo.1を決めるフォーマットや6年生の部で優勝したクライマーに贈られる「THE 18」への参加権など、TOP CLASSの様式はそのままにより多くのキッズクライマーにご参加いただけるようビギナーを対象とした「FUN CLASS」を新設! また、当日はキッズの「近い目標」となる、世界トップのユースクライマーも来場予定。6年間という限られた時間の中で、挑戦、そして達成を繰り返すことで子供たちが持つ競争心・好奇心・向上心を更なる高みへ! “BEGINNING OF THE HISTORY”みんなの歴史はここからがスタート!集まれ全国の小学生クライマー! 実施概要 タイトル: THE 6 - BEGINNING OF THE HISTORY – Vol.2 実施日程: 2024年6月8日(土)1-3年生 2024年6月9日(日)4-6年生 実施会場: Bouldering Gym Share 〒230-0022 神奈川県横浜市鶴見区市場東中町12-2 アルプス5号館1階 参加カテゴリ、定員/要件:① FUN CLASS 定員:1-3年:25名 / 4年:20名 / 5-6年:男女各10名*5-6年生は男女別開催申込要件:1-3年 最高グレード6級以下 / 4-6年 最高グレード 5級以下 *グレード基準:B-PUMP OGIKUBO ② TOP CLASS定員:1-3年:20名 / 4-6年:男女各20名*4-6年生は男女別開催申込要件:無し*どなたでも参加可 競技方式:① FUN CLASS セッション方式/競技時間1時間② TOP CLASS 予選:セッション方式/競技時間1時間*上位3名がFINALへ決勝:ワールドカップ方式*1-2年1課題,3-4年2課題,5-6年3課題 入賞区分:各カテゴリ1位から3位 参加費:¥4,000*事前振込 申込日時:2024年4月15日(月) 12:00~ 参加賞:THE6 2024 オリジナルTシャツ 主催:株式会社 8611 共催:Bouldering Gym Share 協力:AlphaTheta 横浜DJ Lab / FINEPLAY / CLIMBERS 制作:株式会社 ニューオールディーズ
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