パリ五輪日本代表畠山紗英を筆頭に、日本チームが出場4カテゴリーにてタイトル獲得「TOYO TIRES presents 2025アジアBMXレーシング選手権」

2025.11.10
©️KasukabeVision / Satoshi Oda / Japan Cycling Federation

2025年11月1日(土)〜2日(土)、日本自転車競技連盟が主催する「TOYO TIRES presents 2025 アジアBMXレーシング選手権」のチャンピオンシップカテゴリーが、愛知県名古屋市に新設された名古屋競輪場BMXレースコース(Nagoya Keirin BMX)にて開催された。

本大会は、20年以上の歴史を持つBMXレーシング・アジア選手権において、日本で初めての開催となる歴史的な大会。また、会場となった名古屋競輪BMXは、来年2026年に開催予定の第20回アジア競技大会におけるBMXレーシング競技会場となることも決定している。アジア各国のトップライダーが一堂に集結し、今年のアジアタイトルを懸けたレースが繰り広げられた。

©️KasukabeVision / Satoshi Oda / Japan Cycling Federation

当日は快晴に恵まれ、理想的なコンディションのもとでレースを実施。大会は、男女エリート・男女ジュニア・男女U23の6カテゴリーで構成され、各カテゴリーで接戦のレースが繰り広げられた。アジア自転車競技連合(ACC)ならびにUCI(国際自転車競技連合)の公認大会として行われ、参加国はアジア全域からチャンピオンシップカテゴリーには7カ国、チャレンジは9カ国から、選手・チームスタッフが名古屋に集結。初開催の日本大会として、今後のアジアBMXシーンの発展に向けた重要なステップとなった

男子エリート

男子エリート決勝は、レース序盤、フィリピンのPatrick Bren Coo(フィリピン) が好スタートを切りリードを奪うも、第1コーナーのイン側から日本の中井飛馬が鋭く切り込みトップに浮上。その後も安定した走りを見せ、後続を寄せ付けずにフィニッシュラインを通過した。

中井飛馬は自身初となるエリートカテゴリーでのアジア選手権タイトル獲得。2位には島田遼が入り、3位にはPatrick Bren Cooが続いた。日本勢が表彰台の上位を占める結果となり、地元開催にふさわしい強さを見せつける結果となった。

大会リザルト 男子エリート
1位:中井 飛馬(XLARGE / MONGOOSE / 日本)
2位:島田 遼(Gantrigger / 日本)
3位:Patrick Bren Coo(フィリピン)

©️KasukabeVision / Satoshi Oda / Japan Cycling Federation

女子エリート

女子はエリート・U23・ジュニアの混走形式で実施。エリート勢では畠山紗英が予選、決勝と全て1位フィニッシュを果たし、圧倒的な走りで2年ぶりのエリートカテゴリーでのアジアチャンピオンの座に輝いた。2位には籔田寿衣、3位にはインドネシアのシファ・アメリヤ・ヌールが入賞。

©️KasukabeVision / Satoshi Oda / Japan Cycling Federation

大会リザルト 女子エリート
1位:畠山 紗英(日本)
2位:籔田 寿衣(Motocross International / iRC TIRE/日本)
3位:Amellya Nur Sifa(インドネシア)

©️KasukabeVision / Satoshi Oda / Japan Cycling Federation

男子 U23

男子U23では、日本チームから4選手が決勝に進出。序盤から中林凌大が好スタートでホールショットを奪い、そのまま主導権を維持。追走する木内彪凱からトップを守りきり、自身初のメジャータイトル獲得なった。木内彪凱が僅差の2位、島田壮(日本)が3位で続き、4位には北川晃久(日本)が入り、日本勢が上位4位を独占した。

大会リザルト 男子 U23
1位:中林 遼太(日本体育大学 / 日本)
2位:木内 彪凱(日本体育大学 / 日本)
3位:島田 壮(日本)
4位:北川 晃久(日本)

©️KasukabeVision / Satoshi Oda / Japan Cycling Federation

女子 U23

U23クラスでは西村寧々花が決勝にてスタートから前に飛び出し、エリートの畠山紗英に続く展開で全体2位(U23首位)でゴール。昨年のタイ大会に続いてU23クラス連覇を達成。

大会リザルト 女子 U23
優勝:西村 寧々花(大阪体育大学 / GANTRIGGER / 日本)
2位:野村 凪沙(Ace Rece Australia Factory Team / 日本)

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男子ジュニア

男子ジュニアは3ヒート制トータルポイント方式で実施。1・2ヒートを制したナム・ウンウ(KOR)が優勢だったが、最終ヒートでナク・ピエン・プッタプーム(THA)が1位でゴール。両者が同点(5ポイント)となったものの、最終ヒートの着順上位ルールにより、タイのナク・ピエンが逆転でアジアタイトルを獲得。

大会リザルト 男子ジュニア
1位:Putthaphum Nakpaen(タイ)
2位:Eunwoo Nam(韓国)
3位:Kanawat Chuatahan(タイ)

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女子ジュニア

ジュニアは、韓国のキム・イェッソ(KOR)がエリート・U23と混走の中で唯一決勝に進出し、混走内最上位のジュニアとしてジュニアタイトルを獲得。

大会リザルト ジュニア
1位:Kim Yeseo(韓国)
2位:Khongpong Praphada(タイ)
3位:Khongpong Paphichaya(タイ)

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チャンピオンシップカテゴリー6種目に加え、5歳クラスからスタートしたチャレンジカテゴリーでは、年齢別全20カテゴリーで各国のライダーたちが熱戦を繰り広げた。日本勢からも多くの選手が参戦、各カテゴリーで新たなアジアチャレンジ優勝者が誕生。

今大会は、次世代を担うジュニア層・キッズ層の選手たちが大舞台で経験を積み、国際交流の貴重な機会となり、将来のアジア・世界レベルでの活躍に向けた大きなステップとなった。

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