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dance金メダル獲得だけではない。BREAKING TEAM JAPANが残した功績。 〜 EP.1 ユニフォーム文化の脱却 〜2024.12.31
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culture「430を通じて世界中を旅してきた。これからも430と共に新しい世界を見たい。」ストリートアパレルブランド “430(フォーサーティー)”創立メンバー上原洋の今の思い。2024.12.28
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danceブレイキン日本代表が成都で躍進。ISSINが世界選手権で金メダル獲得! Shigekixは銀メダル! 男子決勝は日本人対決。2024.12.23
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dance来年、9年ぶりに日本へ帰ってくる!世界最高峰ブレイキン1on1頂上決戦「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」が2025年11月9日(日)東京・両国国技館にて開催決定!2024.12.13
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dance川崎で今年も新たな歴史が刻まれた。世界レベルのストリートの祭典「ISF KAWASAKI 2024」2024.11.29
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[PR] otherseスポーツから本物のモータースポーツへ 19歳ルーク・ベネットの挑戦2025.01.10ルーク・ベネットは、2024年に初開催されたEsports World Cupのシムレーシング部門で優勝を果たし、一躍注目を集めました。 この若き19歳のプレイヤーは、シミュレーション技術と卓越した集中力を武器に世界の頂点に立ちましたが、その目は既に次なる挑戦に向けられています。 eスポーツでの経験を活かし本物のモータースポーツの世界で成功を掴むという夢に向かうという、オンラインでの勝利を土台にした新たな物語を紡ごうとしています。 ルーク・ベネットの軌跡 KHARKOV, UKRAINE - NOVEMBER 12, 2020: Video game controller Gamesir g3s on table with Gran Turismo 7 game on big display ルーク・ベネットのシムレーシングの旅は、純粋な興味から始まりました。彼が最初に使用したのは100ポンドのステアリングホイール。卓越した反射神経と緻密な判断力で周囲を驚かせました。 両親の支援で本格的なシミュレーターを購入すると彼の技術は飛躍的に向上し、競技の舞台へと進むきっかけを掴みます。 その後、eスポーツ界で知られる「チーム・レッドライン」に加入。レッドブルF1チームとも関連が深いこのチームは、才能あるドライバーが集まる名門です。 過酷なトレーニングを経て彼は実力を証明し、2024年のEsports World Cupでシムレーシング部門の王者を獲得。ルークの背後には日々の努力と確かな支援があり、その成功は偶然ではないことを物語っています。 シムレーシングの可能性 KATOWICE, POLAND - JANUARY 19: Unidentified players (audience) at Intel Extreme Masters 2013 - Electronic Sports World Cup on January 19, 2013 in Katowice, Silesia, Poland. シムレーシングはeスポーツの一分野として急速に成長している競技であり、実際のモータースポーツと多くの共通点を持ちます。 高度なシミュレーターで路面の状態や車両の挙動をリアルに再現し、ドライバーに正確な判断力と瞬時の反応を要求します。シムレーシングは単なるゲームを超えた競技としての地位を確立しています。 ルークもこの分野で成功を収めた一人。彼は「シムレーシングは実際のレースと同じ感覚」と語り、その価値を強調します。近年では、ヤン・マーデンボローのようにシムレーシングを経てプロのレースドライバーになる例も実際にあり、ルーク自身もその可能性を探っています。 サウジアラビア大会の背景 2024年にサウジアラビアで開催されたEsports World Cupは、多くの注目を集めた一方で、その開催地選定について議論を呼びました。 同国は人権問題で批判を受けており、「スポーツウォッシング」としての意図を指摘する声も多くありました。それでも大会は成功を収め、世界中から選手やファンが集まりました。23の種目で競技が行われ、賞金総額は数百万ポンドにも達しました。 ルークにとっても、この大会は特別なもの。彼は「サウジアラビアは素晴らしい環境だった」と振り返り、大会がもたらした経験を高く評価しています。 現実世界への挑戦 ルーク・ベネットの次なる挑戦は、eスポーツの成功を活かし、実際のモータースポーツの世界で活躍すること。近年、シムレーシングをステップにプロのレースドライバーとなる例があります。 映画「グランツーリスモ」でも描かれたヤン・マーデンボローの物語はその象徴的な例で、ルークもその道を目指しています。さらに、2025年に開催予定のオリンピックeスポーツ大会にも意欲を示しています。若干19歳という年齢にもかかわらず彼の視野は広く、次なる挑戦への準備は万全。この挑戦が実現することで、eスポーツからモータースポーツへの新たな道が切り開かれることになるでしょう。 まとめ Silhouette of race car driver celebrating the win in a race against bright stadium lights. 100 FPS slow motion shot ルーク・ベネットは、eスポーツ界での成功を土台に新たな未来を切り開こうとしています。シムレーシングで培ったスキルと経験を活かし、現実のモータースポーツの世界で成功を目指す彼の挑戦は、eスポーツとモータースポーツの交差点を象徴するものといえるでしょう。 また、サウジアラビアでの大会やオリンピックeスポーツ大会の開催は、eスポーツが国際的な舞台で評価される時代を迎えていることを示しています。 ルークのような若き才能が新たな可能性を切り開くことでこれらの競技はさらに進化し、より多くの人々に感動を与えるでしょう。 彼の挑戦はまだ始まったばかりであり、その未来から目を離せません。
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dance渋谷から世界へ!ストリートダンス日本代表が決定!世界最高峰のダンスバトルの日本予選大会「Juste Debout Tokyo 2025」2025.01.072025年1月6日(月)に世界最高峰のストリートダンスバトル「Juste Debout」の日本予選大会「Juste Debout Tokyo 2025 special supported by atmos pink」が、渋谷区と一般社団法人渋谷未来デザインの後援を受け、渋谷ストリームホールで開催された。3月にパリ・アコーアリーナで行われる決勝大会「Juste Debout WORLD FINAL」への出場権をかけて、合計196組392名のハイレベルなダンサーが、日本全国そして海外から渋谷に集結した。 「ダンスの聖地」である東京・渋谷で行われた、ブレイキンを除くストリートダンス4大ジャンル(HIPHOP/HOUSE/ LOCKING/POPPING)の2on2バトル大会。日本だけでなく、アメリカ、フランス、スイス、台湾、韓国、中国、セネガル、アルゼンチンなど、様々な国籍のダンサーがこの大会のために渋谷に集った。 コロナ禍を経て5年ぶりの復活ということで、予選が始まる前から会場には大きな歓声が上がり、大会への特別な想いが溢れ出たような高い熱気に包まれていた。 これまでの「Juste Debout Tokyo」はキャリアの長いダンサーが数多くエントリーする傾向が強かったが、今回は若い世代のエントリーも増え、世代交代を印象付けた大会となった。もともと日本人ダンサーは技術力に定評があるが、さらにそこに個性も加わり、海外でも太刀打ちができるような若い世代のダンサーが活躍を見せた。 大会レポート 「LOCKING」部門には33組が出場。予選の段階からどのチームが優勝しても納得のハイレベルな戦いが繰り広げられ、最後まで結果が見えない状況だったが、hirokoboogieとYU-KIからなる「Ol’Loco」が優勝に輝いた。「Juste Debout」へのチームでの参戦歴も長く、様々な経験を積んで叶えた日本代表の座となった。 「HIPHOP」部門には65組が出場。キャリアがあるチームからフレッシュな存在まで、フィジカルの強いチームが多くジャッジ陣も舌を巻くほどだった。その中で優勝したのは「Losdiablo&sdelamnerte」。このデュオはフランス人とスイス人のダンサーで海外から日本予選に参戦したが、アウェイの環境でも様々な曲に対応して安定感のある形で見せ場を作り、圧倒的な実力を見せつけていた。 「HOUSE」部門には55組が出場。一番下は4歳から上は60代までバラエティに富んだラインナップだったが、トーナメントに残ったチームは10-20代が多く、若い世代ならではのパワーや軽やかさがジャッジに届いていた。優勝した「KAZANE&Miyu」は、復活したJuste Deboutに懸ける強い闘志が見え、完成度の高いパフォーマンスをずっとキープし続けていた点が大きな評価を得た。 そして、「POPPING」部門には43組が出場。個性的でキャリアのあるチームが多く、ハイレベルな戦いとなった。優勝した「BOO&SHOW-GO」も日本代表になろうという強い想いと、緊張感のある現場でも余裕すら感じさせる落ち着きが、彼らの確かな実力を証明していた。 今回の日本予選にて勝ち抜いたチームは、日本予選大会主催者により渡航宿泊の全面サポートを受け、2025年3月2日にパリ・アコーアリーナで開催される世界大会に出場する。さらに副賞として、特別協賛atmos pinkからNIKEスニーカー、協賛のアミノバイタル®︎からはパリに向けたコンディショニングのためのアミノバイタル製品が贈られた。そしてさらに東急株式会社の協力により、日本代表に選ばれた各ジャンル優勝ペアをフィーチャーした特別映像が、2月に渋谷駅周辺の大型ビジョンにて放映予定だ。 「渋谷から世界へ」。パリでの日本代表ダンサーたちの活躍にご期待いただきたい。 なおこの大会のベスト8以降のバトルは、1月11日12:00から1週間限定で配信予定。チケットの発売は1月7日18:00より開始される。詳しくは「Juste Debout Tokyo」公式Instagramへ。 各ジャンル優勝デュオ 「LOCKING」部門: 「Ol’Loco」 「HIPHOP」部門: 「Losdiablo&sdelamnerte」 「HOUSE」部門:「KAZANE&Miyu」 「POPPING」部門:「BOO&SHOW-GO」 開催概要 イベントタイトル:Juste Debout Tokyo 2025 special supported by atmos pink開催日時:2025年1月6日(月)OPEN 10:00/START 11:00/CLOSE 21:00 会場:渋谷ストリームホール(東京都渋谷区渋谷3-21-3)特別協賛:Foot Locker atmos Japan合同会社協賛:aminoVITAL®協力:東急株式会社主催・企画制作:株式会社RAISE UP / 株式会社ODORIBA後援:渋谷区 / 一般社団法人渋谷未来デザイン Juste Debout WORLD TOUR 2025 《予選大会》12/4 マイアミ(アメリカ)12/8 ワシントンD.C.(アメリカ)1/6 東京(日本)1/11 チュニジア(チュニジア)1/18 ブカレスト(ルーマニア)2/8 ミラノ(イタリア)2/12 武漢(中国)2/16 ロンドン(イギリス)3/1 パリ(フランス) 《決勝大会》3/2 パリ・アコーアリーナ(フランス)
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climb日本人クライマー本間大晴が、スペインのシウラナにある高難度ルート「ラ・ランブラ」を完登2025.01.06スポーツクライミング・リード種目の日本代表で、フリークライマーの本間大晴は、先日スペインのシウラナにある「ラ・ランブラ」5.15a(9a+)の完登を果たした。このルートは1994年にドイツ人クライマーのアレックス・フーバーによって35メートルの5.14cとして開拓されたが、その後ダニ・アンドラダが延長して現在の形となった。 本間の登攀の様子 ただし初登を果たしたのはアンドラダではなく、2003年のラモン・ジュリアン・プイグブランケであり、彼の初登以来「ラ・ランブラ」は世界で最も人気のある5.15aのルートの一つとして、クリス・シャーマ、アダム・オンドラ、アレックス・メゴス、マーゴ・ヘイズ、ステファノ・ギソルフィ、ヤコポ・ラルチェル、セバスチャン・ブイン、ソ・チェヒョン、ミカエラ・キルシュなど、世界中の多くのトップクライマーが挑戦してきた。特に2017年には、マーゴ・ヘイズがこの歴史的なルートを完登し、女性として初めて5.15aを達成したことで大きな注目を集めている。 本間の登攀の様子 「ラ・ランブラ」は、本間にとってもこれまでで最も難易度の高いスポートルートのレッドポイント。彼は2023年からこのルートのトライを開始し、今年改めて挑戦して成功を収めた。本間はクライミング競技での活躍でも知られており、2018年からリード競技のスペシャリストとしてワールドカップに参戦。これまでに金メダル1個、銀メダル5個、銅メダル1個を獲得し、世界中の大会で活躍を続けている。 本間大晴のコメント 世界各国にある9a+(難易度を表す表記)の中で最も有名と言ってもいいルートを登ることができました。 昨年の11月に3週間かけて初めてこのルートをトライしたのですが成功できず悔しい思いをしました。 リベンジをすべく今年も足を運び、昨年の失敗を成功に変えられたことがとても嬉しく、戻ってきた甲斐がありましたね。 正直なところ今のクライミングシーンでは、自然の岩場での成果は一般的に評価されにくいのが現状です。というのも今は大会での成果に重きを置かれているからです。 それでも自然の岩場でも成果を残すのが自分にとってはクライマーとして価値あるもの、また強さを証明する一部であると感じているため、大会のみならず自然の岩でも果敢に挑戦をしていきたいおもいがあります。 今回の成果はまだまだ序章に過ぎず、世界にはさらに高難度のルートが数えきれないほどあります。さらに成果をあげるべく来年も世界各地にある高難度ルートに挑戦していきたいです。
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snowカルチャーの匂い漂うアジアンフィットでクールなサングラス誕生。DANG SHADES ✕ アーティスト「BLOTTO」とのトリプルネームコラボ2024.12.26コラボサングラス誕生秘話 この度、スノーボード・ウェブメディア「BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINE」として初となるコラボレートプロダクトを発表。それは米ユタ州ソルトレイクシティ発のアイウエアブランド「DANG SHADES(ダン シェイディーズ)」とのコラボだ。海外ブランドなのだが国内生産を行っているため、日本人に非常によくフィットするアイウエアを生み出している。その点がコラボの決め手となった。ボディはDANGの中でも人気No.1を誇る「LOCO」。偏光レンズを搭載した数量限定のコラボサングラスだ。 さらに、世界を股にかけて活躍している写真家であり芸術家、「BLOTTO」の愛称で知られるディーン“ブロット”グレーともコラボし、トリプルネームのサングラスが完成。ブロットとコラボした理由は、フリースタイルスノーボーディングの歴史を切り取ってきたフォトグラファーであり、プロダクトに新たな息吹を注ぎ込むアーティストでもあるからだ。手描きのBlotto&BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINEのロゴをレイアウトすることで、90年代に漂っていたスノーボードカルチャーの匂いを感じながら、クールにコントラストの高いはっきりとした視界を実現してほしい。そのような想いを込めて製作した。 ディーン“ブロット”グレー 長きに渡りBURTON(バートン)専属フォトグラファーとして活躍してきたブロットのライディング写真は、多くの日本人スノーボーダーたちの目に映ってきた。國母和宏を題材とした創刊号など、弊誌は彼が撮影した写真を多く掲載している。 そのブロットにとって、DANG SHADESはゆかりのブランドなのだ。 「DANG SHADESとの関係性は、ブランド創設者であるクリス・ベレスフォードとの友情から始まりました。私たちは長年の知り合いで、(ユタ州に位置する)WOODWARD PARK CITYで写真プロジェクトに取り組んできました。」 WOODWARD PARK CITYで行われた写真プロジェクトの一枚 BURTON FAMILY TREEコレクションや高機能ハンカチブランドのDECLAN(デクラン)への写真提供、TUBBS(タブス)のスノーシューやDRAGON(ドラゴン)のダニー・デイビスシグネチャーゴーグルへのアート提供を行うなど、ブロットとコラボレートしてきたブランドやプロダクトは多岐に渡っている。 (左上から時計回り)BURTON FAMILY TREE 2018、DECLAN COLLABORATION、BLOTTO × DRAGON、TUBBS × BLOTTO LIMITED-EDITION ARTIST COLLAB DANG SHADES ✕ BLOTTO ✕ BACKSIDE トリプルネーム限定サングラス 冒頭で綴っているようにDANG SHADESはソルトレイクシティ発の海外ブランドなのだが、日本の販売代理店との信頼関係が厚いため、国内で工場を選定してオリジナルの金型を製作、アジアンフィットモデルをリリースしている。2014年にその第1弾として発表された「LOCO」モデルを、今回のコラボサングラスに採用。一度かけてしまったら、そのフィット感の虜になること間違いない。 日本で独自開発した国内人気No.1のアジアンフィットモデル。ベースとなっているLOCO。▷フレームモデル: LOCO▷フレームカラー: ブラック・ソフト▷レンズカラー: ブラック(偏光レンズ)▷UVカット率: 99.9%▷可視光線透過率: 15%▷価格: 5,500円(オリジナルネオプレン製ケース付属)※DANG SHADESでは有償での修理対応を行っておりますが、今般のコラボサングラスは限定生産のため、スペアパーツがございません。通常モデルのフレームパーツでの交換対応は可能ですが、同フレームでの修理交換はできません ブロットとは アメリカ南西部で生まれ育ち、現在は東海岸在住。人とのつながりと創造性を融合させたライフスタイルとともに、ブロットの愛称で広く知られるようになりました。2003年からBURTONのフォトグラファーとして活動を始め、記録ではなく記憶に残るような写真を数多く残してきました。このようにブロットの根底にあったアート気質が功を奏し、現在は写真だけでなく、スクラップブックや抽象画、製品とアートのコラボレーションなどにも取り組んでいます。ブロットの表現方法は絶えず変化していますが、その中身は一貫して、リアルな人間生活における非常に感覚的な瞬間に焦点を当てているのです。 弊誌ISSUE 8「THE GRAB ──自分らしく、カッコよく──」に登場するギギ・ラフ(上)とダニー・デイビスの一瞬をアートに切り取った作品たち 特別付録 紙媒体の手触り感を忘れずにいてほしい。そして、若者には知ってほしい──このような想いを込めて、これまでとは逆転の発想を。コラボサングラスをご購入いただくと、弊誌が無料で付いてくる。 + BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINE ISSUE 8「THE GRAB ──自分らしく、カッコよく──」 ブロットの写真がもっとも多く誌面を飾っている号になります。 ISSUE 8THE GRAB ──自分らしく、カッコよく──(1,500円→FREE! / A4サイズ / フルカラー / 日本語・英語 / 144 ページ)高回転スピンは非現実的かもしれない。しかし、スタイリッシュなメソッドやインディに憧れを抱き、スノーボードを始めたという人は少なくないだろう。スピンの回転数が増え続ける昨今ではあるものの、変わることのないフリースタイルスノーボーディングの本質。今号はその基本であり永遠のテーマ、“グラブ” を徹底的に掘り下げてお届けする。空中姿勢を安定させることも大事だが、“自分らしさ” を表現することがグラブの最重要テーマである。グラブ名の由来やその美しさを知り、世界が認めるスタイリッシュライダーたちのグラブ論に迫り、バックカントリーで繰り出されたグラブトリックをゲレンデで再現、斬新なハウツーも用意した。最近グラブ、してますか? + BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINE ISSUE 11「JAPOW PRIDE ──ニッポンの雪と山と文化を知る──」 今シーズンの豪雪を記念してお届けします。 ISSUE 11JAPOW PRIDE ──ニッポンの雪と山と文化を知る──(1,800円→FREE! / A4サイズ / フルカラー / 日本語・英語 / 150ページ)北海道・ニセコや長野・白馬を中心に大挙して押し寄せている外国人は、なぜ日本の雪山にこだわり続けているのか。それは、ここまで多くの人々が日常生活しているエリアに雪が大量に降る国がないから。米アラスカの僻地やカナダBC州の山奥には、もちろん大量に極上パウダースノーが降り注ぐ。しかし、それとはワケが違う。街があり、その近くに多くのゲレンデが点在し、ハイクオリティなパウダースノーが堪能できる。しかも、食事も温泉も人も最高。さらに言えば、リフト券が格安だ。これらが日本が世界に誇るべき価値なのである。これを言い換えれば、僕たちは世界中の雪を愛する人々が羨む環境に住んでいるということ。だからこそ、ニッポンの雪と山と文化を改めて知ってほしく、この一冊を編むことにした。世界一の豪雪大国に住むスノーボーダーの胸に、“JAPOW PRIDE”を刻みこんでもらいたい。
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freestyle【GroovMix 2k24 Championship】フリースタイルバスケの全国大会にてYOHがチャンピオンに輝く!2024.12.18フリースタイルバスケットボール最強決定戦「GroovMix 2K24 Championship」が、2024年12月15日 (日) に東京タワーの麓にあるSTAR RISE TOWERにて開催された。「GroovMix」は今年で8年目を迎えるフリースタイルバスケットボールの最重要大会であり、今年は4都市6大会で地方予選を開催し、今年は名実ともに全国大会として開催された。 今年は4都市6大会で地方予選を勝ち抜いた優勝者・成績優秀者合わせて8名と、前回大会上位2名、そして海外招待枠1名と当日予選5名の合計16名のフルトーナメント形式で、今年の頂点の座が争われた。 トーナメントで待ち受けるシード枠11名photo by chonmagebeam 今年から開催されたチームショーケースコンテスト 1on1バトルのみだったGroovMixに今年から加わった新コンテンツ「チームショーケースコンテスト」。 今回はこれまで1年以上の活動形跡があるとされる4チームを選抜し、開催された。 審査員には、日本一の経験もある軟体ボーラーTAM、フリースタイルバスケで数々のショーを生み出し、現在は数々のアーティストのAmerica’s Got Talent, Britain’s Got Talentなどの演出も手掛けるmic、また国内外問わず活躍するpoppinダンサーJenesで行われた。 その中で優勝に輝いたのは、Buzz Light Baller。全員1on1バトルのシードとして出場するスキルの高さから成される多種多様なルーティンと、愛されるキャラクターで終始会場を沸かせた。 優勝したBLBメンバー(左から:しゃにお、きよまろ、じゅんペー)photo by chonmagebeam 今年度のチャンピオンに輝いたのはYOH! 今年は九州予選で優勝した歴20年近くのベテランTI-GUから、今年彗星のごとく現れ、大人たちを薙ぎ倒してシード枠を獲得した14歳のKOUTAとシード争いから大混戦の大会だった。 その中で、決勝に駒を進めたのは、昨年チャンピオンKengoを倒した若きバトルモンスターYOHとGroovMixでここ数年ベスト4常連となる爆弾スピナーISSEIだった。 スピンを決め切り沸かすISSEI どちらもビッグムーブを持ち合わせる決勝カード。ハイリスクハイリターンのスピンスタイルであるが、爆発力のある高難易度のボール2つのスピンキャッチを決め、会場を大いに沸かせたISSEI。しかし、そこにYOHがアクロバットやブレイキンの技を取り入れ、ほぼノーミスで技をメイク。最後にダメ押しの2段階クラッチで、文句なしの優勝に輝いた。 ブザービーターでダメ押しのクラッチ 日本の中で一番の激戦区北海道大会で優勝し、単身一人で東京に乗り込んだYOH。 「今日出てた人も出てなかった人も、今回は俺が一番だって思えるムーブで優勝すると決めていた」と話す。 コロナ禍が明けて、ようやく日本全国、そして海外との繋がりを取り戻しつつあるシーンの中で優勝を掴み取ったYOH。今後の活躍が楽しみだ。 ガッツポーズするYOH 配信アーカイブこちらから! GroovMix 2K24 Championship 概要 日時:12/15 (日) 16:00 TipOff ※本戦は17:00開始予定場所:STAR RISE TOWER -Studio Venus-(最寄 : 大江戸線 赤羽橋駅 / 赤羽橋口 徒歩5分)〒105-0011 東京都港区芝公園4丁目4−7 東京タワーメディアセンタ 3F –SEEDED PLAYERしゃにお (EAST-1優勝)$HU (Rookie優勝)TI-GU (SOUTH優勝)YOH (NORTH優勝)Rickyyy (WEST優勝)じゅんペー (EAST-2優勝)KOUTA (EAST-2準優勝)きよまろ (SNS Audition1位)ISSEI (2K23 3位)Kengo (2K23 Champion)Ashun (海外招待枠) -JUDGElee. (フリースタイルバスケットボール)TAM (フリースタイルバスケットボール)KAZ (フリースタイルバスケットボール)Jenes (ストリートダンス) -DJMIKOKENTO -MCGyoza -Special ThanksSpecial BallsSTREET TO B 実行委員会
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skate1月18日(土) イオンモール幕張新都心にて開催!FLAKE CUP 2024-2025 CHAMPIONSHIP2025.01.11総エントリー数1200名以上、YouTube総視聴回数100,000回以上!キッズスケーターの登竜門!日本最大級のスケートボードコンテスト FLAKE CUP 2024 JAPAN TOUR 2024 年シーズン全国イオンモール6会場とJRおおいたシティ大分駅前広場上位入賞者及びワイルドカード招待選手によるチャンピオンシップが1月18日(土)イオンモール幕張新都心 グランドモール 1F グランドコートにて開催される。 キッズスケーター日本一を決める熱い闘いがYouTube FLAKEJPチャンネルで生LIVE配信される。 開催日:2025 年1月18日(土)場所:イオンモール幕張新都心 1F グランドコート時間:10:00~18:30エントリー資格:FLAKE CUP 2023 シーズン上位入賞者エントリー費:¥3,000 観覧:無料主催:株式会社FLAKE後援:一般社団法人日本スケートボード協会協力:イオンモール株式会社協賛:Seiko 5 Sports・大樹生命・LIFEGUARD・VANTAN・AIRWALK・GREENFUL・VISION STREET WEAR・ムラサキスポーツ・asics [コンテスト参加条件]チャンピオンシップ ( FLAKE CUP 20234 各大会 各クラス上位3 名・ワイルドカード予選上位6 名)ワイルドカード 予選 (FLAKE CUP 2024 各大会各クラス 4位~6位・大分スーパーキッズ規定以上・FLAKE ライダー・FLAKE CUP 公認B 戦 優勝選手)*招待選手のみの出場となります。 [タイムスケジュール]10:00 ワイルドカード 予選14:00 チャンピオンシップ17:30 競技終了 ※時間調整有り [競技進行方法]各クラス5人~6人のグループにヒートを分け、各クラスごとにエントリー確認後45 秒の公式練習を2回行います。練習後本番滑走45 秒を1トライの流れとなります。 大会の模様は YouTube FLAKEJPチャンネルにて LIVE 配信される。大会使用ランプの一般解放はなし。怪我防止のためストレッチは十分にお願いします。 [FLAKE CUP]「FLAKE CUP」はキッスアパレルブランド FLAKE が主催するキッズスケーターの登竜門的なコンテストとしてスケートボード業界にキッズブームが起こる10年以上前(2007年)から毎年開催されている「日本最大級のキッズ・スケートボードコンテスト」。 パリオリンピックでの活躍が記憶に新しい堀米雄斗、赤間凛音、開心那、四十住さくら、永原悠路、白井空良、小野寺吟雲、代表選手達も小学時代 FLAKE CUPにて活躍した選手達だ。 2024年もイオンモールとタッグを組み全国 6会場でのツアーを実施。大分大会含めた各大会の上位入賞者で、2025年1月18日(土) イオンモール幕張新都心にて全国キッズスケーターNO.1が決定するチャンピオンシップを開催。 また、昨年に引き続大会ジャッジとしてパリオリンピック女子スケートボードパークスタイル代表、四十住さくら選手が参加予定。 [FLAKE]アメリカ西海岸 SKATE / SURF / ROCK / ART などをリスペクトしたリアルなストリートカルチャーをキッズ達に提案するユースアパレル子供服ブランド。 スケートボード、ダンスシーンなど幅広く多くのキッズに支持されている。
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[PR] otherseスポーツから本物のモータースポーツへ 19歳ルーク・ベネットの挑戦2025.01.10ルーク・ベネットは、2024年に初開催されたEsports World Cupのシムレーシング部門で優勝を果たし、一躍注目を集めました。 この若き19歳のプレイヤーは、シミュレーション技術と卓越した集中力を武器に世界の頂点に立ちましたが、その目は既に次なる挑戦に向けられています。 eスポーツでの経験を活かし本物のモータースポーツの世界で成功を掴むという夢に向かうという、オンラインでの勝利を土台にした新たな物語を紡ごうとしています。 ルーク・ベネットの軌跡 KHARKOV, UKRAINE - NOVEMBER 12, 2020: Video game controller Gamesir g3s on table with Gran Turismo 7 game on big display ルーク・ベネットのシムレーシングの旅は、純粋な興味から始まりました。彼が最初に使用したのは100ポンドのステアリングホイール。卓越した反射神経と緻密な判断力で周囲を驚かせました。 両親の支援で本格的なシミュレーターを購入すると彼の技術は飛躍的に向上し、競技の舞台へと進むきっかけを掴みます。 その後、eスポーツ界で知られる「チーム・レッドライン」に加入。レッドブルF1チームとも関連が深いこのチームは、才能あるドライバーが集まる名門です。 過酷なトレーニングを経て彼は実力を証明し、2024年のEsports World Cupでシムレーシング部門の王者を獲得。ルークの背後には日々の努力と確かな支援があり、その成功は偶然ではないことを物語っています。 シムレーシングの可能性 KATOWICE, POLAND - JANUARY 19: Unidentified players (audience) at Intel Extreme Masters 2013 - Electronic Sports World Cup on January 19, 2013 in Katowice, Silesia, Poland. シムレーシングはeスポーツの一分野として急速に成長している競技であり、実際のモータースポーツと多くの共通点を持ちます。 高度なシミュレーターで路面の状態や車両の挙動をリアルに再現し、ドライバーに正確な判断力と瞬時の反応を要求します。シムレーシングは単なるゲームを超えた競技としての地位を確立しています。 ルークもこの分野で成功を収めた一人。彼は「シムレーシングは実際のレースと同じ感覚」と語り、その価値を強調します。近年では、ヤン・マーデンボローのようにシムレーシングを経てプロのレースドライバーになる例も実際にあり、ルーク自身もその可能性を探っています。 サウジアラビア大会の背景 2024年にサウジアラビアで開催されたEsports World Cupは、多くの注目を集めた一方で、その開催地選定について議論を呼びました。 同国は人権問題で批判を受けており、「スポーツウォッシング」としての意図を指摘する声も多くありました。それでも大会は成功を収め、世界中から選手やファンが集まりました。23の種目で競技が行われ、賞金総額は数百万ポンドにも達しました。 ルークにとっても、この大会は特別なもの。彼は「サウジアラビアは素晴らしい環境だった」と振り返り、大会がもたらした経験を高く評価しています。 現実世界への挑戦 ルーク・ベネットの次なる挑戦は、eスポーツの成功を活かし、実際のモータースポーツの世界で活躍すること。近年、シムレーシングをステップにプロのレースドライバーとなる例があります。 映画「グランツーリスモ」でも描かれたヤン・マーデンボローの物語はその象徴的な例で、ルークもその道を目指しています。さらに、2025年に開催予定のオリンピックeスポーツ大会にも意欲を示しています。若干19歳という年齢にもかかわらず彼の視野は広く、次なる挑戦への準備は万全。この挑戦が実現することで、eスポーツからモータースポーツへの新たな道が切り開かれることになるでしょう。 まとめ Silhouette of race car driver celebrating the win in a race against bright stadium lights. 100 FPS slow motion shot ルーク・ベネットは、eスポーツ界での成功を土台に新たな未来を切り開こうとしています。シムレーシングで培ったスキルと経験を活かし、現実のモータースポーツの世界で成功を目指す彼の挑戦は、eスポーツとモータースポーツの交差点を象徴するものといえるでしょう。 また、サウジアラビアでの大会やオリンピックeスポーツ大会の開催は、eスポーツが国際的な舞台で評価される時代を迎えていることを示しています。 ルークのような若き才能が新たな可能性を切り開くことでこれらの競技はさらに進化し、より多くの人々に感動を与えるでしょう。 彼の挑戦はまだ始まったばかりであり、その未来から目を離せません。
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dance渋谷から世界へ!ストリートダンス日本代表が決定!世界最高峰のダンスバトルの日本予選大会「Juste Debout Tokyo 2025」2025.01.072025年1月6日(月)に世界最高峰のストリートダンスバトル「Juste Debout」の日本予選大会「Juste Debout Tokyo 2025 special supported by atmos pink」が、渋谷区と一般社団法人渋谷未来デザインの後援を受け、渋谷ストリームホールで開催された。3月にパリ・アコーアリーナで行われる決勝大会「Juste Debout WORLD FINAL」への出場権をかけて、合計196組392名のハイレベルなダンサーが、日本全国そして海外から渋谷に集結した。 「ダンスの聖地」である東京・渋谷で行われた、ブレイキンを除くストリートダンス4大ジャンル(HIPHOP/HOUSE/ LOCKING/POPPING)の2on2バトル大会。日本だけでなく、アメリカ、フランス、スイス、台湾、韓国、中国、セネガル、アルゼンチンなど、様々な国籍のダンサーがこの大会のために渋谷に集った。 コロナ禍を経て5年ぶりの復活ということで、予選が始まる前から会場には大きな歓声が上がり、大会への特別な想いが溢れ出たような高い熱気に包まれていた。 これまでの「Juste Debout Tokyo」はキャリアの長いダンサーが数多くエントリーする傾向が強かったが、今回は若い世代のエントリーも増え、世代交代を印象付けた大会となった。もともと日本人ダンサーは技術力に定評があるが、さらにそこに個性も加わり、海外でも太刀打ちができるような若い世代のダンサーが活躍を見せた。 大会レポート 「LOCKING」部門には33組が出場。予選の段階からどのチームが優勝しても納得のハイレベルな戦いが繰り広げられ、最後まで結果が見えない状況だったが、hirokoboogieとYU-KIからなる「Ol’Loco」が優勝に輝いた。「Juste Debout」へのチームでの参戦歴も長く、様々な経験を積んで叶えた日本代表の座となった。 「HIPHOP」部門には65組が出場。キャリアがあるチームからフレッシュな存在まで、フィジカルの強いチームが多くジャッジ陣も舌を巻くほどだった。その中で優勝したのは「Losdiablo&sdelamnerte」。このデュオはフランス人とスイス人のダンサーで海外から日本予選に参戦したが、アウェイの環境でも様々な曲に対応して安定感のある形で見せ場を作り、圧倒的な実力を見せつけていた。 「HOUSE」部門には55組が出場。一番下は4歳から上は60代までバラエティに富んだラインナップだったが、トーナメントに残ったチームは10-20代が多く、若い世代ならではのパワーや軽やかさがジャッジに届いていた。優勝した「KAZANE&Miyu」は、復活したJuste Deboutに懸ける強い闘志が見え、完成度の高いパフォーマンスをずっとキープし続けていた点が大きな評価を得た。 そして、「POPPING」部門には43組が出場。個性的でキャリアのあるチームが多く、ハイレベルな戦いとなった。優勝した「BOO&SHOW-GO」も日本代表になろうという強い想いと、緊張感のある現場でも余裕すら感じさせる落ち着きが、彼らの確かな実力を証明していた。 今回の日本予選にて勝ち抜いたチームは、日本予選大会主催者により渡航宿泊の全面サポートを受け、2025年3月2日にパリ・アコーアリーナで開催される世界大会に出場する。さらに副賞として、特別協賛atmos pinkからNIKEスニーカー、協賛のアミノバイタル®︎からはパリに向けたコンディショニングのためのアミノバイタル製品が贈られた。そしてさらに東急株式会社の協力により、日本代表に選ばれた各ジャンル優勝ペアをフィーチャーした特別映像が、2月に渋谷駅周辺の大型ビジョンにて放映予定だ。 「渋谷から世界へ」。パリでの日本代表ダンサーたちの活躍にご期待いただきたい。 なおこの大会のベスト8以降のバトルは、1月11日12:00から1週間限定で配信予定。チケットの発売は1月7日18:00より開始される。詳しくは「Juste Debout Tokyo」公式Instagramへ。 各ジャンル優勝デュオ 「LOCKING」部門: 「Ol’Loco」 「HIPHOP」部門: 「Losdiablo&sdelamnerte」 「HOUSE」部門:「KAZANE&Miyu」 「POPPING」部門:「BOO&SHOW-GO」 開催概要 イベントタイトル:Juste Debout Tokyo 2025 special supported by atmos pink開催日時:2025年1月6日(月)OPEN 10:00/START 11:00/CLOSE 21:00 会場:渋谷ストリームホール(東京都渋谷区渋谷3-21-3)特別協賛:Foot Locker atmos Japan合同会社協賛:aminoVITAL®協力:東急株式会社主催・企画制作:株式会社RAISE UP / 株式会社ODORIBA後援:渋谷区 / 一般社団法人渋谷未来デザイン Juste Debout WORLD TOUR 2025 《予選大会》12/4 マイアミ(アメリカ)12/8 ワシントンD.C.(アメリカ)1/6 東京(日本)1/11 チュニジア(チュニジア)1/18 ブカレスト(ルーマニア)2/8 ミラノ(イタリア)2/12 武漢(中国)2/16 ロンドン(イギリス)3/1 パリ(フランス) 《決勝大会》3/2 パリ・アコーアリーナ(フランス)
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climb日本人クライマー本間大晴が、スペインのシウラナにある高難度ルート「ラ・ランブラ」を完登2025.01.06スポーツクライミング・リード種目の日本代表で、フリークライマーの本間大晴は、先日スペインのシウラナにある「ラ・ランブラ」5.15a(9a+)の完登を果たした。このルートは1994年にドイツ人クライマーのアレックス・フーバーによって35メートルの5.14cとして開拓されたが、その後ダニ・アンドラダが延長して現在の形となった。 本間の登攀の様子 ただし初登を果たしたのはアンドラダではなく、2003年のラモン・ジュリアン・プイグブランケであり、彼の初登以来「ラ・ランブラ」は世界で最も人気のある5.15aのルートの一つとして、クリス・シャーマ、アダム・オンドラ、アレックス・メゴス、マーゴ・ヘイズ、ステファノ・ギソルフィ、ヤコポ・ラルチェル、セバスチャン・ブイン、ソ・チェヒョン、ミカエラ・キルシュなど、世界中の多くのトップクライマーが挑戦してきた。特に2017年には、マーゴ・ヘイズがこの歴史的なルートを完登し、女性として初めて5.15aを達成したことで大きな注目を集めている。 本間の登攀の様子 「ラ・ランブラ」は、本間にとってもこれまでで最も難易度の高いスポートルートのレッドポイント。彼は2023年からこのルートのトライを開始し、今年改めて挑戦して成功を収めた。本間はクライミング競技での活躍でも知られており、2018年からリード競技のスペシャリストとしてワールドカップに参戦。これまでに金メダル1個、銀メダル5個、銅メダル1個を獲得し、世界中の大会で活躍を続けている。 本間大晴のコメント 世界各国にある9a+(難易度を表す表記)の中で最も有名と言ってもいいルートを登ることができました。 昨年の11月に3週間かけて初めてこのルートをトライしたのですが成功できず悔しい思いをしました。 リベンジをすべく今年も足を運び、昨年の失敗を成功に変えられたことがとても嬉しく、戻ってきた甲斐がありましたね。 正直なところ今のクライミングシーンでは、自然の岩場での成果は一般的に評価されにくいのが現状です。というのも今は大会での成果に重きを置かれているからです。 それでも自然の岩場でも成果を残すのが自分にとってはクライマーとして価値あるもの、また強さを証明する一部であると感じているため、大会のみならず自然の岩でも果敢に挑戦をしていきたいおもいがあります。 今回の成果はまだまだ序章に過ぎず、世界にはさらに高難度のルートが数えきれないほどあります。さらに成果をあげるべく来年も世界各地にある高難度ルートに挑戦していきたいです。
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dance金メダル獲得だけではない。BREAKING TEAM JAPANが残した功績。 〜 EP.1 ユニフォーム文化の脱却 〜2024.12.312024年を振り返るに欠かせないのがパリオリンピック2024。HIPHOPのカルチャーであるBREAKINGがオリンピック競技に採択され話題を呼んだ。 結果として、日本代表選手が金メダルを獲得しBREAKINGという競技が連日ニュースに取り上げられた。連日テレビや雑誌など多くのメディアに出演しBREAKINGを日本中にリーチした。だが、これまでの道のりは常に開拓の連続で苦悩と共に歩んできたことも多かった。そんな、日本のBREAKINGをこれまで盛り上げてきた立役者たちのRoad to Parisへの挑戦は約8年前から始まっていた。 BREAKINGが競技に採択された当時は反発や理解を得られないことも多かった。なぜならBREAKINGはカルチャーであり、スポーツではないからだ。今でも、BREAKINGが競技化したことに戸惑いや否定的な意見を持つ人も多くいるだろう。 ただ、間違いなく言えることはパリオリンピック開会式の日、セーヌ川ではShigekixが日本選手団を代表し堂々と旗手を務め、大会当日AYUMIは最年長の41歳で果敢に挑みシーンに光をみせた。HIRO10は自慢のパワームーブで会場中を沸かせ、AMIは金メダルを獲得し初代女王となった。 日本代表選手の4名はそれぞれがベストを尽くし多くの感動を与え、私たちにBREAKINGを通じて多くのメッセージを残してくれたが、それらに加えて忘れてはならない存在がいる。彼らと二人三脚で共に歩んできたJDSF ブレイクダンス部をはじめとするBREAKING TEAM JAPAN(以下、BREAKING JAPAN)の存在だ。 彼らが選手たちと一体になり歩んできたことや、その地道な活動の上に、この結果が結びついたことを多くの方に伝えたいと思い、FINEPLAYでは幾つかのエピソードにわけ、取材を敢行する。第一弾は彼らが発足時より掲げていた「ユニフォーム文化の脱却」についてJDSFブレイクダンス部の渡邊マーロック氏と千野秀行氏に話を訊いた。 BREAKING JAPANが挑んだユニフォーム文化の脱却 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟「JPN M NK DFADV LS TOP PRT OLYBを着用 BGIRL AYUMI」 そもそも、読者の皆さんはNIKEのスポーツウェアに「ブレイキン・ダンス」カテゴリがあり、現在も一般販売をされていることをご存じだろうか。そのアイテム数はシューズも合わせると60種を超える。このカテゴリが生まれたきっかけは「パリオリンピック2024」だった。NIKEを含めBREAKING JAPANのユニフォーム(フェデレーションキット)にかける熱量と本気度がとてつもなく高く、結果としてこれだけのラインナップが揃うことになる。 BREAKING BGIRL部門において金メダルを獲得したAMIは、毎試合ごとに異なる衣装チェンジで注目を集めた。一見、どの選手たちも私服のような“いつものスタイル”であり、統一性は無く、ユニフォームには見えない。男女ともに同じユニフォームを着ていた他国の選手たちもいたが、そもそも競技においてその規定は無い。なぜ、60種ものアイテムを作る必要があったのか。そこにはカルチャーとして欠かせない要素が関係する。 HIPHOPの精神は「愛・平和・団結・楽しむ」この4要素が根底にあり、表現方法として「DJ・MC・BREAKING・GRAFFITI」の4要素がある。BREAKINGはHIPHOPカルチャーとしてのルーツがあり、オリジナリティやスタイルを大切に考えるカルチャーが前提にある。この考えをリスペクトし体現をするため、今回のパリオリンピック2024でBREAKING JAPANは「ユニフォーム文化の脱却」を掲げていた。 NIKE JAPANとの取り組み BREAKING JAPANはオフィシャルユニフォーム開発先を探し奔走していた中、NIKEが手を挙げる。NIKEは誰もが知るグローバル企業であり、数々のアスリートをサポートし多くのスポーツアパレルアイテムも手掛けている。今回、オリンピックに向けてBREAKING競技に参加した国でNIKEとオフィシャル契約を結んだのは日本に加え、アメリカと韓国の3カ国だった。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟「コーディネートのバリエーションが豊富」 試行錯誤だったオフィシャルウェア JDSFマーケティング担当の千野氏はこう語る。「トータルで約3年ほど制作に時間を費やしました。逆に言うと3年でよくここまで作ってもらったなという想いです。NIKEさんとご一緒させていただき、我々のリクエストをとても的確に受け入れてもらうことができました。日本代表選手は4名ですが、その4名にそれぞれ個性があるため、セットアップなど1つのコーディネートではなく、それぞれの選手が自由に組み合わせられるファッション性のあるフェデレーションキット(ユニフォーム)を目指しました。オリジナリティがパフォーマンスにも影響を与えると思いますので。でも、そうした考えを進めていくとあれもこれも必要というようにどんどん話が膨らんでいき、付属品も含めると気がついたら60アイテムほどになっていました。それを、我々のフィードバックも反映いただきながらこの期間で作りあげていただき感謝しています。」 さらに、今回のユニフォームの制作にあたり、世界的に有名な抽象ストリートアートの先駆者である「FUTURA」がデザインを担当しており、NIKEの本気度が伝わってくる。随所に彼の代表的なキャラクターやアイコンなどが取り入れられていた。中でもスタジャンは、ファッション性の高いアイテムに仕上がっている。どれも実際に販売をするにあたり、アパレル商品としての側面も持ち合わせている。 FUTURAの象徴と「日本」のコラボが際立つスタジャン デザイン性に加えて、こだわった着心地と機能性 例えば、ブレイキンはフロアに接触する部分が「頭」「ひじ」「膝」「背中」「尻」「肩」など多岐に渡る。さらにスピン技など摩擦が生じる技については、周りやすいテクスチャーか、またその布の丈夫さや厚さなど、細かい部分を加味すると気を遣うポイントが多々ある。取材を重ねて驚いたことは「言われないと気が付かない」機能が随所に施されていることだった。 肘は厚めに作られているパンツの裾は折り返しでき、絞りもでき、さらに紐のストッパーがある JDSF理事であり、ブレイキン ディレクターの渡邊マーロック氏はこう語る。「最初に上がってきたサンプルを実際にJDSFの強化選手やスタッフたちに着て踊ってもらいました。例えば、パンツの足元は絞る紐と捲ることができるようにしたいと言うことや、フードは被りたいけど、被って絞ると紐が垂れて踊る時の妨げになるので無くしたいなど、細かくフィードバックをさせていただきました。生地の質感や、ボタンやチャックなどフロアに当たる部分の位置関係など、ファッション性の部分と機能性の部分のバランスをNIKEさんにはとても上手に表現していただきました。このフェデレーションキットはよく見るとBREAKINGならではの体裁になっているんですよ。」 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 こうした背景により、選手たちに“着させる”ユニフォームではなく、“自ら選んで着る”ユニフォームが生まれ、その結果AMIは出場するたびにユニフォームを変更し、その模様が大きくメディアに報道されるなど本来のHIPHOPのカルチャーの側面である“個性”を表現することに寄与した。勝ち負けだけではなく、シーンを盛り上げるきっかけにも繋がった。こういった考え方そのものが、これまでのIOC率いるスポーツ競技になかったように思う。もちろん、団体競技などそれぞれスポーツ競技には歴史がありルールがある上で、ユニフォームを統一するものもあり、それらを否定するわけではない。ただ、今大会でBREAKING JAPANが、ブレイキンカルチャーをリスペクトする姿勢を新たな角度で主張し、カルチャーシーンからも応援される組織づくりやBREAKINGならではのメッセージを活かし体現したことは、スポーツシーンにおいて新たなフォーマットを提示できたように思う。 スポーツカルチャーへの風穴 ユニフォームとは「その集団の意識的統一をはかると同時に、他の集団との区別を明確化するもの」という定義がある。さらに競技により様々な規定がある上で制作をするものであるが、そもそもアスリートファーストを考えると、そのユニフォームひとつをとっても、パフォーマンスに影響が出るものと考える。 さらには、ユニフォームが話題を呼びアスリート自身の露出が増えると、BREAKINGの競技としての存在感が際立つことに加え、メーカー側にとっても喜ばしいことであり、BREAKING JAPANは他国にはない形で双方に貢献した。シーンにリスペクトを残しつつも“いつもの”スタイルで競技に参加する。こうした一つひとつのチャレンジがチームを底上げする力になったことに違いなく、シーン全体への影響をも考えた讃えるべき功績と言えるのではないだろうか。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟「BREAKING TEAM JAPAN」 【BREAKING Federation Kit】全60種+シューズ3種■Mens 23種 ※■Womens 27種 ※■その他 カバン、ユニセックスのキャップなど10種 ※■シューズ NIKE JAM 3種※カラーバリエーション含む 渡邊マーロック日本ダンススポーツ理事/ブレイキン ディレクター日本のBBOYであり、日本のブレイキン競技のハイパフォーマンスディレクターとして、2024年パリオリンピックに向けたプロジェクトマネジメントを担当。パリ大会ではブレイキンナショナルチームの監督としてチームを率い、成功に貢献した。大会後も、日本ダンススポーツ連盟の業務執行理事として、強化・普及・マーケティングの各分野でブレイキンを軸にストリートスポーツ(アーバンスポーツ)の発展に尽力している。また、ナショナルコーチアカデミーでも、豊富なマネジメント経験を活かし、日本の指導者の質を向上させるための施策を推進している。これまでに、飲料メーカーやスポーツブランドのマーケティング担当としてプロジェクトマネジメントを行い、企業のブランド力強化やスポーツとの連携を促進してきた。さらに、2020年からは渋谷未来デザインのスポーツプロデューサーとして、地域とスポーツを結びつける新たな取り組みを企画・推進している。 千野秀行日本ダンススポーツ連盟 ブレイキン マーケティングパートナー1997年にダブルダッチチームを結成。2002年と2003年には、ニューヨークのアポロシアターで開催された世界選手権で2連覇を達成し、日本ダブルダッチ界の礎を築いた。2005年には日本学生ダブルダッチ連盟を設立し、2006年には「OVER THUMPZ」を結成。以降、ダブルダッチを中心にアーバンスポーツの普及・発展を目的に、イベントプロデュースやパフォーマー育成を精力的に行っている。その後、ストリートカルチャー全般への知識と経験を活かし、日本ダンススポーツ連盟のマーケティングパートナーとして立ち上げ時から活動を開始する。現在では、スポンサーの獲得やメディアリレーションのみならず、競技の普及を目指したコミュニケーション活動を主導する。現在もブレイキン競技やストリートスポーツの認知向上と発展を目指し、多角的な活動を続けている。 日本ダンススポーツ連盟(JDSF)とは公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 (Japan DanceSport Federation * 略称JDSF) は、日本におけるダンススポーツの統一組織。ダンススポーツの振興を図り、国民の心身の健全な発達に寄与することを目的としている。ブレイクダンス部はJDSF内のBREAKINGに関するプロジェクトに特化したチームで、主に世界ダンススポーツ連盟 (World DanceSport Federation : 略称WDSF)との連携をはじめとする日本代表選考業務や、JOCとの連携による選手強化業務、スポンサーやメディアとの連携を行うマーケティング業務を中心に活動。 JDSF 第6回全日本ブレイキン選手権オープン・ジュニアの2部門で総勢約200名のBBOY / BGIRLが、日本一の称号をかけて熱いバトルを繰り広げる。日時:2025.2.15(土) - 16(日)会場:NHKホール(東京都渋谷区神南2丁目2−1)共催:NHK■2025年2月15日(土)開場 10:15(予定)競技開始 11:00 (予定)競技終了 20:00 (予定)・ジュニアカテゴリー:プレセレクション~決勝・オープンカテゴリー:プレセレクション~TOP16 ■2025年2月16日(日)開場 10:30(予定)競技開始 11:00 (予定)競技終了 18:00 (予定)・オープンカテゴリー:TOP8~決勝 ■チケット情報・1月中旬より販売開始予定JDSFのInstagramアカウントをご確認ください。
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