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snowスノーボーダー美谷島慎ドキュメンタリー『IKIGAI(生き甲斐)』2019.02.15「自分の精神の90%はスノーボードの体験でできている」 「苦しみを乗り越えることで楽しさがある」 「スノーボードが自分に生きる力を与えている」 スノーボード界のレジェンド、トラビス・ライスをも魅了するスノーボーダー美谷島 慎が語った言葉だ。 トラビス・ライスが自身の代表作『THE FOURTH PHASE』の撮影で訪れた長野・白馬で美谷島 慎の生き方、考え方に魅了され、できた美谷島慎のドキュメンタリー『IKIGAI(生き甲斐)』。 ぜひ、スノーボーダー美谷島 慎の生き方に触れて欲しい。 [embed]https://vimeo.com/313861002[/embed]
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climb歴史に名を刻む初代優勝者は池田と野中!「スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ」2019.02.102019年2月10日、東京都・昭島市の「モリパークアウトドアヴィレッジスピードクライミングウォール」にて「スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ」(以下「SJC」)が開催され、会場には前日の雪が芝生に残る厳しいコンディションのなか、男子は池田雄大(千葉県山岳連盟)、女子は野中生萌(XFLAG)が初代王者の称号を手にした。 [caption id="attachment_35376" align="aligncenter" width="683"] 池田雄大 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35385" align="aligncenter" width="683"] 野中生萌 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] 有力選手が順当に決勝進出 前日の雪の影響が心配されたが、当日は雪も止み、大会は無事開催された。午前11時50分頃、大会の計測機器のチェックの影響で少し時間を押して予選がスタートした頃にはまだ、ウォールの周りの芝生や生垣には前日の雪がうっすらと残っていた。選手たちは気温による影響に苦心している様子で、ウィンドブレーカーを身にまとい、カイロを使いながら自分の順番を待っている様子がうかがえた。 予選ではAレーン、Bレーンの2本のトライが認められ、いい方のタイムを採用することができる。そのタイムにより算出された順位が16位までの選手が決勝に進出することができる。 女子予選では野中が9"546と寒さをものともしない好タイムで1位通過。また、伊藤ふたば(TEAM au)が10"221、野口啓代(TEAM au)が11"554で順当に決勝へ進んだ。 男子予選では緒方良行(神奈川大学)が6"935のタイムを叩き出し1位で決勝へ進む。優勝候補の楢崎智亜(TEAM au)が7"069、同じくスピードクライミングの雄であり楢崎智亜の対抗馬として目されていた池田雄大も7"401で決勝へと進んだ。また「アジアユース選手権2018」スピードでも優勝経験を持つ15歳の抜井亮瑛(香芝市立香芝北中学校)が7"448で4位通過、決勝進出を決めた。 男子は波乱の展開、女子は実力者がしのぎを削る 女子決勝トーナメント、野中、野口、伊藤は順調に勝ち進んだ。そこに1月のボルダリングジャパンカップでも6位と好成績を挙げた中村真緒(青山学院大学)が加わり準決勝が争われた。野中と中村の対戦は野中が勝利し、伊藤と野口の対戦ではわずかな差で伊藤が勝利、決勝は野中と伊藤の一騎打ちとなった。決勝で野中と伊藤はほぼ同着にも見えたが野中が9"388、伊藤が9"658、わずか0"27秒の差であったが野中が勝利、スピード初代女王の座に輝いた。 男子決勝トーナメントでは、1回戦、緒方と藤井快(TEAM au)での対戦では藤井が7"011の好タイムを叩き出し緒方に勝利、波乱の展開となった。準決勝に進出したのは勢いに乗った藤井と予選から好調を維持した抜井、順当に勝ち上がった楢崎智亜、池田の4名。藤井と抜井の対戦では6"920の記録を藤井が打ち立て抜井に勝利、決勝に進む。池田と楢崎の対戦では楢崎がミスし池田が勝ち上がった。決勝では絶好調の藤井と今回のスピードジャパンカップにかけている池田の一騎打ちに。藤井が序盤でミス、リカバリーを図るも池田に追いつくことができず優勝は池田。池田は念願の「SJC」初代王者の座に輝いた。 3月にはリード日本一決定戦が開催 「SJC」はボルダリング、リードをはじめとするスポーツクライミング3種目のうち、スピード競技の国内日本一を決める大会。 単種目としては今回が日本山岳・スポーツクライミング協会の初主催大会となる。 1月26、27日に東京都世田谷区・駒沢オリンピック公園で行われたボルダリング日本一を決める大会「スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ」(以下「BJC」)では、男子は石松大晟(Base Camp)が、女子は野中生萌(XFLAG)が優勝を果たしている。野中は「BJC」に引き続き二冠を達成。 「SJC」に引き続き3月2、3日には、千葉県印西市・松山下公園総合体育館でリード日本一の座を争う大会である「スポーツクライミング第 32回リードジャパンカップ」が開催される予定。 優勝者コメント 男子優勝:池田雄大 「SJC」で初代王者になることにこだわっていたので、優勝できて嬉しいです。当日の会場のコンディションもあり、タイムは振るわなかったのですが、勝ちにこだわってやることができた結果が今回の優勝だと思っています。今後は再び日本ランキング首位に戻ることと、世界記録を狙うことを目指して引き続きトレーニングに励みたいと思います。スピードジャパンカップを企画してくれた皆様、感謝しています。応援してくれた皆様、ありがとうございました。 [caption id="attachment_35378" align="aligncenter" width="683"] 池田雄大 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] 女子優勝:野中生萌 第一回の開催ということもあって、特別感があって優勝したいと思っていました。初優勝することができて嬉しいです。決勝ではミスをしなければ確実に優勝できることがわかっていたんですが、本来片手で掴むべきホールドを両手で掴むミスをしてしまい勢いを失ってしまったのですが、その後のリカバリーがうまくいったので良かったです。3月のリードジャパンカップでも決勝出場を目指して頑張りたいと思っています。皆さん、寒いなか応援してくださってありがとうございました。 [caption id="attachment_35386" align="aligncenter" width="683"] 野中生萌 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] 「スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ」結果 男子 1位:池田雄大(千葉県山岳連盟) 2位:藤井快(TEAM au) 3位:抜井亮瑛(香芝市立香芝北中学校) [caption id="attachment_35410" align="aligncenter" width="682"] photo by KAZUKI TAKANO[/caption] 女子 1位:野中生萌(XFLAG) 2位:伊藤ふたば(TEAM au) 3位:野口啓代(TEAM au) [caption id="attachment_35411" align="aligncenter" width="682"] photo by KAZUKI TAKANO[/caption] スピード日本記録 男子日本記録 日本記録:6”92 藤井快(TEAM au) ジュニア(U20)日本記録:7”29 土肥圭太(神奈川県立平塚中等教育学校) ユースA(U18)日本記録:7”21 抜井亮瑛(香芝市立香芝北中学校) ユースB(U16)日本記録:12”22 上村悠樹(東京都山岳連盟) 女子日本記録 日本記録: 9”38 野中生萌(XFLAG) ジュニア(U20)日本記録: 11”34 中村真緒(青山学院大学) ユースA(U18)日本記録: 9”65 伊藤ふたば(TEAM au) ユースB(U16)日本記録: 12”97 鈴木可菜美(千葉県山岳連盟) THE MOMENTS of 「スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ」 [caption id="attachment_35412" align="aligncenter" width="1024"] photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35413" align="aligncenter" width="1024"] photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35407" align="aligncenter" width="682"] 緒方良行 photo by KAZUKI TAKAO[/caption] [caption id="attachment_35357" align="aligncenter" width="682"] 楢崎智亜 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35395" align="aligncenter" width="682"] 抜井亮瑛 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35399" align="aligncenter" width="682"] 藤井快 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35415" align="aligncenter" width="682"] 土肥圭太 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35377" align="aligncenter" width="683"] 池田雄大 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35398" align="aligncenter" width="682"] 野口啓代 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35397" align="aligncenter" width="682"] 伊藤ふたば photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35414" align="aligncenter" width="682"] 中村真緒 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35384" align="aligncenter" width="683"] 野中生萌 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] スピードクライミングとは スピードクライミングは、ホールドの配置が知らされている高さ15メートルの壁を、安全確保のためのロープが繋がれたハーネスを装着し、どれだけ早く登りきれるかを競う競技。 予選では2回登ることができ、早い方のタイムを使用することができる。 上位16名が決勝に進出し、1回戦ではタイムの早いものと遅いものが対戦するように組順が決められ、トーナメント方式で勝敗を決定する。 「スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ」とは 「スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ」は、スポーツクライミングにおけるスピード競技日本一の選手を決める大会。 2019年1月に行われたボルダリング競技日本一を決める大会「スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ」に引き続き、3月に行われる「スポーツクライミング第32回リードジャパンカップ」とともに2020年に開催される「東京オリンピック」へ向けた「JMSCAオリンピック強化選手」の選考を兼ねる。 大会概要 名称:スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ 主催:公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA) 後援:公益財団法人日本スポーツ協会/昭島市/昭和飛行機工業株式会社 主管:公益社団法人東京都山岳連盟 企画・運営:SJC2019実行委員会 協賛: KDDI株式会社/三井不動産株式会社/住友商事株式会社/オリエンタルバイオ株式会社/日本航空株式会社/久光製薬株式会社/牛乳石鹼共進社株式会社/キョーリン製薬ホールディングス株式会社/八海醸造株式会社/日新火災海上保険株式会社/ニチハ株式会社オフィシャルマーケティングパートナー:株式会社博報堂DYメディアパートナーズ 期日:2019年2月10日(日) 会場:モリパークアウトドアヴィレッジスピードクライミングウォール
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snowモンスターエナジー アスリートが席巻!「X Games Aspen 2019」2019.02.09ロッキー山脈の中心部で開催されてきた第18回目となるX Games Aspen 2019が終了した。アスペンで開催されたX Games Aspen 2019で、モンスターエナジー アスリートがスノーボード、フリースキー、スノーモービル、スノーバイク、オフロードSUVの各競技で驚異的なパフォーマンスを発揮した。 モンスターエナジーのワールドクラスチームは、4日間にわたるX Gamesの競技で、金メダル5個、銀メダル8個、そして、銅メダル5個の合計18個のメダルを獲得した。モンスターエナジー アスリートたちの活躍のすべてを余すところなく紹介していこう。 アスペン郊外にあるバターミルク・マウンテンに集まった熱気あふれる観客たちは、お祭り気分の中、4日間の素晴らしいアクションスポーツと音楽ライブを心から楽しんだ。すべてのアクションスポーツや祭典の各イベントは無料で一般開放され、リル・ウェイン、ザ・チェインスモーカーズやカイゴらを含む音楽パフォーマンスが有料チケット制で開催された。 X Games Aspen 2019は、史上最大のエクストリームウィンタースポーツの祭典だと言っても過言ではないだろう。19競技で55個ものメダルが上位入賞者に授与された。さらに、バターミルク・マウンテンには、4日間で合計11万7千人の観客が訪れ、冬のX Gamesのイベントとしては、X Games Tignes(ティニュ)2013と連動した時の総観客数に匹敵する最大の動員数を記録した。特に日曜日には4万3千人の観客を動員し、冬のX Gamesとしては史上最大の人数の観客がイベントを大いに楽しんだ。 モンスターエナジーのアスリートたちが記録に残る高いパフォーマンスを発揮して競技のレベルを飛躍的に高めたことから、週末を通じて観客の興奮は最高潮に達していた。スノーボードの天才、クロエ・キム(Chloe Kim)は、女子スーパーパイプで金メダルを防衛し、X Gamesに初出場以来、すべての大会で表彰台を獲得し、今や合計7つのメダルを手にするという完璧な記録を誇っている。熱戦が展開されたウェンディーズ・スノーバイククロスのレースでは、カナダチームのライダーであるコーディ・マテチャック(Cody Matechuk)が金メダルを防衛し、3年連続で表彰台に上がった。冬のX Gamesでは初開催となったパラ・スノー・バイククロスでは、モンスターエナジーのダグ・ハリー(Doug Henry)が14年のキャリアで初の金メダルを獲得した。オフロードジープの名ドライバーであるケーシー・カリー(Casey Currie)は、新しい競技のジープ・ラングラー・Xチャレンジ競技で金メダルを獲得し、キャシー・シャープ(Cassie Sharpe)は女子スキー・スーパーパイプを金メダルで制し、その名を歴史に刻んだ。 DAY 1 [embed]https://youtu.be/-EExC0Rvvas[/embed] X Gamesの会場が最高潮の興奮に包まれた木曜日、注目の女子スキー・スーパーパイプ競技では、キャシー・シャープが3回目と最終のランで窮地を脱し、見事栄冠に輝いた。完璧なフレアからレギュラーライトサイド720、スイッチレフトサイド360に続く高さのある左右への900、そして9.9フィートの高さにおよぶ1,080を成功させ、カナダ出身の26歳であるキャシーは、94.00ポイントを稼ぎ出してX Gamesの女子スキー・スーパーパイプ競技で2度目の金メダルを射止めた。男子スキー・スーパーパイプ競技では、ネバダ州リノ出資のデビッド・ワイズ(David Wise)が、ダブルコーク1260を左右に繰り出し、ライトサイド1080、そして、スイッチレフトサイドダブルコーク1080とつないで圧巻の銀メダルを獲得した。これまでにデビッドが獲得した総メダル数は6(金メダル4個、銀メダル2個)となった。 木曜日、さらに続々とモンスターエナジーのアスリートたちが表彰台に上がった。ジェイミー・アンダーソン(Jamie Anderson)が女子スノーボード・ビッグエア競技で世界最高のフリースタイル・ライダーの地位を手にした。X Games史上最も華麗な女子であり、激しいスロープスタイルの競技者として知られたジェイミーは、難度の高いエアリアルを連発し、最初のランで新しくキャブダブル900とフロントサイド720ミュートを繰り出して82フィートのギャップを越えた。女子スノーボード・スロープスタイルでもジェイミーは金メダルの防衛を目指して戦い続けたが、フロントサイド1080のトリックに失敗し、優勝争いからの脱落を余儀なくされ、銅メダルに甘んじた。 DAY 2 [embed]https://youtu.be/1E7COOC0pHE[/embed] X Games Aspen 2019の2日目は、まず女子スキー・スロープスタイルでの大きな驚きで幕を開けた。昨年、惜しくも表彰台を逃したモンスターエナジーのサラ・ヘフリン(Sarah Hoefflin)がテクニカルなスイッチトリックを繰り出してレールとボックスを攻略した。さらにレギュラーライトサイド540、スイッチ720、そしてスイッチライトサイド1080とトリックをつないで90.00ポイントを獲得し、銀メダルを手にした。サラのチームメイトであり、X Games Aspen 2018の金メダリストでもあるモンタナ州出身のマギー・ボイジン(Maggie Voisin)は、納得の行くランができなかったとはいうものの、バックサイド360からボックス上でスイッチしライトサイド900とダブルコーク1260とトリックを繰り出し、銅メダルを獲得した。 さて、次に新しい競技の紹介に移ろう。初開催のジープ・ラングラー・Xチャレンジ競技では、スケートボードやモトクロスを含むアクションスポーツの幅広いジャンルからアスリートたちが集まった。この競技は、雪で覆われた障害物が設置されたコースを真新しいジープ・ラングラーSUVで走破するレースだ。正確無比な技量とレース運びに長けているモンスターエナジーのオフロードジープの名手、ケーシー・カリー(Casey Currie)は、46.640秒というタイムを出し、2位に8.89秒もの大差をつけて金メダルに輝いた。 真っ赤な太陽がバターミルク・マウンテンの向こう側へ沈んだ後、待望のスノーモービル・フリースタイルの決勝が行われ、モンスターエナジーのブレット・ターコット(Brett Turcotte)が昨年に引き続き金メダルを防衛すべく出場した。ライバルであるスウェーデン出身のダニエル・ボディン(Daniel Bodin)の熱気に触発され、ターコットは、得意技のカリフォルニアロール・ボディーバリアルやオキシクッショナー、ロックソリッド、さらに、ハンドルバーから横にぶら下がってバックフリップするコヨーテインディなどのトリックを次々と成功させ、大観衆を沸かせた。結局、カナダのクリアウォーター出身の30歳、ブレット・ターコットはこのフリースタイル競技で銀メダルを獲得し、続いて行われたスノーバイククロスやスノーバイク・ベストトリックでも立て続けに表彰台に上がった。 大会2日目の最後を華々しく飾ったのは、ザ・リアルコスト男子スノーボード・ビッグエア決勝だ。この競技では信じられないほどのフリースタイル・スノーボーディングの進化を証明するトリックが炸裂した。世界最高峰のライダーたちがこれまでに見たことのないトリックを成功させながら次々と巨大なジャンプ台を飛び越えた。中でもモンスターエナジーのスヴェン・ソーグレン(Sven Thorgren)が持ち前のトリックを繰り出して猛烈なランを行った。スウェーデン出身、24歳のスヴェンは、美しいフロントサイドトリプルコーク1440ミュートと、初披露のバックサイドトリプルロデオメロンのトリックを決め、X Gamesで3回目のメダル獲得となる納得の銅メダルを勝ち取った。 DAY 3 [embed]https://youtu.be/MSPYqkkdh1Y[/embed] X Games Aspen 2019の3日目となる土曜日には、雪上のハイスピードレースから始まる8つの競技が開催された。冬のX Gamesでは史上初開催となるパラ・スノー・バイククロス競技では、スノーバイク操縦の確かな腕前を持つアスリートたちが、ペダル操作の代わりにレバー操作に改造したり、シート形状を変更したりしたマシンを用意し、バイククロスコースに集結した。モンスターエナジーのダグ・ヘンリー(Doug Henry)は終始レースを牽引し、2位以下に19秒以上の大差をつけて4分57秒599のトータルタイムを記録し、優勝に輝いた。2007年に起きたスーパーモトのクラッシュ事故により、腰から下が不随となってしまった輝かしい戦歴を誇るライダーのダグにとって、実に14年ぶりのX Gamesでの金メダルとなり、障害に適応させたスノーモービルとスノーバイククロスのレースで、依然、トップクラスの競技者であることを証明する勝利となった。 ジープ男子スノーボード・スロープスタイル競技では、弱冠19歳、フィンランドのイーサルミ出身であるモンスターエナジーのライダー、レネ・リンネカンガス(Rene Rinnekangas)が銀メダルを獲得、超満員の観客は騒然となった。ノーズバター270フロントサイドボードスライドから450へアウトし、キャブダブルコーク1260ノーズグラブ、フロントサイド1440メロンやバックサイドトリプルコーク1620などのビッグエアを含む難易度の高いレールトリックを次々にメイクしたルーキーのレネは、冬のX Gamesで初めての表彰台を獲得した。また、レネは今回のX Gamesで初開催となったスノーボード・ナックルハック競技でも存在の大きさを示し、自身がベーシストとして活躍するバンド、キャットフィッシュ(Kätfish)の演奏で観客を魅了した。 ウェンディーズ・スノーバイククロス競技ではエンジンの咆哮が轟いた。モンスターエナジーのコーディ・マテチャック(Cody Matechuk)を倒せとばかり、強豪アスリートたちが顔を揃えた。スタートで出遅れ、視界の悪さと散在するアイスパッチと格闘したカナダのコクラン出身、24歳のコーディは、最終的に2位のライダーに4.445秒の差をつけ、総合タイム10分31秒387のトップタイムを記録して金メダルを防衛した。コーディは、2017年の銅メダル、2018年の金メダルに次いで、3年連続のスノーバイククロス競技での表彰台獲得となった。 土曜日の夜の帳が下りる頃、観衆の目は、リアルコスト男子スキー・ビッグエア競技で繰り広げられる華麗な空中技に釘付けとなった。世界屈指のエアリアル選手たちの熱い戦いが展開され、モンスターエナジーの2人のライダーが表彰台に上がった。カナダ生まれの24歳、アレックス・ボーリウマルシャン(Alex Beaulieu-Marchand)は、スイッチレフトサイドトリプル1440ボウアローオクトグラブからのスイッチライトサイドトリプル1440セーフティグラブでギャップを跳ぶなど難易度の高いエアリアルをまとめて銀メダルを獲得した。アレックスのチームメイトであるイギリス出身のジェームズ・ウッズ(James Woods)は、レフトトリプル1620セーフティ(4回転半)やスイッチライトサイドトリプル1440オクトグラブを最終滑走できっちりとメイクし、銅メダルを手にした。 X Games Aspenでの壮大な1日を締めくくるフィナーレとして、スノーボードの天才、弱冠18歳のクロエ・キム(Chloe Kim)は女子スノーボード・スーパーパイプ競技で挑戦者たちを撃破し、金メダルを防衛した。いまなおX Games最年少の参加者であり、世界で最も競争力の高いスノーボーダーであるクロエは、インディノーズボーン、フロントサイド1080テイルグラブ、キャブ720ミュート、フロントサイド540インディ、および高く飛ぶマックツイストインディなどの完璧なルーチンを成し遂げて着地し、X Gamesで5個目となる金メダルを獲得した。このように現時点でクロエは、X Gamesで活躍する10代の女性アスリートが獲得したメダルの大半と7回のX Games参加歴によって、正式にスケートボーダーのリンジー・パストラーナ(Lyn-z Pastrana)が持つ記録と肩を並べることになった。 DAY 4 [embed]https://youtu.be/zMDVfDKqcLw[/embed] X Games Aspen 2019の最終日は、真っ青な快晴の空の下、現地時間の正午に競技が開始され、モンスターエナジー勢がジープ男子スキー・スロープスタイルでダブル表彰台を獲得した。男子スキー・ビッグエアで銀メダルを獲得したばかりのカナダチームのライダー、アレックス・ボーリウマルシャン(Alex Beaulieu-Marchand)がテクニカルなレール上のトリックを組み合わせて競技に臨んだ。450からプレッツェル270、ライトサイドダブルコーク900、そしてダブルバイオ1260、スイッチトリプルコーク1260などのトリックをメイクし、第2位を手にした。アレックスと共に表彰台に上がったのは、弱冠20歳のノルウェー出身の精鋭、フェルディナンド・ダール(Ferdinand Dahl)だ。フェルディナンドは、レール上でフロントスワップ270をメイクした後、ダブルバイオ1260、巨大なライトサイド1440、そして、スイッチレフトサイドダブルコーク1440を跳び、X Gamesでの初の銅メダルを獲得した。 次に、モンスターエナジー男子スノーボード・スーパーパイプ競技では、観客がニューカマーの名前を鮮明に記憶することになった。日本から参加した戸塚優斗が1本目のランから素晴らしい滑り出しを見せ、大勢のエリートライダーたちの中でも決して臆することなく最終ランまで堂々と渡り合い、銀メダルを勝ち取った。X Gamesにデビューを果たした17歳の新人である戸塚は、ダイナミックなフロントサイドステールフィッシュ540、ミュート900、フロントサイドテールグラブ1080、キャブ1080テールグラブ、および、フロントサイドダブルコーク1260ミュートを披露し、90.00ポイントを獲得した。なんとも鮮烈なX Gamesへのデビューだ! 週末のX Gamesのアクションを締めくくったモンスターエナジーのブレット・ターコット(Brett Turcotte)は、スノーモービルからカスタマイズされたスノーバイクに乗り換え、X Games Aspenではまだ2回目の開催となるスノーバイク・ベストトリック競技に参加した。比較的その歴史が浅く、徐々に人気が浸透しつつあるこの競技で、ターコットは競技の進化レベルを大幅に高めた。バックフリッハンドルバープで回転中、ハンドルバーから上下逆にぶら下がる大技、ツナミフリップを完全に拡張したトリックを決めて着地に成功し、銀メダルを獲得した。また、決勝ではチームメイトであり、トレーニングのパートナーでもあるカナダ出身のカイル・デメロ(Kyle Demelo)がバターミルク・マウンテンに詰めかけた超満員の観客のわずか前数インチのところで、歴史に残るフロントフリップからの着地を成功させた。 過去最高の動員数を記録し、また、数々の素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられたX Games Aspen 2019は、真に世界最高の壮大なウインターアクションスポーツの祭典となった。この歴史に残る一大イベントに参加したすべてのアスリートたち、観客、そして、オンラインで観戦したすべての人々に深く感謝する!
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climb激戦を制し石松、野中が初の日本王者に輝く!「第14回ボルダリングジャパンカップ」2019.01.272019年1月26日、27日にわたる2日間、東京都世田谷区・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場において「スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ」(以下「BJC」)が行われ、男子は石松大晟(Base Camp)、女子は野中生萌(XFLAG)がそれぞれ自身初となる優勝に輝いた。 大接戦の末、野中が「BJC」自身初優勝 女子決勝には野中、平野夏海(私立国士舘高等学校)、倉菜々子(私立安城学園高等学校)、野口啓代(TEAM au)、伊藤ふたば(TEAM au)、中村真緒(青山学院大学)の6名が進出。 第2課題まで完登数2と好調な滑り出しを見せた野中、伊藤に対し、第3課題で野口が唯一完登。勝負は野中、伊藤、野口の三つ巴の戦いとなった。 最終第4課題、野中、野口と続けて完登。会場からは割れんばかりの歓声が上がった。勝負はゾーン差で野中が優勝、野口は準優勝となり、野中は自身初の「BJC」王者の座に輝いた。 優勝者コメント:野中生萌 ワールドカップでの優勝経験はありますが、これまで「BJC」ではなかなか優勝することができなかったので、ついに優勝することができて今、本当に嬉しいです。 振り返るとトライ回数をもっと減らせたと思いますし、反省点はたくさんあるので悔しい気持ちは残っているのですが、2課題目の飛ぶ課題は得意な課題でもあったので、しっかり登ることができて嬉しく思っています。 オリンピックも世界選手権も日本で開催されるので、日本で勝つことは重要だと感じていました。 オリンピックでも金メダルを取ることができるようにこれからも頑張っていきたいと思います。 [caption id="attachment_35115" align="aligncenter" width="1024"] 野中生萌 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35119" align="aligncenter" width="1024"] 野口啓代 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35140" align="aligncenter" width="1024"] 伊藤ふたば photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35141" align="aligncenter" width="1024"] 平野夏海 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35139" align="aligncenter" width="1024"] 中村真緒 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] 石松大晟が混戦を抜け出し初優勝 男子決勝には土肥圭太(神奈川県立平塚中等教育学校)、村井隆一(千葉県山岳連盟)、杉本怜(マイナビ)、石松大晟(Base Camp)、藤井快(TEAM au)、楢崎智亜(TEAM au)の6名が出場。 難易度の高い課題が続いた準決勝とは状況が一変、第2課題を終えた時点で楢崎智亜と藤井が完登数1、残る4名は完登数2という接戦が展開された。第3課題で石松が完登し、一歩リードするも、楢崎智亜が追いすがるように完登を果たす。第4課題の結果次第では逆転もありうる、誰が優勝してもおかしくない状況となった。最終第4課題では、コーディネーション課題に各選手苦戦。石松も完登できずに終わる。楢崎智亜も苦戦するが、終盤で攻略の糸口を掴んだかにみえた。あと少し、というところで惜しくも時間切れとなり、石松の優勝が決まった。石松は自身としては「BJC」初優勝となった。 優勝者コメント:石松大晟 子供の頃から「BJC」で優勝することが夢だったので、今回初めて優勝することができて素直に嬉しいです。 優勝した今は、これまでお世話になった人たちに感謝の気持ちを伝えたいと思っています。 全体的に好きな課題が多かったので助けられたという気持ちもありますが、ギリギリ登り切ることができたという気持ちを持っています。 今後、ボルダリングのワールドカップに参加する中で、たくさん経験を積んで、これからも力をつけていきたいと思います。 [caption id="attachment_35149" align="aligncenter" width="1024"] 石松大晟 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35142" align="aligncenter" width="1024"] 楢崎智亜 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35150" align="aligncenter" width="1024"] 楢崎明智 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35118" align="aligncenter" width="682"] 藤井快 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] 男子決勝結果 優勝:石松大晟(Base Camp) 準優勝:楢崎智亜(TEAM au) 3位:土肥圭太(神奈川県立平塚中等教育学校) 4位:村井隆一(千葉県山岳連盟) 5位:杉本怜(マイナビ) 6位:藤井快(TEAM au) 女子決勝結果 優勝:野中生萌(XFLAG) 準優勝:野口啓代(TEAM au) 3位:伊藤ふたば(TEAM au) 4位:平野夏海(私立国士舘高等学校) 5位:倉菜々子(私立安城学園高等学校) 6位:中村真緒(青山学院大学) THE MOMENTS of 「スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ」 [caption id="attachment_35219" align="aligncenter" width="682"] 野中生萌 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35220" align="aligncenter" width="682"] 野口啓代 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35221" align="aligncenter" width="682"] 伊藤ふたば photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35222" align="aligncenter" width="682"] 中村真緒 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35223" align="aligncenter" width="682"] 平野夏海 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35232" align="aligncenter" width="682"] 石松大晟 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35227" align="aligncenter" width="682"] 楢崎智亜 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35231" align="aligncenter" width="682"] 土肥圭太 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35233" align="aligncenter" width="1024"] 杉本怜 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] [caption id="attachment_35226" align="aligncenter" width="682"] 藤井快 photo by KAZUKI TAKANO[/caption] スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ 「BJC」はスポーツクライミングにおけるボルダリング日本一を決める大会。 2020年の東京オリンピックへ向けた「JMSCAオリンピック強化選手」の選考を兼ねる。 「JMSCAオリンピック強化選手」は同大会のほか、「第32回リードジャパンカップ」、「第1回スピードジャパンカップ」の順位によるポイントでランクが決定され、選考の参考となる。 開催概要 名称:スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ 主催:公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA) 後援:スポーツ庁、公益財団法人スポーツ協会、公益財団法人日本オリンピック委員会、世田谷区、一般財団法人上月財団 主管:公益社団法人東京都山岳連盟 企画・運営:BJC2019実行委員会 協賛:KDDI株式会社、三井不動産株式会社、住友商事株式会社、オリエンタルバイオ株式会社、日本航空株式会社、久光製薬株式会社、牛乳石鹼共進社株式会社、キョーリン製薬ホールディングス株式会社、八海醸造株式会社、日新火災海上保険株式会社、ニチハ株式会社 オフィシャルマーケティングパートナー:株式会社博報堂DYメディアパートナーズ 期日:平成31年1月26日(土)~1月27日(日) 会場:駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
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snow17歳 大塚健が世界制覇!X GAMESスノーボードで2大会連続優勝!大塚健が世界最高峰の大会で2連続優勝という偉業を成し遂げた! 2019年1月25日、アメリカコロラド州アスペンにて行われた、冬季競技の世界最高峰のプロ大会「X GAMES Aspen 2019 」ビッグエアで、大塚健(おおつか たける)がワールドクラスの並み居る強豪を抑え見事優勝を飾った。 大塚は前日の予選を2位で通過、決勝の勝負を決めたのは4本目の滑走だった。CABトリプルコーク1620(縦3回転、横4回転半)を着地直前までグラブする完成度の高さでメイクし45ポイントを獲得、予選を通じて今大会最高得点を記録した。 また決勝2本目のランでは今大会で初めて繰り出した大技「FS1800」(横5回転)にもトライし、着地の際雪面に手をついてしまったものの、何とか踏みとどまってメイクした。大塚健は昨年5月に行われたX GAMES ノルウェー大会でも優勝しており、今回のビッグエア優勝で2大会連続となる快挙を達成した。 昨年2月の平昌五輪で金メダルを獲得したセバスティアン・トゥータン(カナダ)は4位、スロープスタイルで五輪2大会連続銅メダルのマーク・マクモリス(カナダ)は2位でフィニッシュした。 [caption id="attachment_35105" align="alignnone" width="900"] Peter Morning/Red Bull Content Pool[/caption] X GAMES Aspen 2019 result 1位:大塚 健(日本) 2位:マーク・マクモリス(カナダ) 3位:スヴェン・ソーグレン(スウェーデン) [caption id="attachment_35102" align="alignnone" width="900"] Peter Morning/Red Bull Content Pool[/caption] X GAMESとは エックスゲームズ(X Games)は、いろいろな種類のエクストリームスポーツを集め、夏と冬の年2回開催されるスポーツ競技大会である。アメリカのケーブルテレビネットワークであるESPNによって開催され、アメリカを中心に全世界でテレビ放送される。競技は分類やスタイルによって多種に分けられており、その中で選手たちは金、銀、銅メダルを目指して戦う。アメリカ以外で行われるものとして、Asian X Games、Europian X Games 、Latin X Games もある。 夏季大会Summer X Gamesは8月に 、冬季大会Winter X Gamesは1月または2月に開催される。特に冬の大会では、X Gamesに出場するため同時期に行われる国際スキー連盟主催のスノーボード・ワールドカップやスキー・ワールドカップへは出場しない強豪選手もおり、競技によってはX Gamesが最高位の格付けと見なされている。開催地は2、3年ごとに変更され、競技種目も年々変化する。男子種目が多いが女子種目もある。
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1climb歴史に名を刻む初代優勝者は池田と野中!「スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ」2019.02.10DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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2snow「X Games Aspen 2019」出場決定! 平野歩夢独占インタビュー2018.12.25DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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3climbスピードクライミングの世界記録が想像絶するレベル!2014.07.23DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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4climb日本最速は誰だ!?「スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ」2019.02.06DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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5dance“マディー・ジーグラー”ちゃん「再生回数13億回越え!」衝撃の美少女ダンサー2014.10.24DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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6climb女子スピードクライミングで世界記録更新!2015.08.10DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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7snow17歳 大塚健が世界制覇!X GAMESスノーボードで2大会連続優勝!2019.01.27DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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8skate“堀米雄斗”世界最高峰のコンテストを駆け抜ける次世代スケーター2015.02.03DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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9アーバンスポーツ特集2018.03.04DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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10snow平野歩夢、男子スノーボード・スーパーパイプで日本人初の優勝を達成!!2018.01.31DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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11climb激戦を制し石松、野中が初の日本王者に輝く!「第14回ボルダリングジャパンカップ」2019.01.27DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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12skate【独占インタビュー】スケーター“中田海斗”2015.06.29DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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13snow“トラビス・ライス”スノーボード界伝説の男2014.10.19DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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14freestyleフリースタイルフットボール初心者必見!ボール&シューズの選び方2018.10.09DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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15others平成最後の頂上決戦「ARK LEAGUE 2019 IN SAMUKAWA」開催決定!2019.01.09DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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16dance“TAKAHIRO”マドンナがほれ込んだ日本人ダンサー2014.11.06DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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17skate東京オリンピックに向けた戦いが始まる! 日本オープン・ストリート選手権開催2019.01.20DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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18others【トリッキング】世界大会で日本人DAISUKEが史上初優勝!2018.01.22DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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19snowモンスターエナジー アスリートが席巻!「X Games Aspen 2019」2019.02.09DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン
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20snowスノーボーダー美谷島慎ドキュメンタリー『IKIGAI(生き甲斐)』2019.02.15DELIGHTやCONTESTでおなじみ、ダブルダッチのお父さんこと「MC-FAther」にMCとしての経緯やテクニックをインタビューしました。彼が8年間で培ってきたノウハウやポイントをあますところなく話していただきました! MC FATHER 1989年7月31日生まれ。日本体育大学「乱縄」出身。現役時代は「FeAts-G」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2010に出場。卒業後はNPO法人 ZEROに所属。またMC FAtherとしてDOUBLE DUTCH DELIGHT・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにてMCとして活躍。 俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていった まずは最初にMCになるきっかけはどんなことだったんですか? MC-FAther : 俺って人前に出るのは好きなんだけど、極度の緊張しいなんだよね。(笑) けども、教員になりたいっって日体大に入ったこともあったから人前で話すことに慣れておかないとって思っていて、現役の時には小学校の講習会などでの司会進行を当時リーダーだったKO-YA(REG-STYLE)に変わってやらせて貰っていたんだ。 それから徐々に人前で喋るのが楽しくなって、イベントやサークル全体の講習会のMCも自分から率先してMCするようになって、サークル内でもMCキャラが定着していった感じかな。 MC-FAtherはどうやって名付けられたんですか? MC-FAther : もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑) 大学の友達にダンスサークルの友人もいたり、サークル以外でも色んな繋がりがあったから俺がMCやってるってこと知ってくれてる人が増えてきて、MCの依頼貰えるようになったりもしたね。 [caption id="attachment_35454" align="aligncenter" width="800"] もともと俺がみんなに「お父ちゃん」って呼ばれていて、そこから派生してMC-FAtherになっていったかな。(笑)[/caption] そこから本格的にMCをしていこうと思ったのはいつ頃なんですか? MC-FAther : 「MCでやっていきたい!」って強く思ったのは、Red Bullの「Red Bull Racing Can」っていうイベントと色々なストリートパフォーマンスを融合した「4 TUNE GAME」。 この2つのイベントで真剣にMCを仕事にしたいと考えるようになったかな。 Red BullのイベントもTOKYO creatistのウッチーさんがたまたまMCを探してて、ダンスサークルの友達が俺に声かけてくれて繋がったイベントなんだよ。ほんとにこのイベントでは良い経験させて貰った。それからは仕事としてMCを意識するようになって、いろんなイベントで場数踏んで経験と知識を増やしていった感じだね。 そしてついにDOUBLE DUTCH DELIGHTにMCとして登場するようになりましたね。 MC-FAther : 引退してから1年してDELIGHTのMCの依頼が来たんだよ。 その時、OVER THUMPZの千野さんからかかってきた電話、今でも鮮明に覚えてる。「ヒロタカ、DELIGHT EASTのMCいける?」って。セブンイレブンで買い物してるときだったんだけど。ついにきた!って。ダブルダッチをはじめて6年目。不安で怖かったけど、それ以上に嬉しかった。やっぱり常にデライトは意識していたからね。 そこからMCとしての知名度も上がったのでは? MC-FAther : そうだね。俺がMCをしていることについて徐々に知っていることが増えてきて、イベントの話を振ってくれたり、ついにはダブルダッチコンテストのMCまでやるようになるなんて。そうやってMCとして見てくれてる人が沢山いたから、今のところまでやれてきたんだなと思う。 MCにおいて重要な5つのポイント 現在、MCとして8年目になりますが、その中で培ってきたMC-FAtherとしてのノウハウやポイントを教えていただけますか? MC-FAther : 俺のMCのストロングポイントは5つあると思ってる。それらがすべて正解ではないけれど、これからMCを目指している人やMCに対して興味持ってる人に何かプラスになればいいなと思ってるかな。 1.「雰囲気を感じる能力」 1つめが「雰囲気を感じる能力」。ダブルダッチデライトなどの規模の大きい大会や小さいクラブイベントもそうだけど、会場の大きさ関係なくお客さんの雰囲気を感じる能力は大事だと思ってる。 例えば、MCってマイクを持ってお客さんに語りかけて進行させていくっていうのも大事なんだけど、そうするとラジオみたいに相手のレスポンスを待たずにペラペラしゃべっていく感じになっちゃうから、大会の暗い中でも、常に表情だったり相づちとかの無言のレスポンスを受け取るイメージでMCしてるかな。けども声を出してお互いに会話するわけではないから、お客さんから無言の圧力を感じている。 その中でさっきのようなレスポンスを返してくれる時には、その反応で「今のは伝わっているな」「伝わっていないからもう少し話題を変えてみよう」みたいな感覚で雰囲気をとらえながら話してる。 言ってしまえば、ダブルダッチも同じだと俺は思っていて、パフォーマンスも自分たちだけでやるものではなくて、お客さんに対して表現することでその反応が返ってくる。これがMCと共通して、一方的な感情・会話の送信じゃなくて、お互いに相互受信してレスポンスするような感覚を常に意識してパフォーマンスする。だから俺はこの部分はすごく大事にしてる。 2.「キャラクター性の確立」 2つめは「キャラクター性の確立」。キャラクターを確立することでイベントで覚えてもらいやすいし、お客さんとの距離も測りやすくなる重要なツール。これはまず「覚えてもらう」ということに重点を置いてるかな。インパクトを残せば、覚えてもらいやすいし、MCもスームズになるからね。 例えば「MC-FAther」は、みんなのお父ちゃん的なポジションと思っていて、みんなのことを応援してたり、叱ったりそんなキャラクター性があるんだよね。 MCっていうのは、大会・イベントをコントロールするためにお客さんの気持ちを掴まないといけないから、タイトルコール・自己紹介して、お客さんに俺はこういう人間だよっていうのをさらけ出して、まず知ってもらうことから始めるんだよね。 知らない人のMCとかだと、後ろで壁に寄っかかって腕組んで、「ああ、この人MCなんだ」だけで終わってしまう。たとえ良いこと言ったとしても、その人の心に入らないんだよね。だから自分を最初からさらけ出して受け入れてもらうことを意識してる。 結局何をやるにしても、人前やステージ立ってから繕っても、見ている人には絶対にばれるから、そのまんまの自分を出せるようにすることが一番大事。だから、まず最初に自分を知るところから始めて欲しい。自分が何が好きで、何が嫌いとか細かく調べる。 俺、アクロも好きだけど、縄も好きだし、ダンスも好き。だけどその中でもどういうのが好きなんだろうとか。そうじゃないと自分が本当にやりたいことや本質の部分が見えないと思うんだよね。 けど、キャラクター性も場面に合わせてうまく使い分けていることもあるかな。 俺の場合、DELIGHTのMCもやるし、DDSとか結婚式の二次会のMCもやるし、前は教員の人に向けて講演会もやったりするんだけど、社会人の方に向けての講演会で、DELIGHTみたいなMCやったら引いちゃうじゃん。逆にそれが原因で壁作ったりするから、そこは雰囲気・場面に合わせてMCする。そこから壁なくなったかなって時に、ちょいちょい小出しでMC-FAther出していったりする。(笑) 3.「クオリティの高い声質」 3つめは「クオリティの高い声質」だね。MCって声の高さやトーン、滑舌とかの色々要素が絡み合って、それがそのままお客さんのテンションに直結しちゃうわけなんだよね。 例えば声が気持ち悪かったり、滑舌が悪かったりしたら、お客さんも盛り上がらない。そうしたらその大会・イベントが盛り上がらない大会になってしまう。そのくらい重要な部分が声質だと思ってる。 俺、サークルのイベントでMCやってた時とか、DELIGHTの3、4回目ぐらいの時、自分の声本当に嫌いで、聞きたくない時があったんだよね。まぁ、自分の声はほとんどの人がキライって言うけど。 これをどうやって改善してきたかというと、地道にMCしながらトーン・抑揚・速さを意識しながらやってきた。そもそも急激に上手になることはないと思う。歌うのと一緒の感じかな。俺の場合、鼻炎持ちだから、鼻つまってるような舌足らずのような甲高めの声になっちゃうんだよね。それをYouTubeに載っている映像とかで確認しながら、さらに調整して狙っている声質に合わせていく。よく大会の動画を学生の子がアップしてたりするじゃん。そこにMC-FAtherの声も大抵入ってるんだよね。それを聞きながらイメージしたりしてる。正直、自分で聞いていてもわからないからね。 4.「タイムマネジメント」 4つめは「タイムマネジメント」。大会やイベントって分刻みなスケジュールで運営してるから、今、何分遅れて、何分巻いててっていうのは把握しながら進行しなきゃならない。そういう部分も頭にいれながら大会・イベントをコントロールする。 MCって必ず話さないといけないこと、やらないといけないことは必ずある。それは問答無用で進行しなければならい。けども音源や進行のトラブルが起きて10分遅れていたとしても、チームのコメントやスポンサー様の紹介なしでとか絶対できないわけじゃん。 そこは通常通りに紹介して、違う部分で時間を縮めたりするようしてる。例えばパフォーマンス終わった後のコメントや1部・2部の間の諸注意事項を早口にしたりとか。最初はそれして大丈夫かなって思ってたんだけど、お客さんから、あれで大丈夫だよって。(笑) けども、やはり大会を円滑かつ、お客さんのテンションを維持することで大会自体の満足度も高くなると思ってる。MCやってる上で時間を守るっていうのは、お客さんと運営側からしたら安心できるし、この部分に対してMCの重要性は高いかなと俺は思ってる。 ちなみにタイムキーピングとかのテクニックだったらニュースのアナウンサー見た方が良いと思う!毎日、30秒や1分の尺を使って話して、また明日みたいな。 5.「ワードのボキャブラリー」 最後の5つめに「ワードのボキャブラリー」。場面において、キラーワードや雰囲気に合わせた言葉が出てくるのはMCとしての重要なテクニック。 例えば、イベントなどで一言印象に残る言葉を出すだけでインパクトを残せるし、お客さんとの会話も繋ぎやすい。一緒にDDCWでMCをしたMIKIさんやDELIGHT JAPANのTOMOさんは雰囲気に合わせてポンと言葉が出ててきたり、ズドンとキラーワードはとばしたり、すごい幅が広いんだよね。 けど、これって諸刃の剣のようなもので、言い方やタイミングがものすごく大事で、はずしたらお客さんはなんだそれってなっちゃう。けどあの人達ははずさない。(笑) これって経験値もあると思うけど、俺の場合は映画見たり小説読んだりテレビ見たりとして、ああ、こういう返し方あるんだなって。最近海外のドラマを見たりするんだけど、海外のドラマの言い回しってすごいおしゃれなんだよね。それ以外にもニュースも見て、その時にしか出てこない時事ワードとかピックアップしてる。 MC-FAther : まとめると、1に「雰囲気を感じる能力」、2に「キャラクター性の確立」、3に「クオリティの高い声質」、4に「タイムマネジメント」、5「ワードのボキャブラリー」。 これらを押さえられれば、MCとしてものすごく技量が伸びると思う。 けど、結局大事なのは最初に言ったけど、その場の雰囲気をどうコントロールするかだから、一番大事なのはテンションかな。(笑) テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。正直、テンション次第で大会を盛り上げるかぶち壊すかできると思ってる。 [caption id="attachment_35461" align="aligncenter" width="800"] テンション上げたらお客さんもテンション上がるし、ここ落ち着かせるタイミングって場合だったら声の抑揚やトーンだったりを落としたら、お客さんも落ち着かせられる。[/caption] MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事 最後になりますがMCに挑戦したい人や興味を持っている人に一言頂けないでしょうか? MC-FAther : 細かいこと考えずにやってみて欲しい! 結局、MCもダブルダッチのパフォーマンスするってことも「人前に立って何かをやる」・「人に何かを伝える」って面では同じだと思う。人前で喋るの苦手な人って結構居ると思うんだけど、ダブルダッチしているなら人前でパフォーマンスしてるじゃんって感じ。(笑)それだったらダブルダッチと一緒で堂々とやればいいじゃないと思ってる! もちろん細かいやり方は人それぞれだけど、どれが正解でどれが間違いとか選択するのは全部自分次第。だから少しでも興味のある人はダブルダッチと一緒で挑戦してみて欲しいな。 確かにステージの上で人前に立つという部分は一緒ですね。 MC-FAther : だからこそステージに立つ以上は自分を磨いていかなければいけないって常に思っている。 舞台の上では、その人の人間性だったり性格が結構浮き彫りになるからね。 俺の場合は選手より舞台に立ってる時間が多い分なおさら感じてるかな。 それ以外にもMCなる人に挑戦して欲しいこととかありますか? MC-FAther : あと、いろんな場所に出向いて世の中に何があるのかを知って欲しい。 ダブルダッチの世界だけじゃなく、他ジャンルのイベントに行っていろんなカルチャーの人たちと絡んで「こういう見せ方もあるんだ」って勉強するのもすごく大事。 俺はそういうカルチャー部分を色々勉強して経験していったら、MCやるのもすごく楽しくなったかな。知識も増えるし、こういうときこんな言葉を使えば良いんだって思うことも沢山あるからね。 MCじゃなくても人生の経験として色々やってみることは大事だよ。 (笑) [caption id="attachment_35462" align="aligncenter" width="800"] 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。[/caption] 確かに何でも経験することで自分にインプットされて、成長していきますよね。 MC-FAther : 上手い下手関係なく、見たこと聞いたこと、面白そうなこと、とりあえずやってみようって感じ。その精神が大事。 ここだけの話、今のダブルダッチシーンの中でのMCのポジションは頑張ろうと思えば挑戦する機会が沢山あると思う。俺の食い扶持が無くなるのは困るけど。(笑) けども、学生の時にMCポジションを作りたいと思って動き出したのも俺なんだよね。だから後輩のMCが育って欲しいって思うのも事実なんだ。絶対負けたくないけどね。(笑) 今後はダブルダッチシーンにとって、どんなMCの展望がありますか? MC-FAther : MCでも俺には俺の見せ方がある。ダブルダッチでもダンサーでもそうだけど、色々な武器や個性を持ってるMCがさらに出てくれば、きっとダブルダッチシーンも盛り上がると思う。将来的にダブルダッチにおいてMCのコミュニティーも出来てきたら嬉しいな! MC-FAtherのインタビューはどうでしたでしょうか?現在、全国で大学生NO.1を決める大会「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の予選が始まっています!学生の熱い気持ちが入ったパフォーマンスとともに各地方大会のMCのトークパフォーマンスにも耳をを傾けてはいかがでしょうか?新たな発見やMCの見方が変わるかもしれないです! (構成・撮影・デザイン:井上 明徳) 提供:ダブルダッチマン