楢崎智亜は1ポイント差で惜しくもメダル届かず4位【スポーツクライミング競技・男子複合】

2021.08.05
楢崎 智亜
text by 橋田 樹台 Photo by Maja Hitij/Getty Images

東京オリンピック「スポーツクライミング競技・男子複合決勝」が青海アーバンスポーツパーク(東京都江東区) にて行われ日本の楢崎 智亜(ならさき・ともあ=TEAM au)が4位に入賞した。 第3種目のリードまで接戦を繰り広げたが世界の頂上には届かなかった。

大会リポート

第1種目のスピード種目では危なげなく決勝まで勝ち上がるも、決勝スタート直後に足を滑らせヒネスロペス(スペイン)が勝利。スピード1位は逃したが、2位と上々の滑り出しを決める。

第2種目のボルダリングでは、第1課題から6人が完登するほぼ横一線のスタート。第2課題、第3課題と苦しむ選手が多く見られる中で楢崎はボルダリング3位でフィニッシュ。 総合ではミケル・マウェム(フランス)が1位で、楢崎が2位、コールマン(アメリカ)が3位に続き、3人ともポイントは6点で並ぶ。メダルの行方は第3種目リードの結果に委ねられる。

第3種目のリードで楢崎は1番スタート。 33+で落下し後続の選手の結果を待つ。目まぐるしく順位が入れ替わる中で、メダルの行方は最終のヤコプ・シューベルト(オーストリア)の結果次第となる。結果シューベルトがただ一人完登し、楢崎は惜しくも1ポイント差で4位入賞となった。

また同日本代表の原田 海(はらだ・かい=日新火災)は予選18位で敗退した。

明日はスポーツクライミング競技・女子複合の決勝が行われ日本からは野中生萌、野口啓代が出場する。日本勢としてのメダル獲得に期待がかかる。

五輪新競技のスポーツクライミングは3種目(スピード、ボルダリング、リード)の複合で争われる。各種目の順位をかけ算し、ポイントの少ない選手が上位となる。

楢崎智亜 コメント

「本当に反省点がたくさんある大会になってしまって残念です。 スピードとボルダリングで1位を取る予定だったがそこが上手くいかなかったのが良くなかった。 どの選手も強かったしいい勉強になった。このチャンスは4年に1回しかないしその難しさはあった。体自体は問題なかったが気持ちの面が難しかった。」

大会結果

優勝:アルベルト・ヒメネスロペス(スペイン)
2位:ナサニエル・コールマン(アメリカ)
3位:ヤコブ・シューベルト(オーストリア)
4位:楢崎 智亜(日本)

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