【SSDW2023】開催直前!アンバサダー THE D SoraKiが語る「HIPHOP」とは

2023.11.21
text by 橋田 樹台 / © Jason Halayko / Red Bull Content Pool

2023年11月23日(木・祝)に代々木公園で開催される国内最大級のストリートダンスの祭典『Shibuya StreetDance Week 2023』(以下 SSDW2023)。今年のアンバサダーには、日本のヒップホップシーンを牽引し続けている KREVA と、昨年のRed Bull Dance Your Styleで世界チャンピオンになった THE D SoraKi が就任している。

当日はゲストダンサーによるショーケース、CREW BATTLEやティーンズダンサーによる7 to smoke BATTLE、高校生を対象としたダンスコンテスト、などが実施され、アンバサダーの2人によるスペシャルなコラボパフォーマンス「DANCE WITH music」も行われる予定だ。

さらに、本イベントは「HIPHOP 50 周年」という記念すべきムーブメントと連動し、日本のHIPHOPカルチャーを牽引してきたダンサーたちと共に、ストリートダンスの本質が、差異や障壁を超えて「ボーダーレス」であることが発信される。

本記事では、アンバサダーを務めるTHE D SoraKiにインタビューを実施。
SSDW2023の注目ポイントから、KREVAの楽曲提供によるテーマソング「TradeMark」に合わせてTHE D SoraKiが踊る映像プログラム【DANCE WITH music in SHIBUYA】、そして彼自身が考える「HIPHOP」について、存分に語ってもらった。

シーンを代表する2名によるスペシャルコラボも大注目!

まずはSSDW2023のアンバサダーに就任された感想をお願いします

S:SSDWは2015年のときのCREW BATTLEに自分も出ていました。そこで優勝とかもできて、良い仲間にも出会えたので、自分にとっては良い思い出のイベントでした。なので、こうしてSSDWのアンバサダーに誘われたときは、本当に嬉しいなという気持ちでいっぱいでした!

今年の「SSDW2023」でSoraKiさん的注目ポイントを教えて下さい!

S:注目ポイントは間違いなく、同じアンバサダーであるKREVAさんとのライブパフォーマンスですね!
あとはCHILL OUT SPACEでの、UNOさんのワークショップ、CHITOさんのDANCE CLOWNとかは、何をするのかが凄く楽しみですね。

左:KREVA 右:THE D SoraKi

KREVAさんのお名前も出ましたが、アンバサダーでKREVAさんとのコラボが決まった時の気持ちはいかがでしたか

S:自分はアンバサダーってかなり責任重大な役割だと思っていて、もし自分1人がアンバサダーをやるのは、絶対嫌だなってって思っていました。「誰かとコラボが良い」みたいな話をしていたのですが、そしたらまさかの、帰ってきた返事が「KREVAさん」でした。そこでKREVAさんも、「THE D SoraKiならやる」と言ってくれたとのことだったので、本当にびっくりしたのが大きかったです。

当日は「DANCE WITH music」として、KREVAさんとのコラボパフォーマンスもあるということですが、注目ポイントを教えてください!

S:本当になにも決まってないので 100%フリースタイルです(笑)。その場でしか生まれない、生のセッション感を楽しんでほしいです!今回のコラボで伝えたいのは僕がバックダンサーじゃなくて、アーティストとダンサーがコラボレーションするというポイントなんです。これは自分にとっての大きな第1歩かなと思います。しかもKREVAさんが代々木公園で最後にライブしたのは10年以上前なので、今回のコラボも日本のHIPHOPの歴史の1ページとして刻めたら嬉しいなと思っています。

KREVAの楽曲提供によるテーマソング「TradeMark」に合わせてTHE D SoraKiが踊る映像プログラム【DANCE WITH music in SHIBUYA】

「DANCE WITH music in SHIBUYA」の映像で踊られている、KREVAさんの楽曲「TradeMark」を聴いた時の印象を教えてください

S:あの曲は本当に衝撃的でしたね。本当にスキルの塊みたいな曲でした(笑)。

今年のSSDWで、この曲に乗せたフリースタイルのパフォーマンスが見れるのはとてもワクワクしますね!

S:そうですね!撮影してからもう1ヶ月半ぐらい経ったので、自分の感覚も変わっているし、自分で何をするかも分からないので、今ここで喋るよりも、現場に見に来てもらって、体で感じてほしいなと思っています!

映像ではHARLEMやManhattan Recordsで踊られていましたが、渋谷で思い入れがある場所があれば教えてください!

S:思い入れのある場所と言えばHARLEMですね。渋谷の箱は小さい頃からバトルとかで行きまくってたので(笑)。昔から渋谷ではめちゃくちゃ遊んでたんで、思い出深いですね。O-EASTもよくライブを観に行ってたし、もう無くなってしましましたがVISIONもよく行っていました。

映像のサビ部分では、「DANCE WITH music」の振り付けも踊っていましたが、今回の振り付けに込めた意味があれば教えてほしいです

S:このスキルフルな曲でなかなかみんなで難しい振り付けを踊ることは、なかなできることではないので、皆で音に乗って楽しんでほしいっていう気持ちが一番ですね! 本当にシンプルで、自分のダンスに集中するのではなく、皆にはこの振り付けで、音に乗って頭を振ってほしいです。

生誕50周年を迎えるHIPHOPカルチャー

SSDWはHIPHOP 50周年にも連動していますが、THE D SoraKiさんがHIPHOPカルチャーに触れるようになったキッカケを教えてください

S:HIPHOPミュージックはずっと家で流れていたので、自分が生まれる前から多分触れていたと思います。具体的に触れた瞬間っていうのはあまり覚えていないですが、当時幼稚園だった頃から家にCDがたくさんあったので、2000年代の音楽をほぼ知ったぐらいの感覚はありました。もう声を聴いただけで誰かわかるくらいまでなってましたね(笑)

Taiwo Adeolu Opawoye / Red Bull Content Pool

THE D SoraKiさんの地元・湘南も独自のHIPHOPカルチャーが根付いていますね

S:そうですね。地元の先輩たちにはDLiP RECORDSがいたり、みんなHIPHOPミュージックを聴きまくっていたし、 カルチャーを大事にしてる先輩ばっかりだったので、本当に地元でカルチャーを叩き込まれたっていう感じです。

湘南では横乗りカルチャーとHIPHOPカルチャーが密接にかかわっているイメージがあります

S:それはありますね!湘南のみんなが集まるとしたらOPPA-LAで遊ぶし、横通りカルチャーとHIPHOPはマジで通じるものがありすぎるんで、みんなそのカルチャーを大事にして遊んでいましたね。

THE D SoraKiさんにとって「HIPHOP」とは、どのように考えていますか

S:ライフスタイルですね。誰がかっこいいとかかっこよくないとか、それは人それぞれ違うから、そんなものは後々の話で、生活の支えになるものだと思っています。僕はまだまだHIPHOP歴なんて浅いですけど、HIPHOPに救われたので、一生このカルチャーってものをレペゼンしていきたいです。

そのライフスタイルの中で「ダンス」とはどのような位置づけにありますか

S:それもライフスタイルなので、別に何も考える必要性がないと思っています。みんなダンスに対して構えることもあると思うんですが、もっと遊んでほしいなと思っています。 音楽が流れたら自然と音に乗ることがダンスなので。人によって捉え方は違うと思いますが、僕は遊びの延長線といった位置づけでやっています! 

Little Shao / Red Bull Content Pool

最後に会場に来場する観客、ダンサーにメッセージをお願いします!

S:代々木公園に散歩しに来るだけでもいいので、一瞬でも顔出してくれてたら嬉しいなと思っています!そこで楽しかったら夜まで遊んでいってほしいです。絶対楽しいと思うし、KREVAさんと僕のコラボパフォーマンスはマストで見に来てほしいです!

開催概要

開催日:2023年11月23日(木・祝)11:00~16:00
会場:代々木公園
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、Shibuya StreetDance Week 実行委員会(渋谷区商店会連合会、渋谷道玄坂商店街振興組合、一般社団法人渋谷未来デザイン、東急株式会社、株式会社パルコ)
共催:渋谷区
助成・協力:東京都
後援:公益財団法人東京都公園協会、 渋谷区教育委員会、 一般財団法人渋谷区観光協会、 東京商工会議所渋谷支部、 商店街振興組合原宿表参道欅会
協力:カシオ計算機株式会社、HARLEM、Manhattan Records
企画・制作・運営:株式会社パルコ、ファイブメディット株式会社
制作協力:One and only.Creative株式会社、株式会社LAST TRAIN GETTER、株式会社アンノウン
広報: 株式会社アネックス

THE D SoraKi プロフィール

Jason Halayko / Red Bull Content Pool

4歳からダンスを始め、2022 年 12 月に 19 歳で世界大会「Red Bull Dance Your Style World Final 2022」に初出場し初優勝。セミファイナルでの圧倒的なフリースタイルはSNSを中心に世界的な話題に。アーティストとのコラボレーション、モデルなど活動の幅を広げている。

Shibuya StreetDance Week について

SSDW は「日本におけるダンスの中心地である渋谷の代々木公園という野外のオープンな場で、誰もが生のダンスを観て、参加して、楽しめること」が特徴で、ダンスカルチャーの多様さ・自由さを、日常の中でフェスティバルとして体感する唯一無二の祭典。幅広い層に支持される新しい芸術文化としてのストリートダンスの確立と、ストリートダンサーの聖地である渋谷から国内外へ良質なエンターテインメントを発信し、渋谷をより活力に溢れた街にすることを目的に、2015 年にスタートし、国内最大級のダンスイベントへと成長してきた。年代もダンス経験も問わず、ダンサーから偶然居合わせた公園利用者までの誰もが、休日の渋谷でストリートダンスを楽しんでいただけるイベントになっている。芸術文化が健康・教育・福祉など社会活動と深く関連してくる現代において、SSDW は、芸術文化としてのストリートダンスのさらなる可能性を追求している。

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