Japan Final 前回王者のKITEが語る『Red Bull Dance Your Style Japan Final 2021』開催直前スペシャルインタビュー
参加したダンサーから見た、全く新しいバトルイベント『Red Bull Dance Your Style』
歴代のヒットソングでトップダンサーがバトルする、Red Bullが仕掛ける次世代ダンスバトルイベント『 Red Bull Dance Your Style 』。
いよいよ今週、7月17日福岡県にて、各ジャンルをレペゼンした国内のダンサーが集まり、 プレワールドファイナルへの出場権をかけて戦う。
今回は、2019年のJapan Finalを制したKITEへ特別インタビュー。
出場経験があるからこそ語れる Dance Your Style についての感想。そして、自身が取り組んでいる、ダンスを世の中に広げるための活動についても語ってもらった。

2019年のJAPAN FINAL優勝!PRE-WORLD FINAL へ出場
-『Red Bull Dance Your Style』へ出場してみてどうでしたか?
まず、Red Bull Dance Your Style自体がダンスバトルとして特殊なので、普段のバトルと比べて本当に全く違う世界観があったのと、JAPAN FINALとWORLD FINALでは、状況が全然違うなという感じでしたね。

-違いとは具体的にどのようなものでしたか?
まずは曲ですよね。
ヒットチャートなので、海外主体で流行っている曲と、日本で流行っているものは全く別で、WORLD FINALでは、お客さんが盛り上がっているけど、こっちとしては「あれ?なんだろこの曲?」みたいなことが結構ありました。
加えて、普段のストリートダンスバトルと比較しても曲が違うので、そうなってくると踊り方やアプローチも変わってくるので、その辺りは苦労しましたね(笑)

-『Red Bull Dance Your Style』で流れるようなヒットチャートを聴くことはありますか?
ある程度の曲は聴くんですけど、ただ『踊る』っていう意識で聞いていないです。
特にヒットチャートとかは、踊るではなくて聴くっていう感覚じゃないですか、だからバトルとかの「聴き方」じゃないんですよね。
特に僕がやっているPOPで言ったら、昔の曲だったり特殊な曲が多かったりするので、そういう意味では他のジャンルの人よりヒットチャートを聞いていないと思うんですよね。

-ヒットチャートで踊るポイントは?
ヒットチャート = ある程度皆さん曲を知っちゃってるんで、そうなってくると大体山場が分かるじゃないですか。
盛り上がりに合わせて踊れる反面、逆に言うと外したのも分かりやすいんですよね。踊り的に「あれこの曲とマッチしてないな…」という感じで。

僕がバトルしたときは、Bruno Mars さんの曲が流れたりしたので、みんな知ってるわけですよね。
「あ、この後に抜けるな」とか「この後にサビ来るな」とか「この後にこういうサウンド来るな」とか全部分かっちゃってるんで。
その音をあえて取るのか取らずに踊るのかっていう…どっちがお客さんに響くんだろって考えながらやるのもかなり大変でした。
-『Red Bull Dance Your Style』 で勝つ為に意識していたことはありますか?
これはもう、実際お客さんを巻き込むしかないなと思ったんですよね。
そういう意味では普通に相手にだけ向けて踊る、もしくは自分の世界観だけで躍るっていうのは、リスクが大きいなとは思ったんで。
僕は、全バトルで会場に向けて意識して踊ったていうのはありますね。
会場へのアピールが多かったです(笑)

『Red Bull Dance Your Style』 がダンスシーンに与える影響
-一般層へダンスが広がるきっかけになりそうでしょうか?
そうですね~、ダンスの盛り上がりで言うと、やっぱ海外の方が凄い盛り上がるんですよ。
その理由は、音楽を皆知ってるていうのもあったり、音楽に対してのリアクションが素直にパンって出てくるっていうのは、やっぱり海外の人の方が強いというか反応が早い。
恥ずかしさがなく、「イェーイ!」ってすぐ反応できるカルチャーがありますよね。

その辺が日本は「イェーイ」っていう事が恥ずかしいっていうのがあったりするし、特に一般の人からすると教育的にも人前ではしゃがないっていう教育が根付いているので…。
ただ、『Red Bull Dance Your Style』はヒットチャートが流れるので、どこかで聴いたことある曲が流れるし、一般の人でも反応がしやすいなと思いました。
僕が出た日本予選に関しては、皆んな曲に対して反応してたって印象があって、曲という部分ではノリやすさはより出てくるかなっていうのと、あとお客さんも観ていて楽しいと思います。

あと、僕らが普段やっているダンスバトルは、曲が専門的になっていくんで、そうすると一般の人からすると曲を知らないので、まずスタートの時点で置いてかれちゃう感覚があるんですよね。
でも『Red Bull Dance Your Style』 は、曲がキャッチーという部分がとても大きくて、まず音がかかった時点でお客さんもノれるっていうところが良いと思います。
で!逆に曲を知ってるからこそワクワクがあると思うんですよ。
見る側からすると。「え!?この曲でどう踊るんだろう」ってなれるんで。そうするとお客さんとの距離感も近くなるんですよね。
これまでのイベントの楽しみ方とだいぶ変わってくると思うので、一般の人と出ているダンサーとで、一緒に楽しめる空間ができるんじゃないかなと。
これは、シーンにとってかなりいい意味でムーブメントが起きてくれたらなと思っています。

KITEがダンスを世の中に広げる活動やその目的
-ダンスを広げる活動として、KITEさん自身が取り組んでいることはありますか?
いろいろ貪欲にぼくはやってますね!
ダンスの市場だけでやると、ダンサーしか目を向けてくれないんですよね。
一般の人に届けるという意味でいうと、今やらせてもらってるのは、アパレル関係の活動や、講演会での登壇を通じてダンスを広げていくということ。
あとはCMや、アーティストさんとの活動をすることはもちろんですけど、なんか違った部分の扉を開こうと色々活動してますね。
これまではダンスを先頭に(まずダンスから入る)やろうとしていたんですけど、今はそうではなくて、ダンスはプラスアルファの方が一般の人には伝えやすいと思っていて。
まずダンス以外のことでも興味を持ってもらって、その後に「それやってるのダンサーなんかい!」っていう「じゃあそのダンサーはどんな奴なんだい」ていうところから「じゃあそいつが活動してるダンスってのはどんなもんなんだい!」という。
一番初めにフックする部分ていうのを、一般の人でも分かりやすく作れるように、そういうシーンや現場にも顔を出して活動をしています。

-KITEさんにとってダンスを広げていく目的は何でしょうか?
理想はみんなが踊ってくれたらと思うんですけど、楽しんで貰うことは誰でも出来ると思うので、ダンスの楽しみ方だったり、何が楽しいのか?を伝えていきたいと思ってるんですよね。
あと、ダンサーって職業としての認知はまだ低くて、世の中的には趣味の延長で頑張っている人という印象もあり、書類でも『ダンサー』って書いても通じないんですよね…。
扱いはアルバイトと一緒だったり。
社会的な地位として、プロのアスリートや、役者さん、お笑い芸人さんと横並びで「ダンサー」がいる、そういう地位に持ってこれたら良いと思っています。

実際、今は昔よりも発展していると思うんですよ。
プロのダンスリーグや、Red Bullさんがダンスを取り上げてくれることも多かったりとか。
だって、ドリンクの缶にダンサーが載るんですよ?(笑)
今までは、アニメキャラとかだったのが「BBOY TAISUKE載ってる!」みたいな(笑)
それが当たり前にある時代になってきているんで。
そういう意味でも、僕らがダンスを始めたことに比べると、ダンサーの地位はどんどん上がってきていて、後もう少しだと思うんですよね。
ダンサーの地位が上がって、社会貢献がもっとできたりとか、人の不満を解決したりだとか、最終的にそういうところまでいければいいかなと思っていて。
自分が成し遂げることが出来ればいいですけど、年齢も年齢なので限界はあるんで(笑)
ただ、動き出して道が出来れば、下の世代にもパスが出来て盛り上がるので、そういう受け渡しが出来るようにしていきたいです。

-プレイヤーとしては、2019年の Red Bull Dance Your Style Pre-World Final の際に「13年連続で世界大会優勝のタイトルを獲っている」と言っていましたが…
そう!そうなのよ!(笑)
あの時はね、13年連続で世界大会で優勝していて、自分のプライドもあって、続けて獲っていたんですけど。
もうその記録止まりましたからね!コロナのおかげで(笑)
去年なんかはコンテスト自体が無かったので、仕方なくて。
まぁまたリスタートですよね!
でも、13年連続で優勝していたプレッシャーも合ったんですよ。
なので、ちょっと気が楽になったてのはあるんですけど(笑)
またね、自分が優勝したい大会とか、自分が絡みたい、戦いたいダンサーがいるので、そういう場には自分から出ていってやっていこうとは思っていますね。

-『Red Bull Dance Your Style』に出て、成長出来たことはありますか?
FINALまで参加して、世界のレベルの高さは痛感しました。世界への遠さも改めて実感しました。
僕が活動しているのは、POPPIN’っていう小さなコミュニティだったんだなっていうのは痛感して…。
世界は広いし、色んなダンサーがいて、まだまだ頑張らなきゃなってのは思いましたね。
それが一つの学びってのと、あとはもう一つ「ダンス力」っていうものが無いと勝てなかったですね。やっぱり技術力だけでは勝てなくて。

ジャンルが違うので、通常では絶対に戦わない相手もいましたが、ダンスの世界大会という土俵で見ると一緒ですよね。
そういう意味では、自分は世界ランクの10位にも入れなかったです。
世界の広さを改めて痛感して、逆にもっとこうしなきゃいけないなってのはDance Your Styleで学べたことですし、改めてダンスっていうものはどうあるべきかってことを、こう..頭叩かれたというか、それぐらいの衝撃を受けて、それが今の自分には活きていますけどね。
-今年『Red Bull Dance Your Style』参加するダンサーへメッセージをお願いします。

そうですね、僕らっていつもダンスを練習しているときに、やっぱ自然と技術面での練習が多くなってきちゃうんですよね。
そうすると、その場所で踊るダンス感っていうのが薄れてくると思います。
ダンス感が無いとこの大会は勝てないかなと思っています。何故かというと専門的なダンサーのジャッジではなく一般の方が見ているので。
僕自身もこの2019年大会に出て、日本予選の1回戦、2回戦はやっぱり踊っててしっくりこなかったんですよね。
多分映像見て貰えばわかるんですけど、始めの方はやっぱり踊ろうとしちゃってるんで。
ただ後半はノリでやってて、本当にその場で楽しんで踊ってて。
なんならほぼ躍ってないんで後半(笑)
FISHBOYと戦った時なんか床でこう、泳いでたりとかね(笑)

自分の踊りを前もって用意して、その会場で披露する、だと絶対勝てないんですよ。
その場で自分が一番誰よりも楽しんで、誰よりも自分をレペゼンできるかだと思うんですよね。
その意識1個持っておくだけで全然変わりますね。楽しんだもん勝ちっすよRed Bull Dance Your Styleは(笑)
これからの活動について
-最後に今年の目標やチャンレジしたいことがあれば教えて下さい!

やっぱりプレーヤーとしてっていうモチベーションを保つのが凄い大変なんですよね。
特に大会に出る機会が無くなってくると、自分をどう焚きつけるかっていう部分が大変なので、自分からそういう場に赴いてトライしていこうかなと思います。
今までバトルずっと出てたんで、これだけ空くと感覚的に薄れてしまうので、そういう意味では、今までみたいには簡単に結果に繋がってこないかなっていう覚悟はあります。
チャレンジャーとして挑戦する者として、バトルに参加していきたいです。
そして、最後に伝えいたことあります。1個だけ!
ダンサーは現場がないと活動もできないし、モチベーションをキープするのが難しい…。
こうやって大会を開催してくれるのは、ダンスシーンにとってすごく大きなことだし、大事なことだと思うんですよね。
なので、とても有り難いですし、今回は Red Bull Dance Your Style に参加できないですけど、大会があることでダンスシーンが盛り上がるので、開催して頂けるのはすごく嬉しく思っています!
これからも Red Bull が大会などを主催して、シーンを盛り上げて欲しいです。
Red Bull Dance Your Style2021ジャパンファイナル開催概要
日時:7月17日(土)15:00~18:00(予定、開場14:00)
会場:イベントホールスカラエスパシオ
住所:福岡県福岡市中央区渡辺通4丁目8−28F.TビルB2
出場:招待ダンサー16名
観覧:公式サイトをチェック
備考:優勝者は12月に開催されるWorld Finalへの出場を賭けたPre-Finalへの切符を獲得。公衆衛生の状況によりスケジュールが変更又は中止となる場合があります。新型コロナウイルス感染拡大防止については、ウェブサイトをご覧下さい。
大会当日はAbema TVでの配信も実施!※下部にリンクあり
Text & Interview by Shin Akiyama
SPECIAL EDITION

FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
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●今日 ○イベント開催日
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othersU-15トップアスリートたちが学ぶエリートキャンプが開催!『Next Generations Elite Camp』2023.03.312023年3月27日(月)に、渋谷区のBMW XM ポップアップ内にて、Next Generations実行委員会(主管:一般社団法人渋谷未来デザイン)主催のもと、 日本国内外のストリートスポーツシーンにおいて活躍し将来の活躍が有望な次世代アスリートを対象に、「心・技・体・智」をテーマにしたストリートスポーツアスリート向けのキャンプ、 『Next Generations Elite Camp』が開催された。 この「Next Generations Elite Camp」は、Next Generations Gamesでの実績や、連携する競技団体からの推薦などを含めた競技・種目・ジャンル等から18名のU-15トップアスリートたちが招待され、彼等の「自分の強みを知る・磨く」きっかけ創りと「同世代を知る・つながる」場つくりとして開催された。 午前と午後で様々なプログラムやゲストを招いての講義が行われ、ストリートスポーツに特化した充実の内容となった本キャンプをFINEPLAY編集部からお届けする。 「自分を表現して言葉にする」自己表現ワークショップ 午前中は「自己表現ワークショップ」がイントロダクションとして行われた。内容は、参加者に配布された雑誌の中から自分を表現する要素を切り抜き、画用紙に自由に貼り付け、自身のプロフィールを作成する、というものだ。作成後は自身のプロフィールを基に1分間以内のプレゼンテーションが行われた。 限られた時間の中で物事を作り出すこと、その中でパフォーマンスのクオリティも担保することを求められるトップアスリートにとって、必要なポイントが詰まったセッションとなった。 1分間の発表タイムでは思ったようにプロフィールを作成できず苦戦している様子も多少見られたが、参加者の緊張も徐々にほぐれ、自分とは異なるジャンル・競技アスリートたちの発表を興味深く聞いている様子がうかがえた。 「映像で自分の魅力を発信する」アスリートセッション by GoPro 左:YUUTAROU氏 右:西窪 友海氏 午後に実施された「アスリートセッション by GoPro」では、GoPro契約アスリートのYUUTAROU氏(パルクールの人)、西窪 友海氏(トライアルライダー)の2名がゲスト講師として登壇。「自分の魅力や強みを映像を通してどう表現するか」ということを参加者に語ってくれた。 YUUTAROU氏は、SNSに自分のパフォーマンス動画を投稿する際には「動画を見て1〜2秒のインパクトが大切、カッコよさも求めたいが冒頭のインパクトが一番大事。」と話し、自身がSNSに投稿している動画も参考にしながら現代のSNSのアルゴリズムをロジカルにわかりやすく解説してくれた。 「今日僕が見せた自分の映像は本気でパルクールをやっている部分ではなくて、初めて見てくれる人に『面白いな』と思ってもらえるように動画を作っています。パルクールをやっていない人にも見てもらえるように映像を頑張ると自分のスキル幅も広がるし、知って貰うことに繋がるのでぜひ皆さんにもトライして貰いたいです。」と参加者の今後に繋がる素敵なコメントも残してくれた。 「映像がきっかけでスポンサーがついたりする。」と語るのはトライアルライダー、西窪 友海さん。 「このストリート業界で生きていく、ご飯を食べていくには自分を知ってもらって、自分の価値を高めることが必要だと思います。自分のスキルをいかに社会の価値として持たせるのか、スキルで人々を喜ばせられるかが重要になってくると思います。だから自分を映像で表現して評価を得ることで、お金をもらえたり様々な仕事に繋がっていきます。」と、プロとしての映像発信の在り方を説明してくれた。 「自分で心の機嫌を取ろう!」メンタルトレーニング 辻 秀一氏 「メンタルトレーニング」では、行政・大学・地域・企業・プロチームなどと連携し、 スポーツの文化的価値「元気・感動・仲間・成⻑」の創出を目指す、スポーツドクターの辻 秀一氏が登壇した。このセッションでは「スポーツ」とは何かを考え、自らの心を整えて自分の機嫌を取ることの重要性を辻 秀一氏が説いた。 セッション冒頭のグループワークでは「スポーツとは何か」を参加者同士で話し合う際に、なかなか会話が進まない参加者に辻氏から「自分が考えていることを言葉にできないと一流にはなれない」とアドバイスが飛ぶ場面も。 辻氏は、人間の心の状態は「Flow」と「Non Flow」の2種類があると説明し、「自分のパフォーマンスの質を高めるためには心の状態が大切。心の機嫌が悪いと何をしても質が落ちるし、心の状態を整えれば結果も成果も出やすくなる。」と、パフォーマンス向上のための心の状態のあり方を参加者に語った。このセッション内では参加者も次第にグループで積極的にコミュニケーションを取るようになり、熱心にメモを取る姿も見られた。 参加者は熱心にメモを取りながら話を聞いている様子も グループ内でも積極的にコミュニケーションを取っていた 今回の「Next Generations Elite Camp」が参加者にとって、プレイヤーとしてより飛躍するために大きな学びがあり、有意義な時間になったことは言うまでもないだろう。 実際に参加者に話を聞くと、「今日は撮影の仕方やメンタルトレーニングを学んだんですけど、普段絶対に学べないことを学べたので、これからに活かして頑張りたいと思います(RA1ON)」「いろんなことを初めて学べて、心の機嫌を大事にすることなどを学べて良かったです。今後の自分のダブルダッチにも活かせそうです!(HARUKA)」「普段学べないことをたくさん学べて凄くいい1日でした!(HINATA)」と、満足した様子で本イベントを振り返っていた。 鈴木 朋彦氏 最後に、Next Generationsプロジェクト プロデューサーの上野 桂氏によるラップアップ、そして株式会社スポーツビズ 専務取締役COOである 鈴木 朋彦氏による締めくくりの挨拶が行われ、本イベントは終了となった。 鈴木氏は、「皆さんは普段自分の競技を一生懸命練習して、仲間たちと切磋琢磨していると思いますが、今日みたいに違う競技をやっている同世代の仲間と触れ合えることは、重要な機会になったと思います。皆さんは10代と若いので、技と一緒に心と体を鍛えて自分の目指す頂に登っていって欲しいなと思います。そして近い将来、皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。」と、参加者の将来に向けてモチベーションとなるであろう言葉を残した。 2回目の開催となった今回の「Next Generations Elite Camp」だが、U-15の若い世代がストリートスポーツに特化したプログラムを学び、横のつながりを広げることで自分の強みを知り、同世代を知るキッカケとなったであろう。それがストリートスポーツシーン全体の底上げにもなると感じさせられた。今後のストリートスポーツシーンの発展のため、FINEPLAY編集部は引き続き、「Next Generations Elite Camp」を応援していきたい。 Next Generations Elite Camp概要 日 程:2023日3月27日(月)11:00〜16:30 場 所:ヨドバシJ6 ビル(jing) 東京都渋谷区神宮前6-35-6内 容:「心・技・体・智」をテーマにしたU-15ストリートスポーツアスリート向けのキャンププログラム。現時点での活躍の実績から、今後の国内大会や国際大会で活躍が期待されるアスリートを招待。U-15アスリートたちの「自分の強みを知る・磨く」きっかけ創りと「同世代を知る・つながる」場を提供します。対 象:U-15アスリート 20名招待制(保護者帯同可)主 催:Next Generations 実行委員会主 管:一般社団法人渋谷未来デザイン助 成:公益財団法人日本財団協 賛:KDDI 株式会社 / GoPro 合同会社 / 株式会社シブヤテレビジョン / 株式会社スポーツビズ / 東急株式会社 / 東急不動産株式会社 / バリュエンスホールディングス株式会社 / 後 援:渋谷区 / 渋谷区教育委員会
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culture海とふれあい、環境問題を考える。『Hug the Earth in SHICHIRIGAHAMA vol.2』2023.03.292023年 3月 19日(日)に七里ヶ浜海岸駐車場にて、子供から大人まで楽しみながら海と地球を考えることが出来るイベント、「Hug the Earth in SHICHIRIGAHAMA vol.2(主催:特定非営利活動法人 NAZe)」が開催された。 快晴の空の下、穏やかな春の始まりを感じさせた本イベントをFINEPLAY編集部がリポート。 サーフカルチャーが根付く七里ヶ浜ならではのマーケットエリア まず最初に目に飛び込んできたのは数々のブースが立ち並ぶマーケットエリア。鎌倉エリア発祥のクラフトビール「鎌倉ビール」や、ボルボ・カー鎌倉による電気自動車「XC40 Recharge」を含めた車両の展示、日本の大自然で育てられたオーガニックハーブを使用したフレグランスブランド「jote」、女性向けサプリメントとしてマカを販売してきたパイオニア企業「ホットストア」、ライフスタイルメディア「オーシャンズ」によるOCEANS Carに詰め込んだ“Feel so good”な企画など、その土地に馴染んだ企業が多くブースを構えた。 鎌倉ビール ボルボ・カー鎌倉による電気自動車の展示 フレグランスブランド「jote」 女性向けサプリメント・マカを販売してきたパイオニア企業「ホットストア」 OCEANS Carによるブース展示 また、NPO法人NAZe理事長 出川三千男氏による「再生サーフボードの展示」や、洗って使えるプラスチックフリーの食品用ラップ Bee Eco Wrap(ビーエコラップ)の販売、 自社工房で一つひとつ丁寧に作り上げた100%植物性のルナバーガーや、サステナブルな商品を通して動物や植物の環境を壊さないライフスタイルを提案するethicame(エシカミー)の物販ブースなどの、エシカルマーケットも多く立ち並び、ランチからショッピングまで日曜日の七里ヶ浜駐車場は大きな賑わいを見せた。 NPO法人NAZe理事長 出川三千男氏による再生サーフボードの展示 Bee Eco Wrapの販売 100%植物性のルナバーガー NAZe 海の学校 また親子で楽しめるコンテンツとして午前中には、湘南海上保安署による海の環境紙芝居『うみがめマリンの大冒険』の読み聞かせや、ビーチクリーン、宝探し、ビーチフラッグが体験できるビーチワークショップも多くの参加者で賑わっていた。 午後には、同じく湘南海上保安署による海の環境紙芝居『うみがめマリンの大冒険』の読み聞かせ、そして海の環境アニメーションを上映(海洋ゴミ、貝殻、流木などの海の拾い物を動かしてコマどりアニメーションの作成)する、「アニメーションワークショップ」が開催され、親子で楽しみながら地球環境問題を考える体験型ワークショップとなっていた。 ビーチワークショップ 湘南海上保安署による紙芝居読み聞かせ この日の七里ヶ浜は前日の荒天とは打って変わり、雲一つない快晴の下でイベントがスタートした。ワークショップに参加した子どもたちは、紙芝居の読み聞かせから元気いっぱいの表情で楽しむ姿が見られた。 その後はビーチへ移動し「ビーチクリーン」、「宝探し」、「ビーチフラッグ」のコンテンツを体験。まずはビニール袋を手に取り、参加者全員でビーチクリーン。自らが遊ぶ場所に感謝を込めて清掃をすることで、海を守っていく大切さを全員で共有した。 さらに子どもたちはがむしゃらに砂浜を駆け抜けてビーチフラッグに熱中。参加した保護者はわが子を収めようとスマホカメラを片手に応援する様子が印象的であった。 「宝さがし」では砂浜の中に埋まった宝物を見つけ出そうと、砂だらけになりながらも一生懸命に砂を掘って貝殻の宝物を探し出し、お宝を見つけた時の笑顔に思わず我々もほっこりした気持ちになった。宝探しでは景品として Hydro Flask、ecostore、jote の協賛物品が、そしてNAZeからオリジナルビーガンクッキーが子どもたち全員に配られた。 子どもたちがビーチフラッグを楽しむ様子 親子一緒にビーチクリーンで海の環境保護に取り組んだ NAZeから配られたビーガンクッキーに喜ぶ子どもたち アニメーションワークショップ 午後に行われたアニメーションワークショップでは、海洋ゴミ、貝殻、流木などの海の拾い物を砂浜に並べ、少しずつ動かすことで、コマどりアニメーションを作成した。 子どもたちは砂浜で互いに遊びながらも一つの作品を作り上げていき、次第に形どられた一匹のウミガメが砂浜に浮かび上がった。 バラバラに散りばめられていた貝殻や流木を、砂だらけになりながらもきれいに並べて作品を仕上げた子どもたちの顔には達成感や、「海で遊ぶことの楽しさ」を再認識したかのような笑顔がたくさん光っていた。 貝殻などを砂浜に並べていく様子 最後は制作したアニメーションを鑑賞 最後は上映ブースへと移動し、参加者で制作したコマどりアニメーションを鑑賞。砂浜に打ち上げられたものを使い、アートへと昇華する「アップサイクル」な企画に子どもたちはもちろんのこと、感心しながら見守る保護者の姿も多く見受けられた。 一日を通して子どもから大人まで全員が海とふれあい、環境問題についても考える機会となる本イベントはワークショップ参加者だけでなく、イベントエリアに通りがかった多くの人々が足を止め、エシカルマーケットやフードエリアで買い物を楽しんでいた。 「海を守るために自ら何をしていくべきか」、大人はもちろん、未来を担う子供たちが考えて行動に移していくキッカケとなる有意義なイベント。今後にも期待をするとともに、私たちも改めてできることから環境問題に対したアクションを行うことを意識するきっかけとなった。 開催概要 【開催名称】Hug the earth in SHICHIRIGAHAMA vol.2【開催日時】2023年3月19日(土) 10:00〜16:00【開催場所】 七里ヶ浜海岸駐車場神奈川県鎌倉市七里ガ浜東2丁目1-12【主 催】特定非営利活動法人 NAZe【助 成】日本財団【協 賛】RHC ロンハーマン、ボルボ・カー鎌倉、鎌倉ビール醸造株式会社、Japan Perfume Studio 株式会社、ホットストア株式会社【協 力】株式会社ライトハウスメディア OCEANS、鎌倉天幕、ダスキンレントオール湘南イベントセンター、株式会社アップサイクルジャパン【協賛物品提供】Hydro Flask / ecostore / jote【コンテンツ】■サーフカルチャー×海の環境変化展示■再生サーフボード展示■海のアート■エシカルマーケット■フードトラック■エコカー展示■湘南海上保安署・海の環境紙芝居読み聞かせ(無料・NAZe海の学校の体験前に行います)・湘南海上保安署によるブース出展■NAZe海の学校 (無料・要予約・小学生以下対象)・宝探し×ビーチフラッグ×ビーチクリーン・海の環境アニメーション上映×海洋ゴミで作るアニメーションワークショップ【協賛出店】ボルボ・カー鎌倉 / 鎌倉ビール / jote / ホットストア【エシカルマーケット】Bee Eco Wraps Japan / BLUE BUTTERFLY / birds / Davids / Ethical&SEA横浜 / エシカミー / FUZZBOXX / GUGGA / inacujira / LONG TRACK FOODS / Little Hands Hawaii / PORTRUNKS / Style du nature / 湘南野菜のベジ八 / ZEROWASTE LIVING【アップサイクル】UPCYCLE JAPAN【アート】ETSUKO TAGUCHI / かとうくみ 【フードトラック】DOUBLETALL COFFEE / LUNA BURGER 【マイバッグご持参のお願い】マイバッグをお持ちいただき、使い捨てプラスチックゴミ削減にご協力お願いいたします。【イベントでのコロナ対策・安全対策について】開催にあたっては自治体の開催ガイドラインに基づき、安全対策を行なってまいります。
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park「みんなから憧れられるBMXライダーになりたい」弱冠15歳のBMXエリートライダー小澤楓が目指す将来の姿2023.03.17東京オリンピックから正式種目として採用され、世界中で人気上昇中の自転車競技「BMXフリースタイル・パーク」。近年、世界で結果を残す日本人選手が増えているこのスポーツは、キッズライダーのレベルに関しては世界最高とも言われるほどで国内でシーンが急成長している。今回は世界最高峰の舞台で戦う注目の若手BMXエリートライダーである小澤楓(おざわ・かえで) 選手にインタビュー。小澤選手は昨年、全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)が開催する国内のシリーズ戦において最高カテゴリーのエリートクラスに最年少の14歳で出場し初戦から準優勝。その後も国内では周りの選手を寄せ付けない勢いで安定した好成績を残し、国際大会であるFISEにも出場を始め世界の更なる高みを目指している。そんな彼にBMXを始めた経緯から強さの秘訣、そして弱冠15歳で世界のトップ選手たちと戦う中で感じていることなど様々な角度から彼のBMXに対する想いを聞いた。小澤 楓(以下:K) 当時14歳で初出場したエリートクラスでの快挙 高木聖雄選手とのツーショット -エリートクラスでは初出場した大会で準優勝という好成績でした。どうしてこのような結果を初戦から残せたのでしょうか?K:実は僕自身、エリートクラス初出場のこの大会は予選突破できれば良いかなという程度に考えていました。でも前年の2021年シーズンのJFBF最終戦にて2位という悔しい結果で年齢別最後の大会を終えたこともあり、もう同じ思いはしたくありませんでした。その時の敗因が、大技にこだわりすぎてラン全体の流れを見た時にトリックをしないシングルジャンプが多くなってしまったことだったので、それ以降は大技のレベルを少し下げてでもすべてのジャンプでトリックを入れられるようにランを構成してたくさん練習してきました。そのような練習の甲斐もあって、エリートクラス初めての大会でも自分の思った通りのライディングができたので準優勝できたのだと思います。ただ最初にも話した通り予選突破を目標にしていて、初めから勝ちに行くつもりではなかったので、予想以上の結果に驚きましたがとても嬉しかったです。 -年齢別クラスからエリートクラスに昇格し、周りの選手たちの年齢もレベルも変わったと思います。エリートクラス初戦はどんな印象でしたか?K:年齢別クラスに出ていた頃は年齢的にまだ体が小さいこともあって、大技をメイクすること自体が難しいので基本的には大技がメイクできたら勝てるという印象でした。でもエリートクラスは大技をメイクしたからといって勝てるわけではないので、どういう風に試合を進めるのかをすごく考えないといけないですし、もちろん周りの選手たちも同じことを考えながら戦っています。エリートクラス独特のピリついた空気感もあり、今までのクラスとは全然違うと感じました。 -改めて、そういった空気感の中で準優勝という結果を残した初戦でした。率直にどんな気持ちでしたか?K:2位という結果は素直に嬉しかったですが、2位と1位とではその座を勝ち取る難しさが全然違うので今後どうやって戦おうかなと考えるようになりました。それと周りの選手も僕みたいに初めて出てきた選手には負けたくないと思いますし、次の大会からは更にギアを上げてくると感じたので自分自身ももっと気を引き締めて頑張らないといけないなと思いました。この初戦の準優勝という結果によって次の大会でも良い成績を残さないといけないというプレッシャーが生まれたり、他の選手からの見られ方が変わったのを感じた大会でした。 -ちなみにその準優勝を勝ち取ったライディングは個人的にどんな評価ですか?K:大技をする前の小技も含めてランを通して、全てのジャンプでしっかりトリックを決めることができたので満足のいくランだったと思います。ただ、決勝ランは他の選手たちももちろん本気で来るわけなので、結果として表彰台には乗れなくても「自分のルーティンがしっかり決められたらいいかな」という気持ちで挑んだライディングでした。 BMXフリースタイルパークとの出会いとBMXの持つ魅力 BMXを始めるきっかけとなったのは父・健司さん(一番左) -BMXを始めたきっかけを聞かせてください。K:元々は父がBMXを趣味でやっていました。それを僕が見ていた時に父から「一緒にやろう!」と誘われて、幼稚園年長くらいの頃にBMXに乗り始めました。当時、父がやっていたのはフラットランドという種目だったので、最初は僕も一緒にフラットランドをやっていたのですが、たまたまパークに行く機会があり、そこで今もトップでやられている高木聖雄選手と出会い、パーク種目の魅力に惹かれて小学2年生の時にパーク種目を始めました。 -小澤選手が思うBMXの魅力と好きなところを聞かせてください。K:BMXフリースタイルパークの好きなところは、まず「ジャンプ中に色々なトリックを決めるのがかっこいい 」というところです。また最近海外転戦をするようになってからは、大会で色々な国に遠征に行くことで世界中の選手たちと友達になれることもBMXの魅力だと感じるようになりました。 -小澤選手がライディング中に特に意識していることはありますか?K:ジャンプ中の大技の完成度はもちろんですが、大会で特に意識していることはトリックをしないシングルジャンプをなるべく作らないようにすることです。大技をメイクする前のジャンプでもしっかり技を入れるようにしたり、各ジャンプでトリックを入れてバリエーションのあるライディングを意識しています。 国内最強の15歳を生み出した練習環境 楓選手の練習の様子 -ちなみに大技を決めるために意識していることもありますか?K:僕の考えでは、大技はタイミングとテンポが合えばメイクできると思っています。そのため大技をする前はしっかり自分のライディングをイメージして、セクション1個1個を綺麗にこなしていくことを意識しています。特に練習の時は大技にトライする一個手前のジャンプを綺麗に合わせて十分に加速することを大切にしています。 -国内での練習環境についてですが、普段はどこで乗ることが多いですか?K:普段は父とBMXの仲間が作った、地元の岐阜県本巣市の根尾にある「Neoパーク」で練習しています。でもこのパークは屋外にあり天候が悪いと乗れないので、そういう時は愛知県あま市にある屋内パークの「Hi-5 スケートパーク」に行って練習しています。また父が休みの時は遠方のパークに行って練習することもあります。 -新しいトリックに挑戦する時はどういう風に練習していますか?K:「Hi-5 スケートパーク」にはスポンジプールがあるので、そこで新技を挑戦してみてメイク率が上がってきたら、自分が走り慣れている「Neoパーク」の実際のジャンプセクションで挑戦する感じです。 BMXライダー仲間とライディングを楽しむ楓選手 -ちなみに地元で普段から一緒に乗るBMXライダー仲間はいますか?K:地元にはいないですが、同じ岐阜県には高木聖雄選手や他にも一緒に乗るライダーはいます。普段は「Neoパーク」に岐阜県内からライダーたちが集まってきて一緒に乗っています。 -他のアクションスポーツのライダーとの繋がりもあったりしますか?K:「Neoパーク」にはBMX以外のライダーはいませんが、「Hi-5 スケートパーク」ではスクーターやスケボー、インラインスケートなどのライダーがいて、よく一緒に乗ることもあるので結構繋がりはあります。 15歳の等身大の姿と大家族の存在 7人兄弟のうち6人がBMXライダーの小澤兄弟 -パークで乗らないオフの日は主に何をしていますか?K:重機を使ってBMXダートコースを自分たちで作ってライディングしたり、BMXフラットランドは近くの駐車場でたまに乗ったりしますね。数年前に鎖骨を骨折してBMXが乗れなかった時はドローンを飛ばしたりラジコンでよく遊んでいて今でも趣味で父と一緒に楽しんでいます。また接骨院の先生にはとても可愛がってもらっているので時間がある時は先生の家に遊びに行ったりもします。 -小澤選手は7人兄弟とのことですが、妹の美晴選手を始め兄弟と一緒に乗ることもよくありますか?K:兄弟6人で一緒に乗ることはそんなに多くないですが、美晴の下の3番目の妹まではたまに乗る感じで、その下の4番目と5番目の弟と妹はお父さんがいれば乗るという感じです。また、上石津のパークに行く時はBMXを練習するためにみんなで行くので一緒に乗りますが、「Neoパーク」の場合はBMX以外にも楽しめる遊びがたくさんあって、乗るかどうかも基本的に自分たちの自由なので弟たちは一緒に来ても乗らないことが多いです。 楓選手に良い刺激をくれるのは妹の美晴選手 -BMXに導いてくれたお父さんや一緒に練習している美晴選手など、家族は小澤選手にとってどんな存在ですか?K:練習するには車でパークへ行かないといけないので父のサポートが必要ですし、妹が一緒に練習してくれると一人で練習するよりも気分が上がって楽しく乗れるので、家族は僕にとってとても大事な存在です。 世界最高峰への挑戦のために始めた海外転戦 2022年ワールドカップ最終戦があったオーストラリアでの一コマ -海外遠征で色々な国に行くようになったと思います。海外に行って感じた日本との違いはありますか?K:BMX関係ではとにかく海外はパークが多く、車で10分くらいの距離間でボウルのあるスケートパークがあるので1日に5ヶ所くらいは周って乗れるような環境があります。その中でも特にオーストラリアは比較的治安が良く気楽に乗りに行けるので個人的には好きです。ただ逆にこの前行ったアブダビはかなり治安が悪く、荷物にも鍵をかけながら動かないといけないので精神的にも疲れましたね。 -自分より先に世界で戦っている中村輪夢選手や溝垣丈司選手の存在についてはどう感じていますか?K:一緒に海外転戦する上で、自分より先に海外を経験している二人の存在は心強いです。普段とは全く違う環境で多くの海外選手を目の前にしても気後れすることなく大会前の練習ができたのも彼らのおかげだと思います。特別よくコミュニケーションを取るわけでもないですが、一緒にいるだけで乗りやすくなり自分に自信がつく雰囲気が作れています。 -また大会最年少選手として世界最高峰の選手たちと対峙して感じたことを聞かせてください。K:海外のトップ選手たちは基本的なランの構成がすべて大技で組まれていて、どのセクションでも大技を決めてくるところが凄いと思います。また彼らはもちろん僕のトリック以上に高難度な大技を入れてきますし、その大技まで繋ぐジャンプでも日本では大技と言われるようなトリックを軽々メイクしてくるので、全体的なランの完成度が自分よりも1段階も2段階も上なのでとにかく凄いなと感じました。 -そのようなハイレベルの戦いを求められる中、昨年12月のFISEでは準決勝へ進出し全体18位という結果でした。この成績についてはどう感じていますか?K:予選突破を目指していた大会だったので、自分のルーティンをしっかり決めたことで準決勝進出という結果がついてきたのは良かったです。まだ海外選手に比べてスキル的にも体格面でも劣るので不安な部分も多かったのですが、今回の結果から正しいトレーニングを積めば戦えることが分かったので、そういう意味では自分に自信がつきました。 -今後自分が勝つためには何が必要だと思いますか?K:確実に大技をメイクすることはもちろんですが、ライディングのスピードも採点に影響するのでスピードも上げつつ、大技を決められるようにすることが課題だと感じています。今後は筋力トレーニングを本格的に取り入れ体格面も強くしていきながら、自分の思い通りに身体をしっかり動かせるように着実にレベルアップしていきたいと思っています。 小澤楓が目指す今後の目標と理想のBMXライダー像 -年齢的にはパリオリンピックにも出場可能ですが、今後に向けて取り組んでいくことはありますか?K:パリオリンピックに向けてというよりも、まずはFISEで確実に準決勝以上へ進出していかないとオリンピック出場は難しいのでそこを目標とした上で、どれだけ自分のトリックを決めて順位を上げていけるかというところを考えながら戦いたいです。 -今シーズンの意気込みと今後の目標に聞かせて頂けますか?K:先ほども言いましたが、まず今シーズンの一番の目標はFISEで準決勝に残ることです。そして来年の2024年はUCIとFISEを含めた世界のポイントランキングでトップ6に入れるように頑張りたいと思っています。なぜかというと、パリオリンピック出場選考基準の中にトップ6に入ることが一つの条件としてあるのでそのスポットを目指しています。 -最終的にどんなBMXライダーになりたいですか?K:日本で開催された「Chimera A-side Final」にも出場したオーストラリア出身のBoyd Hilder(ボイド・ヒルダー)という選手がいるのですが、彼はどちらかというストリート系のライダーでスタイルもかっこよくてインスタグラムのフォロワー数も多く、みんなに憧れられる選手なんです。もちろん大会で優勝したり結果を残せる強い選手になることも重要だと思いますが、僕はスタイルがあってみんなから憧れられる彼のようなBMXライダーになりたいです。 小澤楓プロフィール 2007年9月7日生まれ。岐阜県本巣市出身のBMXライダー。小学校2年生の時にBMXフリースタイルを始める。自宅の近くには父親が手作りで作った練習場「Neoパーク」が設置されており、現在は7人兄弟のうち6人がBMXフリースタイルの練習に日々励んでいる。2017年及び2019年には世界選手権で優勝しジュニア世界チャンピオンとなる。2021年には13歳~15歳の年齢別クラスでJFBFの年間シリーズチャンピオンに。そして2022年からはJFBFのエリートクラスに昇格し初出場となった2022年シリーズ第1戦では準優勝、その後の第2戦では優勝。2022年のワールドカップシリーズFISEの最終戦では準決勝進出を果たした。
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[PR] danceバトル型オーディション番組「WARPs DIG」の現場に潜入!ストイックにデビューを目指す、次世代ボーイズグループ「WARPs ROOTS」のリアルとは2023.03.16メジャーデビューまでのラストスパート!ダンスをルーツとする2名のメンバーに独占インタビュー WARPs ROOTSとは、決められた筋書きでオーディションをするのではなく、365 ⽇間をかけて参加者が仲間を選び、時に審査を⾏う“バトル型オーディション 番組”『WARPs DIG』に出演する、デビュー前の次世代ボーイズグループである。 2022年4⽉25⽇から活動がスタートし、これまでデビュー組選出に向けた数々のオーディションが1年間かけて展開されている。現在では計12名の候補⽣がデビューを⽬指してバトルを続けており、この中からメジャーデビューするメンバーが『WARPs DIG』内で選抜される。 SEASON 3 FINALは1on1 POSITION BATTLEと、6vs6で戦うUPSET TEAM BATTLEで順位が決まる この日は、ボーカル&ダンス・ラップ・ボーカルのジャンルからなる1対1のソロバトルである、1on1 POSITION BATTLEと、チームでダンスボーカルのパフォーマンスを行う6対6のUPSET TEAM BATTLEがバトルが行われ、総合的なジャッジの評価で1位から12位までの順位が決まる。また、初めて有観客での収録が行われ、会場の観客も手元のスマートフォンでオーディエンスジャッジに参加した。 WARPs ROOTSのオーディションの一番の特徴は、バトルに特化したオーディション番組であるところ。加えて、過去に韓国合宿で、世界的ダンススタジオ「1MILLION Dance Studio」とのコラボレーションを実施するなど、ダンスにおけるクオリティの追求も、WARPs ROOTSならではと言っても過言ではない。この日は、ボーカルやラップなどの演技も審査の対象となった為、ダンスのスキルに加えて、どこまで表現力の幅が広げられるか?にも注目が集まった。 今回は、ハイクオリティなダンスを魅せるWARPs ROOTの中でも、ダンスを強みとする2人のメンバーに独占インタビューを実施。 Takeru「歌を歌えるメインダンサーは、なかなか世の中にいないと思っているので、そのポジションを狙いたい」 本名:伊藤彪流 18歳 埼玉県出身 今日の「WARPs DIG SEASON 3 FINAL」はどうでしたか? グループダンスの難しさだったり、皆で揃えるダンスが凄く難しかったです。 1on1 POSITION BATTLEと、UPSET TEAM BATTLEのそれぞれで、気を付けたことや頑張ろうと思ったところがあれば教えて下さい ソロに関しては、歌がメインだと思っていたので歌に支障がないように、でもダンスもカッコいいっていう感じの振りを重視して踊りました。グループの方はダンスが得意なメンバーでもあるので、引っ張っていかないといけないという気持ちでやっていました。 これまで、自分の中ではどんなダンススタイルを大事にやってきましたか? 自分はHIPHOPとアニメーションダンスが得意なんですけど、やっぱりステージに立つ時にはパッションが大事だなとも凄い思っていて。なのでヒットを強く打ったりとか、僕は体が小さいのでオーバーにダンスしたりとか、そこが僕のダンスをやってきた人生の中で、大事にしてるところですね。 特に観て欲しい部分や、ダンスの注目ポイントについて教えてください 自分の特徴的でもあり、得意な部分はキレキレなダンスなので、止めるところや、止めた後の流しとかに注目してもらいたいです。あとは、ヒットなどの細かい身体の動きもそうですし、いろんな振り付けを綺麗に踊れる、バリエーション豊かな部分を観て欲しいと思っています。 本名:伊藤彪流 18歳 埼玉県出身 ここまで話していただいたように、ダンスがバックボーンにありながら、今回のプロジェクトに対してはどんな想いを持っていますか? やっぱり僕のルーツはダンスで、アーティストとしての振る舞い方と、ダンサーとしての魅せ方は真逆な部分もあり、正直、結構苦戦はしています。特に映像で撮る時に、ダンスは一番目に付くものだと思っているので、そういった面に関しては、今までいろんな人や色んな先生に教わったものを活かしてやっている感じですね。 ダンスをルーツに持つメンバーとして、これを伝えていきたい!という部分があれば教えてください 自分がアーティストになろうと思った理由が、なかなかダンスが踊れるアーティストの人たちが少ないなってのが、元々印象でありました。尚且つ、最近ダンスの楽しさっていうのが凄く知れ渡ってきてると思うんですけど、アーティスト業界の方にもその楽しさを凄く伝えていきたいっていうのが小さいころからの夢だったので、もしもデビューが出来たら、ダンスの楽しさや面白さを、いろんな人たちに伝えていきたいなって思っています。 デビューに向けて、今後の意気込みをお願いします ますはデビューするのが第一で、なおかつ自分の得意なダンスにもっと磨きをかけて、プロとも交われるようなダンスを目指していこうと思ってます。あと、歌を歌えるメインダンサーは、なかなか世の中にいないと思っているので、そういったポジションを狙いたいなと思います。自分の小さいころからの夢である、ダンスの楽しさを発信できるようなアーティストになりたいなと思っています。 Ryota「ダンスで人を感動させられる、ダンスで泣いてもらえる、そんなアーティストを目指したい」 本名:今井亮太 23歳 埼玉県出身 今日の「WARPs DIG SEASON 3 FINAL」はどうでしたか? 自分のパフォーマンスは、正直ダンスが練習より弱かったなという印象で、出しきれない部分もありました。でも、ソロでもグループでも、自分のやりたいことは、上手くできたかなっていう印象です。 1on1 POSITION BATTLEと、UPSET TEAM BATTLEのそれぞれで、気を付けたことや頑張ろうと思ったところがあれば教えて下さい ダンス&ボーカルで、自分が歌っていない時に周りからどのように観られているか?というのを意識して、歌詞を口にしながら踊るのか、目線はどこに持っていくのかなど、細かい部分を練習でも気をつけていました。あとは、歌詞の意味を感じて、踊り方を変えたりとかしていて、普段はガツガツ系のダンスが得意ですが、今回は少し雰囲気が違う曲調だったので、そのニュアンスを取り入れながらというのは意識しましたね。 初めての有観客での収録となりましたが感想はどうですか? 観られてるなぁ~って感じですかね(笑)。アーティストとしては、観られてナンボじゃないですか(笑)。でもそのおかげで、しっかりスイッチを入れてパフォーマンスをすることが出来ました。 WARPs ROOTSは、バトルが醍醐味だと思いますが、今日のバトルはどうでしたか? 相手のMASAYA君が先攻だったんですけど、結構遊んでくるラップをするのが分かってたので、その流れにつられないように…とは思っていました。その後に、全くスタイルの違う、ブチかます系のフローで自分が魅せようって思っていましたし、相手の流れを断ち切りながら、自分が出したい部分を出せたという感じはあります。 特に観て欲しい部分や、ダンスの注目ポイントについて教えてください 普段から声や言葉で遊んだり、いろんな楽器の音を口から出す遊びもしているので、ラップはこれからも注目して欲しいですね。ダンスの魅せ方は、正直誰にも負ける気がしないです。キレもそうですし、アクロバットが得意なので、ぜひそこに注目してパフォーマンスを観て欲しいです。 どんなダンスのジャンルがルーツになっていますか? HIPHOPがメインで、それを軸にしながらアクロバットやブレイキン、あとはジャズヒップホップだったりを付け加えながらやってきました。なので、引き出しもたくさんあると思うし、いろんな魅せ方が出来ますね。 これまでも踏まえて、オーディションのバトルはどのような気持ちで挑んでいますか? もちろん、ブチかます!ということは思いつつ、観ている人にも伝わるパフォーマンスをしたいと思っています。一番大事にしているのが、自分自身が楽しんでパフォーマンスをすることで、緊張して低レベルな演技になっちゃうと、観ている人たちも盛り上がらないので、たとえ緊張してもそれをパワーに変えて、自分が楽しむ!という気持ちで挑んでいます。 ダンスをルーツに持つメンバーとして、これを伝えていきたい!という部分があれば教えてください ダンスで人を感動させられる、ダンスで泣いてもらえる、そんなアーティストを目指したいです。自分の感情を、ダンスのみで表現しても周りに伝わるようなパフォーマンスをしていきたいです。やっぱりまだ、HIPHOP以外の曲調が苦手だったりするので、他のジャンルや歌の歌詞を意識したダンスのレベルを上げて、表現したいと思っています。 デビューに向けて、今後の意気込みをお願いします ボーカル&ダンスで、マイクを持ってのパフォーマンスに慣れていないので、今日もその部分で弱いな…と感じることがありましたし、そこはしっかり技術を磨いて、鍛えながら、自分の得意なダンスを軸にして、次のパフォーマンスでもブチかましたいです! WARPs ROOTS とは 「WARPs ROOTS」とは、決められた筋書きでオーディションするのではなく、365日間かけて参加者自らが仲間を選び、時に審査を行う“バトル型ドキュメンタリー番組”「WARPs DIG」に出演する、デビュー前の次世代ボーイズグループ。様々な年齢・領域の才能が切磋琢磨しながら、日本から世界に通用する新グループの誕生を目指している。WARPs ROOTSのメンバーは、番組内で幾つかのチームに分かれており、ダンス、ラップ、ボーカルなどエピソード毎の様々なテーマをもとに戦いながら、365日間をかけてメジャーデビュー組が選出される仕組み。技術だけでなく人間力や精神性を高めるための仕掛けも用意されている。 動画はこちらから https://www.youtube.com/watch?v=ApKw7JpR9GI https://youtu.be/L_XpuMAWRvo THE MOMENTS of「1 on 1 POSITION BATTLE - UPSET TEAM BATTLE」