「JDSF 第三回全日本ブレイキン選手権」Shigekixが二連覇、BGIRLはAyumiが優勝

2022.01.24
text by 橋田 樹台 / Photo by Ⓒ公益社団法人日本ダンススポーツ連盟

1月22日(土)・23日(日)の2日間、渋谷ストリームホールにて「JDSF 第三回全日本ブレイキン選手権 (主催:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟)」が開催された。2021年の秋から、日本各地で開催されたブロック選手権を勝ち上がった代表選手が一堂に会し、2021年度のチャンピオンを決定した。

本大会は無観客にての実施となったが、決勝ラウンドの様子がJDSF Breaking の Youtubeチャンネル、player! 、Twitch にてライブ配信が行われた。

Shigekixが二連覇を達成!- オープン部門

Ⓒ公益社団法人日本ダンススポーツ連盟

18歳以上が対象のオープンBBOY部門ではShigekixが、オープンBGIRL部門ではAyumiが優勝した。

オープンBBOY部門ではShigekix vs. Toaの決勝戦。昨年度の全日本ブレイキン選手権の決勝も同じ組み合わせであり、両者は約一年ぶりに再び相まみえた。

世界レベルの2人による4ラウンドの戦いは熾烈を極めた。最後は圧倒的なムーブの構成力と完成度を見せつけたShigekixが 2020年度の優勝に続き、大会二連覇を達成した。

BBOY Shigekix / Ⓒ公益社団法人日本ダンススポーツ連盟

オープンBGIRL部門では昨年の「世界ブレイキン選手権」にて、世界の強豪を抑えて金メダルを獲得したAyumi 、準決勝にて実の姉であるAYUとの姉妹対決を制したAMI、の決勝戦。

このカードは奇しくも、前述した「世界ブレイキン選手権」の決勝戦と同じ組み合わせとなり、今大会もAyumiに軍配が上がった。互いに細かくスキルフルなフットワークや、ダイナミックなパワームーブを展開し、正に世界レベルの攻防が繰り広げられた決勝戦であった。

BGIRL Ayumi / Ⓒ公益社団法人日本ダンススポーツ連盟

ユース部門

ユースBBOY部門 決勝戦では、同じCREWである Haruto vs. Issinの Body Carnival 対決。終始、音楽に乗ったオリジナリティあふれるムーブで高いクリエイティビティを体現したHarutoが勝利した。

BBOY Haruto / Ⓒ公益社団法人日本ダンススポーツ連盟

BGIRL部門では九州沖縄ブロック代表のRikoが、JDSF強化選手であり昨年度優勝者のYuikaを破り、優勝に輝いた。ハイレベルなパワームーブを繰り出すYuikaに対して、Rikoも強いバネから生み出されるフレッシュな動きで対抗する好バトル。Rikoは高い身体能力と、個性あふれる基礎力から見える「沖縄スタイル」を決勝の舞台でも感じさせた。

BGIRL Riko / Ⓒ公益社団法人日本ダンススポーツ連盟

ジュニア部門

小学生のジュニア部門では、BBOY部門で関東甲信越ブロック代表 Wato vs. 関西ブロック代表 ko-taro の決勝戦。Watoのキレのあるパワームーブ、大人顔負けのムーブの構成力が光り、見事日本一に輝いた。

BBOY Wato / Ⓒ公益社団法人日本ダンススポーツ連盟

BGIRL部門では関西ブロック代表のKoharuが優勝した。昨年の11月に開催された「Breakdance Dream Cup 2021」でも優勝に輝いた haru を破り、有終の美を飾った。Koharuは、柔軟性のある体を活かしたフレッシュな動きやフリーズで会場を魅了した。

BGIRL Koharu / Ⓒ公益社団法人日本ダンススポーツ連盟

オープンBGIRL Ayumi, AMI コメント

Ⓒ公益社団法人日本ダンススポーツ連盟

― 大会を終えた率直な感想を教えてください

Ayumi:本当に今日は最後まで踊りきれたことが嬉しいです。今日までこの大会に向けて頑張ってきたので、これが終わったら、また自分がやりたい新しい練習を早くやりいなっていう気持ちです。

本当に今日の結果は、「嬉しい」の一言ですが、Breakingは明日もう一度やったらまた結果が変わるって心から思っているので、今の自分に満足は無いし、今後はまた更に自分自身をアップデートして、更に自分のスタイルを進化させられるように頑張っていきたいと思います!

― 今日のパフォーマンスで見どころなどがあれば教えてください

BGIRL Ami / Ⓒ公益社団法人日本ダンススポーツ連盟

AMI:全部が見どころです!(笑)それぞれのプレイヤーがやりたいスタイルがある中で、一個のパワームーブなどでは無く、流れやフロー、見せ場など全てを汲んでやっています。「全部」って言うと雑に聞こえるけど、総まとめで一人のBGIRLなので、今日のムーブの全ての流れを見て貰えたら良いなと思います!

オープンBBOY Shigekix, Toa コメント

Ⓒ公益社団法人日本ダンススポーツ連盟

― 大会を終えた率直な感想を教えてください

Shigekix:まず、この結果が嬉しいという気持ちが強いです。ただ自分のコンディションを昨日に比べて、ピークに持って行けなかったという点が一つ悔しい部分です。嬉しく受け止められる結果がありながらも、改善点はあるという、長い目で見たら一番嬉しい形なのかなと思っています。

― 見事大会二連覇を達成しましたが、今の心境はいかがですか

Shigekix:めちゃくちゃ嬉しいです!「二連覇」というものは、自分の中で色んな意味を感じていいます。一度優勝してから2連覇に向けては、もう一つ強い気持ちで挑まないと絶対達成出来ない、と日々感じながら向き合ってきたので、今回の結果を受け止めて「自分がやってきたことが間違っていなかった」と噛みしめています。

― Toa さん、Shigekixさんは昨年の世界選手権から約一か月間あった中で、どういった課題を持ってこの大会に挑みましたか?

BBOY Toa / Ⓒ公益社団法人日本ダンススポーツ連盟

Toa:世界選手権では、日本のダンサーと海外のダンサーの違う部分を凄く感じました。ジャッジシステムのちょっとした違いや、イベントの進行スピードの違いを感じることができたからこそ、対応能力やプレッシャーのコントロールできるようになりました。なので、今回も緊張はしましたが自分自身のコントロールが上手くできたかなと思います。

Shigekix:昨年の世界選手権では、自分が求めていた結果や踊りを出せなかったので凄く悔しい結果でした。でもその経験が無かったら、逆に今日その経験をしていたと思うので、世界選手権の結果が確実に活きて今日という日を迎えることが出来たのかなと思っています。

大会結果

オープンBBOY

優勝:Shigekix
2位:Toa
3位:SHADE
4位:RSN

オープンBGIRL

優勝:Ayumi
2位:AMI
3位:AYU
4位:AYANE

ユースBBOY

優勝:Haruto
2位:Issin
3位:Lil’ Bomb
4位:RA1ON

ユースBGIRL

優勝:Riko
2位:Yuika
3位:nanoha
4位:chura

ジュニアBBOY

優勝:Wato
2位:ko-taro
3位:yu_shin
4位:HaLuto

ジュニアBGIRL

優勝:Koharu
2位:haru
3位:Noa
4位:Mirei

大会概要

・大会名:JDSF 第三回全日本ブレイキン選手権
・主催:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)
・後援:NHK オフィシャルパートナー:株式会社ベイエフエム / Xperia / 株式会社コーセー / 株式会社東急不動産
・オフィシャルウェアパートナー:株式会社 NIKE JAPAN
・サプライヤー:カラダファクトリー / RIMOWA / 西川 AiR
・PR パートナー:PR TIMES / FINEPLAY
・配信:YouTube / Player! / Twitch
・会場:渋谷ストリーム ホール 東京都

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