いよいよ9月29日(日)、川崎ルフロンにて開催される『ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2024』。
これまでFINEPLAYはメディアパートナーとして、大会当日の様子だけでなく、大会開催前にアンバサダー・REG☆STYLEと豪華なキャストたちとの対談をお届けしてきた。
今年からキービジュアルや審査員の顔ぶれも一新し、またゲストとして、出場する高校生=“ITADAKI世代”に近い世代のプレイヤーたちがこの日限りのショーケースを披露する企画も始動。
4年目を迎え、大会として成熟してきたITADAKIにまた新しい風が吹き荒れようとしている。
そんなITADAKI 2024に先駆け、今回はREG☆STYLEのKO-YA・YUIと、GUESTとして出演する「Virgin odd scrap」(ヴァージン・オッド・スクラップ)より、ikkyon・KOKOROの2名による鼎談(ていだん)をお届けする。
彼らが語るダブルダッチへの思いと未来とは。
かつて抱えていた“悩み”と“悔しさ”
──本日はよろしくお願いします。
今回は“若手2人”との鼎談ということで、まずはKO-YAさんからこの2人がどんなプレイヤーか紹介していただいてもよろしいでしょうか。
KO-YA
一言で言うなら、この2人は次世代のスターですよ。どちらも小学1年生からダブルダッチをプレーしているので、歴はもう15年くらい。僕ですら16年なので、もうベテランですよね(笑)。
同じくらいの年月ダブルダッチシーンを見てきているなかで、数々のタイトルも獲得してきて、今や大学生シーンではトップランカーの2人ですから、今回ゲストとして声をかけさせてもらいました。
そして、今このトップを走る2人の言葉は高校生世代にも響くんじゃないかなと思い、今回こういう形でのインタビューもお願いしたいなと。
──ありがとうございます。これを読んでくれた高校生たちにも響くようなものになることを期待したいですね。
それでは最初に、2人がどういう足跡をたどってきたのかなと。高校時代のことを振り返って、当時抱えていた悩みってどんなものがあったか教えてもらえますか。
ikkyon
今KO-YAさんから「小1からダブルダッチを始めた」という話があったと思うのですが、僕らは高校生のとき、自分たちだけでダブルダッチを続ける決断をしたんです。
ただどうやって続けていこうか、続けていけるのか…。当時似たような境遇のチームもいなかったので、初めはすごく戸惑いました。
KOKORO
私も似たような状況でした。中学生まで続けていたチームが解散し、それぞれ別の部活動や高校に進学して、高校生になって気がついたら私1人になっていて。やる場所や環境を入学してすぐに失ってしまったんです。
後に別のクラブに移籍することになりましたが、最初は大変でした。
YUI
高校生でその悩みに直面するのはなかなか大変だったと思うけど、どう乗り越えていったの?
ikkyon
僕は幸いにもチームメイトは残っていたのですが、今まで自分たちだけでパフォーマンス作りをやってきた経験がなかったんです。
なので「フリーロープ*に行かせてください」と連絡したり、出られるイベントを自分たちで探したり、自分から積極的に外のコミュニティに飛び込むようにしました。
*フリーロープ:音楽に合わせて自由にロープを跳ぶ練習のこと。パフォーマンスのように規定の音楽に合わせるものではなく、ランダムに流れる音楽に合わせて跳ぶことが多い。
KOKORO
しばらく1人の期間が続いて、結局自分で行動しないと何もできないなと気づいたんです。イツキくん(ikkyon)と一緒で、親に相談してついてきてもらって、イベントに行ったりしました。
あと、その頃ってワークショップやレッスンがいろんなところで開講されるようになってきて、勇気を振り絞って行きました(笑)。
1人で挑戦しに行くのは不安でしたが、教えてくれる先生だけではなく、(その当時)大学生の受講者も含め、上の方々は自分のことをすごく気遣ってくださるんですよね。
そこから人脈も増えていって、そのタイミングで別のクラブへの移籍とチームに所属することも決まって、また頑張ろう!となったことを覚えています。
KO-YA
やっぱり自分から行動しているし、自分からいろんな場所に出向いていますよね。だからみんなこの立ち位置なんですよ。
──そうですね。大学生になってから…とかではなく、今輝いている子たちはこの時点から行動していたという。
YUI
そもそも仲間が離れていったり、続けられる環境が不十分だったなかで、どうして2人はダブルダッチを続けたいと思うようになっていったの?
逆境のなかでも頑張りたいと思えた原動力を知りたくて。
ikkyon
僕は1on1のバトルですね。
ダブルダッチはショーケース中心の文化なので、「1on1バトル」というものの概念が自分の中には無かったのですが、レッスンに通って1on1のイベントを知ったり、動画を見るようになって。
これは自分でも頑張れるのではないか、自分一人でも続けていける足がかりになるんじゃないか、と思うようになりました。
KOKORO
私は中学生のとき、昔あった「WORLD JUMP ROPE CHAMPIONSHIP」という、スポーツ(競技)のジャンルの大会に出たときのことです。
その世界選手権大会のために国内の予選を通過しないといけないのですが、私たちは6人編成のチームで出場しました。ただ、その国内予選が5人しか出られないというルールで。
そこで1人落とされたのが私でした。めちゃくちゃ悔しい思いをして。
無事に世界選手権大会には進出して6人でプレーすることはできたのですが、「自分の力で世界に行けたわけではないな」という思いが心のどこかでずっとあったんです。その悔しさはいまだにずっと残っていますね。
あともう1つは、憧れや目標になる方を見つけるようになった頃だったんです。それこそREGSTYLEの皆さんとか。
YUI
2人ともいい話だな〜。それこそ、KOKOROの当時のコーチと私は仲が良いんだけど、KOKOROが今でもダブルダッチを続けているのがすごく嬉しいって言ってた。
KOKORO
今でもめちゃくちゃ連絡くれます。
KO-YA
やっぱり「悔しい」って大事だよね。俺もそう。悔しい思いがいっぱい積み重なって今がある。
むしろあの悔しさが無かったら、今辞めちゃってるんじゃないかなと思うことすらある。
もはや「悔しい」をひっくり返す快感を覚えてるよね(笑)。
──YUIさんはいかがでしょう。多方面に活躍されていますが、その原動力もダブルダッチで経験した「悔しさ」だったりするのでしょうか。
YUI
悔しい思いはたくさん経験してきているけど、私はどちらかというと、このダブルダッチの素晴らしさを強く感じていることが原動力だなって思っています。
REG☆STYLEの一員としてパフォーマーの活動はしているけど、今のikkyonやKOKOROの話もそうだし、「こうしてみんなが頑張っているものを広めたい!」という気持ちの方が強いです。
私がどうこうというより、自分の活動を通してダブルダッチと、そこで戦う人たちのことが広がっていったら良いなと思っています。役割分担じゃないですけど。
ikkyon
僕は「悔しさ」で言うと、高校時代になって、初めて自分たちだけでパフォーマンスを作るようになったんです。ただ今まで先生に作ってきてもらっていて、いきなり自分たちだけでやらなければいけなくなり、挑戦してみたら「こんなに難しいの?!」と(笑)。教えてくれる存在を失い初めて直面した挫折でした。
自分たちは今まで結構頑張ってきたつもりだったけど、まだまだ未熟だった悔しさ。そしてちゃんと作らなければタイトルは獲れないという焦り。
なんだこれは…という思いでした。
KOKORO
さっき高校で今まで所属していたクラブからブランクを経て移籍したという話をしたと思うのですが、移籍先の「日本橋ダブルダッチクラブ」は特に当時、所属する多くの子は、小学生のときからずっとそのクラブで育ってきているんですよ。
また、特に私の近い世代ってめちゃくちゃ実績を持っているメンバーで、そこで違う出自を持った私が1人入ることになって。みんな幼馴染で仲もいいし、技術もあるし。そこに入ったことで、よりレベルの差を感じるようになりましたね。
さっきのWORLD JUMP ROPE CHAMPIONSHIPのときの話もそうですが、たくさん挫折も経験しました。思うようにならない悔しさもたくさん味わってきたけど、その経験が強くしてくれました。
──なるほどね。それこそ悩みや悔しさという話をしてくれたと思うんだけど、KOKOROは2021年、開催初回のITADAKIで予選を勝ち抜き、1on1のファイナリストとしてステージに立っていました。
ikkyonも大会は違うけど、学生大会の「Double Dutch Delight」で優勝して国際大会に出場するなど、2人とも高校時代から相当活躍していたと思いますが、どのようにその壁を乗り越えてきたんでしょうか。
ikkyon
結局、数こなすというのが一番の近道だったなと思いますね(笑)。
とにかく練習もしたし、パフォーマンスもたくさん作るに越したことはない。最初は自分たちだけで作るのは相当大変で、納得いかない出来になることもありましたし、どうだ!と思っても微妙な反応ということはしばしばでした。
ただ、どこかから急に「いいね!」と言われる時期が増えてきたんですよね。もちろんアドバイスなどももらうようにはしていましたが。
とにかくやりまくる。まずは数で解決させてきたタイプです。
KOKORO
さっきイツキくんも話していましたけど、私も1on1に挑戦したことは大きかったです。
それこそ高3の夏くらいからKO-YAさんレッスンに通い始めて、そこから3ヶ月後くらいにITADAKIという状況で。仲間も増えていきましたし、自分のプレーの幅も広がっていくことを実感しました。
──「近道はない」ということですね。KO-YAさんは2人の話を聞いていていかがでしょうか。
KO-YA
そうですね。でも唯一俺が思う近道があるとするならば、「なりたいものがあるならば、そうなっている人に聞いた方がいい」ということかな。
アドバイスをもらうことは大切だし、いろんな人からもらうと良いと思います。でも、そうなっている人のアドバイスが“本物”ですよね。
特にそういう人に突っ込んでいくことは勇気がいると思うけど、得られるものも大きいと思う。そしてこの2人はそれをちゃんとやっていたと思います。
ダブルダッチシーンの魅力
──今2人は大学生シーンで活躍していると思うのですが、昔から続けてきて良かったなと思うことって何かありますか?
ikkyon
昔からの憧れだった人とご一緒させてもらう機会が多くて、そういう人たちを昔から見てきたことはめっちゃ良かったなと思います。
KOKORO
私も本当にそうです。それこそ今日のこういう企画もそうですし。
昔、こうやって活躍している上の方々って、自分にとっては芸能人やアイドルみたいな感じだったんですよ(笑)。毎週そういう人たちを見られて、教えてもらえる世界線ってあるんだ!という(笑)。今こうしてご一緒させていただける機会があるということは嬉しいですね。
あと、自分も憧れを持って育ってきたからこそ、憧れられる側にもなりたいですね。最近少しずつですが、そういう側にもなれるようになってきたのかなって。
YUI
うんうん、こうした言葉が本当に嬉しいですよね。
15年近く続けていたら辞めるとか諦めるようなタイミングもあったと思うし、継続していくことって本当に簡単じゃないと思うんですよ。
それでも続けてきてくれたからこそ、こうした言葉を聞くことができたのが本当に嬉しいです。
それで私から質問したいんだけど、2人が思う「ダブルダッチの魅力」ってなんでしょうか。
ikkyon
やっぱり“あったかいところ”ですかね。
もう辞めたいな、辛いなと思うときに、ダブルダッチって一人じゃないんですよ。先輩や周りの人が話しかけてくれたり、「良かったよ」って声をかけてもらったり。
一人じゃできない、チームメイトがいるから成り立っているということもそうですし、チームメイト以外の人も仲間のようにコミュニケーションを取ってくれることが魅力ですね。
KOKORO
“輝ける”ことだと思います。イツキくんも言ってくれましたが、本当にいろんな人が応援してくれるし、いろんな人がいないと成立しないんですよね。
そういう人たちのおかげで、一人じゃないから輝ける。幸せなことだし、そのために次も頑張ろうって思います。
KO-YA
いやでも、本当にそうだね。我らも輝けること、そのあたたかさがあって続けてこられている。
──ありがとうございます。逆にKO-YAさん・YUIさんは大学時代にダブルダッチと出会い、ここまで続けてこられているわけですが、そのお二人が思う「続けてきて良かった」と思うことって何がありますか?
YUI
ダブルダッチで出会う仲間はみんなそうですし、チームメイトは特にそうですけど、やっぱり共に過ごす時間が本当に多いんですよね。友人とも家族ともまた違う、濃い特別な関係性だなと思うんです。
一人ではできないこと、それと共に長い時間向き合ってきた仲間がいることは大きな財産だと感じています。
KO-YA
本当にそうだね。俺も一緒。仲間です。仲間が好きだから続けて来られているし、こうしてikkyonやKOKOROのように、次世代の仲間が次々できてきたことも嬉しい。
KOKORO
それこそさっきITADAKIに出場したという話があったと思いますが、予選は通過できたけど、1回戦でNAO*に負けてしまって。
そしたら終わって、すごくいろんな人に声をかけてもらったんですよ。それこそKO-YAさんもすぐ私のところに駆け寄ってきてくれて。
「良かったよ」「かっこよかったよ」ってたくさん励ましてもらいました。結果的には悔しかったけど、こんな私のことを見ている人がいてくれるんだ、あったかいな。そういう人たちのためにも、私、まだまだ頑張らないとなって思いました。
*NAO AKAGAMI:初年度のITADAKIでは「Crumb Company」としてショーケース部門を優勝、また1on1バトルでも優勝するなど、キッズ時代から頭角を表してきた若手トッププレイヤーの一人。
大学生になった今もなお活躍し、今回はikkyon・KOKOROとともに「Virgin odd scrap」でゲストショーを披露。
KO-YA
めっちゃ覚えてるな。ここからKOKOROの快進撃が始まっていくなという予感もしましたし、“名場面”の1つになるだろうなという感覚がありました。
KOKOROもikkyonも、2人ともすごいことになるだろうなとは昔から思っていましたね。
──逆にikkyonは、ITADAKIが始まった2021年が大学1年生にあたる年ということで、ikkyonから見たITADAKIってどうですか。
ikkyon
いやもう、めっっっちゃくちゃ羨ましいですよ(笑)。
高校生のときは「DOUBLE DUTCH ONE’S*」に挑戦してもとても勝ち上がることはできなかったんで、当時はバトルをしたい気持ちがあっても、モチベーションを保てたり、目指せる場所は少なかったんですよ。
*DOUBLE DUTCH ONE’S:ダブルダッチシーン“最高峰”と謳われる1on1バトルイベント。2022年にはKO-YAが決勝大会優勝に輝いた。
ikkyon
それで高3のとき、「跳龍門」という1on1のビギナーズラックイベントの高校生版を開催させてもらったこともありました。バトル人口も増えてきて、だけどなかなか目指す場所が少ない。そこをITADAKIという大会が風穴を開けたことで、一気に高校生シーンが盛り上がった気がします。
それこそ初回とかは本当に羨ましいな、もう一度高校生やりたいな、と思いながらスタッフをやっていました(笑)。
“未来”をつくる
──さて今年で4回目を迎えるITADAKIですが、今回から新たな試みとして、ダブルダッチ部のない高校でチームを作り、ITADAKIに出場してもらうという取り組みが動いているんですよね。
KO-YA
そうなんです。ITADAKIという大会を作っていくなかで、一つは高校生が本気で目指せる、輝ける舞台を作りたいという思いがあります。ただそれだけでなく、ITADAKIが掲げるもう一つの願いは「ダブルダッチの普及」。
さっきもikkyonとKOKOROが言ってくれていましたが、まだ高校生世代がダブルダッチを始められたり、続けられる環境が十分に整っているわけではないと思います。
もっと活躍できる場面や所属団体を増やしていきたいという思いがあり、ITADAKIでは、その普及に取り組もうという動きを少しずつ進めています。
その中の動きで、まずはワークショップに行ったことがあったりと繋がりがある高校に「良かったらチャレンジしませんか」と働きかけてみて、興味がある子たちでチームを結成し、ITADAKIに出場してもらうという。
ITADAKIには昨年から「STEP UP 部門」という競技歴1年未満の子たち限定*の部門ができたので、そこに出場してカマしてもらえるよう、定期的に足を運んで指導などをしています。
*正確には「メンバーの過半数が、ITADAKI開催日時点でダブルダッチを始めてから1年以内の選手で構成されているチーム」。詳細はオフィシャルサイトを参照のこと。
KOKORO
その一つに、私とREG☆STYLEのKEITAさんの母校である都立雪谷高校での活動もあります。みんなすごくフレッシュで、素直に楽しんでくれている姿に刺激をもらっています。
KOKORO
私が雪谷高校に入学した当時、KEITAさんをはじめ何人かのダブルダッチの先輩の出身校であることを知って、部活動を立ち上げられたらいいな〜と思ったこともあったのですが、なかなか難しくて。
まさか思い入れのある母校からチームが生まれることは嬉しいですし、母校の中庭で練習している光景がどこか不思議だし、エモーショナルな気持ちにもなります。
ここでロープが回っているのが嬉しいな、と思いましたね。
──素敵だ。そして、今ってこうした大学生世代もスクールやワークショップなどで指導をしたりということが増えてきましたね。
ikkyonは所属している「COMRADE」(コムレード)というサークルから、今回ITADAKIに「N006」(ヌーブ)というチームが出場しますよね。心境はどうですか?
ikkyon
COMRADEはシーンでは珍しく、高校生と大学生が年次を跨いで所属している団体なんですよね。N006とはあくまで同じサークルなので、担当しているスクールのレッスンの感覚とも違うし、コーチや教え子という関係ではなく、同じ仲間で先輩後輩という感じです。
ただ面倒を見たり教えたりはしているので、もう…ドキドキですよね(笑)。
自分のサークルの子たちだからやっぱり思いも一際ありますし。逆にその子たちの前で下手なゲストショーなんか見せられないなと(笑)。彼らのおかげで、こちらも気合いが入ってますね。
ゲストとして、若手世代がITADAKIのステージへ!
──さて、ikkyonとKOKOROは今回、ITADAKIのゲストショーケースを担当してくれるんですよね。「Virgin odd scrap」(ヴァージン・オッド・スクラップ)という、今回限りの特別チームということで。
今まではシーンを牽引してきた上の世代のプレイヤーをお願いしていたことも多かったと思うんですが、今年は心機一転、“ITADAKI世代”の高校生たちに比較的年齢の近いプレイヤーで構成されています。
まずKO-YAさんに訊きたいのですが、実行委員会としては、どういった経緯で若手世代にゲストを頼むことになったのでしょうか。
KO-YA
いろいろ経緯はありますが、1つはITADAKIが、こうした次世代のスターたちがたくさん生まれる場所になってほしいという思いがあるから。
高校生世代から輝いてきた奴らが、大学生になっても輝き続けているということはシーンにとっても重要な意味を持つと思うんです。そして、それを近いところで高校生たちに感じてもらいたい。
そういうスターの原石みたいな子が現れてくれたらなとか、夢見て目指してくれたらなと。
あともう1つは、ゲストの彼らに近い大学生たちがITADAKIを見に行ったときに、「あの子やばくない?」とか「ちょっとうちの団体に誘ってみようよ」って思ってくれたら、もっとシーンは面白くなるんじゃないかなって思うんです。そういうムーブメントが起こってほしいという願いもあります。
上の世代のプレイヤーに憧れることも大切ですが、自分と近い世代でも「かっけえ」と憧れに思える存在がいることもすごく大事だと思うんです。
このシーンを牽引しているのは、俺らのようなプロチームだけじゃない。もっと自分たちと近い世代のトップを走っている子たちを見てほしい。それによって高校生たちのモチベーションは上がると思うし、大学生たちもそれに共鳴して上がると思うんです。
つまり、全ての世代のマインドやスキルアップのために、この世代のゲストがベストなんじゃないかなと思って、実行委員会として声をかけさせてもらいました。
──熱いですね。ありがとうございます! 2人はオファーをもらったとき、どうでしたか?
ikkyon
いやもう驚きですよ(笑)。マジかと。そしてめちゃくちゃ嬉しかったですね。
さっきも言いましたが、年齢的に僕はITADAKIのステージに立つことはできなかったけど、こうして頑張っていたら立てるんだという。なんかここまで頑張ってきて良かったなって思います。
KOKORO
今回のメンバーがこれまたエモいですよね(笑)。それこそイツキくんもそうですけど、キッズの時からライバルとして切磋琢磨してきたメンバーで、ただ一緒にパフォーマンスをする機会はあまりない。
昔は会釈するくらいでちょっと怖いなって思っていたメンツでしたが(笑)、こうしてITADAKIのステージで、時を経て一緒にパフォーマンスができることが嬉しいですね。
──ちなみにショーのコンセプトや内容は決まっているんでしょうか?
ikkyon
まだ練習をできていないので(※取材当時)具体的なことは言えませんが、ひとまず僕の中では、“誰にでも刺さるショー”を目指したいなと。特定のスタイルに寄せることは考えていません。
みんな何かしら自分のスタイルを持っているしキャラ立ちしているから、高校生の時に奴らを見たら全員喰らっちゃうだろうなって(笑)。そういうメンバーが集まっているじゃないですか。
まあそれで特定の形に寄っちゃったら、それはそれで面白いですが(笑)。
KO-YA
実はここで2人にも初めて言うのですが、今回ゲストのみんなの衣装を、大会のオフィシャルパートナーとして開催初年度からサポートしてくれている「Champion」さまから提供いただけることになりました!
ikkyon
おお!ありがとうございます!
KO-YA
ダブルダッチだけでなくストリートに根付いたChampionさんからの提供ということで、長年我々REG☆STYLEにもサポートをしてもらっていて、いつも衣装として使わせていただいているのですが、僕らだけじゃなくダブルダッチのことも全体的に応援してくれているんですよ。
Championさんって今年で100周年ということで、ストリートに根付き続けているChampionさんの衣装を身に纏えることって、僕らにとっても本当に大きいことなんです。
そして今回、それをゲストのみんなにも着てもらおうということになりました。
YUI
衣装提供って貴重な機会だよね。
KO-YA
2人にとって、Championのウェアってどういうイメージなの?
KOKORO
私たちダブルダッチャーからするとREG☆STYLEのイメージが強いですね。
ikkyon
名前の通り“王者”が着ているイメージっていうのは自分もあって、他のカルチャーでも優勝している人ってChampionを着ていることが多いですよね。
KO-YA
そうなんだよ。実は日本の大御所ラップグループの「スチャダラパー」さんが、Championの100周年にあたってChampionのことを歌った楽曲をリリースしたんだけど、めちゃくちゃかっこ良いし、どういうブランドかを知れるからぜひ聞いてほしいんだよね。
「Sports」「College」「Military」「The King of Sweat」という4つのキーワードからも、色んな角度からシーンに根付いた背景が分かると思うよ。
──確かにブランドの持つ“思い”や“思想”みたいなものを知って身に纏うことで、スイッチが入る感じや、パワーを得られる感覚はありますよね。
このChampionさんのウェアをまとった皆さんのゲストショー、楽しみにしています!
「絶対に大丈夫」
──さて色々とお話を聞かせていただきましたが、最後に皆さんのお話を改めて伺えたらと思っています。
まずYUIさんは、今年もREG☆STYLEの一員で大会アンバサダーとして、そしてMCとして大会を盛り上げていただくことになると思います。意気込みのほう、いかがでしょうか。
YUI
いろんな思いはありますが、まず川崎市でやらせていただいていることが大きいですよね。
ダブルダッチに限らずブレイキンなど、ストリートカルチャーを広く応援してくれて寄り添ってくれる。こんな街があるということが嬉しいです。
そして会場の川崎ルフロンは吹き抜けになっていて、フラっと立ち寄った人でもダブルダッチに触れることができる環境なのが、唯一無二のITADAKIらしさであり良い機会ですよね。
私はアンバサダー、そしてMCとしてここで輝く皆さんにスポットライトを当てることができたらと思っています。いろんな方に「ダブルダッチって楽しい」「面白い」と思ってもらえるように頑張ります!
──ありがとうございます! KO-YAさんも大会アンバサダーの一員ですが、実行委員長として、“裏側”からも大会作りに取り組んでいる真っ最中ですよね。
KO-YA
そうですね。でも、僕はとにかくみんなでワクワクしたいということに尽きますね。
出場選手のみんなも、仲間と一緒に本気で目指すことにワクワクしてほしいし、俺らとしてもアンバサダー・オーガナイザーの両側から、この大会に出演する、作り上げていくことでワクワクを感じたい。
そしてこの場所に関わることで、ダブルダッチが発展していく未来を感じることもできるようになりました。ただ、もっとワクワクする場を、シーンが発展していく瞬間を作りたい。その意気込みを強く感じています!
──ikkyonとKOKOROにも一言もらいたいと思うのですが、さっきゲストの話の流れで意気込みは語ってくれたと思うので、ちょっと趣向を変えて「高校時代の自分」に向けて、何か伝えたいメッセージがあれば訊かせてもらいたいなと。
ikkyon
んー、そうですね…。もっと怖がらず、色んな人、色んな場に突っ込んでいって良いんだよ、って言いたいです。
自分も人見知りの性格で声をかけることも得意ではなかったんですが、いろんな人たちのおかげで支えてもらいました。自分からも話しかけられるようになってきましたし。
だから絶対大丈夫。いけるところまでいってみて、って。
KOKORO
負けず嫌いな気持ちと、やってやる、カマしてやるっていう気持ちを信じて進んでいってねって思います。
今ふと振り返ると、高校時代に抱えていた夢が実現しつつあるなと思うんです。自分の知らないところで自分が思っている以上に応援してくれている人、支えてくれる人はたくさんいる。
自分が感じた思いを信じてやり続けていたら絶対に大丈夫だよ、って伝えたいです。
──ありがとうございます。過去の自分に向けて語ってくれた言葉ですが、高校生たちにも刺さるメッセージだったようにも思います。
二人の背中を追いかけた高校生たちが、またシーンの未来を作っていくことを願うばかりですね。
いよいよ今月末にせまった『ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2024』。ダブルダッチシーンの未来を作り出す一日が始まろうとしている!
開催概要
「ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2024」
日時 : 2024年9月29日(日)
時間 : 12:00 会場 / 12:30 開演予定
会場 : 川崎ルフロン
主催 : ITADAKI 実行委員会
主管 : 有限会社OVER THUMPZ
協賛 : ポカリスエット / ヘインズブランズ ジャパン株式会社
協力 : スキルハック
メディアパートナー : FINEPLAY
SPECIAL EDITION
FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
●今日 ○イベント開催日
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skate日本人が大健闘!白井空良が大逆転で2大会連続の優勝!堀米雄斗は2位!女子は赤間凛音が2位、吉沢恋が3位と続く!「2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR – TOKYO presented by Nikon」2024.11.24STREET LEAGUE SKATEBOARDING (SLS) の今シーズン第7戦目のチャンピオンシップツアーとなる「2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR – TOKYO presented by Nikon」が11月23日(土)東京・有明アリーナで開催された。 昨年に引き続き世界最高峰のスケートボードの大会が東京で実施され、完全招待制の世界のトップスケーターが東京に集結。終始大盛り上がりの中、日本人選手たちの大活躍で幕を閉じた。 吉沢恋のライディング ©︎SLS 女子では、ブラジルの英雄であるライッサ・レアウが優勝した中、赤間凛音が2位、吉沢恋が3位という結果に。その中でも吉沢は最後のトリックで「9 Club」と呼ばれる名誉ある9点台の高得点を出し、赤間も今回の結果を受けて、来月にブラジルで開催される年間王者決定戦「SLS SUPER CROWN」への出場が決定した。 白井空良のライディング ©︎SLS 男子では、先月行われた第6戦シドニー大会に続いて白井空良が1位に輝き、昨年の覇者の堀米雄斗が2位に続いた。東京という日本自国開催となった中で、2年連続で日本人が優勝するという快挙を果たした。決勝ラウンド途中までは堀米が得点ではリードしていたものの、白井が勝負強さを発揮し最後のトリックで大技を決め逆転優勝を果たした。日本人が男子では優勝と2位、女子では2位と3位という結果になり世界最高峰のスケートボードの大会「SLS TOKYO」は日本人選手が大健闘した1日となった。 当日会場には多くのファンが駆けつけ、スケート文化ならではの盛り上がりを見せると、大技が決まると会場全体が一体となって熱気が湧き、選手同士では勝っても負けても相手をリスペクトするようなのやりとりが垣間見え「2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR – TOKYO presented by Nikon」は無事に大盛況で終えた。2024年シーズン最後の大会は今大会SLS TOKYO女子で1位に輝いたライッサ・レアウの地元ブラジルで「SLS SUPER CROWN」が開催されるのでこちらもライブ配信等で是非チェックしよう! 入賞者インタビュー 男子 1位: 白井空良(日本) ©︎SLS Q. SLS2連勝ですね、おめでとうございます。感想をお願いします。 「ありがとうございます!2連勝と言われてもあまりぱっとしないですけど、まだまだって感じですね。」Q. 5本目で3位から1位になりましたが、どういう心情でしたか。 「これを決めれば1位になれるっていうのは分かってたけど、いつもこういうところで決めきれない自分がいるんで、まぁ乗ったら勝てるなっていう。でもいつもいつも決めれなくて、悔しい思いをして、またこれかって感じでしたけど、オリンピックの後、X Gamesの時からそういう場面で自分もちょっと変わってきてるなっていうのが見えていたので、ちょっと成⻑したのかなって思います。ただこれからつらいだろうなって。」Q. 昨日も宣戦布告というか勝利宣言してた堀米選手に勝ちましたけど。 「あれ絶対使われないと思ったんですよ。あんなこと言いましたけど、勝てたから良かったけど本当にすごい試合でしたし、たまたまだと思ってるので、もっとこれから頑張らなきゃいけないですし、色々でやらなきゃいけないことがあるので。こういう時「嬉しいです!」みたいな感じじゃないとダメだと思うんですけど、朝7時に起きて9時から練習して...今何時か分からないですけど、嬉しい感情がどっか行っちゃいました。今日はいいご飯食べれたらなって感じですね。」Q. 最後のトリックの技名は?「キャブバックテールのビッグスピンアウトっていう何年もやってるトリックで、最近はベストトリックとかではやらないんですけど、セクションがセクションだったのでやらざるを得なかったです。今までこの技は何万回もやってますけど、一番難しいセクションだったのでああやって時間がかかりました。でも成功して嬉しかったです。」Q. 今回日本で開催ということもあり多くのファンが来ていましたが、東京で優勝できたことについては特別感がありますか?「すごいあります。シドニーで勝った時も嬉しかったですけど、やっぱり東京で勝ちたいという気持ちがありました。ランの2本目終わったくらいからスケボーできないかもっていうくらい疲れてて、優勝した時も嬉しかったですけど、やっと終わったみたいな気持ちがありました。東京で優勝したい気持ちはずっとありましたけど、終わってみたら終わったことに対しての嬉しさの方が大きかったです。」Q. 改めて堀米選手という存在へのリスペクトであったり対抗意識であったり、今日その壁を打ち破ったことに対して改めてお伺いできますか。 「その場のシチュエーションがありますし、得意・不得意のパークもあるので、ここで雄斗に勝ったから自分は雄斗よりも上とか全く思ってないで す。勝てるところ、負けるところはこれからもある、そういう競技だと思います。他の競技とは違って毎回セクションも違いますし。これで本当に雄斗に勝てたとは思ってないですけど、今日ここで勝てたことはすごい嬉しいなと思います。」 2位: 堀米雄斗(日本) ©︎SLS Q. パリオリンピック後、初の大会となりますが改めていかがでしたか。「オリンピックを終えて、最初はこの大会も出られるか分からない状況だったんですけど、東京という自分の地元の場所で、本当に特別な場所なの で、家族とか友達も来てくれているし、ファンの人達もやっぱりスケートを生で見られる特別な機会だと思っているので、そんな中で滑れたことが嬉しいです。いつもサポートしてくれている家族や友達には感謝しかないです。」Q. 今日は色んなセクションでトリックされていましたが、滑りに関してはいかがでしたか。 「思った以上に結構できたのかなと思います。やっぱりぎりぎりまで体調も管理しながらでしたが、こんなに多くの人達が来てくれている中で自分のスケートができたのがすごく嬉しいです。」Q. 最終的には白井選手との対決になりましたがいかがでしたか。 「空良もそうだし、皆この大会で勝つために準備をしてきていると思うしすごい良い大会だったんじゃないかなと思います。」Q. パリオリンピックを終えて今後どうスケートボードと向き合っていきますか。 「大会だけではなく色々やっていきたいことがあって、ストリートの映像を残したり、大きなプロジェクトも今色々やっているので、そっちも力を入れたいと思っています。全部の大会に出ることは難しいので、選びながら、少しまた休んで映像作りにも力を入れていきたいなと思います。」 3位: クリス・ジョスリン(アメリカ) ©︎SLS Q. 今日の決勝を振り返ってみていかがでしたか?「とても良い日だったと思います。多くの選手達と戦えてとても幸せです。」Q. クリスさんの得意なトリックが今日の会場に合っているように思ったんですが、SLS TOKYOのパークはいかがでしたか?「とても素晴らしいコースだと思います。ちょっとハードなところもあったんですがとても良いコースだと思います。」Q. 日本人選手と対決しましたがそれについてどう思いましたか?「白井選手は素晴らしい選手だと思います。彼の今日のプレーについても評価が高いと思います。堀米選手は素晴らしい選手で、やっていた全ての滑りについても評価しています。」 1位:ライッサ・レアウ (ブラジル) ©︎SLS Q. 優勝おめでとうございます、今の気持ちを聞かせてください。 「とても今幸せに感じています。リラックスして滑れました。今日この大会でスケートがまたできてとてもハッピーですし、パークでも他の選手と一緒に 楽しく滑れました。」Q. 日本のお客さんの雰囲気はいかがでしたか?「とても幸せな良い雰囲気だったと思います。会場の皆さんも喜んでくださったのが自分にとって嬉しかったですし、ブラジルから来た私のことも応援して盛り上げてくれて、とてもリラックスできました。」Q. 次はブラジルでSUPER CROWNが開催されますが意気込みは?「もう準備はできています。自分のホームタウンでやることによって近くにいる家族や友達にも応援してもらえることが楽しみです。SUPER CROWNで滑ることも楽しみにしています。」Q. 日本で戦ってみて、日本人選手の強さは何だと思いますか?「一緒に戦ってきた女子選手のことはとても尊敬しています。ただ、他の選手に勝つというよりは、自分自身がどういう風になりたいかをイメージし てずっとやってきたことが今回の勝利につながったと思っています。」 2位: 赤間凛音(日本) ©︎SLS Q. 決勝振り返ってみていかがでしたか?「一本目はラン、フルメイクすることができて良かったのと、でも二本目も一応メイクっていうか転びはしなかったんですけど、最初の方もちゃんとトリックがかからなかったので、そこがかかったらもう少し点数伸ばせたかなと思いました。」Q. あの時点で1位になりましたが、1位になった時の気持ちはどんな感じでしたか?「もしかしたらいけたかもしれないけど、やっぱりライッサは本当にすごいので、絶対決めてくるだろうなって思ってました。」Q. 優勝したなという実感ではなく、まだライッサが怖いなという感じでしたか?「そうですね、まだ確定じゃないから安心できないって感じでした。」Q. 次またSUPER CROWNもあると思うんですが、そこに向けて意気込みをお願いします。「初めてのSUPER CROWNなので、緊張もするかもしれないんですけど、最後に全力で楽しんで優勝狙いたいなと思います。」Q. 日本で開催されるSLSに出場してみていかがでしたか?「前回、去年のSLS TOKYOは怪我で出られなくて悔しい思いをしたんですけど、今回も招待していただいてこうやって出ることができて自分らし い滑りを日本の皆さんにも見せられたと思うし、すごい盛り上げてくれて楽しい大会だったなと思ってます。」Q. 改めて、去年前日練習で骨を折って、そこからの1年間を振り返ってみていかがでしたか?「骨折してからトレーニングとかも本格的に始めて、ほぼ毎日トレーニングやったりとかして、怪我する前よりも上手くなったじゃないですけど身体的 に強くなったりとかもしたので、そういう部分でも強くなれたかなと思うし、成績もそこから伸ばすことができるようになってきたので、成⻑は前よりは少しはできたかなと思います。」 3位: 吉沢恋(日本) ©︎SLS Q. 決勝を振り返ってみていかがでしたか?「ランがどっちも決められなくて結構テンションが下がった状態で決勝が始まっちゃったんですけど、でもベストトリックではしっかり自分が決めたかった3つの技も決められたし、すごく満足のいく滑りだったんじゃないかと思います。」Q. その中で9CLUBも出ましたが、その技を振り返ってどうですか? 「練習の時からやるって決めていて、少し練習していたんですけど、一本も惜しいのもなかったし、自分的には乗れるのかなっていう不安も大きかっ たんですけど、でも自分がここまで練習してきたし自信もあったから最後はしっかり乗りに行ったって感じです。」Q. SLSの3位は、吉沢さんにとってどうですか?「やっぱりSLSはスケートボード始めた時からすごく出てみたかった舞台だし、そこで3位で表彰台にも上がれたのですごく嬉しい気持ちもあって、でもやっぱり1位のあのトロフィーを欲しかったっていう気持ちもあるので、もしSUPER CROWNに出られたらそこで取れるように頑張りたいなと思います。」Q. 最後の最後にベストトリックで得点できたその強さは何だと思いますか? 「やっぱり最後まであきらめずに自分を信じて取り組めるところとかは自分の強さとか、最後まで決めたい技を決められるって理由なんじゃないかなと思います。」Q. オリンピックが終わって、吉沢選手に子供達が憧れてスケートボードを見る人が多くいると思いますが、そういう子供達に対してどんな姿を見 せていきたいですか?「やっぱりスケートボードをやってる上で、嫌だなとか辞めたいなって気持ちもあったりするので、そういうところは皆に見せずに自分だけで頑張ってやっていってかっこいい姿とかこういう大会で結果を残せる姿を見せていけたらいいなと思います。」 出場選手 <男子>堀米雄斗、白井空良、グスタボ・フェリペ、マイルス・シルヴァス、クリス・ジョスリン、ジオバンニ・ビアンナ、根附海龍、ダショーン・ジョーダン、シェーン・オニール、ブレイデン・ホーバン、フィリペ・モタ、グスタボ・リベイロ、アレックス・ミドラー、池田大暉、ヴィンセント・ミルー、ケウビン・ホフラー、ライアン・デセンゾ、カルロス・リベイロ、ジェイミー・フォイ、マニー・サンティアゴ <女子>クロエ・コベル、 ライッサ・レアウ、 ⻄矢椛、中山楓奈、赤間凛音、織田夢海、吉沢恋、 マライア・デュラン、上村葵、藤澤虹々可 STREET LEAGUE SKATEBOARDING (SLS)とは 2010年に設⽴されたSTREET LEAGUE SKATEBOARDING(SLS)は、ストリートスケートボーディング史上初のプロ組織で、プロストリートスケートボード⼤会を世界各国で開催します。SLSの⼤会は、各会場異なったオリジナルコース設計で、過去にはロサンゼルス、ロンドン、バルセロナなど、世界の⼤都市で開催され、2024年の今年はフランス パリでの第1戦⽬を⽪切りに、第4戦⽬のチャンピオンシップツアーを2024年11⽉23⽇(⼟)東京・有明アリーナで開催します。アジアでの開催は今回のSLS TOKYOで昨年に続き2回目となります。 今年から賞金の総額もあがり注目を集めるSLS。今年はSLS APEXという従来のSLSと異り、ベストトリック形式で競い合う独自の大会も各大会の間に開催されます。 SLSチャンピオンシップツアーは、世界最高峰のプロストリートスケートボード大会として世界各国で認知されていて、スケートボード界のトップクラスの中で招待されたスケーターのみが最大級の賞金をかけて競います。 SLS TOKYOプレゼンティングパートナー:Nikon とは 株式会社ニコンは、企業理念である「信頼と創造」のもと、コア技術である光利用技術と精密技術をベースに製品やソリューションを提供しています。人々や産業の希望や期待に応え、より豊かな社会の実現をサポートするグローバル企業です。ニコンは、昨年から引き続き、SLS TOKYO 2024に協賛しています。 2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR -TOKYO- presented by Nikon 開催概要 【イベント名】2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR -TOKYO- presented by Nikon【会場】有明アリーナ(東京都江東区有明1丁目11番1号)【日程】2024年11月23日(土)【主催】SLS TOKYO実行委員会【HP】下記関連リンク内を参照【一般チケット】下記関連リンク内を参照【SNS】下記関連リンク内を参照
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others⽇本最⼤級“⼊場無料”のアーバンスポーツの祭典 YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 アーバンスポーツに染まる秋の2⽇間に65,000⼈が来場2024.11.22ストリートカルチャーフェスで横浜⾚レンガ倉庫が沸いたハイライト映像を公開 11⽉9⽇(⼟)・10⽇(⽇)の2⽇間、『YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24』が、横浜⾚レンガ倉庫にて開催された。開催3回⽬となった本イベントでは、スケートボードの⼤会に吉沢 恋選⼿・⽩井 空良選⼿が出場、さらに会場内ブースで⾏われた体験会には、スケートボードの四⼗住 さくら選⼿やブレイキンのShigekix選⼿ら、世界を沸かせたアスリートが登場。 その他にも、例年よりも体験できる種⽬を増やした各種アーバンスポーツ体験会やコース・コート開放は、多くの参加者で盛況となった。今年も個性派キッチンカー11台によるフードエリアや、ストリートカルチャーが⼀堂に会したカルチャーマーケットなど、多くの⽅に昨年以上の「観る・体験する・⾷べる・飲む・遊ぶ」楽しみをご提供。⽇曜⽇は降⾬による⼀部プログラム変更などあったものの、2⽇間で65,000⼈が来場した。 本記事ではハイライト映像の公開のご案内と、改めて各アーバンスポーツ競技のリザルトをご案内。横浜がアーバンスポーツとのそのカルチャーに染まった、秋の2⽇間の盛り上がりをお伝えする。 来場者数<公式発表> 11⽉9⽇(⼟) 35,000⼈11⽉10⽇(⽇) 30,000⼈ 合計65,000⼈ YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 After Movie https://www.youtube.com/watch?v=gIapozQawEM YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 After Movie 開催概要 開催名称:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24(略称 YUSF ʼ24)会場:横浜⾚レンガ倉庫(神奈川県横浜市中区新港1-1)⽇程・時間:2024年11⽉9⽇(⼟)・11⽉10⽇(⽇) 両⽇ともに11:00〜20:00 ※マーケット、キッチンカー営業時間 ※⼀部競技・体験会・コンテンツは⾬天のため中⽌。⼊場料:無料 ※飲⾷や物販代⾦は別途必要。⼀部、有料の体験コンテンツあり。来場者数:65,000⼈(2⽇間)主催:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 実⾏委員会(株式会社横浜⾚レンガ / 明治商⼯株式会社 / 株式会社ローソンエンタテインメント / 株式会社ゼータ)共催:横浜市にぎわいスポーツ⽂化局 / 公益財団法⼈横浜市芸術⽂化振興財団協賛:三菱商事都市開発株式会社 / 富⼠フイルム株式会社 / GoPro合同会社 / 第⼀⽣命保険株式会社 /本⽥技研⼯業株式会社 / サミー株式会社 / カシオ計算機株式会社 / プレミアムウォーター株式会社 /⽇本たばこ産業株式会社 / レッドブル・ジャパン株式会社 / 学校法⼈岩崎学園協⼒:⼀般社団法⼈ARK LEAGUE / 有限会社 OVER THUMPZ / 株式会社IAM / 株式会社トリデンテ /公益財団法⼈⽇本バレーボール協会 / 株式会社HANDOFFメディア協⼒:スカイA / FINEPLAY アーバンスポーツ リザルト スケートボード - SKATE ARK MENS HI 優勝 Syunnosuke Hayakawa / 準優勝 Ren Oba / 3 位 Rio MitsuboshiMENS LOW 優勝 Yusei Kamitani / 準優勝 Yamato Natori / 3 位 Ryoji WakabayashiWOMENS 優勝 Coco Yoshizawa / 準優勝 Yumeka Oda / 3 位 Ibuki Matsumoto ブレイキン - FREESTYLE SESSION 2024 BREAKIN' CREW BATTLE 優勝 AIRHEADZ(DoubleNew / HIDESHIN / $ena / CHUN / Nozo / LilNew / BlueRoc / sharp) ダブルダッチ - THE ONEʼS 優勝 KO-YA BMXフラットランド - FLAT ARK MENS OPEN 優勝 Yu Katagiri / 準優勝 Yohei Uchino / 3 位 Naoto TamaruWOMENS OPEN 優勝 Nina Suzuki / 準優勝 Carin Honmura / 3 位 Nanae Takahashi※準優勝 本村果鈴選⼿は諸般の事情により表彰式不参加MENS EXPERT 優勝 Kotaro Kanamoto / 準優勝 Toha Fujii / 3 位 Kota IkedaMENS NOVICE 優勝 Raiji Sato / 準優勝 Jiro Kaneko / 3 位 Kouichi Kotabe パルクール - ONE FLOW BATTLE 2024 YOKOHAMA -Final Round- PRO 優勝 Archie Aroyan / BEST BATTLE ⼤貫海⽃×RYUYAWOMENS 優勝 ももか / BEST BATTLE ももか°—彩桜OPEN 優勝 ミノル / BEST BATTLE 剣⼼°—こうしろうAUDIENCE MVP ミノル パルオニ - パルオニJAPAN CUP 2024 U-12 優勝 やまぎし みずきU-9 優勝 うえだ ひずき 3⼈制バスケットボール3x3 - IMPACT ‒ 3x3 TOURNAMENT 優勝 SHONAN SEASIDE(佐野 隆司 / 宮⽥ 直樹 / 髙﨑 陽平 / 磯崎 ⼤護) バイクトライアル - TRIAL BIKE SHOW ビーチバレーボール - ジャパンビーチバレーボールツアー2024 第10戦 グランドスラム 横浜⾚レンガ倉庫⼤会 MENS 優勝 Markus Mol / Adrian Mol ペアWOMENS 優勝 橋本 涼加 / 村上 礼華 ペア アーバンスポーツ体験会/コース・コート開放 スペシャルコンテンツ 三菱商事都市開発 presents 吉沢恋トークショー 有明葵⾐U-12バスケットボールクリニック Live!横浜 - YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL '24 サテライトステージ 第⼀⽣命アーバンスポーツ体験会 ゲスト Shigekix(ブレイキン)/ 四⼗住 さくら(スケートボード) イベントの様⼦ 会場の賑わい スポンサー・マーケットエリア フードエリア
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skate小学4年生の天才スケーター河上恵蒔が、3つのギネス世界記録™を樹立!2024.11.21小学4年生ながらスケートボード界で驚異的な実績を積み上げている河上恵蒔(10歳)が、3つのギネス世界記録を達成し、その名を世界に轟かせた。11月21日に発売された『ギネス世界記録2025』(角川アスキー総合研究所)で、若干10歳にして栄光を掴んだその記録が公開され、スケートボード業界のみならず各界から熱い視線が注がれている。 提供:ギネスワールドレコーズ 河上の種目はハーフパイプで技を競う「バーチカル」。今年1月に「JSFバーチカルシリーズ2023」で最年少ながら総合1位タイに輝き、大きな話題を呼んだ。6月15日にはアメリカ・ユタ州ソルトレークシティで行われた「トニー・ホーク・バート・アラート」では、「900(2回転半)」を連続で3回成功させ、世界に衝撃を与えた。同月28日にはカリフォルニア州ベンチュラで開催された「X Games Ventura(エックス ゲームズ ベンチュラ) 」にも最年少で出場し、さらなる快挙を成し遂げた。 提供:ギネスワールドレコーズ 1つ目のギネス世界記録のタイトルは、「Most backside 540 skateboard tricks in one minute(1分間にスケートボードでバックサイド540を行った最多数)」。1分間に13回のバックサイド540(1回転半)を成功させ、驚異的なスピードと精度でギネス世界記録に認定された。 2つ目は、「Most consecutive skateboard '900' in competition (male) / 大会においてスケートボード「900」を連続で行った最多回数(男性)」。伝説的スケーターであるトニー・ホークが1999年に初めて成功させた「900(2回転半)」。その技を6月15日に行われた「Tony Hawk Vert Alert」で3回連続で決めたことで「神の正統後継者」と称され、2つ目のギネス世界記録を樹立した。 3つ目は、「Youngest X Games athlete (male) / エックスゲームズ最年少出場選手(男子)」。6月28日、河上は9歳294日という若さで「X Games Ventura」に最年少で出場し、見事3つ目のギネス世界記録を打ち立てた。 提供:ギネスワールドレコーズ 今回の快挙について河上は「ギネス世界記録は学校の図書室にもあって、それに自分が出ると思うととても嬉しいし、友達に見てもらいたい」と歓びを語り、今年を振り返って「アメリカに行くことと、X GAMESに出場するという夢が叶って最高でした。それに、イタリアやカナダにも行けたし、有名なスケーターと滑れた事も最高でした」と充実感をにじませた。来年の抱負を尋ねられると「来年も海外に行けるように頑張りたいし、とにかくスケボーが上手くなりたいです」と、10歳とは思えない堂々とした姿を見せた。 急速に人気が高まるスケートボード業界で、わずか10歳にして未来を担う存在となった河上恵蒔。彼の次なる挑戦から目が離せない。 【河上恵蒔『ギネス世界記録』タイトル名】 提供:ギネスワールドレコーズ ・Most backside 540 skateboard tricks in one minute1分間にスケートボードでバックサイド540を行った最多数 2024年5月22日 13回 ・Most consecutive skateboard '900' in competition (male)大会においてスケートボードの「900」を連続で行った最多回数(男子)2024年6月15日 3回 ・Youngest X Games athlete(male)エックスゲームズ最年少出場選手(男子)2024年6月28日 9歳 294日 【書籍『ギネス世界記録』について】 世界中の一番を審査・収集しているギネスワールドレコーズは、毎年その記録を一冊にまとめて出版しています。1955年に初めて刊行された書籍『ギネス世界記録』は累計発行数1億5,300万部となり、今まで40の言語に翻訳され、世界100カ国以上で発売されてきました。 【書籍概要】 『ギネス世界記録2025』クレイグ・グレンディ編 ©2024 Guinness World Records Ltd. タイトル:『ギネス世界記録2025』発売日:2024年11月21日定 価:3,960円(本体3,600円+税)発 行:株式会社角川アスキー総合研究所発 売:株式会社KADOKAWA判 型: A4変形判 オールカラー ページ数:264ページ
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doubledutch歴代王者が集結!その結末はまさかの展開に?!【THE ONE’S -歴代王者へ挑戦の巻-】in YUSF ’242024.11.162024年11月9日(土)から10日(日)の2日間に渡り、「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL’24 (略称:YUSF’24)」が、横浜赤レンガ倉庫内 イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)にて開催。本イベント内で、ダブルダッチ種目の大会『DOUBLE DUTCH ONE'S』のエキストラコンテンツとして、『THE ONE'S -歴代王者へ挑戦の巻-』が行われた。 天候にも恵まれた開催日は、朝から体験会やショーコンテンツなども行われ、YUSF'24の一角は、一日を通し“ダブルダッチDAY”にふさわしい盛り上がりを見せた。 体験会『レッツプレイ ダブルダッチ』のようす / ©AYATO. /YUSF 京都を拠点としたプロチーム「NEWTRAD」がショーを披露 / ©AYATO. /YUSF “THE ONE'S”とは? 3人以上のプレイヤーを要する「ダブルダッチ」だが、縄を回す2名のプレイヤーを固定し、ジャンプするプレイヤー1名の技量のみを比較し競い合うのが、この“ONE’S”(ワンズ)スタイル。今回の『THE ONE'S』は、DOUBLE DUTCH ONE'Sのエキストラコンテンツとしての位置付けとして開催され、過去のONE'S FINAL (決勝大会) の優勝者たちと、予選を勝ち上がってきたチャレンジャー8名による、計16名のバトルが繰り広げられた。 予選のようす。本戦前から会場は大盛況 / ©AYATO. /YUSF 決勝で相対したのは…“やっぱり!?”この2人だった 歴代優勝者、そしてチャレンジャーたちが揃い踏みするなか、トーナメントは進行。チャレンジャー枠として、学生トップランカーのプレイヤーと目されるNAO AKAGAMIが健闘を見せるが、準決勝でKEITA JUMPROCKに敗退。一方、昨年そして今年のONE'S FINAL 2連覇を遂げるイワネスインセインと、KO-YAのマッチアップ。どちらが勝利してもおかしくないバトルだったが、KO-YAが制し決勝へ。 決勝のカードは、KO-YA vs KEITA JUMPROCKの、REG☆STYLE同士の対決となった。 これまで何度も鎬を削ってきた両者。2021年のFINAL 決勝戦ではKEITAが、2022年はKO-YAが勝利しトロフィーを掲げてきた。2023シーズン以降、KEITAがONE'Sのオーガナイズサイドに入った関係で、その後しばらくKO-YAとKEITAのバトルはお預けとなっていたが、今回THE ONE'Sで両者のバトルが実現することとなった。しかも、またもや決勝戦で……! 不動の強さを見せるKEITAとKO-YA / ©AYATO. /YUSF “やっぱり”なのか、”まさか”なのか…。運命の引力に引き寄せられた両者のバトルを、KEITAは「戦いってよりショーバトル」と述懐したように、2人が扮するTikToker「K&K」のムーブが登場したり、一進一退の双方譲らない攻防の中に、彼らのコミカルなコミュニケーションもあったりと、単なる1on1の戦いでは生まれない、まさに『THE ONE'S』ならではの展開が。 必殺・K&Kムーブの瞬間 / ©AYATO. /YUSF その結果は、KO-YAが優勝! その清々しい表情には、これまでのONE'S FINALの際とはまた違った感情を感じられた。 優勝に輝いたKO-YA / ©AYATO. /YUSF “ザ・ワンズ”という名前には、運営陣の「これまでのONE'Sというイベントの歴史の中で、顔となる──THE ONE’Sなプレイヤーたちによる激闘」という意図が込められているという。まだまだ歴代王者たちの強さも健在である一方、そこに肉薄するチャレンジャーたちの勢いや息吹も確かに感じられた。歴史を塗り替え、ここに新たに加わる“ザ・ワンズ”な顔ぶれは誰なのか。 なお、次回の『THE ONE'S』は11月24日(日)の「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2024」にて開催される。サブタイトルを『ワンズモンスター襲来の巻』とし、国内選手に加え海外からも招待選手が登場。今回とはまた違う景色となる次回のTHE ONE'S、そしてこの激闘を踏まえた次シーズンからのDOUBLE DUTCH ONE'Sにも注目だ!
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bmx新バトルフォーマットの中で、男女共に前回大会王者が2連覇を果たす【FLAT ARK produced by ARK LEAGUE】in YUSF’242024.11.15YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL’24(略称:YUSF’24)」が横浜赤レンガ倉庫内イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)にて2024年11月9日(土)~10日(日)の2日間に渡り開催され、本イベント内でBMXフリースタイル・フラットランド種目の大会として行われた【FLAT ARK produced by ARK LEAGUE】にて、OPEN CLASSにて片桐悠選手が、WOMENS CLASSにて鈴木仁菜選手が大会2連覇を収めた。 2022年、2023年に引き続きARK LEAGUEは、ライダーが作るライダーの為の大会として、BMXフラットランド種目の大会「FLAT ARK」およびスケートボードストリート種目の大会「SKATE ARK」をYUSF’24内で開催。今回の「FLATARK」はレベル別に4カテゴリーが用意される中で各カテゴリーごとに異なるバトルフォーマットの中で争われる形となった。今年も全国から集まった老若男女のトップBMXライダーたちによる熱い戦いが繰り広げられた。 今回は直近の天気予報も考慮して2日目に行われる予定だった豪華アーティストによるスペシャルライブとOPEN CLASSとWOMENS CLASSの予選は中止に。そのためこちらの両カテゴリーに関しては出場者全員による一発勝負という展開となった。大会中、雨もパラつき一時的に中断されたりとライダーたちにとっては難しい環境の中で一戦だったが、連日多くの観客が訪れてはライダーたちが繰り広げるハイレベルなトリックの数々に歓声をあげるなど終始大盛り上がりの中で大会は進行していった。 以下は、今大会の最高カテゴリーであるOPEN CLASSとWOMENS CLASSの決勝でのトップ3選手のライディングを紹介する。 競技フォーマット変更によりベストトリック合戦となった今大会。異次元のトリックを決めて大会2連覇を果たしたのは片桐悠。 OPEN CLASSのTOP3 ©︎Jason Halayko /YUSF 今大会最高レベルとなったOPEN CLASSには若手からベテランまで国内のトップライダー18名が参加。なお今回の決勝の競技フォーマットは、本来「60秒間のソロラン2本」+「35秒間でのベストトリック5本」の合計7本のうち、上位スコア3本の合計得点により順位を決める形となる予定だったが、雨天になる可能性を鑑み、16分~20分間のジャムセッションの中で最大35秒間のベストトリックをメイクして時間内に成功した最高スコアの「ベストトリック2本を採用する最高20点満点」でジャッジされた。 今大会の戦いの焦点は高難度トリックを着実に時間内に決めること。ランがなくベストトリックだけであるため、ライディング中の転倒や足をつく動作、時間内にルーティンを終えられないと0点になってしまいスコアが付かない。とはいえ守りのトリックをすればスコアは伸びないという昨今の各大会とは大きく異なる難しさがライダーたちを悩ませた。 実際、ライダーたちは攻めのライディングを余儀なくされた中でのプレッシャーもありミスを連発。最後の最後まで誰が優勝するのか分からない試合展開に選手と観客ともに目が離せない状態が続いた。一方では普段ではなかなか見られない超高難度トリックも飛び出すなど日本のBMXフラットランドのレベルを大きく引き上げる一戦となった。 片桐悠のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF そんな緊張感のある戦いを見事制したのは片桐悠。ベストトリックでは1本目から彼のオリジナルでもある「フルバイクフリップ」からの「バイクジャグリング」を決めてまず1本収めてくる。2本目ではバイクをお腹側にしてペダル軸での加速からバイクを半回転させてバイクを切り返していくルーティンをメイク。 片桐悠のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 既に2本を決めている彼は3本目では同じく彼のオリジナルでもある「舞空術」の回転数を増やして逆サイドにスイッチするルーティンにトライするもミス。その後4本目、5本目最後でミスが続くも見事6本目でメイクした。その後はずっとミスが続きラスト1本までバックワーズからバイクを縦に跨ぐルーティンは失敗となった。しかしここまでに決め切った3本から2本が選ばれその高難度トリックの数々が評価を受けて合計18.1ptとし見事優勝を収めて2連覇を達成した。 内野洋平のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 準優勝はARK LEAGUEのオーガナイザーでもある内野洋平。長年大会を支える一方で、このFLATARKを含め数えきれないほど様々な大会で優勝経験を持つ現役プロライダー。BMXフラットランド界を新たなステージに引き上げ続ける彼は、今大会でも最高難度のトリックにトライ。1本目、2本目ではミスがあった「バックワーズマニュアル to バイクフリップ」からのもう一度バイクフリップで締める彼のオリジナルルーティンをしっかりメイク。 内野洋平のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF その流れのままバイクを背中向きに背負って進む「バックワーズツーフット」からのバイクの切り返しをメイクして2本目のスコアをまとめる。その後は1本失敗するも 「アップサイドのマニュアル to バイクフリップ」を加えたルーティンをメイクした。終盤戦はどのライダーもトリックをメイクできない時間が続く中、残り3分あたりで「バックスピン」からの難しいバイクの切り返すルーティンをメイク。最後は自身の代名詞トリック「ウッチースピン」も加えた長いスピントリックのルーティンにトライするも最後の最後で足をつくミス。しかし結果としてはそこまでの高難度かつオリジナリティのあるベストトリックの数々が評価されて合計17.8ptで2位となった。 田圓尚人のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 3位は2022年の「FLATARK」in YUSFで王者に輝いた田圓尚人。前半ではなかなか決めきることができず苦戦を強いられたが、残り時間5分の時点でリアトリックの体勢から「バイクフリップ to バックスピン to バイクフリップ」のコンボをメイクしていき気合いの1本目を決めきる。その後、2本目をメイクするのに苦戦を強いられるも残り2分のところではバイクをアップサイドに捉えながら片足をペダル軸に置きバックワーズからの自身のオリジナルトリックであるハンドルを握りながらバイクを足元で回す「気円斬」をメイク。意地の2本目を決めると最終的にこの2本が高評価を受けて合計点を17.0ptとして3位入賞を決めた。 WOMEN’S CLASSはネクストレベルのライディングが披露される接戦に。わずか0.2pt差の厳しい戦いを制したのは昨年大会王者の鈴木仁菜 一方で、唯一の女子カテゴリーとなったWOMEN’S CLASSにも国内外を股にかけて大活躍する女子のトップライダー10名が参加し、決勝1本勝負にて優勝争いが行われた。 なお今回のWOMEN'S CLASS決勝の競技フォーマットは、120秒間のソロラン1本にて最高30点満点でジャッジされた。「FLAT ARK」としては前回の甲子園大会から30秒延長となるこのフォーマットが導入されたのだが、今までに比べるとライディング時間が長くなるため自分の見せたいトリックを多く入れ込むことができる一方で体力勝負にもなることが予想された。 その中でも特に接戦となったのは鈴木仁菜と本村果鈴の戦い。昨年のYUSF’23で優勝した鈴木と前回の甲子園大会の優勝者の本村、どっちが勝つのか気になる今回を制したのは鈴木仁菜。 鈴木仁菜のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 今年のワールドカップでは負けなしの世界的にもその実力が評価されている鈴木は、所々でミスは見られたもののリアトリックの姿勢から、スカッフなしで「ツーフット」に移り「バックスピン」に切り替えたり、手足のポジションを入れ替えたり、難しい姿勢からバイクを回転させて切り返したりと目まぐるしく難しいバランスをとりながら行うトリックルーティンに盛り込んだライディングを見せて24.6ptと最高得点をマークし優勝を収めて2連覇を達成した。 本村果鈴のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 準優勝は鈴木にわずか0.2ptという僅差に迫った本村果鈴。スピン系のトリックを得意とする彼女は、リアトリックからフロントトリックに上手くスイッチしながら手足のポジション入れ替えたりとバリエーションの多いライディングを見せる。その後もルーティンの中にフロントトリックを軸にする中でスピンしながら「ウィップラッシュ」を入れたりハンドルを回したりとスムーズかつハイレベルなトリックを披露していく。終盤では左足をペダルに置いて片足での「ノーズマニュアル」から「ウィップラッシュ」に繋ぎ「バックスピン」という流れでルーティンを続けようとするも最後までメイクできずにランを終えると合計得点を24.4ptとして、惜しくも鈴木には届かず2位となった。 高橋七衣のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 3位はBMXフラットランド強豪である佐賀出身の弱冠13歳の高橋七衣。フロントタイヤを軸にしたトリックを中心にランを展開。1本目、2本目と上手くバランスを取りながらでのフロントトリックの 「ツーフット」からの「トランスファー」など丁寧にトリックを決めていくと、ラスト1本では途中から決められず苦戦していた「サイドヤード」の姿勢からリアへの「トランスファーからのバックスピン」をしっかり決めきった。このルーティンが高評価を受けたか合計点を23.5ptとして3位入賞を収めた。 大会結果 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <OPEN CLASS >優勝: 片桐 悠 (カタギリ・ユウ) / 18.1pt準優勝: 内野 洋平 (ウチノ・ヨウヘイ) / 17.8pt第3位: 田圓 尚人 (タマル・ナオト) / 17.0pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <WOMEN’S CLASS>優勝: 鈴木 仁菜 (スズキ・ニナ) / 24.6pt準優勝: 本村 果鈴 (ホンムラ・カリン) / 24.4pt第3位: 高橋 七衣 (タカハシ・ナナエ) / 23.5pt ©︎Jason Halayko /YUSF <EXPERT CLASS>優勝: カナモト コタロウ準優勝: フジイ トハ第3位: イケダ コウタ ©︎Jason Halayko /YUSF <NOVICE CLASS>優勝: サトウ ライ準優勝: カネコ ジロウ第3位: コタベ コウイチ 大会概要 ⼤会名称 : 【FLATARK produced by ARK LEAGUE】イベント名称 : YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 (略称 YUSF ʼ24)会場:横 浜赤レンガ倉庫内イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)日程・時間: 2024年11月9 日(土)・11月10日(日) 【YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24】主催: YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 実行委員会 (株式会社横浜赤レンガ / 明治商工株式会社 / 株式会社ローソンエンタテインメント / 株式会社ゼータ) 共催: 横浜市にぎわいスポーツ文化局(予定) / 公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 協賛: 三菱商事都市開発株式会社 / 富士フイルム株式会社 / GoPro合同会社 / 第一生命保険株式会社 / 本田技研工業株式会社 / サミー株式会社 / カシオ計算機株式会社 / プレミアムウォーター株式会社 / 日本たばこ産業株式会社 / レッドブル・ジャパン株式会社 / 学校法人岩崎学園協力: 一般社団法人ARK LEAGUE / 有限会社OVER THUMPZ / 株式会社IAM / 株式会社トリデンテ / 公益財団法人日本バレーボール協会 / 株式会社HANDOFFメディア協力:スカイ A / FINEPLAY