2024年7月、神奈川県川崎市にて開催された『アジアジャンプロープ選手権』そして『DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD』。
今回、そのジャンプロープの異なるジャンルの2大会のステージに日本代表選手として立った REG☆STYLE・KAI を独占取材。
なぜ苦しみながらもKAIは“両方に出る”ことを選択したのか。破竹の勢いを見せ、“ダブルダッチシーンの主人公だった”と多くの人々に言わしめた彼が、その栄光の裏にあった試練の道のりと、そこで見た景色についてを赤裸々に語ってくれたロングインタビューを、ぜひご覧いただきたい。
■KAI
所属:REG☆STYLE / CAPLIORE / HEARTS / FOR
日本から世界のシーンを牽引するプロチーム『REG☆STYLE』のメンバーとして、2017〜2019年には世界3連覇。メディアへも多数出演するほか、近年は神奈川県川崎市のダブルダッチスクール『JUMPS KAWASAKI』において次世代育成も担う。
2024年夏、アジアジャンプロープ選手権には『FOR』として、DOUBLE DUTCH CONTESTには『HEARTS』として異なるチームに所属し大会へ出場。どちらもアジア一・世界一のタイトルを獲得し、選手という立場からシーン内外に多大なる影響を与えた。

【参考】今回2つのチームを兼任したKAIが、それぞれ挑んだ国内予選・決勝大会までの道のり

#1 挑戦のはじまり
“両立”を決意した瞬間
ジャンプロープ、そしてストリートカルチャーの聖地である神奈川県川崎市で、2024年にジャンプロープの『アジアジャンプロープ選手権』が、2025年には世界選手権が開催されることが決定。日本初開催となる大規模なスポーツ種目のコンペティションに加え、フュージョン種目の世界大会である『DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD』も同時開催が決定した。
それは世界のシーンや行政から、日本が“ジャンプロープ大国”としての認知が形となった瞬間。そこにシーンを牽引する日本初のダブルダッチチームであるREG☆STYLEのKAIも、思いを馳せていた。
・・・
KAI
このまたとない機会に、いちダブルダッチプレイヤーとして何をすべきか?ということをすごく考えました。「ダブルダッチ」というものを見てもらい、それが市や企業の方々をはじめ“世の中”を繋ぐパイプにもなれるし、学生たちにとっては興味の薄いジャンルにも関心を持ってもらえる機会にもなる。子供たちの夢にもなるかもしれない。
裏方や指導側に回ろうかなどと色んな選択を考えましたが、結局今の自分にできることはいち選手として出ることだな、そして2つともいこう、ってなりました。

Photo by YAMADAI
──そうなんですね。それはどちらもチームメイトを見つける前に。
そうだね。どちらも全員は決まっていなかったかなと。
日本だと僕らが元々やっていたフュージョン(音楽と動きを合わせるパフォーマンス)形式と、純粋に回数や技の難易度を競い合う形式のスポーツジャンルのダブルダッチは、その壁をあまりまたがないというか。同じジャンプロープ、同じダブルダッチなのに別物かというくらい、カルチャー的にも壁がある。
『FOR』では、スポーツジャンルのダブルダッチも更に浸透させて“文化”にしたいと考えて、自分と近い年齢層で固まるのではなく、年齢・性別をバラバラにして、色んな世代や層に刺さるチームでありたいという思いがあったんです。だからメンバーへの声の掛け方は特殊かもしれない。
一方の『HEARTS』は、最終的に2022年に『アメリカズ・ゴット・タレント』に出場したメンバーが軸になりましたね。AGTが終わって、このメンバーでまた何か出たいよね、じゃあやっぱり大会じゃないですかーと。あと互いに信頼を置けていたのでやりやすかったですし。

中央のKAIを含む4人が『HEARTS』としてチームを再結成する
ただ仕事の関係でAGTメンバー全員は揃わず、最終的に残った4人に誰を加えたらヤバいショーを作れるかなって考えたとき、クボユウトとKO-SEIを加えるという結論に至ったんです。
特にKO-SEIは大学4年生(声をかけた当時は3年生)で、彼が次のシーンを引っ張っていく存在になってほしいなという思いもあって。
──そうなんですね。『FOR』でも似たような話題が挙がってましたけど、KAIさんの根底にその思いはありそうですね。業界のためにとか、次世代をとか。
そうだね(笑)。まあでも若い頃は自分がそうしてもらっていた側だったから。繋いでいって何倍にもしていく作業というのは、心の中で常に考えていることなのかもしれない。
──ちなみに、どちらもREG☆STYLEとして大会には出ていないと思うのですが、そこには何か理由があるんでしょうか。
今REG☆STYLEって、真ん中に“☆”が入ってるじゃん。この5つの角はメンバー5人を表しているんです。
角度を変えて誰を真ん中にしてもチームが成立するのがREGで、1人1人がそれぞれの方向性を模索し育てて大きくしてくのがREG。
僕らは世界大会の3連覇を経て、メンバーは今それぞれ指導者だったりプレイヤーだったり、メディア露出だったり裏方だったり、このダブルダッチというものを本気で広げていくために各々が考えて、別の大会や、全く別の軸のことでも選手並みに活動している。
で、その“各々”を強くするからREGとして結集したときもパワーアップするという考えのもと、自分の中では大会に出場して、自分の方向性にある先のものを大きくしていこう、というのがミッションだったと結論付けました。

直球で戦いたかった
そうして『DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN』に向けHEARTSが、『ALL JAPAN』に向けFORが始動する。それぞれのチームは、2024年3月に控える国内予選大会に向け練習に励んでいった。

後列左から Elina Mizuno / TAISUKE / TATSUYA
クボユウト / KAI / KO-SEI
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KAI
『HEARTS』のメンバー自体は2023年12月には固まって、正直そっちは国内予選までは特別難しいことはなかった。5人とも素晴らしいチームメンバーだから。
驚いたのは、最初の曲候補が挙がってきたから自分が軽く曲編集をしてグループLINEに送ったら、全員から「じゃあこれは?」と再編集された音源が送られてきて(笑)。1投げたら10返ってくるような、メンバーからの熱意を強く感じたんです。びっくりしました。
──KAIさんのみならず、メンバー全員が強い思いで臨んでいたと。
そうそう。自分がコンテスト出場を決めたときの思いに立ち返ったとき、HEARTSは「圧倒的に勝つ」こと、そしてキラキラしているスターチームになっていてほしかった。
先輩も中堅も若手も頑張っている、それが色んな人に刺さっていてほしい。
だから、中途半端なものを出すことは許されないなという意識はありましたし、奇をてらい過ぎることより、直球で、ストレートで戦いたかったという感じ。
あと、あくまで自分は─という話ですが、HEARTSは世界大会優勝を見据えていたから日本予選は少し引き算で臨んだと思っています。むしろリラックスして臨めていたんじゃないかな。メンバーによって色々捉え方の違いはあったかもしれないけど。

──そうなんですね。KAIさんは“緊張しない”という話をよく聞きますが、そういう部分が如実に露わになったエピソードですね(笑)。
でも普通チャレンジする側って必死だし、まずは“目の前の勝負を勝とう!”って思うじゃないですか。そこを世界大会まで見据えて臨めていたというのは、やっぱりビジョンがあったから。
そうだね。それもあるし、あとこの活動って「自分が勝ちたい」という思いより、シーンにいる仲間や後輩たち・川崎の方々・世の中とか、色んなものに対して影響を与えたいというのが原点だったから。そこが原動力でしたね。
──国内予選に立ち向かって、HEARTSは3位で世界大会への切符を掴むことになります。その時の心境はいかがでしたか。
予想通りっていう感じでしたね。正直なところ、1位通過したい!とはそこまで思っていなくて(笑)。3位くらいで通過できた方が気楽に臨めるかなとすら思っていたから、よしよし、まずは1つクリア、みたいな感じでした。
フュージョンとスポーツは「全っ然違う!」

──少し時間軸を遡ります。HEARTSと並行して、FORとしての日々もあったと思うのですが、そちらはいかがでしたか。
KAI
さっき「同じダブルダッチなのに…」とは言ったけど、本当に全っ然違う(笑)。
フュージョン種目は簡単そうなことでも難しく見せたり、あるいは別の角度から新鮮な見せ方をすることが評価につながるけど、今回はまず技の難易度が高くないとお話にならない。だから普段のパフォーマンスでは良いとされていることが、こっちだと全く評価されないこともあるのさ。
「同じダブルダッチ」ではあるんだけど、例えるなら同じ球技なのに野球とサッカーくらい違う。「俺ってこんな下手くそなんだ」ってことをもう一度思い知らされたんだよね。
──分かりやすい(笑)。でも確かに、スポーツジャンルの方はレギュレーションが本当に細かく設定されていて、ルールブックの文量も膨大ですよね。一方“曖昧性”を許容するフュージョンはそれに比べると、はるかにその文量は少ない気がします。
右も左も分からないし、よく経験者のERIや、FORをコーチングしてくれたDAIKIに「そこ違います」って否定されて、自分はそう思わないんだけどな…とたまに反抗してみるものの、やればやるほど彼らの言ってることが正しいんですよ(笑)。
そっか、凄いなって思いながら、一つ一つ未知を潰していった感じですね。楽しかったけどね。

スポーツジャンルに精通し、FORを“コーチ的存在”として支えた (本人提供)
あとALL JAPANでは、ダブルダッチは4種目やらないといけないんですよ。フリースタイルシングル / ペア、スピード / スピードリレーと4種目やらないといけなくて、しかも自分とERIはその4つ全てに出る選手。その全ての技術を日本代表レベルにまで持っていく必要があったから、とても苦労しました。身体も心もボロボロになって。
──そうですよね。HEARTSの時とは対照的に、上手くビジョンを描けなかったと。
そうだね。通ったことのなかった道だったから。“模索”って言葉が一番しっくりくるかな。
でも、とはいえ自分に全くダブルダッチの経験がないわけではなかったから、ゴールから逆算するように点を打っていたのが『HEARTS』だったとしたら、『FOR』では今見えている少し先に向けて点を打つように向き合っている感覚だった。

──なるほど。じゃあもうフュージョンの臨み方と、スポーツのそれとは全く異なるし、慣れているか否かということも大きく影響していたのですね。
そして大会当日を迎えたわけですが、振り返っていかがでしたか。
予選当日はフリースタイルが特にボコボコで(笑)、かなりミスがあったけどギリギリ持ち堪えて2位通過。あと、全ての種目に出場したチームが「総合」というカテゴリで入賞することがあるんだけど、そこで僕らはなんとか総合2位通過。
この予選の日、僕らはやっと勝負の土俵に立つことができたんだなと思いました。“アスリート”としての自分がやっと確立されたし、上には上がいることも改めて痛感しました。

・・・
こうして『HEARTS』そして『FOR』で、どちらも決勝大会への進出を決めたKAI。慣れないスポーツジャンルのダブルダッチと格闘しながら、一方で自分の“主戦場”としていたフュージョンジャンルのダブルダッチでも世界一を目指し、戦いは続いていく。
着々と壁を越え、その走り出しは順風満帆にも見えたが、ここからが正念場だったことを当時の彼らは知る由もなかった。
#2 決勝大会に向けて
6人の“心”
KAI
『HEARTS』では難なくショーも完成して、ここから決勝トーナメントのチームバトル* の準備に取り掛かろうと練習をしていたんだけど…
*編集部注:DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDではショーケース披露後、その得点の上位4チームが、DJの流す音楽に即興で合わせ相手チームと1対1で戦う「チームバトル」に進出。バトルトーナメント優勝チームが“世界一”となる
KAI
その途中である日、5月ごろだったかな─ Elinaが負傷してしまった。最初は捻挫くらいだと思っていたんだけど、病院で診断されたら骨折していた。まあ一言で言うなら大怪我。
残りのメンバーはElinaの復活を信じて練習を重ねていた。でも、Elinaは正直出場できるかどうか分からない状態で練習をすること自体が迷惑になってしまうと感じて、「私以外の5人で出てほしい」と。そういう思いを各々が抱えていたんだけど、ある時にそれをぶつける、本気の話し合いがあったんですよ。
でもそこで最終的に、改めて一人一人が「Elinaが出ないなら出ない」という選択をしたんです。それは変にElinaにプレッシャーを与えたいという意図ではなくて、Elinaを含め6人で『HEARTS』だから、それが今年難しいなら、6人揃ったときにまた改めて出ようよ!って。
ユートとかカッコよかった。「1週間前とか3日前まで待ちます」って。「それでダメだったらダメで良いっすよ、だから大船に乗ったつもりで、なんでも無理そうなことでも言ってください」って。
素晴らしいなこのチームは、って思った。

あと、これは過ぎたことだから好きに言えてしまうかもしれないけど…。最初に病院で診断を受けたあと、Elinaから連絡をもらってすぐに電話したとき、声を聴いて「こいつは絶対に帰ってくる」って確信があったんです。その電話の時に、もう完全にHEARTSは勝ったわって確信が。
──凄まじいエピソードでした。きっとKAIさんの意図されてることとは違うのかもしれませんが… ただただ、信じる力って凄まじいなと感じました。
Elinaからも並々ならぬ思いとパワーを感じたけど、それ以外のメンバーからも強い思いを感じた瞬間でした。
そこからはもう、駆け上がるだけ。怪我というすごくマイナスなことはあったけど、それを機にHEARTSはより団結して、よりパワーが生まれた。本当、随所に“人間力”を見ましたね。人間力の塊(笑)。
例えば練習が13時スタートだったとして、自分がFORの練習で先にスタジオに行ったら、11時とかにはみんなも揃い始めて時間になるまで自主練していて。
あとElinaも、自分が跳べない時の練習にもいるんです。ストレッチしながら自分はどう立ち回るのかを考えながら練習に参加している。俺らもプロパフォーマーとして活動しているけど、彼女からはまた別の“プロフェッショナル”を教えてもらったような感じだった。
──名は体を表すとは言ったもので、まさしく“HEARTS”というチーム名の通り、各々の気持ちがぐっと固まって、試練を乗り越えていこうとしていたんですね。
あとはそこから、俺の奥さんであるMaykaが衣装を徹夜で作ってくれたり、ゴット・タレントへ一緒に出場したメンバーで、残念ながら今回は出場できなかったDAICHIさんに練習に来てもらったり、あとは同期で今も最前線で切磋琢磨してるt.taishiとか、REG☆STYLEのKO-YAやKEITAが来てくれたり。
周囲の色々な人たちに助けられて直前期に突入していきました。

生まれた“ポジティブ休暇”
KAI
でも、FORも同じ。相変わらずそっちも大変で、みんなで団結してやっていくことには変わりなかったね。
3月の国内予選でやっと右左くらいは分かるようになってきた感覚があって、自分がどこへ向かい、何を目指すべきなのかがハッキリしてきたから、それを元に練習を進めていきました。ただ、何より大事なのはフィジカルとメンタル。
──そうですよね、本当に。
練習はもちろん、それ以外の時間にめっちゃくちゃ走り込んだりシャドー(ロープ無しで駆け足跳びの練習)をやったりしていた。
そして模索する日々を送りつつも、6月のイベントでゲストとしてフリースタイルを披露させてもらった機会があって、そこでやっと手応えを掴めた感じがしました。
──FORとしても“峠”を越えて、やっとの思いで向かっていこうとしていると。
いや、でもやっぱり色々あった。unnoとMAHOROは『ブリテンズ・ゴット・タレント』があったでしょ。MIREIも別のチームで学生大会が控えていた。で、ERIはさっきも言ったけど会社員で、そうやって各々がハードな生活を送るなか、わずかな時間も惜しんで練習時間を作って進めていた。なんだけど… ERIがアジア選手権の1週間前くらいに救急搬送されちゃって。
確かにその日の練習、顔面蒼白だったんだよね。気をつけて帰りなよーなんて言ったら夜に点滴の写真が送られてきて(笑)。
──ええっ。
でも、それでまたFORの一人ひとりと電話して「このERIの件をどうポジティブに考えるかが大事だよね」って話をしたんです。元々みんなタイトなスケジュールだったから、これはじゃあ“ポジティブ休暇”ってことにしよう!と。
みんなで「ERIのおかげでちょっと休めるわ!」って考え方にしてしまって、練習から戻ってきた時にはもちろんERIの体調に気遣いながら、時折それをいじったりもして(笑)。逆にすごい明るい方向に持っていくことができたのが結果として良かったなと思ったんです。

──なるほど。今お話を伺っていて、KAIさん流のチームメイクとして、“ポジティブに捉えよう”というところが大きいなと思いました。
そうだね。Elinaの件もERIの件も、変な意味じゃなくむしろ「こういうことがあって良かった」って思えて臨めたのは大きかった。
やっぱり気持ちを上げていかないと意味がないし、どんな出来事も衝突も、チームとして一丸となって戦うなら、結果それが右肩上がりになっていかないと意味がないと思っている。常にポジティブに捉えようという意識はしているね。
──逆境のさなかだからこそ、逆転の発想を持とうという考えは非常に学びになりました。でも、結局チームメイトがそういう状況になるというのは、自分の力だけでは乗り越えられるものではないじゃないですか。どうしてそこまでポジティブに居られるのかなと。
人が好きなのかな(笑)。でもだからこそ、一緒にやる人って大事ですよね。チームメイトは大切な存在。中途半端にはしちゃいけないし、1人じゃないからこそ何でもできるということは、自分の体験談として学んできたことです。
良いも悪いも、自分自身の向き合い方次第
──少し各チームの話題から脱線しますが、KAIさんと話すといつもポジティブな視点を持てるなと思っていて、私は勝手に歩くパワースポットだなって思うんですよ(笑)。
そうやってKAIさんが人をポジティブにしているのは想像に難くないのですが、そう思うに至った原体験に迫りたいなというか。KAIさんがポジティブにさせられたな、ってことはありましたか?
KAI
ありますね。やっぱりREG☆STYLEの存在なんじゃないかな。
学生時代からダブルダッチをやってきて、その後2014年に『シルク・ドゥ・ソレイユ』で活動していた『CAPLIORE』というプロチームに入れてもらったんです。ここまでは割と順調に、とんとん拍子で進んで行きました。

ただそのあと、2016年くらいかな。ショーの期間が終わって自分は日本に帰る選択をして、日本で活動していたREG☆STYLEに入ったんだけど、正直その時期はめちゃくちゃ天狗だったし、当時のREGはお世辞にも“プロ”とは言える状態ではないと思っていた。かたや自分はCAPLIOREとして先輩たちとステージを踏んできたから、自分が引っ張らなきゃ!と思っていたんだけど、今思えばどの目線で言っとんじゃって言葉ばかりだった。
REGの一員としての言葉がなかなか出なくてどこかずっと他人事… そうこうしているうちに、アキレス腱を断裂してしまったんだよね。確か2018年くらいのことだったかな。
──確か2度目の世界大会出場後、3連覇に向けて動いていた矢先の出来事だったと記憶しています。
自分がカマさないとと思っていた矢先に怪我で動けなくなって、本当に根暗になった瞬間だった。でもその時期に一緒になって引き上げてくれたのが、REG☆STYLEだったんだよね。
──じゃあKAIさんにとって、この大怪我は人生観を変える大きな出来事だったと。
そうだね。相当大きかったし、結果相当ハッピーを呼んでくれた事件だった(笑)。むしろ怪我してなかったらどうなっていたんだろう…とすら思う。自分を正しい方向に変えてくれたきっかけだった。
本当、リハビリとか地獄のように痛いの。リハビリの後は筋トレもしないといけなくて、いつ完治するかもハッキリしないまま、心の中ではシーンやREG☆STYLE、事務所のみんなに迷惑をかけてしまっているなとモヤモヤしていて。でも表に立つ身として、明るく振る舞わないといけないじゃん。
夜も寝付けない、むしろ目覚めてしまったらまた辛いルーティンが待っている。そこで地の底まで落ちた経験と、周囲で支えてくれた人の存在が、今の自分を作っているなと思います。

──だからこそ、同じような境遇にいるElinaさんのような仲間や出来事に対しても、ポジティブに向き合うことができたのかもしれませんね。
そうかもしれないね。怪我やリハビリの辛さとか、そこからどうしたら這い上がれるか…ということも何となく分かるし、「こいつは戻ってくるな」ってElinaに感じたのも、似た経験があったからなのかもしれない。
──軽い言葉でまとめるのも憚られますけど、やっぱり傷ついた経験というのは人を大きく変えますよね。本当に経験だな、というか。
良いも悪いも自分自身の向き合いようでプラスに変えられるんだなと改めて感じました。
・・・
降りかかる幾多の試練をなんとか乗り越え、なんと両チームとも無事にフルメンバーで大会のステージに立てることが決まった。奇跡か必然だったのか─それは神のみぞ知る話であるが、いずれにしても、彼らの血の滲むような努力が呼び起こした成果だったに違いない。
そうして2024年7月、アジア各国の選手が川崎に集結し、戦いの火蓋が切って落とされる。
日本選手団として迎える決戦の日々。しかし安堵するのも束の間、まだまだそこには壁が立ち塞がっていた。

#3 迎えた決戦の日々
笑顔で「頑張ろうぜ!」

──私もアジア選手権大会というのは初めての経験、1週間という長期の大会も初経験で、これは選手は相当大変だったんじゃないかな… と思っていたんです。出場されていた立場から当時を振り返って、いかがでしたか。
KAI
オモロ3:キツい7だったね(笑)。
今まではその一日に全身全霊をかけて臨めば良かったけど、そうはいかないから大変だった。FORとしては4種目あるし、そこにHEARTSとして最終日に世界大会があるから、出場しない日にも練習はあったし、詰め詰めのスケジュールの中でなんとかやっていました。
しかも本戦がある種目もあって、ありがたいことに予選を突破したら一度で終わらないものもあったり、アンチ・ドーピングの観点から自宅には帰れず、日本選手団も近くのホテルに泊まらないといけなくて、心も休まりきらない日々。
最終日のコンテストは正直、今まで出た大会で一番ぼっとしてしまってたなと思う。
──大会やってまた次の大会って、今までからすると考えられない話です。
でも、だからこそ他のスポーツジャンルの選手たちって凄いなって改めて思いました。
それこそ僕らはダブルダッチ種目だけだったけど、選手によってはシングルロープ(単縄のこと。一般的な“なわとび”)種目と掛け持ちして出ている人もいて、1種目終わったら脚を引きずりながらまた別の競技へ向かっている人とか、裏でぶっ倒れてる人たちをたくさん見た。
そういう人たちをたくさん目の当たりにして、俺らは少なくとも、笑顔で戦わなきゃいけないよねって。色んな国の選手たちに笑顔で「頑張ろうぜ!」って声をかけていました。

多くのアスリートたちがしのぎを削った (本人提供)
それで最後、TEAM SHOWという種目で各国の選手がパフォーマンスを披露する種目があるんですけど、見ているともう涙が止まらなくなるんです。一人一人怪我していく姿とか見て、その選手から命懸けで向き合っている姿から溢れるパワーというか、パッションというか… 強く刺激を受けました。
あとは、運営陣やスタッフなどの裏方の人たちも選手と同様に、あの日々がハードだったのを目の当たりにしていました。みんながいてあの空間、あの日々があったから、俺はへこたれちゃいけないなって。色んなことを考えたとき、確かに苦しかったけど、それでも笑って過ごそうと思っていました。
──ここでもなお、KAIさんは“ポジティブ”だったと。
FORの方は思っていたより成績が良くて、正直まさかあんなにメダルを獲れると思ってもいませんでした。表彰台の一番上から『君が代』を聴いたときは涙が出たな。チームメイトとハグして喜んだ瞬間とか、たまんないよね。

──苦しい日々を乗り越えてきたからこそ、得られた喜びとか、そこで見て感じるものも大きくなりますよね。素敵な経験です。
このステージに“選手”として立つ意味
KAI
それで、その期間の最終日に、HEARTSとしてコンテストワールド(世界大会)があった。
たださっきも言ったけど本当にぼーっとしてしまっていたし、目覚めたら脚も上がらない、肩も上がらない。身体のコンディションは相当悪かったけど、とりあえず風呂に入って「笑顔で会場に入ろう」と決めて向かったことは覚えている。
それこそ裏方の人たちもアジア選手権から地続き、ほぼ同じメンバーで運営していたのもあったし、大会にはアジア選手権で出会った選手たちも大勢いたから、いつも以上にこのステージで“選手”としている意味を考えながら全力で戦おうと思ったんだけど、改めてショーの映像を見ると軽くフラついてるんだよね。
どうなっちゃってもおかしくなかったと思うけど、最後まで動かしてくれたのは色んな人たちの支えだったなって思います。色んな人の顔が浮かんだショーだったな。

──限界の状態で迎えていたんですね。正直、見ていてそうは思えないくらいパワーがありました。
そしてショーケースを終え、HEARTSは1位で続く決勝トーナメントのチームバトルへ駒を進めることになります。
ショーケースが終わってやっと本調子になった感じでした。身体の感覚も戻ってきて、頭も冴えてきて、もう大丈夫だなって。
初戦の相手は同じ事務所で、お互いプロチームとして切磋琢磨してきた『NEWTRAD』。彼らも色んな葛藤のもとここまで戦ってきたのを知っているから、全力で迎え撃ちました。REG☆STYLEとしての経験もあるから、あそこまで登り詰めるのは並大抵のことじゃないのも知っている。お前ら凄えな、ありがとう、って気持ちで戦いました。

無事に突破し残すところは決勝戦のみだったんだけど、その後、同時に開催されていたソロバトルの大会『DOUBLE DUTCH ONE’S』で、ユートが決勝戦で負けてしまったんだよね。ユートも二足の草鞋を履いて、そっちにも全力で取り組んでいるのを知っていたから。
控室から出てこれないくらい気持ちが沈みきってるユートを支えようと向き合うHEARTSの姿と、一緒にもう一度戦うぞっていうユートのパワーに心を打たれて、決勝のSAMURAI DRIVEとのバトルに向かっていきました。
──あの決勝戦は凄まじかったですね。文句なしにチームバトルの最高峰の勝負だったと思いますし、“スタイルウォーズ”の極致だったと思います。
これまた相手はRYO-TAやMochasとか、付き合いの深いメンバーたちで。目の前で完璧なムーブをカマされて、お前らやるな、凄えなって。
ワクワクと負けないぜってたぎる気持ちがどんどん湧いてきて、めちゃくちゃ白熱したバトルだったかなと思う。REG☆STYLEのときとはまた違う感情になったな。
でも万全の練習を重ねてきたと思うんだけど、やっぱり本番だと見たことないミスが出てくるんだよね。
──個人的に、SAMURAI DRIVEはミスを抑えて手堅く戦っていたのに対し、HEARTSはオリジナリティという点では優れていたように思います。ただどちらも本当に甲乙つけ難い、ハイレベルな名勝負でした。見ている側も、最後どちらに軍配が上がるか分からなかったです。
SAMURAI DRIVEの圧倒的な火力に対して、HEARTSは“NEW”をぶつけてきた。この戦い方の違いも面白かったし、全員がここに懸けてきた情熱も感じた。
ただ終わった瞬間の正直な気持ちとしては、ミスも目立ったからダメだったかな…と思っていました。
──そうなんですね。優勝はできなかったかな、と。
だから結果発表でHEARTSの側に腕が上がって、驚きもした。もちろん凄く嬉しかったんだけどね。でもやっぱり、全体的にフワっと時間が過ぎていった感覚はどうしてもあったな。

KAIが思う“勝利までの道のり”

──ここまで凄まじいお話を聞かせていただきましたが、いくつか気になったことを伺わせてください。
まず大会期間中、ベストなコンディションで臨めていなかったというお話もありましたが、(長期の大会でなくても)そもそも大会当日をベストな状態で臨めないことも少なくないと聞きます。
振り返って今回、そういった状況でもどうして勝利を手繰り寄せられたのかと思われますか?
KAI
準備だけは完璧にこなせたなと自信を持って言える状態まで持っていくことができたからかな、と思っています。徹底的に練習もしたし、大会期間中や直前期にしんどくなったり、過密なスケジュールになることも想定していたから、「それでも100を出せる自分」を事前にチームとして創り上げていけたことが理由かなと。
──それが絶対的な答えですね(笑)。
そうそう。準備が全て。当日はやっぱり手元が狂うこともあるから。
──その「準備」というのはどういったことをされていたんでしょうか?
フュージョン(HEARTS)に関しては、ありとあらゆるミスを想定して潰していきました。冒頭にもお話しましたが、経験もあったからゴールは見えていて、そこから逆算することもできたので、自分以外のミスも含め「今これがこうだったから、ミスの原因はここだね」っていうのをトライ&エラーでやり続けていきました。
どういう感情のときにどういうミスが出るとか、この縄のときにこういうミスが起こるとか、それを理解すること、解決しようと試みることを当たり前にし続けることが大事。
例えば順番が繰り上がっちゃったりとか、音が小さくて聴こえづらいこととか、照明が暗くて見えづらいこととか、当日右手が満足に上がらなくなるとか、色んなシチュエーションをイメージして向き合っていたから、何の心配もなかった。
ただ、チームバトルは心配要素もあった。DJがどんな音楽を流すか分からないし、ムーブ自体は準備できてもあとは即興で対応するしかない。でも対応力の部分は鍛えておくことはできると、来てくれたtaishiやKO-YA・KEITAとバトルしたり、DAICHIさんや奥さんのMaykaに真正面に立ってもらったりとか(笑)。
それでも本番ミスは出てしまったんだけどね。

──でも「ベストを出せるような準備をする」という根底の部分は共通していますね。かつこれまでの豊富な経験から、シミュレーションを重ねられていたような印象を受けました。
ただ一方で、FORとしては初のスポーツジャンルの大会への挑戦ということで、そのシミュレーションもフュージョンほど効かなかったのではないかなと思うのですが、いかがでしたか。
フュージョンでミスの要因の120%くらいを理解できているとしたら、スポーツジャンルに関しては70%くらいだったかな。なぜミスして、なぜ上手くいっているのかがハッキリ分かっていない状態で本番を迎えざるを得なかったというのはあります。
根本的に、例えばショーだと1エイトの間に注意点が2箇所くらいあるとしたら、こっちは1カウントに16個くらいあるパートもあるんです。それを同時に捌かないといけないんだけど、どれだけシミュレーションしても処理速度が追いつかない。だからそれを考えなくても上手くいくくらい、とにかく身体に染み込ませて練習を重ねるしかなかったです。
本番当日までミスの全容は掴みきれなかったけど、成功率はちゃんと上がっていく。不安はあるけど、これくらい出来るようになったから、あとはもう本番は覇気だし、なるようになる。このメンバーで頑張ってきたから、俺らなら大丈夫と。そういう意味で、そう思えるくらい練習してきました。

#4 激動の日々を振り返り、思うこと
こうして幕を下ろした激動の日々。本気で戦い抜いたKAIが感じたのは、思わぬ感情だった。
・・・
──最後に伺いたいのですが、あの激動の日々を振り返っていかがでしたか。終えてみて思ったことや得たものってありましたか?
KAI
“燃え尽き症候群”みたいなものは無いなと思ってたんだけど、とりあえず次の日はベッドから起き上がれなかったね。川崎のホテルに泊まっていたけど、身体中が軋んで動けない。あっ、でも最終日の次の日にはワークショップがあったから、満身創痍だったけどそれを見に行った。
でも終わった直後も世界を獲ったんだとかって実感は湧かなくて、とりあえず「この日々を終えた」ってことだけ感じた。なんか燃え尽きたかもなー、って。
でも一回、不安にはなった。今回の俺の挑戦は誰かのためになったのだろうか、みたいなことを考えた。自分のやったことは合っていたのか、他にやるべきことは無かったのか…。今でもちょっと考えるときがある。
──そうなんですか。正直意外でした。
あんまり不安に思うことはないけど、誰かにいつか聞いてみたいなって思った。「俺、これで良いんすかね」って先輩とかに。

──それは手応えがなかったから、ということですか?
いや、手応えがないというか、手応えがあっても思うんだろうなと。
でもこうして“誰かの、何かのために”という思いで整えながらやっていかないと自己満で終わってしまうだろうし、色んな人の意見に耳を傾けながら、自分がどうあるべきかを決めていきたい。
でも何だか良い不安を持てたなって思うし、その上で今進もうと思えているから大丈夫だと思う。
──最後はやっぱりポジティブですね。
あと、どうやら「自分のために頑張れない」人らしいんだよね(笑)。誰かのために、誰かと一緒にやりたい。思い返すと、REG☆STYLEに加入したごろの時期は自分中心の日々だった。自分を守る行動や言い訳が多かったけど、怪我をきっかけに、誰かのためにというマインドになった。
これからもダブルダッチ、そしてジャンプロープを広げるために命を燃やして、最期は1抜けしながら死ねたら本望だなとか思ってる(笑)。
あとは先人たちが紡いできてくれたものへの感謝も伝えたいなとか、自分としてはコンテストを4回優勝したから、キリよくいつか5回目も達成したい。
でも大それたことを言うつもりもなくて、誰かが次の日、「明日俺も頑張ろうかな」って思ってくれさえすればそれでオッケーだなとも思う。
どれも簡単なことじゃないと思うけど、これからも心が燃え続ける限り跳び続けていたいなって。そう思います。
・・・
彼のもとに、全く不安が訪れないということではないのだろう。しかし、逆境に立ち向かうKAIはいつも“ポジティブ”だった。
不安や痛みを感じないことではなく、それを全身に受け止めながらも前を向くことが真の「強さ」なのだと教えてくれた。そしてその強さは、ジャンプロープというカルチャーと、その周囲にいる人々の存在があったからだと口にする。
これからもKAIは、誰かのために跳び続ける。その心が、力が、命が、彼の中で燃え続ける限り。

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[PR] dance「何を着るかは、どう生きるか」プロダンサー1chがTimberlandと魅せるのは、何にも縛られない自分のリアル剥き出しのスタイル2026.03.09日本のみならず海外でもグローバルに活動し、現在はD.LEAGUEのステージでも活躍するプロダンサー1ch。KRUMP・POPPIN・HIP HOPなどの枠を超え、ジャンルに囚われない「1ch」という独自のスタイルを追求する彼にとって、ダンスとファッションは「今の自分のリアルを包み隠さず出す表現の場」だという。一瞬の直感や熱を表現し続けている彼は、ファッションとは自分のスタイルを示す「無言の自己紹介」であり「覚悟の現れ」であるとも語る。 今回は、確かな実力と独自のファッションセンスで異彩を放つ1chと、ヒップホップカルチャーにおいてワークブーツ本来の無骨さと高品質がニューヨークのラッパーやダンサーたちに支持され、ストリートスタイルのアイコンとして定着したブランドでもあるTimberlandが、プロドラマーの仁志(ひさし)を交えて映像作品にて共演。 なお本インタビューでは、長年Timberlandを愛用している1chに、実際に新作である 【Timberland 25】6インチブーツ を着用した感想をはじめ、彼のライフスタイルに直結したファッションのこだわり、ダンスとファッションの関係性、そして彼が大事にしている自分自身のスタイルのあり方、また彼が目指している「1chという存在そのものがスタイルになる」という夢について、1chの今のリアルな気持ちの部分に迫った。 1ch (以下:I ) ダンスもファッションもジャンルに囚われない「1ch」という自分自身のオリジナルを表現するスタイル ― 唯一無二のオシャレさが特徴的な1chさんですが、普段ファッションでこだわってる部分について聞かせてもらえますか?I:一番は自分の体型にあったサイズ感だったり、それこそ他の人にはない唯一無二の雰囲気が出せるような組み合わせでアイテムを合わせるようにしています。 そのためにもジャンルは問わず色々なファッションを選ぶようにしていて、例えばストリートファッションの要素を、アメカジやジェンダーレス系のファッションにも取り入れることで「これ意外と合うんじゃね?!」みたいな発見を普段から模索しています。そういった部分からも特定のファッションジャンルへ絞らずに、ファッション全体を幅広く見て「このファッションの組み合わせだったら自分にはこのアイテムが合いそうだな」というのを考えながら日々ファッションを楽しんでいます。 ― ちなみにダンスの時のファッションは日常使いのものとの違いはありますか?I:ありますね。単純に一言で表すと「動きやすさと自由さ」で違いがあると思います。ダンスの時はとにかく動きやすさを重視していますし、普段のファッションの時は自由さを一番にして着ているという感じです。もちろんダンスの時の服装もジャンルに囚われないようにできるだけ自由度を高めにすることは意識しているのですが、やっぱり踊るとなるとパフォーマンスが絶対落ちないようにすることが重要なので、 ダンスの時のファッションは1番に動きやすさ、2番目にオシャレさという順でスタイリングしています。 ― そのような自分のファッションがダンススタイルとリンクしている部分もあるのでしょうか?I:やっぱりダンスもファッションと一緒で「ジャンルに囚われない」ことを意識しているのでその部分がリンクしていると思います。 僕のバックグラウンドとしてはKRUMP・POPPIN・HIP HOPというジャンルがあるものの、「このジャンルのダンスをしている」という感覚ではなく、「1ch」っていう僕だけのスタイルでジャンルに囚われずに自由に踊るようにしています。 そういう面でもファッションのスタイルも同じで、この系統が好きというよりは自分自身を表現したいので、色々なものを見ていく中で自分にうまく溶け込んだ、どのジャンルにも囚われてないスタイルという部分がダンスにも通ずるところかなと思っています。 ― 何にも囚われない自由なファッションスタイルを体現されている1chさんですが、それぞれの服装をどういう風に選んでいるのかを聞かせて欲しいです。I:その時々の服の選び方に関しては大きく2つに分けられると思います。ダンスの時は「1ch」というダンサーを最大限表現するための服装選びで、自分のダンスは特に音の質感を表現するスタイルなので、 KRUMPの要素として腕を大きく振ったり、またPOPの要素として胸を弾いたりすることが多い中でそういった動きの邪魔をしない服でかつシルエットも良いという部分を重視しながら、ダンスの質感として重さや存在感を見せられるように、ファッションも踊りの一部として捉えて選んでいます。普段の服装選びはダンス以外の自分の性格やライフスタイル、またその時の気分を映すものというところを意識しています。単純に言うとダンスの時は「戦う自分」で、ダンス以外の時は「日常を生きている自分」というコンセプトで服装を選んでいます。 ― ダンスや日常に限らず、ファッションは足元も大事な部分だと思いますが、スニーカーやブーツなどの靴はどういう風に選んでいらっしゃいますか?I:これはダンスと日常で被る部分も大きいかなと思うのですが、基本的に履き心地と踊りやすさはマストで選んでいて、あとは自分の服装を際立たせるようなデザインを重視しているので、その3つの要素が靴選びにおいて意識しているところだと思います。 「ティンバーなのに、ヘビーじゃない」【Timberland 25】6インチブーツを履いて魅せたいのは、重厚感を感じさせる軽やかなストンプ ― 1chさんも普段から好きで履かれているTimberlandですが、改めてこのブランドのイメージを聞かせてください。I:一言で言うと、ストリートカルチャーに愛されてファッションに昇華したブランドというのが僕の印象です。どんなシーンでも使われているイメージがあって、かつどのような服にもすごい溶け込んでいて、それでいて存在感があってカッコいいブランドですね。定番のイエローブーツは小学6年生か中学1年生の時に、ダンスの先生や周りのダンサーの子も履いているのを見て、親に買ってもらってからずっと買い替えてはファッションで合わせたり長年履いていますね。 ― 【Timberland 25】6インチブーツを実際に履いてみた正直な感想を聞かせてください。I:とにかくめっちゃ軽くてびっくりしたのが第一印象で、その軽さもあって動きやすいので非の打ち所がないブーツだなと感じました。今回私服でTimberlandのオリジナルのイエローブーツを履いてきたこともあって、実際に履き比べしてみたのですが本当に軽すぎてびっくりしました。見た目は重厚感があってずっしりしているのにこんなに動きやすいというのは、履き比べしてみて面白かったです。 ― ちなみにこのTimberland 25を普段どのようなファッションで合わせてみたいというイメージは湧きましたか?I:今回のTimberland 25の一足で存在感がありますし、かなり土台がしっかりしているイメージがあるので何でも合いそうなのですが、僕的にはモード系やラグジュアリーブランドに合わせて、外しのアイテムとして組み合わせてスタイリングしてみたいと思っています。 ― ダンスの観点からも聞いてみたいのですが、この軽くて動きやすいのが特徴のTimberland 25でどのようなムーブをしてみたいですか?I:今回の撮影ではKRUMPを主に踊ったのですが、ストンプという踏んだりする動きは重厚感のある質感を出せましたし、軽くてすごい動きやすいので、今回セッションしたドラマーさんのドラムの音に合わせて、足を高速でバババっと動かしたりとかそういう軽い動きがすごいやりやすかったので、今後も重そうに見える動きも軽くこなしてインパクトのあるムーブを見せていきたいと思います。 【Timberland 25】6インチブーツ ― Timberlandブランドが大切にしてる言葉に「常識を破る」、「大胆」、「スタイリッシュ」があるのですが、この言葉を自分のことに置き換えた時にどのようにリンクしますか?I:僕にとって「常識を破る」は「ジャンルに縛られないこと」かなと思っていて、POPPINとHIPHOPとKRUMPを混ぜてダンスしてみたりとか、「ダンサーなのにこういう服を着るんだ」みたいなところを意識して、普段生活したり踊ったりしているのでそういう部分が通ずるかなと思います。 「大胆」に関しては勝ちに行く姿勢や中途半端にやらないという「ストイックな精神」で取り組んでいる部分ですかね。 D.LEAGUEやダンスバトルなどの勝負するコンペティションでも、ファッションをスタイリングする時でも、とにかく振り切ることを意識しているので、自分のそういう部分が大胆という言葉にリンクしていると感じますね。そして「スタイリッシュ」に関しては、ファッションにおいて僕自身が流行ではなく似合うかどうかを重視するという自分の哲学を持っているので、そういう自分のスタイルがTimberlandのスタイリッシュさにもリンクしていると思います。 スペシャルムービー:プロダンサー1ch x プロドラマー仁志 with Timberland25 ― 今回「ダンサー x ドラマー」というスペシャルセッションをしてみた感想を聞かせてください。I:めっちゃ楽しかったです。普段既存の曲で踊る感覚と全く別物というか、本当にもう2人で踊っているような感覚でした。ドラマーの仁志さんは踊っていないのですが、彼が生で音楽を奏でているのが人と踊り合ってる感覚に近かったというか、臨場感があってすごい熱気を感じながら、バイブス感じながら踊る感じがとても楽しかったです。仁志 (以下:H):僕は結構ダンサーの友達が多いこともあって、よくこういう風にセッションしているんですけど、今回の1chくんはKRUMPだから「バーン!」という力強いノリが噛み合っている感じがしてすごい楽しかったです。 ― 1chさんにお聞きしたいのですが、既存の音楽とは別物ということでしたが、ドラマーさんの生音の感じ方にはどんな違いがありましたか?I:やっぱりすぐそこに音がある分、音の強さに自分のダンスが持っていかれやすい感覚があったので、音に負けないように気持ちを入れてもう一段階ギアを上げて踊る感じで、いつもと気持ちの入れ方はかなり違いました。ただ生音の方が音楽に乗ってる感じがしましたね。 ― 一方で仁志さんにお伺いしたいのですが、1chさんのダンスにドラマーとして親和性を感じる部分はありましたか?H:実はKRUMPERとセッションするのは今回初めてだったのですが、トラッピーなビートっていうかこのキックの音にドンって体重乗っけてくれる感じが、ドラマーの行きたいところで行ってくれる感じで似ている部分だなと思いました。いつもだと間の取り方とかがなんか違うなって思うこともあるんですけど、今回は体が沈み込むタイミングが似ている感じがしました。また今回、1chくんとペアで一緒に履かせてもらったTimberland 25がとても軽くて、ほどよくあの体重も乗ってくれるからキックのバスドラムも踏みやすくて、すごいスニーカーライクな一足だなと思いました。僕はバイクにドラムを積んでストリートに行ったりもするんですが、バイクに乗ってても足を守れるし本当に色々なところに履いていける良い靴だなと感じます。 ファッションはダンサーの武器となる「無言の自己紹介」 ― ダンスを含めて自己表現におけるファッションの役割はどう感じますか?I:個人的にダンサーにとってファッションの役割は一言で言うと「無言の自己紹介」です。 ファッションって踊る前からその人のスタイルを伝えられるツールで、自分の世界観を視覚で見せるのが服だと思います。そういう意味でもダンサーにとっては服は武器になると思うので、それがダンスにおけるファッションの役割だと思っています。 ― ちなみに自分のファッションに対してのインスピレーションはどういうところから受けていますか?I:結構普段から街中で人のファッションを見ていることが多くて、オシャレな人はもちろんのこと、おじいちゃんおばあちゃんだったり色々な人のファッションを頭から足元まで見て「あ、この合わせ方おもしろいな」とか「俺だったらこの人の組み合わせ方、こう変換したらもっとオシャレに着こなせるかな?」という風に常にアイデアを巡らせたり、街に結構色々な人がいるのでそういう人のファッションは見るようにしていますね。 あとはダンサーではないのですが、お笑い芸人の四千頭身の都築拓紀さんっていう方の服の組み合わせがおもしろいのでその方からすごいインスピレーション受けたり、あと俳優の菅田将暉さんもとてもオシャレなので参考にしています。でも本当に色々な人がそれぞれの感性を持っているので、それを見て自分なりにどう落とし込んでいくのかをすごい大事にしながら普段ファッションしているので、老若男女・年齢性別・職業問わずそれこそジャンルレスでとにかく色々な人を見てインスピレーションをもらっている感じですね。 ― ダンスとファッションを含めて、自分のジャンルに囚われないスタイルを意識し始めたのはいつ頃からですか?I:割と最近ではあるのですが、3年前に上京してきてD.LEAGUEのステージに立ち始めたタイミングだと思います。 初年度のD.LEAGUE Season 1を見ていてめちゃくちゃ衝撃を受けて、世の中にはめっちゃ上手いダンサーがこんなにいるんだなと思うようになりました。翌年のSeason 2からステージに立たせてもらえることが決まった中で、誰かの真似やジャンルに囚われていたら強豪ばかりのトップダンサーたちの中で目立てないことに気づきました。 それからD.LEAGUEに入る前にそこを振り切って「ジャンルに囚われない自分のスタイルを見つけること」を決めました。ダンスやファッションの感覚も含めて、選手として目立つためには頭1個抜けてないと注目されないなと思えたことが自分だけのスタイルを磨くことを決めたきっかけですね。まあ元から服だったりファッションは好きだったのですが、そのタイミングから更にブーストがかかった感覚があります。 ― 今後、シーンやカルチャーにおけるダンスとファッションの関係はどう変化していくと思われますか?I:ダンスとファッションはもっと融合していくと思っています。今後新しいダンスジャンルが誕生したり音の種類が増えていくことがある中で、その時に新しいファッションジャンルも生まれるような気がしています。例えば、今あるグランジファッションというものは、グランジロックという音楽ジャンルができた時に歌手のカート・コバーンがやってた服装がそのままファッションになったものなので、今後そういう風にダンスとも色々な音楽だったりが融合していって増えていくんじゃないかなと思ってますし、カート・コバーンのようなそういったジャンルの第一人者になりたいなと思っています。 ― 今後ファッションを通して挑戦してみたいこともあったりしますか?I:まだ具体的に決まってはいないのですが、やっぱり服が大好きなので自分のアパレルブランドを立ち上げたいと思っているので僕のファッションを通じた活動も注目してもらいたいです。 何を着るかはどう生きるか。1chという存在自体が“スタイル”になる未来へ ― 今後の目標や夢について聞かせてもらえますか?I:「1ch」というダンサーとしての側面だけではなく、人間性を含めて僕の存在がスタイルとして認められることがひとつの夢ですね。 ゆくゆくは自分のファッションブランドを立ち上げて世の中の人たちにたくさん着てもらったりとか、あとは「1chっていうダンサー知ってる?」みたいな形で巷でめっちゃ有名になって、「あの人カッコいいよね!」って言われるようになったら良いなと思いますし、一人の人間としてカッコいい存在になりたいなと思ってます。 ― 改めて1chさんにとってファッションとは何かを聞かせてもらえますか?I:一言で言うと「覚悟の現れ」みたいな感じです。 個人的には何を着るかはどう生きるかみたいなことと同じなのかなととても思っているのでファッションは自分の覚悟の象徴ですね。 ― ダンスとファッションが好きな人たちに向けて、1chさんから「自分のスタイルを見つけるために大事なこと」を一つ挙げるとしたら何を伝えたいですか?I:一つだけ挙げるとしたら「自分の違和感を信じること」ですかね。 自分の中で周りと比べたりした時に「なんかちょっと変かも?」と思ったら、それがすごい個性になることもあると思っているので、自分の違和感を信じることがすごく大切かなと思います。 最初は直感的に少しネガティブに感じる部分もあると思いますが、それを突き通してみると自分のスタイルになっていって意外と良かったりもするので。例えばファッションでいうと、メガネとかキャップでもかけ続けると馴染んできたり、ちょっと変な形であっても他のものと組み合わせて着ることでカッコいいファッションになったりもするので、まずは自分から生まれた違和感を信じてスタイルを見つけていくことも良い方法かなと思います。 ― 最後に、1chさんにとってダンスやファッションを含めて自分のスタイルとは何ですか?I:自分の中ではダンスもファッションも「考えるより先に来る感覚」を一番信じているので、その一瞬一瞬で感じた熱や違和感を自分のダンスや服でアウトプットすることを常に意識しています。そういう意味では僕のスタイルは「今の自分のリアルを包み隠さず出す」ことなので、昔の自分のスタイルも未来の自分のスタイルもひっくるめて自分のスタイルですし、本当の意味で何にも囚われず、いまの自分の“リアル”な姿を体現することが「1ch」のスタイルです。 Timberland 「ティンバーなのに、ヘビーじゃない」 【Timberland 25】6インチブーツ “【Timberland 25】6インチブーツ” は、半世紀以上前に登場した“オリジナル イエローブーツ”のアイコニックなシルエットやクラフツマンシップを受け継ぎながら、より軽やかさを求める現代のライフスタイルに合わせて、従来モデルから25%もの軽量化を実現しました。アクティブに動く日常においても、踏み出した瞬間からライトな1歩と快適な履き心地を提供するデイリーユースに最適なブーツに仕上げました。 1ch プロフィール 1999年11月9日生まれ、広島県出身。11歳の時にダンスに出会う。その後広島のダンススタジオ、STUDIO FLEX でインストラクターをしながら、日本全国で様々なバトルでの受賞、ショーケースやワークショップなども行い、日本のみならず海外でのワークショップやジャッジなども務め、グローバルに活動している。世界最高峰のストリートダンスコンテスト"JAPAN DANCE DELIGHT vol.24”にて歴代史上最年少ファイナリストとして出場した経験を持つ。現在はD.LEAGUEダンスチーム「CyberAgent Legit」のメンバーとして、またダンスインストラクターの活動を中心に、ダンサー以外ではビートメイクやDJなどクリエイティブな活動の幅を広げている。
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others日本最大級のドローンショーやアーバンスポーツコンテンツが渋谷・代々木公園に新たな風を吹き込んだ「DG New Context Festival 2026」イベントレポート2026.02.182026年2月14日、バレンタインデーの日に渋谷・代々木公園にて“技術×文化×都市”を一体化した社会実装フェス「DG New Context Festival 2026」が開催された。本イベントでは渋谷・代々木公園上空のドローンショー「DIG SHIBUYA 2026 / Digital Garage DRONE SHOW “Earthshot”」をはじめ、デジタルガレージによる新音楽レーベル「Studio Garage」ローンチイベントとした音楽ライブ、そしてアーバンスポーツイベントなど、都市・企業・個人・カルチャーが混じり合うコンテンツを展開。一日を通して多くの観客が会場に足を運び、様々なコンテンツを五感で楽しんだ。下記はイベント当日の各コンテンツのハイライトレポートである。 アーバンスポーツと和の表現が融合したスペシャルショーケースが見せたカルチャーの新たな可能性 YOKOHAMA MONKEYSのパルクールショーケース 本イベントの「CROSSING FORCES=交差する瞬間を可視化し、都市から社会へのムーブメントを創造する」というコンセプトの元、グローバルなストリートカルチャーと日本の伝統文化が融合したこれまでにない新たな文化体験を創出したアーバンスポーツコンテンツ。今回はストリートダンス、BMX、パルクールといった世界的に広がるアーバンスポーツを和楽器など「和」の表現と掛け合わせて、ここ渋谷の代々木公園から世界に発信し、アーバンスポーツが文化と技術、人と人をつなぎ、境界を越えて社会へ広がる”力”へと変わっていく第一歩を踏み出す一日となった。 Valuence INFINITIES Valuence INFINITIES BREAKIN'、HIPHOP、そしてHOUSEなど各ジャンルの精鋭を集め、その融合を得意とする唯一無二のD.LEAGUEチームであるValuence INFINITIES。チーム活動以外でも国内外問わずダンス主要大会での入賞・タイトル取得の実績を持つ彼ら。今回はチームからSEIYA、MAKO、RYOGA、HARUYA、REN、TATSUKIの6名が参加。代々木公園の野外ステージで行われた今回のショーケースでは、阿波おどり振興協会の「匠」という曲に合わせた和のテイストを融合したストリートダンスで登場すると自己紹介の後には、2024-2025シーズンのRound8で披露したパフォーマンスなどを披露。BREAKIN'、HIPHOP、HOUSEといったダンサー各々が得意とするジャンルを見せるソロパフォーマンスと、全員が息を合わせて行うシンクロパフォーマンスなどプロリーグのダンスを披露し観客を魅了。本イベントのオープニングアクトして会場を盛り上げた。 Valuence INFINITIES Nao Yoshida & KAMiHiTOE Nao Yoshida & 柴田雅人(KAMiHiTOE) アーバンスポーツと伝統文化を融合させたスペシャルパフォーマンスとして次に登場したのは、BMX FLATLANDを「アート」へと昇華させ、シルク・ドゥ・ソレイユなど世界を舞台に活躍する吉田尚生(NAO)と、津軽三味線とヒューマンビートボックスの「日本一」が融合したユニットKAMiHiTOE(TATSUYA & 柴田雅人)によるコラボレーション。津軽三味線とヒューマンビートボックスが作り出す聴覚を揺さぶる和のビートと、視覚を刺激するBMXのパフォーマンスが前例の無い未体験のエンターテインメントとして観客の目を奪った。今回、一際観客を注目を浴びたのは坂本龍一の名曲「戦場のメリークリスマス」に合わせたパフォーマンス。TATSUYAと柴田雅人の二人による津軽三味線とヒューマンビートボックスという新感覚の音色で奏でられる名曲と、そこに合わせたプロBMXライダーNAOのライディングがマッチして会場のボルテージを更に引き上げた。 吉田尚生 TATSUYA(KAMiHiTOE) YOKOHAMA MONKEYS YOKOHAMA MONKEYS そしてステージを変えて、最後に登場したのはYOKOHAMA MONKEYS。10年以上カルチャーに寄り添い、パルクール×ブレイクダンスという新たなスタイルを追求する日本パルクールシーンのオピニオンリーダーであるTAISHIが率い、横浜から新しいアーバンカルチャーを発信しているチームが代々木公園の並木通りの真ん中に現れた。今回は和太鼓による生演奏に加えて、メンバーたちが背中にMonkeyを意味する「猿」の文字を入れた作務衣風のユニフォームに身を包むなど、和のテイストをふんだんに盛り込みパフォーマンスを披露。和太鼓の音色に合わせて披露されるオブスタクルややぐらを使った豪快なアクロバットの数々に観客たちは目を奪われ、代々木公園に偶然訪れた観光客や通行人も足を止めるなど多くの人々が日本最高峰のパフォーマンスに息を呑んで見届けた。 和太鼓のパフォーマンス 様々なジャンルの音楽が代々木公園を包み込み、観客を楽しませた贅沢なひと時 MIYACHIのパフォーマンス 本イベントにてローンチされた新たな音楽レーベル「Studio Garage」。本レーベルはDG New Context Festivalのテーマである「From Context to Impact ― 文脈をつなぎ、社会を動かす」を音楽領域で具体化するプロジェクトとして設立された。なお今回のローンチイベントでは代々木公園の野外ステージでアーバンスポーツショーケースと交互に披露され、ジャンルやバックグラウンドを越えて活躍するアーティストによるライブパフォーマンスが会場内を音楽の力で包み込んだ。 Ryu Matsuyama Ryu Matsuyama Ryu(Vocal, Piano)とJackson(Drum)からなる、豊かな表現力と卓越した演奏力でさまざまな方面から支持を集める二人が送る唯一無二の音楽世界が特徴的なバンド。FUJI ROCK FESTIVALをはじめ、タイや台湾などの音楽フェスにも出演し、ドラマの主題歌やテーマ曲なども手掛けるなどコンポーザーとしても活動の場を拡げている彼らが登場。Ryuの透き通る歌声とJacksonのドラムビートのハーモニーにより生み出される音楽に観客たちがしんみり聴き入る姿が印象的で、あっという間に時間が過ぎ去るくらい彼らの音楽世界に引き込まれた。 jan and naomi jan and naomi Ryu Matsuyamaの次に登場したのはjanとnaomiによるデュオであるjan and naomi。洗練されたメロディと繊細で耽美的な世界観が特徴的で、FUJI ROCK FESTIVAL出演やアジアツアーの開催、映画『Amy said』やCM音楽も手掛け幅広く活動する彼ら。彼らの持つ〈狂気的に静かな音楽〉という独自のスタイルによる儚く切ないメロディが今回も観客を魅了。静かで心地良くも、どこか心の深いところを触られるような彼らの演奏に観客は没入感を感じているように聴き入っていた。 MIYACHI MIYACHI 野外ステージの大トリとして登場したのは、SNSでもその楽曲が多く拡散され、若者を中心に幅広い世代に人気のある日本のヒップホップアーティストMIYACHI。誰でも一度でも耳にしたことがあると言っても過言では無い、人気ラッパーである彼の登場に会場には日本人だけではなく海外の観光客など多くの観客が詰めかけた。今回は人気曲である「MAINICHI」を皮切りに「MESSIN」や「CHU HI」などを披露。観客への掛け合いも行い人々を巻き込みながら会場に一体感を生み出すと、最後は彼の代表曲でもある「WAKARIMASEN」を披露し会場のボルテージを一気に引き上げた。まさに野外ステージの大トリにふさわしいパフォーマンスに、今回のコンセプトである「From Context to Impact ― 文脈をつなぎ、社会を動かす」を感じさせる時間となった。 MIYACHI DJ Time DJ TARO そして各ショーケースの間も会場を盛り上げ続けたのがDJタイム。DJタイムの前半を務めたのはDJ TARO。ローファイ/チルビートを軸に活動する新進ビートメーカーで、Spotify総再生数は600万回を突破するほど安定したストリームが特徴的な彼。TAROの楽曲はChillhop Musicの複数公式プレイリストに選出されており、それぞれのプレイリストが数百万回規模の再生数を誇る巨大チャンネルで紹介されていることもあって、今回も耳馴染みのある心地良い音楽を終始提供し続けた。 DJ FUMIELU そしてDJタイムの後半を務め、野外ステージとドローンショーの特設ステージで聴き馴染みの良いセクシーなテクノを届けたのがDJ FUMIELU。DJ FUMIELUは音楽家の池場文紀のDJ名義。『宇宙っぽいテクノ』をコンセプトとするダンスミュージックで、オリジナルミックスを中心に最新の選曲を交えたセットをプレイする彼が、ドローンショーの前に夕方と夜空に合ったテクノミュージックで会場を盛り上げた。 計3,030機のドローンが渋谷・代々木公園上空を舞った「DIG SHIBUYA 2026 / Digital Garage DRONE SHOW “Earthshot”」 DIG SHIBUYA 2026 / Digital Garage DRONE SHOW “Earthshot” そして一日を締め括ったのは本イベントのメインコンテンツでもあり、渋谷区共催のアートとテクノロジーの祭典「DIG SHIBUYA 2026」のオフィシャルパートナープログラムとして開催された「DIG SHIBUYA 2026 / Digital Garage DRONE SHOW “Earthshot”」。今回のコンセプトである「EARTHSHOT – “Moonshot” から “Earthshot” へ」は、60年前に当時のアメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディがアポロ計画のスピーチの中で宣言した、人類を月へ運ぶ “Moonshot” という言葉を反転させた造語 であり、遠く(=月)へ飛ぶための構想ではなく、ここ(=地球)に立ち続けるための態度を示していて、改めて自分たちの暮らす地球に目を向けて生態系を考えるひと時にしたいというデジタルガレージの想いが含まれている。実際に“Earthshot” の思想を言葉ではなく、光と音、空間の体験として描き出した今回のドローンショーでは、計3,030機のドローンが代々木公園上空に舞い、地球やロケットまた本イベントのメインキャラクターであるDiGi8(デジハチ)など様々な絵を表現した。 DIG SHIBUYA 2026 / Digital Garage DRONE SHOW “Earthshot” Daisuke Hinata with encounter そして、そのドローンショーを音楽で盛り上げたのがDaisuke Hinata with encounter。このグループはプラチナ・ゴールドレコードホルダーでもある「Daisuke Hinata(日向大介)」が2013年に発足させたRockバンドで、アメリカ・ロサンゼルスで日向と出会ったリードボーカルのCarrie Suzukiと、本日Ryu Matsuyamaとしても参加したドラマー Jackson Suyamaにより編成されており、今回は夜空に舞うドローンと一緒にエモーショナルな気持ちにさせる見事なパフォーマンスで会場を包み込んだ。なお本ドローンショーには今回の情報を聞きつけてか、この日一番の観客が代々木公園に集まり人で溢れかえる中で、15分ほどのドローンショーをそれぞれが仲間やパートナー、家族などと色々な思いで非日常的なひと時を共有し楽しんでいた。 オフィシャルグッズや協賛ブースもイベントを彩るコンテンツとして大盛況 オフィシャルグッズのラインナップ さらに会場内では本イベントで観客がよりインタラクティブな経験をして、思い出作りができるように各ブースが一役買っている様子も見受けられた。今回のイベント限定で制作されたのがトートバックやキーホルダーといったオフィシャルグッズの数々。特にトートバックが女性の間で大人気で、3色展開の小物を入れるのにピッタリなこのバックを肩にかけて会場を周る観客も多く見られ、キュートなデザインのキーホルダーや缶バッチも身につけながら過ごす方もよく見られた。 Tikis TOKYOのキッチンカー そしてキッチンカーとして出店し、代々木公園BE STAGEに店舗を構えるハワイアンレストランのTikis TOKYOではマサラダといった軽食やドリンクなどを販売。各ステージの近くにあることからドリンクや軽食片手に各コンテンツに訪れる観客も多く見られた。 本イベントスポンサーである東急不動産のブースでは商品券が当たる大抽選会が開催され、参加賞としてミニチョコやホッカイロがもらえるハズレなしのコンテンツであったことから、多くの方が運試しに挑戦する様子も見られた。 Red Bullによるサンプリングの様子 そして会場内ではアーバンスポーツや音楽の場では欠かせないRed Bullのサンプリングも行われ、日中は太陽が出ると少し汗ばむくらいの気温だったこともあり多くの観客がRed Bullで喉を潤し、コンテンツを楽しむ様子も印象的だった。 最後に ドローンショーの前に挨拶をする、長谷部健渋谷区長とデジタルガレージ代表取締役の林郁氏 本イベントでは、都市・企業・個人・カルチャーが混じり合う「文脈の実験場」をつくるため、 “技術×文化×都市”を一体化した社会実装フェスとして実証都市・渋谷から発信する趣旨の元で、アーバンスポーツ、音楽、ドローンショーといったコンテンツが一堂に会し開催された。その中でアーバンスポーツでは和の表現を取り入れた新たな形のショーケース、そして今回のドローンショーでは昨年の大阪万博でのショーで使用されたドローン数を超える日本最大のドローンショーとして新たな記録を生み出すこととなった。これらを踏まえた上で特に印象的だったのが、渋谷区長の長谷部健氏が述べた「渋谷は違いを力に変える街」という言葉と、デジタルガレージ代表取締役兼社長執行役員グループCEOの林郁氏が述べた「ドローンショーを新たな冬の風物詩としたい」という言葉だった。今回のコンテンツや彼らの思いを含めて、まさにDG New Context Festivalという名前通りの「Contextが経済と文化を動かす時代」の象徴となることの第一歩を踏み出したイベントとなったと感じた。来年以降もこのイベントがどう進化を遂げていくのかを楽しみに待ちたいと思う。 「DG New Context Festival」とは “From Context to Impact ―文脈をつなぎ、社会を動かす―”本プロジェクトは、デジタルガレージがこれまで培ってきた多層的なリソース / ソリューション / ネットワークを、「社会に開かれたコンテクストプラットフォーム」として統合する試みです。当社グループの各事業、パートナー、カルチャーをつなぎ合わせ、都市・企業・個人・カルチャーが混じり合う「文脈の実験場」をつくり、 “技術×文化×都市”を一体化した社会実装フェスとして実証都市・渋谷から発信します。そして、「Contextが経済と文化を動かす時代」の象徴となることを目指します。 ドローンショー開催概要 イベント名:「DIG SHIBUYA 2026 / Digital Garage DRONE SHOW “Earthshot” 」「DIG SHIBUYA 2026」オフィシャルパートナープログラムとして開催開催場所:代々木公園上空(東京都渋谷区)開催日時:2026年2月14日(土)日没後15〜20分間 (1回)主催:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会、株式会社デジタルガレージ共催:渋谷区、株式会社レッドクリフ 「DIG SHIBUYA 2026」とはSHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会(所在:東京都渋谷区、実行委員長:大西賢治)が、渋谷区とともに2026年2月13日(金)〜15日(日)の3日間開催する最新カルチャーを体験できるイベント。本年は30以上のプログラムを展開し、渋谷の街を歩くだけでテクノロジーとアート、そして最新カルチャーに触れていただけます。 正式名称:DIG SHIBUYA 2026 (ディグシブヤ)開催日程:2026年2月13日(金)から2月15日(日)の3日間開催場所:渋谷公園通り周辺エリア 他参加費用:無料(ただし、一部のプログラムは有料)主催:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会・独立行政法人日本芸術文化振興会・文化庁共催:渋谷区後援:一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザイン委託:2025年度(令和7年度)日本博2.0事業(委託型) MUSIC / URBAN SPORTSイベント開催概要 開催日時:2026年2月14日(土)12:00〜19:00(予定)開催場所:代々木公園イベント広場 野外ステージ、音楽ステージチケット料金:無料主催:株式会社デジタルガレージ
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dance次世代の若手ダンサーたちが自分のスタイルで躍動!X-girlとMAiKAが切り拓いたストリートダンスバトルの新時代「X-girl STREET DANCE BATTLE Produced by MAiKA」2026.02.10日本が世界に誇るトップヒップホップダンサーMAiKA(池田舞風)と、レディースストリートファッションシーンを牽引し続けるX-girlがタッグを組んだダンスバトルイベント「X-girl STREET DANCE BATTLE」Produced by MAiKAが、2026年2月1日(日)に大阪・梅田のHEP HALLにて初めて開催された。 次世代を担う若きダンサーたちをフックアップできる「熱いダンスイベントを創りたい」そして「彼らが輝ける活動の場を創りたい」というX-girlとMAiKAの双方が持つ情熱から生まれた本大会は、ストリートダンスシーンでの新たな旋風を巻き起こすうねりを作り出すべく、MAiKAが厳選した豪華ジャッジ陣、MC、DJを招致して開催され、まさに「X-girl STREET DANCE BATTLE」の第1回にふさわしいイベントとなった。 会場の様子 そのような豪華なイベントになったことから大会当日は出場ダンサーたちではなく、多くの観客がHEP HALLに集結。会場はダンサーたちと観客のファッションスタイルも相まってX-girlが目指したファッショナブルな空間となり、1日を通してダンサーと観客が一緒になって会場内の同じ熱を共有。ダンサーだけではなく会場にいた全員が本大会のコンセプトである「EXPRESS WITH STYLE」を体現し、終日大盛況の中でイベントを終えた。 ストリートダンスバトルを牽引する豪華メンバーと次世代の若手ダンサーたちが共に盛り上げた新たなALL STYLEダンスバトルの形 バトルの様子 本大会には大阪を中心に全国から約50名の16歳〜25歳のダンサーたちがエントリー。大会当日はオーディション形式の予選とTOP16からの決勝トーナメントにて優勝者が決定した。今大会には男女問わず自分のスタイルに自信のあるダンサーたちが集まり、参加賞として手渡されたX-girlオリジナルバンダナを身に纏うと、予選から熱いバトルが繰り広げられ、まさに次世代を担うダンサーたちが十二分に自己表現を発揮した大会となった。 そんな次世代を担う才能たちをジャッジしたのはMAiKAが直々に選んだ豪華トップダンサーの面々。一人目は世界大会での優勝経験も持ち、個性的なファッションの感性と独特なダンススタイルが見る者を魅了する次世代の最注目トップB-Boy RA1ON。二人目はD.LEAGUEで今シーズン既になんと3度のエースパフォーマンスを担当している「Medical Concierge I’moon」で要となるワッキングダンサーMEME。そしてシークレットゲストジャッジとしてダンスクルー「RushBall」としてMAiKAのパートナーであり世界大会での数々の優勝経験と国内外で大人気の名実ともにトップであるヒップホップダンサーのKyokaの3名が、世界を経験したその間違いない目で公正にジャッジを行った。またこのメンバーに加えて大阪を拠点に音楽やダンスのイベントで活躍するMC AMIとDJの世界選手権で2度の優勝を収めたDJ Rionが会場のボルテージを引き上げて盛り上げ続けた。 左からMC AMI、RA1ON、MAiKA、Kyoka、MEME、DJ Rionの順 特にTOP16の前に行われたジャッジムーブに会場は大盛り上がり。RA1ONとMEMEのパフォーマンスでは観客もダンサーも声を上げた一方で、そのスキルの高さに息を飲む瞬間もあったりと大きく感情が揺さぶられる展開に。またその後に登場したKyokaのパフォーマンスでは世界を魅了し続けている彼女のダンスに会場が釘付けになった。ただそのジャッジムーブの空気をさらに一段階引き上げたのがMAiKA。元々MAiKAのムーブはスケジュール上予定されていなかったがその場の雰囲気からKyokaのジャッジムーブに飛び込みで参加すると、まるで事前に擦り合わせていたかのような息ぴったりのムーブをKyokaと見せ、即興でRushBallの豪華ショーケースを披露した。その後は、決勝戦の前にスペシャルコンテンツとして京都を拠点に活動するプロダブルダッチチームのNEWTRADがショーケースを披露するなど、大会の主役である出場ダンサーたちのバトルをさらに盛り上げるコンテンツが満載で終始大盛り上がりのままあっという間に時間が過ぎていった。 ここからは次世代を担うダンサーたちの個性と個性がぶつかり合い、熾烈なバトルを繰り広げたTOP4の戦いを振り返る。 ハイレベルなダンスの中から垣間見られた「自分だけのムーブ」。熾烈なバトルの数々を制し、見事優勝を果たしたのはMii 優勝したMii (左) 今大会の決勝トーナメントではブレイキンのユース全日本王者であるB-Girl Mireiや、マイナビDANCE ALIVEのKIDSカテゴリーで何度も優勝を果たした実力者であるワッキングダンサーYou-kiなどをはじめ、優勝候補といってもおかしくないダンサーたちが惜しくも敗れるといった個性とスキルがぶつかり合ったハイレベルな戦いに。 KONOKAのムーブ MOKAのムーブ そんな戦いを勝ち上がったTOP4の1戦目はMOKA vs KONOKA。最初は音楽を聴きながらお互いが出るタイミングをうかがう展開。均衡を破ったMOKAが先攻でPOPPINを軸とした緩急を付けながら音楽にハメるダンスでKONOKAに仕掛けていく。一方、後攻となったKONOKAはそのMOKAに返すかのように音楽に合わせながらHIPHOPダンスでシームレスなフローでバトルを展開。時折見せる完璧な音ハメのムーブに会場を沸かせ、ジャッジの心も掴んでMOKAを破り決勝に進出した。 Miiのムーブ NENEのムーブ トーナメントの反対の山のTOP4の2戦目はNENE vs Mii。こちらも1戦目と同様に最初は音楽を聴きながらお互いがタイミングをうかがう展開となった。その口火を切ったのはMiiで、流れるようなHIPHOPダンスを音楽に合わせて見せ、自分のダンスと会場の雰囲気をチューニングしていくような動きを見せる。後攻となったNENEも昨年のRedBull Dance Your Style Finalで強さを見せた高い実力を持つワッキングダンサー。彼女も音楽に合わせた見事なワッキングで応戦するも、1本目と2本目共に音楽に合わせバリエーションを多く見せて圧倒したMiiが決勝へ駒を進めた。 決勝のMiiのムーブ 決勝はKONOKAとMiiのHIPHOPダンサー同士のマッチアップ。お互いにバチバチのバトル感を最初のムーブに入る前から見せる中、ここでも先攻を取ったのはMii。音楽に合わせながら相手を時折煽るようなムーブを見せて1ターン目から攻めのダンスでKONOKAに迫る。一方KONOKAもその熱を受けて巻き返すかのように力強いムーブを終始見せつけて、どちらが勝つか分からない展開の中で2ターン目に突入。 決勝のKONOKAのムーブ 先攻のMiiはバトル曲のディスティニーチャイルドの「Say My Name」の曲に合わせて、HIPHOPの動きの中にPOPPINの弾きやHOUSEのステップなど様々なバリエーションでムーブを見せた。対して、パワフルかつキレのある緩急のあるHIPHOPで応戦していったKONOKA。お互い戦い方が違うものの自分たちの個性をぶつけ合う、手に汗握る戦いとなったがMiiが2:1で勝ち切り優勝。X-girl STREET DANCE BATTLEの第1回大会の王者となった。 「X-girl STREET DANCE BATTLE」優勝者 Mii のコメント 優勝したMii ― 今回初開催の「X-girl STREET DANCE BATTLE」で優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。 Mii:とっても嬉しいです!私自身久しぶりのバトルで結構不安だったんですけど、今回のバトルは自分の師匠であるMAiKAさんが主催してくれた大会だったので、出るからには絶対優勝してやるっていう気持ちでした。なので実際に優勝できてめっちゃ嬉しいですし、また色々な人たちと出会える機会になったので、この大会で得た繋がりを大事にしていきながらもっと頑張っていきたいと思っています。 ― 今大会はMAiKAさんが高校生や大学生世代のために開催したイベントですが、このイベントが開催されることを知った時どう思いましたか? Mii:基本的に高校を卒業した年齢からは、もう大人の部門に分類されることが多いんですけど、今回のバトルが開催されることを聞いて「これは絶対盛り上がるイベントになる!」と確信しましたし、同年代のレベルの高い子たちが来るんやろうなと思ったので、自分自身も他のダンサーから刺激を受けたかったですし、このバトルイベントを通してもっともっと活躍していきたいと思い「もう出るしかない!」の一択でした。 ― 今回久しぶりのバトル出場ということでしたが、今まではどうして出ていなかったのでしょうか? Mii:「出るからには勝ちたい」という思いがあった中で、今までは自分のレベルに自信がなかったんです。でも強くなるために挑戦が必要だし、勝つにはまず練習するべきやなって思って、しばらくバトルには出ず、練習に時間を費やすことにしました。今回のイベントを知ってからも練習期間があったので、満を持してここで一発行ってみようみたいな感じで出場を決めました。 ― 今大会の自分のダンスバトルを振り返ってみていかがですか? Mii:今回対戦したダンサーのみんなは普段からバトルで活躍している子たちだったので実は結構恐怖でした。特に最後決勝で当たったKONOKAは私がとてもリスペクトしているダンサーだったこともあって私自身燃えましたし、相手も「ガン!」って来てくれたので私はその勢いを越えないといけないという思いにもなって、お互いに高め合いながら戦えたので自分自身を出せた良いバトルだったと思います。 ― 最後に今後の目標を聞かせてください。 Mii:今後はもっと全国で活躍して、自分のMiiっていう名前と、このMiiのスタイルをもっともっと世に出していって、師匠のMAiKAさんを超えられるレベルまで持っていきたいです! イベントプロデューサーMAiKAのコメント イベントプロデューサーのMAiKA ― MAiKAさんプロデュースの「X-girl STREET DANCE BATTLE」第一回を終えた率直な感想を聞かせてください。 MAiKA:今回、準備期間も短かった中で正直不安が大きかったのですが、イベントを終えて振り返ってみると全体を通してすごい良い空気感を作れたという実感がありますし、何よりたくさんのダンサーが出場してくれて、またたくさんのお客さんが観に来てくれたことですごい盛り上がって終われたので良かったです。 ― 今回のイベントを通して印象に残っていることはありますか? MAiKA:私的にはこのようにイベントをオーガナイズして、参加者一人一人のダンスをゆっくり観られる機会がなかなか無いので、ダンサーみんなの一回一回の踊りをじっくり見ることができたこと自体がとても印象的な経験でしたし、「若い世代に良いダンサーさんたちがいっぱいいるな!」って再認識させていただきました。 ― 一日を振り返ってみて今回はMAiKAさんの思い描いていた通りのイベントになりましたか? MAiKA:はい!私が思い描いていたようなイベントになったと思います。ただ今回が初開催ということもあり、既にもう一段階さらに大きくしていけるビジョンも見えましたし、もっともっと面白いことができるなと思っているので今後が楽しみです。 ― イベントパートナーであるX-girlさんとの開催だからこそ生まれた化学反応はありましたか? MAiKA:やっぱりX-girlさん主催ということもあってダンサーたちのファッショナブルさが強調されていましたし、あとダンサーたちにとって参加費無料はでかいです。そしてX-girlさんとの熱い思いのおかげで、今までピックされなかった若手がこうやってフックアップされる機会を作れたことがすごいでかいことだなって改めて思います。 バトルを会場袖から見つめるMAiKA ― 最後に、今後「X-girl STREET DANCE BATTLE」をどのようなイベントにしていきたいか聞かせてください。 MAiKA:X-girlさんの意向と私の思うストリートダンスをどのようにミックスさせるかがすごく大事だと思っているので、今後もお互いがWin-Winな形で毎回終わりたいですし、その上で私も参加者もX-girlさんも全員が納得できるような部分を考えて追求していくしかないと思っています。ダンサーと観客の皆さんにも満足してもらえて、かつ次世代の若手たちをどんどんフックアップできるようなダンスバトルイベントを目指して、X-girlさんといっぱい話し合って改善してもっともっと良くしていきたいと思っているので今後も是非楽しみに待っていてください。 これからも本イベントを通して挑戦し続けていく中で、成功だけではなくもちろん失敗もあると思いますが、長く続けることに意味があると思うので折れずに次世代のためそしてストリートダンスシーンの未来のために頑張っていきたいと思います。 最後に 今回、大阪・梅田の地で誕生した「X-girl STREET DANCE BATTLE」は、単なる勝敗を競うバトルの枠を超え、次世代の才能が「自分自身のスタイル」を世界へ証明するための第一歩となる記念すべきダンスバトルイベントとして歴史にその名が刻まれた。 MAiKAとBEST STYLE賞を受賞したNoa 実際に今大会では「自分自身のスタイル」という点からX-girlが選ぶ特別賞として、BEST STYLE賞にはNoaが選ばれるなど、バトルの部分だけではなく各ダンサーたちが持つ自分だけの個性をしっかり表現することに重きを置いている新たなダンスバトルであることも印象的だった。 MAiKAと優勝したMii そして、師匠であるMAiKAの背中を追いかけ、バトルへの不安を乗り越えて頂点に立った初代王者Miiの姿は、まさに本大会が掲げる「EXPRESS WITH STYLE(自らのスタイルを表現せよ)」という信念が結実した瞬間だったと言える。MAiKAが語った「続けることに意味がある」という言葉通り、この日会場に渦巻いた熱狂と、若きダンサーたちが放った個性の輝きは、ここで終わることなく更に未来へと紡がれていく。ファッションとダンスが融合し、借り物ではない「好きの塊」としての自分を表現する場所。この新たなスタートラインから踏み出された一歩は、必ずやストリートダンスシーンに新たなうねりを生み出し、まだ見ぬ次のステージへと続いていき、次世代の若手ダンサーを導いていくレガシーとなるダンスバトルイベントとなっていくはずだ。今後の「X-girl STREET DANCE BATTLE」の展望と進化に目が離せない。 "X-girl STREET DANCE BATTLE″ Produced by MAiKA 開催概要 ◼︎開催日時:2026年2月1日 (日)◼︎会場:HEP HALL(〒530-0017 大阪府大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F)◼︎参加条件:・16歳~25歳・X-girlオフィシャルオンラインストアcalifへの会員登録 ◼︎参加費:無料 【エントリー特典】◼︎参加特典1X-girl店舗(大阪・梅田エスト・なんばCITY・神戸)で使える1,000円オフクーポンをプレゼント。※5,500円(税込)以上でご利用可能。◼︎参加特典2オリジナルバンダナをプレゼント。当日はスタイリングの一部としてバンダナを身に着けてください。 ◼︎参加特典3イベント終了後に開催される、招待制のアフターパーティーにご招待。◼︎CHAMPION 賞・X-girl商品券10万円分・MAiKAとの共演ムービー撮影◼︎X-girl BEST STYLE賞当日X-girlアイテムでベストなコーディネートを披露してくれた方に特別賞を贈呈。・X-girl商品券5万円分・MAiKAとの共演ムービー撮影
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dance子どもたちの身近なヒーローとして、夢や目標へ挑戦する背中を後押ししたい「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour 2025」イベントレポート2026.02.09昨年から大好評で今年も開催された、公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(以下:JDSF)が行っているブレイキンの魅力とスポーツとしての価値を広めるため国内の小中学校向けに行っているブレイキンワークショップツアー「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour」。2年目となった2025年度のワークショップツアーでは全6校を巡り、各校から大反響を受けた中で先日幕を閉じた。本ワークショップツアーは、今年も特別協賛として「ともに挑む。ともに実る。」をパーパスに掲げている株式会社みずほフィナンシャルグループと共に開催。同社はブレイキンの常に挑戦を続ける精神や、お互いの個性を認め合いながら新しい自分を探求し自己表現をする姿に共感してJDSFにも協賛している。 また今年もみずほフィナンシャルグループのサポートアスリートでもあるB-Boy Shigekix(半井重幸)を特別講師として迎え、彼が抱く「ブレイキンを通じて子どもたちが夢や目標に向かって挑戦する姿勢を応援したい」という思いを伝えながら、子どもたちにブレイキンを通じて身体を動かす楽しさと創造性を体験してもらい、またトップアスリートとの交流を通じて夢や目標に向かって努力することの大切さを学ぶ機会を提供する取り組みが本ワークショップツアーである。なお本ツアーでは2025年11月から2026年1月の3ヶ月間にわたって、全国の計6ヶ所の小学校を訪問。Shigekixがトークショーとブレイキン体験会を行い子どもたちの夢や目標に向かって挑戦する背中の後押しした。本記事ではワークショップツアーの各校のハイライト、またFINEPLAY編集部で取材を行った第3校目の日本女子大学附属豊明小学校のワークショップの様子と、2年目のツアーを終えたShigekixのコメントをまとめて特集する。 ワークショップツアーハイライト 第1校目:福岡県久留米市立江上小学校 第2校目:長野県長野市立緑ヶ丘小学校 第4校目:石川県輪島市6小学校 第5校目:兵庫県尼崎市立園田小学校 第6校目:和歌山県和歌山大学教育学部附属小学校 第3校目:日本女子大学附属豊明小学校のワークショップの様子 本ワークショップツアーの第3校目に選ばれたのは、唯一の女子小学校となった日本女子大学附属豊明小学校。先生の誘導で体育館に連れられた小学4年生から小学6年生の生徒たちは、今回Shigekixが来ることが事前に知らされていたこともあり、自分たちのポジションで整列するとShigekixの登場とワークショップの開始を今か今かと待っているような様子だった。 オープニングが終わりMCの合図でShigekixが子どもたちに呼び込まれると、会場に現れた彼は生徒たちの中心のスペースでワンムーブを披露。世界選手権優勝後、間もないタイミングでのワークショップだったこともあり、いつも以上にキレのあるムーブを披露した。生徒たちはShigekixのパフォーマンスを拍手で見届けながらも人間離れしたパフォーマンスに目が釘付け。時折拍手を忘れるほど見入っていた。また会場にはみずほフィナンシャルグループのイメージキャラクター「あおまる」くんも登場し生徒たちの注目も奪うと、その人気っぷりにShigekixも若干動揺していたが、非常に和やかな雰囲気の中でプログラムはスタートした。 1限目のトークセッションでは「夢や目標の目指し方」というトークテーマで講演が行われた。Shigekixは小学生である生徒たちに向けて、自身の小学生時代のエピソードにも触れながらどのように勉強とブレイキンの両立してきたのか、また夢や目標を達成するためにShigekixが生徒たちにオススメしたい方法をシェア。その方法として「なりたい自分をイメージしてやりたいことを決める→目標から逆算して計画を立て、今の自分に何ができるかまで明確にする→計画したプランと目標を周りの人に話す」という流れを伝えた。 またセッション内で設けられた質問コーナーでは、ブレイキン関連の質問はもちろんのこと、大きな夢に対して諦めたくなる気持ちとの向き合い方など世界最高峰で戦うトップアスリートに聞いてみたい質問が生徒たちから投げかけられた。Shigekixは「大きな夢に対して諦めたくなる気持ちとの向き合い方」について、その気持ちの壁を乗り越えた後に待っている自分がレベルアップした姿を見るワクワク感で常にそういう思いと向き合い戦っていると語った。合わせてShigekixが特に伝えたかったこととして、新しいことへ挑戦することの大切さを話した。 2025年の世界選手権を制したことから今年の9月から10月にかけて行われる「アジア競技大会」への出場も決まっているShigekix。この大会でしっかり結果に繋げて頑張っている姿を見せて、挑戦することに対してみんなとの約束を果たしたいと強く語りトークセッションを締め括った。 トークセッションの後に行われたのはブレイキン体験会。ここでは実際にブレイキンを構成する4つの動きのうち、3つの「トップロック」「フットワーク」「フリーズ」を、Shigekixの実姉であり今回サポート講師として参加したB-Girl AYANE(半井彩弥)とShigekixがレクチャー。 ステップバイステップで挑戦する中、最初は生徒たちも恥ずかしがる様子を見せていたのものの慣れてくると終始楽しみながら体験。時にはShigekixがわざとスピードを早めてチャレンジを与える瞬間もあったが、生徒たちは笑いながらも一生懸命そのスピードに食らいついていた。 その後は生徒たちみんなでサークルを作るとサイファーにも挑戦。周りの同級生たちに見られながら踊る環境ではあったものの、多くの有志の生徒が前に出てきてこの体験会で学んだムーブを披露した。終盤にはShigekixとAYANEによるデモパフォーマンスも披露されると、まるでブレイキンの大会かのような盛り上がりの中で体験会は幕を閉じた。 最後には生徒代表から花束と感謝の言葉が贈られ、みんなで集合写真を撮り全行程を締め括った。Shigekixも最後に今回真剣に話を聞き、良い反応をしてくれたみんなへの感謝の気持ちと夢や目標を持つことの素晴らしさを伝えると、生徒たちが教室に戻るのを体育館出口でAYANEと共にハイタッチで見送り、賑やかな雰囲気の中で全プログラムが終了した。 なお下記は全6回のワークショップツアーを終えたShigekixのコメントである。 2年目の本ワークショップツアーを終えたB-Boy Shigekixのコメント ― 2年目を迎えた全6回のMIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour 2025を終えた今の率直な気持ちを聞かせてください。 1年目から引き続き、僕自身やみずほフィナンシャルグループさんを含めてブレイキン業界として「ブレイキンの力を使って子どもたちに伝えたいこと」は最初から定まっていたので2年目も引き続き大事にして伝えたいと思っていました。特に1年目に周らせていただいた学校とは違った新規の学校を周っていくので、 我々にとっては同じプロジェクトの繰り返しでも、子どもたちにとっては人生で最初で最後の機会になる可能性もあったので、毎回が彼らにとっての「第1回目」であるという気持ちを常に大事にして挑ませていただきました。でも1年目の経験を経て、自分たちの夢や目標への向き合い方に困っている子どもたちが多いことにも気づいたので、単にブレイキンを広めること以上に、彼らが持っている夢や目標の実現のためにどう背中を押すかという点にフォーカスを当てて2年目は取り組みました。 ― 子どもたちの夢や目標の目指し方を気付かさせるために意識して伝えたことはありましたか? 僕のことをテレビで見たことがある「すごい人」という距離感で知ってくれた子どもたちにとっては、自分たちの世界も世代も全く異なる人がいきなり目の前に来て、色々語りかけられても親近感が沸かず言葉が響かないんだろうと感じたので、2年目はより子どもたちとできるだけ対等な目線で言葉をかけて、親近感を持ってもらうことを意識しました。 同じ言葉を伝えるにしても誰が言っているのかは彼らにとってすごい重要だと思うので、「自分もみんなと同じ2年生の時にブレイキンに出会ったことや「ブレイキンの練習と勉強の両立に悩んだ」といった子どもたちも共感できるような経験談を話すことで、2時間という限られた時間の中でもできるだけ彼らの心に寄り添えるように心がけました。 ― 今年のワークショップツアーを通して印象的だったことを聞かせてください。 いつも授業の最後に、体験会で学んだブレイキンのムーブをみんなの前で発表する時間を設けているのですが、想像以上に多くの子どもたちが名乗り出てくれたことが印象的でした。最近はブレイキンをはじめ普段からダンスを習っているこどもたちが増えているのですが、そういう子だけが手を挙げるわけではなく、その日初めてブレイキンを体験した子が、周りにダンスが上手い子もいたりする中で一歩踏み出してみんなの前でムーブを発表してくれたことがすごく良い光景だなと思いましたし、もしかしたら僕の話を聞いてモチベーションを高く持ってくれたのかなとも感じ取れたのでとても印象に残っています。 ― 今年のワークショップツアーを通して得た刺激や、Shigekix選手の今後の活動に活かされるような気づきはありましたか? 個人としては、自分がブレイキンを始めた頃と同じ年齢の子どもたちと触れ合うことで「初心」を思い返すきっかけになり、当時の自分と彼らを照らし合わせて感慨深い気持ちになりましたし、子どもたちに授業する立場でありながらも彼らからたくさんエネルギーをもらっています。ブレイキン全体としては、これまでカルチャーに生きていたダンサーたちの究極の自己満足であったブレイキンの表現を世間が良いと思ってくれて広がっていった「認知拡大」のフェーズを超えて、「社会貢献」がこの業界が目指す次のテーマになると僕は考えています。自分自身も「ブレイキンで伝えられることは何だろう?」と自問自答して模索しているところではありますが、まずは今取り組ませてもらっている教育現場での活動をはじめとして、ブレイキンの技術ではない部分で何かメッセージや価値観を伝えることで、何かを感じ取り学んでもらえるものになれば今後も社会貢献としてブレイキンが存在していけると思います。今後は教育現場だけではなく色々な場所や様々な形で、ブレイキンの発展を大事にしながら活動していきたいと思っています。 ― 最後にShigekix選手のこれからの挑戦や、今後具体的にやっていきたいことがあれば聞かせてください。 今後もみずほフィナンシャルグループさんとやらせて頂いているこのワークショップツアーはもちろんのこと、大会に出て結果を残すという僕の主軸以外の活動も変わらず大事にしていきたいです。その中で僕が特に重要だと思っているのは、世界大会のようなバトルの第一線を退いてからこれらの活動を行うのではなく、23歳というまだまだプレイヤーとしてこれから伸び代がある現役選手として戦っている今、同時進行で行うことに意味があると感じています。僕は次世代の子たちに対してプレイヤーの新たな可能性を提示しながら、「僕もみんなと同じように目標に向かって頑張っているよ。一緒に頑張ろう!」と言える「身近なヒーロー」のような存在になりたいですし、そういうプレイヤーでいることがまた何か面白いことを起こす可能性を秘めていると思うので、そのワクワク感を持ちながら現役活動真っ只中でも色々な活動に注力して頑張っていきたいと思っています。 開催概要 名称:MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour 2025開催期間:2025年11月~2026年1月の期間で計6校主催:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部(JDSF)特別協賛:株式会社みずほフィナンシャルグループ対象:全国の小学校・中学校授業内容:合計2コマ分の授業時間を使って実施します。・1コマ目:トークセッション(人数制限なし) Shigekix選手のキャリア、夢への挑戦についてのトーク、生徒の皆さまからの質疑応答・2コマ目:ブレイキン体験会(体育館の規模によっては参加可能人数の制限あり)実際に日本代表選手のパフォーマンスを見て、ブレイキンを体験。
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dance世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」2025.12.152025年を締め括る、世界一を決める世界最高峰の1on1ブレイキンバトル 2025年12月12日(金)〜13日(土)の2日間に渡り、福岡県久留米市にて「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」が開催された。本大会は、WDSF(世界ダンススポーツ連盟)公認の世界選手権として日本国内で初めて開催されたこともあり、ブレイキンの強豪国であるこの日本でのタイトル獲得に燃えたトップブレイカーたちが世界中約40カ国から集結。2025年を締め括る世界最高峰のブレイキンの熱いバトルが繰り広げられた。 決勝日には観客が会場一杯に 本大会コンセプトは “ONE STEP CAN MOVE THE WORLD”。老若男女経験問わず大会観戦を通して『自分も何か始めてみたい』と思ってもらえるように、会場では観客も一体となって盛り上がるライブ感あふれる演出も用意されるなど、観客の手拍子や歓声から生まれる熱量が、選手たちのパフォーマンスをさらに加速させていた。 また日本初開催である本大会では、世界中から来日した選手たちが万全な状態で試合に挑めるように手厚いサポートが与えられた。その中でも大会スポンサーであり長年日本代表選手たちのサポートを行う、味の素株式会社様からは選手たちの補給食が用意された。 味の素株式会社提供の補給食の数々 そしてさらに本大会を盛り上げるべく、久留米市内では大会キービジュアルの屋外広告を周辺駅構内などの人の目に付くエリアへ掲載。街全体で大会をサポートしている様子が見られ、その甲斐もあってか決勝日のチケットは全てソールドアウト。来場者数は3,500名に達し、会場は最大級の熱気に包まれていた。 アーバンスポーツ体験エリア また会場入口付近ではサイドコンテンツとして、全国の若手ダンサーが躍動するダンスステージや、BMX、パルクール、ジャンプロープ、フリースタイルバスケットボールを含めたアーバンスポーツ体験エリアを展開。日が落ちると光と音の演出で盛り上げるNEON STREET PARKが同時開催され、未だかつて見たことないアーバンスポーツと光と音のコラボレーションに観客は終始目を奪われていた。 ブレイキンを通して「新しいことに挑戦したい!」という思いを後押し「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS WorkShop」特別編 ワークショップの様子 昨年2024年からスタートし、全国の小中学校で大好評のB-Boy Shigekixとみずほフィナンシャルグループによるブレイキンワークショップツアー「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS WorkShop Tour」のスピンオフ企画としてスペシャルワークショップが大会2日間にわたり開催された。 今回設けられたブースでは初心者から経験者まで多くの子どもたちや親子連れが参加。実際にShigekix監修のレッスン映像を視聴した上で、インストラクターと共に各ムーブにトライした。本ワークショップではトップロック(ツーステップ)、フットワーク(CC)、フリーズ (チェア)の3つのムーブを学んだ。映像ではムーブをステップバイステップでレクチャー。正面や背面、側面など様々な角度からムーブを見せたり、かっこよく踊るための注目ポイントも教えるなど充実したプログラムとなった。 ワークショップの様子 ムーブの細かい点に関してはインストラクターがその場でサポート。終始参加者の列は途切れず、子どもたちだけのグループはもちろん、親子でトライする回もあり、中にはインストラクターをも唸らせるムーブを見せるキッズB-Boyもいたりと、お互いのスキルを見せ合いながら交流する子どもたちの姿も垣間見れた。 ワークショップ後にはShigekixサイン入りパネルのあるフォトブースで集合写真を撮るなど、和気藹々と時間を過ごしていた。記念品としてワークショップやSNSキャンペーンで参加した方にはオリジナルキーホルダー、フォトブースで写真を撮った方はクリアファイルが手渡され、思い出を一緒に持ち帰られる施策に参加者はみんな満足した様子だったのも印象的だった。 本ワークショップでは、レッスン映像内でShigekixが話していた通り、「ブレイキンを通して新しいことへ挑戦する」大切さを伝えることを目的にしており、実際に多くのキッズが各々ブレイキンに挑戦する機会となった、まさに大会コンセプトである“ONE STEP CAN MOVE THE WORLD”にぴったりなワークショップだった。 世界トップランカーや若手精鋭が揃い踏み。豪華すぎる選手ラインナップ 選手宣誓をするB-Boy Jeffro 本大会には世界約40カ国から約180名のB-Boy・B-Girlがエントリー。決勝日当日は前日の予選、TOP64、TOP32、TOP16までの4試合を勝ち抜いたB-Boy 8名、B-Girl 8名が登場。世界の強豪選手がひしめく中、日本からは男女ともに5名が進出し母国開催で強さをアピールする大会初日となった。 B-Boy ISSIN なお男子のTOP8には、パリオリンピック日本人最高位の4位であり、昨年の世界選手権準優勝のワールドランキング1位のB-Boy Shigekixを筆頭に、昨年の世界選手権で優勝し今年の「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」の優勝者であるB-Boy ISSIN、パリオリンピックの日本代表でパワームーブが世界から高い評価を受けるB-Boy Hiro10、国内外の大会で活躍する次世代のホープであり世界トップクラスの回転技を持つことで注目を集めるB-Boy Tsukki。そして同じく若手の注目株であり自身の独特な世界観をダンスに落とし込み他を圧倒するB-Boy RA1ONが進出。彼らに相対するのは、2023年度の世界選手権優勝者であり、パリオリンピック銅メダリストであるアメリカ合衆国代表のB-Boy Victor、同じくアメリカ代表選手でパリオリンピック5位の実力者B-Boy Jeffro、そしてフットワークのスキルの高さと独特なダンススタイルが特徴的なB-Boy Dias (カザフスタン)という面々となった。 B-Girl RIKO 一方、女子のTOP8には、パリオリンピック日本人最高位の5位であり日本の女子ブレイキンシーンを牽引するB-Girl Ayumiをはじめ、B-Boy Shigekixの姉で今年の全日本選手権の王者であるB-Girl AYANE、今年の「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」の優勝者であり国内外の大会で活躍するB-Girl RIKO。そして今年国内予選から勝ち上がり「Red Bull BC One Last Chance Cypher」まで進出した若手B-Girl Cocoa。さらに同じく若手でスタイリッシュなフットワークとパワームーブが特徴的なB-Girl HIYOが日本から勝ち上がった。 そんな彼女たちとマッチアップを繰り広げるのは、今年の「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」の準優勝者でパリオリンピック銀メダリストであるB-Girl Nicka(リトアニア)、パリオリンピック7位で様々な世界大会で頭角を表すB-Girl Syssy(フランス)、そして昨年の世界選手権では7位になるも、今年のユース世界選手権では優勝を果たし、勢いのある中で今大会に挑んだB-Girl Royal(中国)。 パリ2024オリンピックのトップ選手から今年の「Red Bull BC One World Final Tokyo」の入賞者まで最近話題のB-Boy・B-Girlが勢揃いしたことで、国内外から注目が集まり、まさに2025年を締め括るのに相応しい大会となった。下記はその今年の世界一を決める大会のTOP8以降のバトルレポートである。 世界の舞台でも見られた新時代の幕開けの瞬間。並いる強豪を倒し、ニューフェイスのB-Girl Royalが優勝 決勝でのB-Girl Royalのムーブ B-Girlサイドは、TOP8でパリオリンピック7位のSyssy、現全日本王者であるAYANE、「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」の優勝者のRIKO、「Red Bull BC One Cypher Japan 2025」の優勝者Cocoaなど、優勝候補といってもおかしくない実力者たちが次々と姿を消す波乱のトーナメントに。 そんな戦いを勝ち上がったTOP4は日本人選手vs海外選手という構図。1戦目はRoyal vs HIYO。お互いに緩急を付けた上下のオリジナルな動きとフローで争うも、RoyalがHIYOをストレートで破る。トーナメント反対の山の2戦目ではAyumi vs Nickaという世界トップクラスで様々な好成績を残している二人のカード。Nickaが高度なテクニックを有したムーブでAyumiに襲いかかるも、ここはよりクリエイティブかつミュージカリティを掴んだフローを見せたAyumiが決勝へ駒を進めた。 3位決定戦でのB-Girl Nickaのムーブ 3位決定戦は、TOP4で惜しくも決勝を逃したHIYO vs Nicka。ハイレベルかつよどみないフットワークからのパワームーブのフローで攻めるNickaと、音を上手く取るトップロックからパワームーブとフリーズに持ち込むHIYO。どちらもハイレベルなルーティンを見せつけたが、今回はパワームーブからフリーズなど様々なバリエーションの高難度ムーブを上手く盛り込んだNickaに軍配が上がった。 決勝でのB-Girl Ayumiのムーブ 決勝は、昨今のブレイキンシーンで見られることが多くなった若手対ベテランの戦い。今年のユース世界選手権で優勝しノリに乗る若手Royalと、長年ブレイキンシーンを牽引し世界大会で多くのタイトルを勝ち取ってきた日本を代表するトップブレイカーのAyumiが対戦。テクニカルで唯一無二のオリジナリティをフロアムーブで見せるAyumiに対して、パワフルかつキレのあるハイレベルなパワームーブを中心に勢いのあるルーティンを見せるRoyal。スタイルの違う二人がぶつかり合い、手に汗握る戦いとなったが、今回は若手の注目株であるRoyalが見事初優勝を果たした。 B-Boy Shigekixが自分の魂を乗せたパフォーマンスで自身初の世界選手権の頂点へ 決勝でのB-Boy Shigekixのムーブ 一方、今回のB-Boyサイドは日本人選手たちが強さを見せる中、日本人同士のマッチアップだからこそ見られたストーリー性に満ちたバトルが続いた。その中でもTOP8で特に会場を沸かす戦いを見せたのはISSIN vs Tsukkiのバトル。お互いが豪快なパワームーブを強みとする中、先攻で出てきたISSINの2000にTsukkiが1990を合わせるなどラウンド1から盛り上がる展開に。Tsukkiは超ハイレベルなスピンや難しい軸でのパワームーブで攻めて会場を終始沸かせるも、今回はトータルパッケージで勝ったISSINに軍配。ただこのバトルも今後ストーリーが紡がれていくような一戦となった。 TOP8でのB-Boy ISSINのムーブ またTOP4で印象的だった戦いは、XII After Oursという同じクルーで活動しているShigekixとRA1ONのバトル。お互い得意とするスタイルが違う一方で、普段から一緒に練習することも多い二人。どんなムーブをしてくるのかも想像できるからこそ、双方の気持ちの強さが激突したバトルとなった。結果は2:1でShigekixが決勝に駒を進めた。 TOP4でのB-Boy RA1ONのムーブ 3位決定戦はHiro10とRA1ONの対戦。先攻で飛び出したのはRA1ON。DJの流す音に上手くはめながらミュージカリティとスタイルの溢れるムーブで緩急を付けたパフォーマンスを展開。一方、Hiro10はキレのあるパワームーブとフリーズでルーティンを見せていく。その中でもHiro10が最終ラウンドで見せたウィンドミルからの2000では、フロアの中心から端まで移動し落ちるかどうかのギリギリのところで止まるというハイレベルなムーブを見せ、対戦相手のRA1ONを含めて会場全体を大きく沸かした。そんなムーブも相まってか今回の3位決定戦はHiro10が制し、銅メダルを勝ち取った。 3位決定戦でのB-Boy Hiro10のムーブ そして今回の決勝カードは、昨年の世界選手権決勝と同じ顔合わせ。昨年の世界選手権優勝者のISSINと、準優勝者のShigekixのリマッチとなった。先攻でバトルの口火を切ったのはShigekixで1ムーブ目から魂を乗せたキレのある音にしっかりはめたパワームーブやフリーズを見せて大きく会場を沸かせる。対抗するISSINもスタイリッシュかつ豪快なアクロバットも含めたオリジナルムーブで応戦。しかしShigekixは勢いそのまま最終ラウンドまでパワフルでバリエーションに富んだパフォーマンスを続け2:1でISSINを撃破。数々の世界大会でタイトルを獲得してきたShigekixがまだ手にできていなかったこの世界選手権の舞台で悲願の初優勝を飾った。 Shigekixコメント「今回優勝できたのは挑戦者として挑めたから」 B-Boy Shigekix 今日の感想を教えてください。世界選手権ではまだタイトルを取れていなかったので「初優勝を掴み取りに行く」という意気込みで挑んだ中、自分のやってきたことをしっかり発揮できるパフォーマンス力や勝負強さに対して自分自身掲げていたテーマがあったので、今回のタイトル獲得はすごく嬉しいです。ただ来年の同大会を迎える頃に自分がどうなっているのかまで目を向けると、今回のパフォーマンスも自分自身100点満点ではなかったなと良い意味で感じています。その伸び代も含めて、今回一番良かったのはとにかく「チャレンジャー」という気持ちを持って各バトルに挑めたことだと思います。 来年はアジア大会がありますが、今回出場権を獲得できたので今後もしっかりと挑戦者として挑めるよう、自分を心から奮い立たせるものを大切にしていきたいと思っています。 今大会で勝てた要因はなんだと思いますか?現在、ブレイキンの技術が世界的に日々レベルアップしている中で、アイデンティティやスタイルをしっかり構築してきたダンサーと対峙した時に、自分が相手を凌駕できるのか。そのような「オンリーワン同士のナンバーワン決定戦」がこのブレイキンのバトルトーナメントだと思います。 そのバトルの中で大事になってくるのは最後まで戦い抜く「粘り強さ」だと思います。スタイルが最大限発揮できている瞬間っていうのは、技術や戦術はもちろんですが、身体がしっかり準備できていることがすごく大事で、本当に1ミリの勝ち負けに作用しているのが、その力強さや粘り強さだと感じています。今回は自分自身すごく強い気持ちを持って挑めたので、その強さがメンタル面にも出ていたと思いますし、「自分の魂に自分の踊りがついてくる感覚」もあり、フィジカルの部分も含めて「3ラウンドどころか5ラウンドぐらいいけるんじゃないか」と思えるような気持ちで挑めたところが良かったと思います。 仲間と優勝を喜び合うB-Boy Shigekix 現在はクルー活動やD.LEAGUE参戦、日本全国でのワークショップなどブレイキンを通じて様々な活動をしていますが、この世界選手権優勝は今後の活動にどう活かされると思いますか?現在ブレイキンを通して色々な活動をさせていただく中で、スケジュール的に忙しくなってしまっても、プレイヤーとしては変わらず今まで通り練習もハードにやる必要はあります。でもそのモチベーションになっているのが他の様々な活動です。全国の学校訪問ではブレイキンワークショップを通して「夢や目標に向かって全力で挑むこと自体がかっこいい」「一緒に頑張ろう」ということを大きなテーマにして授業させていただいています。 そのテーマを伝える上で、僕自身すごく大事にしていることが「自分もそれを体現する」こと。 やっぱり彼らに「頑張ろうね」と言っている分、自分が頑張っている姿を見せたいですし、「あの時に授業に来てくれたお兄ちゃんが頑張ってるなら、私も/僕も頑張らないと」と思わせられる、そんな存在であり続けたいと強く思っています。僕自身、現役選手だからこそ伝えられるものがあると思いますし、今大会にも実際に現地へ足を運んでくれた子たちも多かったので、彼らにとって親近感のある「身近なヒーロー」として、その背中を見せたいという気持ちがすごく強かったので優勝できて良かったです。今後も挑戦し続ける姿を見せられるように頑張ります。 Royalコメント「今後も自分自身と向き合い続けて成長していきたい」 B-Girl Royal 今日の感想を教えてください。つい2週間前に中国国内で大会があったこともあり、今大会への準備はあまりできていなかったので、大会初日の昨日は少し緊張しすぎているなと感じていましたが、今日はこの環境にも慣れて、自分の実力を発揮することができました。 今大会で勝てた要因はなんだと思いますか?自分のダンススタイルと音楽を上手くマッチすることができたのはひとつ勝てた要因だと思いますが、今大会で意識していたことは自分のスタイルを表現することでした。決勝では自分のオリジナルのスタイルをしっかり発揮できたと思います。 今後の目標を聞かせてください。昨年の世界選手権から、自分自身この1年間でどれだけ成長できたのか気づけていませんでしたが、1年間を通して海外の様々な試合に参加して経験をたくさん積めたことで自信を持って今大会に臨むことができました。今後も他の選手に勝つことではなく自分自身と向き合いながらもっと成長していきたいと思っています。 大会リザルト 左からAyumi、Royal、Nickaの順 B-GirlGold:Royal(郭 朴) / CHN(中国)Silver:Ayumi(福島 あゆみ)/ JPN(日本)Bronze:Nicka(Dominika Banevi)/ LTU(リトアニア) 左からISSIN、Shigekix、Hiro10の順 B-BoyGold:Shigekix(半井 重幸)/ JPN(日本)Silver:ISSIN(菱川 一心)/ JPN(日本)Bronze:Hiro10(大能 寛飛)/ JPN(日本) 日本初開催の世界選手権を経て、日本人選手たちが向かうのは名古屋の地で行われるアジア大会 日本国内では初開催となった世界ダンススポーツ連盟(WDSF)公認の世界選手権。まさに世界最高峰の戦いが繰り広げられ2025年が締め括られた。そして日本人選手にとっては、本大会でTOP3に入り、かつ最上位となったB-Boy・B-Girl各1名が2026年9月に愛知県名古屋市で開催の第20回アジア競技大会への出場資格を獲得できることから、今大会で優勝したB-Boy ShigekixとB-Girl Ayumiが出場権を獲得。来年もここ日本で大きな国際大会が開催されるこのブレイキン。今後も日本人選手たちの活躍はもちろんのことブレイキンシーンのさらなる発展に目が離せない。





