エンタメの甲子園!新種目も開催、高校生たちが頂点を目指す【ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2025】

2025.10.01
写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

2025年9月28日(日)、ダブルダッチシーンで唯一無二の存在感を放つ高校生大会、ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2025が開催された。SHOWCASE OPEN部門ではNo Logicが優勝。1 on 1 BATTLE中学生部門はYuNが制し、高校生部門ではSHU-BOYが頂点に立った。

KIMI×REG☆STYLEのパフォーマンスで幕開けから観客を魅了!

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

スペシャルアンバサダー・MCの KIMI(DA PUMP) と、シーンを牽引するプロダブルダッチチームREG☆STYLEがタッグを組み、番組での共演経験を活かした息の合ったパフォーマンスで、5年目のステージを一気に熱狂の渦に包み込んだ。

オープニングからアンバサダーである彼らが登場すると、会場は大歓声に包まれ観客の期待感が一気に最高潮に。5周年を彩る華やかな演出と力強いパフォーマンスで、ITADAKIのステージは初めから観客の心をつかむエンジン全開状態で幕を開けた!

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

さらに、エンターテイメント性を審査する特別ジャッジとして、お笑い芸人のパンサー 尾形貴弘が昨年に引き続き登場。加えて、“背中男”の異名でSNSを席巻するダンサーの小山銀次郎、そして世界的な大会で数々のタイトルを手にしてきたB-GIRL AYANEもジャッジとして参加し、豪華な顔ぶれが高校生たちの戦いを見守った。

今大会は、チームパフォーマンスを競うSHOWCASE部門、個人のスキルがぶつかり合う1 on 1 BATTLE部門、そして今年から導入された新種目「ICHINUKE」の3つのカテゴリーで構成され、各種目でドラマが生まれた。

新種目「ICHINUKE」柏なわとびクラブが初優勝

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

5年目にして導入された新競技「ICHINUKE」。これは、ダブルダッチの基本技である「1抜け」を、技術力だけでなくエンターテイメント性からも評価する新たな試みだ。ジャンプの回数だけでなく、REG☆STYLEが掲げる『Cool & Funny』の精神に基づき、衣装や立ち振る舞いのカッコよさを評価する「Cool点」と、観客を沸かせるユーモア溢れるプレイに与えられる「Funny点」が加点され勝敗を左右した。

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

この記念すべき初代チャンピオンに輝いたのは柏なわとびクラブ! 47回のジャンプに加え、「Cool点」の3点が加算され50点を獲得。Cool点の加算による順位の入れ替わりもあり見事初優勝を果たした。

1 on 1 BATTLE 中学生部門はYuNが優勝

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

未来の高校生世代を担う1 on 1 BATTLE中学生部門の決勝戦はそうた(高槻ダブルダッチスクール)対YuN(ダブルダッチスクール Be Color)の対決となった。ブレイキン、パワームーブを織り交ぜたスタイルを得意とするYuNが去年の悔しさをバネに攻めたムーブを披露。ダイナミックな動きを武器に会場の空気をモノにし初優勝を果たした。

1 on 1 BATTLE 高校生部門はSHU-BOYが優勝


写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

メインコンテンツの1つである1 on 1 BATTLE高校生部門の決勝戦はSHU-BOY(Ja☆p Steady Fam)と(DDFAM)の対決となった。去年の中学生部門準優勝の雪辱を果たすべく参加した高校1年生のSHU-BOYが初の高校生部門で優勝を勝ち取った。

1 on 1部門では勝敗を懸けた真剣勝負でありながらも、選手同士の互いへのリスペクトが随所に感じられた。技を決めた瞬間の歓声に応える際や、相手の巧みなプレーにリスペクトを送る場面も多く、勝つことだけでなくダブルダッチを通じた友情やスポーツマンシップが際立ったシーンが見られた。

パンサー尾形貴弘が選出!「サンキュー!!賞」をTëtraPödが授賞

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

エンターテイメント性を審査する特別ジャッジとして、昨年に引き続き登場したお笑い芸人のパンサー尾形貴弘が「サンキュー!!賞」を選出。受賞したTëtraPödは尾形貴弘とともに一抜けを披露。即興のコラボレーションに会場は大きな盛り上がりを見せた。

SHOWCASE STEP UP 部門 優勝 KRIEGER

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

ダブルダッチ歴1年未満のメンバーが半数以上を占めるチームを対象としたSTEP UP部門。 昨年のITADAKI 2024でも優勝を果たしたKRIEGERが、新たなメンバーも加えた新体制で今年のSTEP UP部門に挑み、見事優勝を飾った。

ITADAKIのプロジェクトとして REG☆STYLEのKO-YAが日体桜華高校ににワークショップを行ったことがキッカケで発足!そして乱縄所属Drunk BatのAYAが2年連続コーチを務め、2連覇のステージを目指して活動してきた、日本体育大学桜華高等学校ダンス部のメンバーによるチームだ。

登場から舞台を降りるまで、会場はまさに彼女たちの世界に引き込まれた。メンバーの過半数がダブルダッチを始めてから1年以内というフレッシュさを感じさせない堂々たるパフォーマンスで、ダンスで培った表現力と息の揃ったチームワーク、さらに各自のスキルの高さを存分に発揮し圧倒的な存在感を放った。

SHOWCASE OPEN 部門 3位 Anela

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

今年も数々の強豪チームが集結し、ハイレベルな戦いが繰り広げられたOPEN部門。大会が開催された川崎を中心に活動するJUMPS KAWASAKI所属のチーム、Anelaは圧倒的な技術で観客を魅了した。ピカイチのロープトリックに、各メンバーの個性が光るムーブが随所に散りばめられ、一瞬たりとも目が離せない。

さらに、細部まで抜かりない全体の動きと、息の揃った振り付けがチームのまとまりを高め、ステージ全体に一体感を生み出し見事3位を獲得。Anelaは技術力と個性、そしてチームワークのすべてを兼ね備えたチームであることを証明した。

SHOWCASE OPEN 部門 2位 BAN FOOT

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

BAN FOOTが挑んだのは、最初で最後となるITADAKI。ステージに立った瞬間から放たれる存在感があった。観る者を惹きつける力強さ、そして感情を宿すような表情が印象的で、一瞬たりとも目を離せないパフォーマンスとなった。

その熱量と完成度は観客を魅了し続け、BAN FOOTは見事準優勝を獲得!彼らにとってITADAKIはこれで最後であったが観客の記憶に残る強烈な印象を残して締め括った。

SHOWCASE OPEN 部門 優勝 No Logic

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

常に大会上位へ食い込み、その名を轟かせてきた実力派チームNo Logic
昨年の ITADAKI では3位表彰台に輝いたものの、チームとしては優勝を狙っていただけに、その結果は悔しさの残るものだった。

そして迎えた今年の ITADAKI。4人の息の合ったパフォーマンスは、仲の良さがそのまま演技に表れ、各々のスキルの高さも存分に発揮。高校3年生3人にとって、これが最後のITADAKIとなる集大成のステージで、観客を魅了し審査員からも高評価を受け、ついに悲願の優勝を勝ち取った。

さらに、9月に行われたDouble Dutch Delight EAST では準優勝・2位表彰台に輝き、10月に行われるDouble Dutch Delight Japanへの出場権も獲得。頂点を掴んだ勢いそのままに、次なる舞台でどんな飛躍を見せてくれるのか――期待は高まるばかりだ。

関東学生選抜 “OSTEN 12th” がGUEST SHOWCASEで登場

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

学生シーンで今最も勢いのある9名が集結した「関東学生選抜 OSTEN 12th」
確かなスキルと学生ならではの情熱を乗せたパフォーマンスで、会場を魅了した。エネルギーあふれるショーケースは、観客の心を一気に掴み、熱気に包まれた会場をさらに盛り上げた。

このチームのパフォーマンスは中学生や高校生にとって、努力や挑戦の目標となる姿そのもの。若い学生世代に「こうなりたい」「次は自分もあの舞台に立ちたい」と思わせる、刺激的で背中を押される瞬間となった。

1 on 1 BATTLE 優勝 YuN & SHU-BOY 独占インタビュー!

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

おめでとうございます!優勝した率直な気持ちを教えてください。

YuN:ずっと憧れだったこのITADAKIの舞台で優勝できて嬉しいです。
SHU-BOY:最高なお客さんに囲まれた空間の中で優勝することができて本当に嬉しいです。

去年の悔しい思いから今日まで、どんな気持ちで準備してきましたか?

YuN:去年負けたのが本当に悔しくて、その時からずっと“次は絶対優勝する”っていう気持ちでやってきました。
SHU-BOY:去年は準優勝だったため、すごく悔しい思いをしました。そこから優勝を目指して努力を続けてきたので、今日こうして結果として優勝を残せたことは本当に嬉しいです。

今後の目標を教えてください!

YuN:自分自身今中学2年生であと4回ITADAKIに出場ができるので5連覇を目指しています。ONE’Sでも優勝を目指しています。
SHU-BOY:自分はあと2回ITADAKIに出場できるので、両方とも優勝して高校生で三冠王を達成したいと思っています。そして、ずっと憧れてきたONE’S FINALという舞台にも、一日も早く立ちたいです。

SHOWCASE OPEN 部門 優勝 No Logic 独占インタビュー!

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

優勝のお気持ちをお聞かせください

SUZU:「めっちゃ嬉しい!」
Yu-Yu:「ちょー嬉しい!」
Pico:「やっとって感じ」
NoNo:「本当にやっと…」

表彰式での涙の裏側にはどんな気持ちがあったんですか?

Pico:「自分がミスしちゃって、3位や2位のチームも本当に良かったから、正直4位かなって思ってました。呼ばれた瞬間、安心の涙と嬉し涙が一気に出ちゃいました。」

Double Dutch Delight Japanに向けてコメントをお願いします

SUZU:「今日のITADAKIでJapanに向けてすごくいい経験ができました。Japanではラストのノーロジを最高のパフォーマンスで届けられるように、練習を楽しみながら頑張りたいです。勝ちます!」
みんな:「絶対勝ちます!ニューヨーク行きます!!」

チームの今後について、考えていることがあれば教えてください

SUZU:「3人が高校3年生、1人が高校2年生です。来年は大学生になるので大会には出ませんが、これまで通りイベント出演や『No Logic』としての活動は続けたいです。」
Pico:「解散はしません!」

最後に

写真提供: ©︎ITADAKI 2025, Photo by Miz-ki

5周年を迎えた「ITADAKI」は、ダブルダッチが単なる競技ではなく、観る者すべてを巻き込む最高のエンターテインメントであることを改めて示した。特に新種目「ICHINUKE」では、技術だけでなく「Cool点」や「Funny点」といったユニークな評価軸が導入され、高校生世代の真剣勝負が繰り広げられる中で、選手たちの表現力やユーモアが爆発。さらに、互いへのリスペクトや仲間との絆が垣間見える、心に残る熱い瞬間が数多く生まれた。

お笑い芸人、世界的ダンサー、B-GIRLといった多様なカルチャーの審査員が見守る中、高校生たちは世代を超えた観客を熱狂の渦に巻き込んだ。この大会は、ダブルダッチを知らない人にもその魅力がストレートに伝わる、まさに「エンタメの甲子園」と呼ぶにふさわしいイベントとなっていた。ステージ上で繰り広げられた数々のドラマは、多くの人の心に火をつけ、新たな挑戦への一歩を踏み出すきっかけを与えてくれただろう。

開催概要

「ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2025」
日時 : 2025年 9月28日(日)
会場 : 川崎ルフロン
主催 : ITADAKI 実行委員会
共催 : 川崎市 / INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 実行委員会
主管 : 有限会社 OVER THUMPZ / 株式会社 KOERU
協力:日本学生ダブルダッチ連盟
オフィシャルパートナー : ポカリスエット / チャンピオン
サポーター : 川崎LeFRONT、$TREAM
メディアパートナー : FINEPLAY

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