連載企画「ALL STYLE JUMPERS」vol.1〜関西を引っ張る新時代プロダブルダッチチーム「NEWTRAD」 四者四様の想いとは

2019.04.12
FINEPLAY編集部

2016年6月に関西初となる男女混合プロダブルダッチチームとして結成した「NEWTRAD(ニュートラッド)」。現在エンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のメキシコ・カンクン公演「JOYA」とワールドツアー「VOLTA」で活躍する、関西発のプロダブルダッチチーム「alttype(オルトタイプ)」の意志を引き継ぐ新生チームとして誕生しました。結成3年弱にも関わらず、海外のパフォーマンスショーにも多数出演し、ダブルダッチの魅力を多くの人に伝える彼らは今、どのような想いを持ってダブルダッチをしているのでしょうか。ダブルダッチインタビュー企画「ALL STYLE JUMPERS」vol.1、始まります。

NEWTRADプロフィール

   様々な世界大会で好成績を残した経歴を持ち、さらに全員平成生まれという若手メンバーが一挙集結して結成。音・縄・体を巧みに使いこなし、洗練されたしなやかさと超人的な動きから繰り出されるNEWTRADのダブルダッチパフォーマンスは、多様な表現力であらゆる人を巻き込み、魅了する。また、個々でもダブルダッチだけでなく、MCやデザイン、モデル、アクロバットなどマルチな才能を持ち、多方面で活躍中。チームとしてもブレないスタイルを持つNEWTRAD。 その名のとおり、“新伝統”を創りだすことが期待される。

STR(サトル)

 幼少期からダンスを経験、大学生になってかねてから興味があったダブルダッチの世界へ。学生時代は世界大会での優勝や、関西選抜への選出など数々の経歴を残す。ショーの構成をプロデュースする能力にも長けており、今まで見たことのない技や色を作りだすことを得意とする。

Uryna(ユリナ)

 新体操、ストリートダンスなどの様々な経験を活かし、衣装、メイク、ヘアメイク、などきめ細やかなこだわりがあり、業界内で、”女性らしさを活かすプレイヤー”として名をとどろかす。プレイヤーとして多くの世界大会で好成績を残すだけでなく、TV番組リポーター、MC、モデル、また英語力を活かした海外活動と幅広い活躍も。

AI(アイ)

 大阪生まれ、神戸育ち。ダブルダッチだけでなく、ファッションや音楽、アートなどマルチにわたってセンスを発揮し、自由なライフスタイルと共に発信し続けている。大会のたびに発売しているAIデザインによるTシャツは男女問わず人気。キッズレッスンにも力を注ぎ、大人にも子供にもたくさんの愛情を注ぐ先生としての一面も。

MAXIMA(マキシマ)

 チーム最年少メンバー。業界でも随一を誇る超人的なアクロバット能力を持ち、数々の大会で結果を残す。持ち前の能力を生かし、ブレイクダンスのバトルやSASUKEへ出場も。日々挑戦を意識して練習に没頭し、繰り出されるアクロバットムーブはファンが多い。

S→STR

U→Uryna

A→AI

M→MAXIMA

関西に新しい伝統を巻き起こす。NEWTRADが結成したきっかけとは

20166月、当時大学卒業して個々でダブルダッチプレイヤーとして活躍していた、STRさん、Urynaさん、AIさんと大学4年生のMAXIMAさんで結成したNEWTRADですが、きっかけはどのような出来事だったのでしょうか?

笑いを交えながら和やかなインタビューでした

S:NEWTRADは、関西初のプロダブルダッチチームとして関西のシーンを引っ張ってきたalttypeがシルク・ドゥ・ソレイユに選ばれて海外に行くことが決まった時に、先方の都合で5人チーム中4人が行くことになり、最年少のNao-Zさんが関西を引っ張っていくプロチームを絶やさないために作ったんです。4人それぞれがNao-Zさんから直接連絡が来て、集まりました。

U:STR、AI、Urynaの3人は同期で、大学生の現役時代は互いに切磋琢磨して戦いあったライバル同士でした。引退後は個々に活躍して、3人は卒業しても就職の道を選ばずに当時はそれぞれが別の場所でダブルダッチをしていたんです。私は自分で何かを生み出していくことが好きで、パフォーマーとしての道を選びたいと思い、就活をやめました。当時は、自分でダブルダッチスクールを始めたり、ダンスチームを結成したりしていましたね。

A:私はファッションやデザインが好きで、自分を表現することは譲れない部分でした。なので、就活が始まったら一斉にみんな黒髪にしたりスーツを着たりすることに疑問を持って、思い切って就活をやめました。やりたいことが多い自分だからこそ、切り開ける道があるんではと思ったからです。すぐに金髪にしましたよ(笑)ダブルダッチスクールのアシスタントをしながら、友だちとファッションブランドを立ち上げたりしていましたね。

何かを生み出すことが好きだというUrynaさん

S:僕は大学生の現役時代からalttypeにずっとお世話になっていて、ダブルダッチで生きていく道を切り開いていく所を真近に見ていました。就活で「やりたいことはなんだろう」と考えた時に、ダブルダッチしか思い浮かばなくて。何をどうしたらいいか分からなかったけど、とにかくダブルダッチを続ける道を選んで、大会に出たりレッスンのアシスタントをしたりしていました。

M:僕は当時、消防士になろうと思って公務員試験の勉強をしていました。消防士になりたい理由も、体を動かすのがとにかく好きで、普通に仕事したら体が鈍るから…という理由でした(笑)でもダブルダッチをずっとしたい気持ちは強くあったので、Nao-Zさんから声がかかった時は嬉しかったですね。

かっこいいプレイが定評の2人。笑顔で当時を振りかえる

U:普通は「プロチーム作ろうぜ」ってメンバーが集まって結成するものだと思うんですけど、私たちは声がかかってから初めてミーティングするまで誰がいるか知らされてなくて(笑)こういった形で結成するのって、珍しいですよね。

S:いざ結成して発表ってなった時に、まさかのNao-Zさんもシルク・ドゥ・ソレイユに呼ばれて海外に行くことになり。そこで4人編成のNEWTRADが生まれました。今までalttypeが作り上げてきた関西のシーンを引き継いでいくことから、新しい伝統を意味する「NEW TRADITIONAL」から名付けました。

ダブルダッチの枠を超えたパフォーマンスチームへ。NEWTRADの目指すスタイルとは

ダブルダッチプロチームの中で最年少かつ、珍しい男性2人・女性2人のチーム編成として生まれたNEWTRAD。4人それぞれの個性が強いところが魅力的ですよね。またダブルダッチの枠を超えたファッションやライフスタイルの発信も興味深いです。NEWTRADならではの特徴といえば、どのような点でしょうか。

A:「ダブルダッチが好き」という共通項がありながら、一人ひとりがそれぞれの夢やビジョンを強く持っていることが特徴ではないでしょうか。個性やキャラクターの違いは特に大事にしています。

「それぞれの夢やビジョンを強く持っている」と話すAIさん

U:私はダブルダッチを全方向的に広めていきたくて。ファッションやライフスタイルが好きだなと思った人がたまたまダブルダッチプレイヤーだったっていう流入もいいと思うんです。そんなきっかけからダブルダッチに引き込んでいきたくて、さまざま発信を行なっています。私とAIはファッション・ビューティー・カルチャー情報を発信している雑誌「NYLONブログ」のブロガーとして、美容やファッションに関する発信も行なっていますので、ぜひ読んでくださいね!

NYLONブログ

AI

Uryna

S:女子2人は本当にそういった発信が好きですね。男子2人はどちらかというと、練習したり体を動かしたり、SNSも練習動画ばっかりです(笑)そういった個性の違いも面白いんじゃないかと思います。

M:僕は、アクロバットの幅をもっと広げていきたくて、ブレイクダンスの大会に出たり、SASUKEに出場したりもしています。こうした機会を通して他ジャンルから刺激も受けますし、どんどん新しい技を取り込んでいけたらなと。

年末にはSASUKEに出場したというMAXIMAさん

S:NEWTRADの特徴と言っていいのかは難しいですが、あえて今、チームで大会に出るという選択肢を取っていません。それぞれが別のチームで大会に出たり、個人的にバトルに出たりはしていますが。ダブルダッチ=大会に出るというだけではないなと思うんですね。個々が「from NEWTRAD」として活躍しているからこそ、僕たちは別路線で盛り上げることができるんじゃないかなと思っています。

U:「なんで出ないの?」って言われることは多いですけどね。その分、内側に熱を持って一人ひとりがシーンに対して影響力を持てるよう頑張っていけたらいいんじゃないかなって。個々が大会に出ることには寛容ですが、もちろんその分背負うものを背負って出てもらっています。でも一番は、やりたいことを優先しているのが良いところだなと思います。

A:最近やっと、「ダブルダッチのどのチームでも」ではなく、「NEWTRADに出演してもらいたい!」というクライアントが増えてきました。私たちは普段、ダブルダッチっぽいパフォーマンスだけでなく、海外のサーカスイベントのためにレトロな世界観を表現したり、香水のプロモーションイベントでブランドの世界観を表現したりとテーマ性を持った作品づくりを得意としています。
なので、ダブルダッチのスキルは磨きながら、ダブルダッチの枠を超えてエンターテイメントの大会など狙っていけたらいいですね。それぞれ世界大会に出場した実績の持ち主なので、そんな時は私たちのやり方で世界一を狙いたいです。

モナコで制作したPV。サーカスショーの合間に作成したそう。

モナコではレトロな世界観をテーマに公演

ブランドの世界観を表現するパフォーマンスを披露することも

S:でも今後、ダブルダッチの大会にでてやりとげたいことが出てきたら、出ます。なのでそれまで待っていてくださいね(笑)

結成して3年。新しい伝統をつくるNEWTRADの目指すこれから

結成して約3年ながらも、Little Glee MonsterのMV出演やテレビ番組への出演などどんどん活動の幅を広げていっていますね。今後の展望について、聞かせてください。

A:2016年に結成してからやく3年が経ち、私たちもチームらしくなってきて余裕も生まれてきました。やっぱり、チームは結成してから一つにまとまるまでは時間がかかるなあと感じますね。お互いへのリスペクトを大事に、好きなことを突き詰めていけたらなあと思います。

U:自分にはないものを持つ、バラバラの4人がいるのが面白いですね。これからも個性を大事に、どんどん考え方や自分たちが良いと思ったことを発信していきたいです。

女性が憧れるダブルダッチプレイヤーとして注目度が高い2人

M:僕は最年少として、大学生やキッズの子たちをもっと巻き込んでいきたいですね。たくさんのプレイヤーと一緒に練習したり、イベントに出たり、飲みに行ったりして、ダブルダッチのシーンをもっと盛り上げていけたらなあと思います。

A:私はデザインやファッションなど、どんどん幅を広げていきたいです。最近はTシャツやフライヤーのデザインも任せてもらっていて、やりたいことを伸ばしていける場所があることがありがたいなと思っています。

U:私は、ファンづくりを大事にしていきたいと思っています。最近は色んなパフォーマーの方とお仕事することを通して、一人ひとりの発信力ってすごいなあと感じていて。人に喋りたくなるような人柄が魅力のチームになれたらなあと思っています。話題性のあることにも、どんどん挑戦していきたいですね。

S:僕は、今まで関西のダブルダッチシーンを作ってきたalttypeの意志を絶やさず、これからも関西のみならず日本のダブルダッチシーンを動かしていくチーム「NEWTRAD」として成長していきたいです。

そのために、ダブルダッチの枠にとらわれず、エンターテイナーとしての幅を広げていく必要があると思います。自分たちがアンテナを張って視野を広く持ち、NEWTRADの世界観に1人でも多く巻き込み、出会った人の心を動かしていけたら。それが、ダブルダッチシーンを広げて新しい発見をもたらす貢献に繋がるのではないでしょうか。

そして、ダブルダッチのプロチームの中でも今までにない、「新伝統」を作り上げるチームを確立していきたいと思っています。4人の個性を武器に、突き詰めていきたいですね。これからも応援よろしくお願いします。

リーダーとしての意気込みを話す

いかがでしたか?ダブルダッチの枠にとらわれず、常に新しい挑戦を続けるNEWTRAD。これから、どんなダブルダッチの「新伝統」を私たちに見せてくださるのでしょうか。4人の活躍は、下記のアカウントからぜひチェックしてくださいね。

文・小田切萌

執筆者について
FINEPLAY編集部
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