FINEPLAY編集部がアクションスポーツの魅力をDig! 「ダブルダッチ」の歴史や種目、観戦ポイントをPick up

2020.05.25
REGSTYLE/ photo by AYATO.

東京オリンピックへ向けて注目度が高まるアーバンスポーツアクションスポーツの魅力をFINEPLAY編集部がDig。今回、本物のSUV Jeepが実施するRealスポーツコンペティション「Jeep Real Games 2020」とのタイアップ企画第一弾として「ダブルダッチ」の歴史や種目、初めて見る人も楽しめる観戦ポイントを紹介する。
世界でも高いレベルで注目されるダブルダッチ。競技人口も続々と増え、1年間に1回以上ダブルダッチをした10代の推計人口は35万人以上。また、世界約60カ国以上(アメリカ・イギリス・ベルギー・南アフリカ・香港など)で競技されており、ますますの発展が期待される。
FINEPLAYフォトグラファーが切り取った、プレイヤー達のスタイル溢れるフォトも多数掲載、お見逃しなく。

「ダブルダッチ 」の歴史

ダブルダッチは、300年以上前ハドソン川のほとりのニュー・アムステルダム(現在のニューヨーク)に入植したオランダ人によってアメリカに持ち込まれたなわとび。ダブルダッチという言葉は、オランダ人が複雑でおかしなことをした時に、それを指して言うイギリス人の俗語で、イギリス人がこのゲームにダブルダッチという名を付けたのだという。

家の前の狭い道路でも、わずか2本の物干しロープがあれば出来ることから、当時、子ども達の間に広まっていきましたが、交通が激しくなり遊びも豊富になった1950年代の終わり頃から、ダブルダッチは廃れ、忘れ去られていた。

1973年、ニューヨーク市警の2人の警察官がダブルダッチを楽しむ女の子達の姿にヒントを得て、スラム街で急増する少年・少女の非行に歯止めをかけるため、ルールを作り、新しいスポーツとして再生し、普及活動が始まった。翌74年に「第1回ダブルダッチ・トーナメント」が開催され、現在では全米で人気のスポーツのひとつとなり、若者、子ども達を中心に世界に広がっている。

全世界に広がりを見せるダブルダッチ / Photo by kazuki

「ダブルダッチ」の種類

ダブルダッチを構成するのは、縄を跳ぶ人=ジャンパーと縄を回す人=ターナー。人数は3人〜無制限で、大きく分けると総合的なパフォーマンス力が問われる種目と技術力が問われる種目に分かれる。その中でも、一般的に見られる3つの形を紹介する。

フュージョン(デモンストレーション、パフォーマンス)

アクロバットやダンス、スピードなどの技を縄の中で繰り広げながら、音楽を融合(フュージョン)して行うパフォーマンスのこと。DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPANやDOUBLE DUTCH CONTESTなどを中心に、大規模な大会に多くのプレイヤーが挑戦している。自由度が高く、使う曲や衣装もチームのコンセプトによってさまざまだ。大会のたびに新たな観点を持ったパフォーマンスが生まれているので、ぜひ一度生で見てみて欲しい。

REGSTYLE/写真提供:DDC実行委員会

バトル

ランダムに流れる音楽に合わせて、決められた制限時間内に交互にダブルダッチの技を繰り広げながら優劣をつける。1on1、3on3、チーム対抗などさまざまな形がある。プレイヤー同士が闘志をむき出し、ダブルダッチを武器にして戦う様子は必見だ。

ダブルダッチを武器にバトル / Photo by kazuki

スピード

決められた時間にいかに速く跳ぶことができるかを競い合う種目。ジャンパーの左足が床についた回数を数える。ジャンパーを固定して3人で行うシングルスとジャンパーが途中で交代して4人で行うダブルスがあり、2分間のシングルス公認日本記録は2014年にJump☆monstarの社会人レギュラーの女の子4人チーム『DIANA』がJAPAN OPEN’15 EASTで出した427回で、ダブルス公認日本記録は同年、日本体育大学の『惚翔魁』がADDL World Invitational Championshipで出した415回。

速さを競うスピード / 写真提供:IJRU実行委員会

「ダブルダッチ」の観戦ポイント

ダブルダッチを知らない人に向けて、4つの観戦ポイントを紹介する。このポイントを抑えて、一緒に「ダブルダッチ」を楽しもう!

オリジナリティあふれるパフォーマンス

ダブルダッチのフュージョン(パフォーマンス)では、ブレイクビーツを使ったかっこいいチームもあれば変な衣装を着て笑わせにかかってくるチーム、レゲエミュージックで会場を南国一色の染めるチームなどさまざま。ある意味、2本の縄を跳んでルールを守っていたら「なんでもできる」という魅力。ダブルダッチのかっこよさはチームそれぞれであり、自分たちのコンセプトや信念で観客にぶつけながら巻き込んでいくパフォーマーたちの姿をぜひ一度見て欲しい。

レゲエ調の音楽で会場を巻き込んだ / Photo by kazuki

あの人の魅せ場はなに?それぞれの得意技をチェックせよ!

ダブルダッチのフュージョン(パフォーマンス)では、全員が同じことをすることはほとんどない。チーム一人ひとりが自分の「得意なこと」を思いっきり爆発させるのがダブルダッチだ。基本的に、2倍速で跳びながらステップを踏む「ハリー」、3倍速でひたすら跳び続ける「マックス(3倍)」が難易度が高く花形としてパフォーマンスの魅せ場になりやすい。しかし、複雑化した縄の技を繰り広げる「縄技」、縄の中で行う「ダンス」や「アクロバット」も、もちろん大きな魅せ場だ。ほかにも、表情が明るく素晴らしい人がいれば、ステージにいるだけでなんだか笑ってしまう面白い人も。子どもから大人まで、パフォーマーそれぞれが個々の魅力を発揮する珍しいスポーツともいえる。パフォーマンスを見ながらそれぞれの得意技をチェックしてみよう。

個々の魅力を探してみよう / Photo by kazuki

技が成功したら一緒に声をあげよう

「ダブルダッチ」最大の特徴は「失敗するかもしれない」ということ。まず2人のターナー同士が息を合わせて縄を回し、ジャンパーとターナー同士がタイミングを合わせて技を通さないと成功しない。大事な場面で失敗して技が通らないことは往々にしてある。だからこそ、観戦するときは成功したりかっこいいと思ったら、周りの人たちと大声を上げたり手を上げたりしてエールを送ろう。パフォーマーと観客が一体化し、一緒にアツくなれるのが「ダブルダッチ」だ。

技が成功したら大声で/写真提供:DDC実行委員会

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ストリートシーンでどんどん成長をし続けている「ダブルダッチ」。チームが魅せるアツいパフォーマンスをぜひ一度体感してみて欲しい。気になったら今すぐYoutubeやInstagramで「ダブルダッチ」を検索してみて!

文・小田切萌

執筆者について
FINEPLAY編集2部
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