いよいよ今週末に控えた『ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2022』。昨年からスタートした同大会は、ダブルダッチシーン史上初の高校生をメインとしたコンペティション。昨年大盛況のうちに幕を閉じたITADAKIが、開催を夏季に改めまもなく開幕する。
今回は豪華ゲスト陣に、お笑いコンビ「2700」のツネと、社会人チームとして業界内では有名な「YUTTY KINGDOM.」そしてアンバサダーを務める「REG☆STYLE」の3組が登場!
高校生が主役となる1日を間違いない布陣で彩ってくれる彼らが今回、一同に会しインタビューを受けてくれた。
彼らがゲストという大役に際し、ステージに込める思いとは。そして高校生タブルダッチャーに期待することは何か?
※GUEST・ENTERTAIMENT JUDGEとしてご出演予定だった2700・ツネさんについて、先日新型コロナウイルスへの感染が確認され、ご出演を取り止めることとなりました。
当該記事については大会実行委員会とも協議の上、「ITADAKIに携わる関係者の熱量と思いを届けたい」という意図から、一部再編集を加え、予定通り掲載させて頂きます。
“エンタメ”色に溢れるITADAKI
「ITADAKI」という大会は他のストリート業界のコンペティションとは一線を画しており、同じカルチャー内の最前線プレイヤーだけでなく、キャストとして他カルチャーや“ストリート文化”を飛び越え、あらゆるジャンルの面々が名を連ねることが特徴だ。
この異色の大会構成について、まずITADAKIの運営にも携わるアンバサダー・KO-YAにその意図を訊いてみた。
KO-YA:
「ダブルダッチ」そして「高校生の頑張る姿」を、業界の中やストリート関係者はもちろん、それ以外のエンタメ好きの方にもご覧頂きたいという思いがあるんですよね。
ツネさんのような方がいらっしゃるからこそ、枠を飛び越えて様々な方にご覧頂ける“きっかけ”になると思っています。
――出場する高校生たちには、ITADAKIのどんな部分を楽しんでもらいたいですか。
KO-YA:
これだけのメンバーが揃っていますが、あくまで主役は高校生たちです。出場する選手のみんなには、「俺たちが主役なんだ!」という思いで臨んでもらいたいです。
業界を飛び越えて自分たちのダブルダッチを披露する瞬間なので、噛みしめて楽しんでもらいたいですね。
好奇心を持って
今回、ITADAKIの様々な企画に関与してくれていた2700・ツネ。高校生のエンターテインメント性を審査する「ENTERTAIMENT JUDGE」だけでなく、GUESTとして自身の持ちネタも披露してくれる予定だった。
アンバサダーのREG☆STYLEも「沢山笑わせてもらった」と語る、耳に残る警戒で独特なリズムネタが特徴のツネ。インタビューでは多岐にわたる活動やモットーについて訊いていた。
――最初に、このような形でダブルダッチの大会の依頼が来たときはどういった心境でしたか。
ツネ:
嬉しかったですね。実はストリートカルチャーが昔から好きで、いつか携わりたかったんです。「芸人」というお仕事とカルチャーがリンクすることが少なかったので、垣根を超えるような存在になりたいという思いはずっとありました。
――普段から色々なパフォーマンスをご覧になると伺ったのですが、ダブルダッチをご覧になったことはございますか。
ツネ:
もちろんです。つい先日も『PADMA』という舞台に出演させて頂いて。
(※) PADMA
ダブルダッチをはじめダンス・BMXやアクロバット・DJや歌など、あらゆるジャンルのパフォーマンスが混在するパフォーマンス集団。コントやお笑い要素も取り入れつつ、時折ホロっとさせる演劇を融合させた「パフォーマンス+演劇」の舞台作品を作り続けている。
ツネ:
PADMAとは付き合いも長いんです。色々なカルチャーが混在するショーが特徴なので、PADMAを見てあらゆるショーの見識が増えたといいますか。
「こんなグループがあって、こんなパフォーマンスがあるんだ」と衝撃を受けました。
――ツネさんのジャンルレスなご活躍、いち視聴者として凄いなと感心ばかりなのですが、改めてツネさんが今どんなことをやられているか、教えてください。
ツネ:
お笑い以外にも「カジサックチャンネル」(キングコング・ 梶原雄太さんのYouTubeチャンネル)のメンバーとしてや、キッチンカーを経営していたり。あとは「アマチュアナイト」というパフォーマーの大会で、アポロシアターを目指していたりもしました。
――多岐に渡る活動、凄まじいパワーを感じます。こうしたジャンルレスな活動の“原動力”は何なのでしょうか。
ツネ:
ひとえに「好奇心」なんですよ。「やりたい!」「楽しそう!」という感性の赴くままに色々なことにチャレンジしています。
色々な媒体で僕を知って頂けることが嬉しいですし、逆に僕も色々なことを知れることが嬉しいですね。
KO-YA:
先ほども話がありましたが、アポロシアターって僕らダブルダッチプレイヤーにとても縁がある場所なんですよね。
ITADAKIのおよそ1カ月後にスタートする「Double Dutch Delight」(ダブルダッチデライト) という大会は、日本決勝を勝ち進むとアポロシアターでパフォーマンス出来る機会があって。
YUI:
REG☆STYLEだと私とKEITAがそのステージに立ったことがあって、KEITAは優勝しています。
ツネ:
ワオ! マジですか?!
KEITA:
いやーもう、最高でしたね。アポロシアターに行ったらこれをやってもらいたい、みたいなことも色々あります(笑)。
――ツネさんがアポロシアターへの挑戦を報告している動画の1つで「ネタ作り」「練習」「ネタの調整」「ネタ見せ」など、やらなければならないことを列挙されていたと思うのですが、動画を拝見していて「ダブルダッチプレイヤーと一緒だ」と思ったんです(笑)。
――そんなダブルダッチにも通ずる部分がお持ちのツネさんからご覧になる、ダブルダッチの印象を教えてください。
ツネ:
むちゃくちゃ特殊だと思うんです。アクロバット、ダンス、根底にある“なわとび”の要素など、あらゆるジャンルがまとまっていますよね。
普通はまとまらないんじゃないか?と思う部分が1つになって形になっていることが凄いです。
YUI:
もうそれはよくダブルダッチをご覧の方の目線じゃないですか(笑)。嬉しいですね。
そんなツネに、中高時代からダブルダッチを始めたREG☆STYLEのKAIと、YUTTY KINGDOM. のYoshが「高校生のダブルダッチ」の魅力を語ってくれた。
KAI:
ダブルダッチって1人じゃできない。だからこそ、1つの目標にメンバー全員で向かうときの熱量があります。これは容易く大学生や大人には出せない、ひたむきで情熱的で、見ていても常に感動が続くような。
技術云々を超えた“純粋な感動”を感じます。
Yosh:
ダブルダッチって男女の優劣がなく、むしろ珍しい男女混合のスポーツです。KAIさんも言ってくれましたが、チームワークの育まれ方もこれまた特殊。ダブルダッチという競技ならではの「空気感」を見て、感じて頂きたいです。
ツネ:
めちゃくちゃ楽しみですね!
僕のパフォーマンスのコンセプトとして「バカになる」というものがあって。高校生たちもとにかく全身全霊で、なりふり構わずそのステージに思いを注ぎ込んで欲しいですね。
新型コロナへの感染が確認され、当日は残念ながら出演できなくなってしまったツネ。しかし、SNSでは事前に撮影されたコラボ企画も実施されるということで、そちらも是非お楽しみ頂きたい。
そして、ツネの熱い思いを受け取るように代演を務めるのは、お笑いコンビ「ダイノジ」の大地洋輔。
エアギター世界一になったプロフェッショナルなパフォーマンスをはじめ、お笑いだけでなく、歌舞伎や舞台にもチャレンジするなど、多岐にわたって活躍する大地。当日のGUEST SHOWにも期待が集まる!!
「ダブルダッチが好き」の一心で
2組目のGUESTは「YUTTY KINGDOM.」(ユッティキングダム)。
社会人チームの先駆けとして活動している彼らは、2017年の「DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD」(世界大会)パフォーマンス部門で見事優勝。
今年の3月に映像審査で行われた「DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN」(国内大会)でも準優勝に輝き、世界大会へ駒を進めた。
結成当時は前例のなかった社会人との“二足の草鞋”で、今となってはシーンの憧れとして定着した彼ら。
今回、チーム名にもなっているメンバーのYUTTY(ユッティ)と、高校時代から本格的にダブルダッチを始めたYosh(ヨッシュ)の2人に、チームを代表して思いを聞いた。
――本格的なダブルダッチ活動と社会人との両立はなかなか難しいことだと思うのですが、皆さんのそのバイタリティはどこから湧き上がってくるのでしょうか。
YUTTY:
全員目立ちたがり屋なんですよね(笑)。そしてダブルダッチが本当に好きなメンバーで、ステージが大好きなんです。
――なるほど(笑)。ただ「ステージが好き」と言っても、良いと思える経験だけではなかったとも伺います。
Yosh:
そうですね。チームを結成して8年目ですが、負けた経験のほうが多いです。
でもステージは好き。ステージが好きで挑戦して、負けて悔しい。だから「次のステージに立ちたい」という気持ちがより強くなる。
負けたくはないですが、心のどこかで負けすらも楽しんでいるんだと思います。
――今となっては「YUTTY KINGDOM.」というチームに沢山の学生が影響を受けていますが、メンバーで今日お越しのYoshさんと、ITADAKIではDJも兼任されるt.taishiさんは、それぞれ中高時代からダブルダッチをプレーされています。
Yosh:
僕のきっかけは中3ですね。実家は剣道一家で、僕も剣道をやっていたのですが、文化祭で「DIANA」(ディアナ) というチームと昼休みに一緒に練習したときに、「うわ、これだ」ってなって。
剣道には剣道の良さがありつつも、その時は仲間と笑って楽しく練習するようなスポーツの経験がなかったので、一気に引き込まれたんです(笑)。
その日家に帰って、すぐに「剣道を辞める」と両親に伝えて、高校からダブルダッチに励もうと決意しました。剣道で決まりかけていた高校の推薦もあったので余計に反対されましたが、あの瞬間の衝撃が今でも繋がっているので、決断は正しかったなと。
Yosh:
その後すぐにダブルダッチにどっぷりはまって、中学の卒業時に「DOUBLE DUTCH CONTEST VOL.8」という大会に出たのですが、ミスが多くとても悔しい思いをしました。
「これは真剣にやらないと勝てないな」と決意を新たにして、高校では部活動に所属せず、学校が終わったらチームで集まってひたすら練習する日々でした。
YUTTY:
Yoshが高校生の時のチーム「high BARO」(ハイバロ)では優勝していたよね。最初にダブルダッチを始めた大学生のころは画面の向こう側の人でした(笑)。
KO-YA:
high BAROといったら、当時の高校生だけじゃなく、色々な世代に影響を与えたスターチームだったもんね。
――一方でtaishiさんは、REG☆STYLEのKAIさんと同じ高校というご関係で、KAIさんも高校時代からダブルダッチを始められたと伺いました。
KAI:
高校生の時のタイシは大トガリ人間でしたね(笑)。
僕がダブルダッチ部に入りたいと思ったものの、その時は男子が僕1人で。良くも悪くも目立っていたタイシに声を掛けたら、体験に来てくれたんです。
そしたら体験が楽しかったのか、気怠そうに「やるわー」って(笑)。
YUTTY:
タイシっぽいエピソードだなあ(笑)。
KAI:
でも当時は仲が悪かったんです。トガったタイシとそうじゃない僕、なかなかウマが合わなくて。でもその後は2人で同じサークルに入って、今でも毎週のように会っています(笑)。
ダブルダッチの1つの良さがここですよね。こうしてかげかえの無い仲間と出会えることと、性格が真逆の人間でもそうなれること。
ダブルダッチ歴としては15年で、今僕らが30歳なので、人生の半分がダブルダッチということになります。
――そんなティーン時代からダブルダッチを始められたYoshさんは、この「ITADAKI」という大会をどのような思いでご覧になっていますか。
Yosh:
高校生がフィーチャーされる大会って本当になかったから、羨ましいですよね。
そしてこのステージによって、その下の世代も活性化すると思いますし、高校を卒業した子は大学生になっても続けて、社会人になっても続けることもあると思うんです。
――業界の黎明期を見ていたYoshさんからすると、感慨深いものがありますね。
Yosh:
野球の甲子園がそうであるように、高校生シーンが盛り上がることで、それ以外の色んな年代も盛り上がっていくと思います。この「ITADAKI」という大会が、1つの憧れの場となって、シーン活性化の中心地であり続けて欲しいです。
――ありがとうございます。最後に、YUTTY KINGDOM. のパフォーマンスを通して高校生たちに伝えたい思いなどあれば聞かせてください。
YUTTY:
僕が大学生だった頃は「プロとして残るか、ダブルダッチから離れるか」という2択でした。前例のない道を作るうえで、REG☆STYLEをはじめ、プロチームとして活躍していた人たちを倒してみたいという思いもあって。
練習が始まると結構大変でした。当たり前ですが、本業の傍らダブルダッチに取り組むので時間の制約があるし、金曜日の夜に会食や接待が入ったら、次の日の練習はヒイヒイ言いながらやっていたりとか(笑)。
その上、そこまで努力しても結果に繋がらないことも多かった。油断したとかじゃなくて、真剣にやって食らう「負け」。悔しかったです。
YUTTY:
けれど、最初に自分たちが決めたことだから曲げたくなかったですし、何より社会人でやっていても報われる時がある。長く続けたからこそ味わえた感動の尊さを高校生たちにも伝えたいです。
卒業を機に辞めてしまうのではなくて、5年後も10年後も続けて欲しい。なにも僕らも特別な存在だったわけではなくて、ただただ「ステージが好き」「負けず嫌い」そして「ダブルダッチが好き」という思いがあったメンバーだった、というだけなので。
“面白くて格好いい”存在を目指して
3組目は、業界をけん引するプロチーム「REG☆STYLE」。
ITADAKIではアンバサダーを務めている彼らだが、世界大会「DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD」では前人未踏の3連覇という偉業を果たすなど、パフォーマーとしても大活躍。
個人活動もチームとしても躍進し、業界の可能性を拡げ続ける彼らが、ITADAKIでもGUESTとしてパフォーマンスを披露してくれる。
――アンバサダーとしての思いはFINEPLAYの記事でも何度かお伺いしていると思うので、今回はREG☆STYLEの皆さんのパフォーマンスの部分についてお伺いしようと思います。そもそもこのチーム名には「おもてなし」という意味があると。
KO-YA:
そうです。Regaleという「おもてなし」を意味する単語が由来になっていて、“Regale Style”が転じてレグスタイル、と。
――観客を楽しませる“おもてなし”や創意工夫を感じる見ごたえのあるショーですが、何か大切にされている価値観などはありますか。
KEITA:
まず「技術がある」ということは前提ですね。技術が一番じゃないとプロは名乗れないと思います。
その上で、その技術をどう魅せるか。どれだけ見ている方々のフィルターを突破して、パフォーマンスの中にある技術や僕らの思いを伝えられるか。どれだけ観客の空気感を僕たちの味方に出来るか。
そこへの創意工夫がREG☆STYLEの魅力であり、まさに“おもてなし”だと考えています。
KAI:
大元の「何を伝えたいのか」という思いを大切にしています。
伝えたい思いに対してどんなネタや曲を載せていくのか。ここはダブルダッチャーだったら、みんな同じような作り方をしていると思います。
KO-YA:
僕らのショーのテーマとして、“クール & ファニー”というのを掲げていて。掲げているというより、無意識的にそういう思いがあるといいますか。
よく僕ら、芸人さんって本当に凄いなって話すんですよ。リスペクトしていて。
「面白くて格好いい」「格好良くて面白い」芸人さんたちの、そういう部分に僕らも魅了されているからこそ、ダブルダッチの業界の外にも通ずる、面白くて格好いいパフォーマンスを目指しています。
――確かにパフォーマンスの中には、ただ「すごい」という部分だけでなく、思わず笑ってしまうような“ファニー”な部分もありますよね(笑)。
KO-YA:
練習中もよくふざけているんですよ(笑)。
音に合わせて即興で跳ぶ“フリーロープ”という文化があって、練習でもそれを取り入れているのですが、練習が進むと段々皆がふざけだす。
そうやってふざけていると、ネタが勝手に出てくるんです。「あ、これ使えるじゃん」みたいな。
――技術があるから、思いの部分や笑いなど、エンタメ要素を足していけるということですね。当日が楽しみです。
KO-YA:
なんと今回、ITADAKIで新しいショーをやらせて頂きます。
――ワクワクしますね。新しいショーの見どころを教えてください。
KAI:
今回は前例のない形式のショーにチャレンジしています。
簡単に言うと… 短い時間に“クール & ファニー”を詰め込んで、10分間ぶっ通しでやる感じです。今までだと一度、YUIのMCを挟んで流れを止めてということがありましたが、今回はぶっ通しです。
KO-YA:
新しい試みだよね。そのままラストまで続く、僕らにとってもチャレンジングなショーです。
ITADAKIの最後に僕らのショーを見て、ファニーな気持ちになって帰ってもらいたいですね。
最後にGUEST 3組に、出演する高校生たちへのメッセージを聞いた。
Yosh:
高校生たちに一番に楽しんでもらいたいです。そして僕らは「ITADAKI」という大会を盛り上げるために頑張ります。
ダブルダッチはミスもつきものですし、上手くいかないこともあるかも知れませんが、またとない素晴らしい機会だと思うので、思う存分楽しんで欲しいです。
KENGO:
大会だから結果は出てしまう。優勝する1チーム以外は全て“負け”となってしまう。でも、それでも「楽しかった」と思い出にできるかはどうかは、結果ではなく“過程”だと思うんです。
チームメイトへの愛と感謝をもって、本番に臨んで欲しいです。それ1つで、ITADAKIにチャレンジした経験は最高なものになると思います。
ツネ:
さっきも言いましたが、僕のモットーは「バカになる」。高校生たちには全力で、直球でカマしてもらいたいですね。結果はどうであれ「自分が一番楽しむんだ!」という気持ちでやって欲しいです。
いよいよ大会まで数日を迎えたITADAKI。是非とも出演する高校生たちには「バカになって」臨んで頂きたい。ITADAKI世代には、大人にはない感動と無限の可能性を秘めている。がむしゃらに臨む姿が、きっと多くの人々の胸をうつことだろう。勝負の一日まで、残りわずか――。
開催概要
「ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2022」
日時 : 2022年 7月24日(日)
時間 : 開演 13:30 / 終演 19:00 予定
会場 : 川崎ルフロン
主催 : ITADAKI 実行委員会
共催 : 川崎市 / INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 実行委員会
主管 : 有限会社OVER THUMPZ
協賛 : ポカリスエット / ヘインズブランズ ジャパン株式会社
協力 : スキルハック / JSDDL (日本学生ダブルダッチ連盟)
後援 : 一般財団法人 日本ジャンプロープ連合 (JJRU)
協力メディア : FINEPLAY
SPECIAL EDITION
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surfFINEPLAY | サーフィン(surfing)
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fmxFINEPLAY | フリースタイルモトクロス(fmx)
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doubledutchFINEPLAY | ダブルダッチ(doubledutch)
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raceRACE
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streetSTREET
FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
●今日 ○イベント開催日
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others青森県弘前市にて世界最大級のダンス&パフォーマンス複合フェスティバル「SHIROFES.2024」を弘前公園にて5年ぶりに開催決定!2024.05.09一般社団法人Performing Arts Communityは、2016年より青森県弘前市で毎年開催している世界最大級のダンス&パフォーマンス複合フェスティバル「SHIROFES.(城フェス)」を2024年6月28日(金)、6月29日(土)、6月30日(日)の3日間にわたって開催することを発表した。 2023年SHIROFES.の様子 2024年で9回目の開催となる「SHIROFES.2024 目覚めろ、個性。燃え上がれ、弘前。」は、2023年までの会場であった「星と森のロマントピア」から、コロナ禍を経て5年ぶりに「弘前公園」へ会場を戻し、さらにコンテンツを充実させる。 2023年SHIROFES.の様子 本イベントでは世界大会を含む12個のダンスコンテンツをはじめ、豪華なゲストアーティスト、津軽を代表するアーティスト、国内屈指のゲストパフォーマーによるショーやライブのほか、海外からのゲストも多数参加が決まっている。さらに飲食ブースや子供向けコンテンツも充実の内容となっており、幅広い世代の方に参加して楽しんでもらえる複合フェスティバルとして開催される。 2023年SHIROFES.の様子 なお今回、本イベントは例年とは異なり観覧無料。誰でも気軽に足を運べる世界最大級のダンス&パフォーマンス複合フェスティバルだ。若い文化と伝統文化の融合が面白く、情報の発信をSNSやオンラインにより行っているところが1つのモデルケースになることを念頭に開催されているこの「SHIROFES.」。 2023年SHIROFES.の様子 コロナ禍ではやむを得ず中止を余儀なくされたイベントが複数ある中、運営団体が歩みを止めずアイディアを出し合い工夫を凝らして本イベントを開催し続けたことが評価され、2021年度以降国内において3つの賞を受賞した。コロナ禍を経て、過去最大の規模へと進化を遂げた「SHIROFES.」は2024年、ついに弘前公園に帰ってくる。 会場となる「弘前公園」について 弘前公園は、弘前藩主津軽家の代々の居城、弘前城の敷地に広がっている。園内のシンボルである三層の天守は、江戸時代に築かれ現在までその姿を留める、全国でも数少ない貴重な建築物である。城門や櫓、濠など当時を偲ばせるたくさんの遺構や、春のさくらまつり、秋の紅葉まつり、冬の雪燈籠まつりなど、 季節に合わせて様々なイベントが催され、弘前市民の憩いの場となっている。「SHIROFES.2024」では、市民広場に作られる特設ステージをメインステージとするほか、3ヶ所の特設ステージやライブやパフォーマンスを同時進行するなど、更に回遊できるフェスイベントとなる。大型バルーンの遊具エリア、ゲームなど子供から大人まで遊べるコンテンツが盛り沢山。会場を5年ぶりに弘前公園へ移し、開放的にパフォーマンスできる環境を作り、海外からも多くの参加者が集まり、世界最大級のダンス&パフォーマンス複合フェスティバルへと進化する。 「SHIROFES.」とは 2023年SHIROFES.の様子 「SHIROFES.」は弘前城本丸を舞台に、2016年(平成28年)より毎年開催している世界最大級のダンス&パフォーマンス複合フェスティバル。世界最高峰のダンスの世界大会やエクストリームスポーツ界トップアスリートによるステージ、津軽三味線、津軽笛、ねぷた囃子の生演奏、地元高校生書道部による書道パフォーマンス、eスポーツコンテンツや地元アーティストによる音楽ライブなど、幅広く充実した内容で開催している。 コロナ禍でも歩みを止めることなくオンラインでの開催や無観客での開催という形で継続し発信し続け、多くのファンを世界に作ってきた。 2021年11月には文化庁・スポーツ庁・観光庁「スポーツ文化ツーリズムアワード2021」大賞を、2022年3月には「ふるさとイベント大賞」優秀賞(一般財団法人地域活性化センター主催)を受賞。また、昨年2023年4月に国土交通大臣賞となる手づくり郷土賞を受賞した。2022年より会場を「星と森のロマントピア」に移し、更に規模を大きく開催してきたが、2024年コロナ禍以降5年ぶりに弘前公園で開催する。 開催概要 名称:「 SHIROFES.2024 目覚めろ、個性。燃え上がれ、弘前。」日時: 2024年6月28日(金) 17:00開場/20:30終演2024年6月29日(土) 9:30開場 /20:30終演2024年6月30日(日) 9:30開場 /20:30終演会場: 弘前公園 市民広場(〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1)費用: 観覧無料*雨天決行。警報が出た場合は弘前市民会館にて、内容を変更して開催する場合があります。*コンテンツによっては参加費が発生するものもあります。 主催 一般社団法人Performing Arts Community 芸術舞踊に関する活動を青森に根付かせ、多くの人々に芸術舞踊に親しみ、理解を深めてもらうため発足した団体。ダンサーに発表の場を作るという思いから始めた舞台公演やダンスフェスティバルなど弘前を中心に精力的に活動しています。 後援 弘前市/弘前市教育委員会/青森放送/青森テレビ/青森朝日放送/陸奥新報/東奥日報/毎日新聞青森支局/読売新聞青森支局/エフエム青森/FMアップルウェーブ/津軽新報社/弘前ハイヤー協会/弘前市旅館ホテル組合/公益社団法人弘前観光コンベンション協会/弘前経済新聞/一般社団法人アーバンスポーツ&コミュニティー スポンサー 【メインスポンサー】MITSUBISHI MOTORS/SEIKO【スポンサー】ROOKIE USA/Red Bull EZZO/NEW ERA/ROOTOTE/とんかつ まい泉/BreKin' NinJA/ラグノオ/DIAMOND/前田酒類食品販売株式会社
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othersGoProのプロフェッショナルアスリートチームに 若い「明日のスター」8名が加入!カリフォルニア州サンマテオ、2024年4月23日 GoPro は、GoProのプロアスリートチームに8名の若いアスリートが加わったことを発表した。この8名の中には、日本の若いアスリートも含まれている。9歳から17歳までのアスリートは、GoProのGrom Quest Challengeという、次世代のトップ・アクション・スポーツ・アスリートを発掘する企画で、GoProで撮影した動画投稿をして選ばれた8名だ。 Grom Questの参加者は、それぞれのスポーツで最高のパフォーマンス映像を提出した。提出はGoProのQuikアプリを通じて行われ、GoProカメラで撮影されたものである。Grom Quest Challengeは現在進行中で、17歳以下の世界中のアスリートを対象としている。 新たに契約した8名のアスリートには、GoProから金銭と機材のスポンサーシップが提供され、プロとしてのキャリアアップに役立つほか、GoProのソーシャル・チャンネルで紹介され、個人ブランドの成長に貢献する。また、GoProの世界クラスの既存プロアスリートと会い、学ぶ機会も与えられる。 ■GoPro グローバルマーケティングおよびコミュニケーション担当副社長 Rick Loughery(リック・ロックリー)からのコメント「GoProは、今日の若いアクションスポーツのトップアスリートがプロになるという夢を実現するために、支援することを約束します。Grom Quest Challengeを通じて、我々は世界で最も印象的な若いアスリートを特定しました。我々は、彼らの目標達成を支援し、彼らの才能を世界に紹介することに興奮しています。」 今回GoProのエリートチームと新たに契約したメンバー8名は水中からコンクリート上まで、さまざまなフィールドで活躍している。 ▪️河上恵蒔:スケートボード | 9歳 | 日本河上恵蒔 (かわかみ えま) は、2023年の日本スケートボーディング協会バーチカルコンテスト兼WINGRAM CUP 2023バーチカルシリーズVol. 1で優勝したほか、「バックサイド540」という技を1分間に8回決めてギネス記録を樹立した。 河上恵蒔 ▪️ネッド・ハート:サーフィン | 17歳 |オーストラリアネッドは、2023年のヤングガンビッグウェーブアワードやTracks Magazineの「Wave of 2023」アワードの受賞実績を誇るサーファーで、2023年はオーストラリアンサーフィンアワードで何度もファイナリストに残った。 ネッド・ハート ▪️コナー・スティット:BMX | 13歳 | 米国コナーは、自転車でトリプルバックフリップを決め、世界最年少記録を記録した。 コナー・スティット ▪️デューク・ウッドマン:フリーライドスキー| 12歳 | 米国デュークは、Atomicの北米ジュニアフリーライドチームの最年少メンバーであり、初参戦の国際フリースキーヤー・スノーボーダー協会 (IFSA) フリーライドシーズンのレギュラーシーズンイベントでは負けなしの4戦全勝を果たした。 デューク・ウッドマン ▪️ゾーイ・キャロル:ウェイクボード | 12歳 | 米国ゾーイは、10~13歳女子の部で2022年世界ウェイク協会ナショナルチャンピオンに輝いており、現在はジュニアプロディビジョンに参戦している。 ゾーイ・キャロル ▪️アクセル・ドミンゲス:サーフィン | 16歳 | フランスアクセルは、ヨーロッパ選手権で4位に入ったほか、現在はISA世界ジュニアサーフィン選手権で17位になった。 アクセル・ドミンゲス ▪️フィンリー・デイヴィス:マウンテンバイク | 15歳 | 英国フィンリーは、2023年のバイクパークウェールズ + Red Bullヴァンタジャムで優勝した。 フィンリー・デイヴィス ▪️ジェイディン・スマート:モトクロス|10歳 | 米国ジェイディンは、ロレッタ・リンのアマチュアモトクロスでナショナルチャンピオンに3度輝いたエリートライダー。 ジェイディン・スマート
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othersいよいよ来週に迫る。パリオリンピックへの切符をかけた「オリンピック予選シリーズ 上海大会」の日本人出場選手と大会全日程を紹介2024.05.07近年大注目のアーバンスポーツである「スケートボード」、「スポーツクライミング」、「BMXフリースタイル」、「ブレイキン」の4競技において、パリオリンピック2024最終予選に位置付けられている「オリンピック予選シリーズ (OQS)」が中華人民共和国・上海にて2024年5月16日(木)~5月19日(日)の4日間にわたって開催される。 各競技においてこれまで約2年間の中でオリンピック予選が続いてきたが、最後の予選大会として開催される本シリーズは2大会で構成されており、今回の上海大会と来月6月に開催されるブダペスト大会の結果から、各競技それぞれの選考基準の下でパリオリンピック代表選手が決まる。 そのため出場枠の獲得を目指して予選大会を戦ってきた選手たちにとっては非常に重要な2戦となり、競技によってはこの2大会で今までの予選大会の結果を覆し、パリオリンピック代表に返り咲くチャンスもあることから、本当の意味でパリオリンピック出場をかけた大会になるであろう。 今回はそんな大注目の一戦にて世界の強豪たちを相手にパリオリンピック出場枠を奪取すべく、各競技から世界トップレベルの日本人選手たちが出場する。パリオリンピック本戦に劣らない世界最高峰の戦いが繰り広げられることは間違いない。最後のパリオリンピック予選大会であるこの戦いを見逃すな。 以下は今大会に出場する日本人選手たちと、今大会の全日程について紹介。 各競技日本人出場選手 スケートボード ・男子ストリート:白井空良、根附海龍、小野寺吟雲、堀米雄斗、佐々木音憧、青木勇貴斗 ・女子ストリート:西矢椛、織田夢海、赤間凛音、中山楓奈、吉沢恋、伊藤美優 ・男子パーク:永原悠路 ・女子パーク:開心那、草木ひなの、四十住さくら、長谷川瑞穂、菅原芽依、中村貴咲 スポーツクライミング ・女子ボルダー&リード:野中生萌、伊藤ふたば、久米乃ノ華、中川瑠・男子スピード:安川潤、大政涼・女子スピード:竹内亜衣、河上史佳、林かりん、林奈津美 BMXフリースタイル ・男子パーク:中村輪夢、溝垣丈司・女子パーク:内藤寧々 ブレイキン ・Bboy:Issin (菱川一心)、Hiro10 (大能寛飛)・Bgirl:Ayumi (福島あゆみ)、Ami (湯浅亜実)、Riko (津波古梨心) 大会スケジュール:現地時間 (日本時間は+1時間) スケートボード -5月16日(木) 10:00~ スケートボード女子パーク 予選12:30~ スケートボード男子ストリート 予選-5月17日(金) 10:00~ スケートボード男子パーク 予選12:30~ スケートボード女子ストリート 予選 -5月18日(土) 10:00~ スケートボード女子パーク 準決勝12:15~ スケートボード男子ストリート 準決勝16:40~ スケートボード男子パーク 準決勝18:00~ スケートボード女子ストリート 準決勝-5月19日(日) 10:00~ スケートボード女子パーク 決勝11:45~ スケートボード男子ストリート 決勝15:00~ スケートボード男子パーク 決勝16:30~ スケートボード女子ストリート 決勝 スポーツクライミング -5月16日(木) 10:30~ スポーツクライミング男子ボルダー&リード ボルダー予選10:30~ スポーツクライミング女子ボルダー&リード ボルダー予選 -5月17日(金) 10:00~ スポーツクライミング男子ボルダー&リード リード予選10:00~ スポーツクライミング女子ボルダー&リード リード予選16:50~ スポーツクライミング女子スピード 予選17:40~ スポーツクライミング男子スピード 予選 -5月18日(土) 9:30~ スポーツクライミング男子ボルダー&リード ボルダー準決勝9:30~ スポーツクライミング女子ボルダー&リード ボルダー準決勝13:30~ スポーツクライミング男子ボルダー&リード リード準決勝13:30~ スポーツクライミング女子ボルダー&リード リード準決勝17:00~ スポーツクライミング女子スピード 1回戦17:15~ スポーツクライミング男子スピード 1回戦17:30~ スポーツクライミング女子スピード 準々決勝17:40~ スポーツクライミング男子スピード 準々決勝17:50~ スポーツクライミング女子スピード 準決勝17:55~ スポーツクライミング男子スピード 準決勝18:00~ スポーツクライミング女子スピード 決勝18:05~ スポーツクライミング男子スピード 決勝 -5月19日(日) 10:00~ スポーツクライミング男子ボルダー&リード ボルダー決勝12:05~ スポーツクライミング男子ボルダー&リード リード決勝15:25~ スポーツクライミング女子ボルダー&リード ボルダー決勝17:30~ スポーツクライミング女子ボルダー&リード リード決勝 BMXフリースタイル -5月17日(金) 10:00~ BMXフリースタイル女子パーク 予選15:00~ BMXフリースタイル男子パーク 予選-5月18日(土) 10:00~ BMXフリースタイル女子パーク 決勝15:00~ BMXフリースタイル男子パーク 決勝 ブレイキン -5月18日(土) 15:15~ ブレイキンBboy 1次予選 (プレセレクション)15:15~ ブレイキンBgirl 1次予選 (プレセレクション)19:00~ ブレイキンBgirl 2次予選 (プレクオリファイヤー)20:15~ ブレイキンBboy 2次予選 (プレクオリファイヤー) -5月19日(日) 10:00~ ブレイキンBgirl ラウンドロビン (グループステージ)13:45~ ブレイキンBboy ラウンドロビン (グループステージ) 17:30~ ブレイキンBgirl 準々決勝18:00~ ブレイキンBboy 準々決勝18:30~ ブレイキンBgirl 準決勝18:45~ ブレイキンBboy 準決勝19:00~ ブレイキンBgirl 決勝19:15~ ブレイキンBboy 決勝 手に汗握る一戦はオリンピックチャンネルで視聴可能 オリンピック予選シリーズ (OQS) 上海大会の戦いの模様はOlympics.comのオリンピックチャンネルで配信が予定されている。また最新情報も同ウェブサイトからチェックできる。なおパリオリンピック公式アプリをダウンロードすると随時最新情報を気軽にチェックできるためオススメだ。
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[PR] othersアクションスポーツシーンの発展と共に進化を遂げるクリエイターたちが受賞「CREATIVE X AWARD 2024 supported by SanDisk」2024.04.25アクションスポーツ業界の第一線で活躍するフォトグラファー及び映像クリエイターが参加した「CREATIVE X AWARD 2024 supported by SanDisk」。2022年に開催された前回に引き続き、第2回目となった本アワードには、以前より短い募集期間であったにもかかわらず映像部門と写真部門の2部門にて多くの応募が集まった。 そして今回はアクションスポーツ界をクリエイティブ面でも牽引するRed Bullの協力の下、Red Bull Japan本社にて授賞式を開催。なお本イベントでは、厳正な審査を勝ち抜き映像部門と写真部門で受賞された5名のクリエイターが表彰され、その後は審査員を含めクリエイター同士の交流の場も開かれるなど、アクションスポーツ業界のクリエイティブシーンのさらなる進化の1ページが刻まれた1日となった。 アクションスポーツシーンの発展を裏方で支えるクリエイターにフォーカスを当てたアワード 本アワードを開催するにあたって自らの想いを語る審査委員長であるフュールメディア株式会社代表取締役の梶野氏 本アワードはアクションスポーツの発展を陰で支えているクリエイターたちへフォーカスを当て、彼らのさらなる活躍の場を創出するサポートがしたいという思いから、長年この業界で様々な映像制作に携わってきたフュールメディア株式会社、クリエイターから絶大の信頼を得ておりアクションスポーツシーンの発展に貢献しているストレージブランド「SanDisk」を有するウエスタンデジタル合同会社、そして日本国内のアクションスポーツ業界を多方面からサポートし続けクリエイティブにおいても第一線を行くRed Bull Japan株式会社、加えて当メディア「FINEPLAY」を運営する株式会社ZETAの4社の思いが合わさって第2回目の本アワード開催が実現した。 和やかな雰囲気で開催された授賞式 当日は国内アクションスポーツ界の名物MCであるワダポリスによる進行の下、Red Bullを片手に非常に和やかな雰囲気の中で開催された。本イベントには受賞者5名のほかに作品へ参加したプレイヤーや彼らの友人も参列し、自分たちの受賞結果を楽しみにする一方、緊張した面持ちで結果発表を待ち、その受賞者の様子から今回の作品に込められた思いや努力を感じることができた。 授賞式後は少し緊張した雰囲気をほぐしリラックスして次のセクションに移るため、ドリンクを交えた歓談の場が設けられ、受賞者同士はもちろんのこと、審査員も会話に混ざりながら受賞作品へのフィードバックをする様子も見られる中で、笑い声なども止まず会場の雰囲気は完全に賑やかなものに変わっていた。そしてイベント最後のプログラムであるトークセッションでは、実際に全ての応募作品を見ながら、どういう観点で審査員が審査をしたのか、また作品の中で気になった点を受賞者へ直接質問したりとクリエイターたちにとって今後の作品づくりにおいて参考になる知見が得られる有意義な時間が流れた。 本アワードの様子はこちら なお本アワード受賞作品は以下の通りだ。 受賞作品紹介 映像部門 最優秀賞:山﨑 大輔 https://youtu.be/OzaevJRT1Dg 写真部門 最優秀賞:村田 一樹 映像部門 優秀賞:上原 一成 https://youtu.be/owxEmWqa2Mo 写真部門 優秀賞:松井 悠也 SanDisk 特別賞:いずも しゅうじ そして授賞式後には受賞者5名へインタビューを行い、これらの受賞作品に対する思いや使用機材のこだわり、また今後の活動目標などについて語ってもらった。 受賞者インタビュー 受賞者の5名左から上原、山﨑、いずも、村田、松井の順 クリエイターたちが考える本アワードのテーマ「Keep the Style」とは 本アワードを受賞した率直な感想と受賞作品に込められた思いについて聞かせてください。 SanDisk 特別賞:いずも しゅうじ いずも:以下 I) サーフィンは「天気・波・風」が第一条件となる中で、その3つが揃っている日を狙ってスケジュールを組み撮影するのですが、これらの要素が上手くかけ合わさって撮れたのが今回の一枚です。また今回の写真は朝日をバックに撮っていますが、直で太陽を撮ると白飛びしてしまうので少し太陽からズラした位置で波をしっかり撮れる画角を、サーファーと話し合い決めてから撮りました。 今回の作品は最近のものではなく過去に撮った作品なのですが、今でも色褪せることなく今回のアワードで高く評価していただけたことを本当に嬉しく思っています。 映像部門 最優秀賞:山﨑 大輔 山﨑:以下 Y) 今回「Keep the Style」というテーマでしたが、スタイルは言葉にするのが難しい中で、僕は他人と自分の違いから生まれる部分がスタイルだと捉えています。普段の仕事では一緒に活動しているライダーがストリートをメインとしていることもあり、撮影もアーバン(都市)を拠点にしたストリート系が多いです。ただ今回の作品は自分のルーツであるダート(土)をベースにしたマウンテンバイクを題材にしたことでストリート系とは対照的な作品に仕上げ、少しでも自分なりのスタイルで爪痕を残したいという思いがありました。 作品制作の中で出演してもらったライダーと意識したのは、フィールドが山の中であることから自分たちが走るラインをスコップで叩いて整備している様子なども含めて、ダートスポーツの色を見せられるカットを随所に交えてスタイルを表現したことです。 あとは数々のアーバンスポーツがオリンピック種目に選ばれて注目が集まる中、マウンテンバイクはまだまだ一般の人たちに認知されていないのが現状なので、今回そんなスポーツを題材にしてライダーと一生懸命作った作品を最優秀賞という形で選んでいただけたことは、このスポーツを愛する人間として今後もっと盛り上げていくためにも、日の目が当たるところへ露出できるありがたい出来事になったのでとても嬉しいです。 写真部門 最優秀賞:村田 一樹 村田:以下 M) 今回のアワードで最優秀賞を取ることができたことはとても嬉しいですし光栄に思っています。今回の作品に被写体として関わってくれたKAZANEとKENGOは昔からずっと撮ってきた二人だったので、その二人とこういった結果を残すことができて本当に嬉しいです。ストリートカルチャーは自分のルーツでもあるのでそれを全面に出してカッコよく撮ることを意識しました。そのためこの写真は構図やライティングも含めてとにかくカッコよさを見せることに追求した作品なので、それが評価されたのも嬉しいです。ただこの結果におごらずにこれからも自分のやるべきことをやってもっと技術を高めていきたいです。 写真部門 優秀賞:松井 悠也 松井:以下 MY) 今回の作品の撮影場所に選んだ東京の三軒茶屋は自分の住み慣れた街なのですが、その中に昭和の頃から残っていて、いつ取り壊しになってもおかしくないこの古き良き街並みを作品として残したいと思っていました。そんな時によく行く飲み屋さんの窓から見た風景がすごく綺麗だったので、この場所で作品撮りしたいなと思ったのが去年で構想から完成まで約1年ほど掛かった特に思いの籠もった一枚になっています。 あとこの作品を見るとライティング的にストロボ焚いていないように見えると思いますが、実際はストロボを使っています。被写体にはいつも一緒にこの場所で飲んでいるBMXライダーの山本悠くんにお願いしたのですが、彼の後ろの路地にアシスタントが隠れて絶妙なタイミングでライトを光らせながら撮影しました。また他にこだわった部分は編集中にもいろんな箇所をレタッチしたことで、自分たちがいつも通っている飲み屋街の持つ自然な雰囲気をいかに表現できるかに注力して作りました。 そして個人的にはいつも飲んでいる場所でいつものメンツとこの作品を作れたことが価値の高いものになっていますし、実際に本アワードで評価していただき受賞できたことも嬉しく思っています。ただ前回のアワードで優秀賞だった中で今回も優秀賞という結果は自分的には完全に負けたなっていう心境でもあります(笑) 映像部門 優秀賞:上原 一成 上原:以下 U) 正直に言うと最優秀賞を取れなかったことはとても悔しいです。なぜなら前回のアワードで受賞した作品よりも今回は作り込みましたし、本アワードのためだけではなく自分のルーツであるフリースタイルフットボールのカルチャーを持ってきて、自分の集大成となるくらいカッコよくて満足のいく作品ができたからです。でも今回の最優秀賞の作品を見させていただき、審査員からのフィードバックをもらったことで自分に何が足りないのかを再確認できましたし、すごくしびれる言葉をいただけたので、また次回開催される時には他の作品に揺らぐことなく自分のスタイルを貫いてよりさらに良い作品を出せるように頑張りたいです。 また今回の作品のコンセプトとしては「Keep the Style」ということで、僕としては自分のスタイルを曲げないことだと解釈しました。そのテーマの中であえて歪んで曲がったような世界を表現するため、時間が逆行して行く様子や不自然なくらいに大きい月などギミックを織り交ぜることで、そのような曲がった状況の中でその影響を受けずにスタイルを貫いていく姿を見せることに注力しました。この作品を通して自分の思うような表現はできたのでプレイヤーたちと同様に、僕自身もフィルマーとして自分のスタイルをキープしながら今後も満足いく作品を作っていきたいです。 プレイヤーと一心同体になり作品を作り上げる中で意識していること 撮影する上で必要となるのがプレイヤーとの連携だと思います。彼らとのコミュニケーションで意識していることはありますか? Y) 今回はマウンテンバイクの中でもダウンヒルやフリーライドという危険度が高い競技を撮影しました。ライダーもワンライン・ワンチャンスに命がけでトライしていて、もしライン上に岩が転がってきたり木が動いたりして接触でもすれば、日常生活までにも支障をきたすほどの大怪我になりかねないスピード感やジャンプを組み込んでライディングしているので、撮影する側がいかに彼らのストレスを少なくしてあげられるかを常に意識しています。 例えば、撮影の構図をライダーなしで先に何度も撮影することで、どういう形でライディングが撮られるのかを彼らに説明して納得してもらった状態でライディングに挑んでもらえるように心がけています。なぜならいくら自分がクリエイターとして優れていてこだわっていようが、命をかけてライディングするライダーには敵わないからです。 プレイヤーとのコミュニケーションが大切と語る村田さん M) 僕は撮影時のコミュニケーションはとても大事にしていて、今回であればフリースタイルフットボールやバスケットボールは自分がやったことのないスポーツなので、プレイヤーとして撮って欲しいポイントは詳しく知らないんです。でもその一方で撮影に関しては僕の方が知っているので、お互いに自分のタイミングやベストなポイントについてコミュニケーションを取って探り合いながら撮影しています。 また撮影中の間を空けないことも意識しています。なぜなら撮影中は自分しかどんな画が撮れているのか分からないので、プレイヤーに都度見せながら行うことで彼らが自分たちの撮られ方を意識してもらった上で撮影を進めています。 MY) 前回のアワードの際のインタビューでも話したかもしれませんが、僕はプレイヤーではないので彼らがどこを撮って欲しいのかを重要視しています。それは素人が見てカッコいいというポイントではなく、プレイヤーたちがカッコいいと思うポイントなのでタイミングも含めてヒアリングしながら撮影していて、そこに加えて今回のような作品撮りにおいてはそのプレイヤーが風景に馴染んでいるかどうかが大事だと思っています。これは一般的には見えない部分ではあると思いますが、このスポーツのカルチャーやプレイヤーの背景を把握した上で、その人に合った場所で撮らないと違和感のある作品に出来上がってしまうので、どの業界の人から見ても違和感がなく、みんなが納得のいく作品を作ることを常に心がけています。 彼らが創作活動を担う撮影機材へのこだわり 現在はどんな機材を使っていますか?またその機材を選んだ決め手を聞かせてください。 I ) 絶対に壊れない、絶対に止まらない、絶対にバグらないという点を基準に機材を決めています。今回の作品は「Canon 1DX Mark3」というミラーレス一眼のフラグシップのモデルを使って撮影しているのですが、どんな状況下でもしっかり性能を発揮してくれるので信頼しています。そのため逆に他のカメラで撮影するのは怖いです。シャッタースピード等の性能が重要という方もいますが、海というフィールドでは砂、風、塩が相手になる環境なのでそういった要素からデータや機能を守れるしっかりとした耐久性が大事になっています。 山﨑さんが信頼している「Canon C70」 Y) 今回の作品は山という自然の中で撮影するスポーツで、様々な不確定要素がある中で命がけでトライしているところを撮らせていただいたのですが、その決定的瞬間を撮影で再現できなかったりすることもあります。なので自然をフィールドに撮影する際は機材への信頼性が大事だなと思っています。 僕は「Canon C70」というカメラを使っているのですが、これはビデオ専用機なので熱暴走しても絶対に止まらないですし、内臓NDの画質調整も信頼しています。撮影においてはライダーたちがいけるとなった時に時間を取らずどれだけスムーズに彼らの時間に合わせて行えるかが大事なので、それを実現できる絶対に止まらないという確実性と綺麗な画質をバランス良く兼ね備えているのがこのカメラだと思っています。 M) 「Canon 1DX」の初期モデルを使っていますが、特にこだわりはないです。今までCanonのカメラしか使ったことがなく、他のカメラの良さを知らないので機会があれば違うカメラも使ってみたいなと思っていますが、現時点ではこのカメラで満足した撮影ができています。ただ僕は普段撮影時に連写せずワンショットだけで撮っているので、そういう意味ではこのカメラの特性は活かし切れていないかもしれませんが、長年使っていて慣れてますし使いやすい機材なので親しみも込めてこのカメラを今も使っています。 松井さんが使用している「Sony α74」 MY) 僕はたまたまご縁があって今は「Sony α74」という機材を使用しています。Sonyのカメラの良いところはRAWの情報量がとても多いので、他のカメラに比べても圧倒的にハイライトを戻すことができることだと思っています。 またレンズに関しても魚眼レンズで撮影するのが今回の作品撮りとしてはセオリーだと思いますが、あえて40mmという画角を使用しました。逆にこのレンズより望遠のものを使うと自分が載せたい他の情報も写らなくなってしまうので、なるべく情報量が写るようにやや広角のこのレンズを選びました。そしてパソコンもレタッチなどでかなり酷使しているので性能や仕様に関してはかなりこだわっています。 U) 僕は映画表現のようなシネマティックな画が好きなので、前回のアワードの作品から引き続き「Blackmagic Cinema Camera」を使っています。また今回はさらに映像のギミックとして、某映画からインスピレーションを受けたオマージュも加えてより映画に近い表現をしたいと思っていました。本来こういったアクションスポーツの撮影ではもっと軽いカメラでジンバルなどを使って安定した映像を撮ることが好まれますし、軽いカメラで性能も画質も良く、取り回しやすい機材もたくさんあるのですが、それでも僕はこのカメラで撮った映像の仕上がりが好きなので徹底して使用していますし、実際に今回の作品でも自分の求めていた映画のような表現を見事に演出してくれたのでカメラ選びは正解だったなと思います。 クリエイターたちが全幅の信頼を置くのがサンディスクの製品 普段使用しているストレージを教えてください。 I ) 以前、他社大手のストレージを使っていたのですが、過去に一回データが飛んでしまったことがあったので、それからは周りのクリエイターからも評判の高いサンディスクの製品を十数年ずっと使っています。実際の製品としてはこのカメラでは「CFexpress typeBカード」を使っていて、カメラごとに使用するタイプは違うのですが、常にサンディスクの製品を使っています。 周りのクリエイターたちが皆使っているため見分けがつくように自分のニックネームをSDカードに貼る山﨑さん Y) 僕のこのカメラはV90というSDカードの規格に適合しているので、今回副賞で頂いた「SanDisk Extreme PRO SDXC UHS-II card V90 256GB」も使用しています。僕も元々他社のSDカードを使っていまして、データが飛んだことはなかったのですが、撮影した映像が途中で止まることがありました。 映像での再現性が非常に大事なスポーツを撮っているため、この事象が起きてしまうことはあってはならないので、それ以降は「エクストリームな使い方をする人向け」というPRをされていたサンディスクの製品を使っていて、SDカードはもちろんのことSSDも使っていますが今まで不具合も起きたこともなく、安心して自分の撮影データを任せられるメーカーさんです。 サンディスクは間違いないと語る村田さん M) 「サンディスクは間違いない!」というのが一番思っていることで、使用していてとても安心感があります。製品としてはCFカードとSSDの2TBを使用していて、まずデータの読み込みが速いところとバックアップを取った時の不具合の少なさから、サンディスクの製品へ信頼があるのでこのメーカー以外のストレージを使ったことはないですし、これからもずっとサンディング製品を使い続けたいと思っています。 MY) やはりサンディスクという名が通っていて信頼できるブランドであることは使用する大きな理由ですが、最近のSDカードは特に転送スピードも速いですし、防水や耐衝撃もあるという部分もすごく信頼できるので愛用しています。 またハードディスクであればヘッドがダメになったり、ディスクが傷ついてしまう物理的な故障があると、それだけでデータを読み込めなくなってしまうのですが、SSDは内部に可動部品がないため故障する要因も少ないです。その中でもサンディスクのSSDはクオリティも高く、普段からSDカードでお世話になっていて信頼しているメーカーなので使用しています。 SSDを装着してすぐメディアのバックアップを取れるようにしている上原さん U) 以前、制作会社にいた時からサンディスクの製品を使っていたこともあり、その流れでフリーになってからも必然的に「これでしょ!」という感じで使い続けています。前回のアワードの副賞でいただいた製品も、現在仕事でガンガン使っていますがずっと快適に使えていますし、長年使用しているので愛着もあり自分の手に馴染むのはサンディスクの製品だなという域に達してしまったので今も使い続けています。 特に「サンディスク エクストリーム ポータブルSSD」は今回の作品制作でも重宝していて、プレイヤーと撮った渾身の撮影データを間違っても失いたくなかったので、すぐメディアのバックアップを取る形で活用しました。 クリエイターたちが思い描くアクションスポーツシーンの姿とは 今後アクションスポーツ業界において、自分たちの創作活動を通して目指していることを聞かせてください。 自分の作品づくりはもちろんのこと後進もサポートしたいと語るいずもさん I ) 最近は色々な大会やイベントでオフィシャルフォトグラファーとして関わらせていただくことが多いので、なかなか作品づくりに没頭できるような時間はあまりないですが、やはりこのような賞をいただいたことで改めて作品作りのおもしろさを再確認させていただきました。もちろん大会でアスリートたちが最高のパフォーマンスを見せる姿を写真に収めることも楽しいのですが、時間をかけて作り込んで作品を生み出すことも今後は徐々に再開していきたいと思っています。 今はサーフィンだけではなくスケートボードでも若い子たちと知り合うことが多くなってきて、彼らと一緒に何か作れたら良いなと思っているので実現できるように活動していきたいと思います。あとは大会やイベントで出会う若いカメラマンたちの道筋を作って彼らに仕事が回るような環境作りをしていきたいと思っています。 M) 僕はスケートボードがルーツにあるのですが、直近ではハイブランドの広告やファッション雑誌の表紙を撮れるようになることが目標で、その中でもストリートの躍動感をファッションと融合させることをテーマにしながら活動しています。今後もそのテーマをブラさず初心を大事にしながら撮り続けていくつもりです。 競技面だけではなくカルチャーに焦点を当てて作品をつくりたいと語る松井さん MY) 僕はこれらのスポーツの持つカルチャーに焦点を当てた作品活動を今後も続けていきたいと思います。やはり少しのミスが大怪我に繋がるような命がけのパフォーマンスが必要とされるスポーツだと思うので、プレイヤーのカッコよさをいかに作品として残していけるかを常に大事にしていきたいです。それはそのプレイヤーが有名かどうかに関わらず、その時の彼らのカッコいいところを残してあげることで、10年後20年後に振り返ってくれた時にどこか懐かしさを感じてもらえれば嬉しいからです。 そういった思いが根本にある中で最近感じているのは、そもそもこのカルチャーを盛り上げていかないといけないというところで、例えばBMXだと複数の種目がある中で一部がオリンピック種目になったりと最近注目されるようになってきているので、この勢いを自分の写真の力を使ってもっと加速させていきたいと思っています。 クリエイター活動を通してどんなアクションスポーツシーンになっていってほしいですか? Y) 僕は今回の作品で撮ったダートをフィールドにしているマウンテンバイクの撮影よりも、同じマウンテンバイクで街中をフィールドにライディングするストリートの撮影が仕事としては多いんです。でもそういった現場に関わっていて、海外よりも日本はストリートスポーツに対して一般の方の理解も少ないのが現状で、まだまだこういったスポーツを称賛するような文化は根付いていないと感じています。今後はお互いが歩み合いながらアクションスポーツやストリートカルチャーへの理解が得られるような社会になっていくと、クリエイターやプレイヤーに限らずシーンに携わる全ての人たちにとって良い環境になるなと強く感じています。 M) 僕は湘南出身でスケートボードやサーフィンのカルチャーが根付いた地域で生まれ育って、ずっとスケートボードをしてきた中で写真に出会い今の活動をしているので、今スケートボードがオリンピック種目になっているのが少し不思議な気持ちです。なぜなら今でもストリートでこういったスポーツをしていることに反対する人は一定数いる中で、そのストリートカルチャーから生まれたスポーツがこのようなオリンピック競技になっているのでなかなか珍しい状況だと思います。僕は今後日本社会が海外のようにストリートカルチャーを認めてくれる未来になることも考えながら創作活動を続けていきたいです。 アクションスポーツシーンと一緒にクリエイティブシーンも成長していったら嬉しいと語る上原さん U) 映像制作を始めたばかりの頃に影響を受けたものの一つにスケートボードビデオがあるのですが、まだ画質が粗い時代からプレイヤーと二人三脚で映像作品を作るというカルチャーができていたのがスケートボードのシーンでした。それからずっと自分のルーツであるフリースタイルフットボールやその他のカルチャーにも同様に映像制作のカルチャーが浸透して欲しいなと思いながら活動しています。 特に最近のSNS時代にも映像制作のカルチャーはハマると思いますし、そういった色んな媒体からの発信がどんどん増えていき、大手広告等を撮っていてアクションスポーツが好きなプロカメラマンの方がこのシーンに入ってきたがるような世界になれば良いなと思っています。 最終的にはこういった作品制作においてたくさん賛否が起こって欲しいです。なぜなら今はカッコいい映像を作るとただ褒められて終わるだけの方が多いですが、いろんな作品が増えていくことでプレイヤーやクリエイターの垣根を越えて良くも悪くも批判的なコメントも増えていくと思います。ただストリートカルチャーもそういう時期に大きく発展してきたので、そういうことがこの映像制作のシーンにも起こることで同様に発展していくと思うので、アクションスポーツやストリートカルチャーと一緒にクリエイターを取り巻くクリエティブシーンも成長していって欲しいと願っています。 受賞式に関する記事はこちら SanDisk「この瞬間を残したい」 「サンディスク エクストリーム ポータブルSSD」 500GB/1TB/2TB/4TB 読み出し最大1050MB/秒、書き込み最大1000MB/秒 最大3メートルの落下に耐える耐衝撃性能 IP65の防塵・防滴性能 256ビットAESハードウェア暗号化パスワード保護機能付き データ復旧ソフト「レスキュープロデラックス」1年間利用特典 USB Type-C™対応:iPhone15などUSB Type-C対応のスマホ内データの保存可能 5年間の限定保証付き
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othersCREATIVE X AWARD 2024 supported by SanDisk 授賞式がRed Bull Japanにて開催!2024.04.23アクションスポーツ、ストリートカルチャーというフィールドで活躍するクリエイターを発掘するべくスタートしたCREATIVE X AWARD。今回は第2回目である「CREATIVE X AWARD 2024 supported by SanDisk」が開催され、前回に引き続き、アワードを通してさまざまな表現の作品が応募された。今回はRed Bull Japan本社にて授賞式が初開催され、会場では受賞作品発表、審査員トークセッション、歓談の時間が設けられ、参加者たちによる多くの交流が見られた。 授賞式の様子 受賞式では審査員から受賞者たちに直接ボードが手渡され、その受賞結果に受賞者や被写体となったプレイヤー、その友人たちの緊張がほぐれた様子が見受けられた。その後、歓談の時間が設けられ、授賞式の雰囲気とは一変、和やかなコミュニケーションの場となった。 そんな雰囲気の中、最後のプログラムとして審査員トークセッションが行われ、審査員から応募作品に対して分け隔てなく、愛も感じられる様なさまざまな意見が飛び交った。審査員のみならず受賞者との意見交換も行われ、それぞれの応募者の作品にかける想いやこだわりが語られた。 各受賞者へのインタビューはこちらから 受賞者、受賞作品 映像部門 最優秀賞「山崎 大輔」 https://www.youtube.com/watch?v=OzaevJRT1Dg&feature=youtu.be 映像部門 最優秀賞「山崎 大輔」競技:MTBダウンヒル被写体:Tetsuma Haguchi 映像部門 優秀賞「上原 一成」 https://www.youtube.com/watch?v=owxEmWqa2Mo 映像部門 優秀賞「上原 一成」競技:フリースタイルバスケットボール被写体:yu-ta 写真部門 特別賞(SanDisk賞)「いずも しゅうじ」 写真部門 特別賞(SanDisk賞)「いずも しゅうじ」競技:サーフィン被写体:安井 拓海 写真部門 最優秀賞「村田 一樹」 写真部門 最優秀賞「村田 一樹」競技:フリースタイルフットボール、フリースタイルバスケットボール被写体:Kazane. Kengo from MONSTERBALLAZ 写真部門 優秀賞「松井 悠也」 写真部門 優秀賞「松井 悠也」競技:BMX被写体:山本 悠 審査委員 <審査委員長>梶野仁司:フュールメディア株式会社代表取締役映像プロデューサー、アクションスポーツジャーナリスト。これまで多くのアクションスポーツ系ブランドや、企業の映像作品を数多くディレクション。また、X-GAMESやRed Bull X-Fightersなど世界のビッグコンテストにも積極的に取材し、国内外のアクションスポーツメディアも手掛けてきた。2012年フュールメディア株式会社を設立し、アクションスポーツを題材とした幅広いコンテンツの企画 、プロデュースを行う。 <審査員>黒田賢:DirectorCG会社を経て、2006年 P.I.C.S.入社。現在P.I.C.S. management所属。 映像ディレクション に加え、Art Direction、Motion Graphics、3DCG制作等のキャリアを積む。 CM・MusicVideo・OOH等の企画 / 演出の他、ミュージシャンとのコラボレーション映像や、ストリートカルチャー / アクションスポーツをテーマにしたオリジナルワークスを展開する等、幅広く活動中。 <審査員>柏崎佑介:Cinematographer / Photographer桐島ローランド氏に師事後、2011年に独立。 TVCM、WEBCM、広告写真など広告を中心にショートムービー、ミュージックビデオなどムービー、グラフィック問わず幅広いジャンルで活躍中。アクションスポーツを被写体とした作品も数多く残す。 <審査員>ZiNEZ:Freestyle Basketballer日本とカナダのハーフ。2004年バスケットボール選手を目指したカナダでフリースタイルバスケットボールを始め、日本一決定戦において、史上最年少優勝記録と、初の連覇を成し遂げる。その後も現在に至るまで幾つもの大会を優勝し、海外でのショーや、国内においてもラジオDJ、タレント・モデルなどインターナショナルに活躍する。SNSではクオリティの高い映像作品などを発信している。 <審査員>ジェイソン・ハレコ:PhotographerFMXをはじめ、BMX、スノーボード、ブレイクダンス等、幅広いジャンルのアクションスポーツを撮影。これまでに様々な企業の広告やwebで実績を残す。2022年、アクションスポーツフォトグラフの権威、「RED BULL ILLUME」に作品が掲載された。 審査員コメント 授賞式に参加した審査員4名(左から梶野仁司、黒田賢、柏崎佑介、ZiNEZ) 黒田賢氏:「普段はライダーなどのコンテストはありますが、作品の創り手のとしてアワードというのはほぼなかったですね。作品を創るというのはもの凄く労力がいりますし、オリジナル作品を創るのは実はすごく大変なことなんです。創るということは正義だと思うので皆さんもこれから頑張って創っていって下さい。」 ZiNEZ氏:「写真と映像は誰でも取り組めるようになっていると思っていて、自分もそういった形でパフォーマンスを沢山の人に見てもらって自分の仕事にしていったということで、写真と映像というものが無ければ今の自分の職業は無かったと思っています。今これだけ写真や映像が普及したからこそ、流行りのものが多いと思うんですよね。僕たちがやっているストリートカルチャーというのは何にも支援されないところから始まり、これは新しいかっこよさであって、流行るということの種であると思います。そんな中でこのアワードが開催されるということは未来に繋がることだと思います。アワードを通して、次回もどんどん自分の癖をぶつけていって欲しいと思います。」 柏崎佑介氏:「みんなが映像を取れるようになってきているじゃないですか。全体のレベルが上がっているので、そんな中で今の流れといったものは関係なく、ぶっ壊して欲しいんですよ。あまり他のことは考えずに、自分がやりたいことをしっかり押し付けてくるぐらいの作品が見てみたいです。」 梶野仁司氏:「こういう時代だからこそ、映像作品というのは創りやすくなりました。そんな中でどんどんチャレンジして欲しいです。今回keep the styleというテーマがあり、僕たちが好きなスタイルという言葉をなぜ全面的に出してきているかというと、スタイルの中に見えてくるものってもっとあると思うんですよね。最近の映像作品をSNSも含めて色々見ていると、もう少し昔の方がスタイルが強調されていたかなと思っていて、そういうところで自分というものを表現してもらいたいです。良い作品は何年後までも残ると思うのでそういった形でみんなにチャレンジして欲しいしです。今回CREATIVE X AWARDを第2回目という形でやらせて頂きましたけど、こういう作品としてのシーンをもっと盛り上げていきたいと思っています。今までは競技のシーンを盛り上げることに注力してきたんですけども、これからは今回参加されたようなクリエイターの皆さんも巻き込んで、もっとそういった人たちにフォーカスが当たるようにし、結果的に全体のシーンがスポットライトを浴びるようにしていきたいなと思います。」 今回受賞した5名(左から上原 一成、山崎 大輔、いずも しゅうじ、村田 一樹、松井 悠也) 今回のCREATIVE X AWARDでは授賞式が初開催されたことで、審査員やクリエイターたちによる有意義な意見交換が行われ、アクションスポーツ、ストリートカルチャーに携わる人々による、さまざまなコミュニケーションがなされた。今後のクリエイターたちの活躍やシーンの発展にも注目していきたい。 各受賞者へのインタビューと撮影秘話はこちら