いよいよ今週末に控えた『ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2022』。昨年からスタートした同大会は、ダブルダッチシーン史上初の高校生をメインとしたコンペティション。昨年大盛況のうちに幕を閉じたITADAKIが、開催を夏季に改めまもなく開幕する。
今回は豪華ゲスト陣に、お笑いコンビ「2700」のツネと、社会人チームとして業界内では有名な「YUTTY KINGDOM.」そしてアンバサダーを務める「REG☆STYLE」の3組が登場!
高校生が主役となる1日を間違いない布陣で彩ってくれる彼らが今回、一同に会しインタビューを受けてくれた。
彼らがゲストという大役に際し、ステージに込める思いとは。そして高校生タブルダッチャーに期待することは何か?

※GUEST・ENTERTAIMENT JUDGEとしてご出演予定だった2700・ツネさんについて、先日新型コロナウイルスへの感染が確認され、ご出演を取り止めることとなりました。
当該記事については大会実行委員会とも協議の上、「ITADAKIに携わる関係者の熱量と思いを届けたい」という意図から、一部再編集を加え、予定通り掲載させて頂きます。
“エンタメ”色に溢れるITADAKI
「ITADAKI」という大会は他のストリート業界のコンペティションとは一線を画しており、同じカルチャー内の最前線プレイヤーだけでなく、キャストとして他カルチャーや“ストリート文化”を飛び越え、あらゆるジャンルの面々が名を連ねることが特徴だ。
この異色の大会構成について、まずITADAKIの運営にも携わるアンバサダー・KO-YAにその意図を訊いてみた。

KO-YA:
「ダブルダッチ」そして「高校生の頑張る姿」を、業界の中やストリート関係者はもちろん、それ以外のエンタメ好きの方にもご覧頂きたいという思いがあるんですよね。
ツネさんのような方がいらっしゃるからこそ、枠を飛び越えて様々な方にご覧頂ける“きっかけ”になると思っています。
――出場する高校生たちには、ITADAKIのどんな部分を楽しんでもらいたいですか。
KO-YA:
これだけのメンバーが揃っていますが、あくまで主役は高校生たちです。出場する選手のみんなには、「俺たちが主役なんだ!」という思いで臨んでもらいたいです。
業界を飛び越えて自分たちのダブルダッチを披露する瞬間なので、噛みしめて楽しんでもらいたいですね。
好奇心を持って
今回、ITADAKIの様々な企画に関与してくれていた2700・ツネ。高校生のエンターテインメント性を審査する「ENTERTAIMENT JUDGE」だけでなく、GUESTとして自身の持ちネタも披露してくれる予定だった。
アンバサダーのREG☆STYLEも「沢山笑わせてもらった」と語る、耳に残る警戒で独特なリズムネタが特徴のツネ。インタビューでは多岐にわたる活動やモットーについて訊いていた。

――最初に、このような形でダブルダッチの大会の依頼が来たときはどういった心境でしたか。
ツネ:
嬉しかったですね。実はストリートカルチャーが昔から好きで、いつか携わりたかったんです。「芸人」というお仕事とカルチャーがリンクすることが少なかったので、垣根を超えるような存在になりたいという思いはずっとありました。
――普段から色々なパフォーマンスをご覧になると伺ったのですが、ダブルダッチをご覧になったことはございますか。
ツネ:
もちろんです。つい先日も『PADMA』という舞台に出演させて頂いて。
(※) PADMA
ダブルダッチをはじめダンス・BMXやアクロバット・DJや歌など、あらゆるジャンルのパフォーマンスが混在するパフォーマンス集団。コントやお笑い要素も取り入れつつ、時折ホロっとさせる演劇を融合させた「パフォーマンス+演劇」の舞台作品を作り続けている。
ツネ:
PADMAとは付き合いも長いんです。色々なカルチャーが混在するショーが特徴なので、PADMAを見てあらゆるショーの見識が増えたといいますか。
「こんなグループがあって、こんなパフォーマンスがあるんだ」と衝撃を受けました。
――ツネさんのジャンルレスなご活躍、いち視聴者として凄いなと感心ばかりなのですが、改めてツネさんが今どんなことをやられているか、教えてください。
ツネ:
お笑い以外にも「カジサックチャンネル」(キングコング・ 梶原雄太さんのYouTubeチャンネル)のメンバーとしてや、キッチンカーを経営していたり。あとは「アマチュアナイト」というパフォーマーの大会で、アポロシアターを目指していたりもしました。
――多岐に渡る活動、凄まじいパワーを感じます。こうしたジャンルレスな活動の“原動力”は何なのでしょうか。
ツネ:
ひとえに「好奇心」なんですよ。「やりたい!」「楽しそう!」という感性の赴くままに色々なことにチャレンジしています。
色々な媒体で僕を知って頂けることが嬉しいですし、逆に僕も色々なことを知れることが嬉しいですね。
KO-YA:
先ほども話がありましたが、アポロシアターって僕らダブルダッチプレイヤーにとても縁がある場所なんですよね。
ITADAKIのおよそ1カ月後にスタートする「Double Dutch Delight」(ダブルダッチデライト) という大会は、日本決勝を勝ち進むとアポロシアターでパフォーマンス出来る機会があって。
YUI:
REG☆STYLEだと私とKEITAがそのステージに立ったことがあって、KEITAは優勝しています。
ツネ:
ワオ! マジですか?!
KEITA:
いやーもう、最高でしたね。アポロシアターに行ったらこれをやってもらいたい、みたいなことも色々あります(笑)。
――ツネさんがアポロシアターへの挑戦を報告している動画の1つで「ネタ作り」「練習」「ネタの調整」「ネタ見せ」など、やらなければならないことを列挙されていたと思うのですが、動画を拝見していて「ダブルダッチプレイヤーと一緒だ」と思ったんです(笑)。
――そんなダブルダッチにも通ずる部分がお持ちのツネさんからご覧になる、ダブルダッチの印象を教えてください。
ツネ:
むちゃくちゃ特殊だと思うんです。アクロバット、ダンス、根底にある“なわとび”の要素など、あらゆるジャンルがまとまっていますよね。
普通はまとまらないんじゃないか?と思う部分が1つになって形になっていることが凄いです。
YUI:
もうそれはよくダブルダッチをご覧の方の目線じゃないですか(笑)。嬉しいですね。

そんなツネに、中高時代からダブルダッチを始めたREG☆STYLEのKAIと、YUTTY KINGDOM. のYoshが「高校生のダブルダッチ」の魅力を語ってくれた。
KAI:
ダブルダッチって1人じゃできない。だからこそ、1つの目標にメンバー全員で向かうときの熱量があります。これは容易く大学生や大人には出せない、ひたむきで情熱的で、見ていても常に感動が続くような。
技術云々を超えた“純粋な感動”を感じます。
Yosh:
ダブルダッチって男女の優劣がなく、むしろ珍しい男女混合のスポーツです。KAIさんも言ってくれましたが、チームワークの育まれ方もこれまた特殊。ダブルダッチという競技ならではの「空気感」を見て、感じて頂きたいです。
ツネ:
めちゃくちゃ楽しみですね!
僕のパフォーマンスのコンセプトとして「バカになる」というものがあって。高校生たちもとにかく全身全霊で、なりふり構わずそのステージに思いを注ぎ込んで欲しいですね。
新型コロナへの感染が確認され、当日は残念ながら出演できなくなってしまったツネ。しかし、SNSでは事前に撮影されたコラボ企画も実施されるということで、そちらも是非お楽しみ頂きたい。
そして、ツネの熱い思いを受け取るように代演を務めるのは、お笑いコンビ「ダイノジ」の大地洋輔。
エアギター世界一になったプロフェッショナルなパフォーマンスをはじめ、お笑いだけでなく、歌舞伎や舞台にもチャレンジするなど、多岐にわたって活躍する大地。当日のGUEST SHOWにも期待が集まる!!

「ダブルダッチが好き」の一心で

2組目のGUESTは「YUTTY KINGDOM.」(ユッティキングダム)。
社会人チームの先駆けとして活動している彼らは、2017年の「DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD」(世界大会)パフォーマンス部門で見事優勝。
今年の3月に映像審査で行われた「DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN」(国内大会)でも準優勝に輝き、世界大会へ駒を進めた。
結成当時は前例のなかった社会人との“二足の草鞋”で、今となってはシーンの憧れとして定着した彼ら。
今回、チーム名にもなっているメンバーのYUTTY(ユッティ)と、高校時代から本格的にダブルダッチを始めたYosh(ヨッシュ)の2人に、チームを代表して思いを聞いた。
――本格的なダブルダッチ活動と社会人との両立はなかなか難しいことだと思うのですが、皆さんのそのバイタリティはどこから湧き上がってくるのでしょうか。
YUTTY:
全員目立ちたがり屋なんですよね(笑)。そしてダブルダッチが本当に好きなメンバーで、ステージが大好きなんです。
――なるほど(笑)。ただ「ステージが好き」と言っても、良いと思える経験だけではなかったとも伺います。
Yosh:
そうですね。チームを結成して8年目ですが、負けた経験のほうが多いです。
でもステージは好き。ステージが好きで挑戦して、負けて悔しい。だから「次のステージに立ちたい」という気持ちがより強くなる。
負けたくはないですが、心のどこかで負けすらも楽しんでいるんだと思います。
――今となっては「YUTTY KINGDOM.」というチームに沢山の学生が影響を受けていますが、メンバーで今日お越しのYoshさんと、ITADAKIではDJも兼任されるt.taishiさんは、それぞれ中高時代からダブルダッチをプレーされています。
Yosh:
僕のきっかけは中3ですね。実家は剣道一家で、僕も剣道をやっていたのですが、文化祭で「DIANA」(ディアナ) というチームと昼休みに一緒に練習したときに、「うわ、これだ」ってなって。
剣道には剣道の良さがありつつも、その時は仲間と笑って楽しく練習するようなスポーツの経験がなかったので、一気に引き込まれたんです(笑)。
その日家に帰って、すぐに「剣道を辞める」と両親に伝えて、高校からダブルダッチに励もうと決意しました。剣道で決まりかけていた高校の推薦もあったので余計に反対されましたが、あの瞬間の衝撃が今でも繋がっているので、決断は正しかったなと。

Yosh:
その後すぐにダブルダッチにどっぷりはまって、中学の卒業時に「DOUBLE DUTCH CONTEST VOL.8」という大会に出たのですが、ミスが多くとても悔しい思いをしました。
「これは真剣にやらないと勝てないな」と決意を新たにして、高校では部活動に所属せず、学校が終わったらチームで集まってひたすら練習する日々でした。
YUTTY:
Yoshが高校生の時のチーム「high BARO」(ハイバロ)では優勝していたよね。最初にダブルダッチを始めた大学生のころは画面の向こう側の人でした(笑)。
KO-YA:
high BAROといったら、当時の高校生だけじゃなく、色々な世代に影響を与えたスターチームだったもんね。
――一方でtaishiさんは、REG☆STYLEのKAIさんと同じ高校というご関係で、KAIさんも高校時代からダブルダッチを始められたと伺いました。
KAI:
高校生の時のタイシは大トガリ人間でしたね(笑)。
僕がダブルダッチ部に入りたいと思ったものの、その時は男子が僕1人で。良くも悪くも目立っていたタイシに声を掛けたら、体験に来てくれたんです。
そしたら体験が楽しかったのか、気怠そうに「やるわー」って(笑)。
YUTTY:
タイシっぽいエピソードだなあ(笑)。
KAI:
でも当時は仲が悪かったんです。トガったタイシとそうじゃない僕、なかなかウマが合わなくて。でもその後は2人で同じサークルに入って、今でも毎週のように会っています(笑)。
ダブルダッチの1つの良さがここですよね。こうしてかげかえの無い仲間と出会えることと、性格が真逆の人間でもそうなれること。
ダブルダッチ歴としては15年で、今僕らが30歳なので、人生の半分がダブルダッチということになります。

――そんなティーン時代からダブルダッチを始められたYoshさんは、この「ITADAKI」という大会をどのような思いでご覧になっていますか。
Yosh:
高校生がフィーチャーされる大会って本当になかったから、羨ましいですよね。
そしてこのステージによって、その下の世代も活性化すると思いますし、高校を卒業した子は大学生になっても続けて、社会人になっても続けることもあると思うんです。
――業界の黎明期を見ていたYoshさんからすると、感慨深いものがありますね。
Yosh:
野球の甲子園がそうであるように、高校生シーンが盛り上がることで、それ以外の色んな年代も盛り上がっていくと思います。この「ITADAKI」という大会が、1つの憧れの場となって、シーン活性化の中心地であり続けて欲しいです。
――ありがとうございます。最後に、YUTTY KINGDOM. のパフォーマンスを通して高校生たちに伝えたい思いなどあれば聞かせてください。
YUTTY:
僕が大学生だった頃は「プロとして残るか、ダブルダッチから離れるか」という2択でした。前例のない道を作るうえで、REG☆STYLEをはじめ、プロチームとして活躍していた人たちを倒してみたいという思いもあって。
練習が始まると結構大変でした。当たり前ですが、本業の傍らダブルダッチに取り組むので時間の制約があるし、金曜日の夜に会食や接待が入ったら、次の日の練習はヒイヒイ言いながらやっていたりとか(笑)。
その上、そこまで努力しても結果に繋がらないことも多かった。油断したとかじゃなくて、真剣にやって食らう「負け」。悔しかったです。

YUTTY:
けれど、最初に自分たちが決めたことだから曲げたくなかったですし、何より社会人でやっていても報われる時がある。長く続けたからこそ味わえた感動の尊さを高校生たちにも伝えたいです。
卒業を機に辞めてしまうのではなくて、5年後も10年後も続けて欲しい。なにも僕らも特別な存在だったわけではなくて、ただただ「ステージが好き」「負けず嫌い」そして「ダブルダッチが好き」という思いがあったメンバーだった、というだけなので。
“面白くて格好いい”存在を目指して
3組目は、業界をけん引するプロチーム「REG☆STYLE」。
ITADAKIではアンバサダーを務めている彼らだが、世界大会「DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD」では前人未踏の3連覇という偉業を果たすなど、パフォーマーとしても大活躍。
個人活動もチームとしても躍進し、業界の可能性を拡げ続ける彼らが、ITADAKIでもGUESTとしてパフォーマンスを披露してくれる。

――アンバサダーとしての思いはFINEPLAYの記事でも何度かお伺いしていると思うので、今回はREG☆STYLEの皆さんのパフォーマンスの部分についてお伺いしようと思います。そもそもこのチーム名には「おもてなし」という意味があると。
KO-YA:
そうです。Regaleという「おもてなし」を意味する単語が由来になっていて、“Regale Style”が転じてレグスタイル、と。
――観客を楽しませる“おもてなし”や創意工夫を感じる見ごたえのあるショーですが、何か大切にされている価値観などはありますか。
KEITA:
まず「技術がある」ということは前提ですね。技術が一番じゃないとプロは名乗れないと思います。
その上で、その技術をどう魅せるか。どれだけ見ている方々のフィルターを突破して、パフォーマンスの中にある技術や僕らの思いを伝えられるか。どれだけ観客の空気感を僕たちの味方に出来るか。
そこへの創意工夫がREG☆STYLEの魅力であり、まさに“おもてなし”だと考えています。

KAI:
大元の「何を伝えたいのか」という思いを大切にしています。
伝えたい思いに対してどんなネタや曲を載せていくのか。ここはダブルダッチャーだったら、みんな同じような作り方をしていると思います。
KO-YA:
僕らのショーのテーマとして、“クール & ファニー”というのを掲げていて。掲げているというより、無意識的にそういう思いがあるといいますか。
よく僕ら、芸人さんって本当に凄いなって話すんですよ。リスペクトしていて。
「面白くて格好いい」「格好良くて面白い」芸人さんたちの、そういう部分に僕らも魅了されているからこそ、ダブルダッチの業界の外にも通ずる、面白くて格好いいパフォーマンスを目指しています。
――確かにパフォーマンスの中には、ただ「すごい」という部分だけでなく、思わず笑ってしまうような“ファニー”な部分もありますよね(笑)。
KO-YA:
練習中もよくふざけているんですよ(笑)。
音に合わせて即興で跳ぶ“フリーロープ”という文化があって、練習でもそれを取り入れているのですが、練習が進むと段々皆がふざけだす。
そうやってふざけていると、ネタが勝手に出てくるんです。「あ、これ使えるじゃん」みたいな。
――技術があるから、思いの部分や笑いなど、エンタメ要素を足していけるということですね。当日が楽しみです。
KO-YA:
なんと今回、ITADAKIで新しいショーをやらせて頂きます。
――ワクワクしますね。新しいショーの見どころを教えてください。
KAI:
今回は前例のない形式のショーにチャレンジしています。
簡単に言うと… 短い時間に“クール & ファニー”を詰め込んで、10分間ぶっ通しでやる感じです。今までだと一度、YUIのMCを挟んで流れを止めてということがありましたが、今回はぶっ通しです。
KO-YA:
新しい試みだよね。そのままラストまで続く、僕らにとってもチャレンジングなショーです。
ITADAKIの最後に僕らのショーを見て、ファニーな気持ちになって帰ってもらいたいですね。

最後にGUEST 3組に、出演する高校生たちへのメッセージを聞いた。
Yosh:
高校生たちに一番に楽しんでもらいたいです。そして僕らは「ITADAKI」という大会を盛り上げるために頑張ります。
ダブルダッチはミスもつきものですし、上手くいかないこともあるかも知れませんが、またとない素晴らしい機会だと思うので、思う存分楽しんで欲しいです。
KENGO:
大会だから結果は出てしまう。優勝する1チーム以外は全て“負け”となってしまう。でも、それでも「楽しかった」と思い出にできるかはどうかは、結果ではなく“過程”だと思うんです。
チームメイトへの愛と感謝をもって、本番に臨んで欲しいです。それ1つで、ITADAKIにチャレンジした経験は最高なものになると思います。
ツネ:
さっきも言いましたが、僕のモットーは「バカになる」。高校生たちには全力で、直球でカマしてもらいたいですね。結果はどうであれ「自分が一番楽しむんだ!」という気持ちでやって欲しいです。

いよいよ大会まで数日を迎えたITADAKI。是非とも出演する高校生たちには「バカになって」臨んで頂きたい。ITADAKI世代には、大人にはない感動と無限の可能性を秘めている。がむしゃらに臨む姿が、きっと多くの人々の胸をうつことだろう。勝負の一日まで、残りわずか――。
開催概要

「ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2022」
日時 : 2022年 7月24日(日)
時間 : 開演 13:30 / 終演 19:00 予定
会場 : 川崎ルフロン
主催 : ITADAKI 実行委員会
共催 : 川崎市 / INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 実行委員会
主管 : 有限会社OVER THUMPZ
協賛 : ポカリスエット / ヘインズブランズ ジャパン株式会社
協力 : スキルハック / JSDDL (日本学生ダブルダッチ連盟)
後援 : 一般財団法人 日本ジャンプロープ連合 (JJRU)
協力メディア : FINEPLAY
SPECIAL EDITION
FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
●今日 ○イベント開催日
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surf最終決戦の結末、S.LEAGUEグランドファイナル2026.05.012026年4月21日(火)から25日(土)までの5日間、千葉県一宮町・一宮海水浴場を舞台にシーズンのすべてが決着する最終戦「S.LEAGUE 25-26 GRAND FINALS」が開催された。今大会では、これまで決まっていなかったショートボード男子、ロングボード女子、マスターズクラスのグランドチャンピオンが誕生し、すべてのカテゴリーでシーズンの結末が描かれた。さらに、ショートボード、ロングボード、マスターズクラスに加え、特別戦「さわかみチームチャレンジ一宮」も実施。競技の枠を超えた新たな見どころも生まれた。大会初日は台風のうねりが残り頭オーバーのサイズに加え、風の影響も受けるハードなコンディションに。期間を通しても常に胸以上の波があり、難しい時間帯はあったものの十分なサイズの中で戦いが繰り広げられた。また会場では、BMWによる車両展示や試乗会が実施され、多くの来場者で賑わいを見せた。 ©︎S.LEAGUE あわせて、本大会期間中には特別イベント「S.LEAGUE BEACH COMMONS」も開催。4月23日から25日までグランドファイナルと同じ一宮海岸エリア内で展開され、ブランドやメーカーによるブース出展を通じてサーフィンを軸としたライフスタイルやカルチャーを体感できる空間が広がった。競技観戦とともに楽しめる、新たな取り組みとして注目を集めた。 野中美波、逆転で今季2勝目 野中美波 ©︎S.LEAGUE ショートボード女子のファイナルは、野中美波と川瀬心那の対戦。このマッチアップは、昨年11月にフィリピンで開催された「WSL QS4000 Baler International Pro 2025」以来の顔合わせとなった。ヒート序盤は川瀬が主導権を握る展開に。1本目に6.00ポイント、続く2本目でも4.25ポイントをスコアし早い段階で2本を揃える。コンディションを見極めながら的確に波をつかみ、安定したヒート運びを見せた。一方の野中は、3本目で5.00ポイントをスコアするも、逆転には5.26ポイントが必要な状況に追い込まれる。しかし後半、野中がセットをつかむと掘れたセクションへ鋭い縦のアプローチ。ワンマニューバーながらクリティカルなセクションでキレのあるライディングを見せ、6.75ポイントをマーク。一気に逆転に成功した。川瀬もバックアップを4.65ポイントまで伸ばして応戦するが、再逆転には届かず。野中がそのままリードを守り切り、第3戦・鴨川大会に続く今季2勝目を手にした。 野中美波 ©︎S.LEAGUE 試合終了後の川瀬心那と野中美波 ©︎S.LEAGUE 地元で圧巻のライディング、大原洋人が優勝 大原洋人 ©︎S.LEAGUE ショートボード男子のファイナルは、大原洋人と安室丈の対戦。序盤は安室が4.75ポイント、4.25ポイントと2本をまとめリードする展開に。一方の大原は、3本目に6.00ポイントをスコアするも、その後は波を待つ時間が続く。しかし後半、大原が6.75ポイントをマークし逆転に成功。さらにヒート終了まで残り2分を切った場面で事前のインタビューでも「エアーを見せたい」と語っていた通り、エアーリバースを組み込んだライディングを披露し、8.25ポイントのエクセレントスコアを叩き出した。安室はコンビネーションシチュエーションまで追い込まれ、そのままヒート終了。地元・一宮海岸を「庭」と語っていた大原が、見事優勝を決めた。 大原洋人 ©︎S.LEAGUE 西優司、初のS.LEAGUEチャンピオン獲得 西優司S.LEAGGUEが決定した瞬間 ©︎S.LEAGUE ショートボード男子のグランドチャンピオン争いは、西優司と西慶司郎の兄弟対決に絞られていた。 西家の次男・慶司郎と三男・優司によるタイトル争いは、今大会を象徴する大きな注目ポイントのひとつとなった。西優司はファイナル進出で自力チャンピオンが確定する状況。一方で、西優司がセミファイナル以前で敗退した場合、西慶司郎の結果次第で逆転の可能性が残されていた。 先にヒートを迎えたのは弟・西優司。今シーズンは怪我の影響で思うように試合に出場できず、復帰戦となる塚本勇太との対戦となった。ヒートは塚本がリードする展開に。西優司も応戦するが逆転には至らず、ここで敗退。チャンピオンの行方は、兄・西慶司郎の結果に委ねられることとなった。 一方、西慶司郎は稲葉玲王と対戦。サーフボードを変えて臨んだ西慶司郎は、序盤からスピードとキレのあるライディングでリードを広げ、稲葉をコンビネーションに追い込み勝利は目前かと思われた。 しかし終盤、試合が大きく動く。稲葉がレフトの波で大きなスプレーを上げるリエントリーを2発決め、7.35ポイントをスコア。コンビネーションを脱し、ニードは6.15ポイントへと縮まる。 さらに残り1分を切った場面で、稲葉が再びレフトをつかむ。パワフルかつスピード感のある2ターンコンボでフィニッシュし、6.55ポイントをマーク。劇的な逆転で勝利を手にした。 この結果、西慶司郎はここで敗退。西優司の初となるグランドチャンピオンが確定した。 西優司 ©︎S.LEAGUE 吉川広夏、接戦制し優勝 S.LEAGUEチャンピオン獲得 吉川広夏 ©︎S.LEAGUE ロングボード女子のファイナルは、吉川広夏と田岡なつみの対戦。海外ツアーでも結果を残す2名によるハイレベルな一戦となった。オンショアの影響で海面が乱れロングボードには難しいハードなコンディションの中、先に仕掛けたのは田岡。ハングファイブからマニューバーへと繋ぎ、見事インサイドまでつなげたライディングに7.00ポイントをスコアし、リードを奪う。一方の吉川もすぐに2本を揃えて応戦し、主導権を握り返す。その後、田岡も6.00ポイントをマークして再逆転し、吉川に必要なスコアを7.83ポイントまで追い込んだ。しかし中盤、吉川が試合を動かす。完成度の高いライディングで8.50ポイントを叩き出し、再びトップに立つ。ヒート終了間際、田岡にも逆転のチャンスが訪れる。必要なスコアが6.68ポイントの中ラストウェーブに乗るが、スコアは両者が浜に戻った後に発表される緊張の展開に。結果は6.23ポイントにとどまり、逆転には届かず。吉川が見事優勝を飾った。 なお吉川は、本大会でラウンド1を勝ち上がった時点でS.LEAGUEチャンピオンを確定。JPSAグランドチャンピオンとあわせ、通算7度目のタイトル獲得となった。 吉川広夏 ©︎S.LEAGUE 浜瀬海、全戦優勝で完全制覇 浜瀬海 ©︎S.LEAGUE 男子ロングボードのファイナルは、すでに最終戦を待たずしてS.LEAGUEチャンピオンを確定させている浜瀬海と秋本祥坪の対戦。今大会の注目は、浜瀬が全戦優勝となる“完全優勝”を達成するかに集まった。ヒートは開始直後から浜瀬が主導権を握る。1本目から8.67ポイントをスコアし、圧倒的なスタートを切った。一方の秋本も、1本目に4.00ポイント、続く2本目で4.50ポイントをスコアし応戦するが、その後はスコアを伸ばすことができず、流れを引き寄せることができない。後半、浜瀬はさらにギアを上げる。9.20ポイントのハイスコアをマークし、自身のリードを大きく広げると、秋本をコンビネーションに追い込み、そのままヒート終了。浜瀬が優勝を果たし、これで今シーズン全5戦すべてを制する完全優勝という快挙を達成した。 浜瀬海 ©︎S.LEAGUE 優勝必須の中で頂点へ、牛越峰統がS.LEAGUEチャンピオン獲得 牛越峰統 ©︎S.LEAGUE マスターズ男子のグランドチャンピオン争いは、山田桂司、舟橋大吾、牛越峰統の3名に絞られていた。山田は2位以内で自力チャンピオンが確定する状況。一方で、舟橋と牛越は優勝が絶対条件と厳しい条件の中で最終戦を迎えた。大会が進む中、まず舟橋がラウンド3で敗退。さらに山田も準決勝で敗れ、最終順位は7位に。この時点で、牛越が優勝すればグランドチャンピオン獲得という構図となった。 迎えたファイナルは、脇田貴之、河野正和、東川泰明、牛越峰統の4名による戦い。ヒート開始直後、河野がライトの波をつかみ、7.33ポイントをマークし先行する。一方で脇田と東川も5点台をスコアし拮抗した展開に。その中で、タイトル獲得には優勝が絶対条件の牛越が6.33ポイントをスコアし、トップに浮上した。ヒート終盤、残り時間が少なくなる中、牛越は残り2分を切った場面で再び波をつかみ6.87ポイントをマーク。トップスコアを塗り替えリードを広げ、そのままヒート終了。牛越が優勝を手にするとともに、年間チャンピオンも確定。JPSA時代に1度、さらにS.LEAGUEでも2度目となるタイトル獲得という偉業を達成した。また昨年に続き、優勝が絶対条件という状況の中でタイトルを手にしたことも、その強さを印象づける結果となった。 牛越峰統 ©︎S.LEAGUE チームワークで頂点へ、Channel Islands Surfboardsが優勝 Team Channel Islands Surfboards Supported by Maneuverline ©︎S.LEAGUE 大会4日目に実施され、ファイナルのみ最終日に行われた特別戦「さわかみ チームチャレンジ 一宮」。最終日のラストを飾る一戦として開催された。本イベントはS.LEAGUEのレギュレーションに基づき、選手4名とコーチ1名で構成されるチーム対抗形式で行われる。オフィシャルブランドチームに加え、NSA・NSSA、開催地シードチームを含む全9チームが出場。個人戦とは異なる戦略性とチームワークが求められるフォーマットも、大きな見どころとなった。 ファイナルは「The RLM rubber」と「Channel Islands Surfboards Supported by Maneuverline」の対戦。 Channel Islands Surfboardsからは村上舜と石田海夏、The RLM rubberは森大斗、森舞果の兄妹が出場した。決勝はチームで最大9本まで波に乗ることができ、プライオリティもチームで共有。ベスト2ウェーブの合計で勝敗が決まるフォーマットで争われた。ヒート開始直後、Channel Islands Surfboardsの石田がレフトの波をキャッチ。カービングから鋭いリエントリーで7.00ポイントをマークし流れを引き寄せる。続いて村上もアウトからインサイドまでつなぐライディングで6.17ポイントをスコア。さらに7.50ポイントもスコアしトップスコアを塗り替え、一気にリードを広げた。これに対しThe RLM rubberは厳しい展開を強いられる中、森大斗がライトの波で5.70ポイントをスコアし、コンビネーションは脱するものの、ニードは8.73ポイントと依然として高い壁が立ちはだかる。終盤、逆転のチャンスとなる波は入らず、そのままタイムアップ。 Channel Islands Surfboards Supported by Maneuverlineが勝利を収めた。 石田海夏 ©︎S.LEAGUE 村上舜 ©︎S.LEAGUE 次なるシーズンへ、26-27ツアーは7月開幕 ©︎S.LEAGUE このグランドファイナルをもって、S.LEAGUE 25-26シーズンはすべての日程を終了した。次なる26-27シーズンは、7月からスタートする。 S.TWOショートボード開幕戦「大洗プロアマオープン」が、7月2日から4日(予備日5日)にかけて茨城県大洗町・磯場ポイントで開催予定。続くS.ONEツアー開幕戦は、7月8日から12日(予備日13日)「第30回茨城サーフィンクラシック 河原子プロ」として、茨城県日立市・河原子海水浴場で実施される。またS.TWOロングボードは、7月25日から26日(予備日27日) 茨城県鉾田市・とっぷさんて下での開催が予定されている。新たなシーズンの幕開けとともに、次なる戦いが始まる。 さわかみ S.LEAGUE 25-26 GRAND FINALS 一宮 結果 《ショートボード男子》優勝:大原洋人2位:安室丈3位:塚本勇太、金沢呂偉《ショートボード女子》優勝:野中美波2位:川瀬心那3位:石田海夏、馬場心《ロングボード男子》優勝:浜瀬海2位:秋本祥坪3位:塚本将也、小熊海ノ介《ロングボード女子》優勝:吉川広夏2位:田岡なつみ3位:市川梨花、榊原頼子《マスターズ》優勝:牛越峰統2位:河野正和3位:脇田貴之4位:東川泰明 特別戦さわかみチームチャレンジ一宮 優勝:Team Channel Islands Surfboards supported by Maneuverline2位:Team The RLM rubber3位:Team ICHINOMIYA
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dance『マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL』新時代到来、新王者続出の歴史的大会、世界へ広がるダンスアライブの現在地2026年4月19日(日)、両国国技館にて世界最大級のストリートダンスイベント『マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL』が開催された。メインコンテンツのバトルでは、HOUSE、HIPHOP、BREAKING、ALL STYLES、KIDSに加え、今大会からPOPPINGが新たに加わり、全6部門で争われた。 UNDERGROUND STAGEでは「STILL IN THE GAME -最終極戦-」(当日最終予選サイファー)が実施され、各地方予選で準優勝となったダンサーたちが参加。サイファー終了後、参加ダンサー同士の指名によって、HOUSE、HIPHOP、BREAKING、ALL STYLESの各カテゴリーにおけるファイナリスト最後の1枠が決定した。その後、MYNAVI STAGEでは各ジャンルのTOP8によるハイレベルかつ白熱したバトルが繰り広げられ、会場は大きな盛り上がりを見せた。 EXHIBITION BATTLE (SENEGAL VS GHANA) EXHIBITION BATTLE (SENEGAL VS GHANA) 準決勝前には、アフリカで開催されたDANCEALIVEから、セネガルとガーナを代表するダンサー各2名による2on2のエキシビションバトルが実施された。太鼓隊による生演奏の中、ネイティブな空気感あふれるフリースタイルバトルが繰り広げられ、アフリカのカルチャーを強く印象づけた。 即興セッションによって会場のボルテージは最高潮に達し、そのエネルギーは場内全体へと伝播。アフリカ地域を起点に、DANCEALIVEのムーブメントが世界へと広がっていることを感じさせる一幕となった。 KIDS 優勝 「珀翔」 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL 毎年大人顔負けな高いレベルのバトルが繰り広げられるKIDS部門。決勝戦は珀翔対REIRAのカードに。どちらが勝っても初チャンピオンとなる対決。3:2の接戦の末、POPPINGを武器とする珀翔が初優勝を果たした。珀翔は「ポッパーのファイナリストが少ない中優勝できて嬉しいです。もう一度優勝できたら嬉しいです。」とコメントした。 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL 珀翔インタビュー 優勝した感想を教えてください。とにかく嬉しいっていうのが1つなんですが、KIDSのファイナリストの中でポッパーが少ないと思い、ポッパーとして負けられないという気持ちがありました。ポッパーの一人として優勝できてよかったです。 印象に残った対戦相手はいましたか?NALU一択ですね。NALU君は技術もすごいんですけど、踊りに爆発的なものがあって。 対戦相手が決まった時からずっと意識していて、実際に戦って楽しかった反面怖さもありました。 今後の目標があれば教えていただけますか?今後はALIVE2連覇を目指して頑張って、世界でも戦えるようになりたいと思っています。 HOUSE 優勝 「YOUTEE」 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL HOUSEの決勝カードはYOUTEE対shu_heiとなった。どちらが勝っても初優勝のバトル。BREAKINGのスタイルを軸に様々なジャンルを横断するYOUTEEがHOUSEで勝利し初優勝となった。「今日の結果は今日の結果で、次のALIVEのシーズンもすぐ始まると思うので、また来年も皆さんのことを楽しませられるように出場しようと思います。」とコメントした。 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL YOUTEEインタビュー 優勝した率直な感想を教えてください。ここに向けていろいろ自分の活動もありつつ、でもどうしても今年優勝したくて、たくさん練習をしてきて、結果がついてきて嬉しいですし、応援してくださってる皆さんに少しでも恩返しできて何よりです。 D.LEAGUEでしたり他の活動もある中でダンスバトルを両立するポイントはありますか?ダンスっていろんな角度がやっぱりあって。 もちろんバトルだったり、D.LEAGUEみたいなショーコンペティションだったり、あとは振り付け師だったり、バックダンサーとかいろんなダンサーが輝ける場所があると思うんですけど、やっぱり自分はどこに行っても、やっぱりバトル、自分のダンスが好きなんで、好きだったら両立できるんじゃないかなっていうふうに思います。 KOSÉ 8ROCKSの練習が大体昼から夕方なので、ALIVEの1回戦目が12時頃からなんで、そこにピーク持っていけるように朝早起きして練習して体を作って という生活を1ヶ月ぐらいしてたので、今日もやっぱり途中で疲れたり眠くなったりせずにその練習が活きたと思います。 今後の目標があれば教えていただけますか。やっぱりこのBREAKINGだけのレペゼンの人がHOUSEサイドを優勝するって多分まだなかったと思うんですけど、BREAKINGも好きだし、HOUSEも好きだし、ダンスが好きなんで、これからも自分のダンスと見つめ合って、まだまだ日本にももちろんそうですし、世界にもたくさん素晴らしいダンサーさんたちがいっぱいいるので、そこと肩を並べられるように精進していきたいなと思います。 HIPHOP 優勝 「YUUSHIN」 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL HIPHOPの決勝カードはKROW対YUUSHIN。圧倒的なリズム感、ボディコントロールの高さで魅せたYUUSHINが決勝戦を3:0で制し、今大会初優勝となった。YOUTEEに続き、今大会二人目のDリーガーの優勝となった。 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL YUUSHINインタビュー 優勝した感想を教えてください。このALIVEで優勝するのが一番の目標だったので、なんだかんだ毎年出ていて、次の年に向けるこの一年はALIVEが過りながら生活している感覚でした。去年ダメでその前もダメで今年こそと思っていたんで、それが今実現している自分に本当に優勝したんだなという感じです。 D.LEAGUEでの活動と、個人としてのソロバトル。多忙な中で両立させるポイントや、準備で意識していることはありますか?実は来週にもD.LEAGUEのラウンドを控えていて、大会の直前までチームの練習に励む毎日でした。 練習漬けの日々の中で、気持ちに波がある時期もありましたが、1週間前くらいから「そわそわ」が「ワクワク」に変わっていきました。 僕の拠点である静岡県浜松市での時間も大きかったと思います。 東京での練習を終えて浜松へ帰る道中や、地元で過ごす一人の時間が多く持てたことで、うまく心のバランスが取れたのだと、今日を終えて改めて感じています。 今後の目標を教えてください。一番の目標だったアライブ優勝を果たした今、次を考えるのは難しいですが、やはり目の前にあるD.LEAGUEでの戦いです。 来週のラウンドを1位で通過し、その先のCS(チャンピオンシップ)で優勝すること。 個人での戦いを終えた今は、次はチームのみんなで頑張ろうというモチベーションでいっぱいです。 POPPING 優勝 「SHOW-GO」 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL 今大会初開催となったPOPPINGカテゴリー。決勝戦はSHOW-GO対RYOSUKEの対決となった。2:1の接戦の末、数々のショーケースでも活躍する実力派のSHOW-GOが勝利を収めた。SHOW-GOは「観客の皆さんの声が力になりました。来年さらに力をつけてもう一度ALIVEに戻ってくるので見に来てもらえたら嬉しいです。」とコメントした。 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL SHOW-GOインタビュー 優勝おめでとうございます。率直な感想を教えてください。ありがとうございます。でも、自分にはまだまだ足りない部分が多すぎて、決勝でも達成できなかったことがあまりにも多かったです。だから、どこか「もやっとした気持ち」のままの、複雑な心境ですね。 最近、自分と向き合って練習すればするほど、本当にすごい人たちがどれだけやばいかが分かってくるんです。それと同時に、自分がいかにできていないかも痛感します。世界で活躍する先輩ポップダンサーたちのように、自分もさらなる高みへ行きたいという思いが強いんです。 SHOW-GOさんが目指す「理想の踊り」とは、どのようなものですか?僕はPOPPINGもアニメーションもダンス全部が好きなんです。だから、それらを自分の中で良いバランスで混ぜ合わせたい。でも、そのスタイルを完成させるにはまだ時間がかかっていて、現時点では完成に向かっている途中です。 常に解決できていない課題が自分にまとわりついているような感覚です。でも、バトルを途中でやめることも、逃げ出すこともしたくない。だからこそ、納得がいかない状態であっても出続けることを選んでいます。 今後の展望についてお聞かせください。まずは、自分にできていない部分を一つひとつ、丁寧に磨き直すことが先決です。今はアウトプットする時間が足りていないので、しっかりと自分を見つめ直し、修正していく時間を実行に移したいと考えています。突き詰めたからこそ見えてきた先輩方のすごさを改めて研究し、そこに近づき、いつかは超えていけるように取り組んでいきたいです。これからも挑戦は止めず、バトルもコンテストも、すべて本気でぶつかっていこうと思います。 BREAKING 優勝「NORI」 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL BREAKINGの決勝戦はNORI対SKEEのカードに。20年以上のキャリアを持つベテランのBBOY、NORIが決勝戦を2:1で制し今大会初優勝を飾った。NORIは「やっと獲れました。BREAKINGは若い子の方が体が効くし、長く踊るのは大変なんですよ。今年で40歳になるんですけど24年バトルに出続けていて、辛いことも多かったですが良いこともありました。他のジャンルで先輩も踊ってかましていていいなと思いますし、BBOY、諦めずに踊りましょう。あまり良い踊りができなかったので僕も来年またリベンジします。」とコメントした。 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL NORIインタビュー 優勝おめでとうございます!今の率直な心境はいかがですか?やっと優勝できた、という気持ちが一番強いですね。 優勝という結果でしたが、ご自身の踊りには納得がいっていない部分もあったとお聞きしました。具体的にはどのような葛藤があったのでしょうか?踊り方をリニューアルしている最中なんです。その真っ只中で今大会に出ることを決めたため、本番ではどうしてもリニューアル前の感覚で踊ってしまう部分がありました。練習しているものとは違う感覚で踊りながら、構成がぐちゃぐちゃにならないよう気を引き締めてパフォーマンスをしていたので、今自分が磨いている本当のダンスを完全に見せることができず、納得のいく踊りにはなりませんでした。 そのような制約があった中で、ご自身で評価できる「攻め」のポイントはどこでしたか?普通の人が遊ばないような感じで遊べたことは、良かった点だと思っています。 さらなる高みを目指すNORIさんの、今後の目標を教えてください。まずは、自分自身が納得できるダンスに少しでも近づけるように頑張りたいです。また、ALIVEをはじめとする自分が良いと思うイベントを、出場することでさらに盛り上げていければと考えています。 ALL STYLES 優勝 「GUCCHON」 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL すべてのダンススタイルで戦うALL STYLESカテゴリー。決勝戦のカードはGUCCHON対Booと、WATER BOYzのチームメート同士のPOPPING対決となった。決勝戦の最後には2名で同時に振りを行うシーンも生まれ、リスペクトあふれる戦いとなった。GUCCHONが決勝戦を制し、ALL STYLESで5度目の優勝という快挙を成し遂げた。GUCCHONは「Booのムーブにはマジで食らいました。まだこれからもバトルの最前線でやっていきたいと思っているので応援よろしくお願いします。」とコメントした。 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL GUCCHONインタビュー 今の率直な感想をお聞かせください。もう、率直にめちゃくちゃ嬉しいです!いつもギリギリの戦いではあるんですけど、今回は本当に超ギリギリな感覚があって。その中で、自分を出し切ることができたのが何より誇らしいし嬉しいですね。 今大会で、特に印象に残っている対戦相手はいますか?正直、バトルの相手はみんな凄まじいクラスばかりでした。本当にヤバいやつらばかり。でも、その中でもやっぱり決勝戦のBooは食らいましたね。リスペクトし合う中でバトルできて最高に楽しかったです。僕らはWATER BOYzというチームをやっていて、そのメンバーも見守ってくれている中で、ALL STYLESの決勝という最高のステージでバトルができた。それが本当に嬉しかったですね。 今回で5度目の優勝となります。これほどまでにGUCCHONさんを突き動かす、この大会の魅力とは何でしょうか。やっぱり、夢がある場所だからですね。1万人以上のお客さんが見守る中で、たった一人でステージに立って1on1で戦う。あの瞬間の歓声や反応を一度味わってしまうと、もうやめられません。自分の中ではエンドルフィンがドバドバ出ているような感覚なんです(笑)。あの高揚感があるからこそ、また次も、と駆り立てられるんだと思います。 今後の目標、これからのダンスとの向き合い方について教えてください。ステージに立ってみて改めて思いましたが、あと数年、行けるところまでこうして戦い続けたいと思っています。ただ、ダンスにはまた別の楽しみ方もあります。僕が教わったのは、「パーティー」「サイファー」「バトル」という3つの要素です。今は世界中でバトルが熱狂的に流行っていますが、バトルだけにフォーカスするのではなく、パーティーとサイファー、この3つの「弾」を込めてショットするのが本当のバトルだと思っています。 パーティーやサイファーを経験することで、その人のパーソナリティが出る。それを大事にしたいんです。だから、これからはバトルだけじゃなく、パーティーやサイファーにもしっかりとアンテナを張って、踊り続けていきたいですね。 DANCEALIVE プロデューサー TATSUKI インタビュー Tatsuki 新しいトラック(取り組み)も含め、盛りだくさんの内容だったと思います。イベントを終えたばかりの今、率直な感想を教えてください。ひとまず、無事に終わってホッとしています。このイベントは計4箇所のステージが同時進行するスタイルなので、例年だとどこかしらでトラブルが起きたり、進行が押してしまったりすることが多いんです。 過去には雨で一部のプログラムが実施できなかったり、予期せぬ事態に振り回されることも多々ありました。ですが、今年は驚くほどスムーズに進行することができました。 今回、セネガルやガーナの選手を招致したり、当日予選のSTILL IN THE GAMEを行ったりと、新しい試みもありましたね。セネガルとガーナの選手の登場は、かなりの衝撃だったと思います。ジャンル分けされた流れの中に彼らが飛び込んできたことで、良い意味でむちゃくちゃになりましたが、自分から楽しもうとするお客さんの熱量と上手くマッチして、素晴らしい盛り上がりを見せてくれました。 また、STILL IN THE GAMEは初の試みでしたが、当日予選を勝ち抜いた選手が裏に送られる様子は、僕が想定していたM-1グランプリの敗者復活戦そのものでした。対戦カードを事前に一部発表してワクワクを作りつつ、当日の勝ち上がり枠を残すことで、理想通りのドラマチックな展開を生むことができました。これは今後もぜひ続けていきたいですね。 今年のDANCEALIVEを振り返って、どのような変化を感じましたか?去年20周年を終え、21年目からのさらなる飛躍を考えた時、大事なのは新たなアイコンを生み出すことだと思っていました。かつての僕らが憧れた先輩たちのような、かっこいいアイコンをここから作っていかなければならない。 結果として、今年はKIDS、HIPHOP、HOUSE、BREAKING、そして新設されたPOPPINGを含む6ジャンル中、5ジャンルで初優勝者が誕生しました。まさに新時代の幕明けにふさわしい結果になったと感じています。負けたプレイヤーが次はあそこに立ちたいと悔しさを糧にする、そのサイクルを今後も生み出し続けていきたいです。 今後の目標や、見据えている展望について教えてください。まずは、新設されたPOPPINGサイドを、ポッパーの皆が目指すべき場所として確立させることが目下の目標です。そしてその先には、今始まっている「ワールド(世界大会)」をさらに整えていきたい。将来的にはオリンピックのように、今年は日本、来年はアメリカというように、所属国を回る「ワールドファイナル」を実現させたいですね。そこで優勝すれば人生が変わるような、夢のある仕組みを作りたいと思っています。 ダンサーだけでなく、一般の人へのDANCEALIVEの広がりについてはどうお考えですか?ダンスに詳しくない人が見ても、このイベントは絶対に面白い。だからこそ、ダンサーが歩み寄って分かりやすくするのではなく、仕組みとしてその魅力を伝える努力を僕らがしていくべきだと考えています。ストリートダンスがストリートダンスのまま、ちゃんと飛躍できること。この誇り高さや熱狂をマンネリ化させず、試行錯誤を続けていけば、自ずと人はついてくると信じています。 最後に ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL 『マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL』は、新設されたPOPPINGカテゴリーの追加や当日予選「STILL IN THE GAME」などの新たな試みにより、これまで以上にドラマチックな展開を生み出した。各ジャンルで多くの初優勝者が誕生し、次世代のスターが台頭する新時代の幕開けを印象付ける大会となった。 さらに、セネガル対ガーナのエキシビションバトルに象徴されるように、DANCEALIVEは世界規模での広がりを見せている。トップダンサーたちの熱量と観客の熱狂が交差するこの舞台は、今後もストリートダンスシーンの中心として進化を続けていくだろう。次のシーズンではどのような物語が生まれるのか、引き続き注目していきたい。
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culture430/Fourthirty 30周年記念連載:第4弾~「継続」という価値の先へ。上原洋が描く、仲間と共に切り拓くFourthirtyの未来~日本国内のストリートカルチャーシーンにおいて、BMXライダーを中心に深く愛され続けているアパレルブランド「430/Fourthirty(フォーサーティー)」が、今年でブランド設立30周年を迎える。 1996年に5名のプロBMXライダーによって発足し、その一員である上原洋を中心に歩みを進めてきた同ブランド。彼らが長年にわたるBMXとの関わりや数々の旅を通じて得た経験、そして機能性を追求した素材選びや時代ごとのテーマを反映したグラフィックなど、周囲のアーティストたちと共創したエッセンスがアパレルに落とし込まれている。現在ではBMXライダーをはじめ、ストリートカルチャーを生きる多くの人々に寄り添うデザインを展開し、シーンから絶大な支持を集めるブランドだ。 そして5月2日(土)にFourthirtyの創業30周年を記念するイベント「みどりな夜 2026 – 430 30th ANNIVERSARY」が開催される。この度、FINEPLAYでは当イベントに先駆けて、Fourthirty創立メンバーである上原洋氏に行ったインタビューを全4回の連載企画としてお届けする。 最終回となる第4弾では、30周年という大きな節目に開催される伝説的イベント「みどりな夜」の復活にかける想い、そしてブランドがこれから向かう「未来」と「展望」について語ってもらった。 7年ぶりに復活。5月2日、渋谷club asiaで交差するカルチャーの祭典 財満:いよいよ連載も最終回です。今回は、目前に迫った30周年記念イベント『みどりな夜 2026』と、その先の未来について伺いたいと思います。このイベント、実に7年ぶりの開催なんですね。 上原:そうなんです。2019年までは毎年恒例だったのですが、コロナ禍でタイミングを逃してしまって。でも今回、Fourthirtyが30周年で、会場の『club asia』も30周年。その奇跡的な重なりもあり、「じゃあ、やるか!」と決まりました。 財満:深夜23時スタートという、まさにストリートの夜が戻ってくる感じですね。 上原:最近は昼のイベントが主流ですが、1年に1回くらいは夜に無理して遊びたいじゃないですか(笑)。逆に「そういうイベントを待っていました!」という声もいただいています。 今回はJ-REXXXやDJ BAKU、幼馴染でもあるHOME MADE 家族のU-ICHI、さらにはスペシャルゲストとしてあの人や、TikTokで人気のユニットK&Kなど、旬のアーティストから長年一緒に走ってきた仲間まで、最高のメンツが集まってくれました。 右:J-REXXX 財満:Fourthirtyの歴史を彩ってきた「ハブ」としての繋がりが、そのままステージになるわけですね。 上原:キャスティングは本当に悩みました。でも結局「今の旬」を追うよりも「共に歩んできた仲間」を大切にしたかったので、BMXのジャムセッションでは、僕や(田中)光太郎といったベテランに加えて若手も登場します。「おじさん頑張ってるな!」という姿をぜひ見に来てほしいですね。 お世話になってきた方々や様々な業界の人も集まるので、自分たちが培ってきた文化をしっかり見せていきたいと思っています。 「30年のバリューを作るには、30年かかる。」430が示す継続の価値 財満:4月4日で49歳になったんですよね。僕より2ヶ月半早い。 上原:そうそう。気づけば「来年50歳です」と言える年齢になっていました(笑)。 財満:そんな上原さんが30年続けてきたFourthirty。FINEPLAYは今13年目ですが、その倍以上。立ち上げるのも大変ですが、継続するというのはマインド、人、お金、すべてを考え抜かなければならない、凄まじいことだと思います。 上原:悪い意味で言えば「適当」、良い意味で言えば「ゆっくり、落ち着いている」。そんな空気感でやってきたのが良かったのかもしれません。若手が能動的に動いて、いろんなものが形になっていく。逆に「30年いくぞ!」と最初から意気込みすぎていたら、きっと持たなかったでしょうね。やりたいことと、やらなきゃいけないこと。そのバランスをずっと見てきた結果です。 2000年代後半~2010年当時のスナップ でも、やっぱり30年のブランドバリューを作るには30年かかるんですよ。こればかりはショートカットできません。続けることが一番難しいからこそ、やれるところまでやりたいですね。 財満:その「継続」の価値は、ファンにもしっかり伝わっている気がします。 上原:「30年やっていて、あのクオリティを維持しているのはすごい」と言ってもらえるのは嬉しいですね。SNSを駆使するよりは、現場で会ったり、お店に来てくれたり、イベントで一緒になったりする「フィジカルな出会い」でファンが増えている感覚です。 展示会もある種のコミュニティになっています。SNSが発達して人間関係が希薄になりがちな時代だからこそ、人はどこかでちゃんと繋がっていたい。そんな「人間対人間」の体温があるやり取りを大切にしたいんです。 展示会の様子 仲間を上げ、カルチャーを繋ぐ「船」の行方 財満:今後の展望としては、どんなことを仕掛けていきたいですか? 上原: まさに「Everything is fuel to our energy」という言葉の通りで、僕は周りの人に引き上げられてここまで来れたと思っています。なので、これからは僕が周りを引き上げていけるようにしたいです。若手が憧れるようなブランド、チームにしていくことが目標です。 たとえばFINEPLAYを通じて若手をフックアップしていると思いますが、別の道や繋がりを提示してあげることはすごく重要だと思います。Fourthirtyも同じで、メンバー構成は少しずつ変化していて、光太郎がお守(店)や育成に集中し、制作には新しい若手が出てきている。それを「進化」と捉えて、新しい化学反応を楽しんでいきたいですね。AIのような便利なものも活用しつつ、最後はフィジカルな付き合いを大事に、このFourthirtyという船で行けるところまで行きたいです。 財満:全4回にわたって、上原洋さんに話を伺ってきました。過去から現在、そして未来へ。 Fourthirtyはこれからも形を変えながら、ストリートに欠かせないカルチャーとして続いていくはずです。本当にありがとうございました。 上原:ありがとうございました!とても楽しかったです。 今回のインタビューはPodcast「SESSIONS Presented by FINEPLAY」でも! FINEPLAYがスタートした新音声メディア「SESSIONS Presented by FINEPLAY」にて今回のインタビューもお聴きできます。 上原洋プロフィール 元プロBMXライダー。現在はアパレルを中心に、BMX、関連商品を販売する430 co.,Ltd の代表。2021年の東京オリンピック組織委員会でBMXの技術マネージャーを担当。またUCI BMX FREESTYLE 国際大会審査員も務める。2010年に原宿キャットストリートに430のヘッドショップであるDECADE TOKYOをオープンさせ、2024年に同じキャットストリートにDECADE TOKYOがリニューアルオープンした。 「みどりな夜 2026 – 430 30th ANNIVERSARY」 イベント概要 430 30th ANNIVERSARY “みどりな夜 2026”今回は430の30周年も重なる、特別な一夜。 クラブエイジアのフロアをフルに使い、BMX、LIVE、DJが交差するお祭り的な一夜。“みどりな夜”名物、BMXフラットランドのジャムセッションも開催。クラブという異空間で繰り広げられるライディングは、ここでしか見れない景色です。今回集まってくれたのは、これまで430と共にシーンを作ってきた仲間たち。長年ステージを共にしてきた太華くん、岡山の繋がりも深いレゲエアーティストJ-REXXX、ミクスチャーバンドのGAS MARIA、大分からはケンチンミン、金沢からはVUE DU MONDE、そしてさすがのパフォーマンスで魅せるK&K。それぞれのスタイルで、この夜を彩ってくれます。 DJ陣も特別なラインナップ。長年共にイベントを作ってきたDJ BAKU、高校時代からの仲間であるホームメイド家族のDJ U-ICHI、みどりな夜を支え続けてきたDJ DAI-5、DJ TOYODA。岡山からはDJ ZEEK、名古屋からはコースケ。現場を共にしてきたDJ PONY。田中光太郎の平成チューンもあります。そして新たな出会いから参加するDJ TIMESLIP GOなど、それぞれのバックグラウンドが混ざり合う一夜になります。 さらにスペシャルゲストも控えていますが、こちらは当日までのお楽しみ。30周年を祝うために集まってくれた、本当に大切な仲間たちです。このメンバーで迎えられることに感謝。当日が楽しみです。— Text by Hiroshi Uehara/上原洋 DATE:5.2 (Sat) 23:00 STARTTICKET:ADV ¥3000 / DOOR ¥4000(430枚に達すると終了します )430/Fourthirty 30周年記念連載:第1弾 〜Fourthirty代表 上原洋が語る創業秘話〜チケットはDECADE TOKYO & ONLINEにて販売中です。記事最下部のリンクより購入できます。VENUE:CLUB ASIA(渋谷)東京都渋谷区円山町1-8STARRING:430 BMX LIVE SESSIONJ-REXXX,太華,GAS MARIA,KEN TIN MIN,VUE DU MONDE,K&K,DJ BAKU,DJ U-ICHI.,DJ DAI-5,DJ TOYODA,DJ TIME SLIPPER GO,DJ ZEEKDJ PONY,DJ KOTARO TANAKA…and more
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culture430/Fourthirty 30周年記念連載:第3弾~「DECADE TOKYO」始動と30年変わらない信念「 Everything is fuel to our energy」~2026.04.30日本国内のストリートカルチャーシーンにおいて、BMXライダーを中心に深く愛され続けているアパレルブランド「430/Fourthirty(フォーサーティー)」が、今年でブランド設立30周年を迎える。 1996年に5名のプロBMXライダーによって発足し、その一員である上原洋を中心に歩みを進めてきた同ブランド。彼らが長年にわたるBMXとの関わりや数々の旅を通じて得た経験、そして機能性を追求した素材選びや時代ごとのテーマを反映したグラフィックなど、周囲のアーティストたちと共創したエッセンスがアパレルに落とし込まれている。現在ではBMXライダーをはじめ、ストリートカルチャーを生きる多くの人々に寄り添うデザインを展開し、シーンから絶大な支持を集めるブランドだ。 そして5月2日(土)にFourthirtyの創業30周年を記念するイベント「みどりな夜 2026 – 430 30th ANNIVERSARY」が開催される。この度、FINEPLAYでは当イベントに先駆けて、Fourthirty創立メンバーである上原洋氏に行ったインタビューを全4回の連載企画としてお届けする。 続く今回の第3弾では、ブランドの拠点である原宿のショップ「DECADE TOKYO」が誕生した意外な舞台裏や、30年間変わらずに掲げ続けてきたブランドスローガン「Everything is fuel to our energy」に込められた真意を深掘りしていく。ストリートの最前線で「ハブ」として機能し続ける上原氏のコミュニティ哲学、そしてチームとしての新たな挑戦に注目してほしい。 仲間達の「ハブ」が店舗へ。「DECADE TOKYO」誕生秘話 旧 DECADE TOKYO 財満:前回は香港での生活から日本に帰国するまでを伺いましたが、いよいよ原宿に「DECADE TOKYO」が誕生するまでの経緯を教えてもらえますか? 上原:香港にいた頃は、台湾、シンガポール、韓国など、アジア圏を中心に世界中の人々が行き来する環境にいたので、自然とフットワークが軽くなっていました。そうして世界中に仲間ができたタイミングで、日本に帰ってきました。帰国後は、自分のブランド(Fourthirty)やBMXをもっと真剣に突き詰めたいと考え、ストリートカルチャーの中心である原宿に古いアパートを借りて住み始めたんです。 香港時代もそうでしたが、街中に身を置いていると、仲間が遊びに来て、さらに新しい仲間を連れてくる。そこから常に新鮮な情報が入ってくる、というスタイルが自分には合っているなと思っていました。案の定、原宿の自宅もメンバーや様々な友人が絶えず集まる「ハブ」のような場所になりました。 旧 DECADE TOKYO 財満:そこから、どうやって「ショップ」へと発展していったのですか? 上原:当時、キャットストリートに「DBA」というお店があったんです。老舗スケートショップの「arktz(アークティーズ)」の姉妹店で、Fourthirtyを主力ブランドとして扱ってくれていました。Fourthirtyのメンバーも働かせてもらっていた縁もあり、家族のような付き合いをしていたんです。 ところがある時、渋谷の区画整理による立ち退きが決まってしまい、「Fourthirtyを置く場所がなってしまう!」という状況になりました。 財満:それはかなりのピンチですね。 上原:急いで原宿界隈で物件を探しましたが、立地も賃料も条件に合う場所がなかなか見つからなくて。その時、「じゃあ、いっそここ(自宅)でやろう」と決めたのが、以前のDECADEなんです。 財満:あそこは元々ヒロシくんの家だったんですね! 上原:そうなんです(笑)。1階の柱を抜いて店舗風に改装して、後から2階や目の前の建物も借り増していきました。大家さんに「ショールームのように使いたい」と相談したら快諾してくださって。結局、あの場所では15〜16年ほど活動しましたね。 30年間揺るがない信念「Everything is fuel to our energy」 財満:2010年頃はストリートシーンも激動の時代でしたよね。 上原:帰国したのが2006年頃。まだiPhoneすら普及していない時代でした。当時の原宿は同世代のストリートブランドが活気に溢れていましたし、20代半ばの動ける若手ライダーも増えてきて、本当にエネルギッシュで楽しい時期でした。 VICE撮影時の様子 / 左:新田 右:上原 並行して、雑誌『VICE』の小池ゆきおさんという日本の代表の方とも交流があり、イベントの運営をお手伝いしたりしていました。そこでテリー・リチャードソンや新田桂一さんのような世界的なフォトグラファーとも繋がりができて、可愛がってもらいました。 財満:現在のFourthirtyは、多彩なブランドとのコラボやアーティストサポートでも知られていますが、そういった動きはいつ頃から始まったのですか? 上原:今も昔も変わらないのですが、「このアーティストが旬だからコラボしよう」というビジネスライクな考えではないです。昔からの付き合いがあったり、展示会に遊びに来てくれた仲間と「これ、いいね」「着たいんだけど」といった自然なやり取りから始まることが多いです。金銭的なサポートというよりは、仲間内で「良いもの」を共有している感覚に近いですね。 2000年代後半~2010年当時のスナップ 財満:30年続く活動の中で、ここだけは「ブレさせていない」という430の信念はありますか? 上原:ブランド創設時にメンバーの伊東高志が決めた「Everything is fuel to our energy(周囲のモノ、事柄、人、すべてが僕らの原動力)」というスローガンです。結局、僕一人では何も成し遂げられていません。支えてくれる皆への感謝だけは、一瞬たりとも忘れたことがないですね。 財満:そのマインドがあるからこそ、自然と人が集まってくるんですね。 上原:若い世代が「何かをやりたい」と言ってきたとき、否定するのではなく「こういうやり方もあるんじゃない?」と建設的に対話したいと思ってます。それが僕らのモードですし、チーム全員が共通して持っている想いです。 BMXというバックボーンを超えて。誰もが楽しめるファッションブランドの強み 財満:ブランドの30周年を振り返ってみて、今どのようなフェーズにいると感じていますか? 上原:自分自身、まだそこを客観的に俯瞰できるほど大人にはなりきれていないというか(笑)。ただ、ブランドの在り方には多様な形があるんだなと実感しています。 例えば、大手商社と提携して流通を拡大し、自分たちはデザインに専念する、といった海外で主流の「ブランドを成長させて売却し、また新しいことを始める」というスタイルも日本で増えてきました。 でも、僕にはそのやり方は合っていなくて。この「泥臭い継続」こそが、430のチャームポイントだと思っています。 財満:実際に(買収などの)話があったわけではなく? 上原:全くなかったわけではないですが、あまりないです。僕がそういうモードを出していないからだと思いますし、出すつもりもありません。今ある形を絶やさないよう30年間走り続けてきましたし、これからもそうありたいです。 変化した部分もあって。今はチームで動かしているので、メンバーから自分では思いもよらないアイデアが出て、それが形になる。最初は違和感を覚えることもありましたが、今はそれを純粋に楽しめています。「こういうアイテムを出すなら、こんな要素を足してみたら?」と、自分からも新しいアイデアを乗せていく。そんな化学反応が起きています。 制作時の様子 財満:毎シーズンのコレクションも、チーム全員で意見を出し合っているのですね。 上原:基本的には制作チームがベースを作り、そこにみんなでアイデアを加えていく形です。モデルを務めてくれる子たちも何年も一緒にやってくれている仲間ばかりで、そうした「繋がり」は年々深まっていると感じますね。 財満:展示会にも、ジャンルの垣根を超えて多様なカルチャーの人たちが訪れています。 上原:先輩や仲間たちも、展示会という場を通じて生まれる「横の繋がり」に期待して来てくれている部分があって、それはすごく嬉しいですね。430という場所が、面白い人たちが交差するプラットフォームになればいいなと願っています。 展示会の様子 バックボーンにBMXがあることは周知の事実ですが、「自転車に乗っていないから関係ない」ではなく、誰もが楽しめる。それこそが、ファッションブランドとしてのFourthirtyの強みだと思っています。 今回のインタビューはPodcast「SESSIONS Presented by FINEPLAY」でも! FINEPLAYがスタートした新音声メディア「SESSIONS Presented by FINEPLAY」にて今回のインタビューもお聴きできます。 上原洋プロフィール 元プロBMXライダー。現在はアパレルを中心に、BMX、関連商品を販売する430 co.,Ltd の代表。2021年の東京オリンピック組織委員会でBMXの技術マネージャーを担当。またUCI BMX FREESTYLE 国際大会審査員も務める。2010年に原宿キャットストリートに430のヘッドショップであるDECADE TOKYOをオープンさせ、2024年に同じキャットストリートにDECADE TOKYOがリニューアルオープンした。 「みどりな夜 2026 – 430 30th ANNIVERSARY」 イベント概要 430 30th ANNIVERSARY “みどりな夜 2026”今回は430の30周年も重なる、特別な一夜。 クラブエイジアのフロアをフルに使い、BMX、LIVE、DJが交差するお祭り的な一夜。“みどりな夜”名物、BMXフラットランドのジャムセッションも開催。クラブという異空間で繰り広げられるライディングは、ここでしか見れない景色です。今回集まってくれたのは、これまで430と共にシーンを作ってきた仲間たち。長年ステージを共にしてきた太華くん、岡山の繋がりも深いレゲエアーティストJ-REXXX、ミクスチャーバンドのGAS MARIA、大分からはケンチンミン、金沢からはVUE DU MONDE、そしてさすがのパフォーマンスで魅せるK&K。それぞれのスタイルで、この夜を彩ってくれます。 DJ陣も特別なラインナップ。長年共にイベントを作ってきたDJ BAKU、高校時代からの仲間であるホームメイド家族のDJ U-ICHI、みどりな夜を支え続けてきたDJ DAI-5、DJ TOYODA。岡山からはDJ ZEEK、名古屋からはコースケ。現場を共にしてきたDJ PONY。田中光太郎の平成チューンもあります。そして新たな出会いから参加するDJ TIMESLIP GOなど、それぞれのバックグラウンドが混ざり合う一夜になります。 さらにスペシャルゲストも控えていますが、こちらは当日までのお楽しみ。30周年を祝うために集まってくれた、本当に大切な仲間たちです。このメンバーで迎えられることに感謝。当日が楽しみです。— Text by Hiroshi Uehara/上原洋 DATE:5.2 (Sat) 23:00 STARTTICKET:ADV ¥3000 / DOOR ¥4000(430枚に達すると終了します )430/Fourthirty 30周年記念連載:第1弾 〜Fourthirty代表 上原洋が語る創業秘話〜チケットはDECADE TOKYO & ONLINEにて販売中です。記事最下部のリンクより購入できます。VENUE:CLUB ASIA(渋谷)東京都渋谷区円山町1-8STARRING:430 BMX LIVE SESSIONJ-REXXX,太華,GAS MARIA,KEN TIN MIN,VUE DU MONDE,K&K,DJ BAKU,DJ U-ICHI.,DJ DAI-5,DJ TOYODA,DJ TIME SLIPPER GO,DJ ZEEKDJ PONY,DJ KOTARO TANAKA…and more
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bmx2026年国内シーズン初戦を制したのは現日本王者の二人「マイナビ JapanCup Nagoya 2026」BMXフリースタイル・パーク種目2026.04.29「マイナビ JapanCup Nagoya 2026」BMXフリースタイル・パーク種目がオアシス21銀河の広場(愛知県名古屋市)にて、2026年4月23日(木)〜26日(日)の4日間に渡り開催され、男子エリートは中村輪夢選手が、女子エリートは小澤美晴選手が優勝を収めた。 JFBF(全日本フリースタイルBMX連盟)が毎年開催しているシリーズ戦である「マイナビ Japan Cup」。2026年シーズン初戦となる今大会には全国から年齢問わずトップクラスのBMXライダーたちが集まり、日々取り組んでいる新トリックやルーティンを披露し会場を沸かす熾烈な戦いを繰り広げた。 なお会場は毎年名古屋大会が開催されている愛知県名古屋市の「オアシス21 銀河の広場」。愛知県では有名な観光地である上、都会のど真ん中に位置していることから周辺には商業施設が多く人通りも多い。また3階まで吹き抜けているこの会場は選手たちのジャンプもより迫力を感じられる作りで、終始選手たちのライディングに歓声が飛び交い、毎年恒例のイベントとしても浸透しているような印象も感じられた。 以下は、編集部が取材した今大会注目のエリートクラス決勝の様子だ。 常に競技レベルが上がるエリートクラス。男子は中村輪夢が、女子は小澤美晴が熾烈な戦いを制し優勝。 決勝進出を果たした4人 近年若手の台頭が続き、メンバーの顔ぶれがかなり変わってきた女子エリートクラス決勝。今回はワールドカップでの優勝経験を持つ小澤美晴を筆頭に10代の若手たちの実力者が集まり合計4名で今シーズン初戦の優勝者の座が争われた。大会初のトリックも飛び出し、改めて女子カテゴリーの急激なレベルの向上を感じる大会となった。 小澤美晴のライディング 今回、熾烈な戦いを制し優勝したのは小澤美晴。エリートクラスデビューを果たした3年前から男子顔負けの様々な高難度トリックを見せ続け、その強さを世界にアピールし、日本女子BMXフリースタイルパークシーンを牽引する彼女は、周りの選手のレベルアップに少しプレッシャーを感じるような様子も見られたがしっかりライディングをまとめてみせた。 ラン1本目では他の選手ができない高難度トリックを繋いでいくも中盤にクオーターで若干面に合わせきれず失速しトリックを出しきれずに終わる中、2本目には「バックフリップダブルバースピン」や「ダブルトラックドライバー」などの高難度トリックを丁寧に決め、かつ各セクションでコンスタントにトリックをメイクするパーフェクトランでまとめると75.25ptをマークしスコアをアップデートさせた。 ラン終了後は大きく拳を上げて喜びと決め切った安堵を感じさせる様子も見られ、女子エリートクラスのレベルが上がる中でしっかり自分の強さを示した彼女。まだ弱冠16歳である彼女だが既に日本女子BMXフリースタイル界をネクストレベルに牽引し続けている。彼女の今後の世界での活躍に注目したい。 白井玲恵奈のライディング 準優勝は現在急成長を見せる弱冠14歳の白井玲恵奈。女子エリートクラスとしてはルーキーイヤーでありピンク色に身を包んだ姿が非常に特徴的な彼女。幼少からバービー人形を愛し、将来は自分のシグネチャーのバービー人形を作ることを目標としている彼女が、今大会でもそのスタイルが観る者を魅了した。ラン1本目では「バックフリップ」や「360・キャンキャン」などのトリックをベースに各セクションにトリックを散りばめながら完成度の高いライディングを見せた。さらにスコアを上げるために挑んだラン2本目では、日本人女子初とも言える「バックフリップ・キャンディバー」を綺麗に決め切り勢いを付けるも、途中で惜しくもタイヤがバースト。スペアバイクに変えてランを続けたが1本目を上回るスコアは残せず、結果としては62.87ptで2位となった。もし2本目でランを無事に続けられていたらどのくらいスコアを伸ばしていたのか。今後が楽しみなライダーだ。 奥崎朝香のライディング 3位は白井と同じく14歳で近年メキメキと力をつけている奥崎朝香。全体的にスピード感のあるライディングから繰り出される豪快なトリックが特徴的な彼女。その中でもさらに目を惹いたのは2本目のランで、速いスピードが可能にするハイエアーからの「ダブルトラックドライバー to X-up」や、「バースピン」「360」「ターンダウン」などを上手く掛け合わし、各セクションにてトリックメイクすると57.25ptをマークし3位となった。編集部としては彼女のエアーの高さとスピードの速さは、今後さらに難易度を上げたトリックの習得とより多くのトリックを詰め込めるルーティン構成の面でアドバンテージがあると感じた今後が注目な選手である。 目まぐるしくレベルが向上している日本女子BMXフリースタイルシーン。今となっては小澤のワールドカップ優勝もあり、確実に世界でのプレゼンスが上がっている中、今大会を通して小澤に続く若き逸材も現れていることが垣間見えた。今後の日本女子BMXフリースタイルシーンに要注目だ。 決勝進出した8名 その後行われた男子エリートクラス決勝は、参加選手13名の中から前日の予選を勝ち上がった上位8名にてよって争われた。今回は世界チャンピオン経験を持つ中村輪夢や、同じく世界の舞台に戦っている小澤楓を筆頭に10代の若手が大多数を占める決勝戦となった。 中村輪夢のライディング 今回見事優勝を果たしたのは中村輪夢。今シーズンに向けてフィジカルトレーニングも重ね、スピード感やエアーの高さなどパワーが必要となる部分と、トリックの精度の両軸で更なるレベルアップを図ってきた彼は、1本目では「360ダブルダウンサイドテールウィップ」でクランクが回ってしまい着地でペダルを捉えきれずコースアウトしてしまいスコアを伸ばしきれずも、ラン2本目では「360テールウィップ to テールウィップ」「360ダブルダウンサイドテールウィップ toトランスファー」「720バースピン to キャンキャン」もしっかり決め切り、そこに加えて「バックフリップダブルテールウィップ」やスパインでの「720」や「フレア」を見事にメイクし87.50ptをマークした。 自身のフルメイクにガッツポーズは見せるもののどこか納得いかない表情を見せた中村。大会後のインタビューでは本人的にはフィジカルトレーニングの成果を感じる一方で、まだ大会中ではどこか力みもあり練習通りのパフォーマンスを出しきれなかったと自身の課題を話していた。ここからさらにチューニングした状態で今後の国際大会の転戦や今年9月に名古屋で開催されるアジア競技大会に挑む中村に注目だ。 小澤楓のライディング 準優勝は中村に迫る見事なライディングを見せた小澤楓。とにかく満遍なく高難度トリックを1本のランに詰め込むことができる彼は、ラン1本目で加速なくボックスジャンプを逆側から飛ぶバックワーズの「トラックドライバー」でランを始めると、続けざまにクオーターでのハイエアーから「トリプルバースピン」そして「バックフリップダブルテールウィップ」とトリックを繋ぎ順調にランを進めるが、クオーターの「タックノーハンド」で飛び過ぎて失速し自分の思うようなトリックを入れ込めなかった。 そんな展開の中で迎えたラン2本目ではアップデートした気迫の溢れるライディングを魅せる。1本目で決めた「トラックドライバー」からのクオーターでの「トリプルバースピン」はもちろんのこと、その後を「720ダブルバースピン」にアップデート。その後は「バックフリップダブルテールウィップ」「フレア」「トラックドライバー to ダウンサイドテールウィップ」もしっかり決め切り、最後には「720トランスファー」も見事にメイクして見せた。スコアは84.12ptで中村の得点には届かなかったが、そのルーティン構成とトリックコンボは目を見張るものがあり、昨年から大きく成長している様子が見て取れた。 松本翔海のライディング 3位は豪快な回転系のトリックとのコンビネーションを強みとする松本翔海。ラン1本目では「バックフリップテールウィップ to バースピン」や「720ダブルバースピン」を決めるライディングを見せると2本目ではさらにアップデート。1本目の「バックフリップテールウィップ to」や「720ダブルバースピン」はもちろんのこと、「トラックドライバー to テールウィップ」や「トリプルトラックドライバー」を決め切るフルメイクのランで73.00ptをマークし3位入賞を果たした。 今大会を通して感じた点としては一発一発のトリックコンボだけではなく、どれだけ制限時間内に多くのトリックをバリエーションを持ってメイクできるかが得点を伸ばすために重要であると感じられた。その点ではやはり中村と小澤の両名はトリックコンボだけではなくトリック数も顕著であると見受けられた。また個人的には長年日本のBMXフリースタイルシーンを牽引し続け、今もなお挑戦し続けているベテランライダー高木聖雄が今大会にてビックトリックである「ダブルバックフリップ」、「フロントフリップ」、「フロントフレア」をメイクしたことから彼が今まで積み上げてきた努力に敬意を示したい。近年若い選手たちが活躍している一方で彼の存在はこのシーンの持つカルチャーの素晴らしさを含めて厚みを持たせるロールモデル的な存在であり続けるだろう。 優勝者コメント 優勝した小澤と中村 中村 輪夢 選手(男子エリートクラス)「追い込まれた中の2本目は、ここでやるしかないという気持ちで望みました!正直今日のコンディションでは、100%を出すことが出来ていなかったので、アジア大会では100%で臨めるようにするので、皆さん9月にまた愛知(アジア競技大会)でお会いしましょう!」 小澤 美晴 選手(女子エリートクラス)「マイナビ JapanCup Nagoya 2026で勝つことが出来て、率直に嬉しいです!自分の持ってる技をしっかり出せたことが優勝に繋がったと思います。次回の横須賀大会をはじめ、一つ一つ頑張っていきます。」 大会結果 左から小澤、中村、松本の順 <男子エリート>優勝: 中村 輪夢 (ナカムラ・リム) / 87.50pt準優勝: 小澤 楓 (オザワ・カエデ) / 84.12pt第3位: 松本 翔海 (マツモト・ショア) / 73.00pt 左から白井、小澤、奥崎の順 <女子エリート>優勝: 小澤 美晴 (オザワ・ミハル) / 75.25pt準優勝: 白井 玲恵奈 (シライ・レエナ) / 62.87pt第3位: 奥崎 朝香 (オクザキ・トモカ) / 57.25pt <キッズ4アンダー>優勝: タムラ・ナギ / 48.66pt準優勝: タカギ・ノリ / 0.00pt <キッズ5-6>優勝: ニシムラ・イオリ / 41.33pt準優勝: オオイシ・ウイ / 34.66pt <ガールズ7-9>優勝: サカノ・エマ / 48.00pt準優勝: イサキ・レン / 44.00pt第3位: カシデ・リツ / 38.00pt <ボーイズ7-8>優勝: ハットリ・ハヤト / 50.16pt準優勝: サカキバラ・カナタ / 45.00pt第3位: ヤマダ・マホロ / 44.50pt <ガールズ10-12>優勝: ハシモト・コトハ / 67.50pt準優勝: ニワ・ココロ / 41.50pt第3位: イケガヤ・モモ / 33.66pt <ボーイズ9-10>優勝: ウチヤマ・シキ / 52.66pt準優勝: ニシハラ・アオイ / 47.33pt第3位: ナガゾノ・ジンロウ / 44.00pt <ボーイズ11-12>優勝: サイキ・タスク / 65.83pt準優勝: タナカ・ケンタロウ/ 57.00pt第3位: シモノ・ユウマ/ 55.16pt <女子13-15>優勝: ホソカワ・イロハ / 73.16pt準優勝: ノノウエ・レナ / 60.00pt第3位: ハマダ・ルル / 53.60pt <男子13-15>優勝: タニモト・リョウガ / 77.66pt準優勝: アカツカ・ヒロキ グスティ / 70.00pt第3位: ニワ・コウキ/ 65.33pt <エキスパート>優勝: マセ・コタロウ / 65.33pt準優勝: オオスガ・カイト / 32.66pt第3位: キタミ・エイト / 24.33pt <30オーバー>優勝: コシヤマ・マサヒロ / 57.00pt準優勝: ノザキ・ミナト / 49.66pt第3位: ヤマダ・ダイチ/ 48.33pt 大会概要 ⼤会名称 : 「マイナビ JapanCup Nagoya 2026」(パーク第1戦) 開催期間 : 2026年4月23日(木)〜26日(日)- 4日間 -※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場:オアシス 21 銀河の広場(愛知県名古屋市東区東桜1丁目11-1) 主催: 一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)公認:公益財団法人日本自転車競技連盟後援:愛知県、名古屋市、一般社団法人 日本アーバンスポーツ支援協議会特別協賛:株式会社 マイナビ






