コーチングやパフォーマンス、体験会イベントを通じて日本にパルクールを広める活動を行うMISSION PARKOUR ACADEMYのオンラインレッスン動画をFINEPLAYで配信。今回からはついに中級編がスタート。
第9回はプロジェクトの代表でありmonsterpk(PKM所属)、GoProアスリートでもあるYUUTAROUが「フロントフリップ」をわかりやすく解説する。
今回は、空中で前に一回転する宙返り「フロントフリップ」講座。フロントフリップは前宙とも呼ばれ、走って前に宙返りする技の基礎となるので習得しておくと動きの幅が広がること間違いなしだ。
パルクール講座 中級編 「フロントフリップ」
撮影協力:パルクールジム「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」
担当講師 – YUUTAROU
所属:monsterpk(PKM所属) / GoProアスリート
MISSION PARKOUR ACADEMY 代表。10 代で本場フランスにてパルクールの創始者である 『ヤマカシ』の元で修行を詰む。その精神と文化を日本に普及するべく、国内最大のパルクー ル専用屋内トレーニング施設 『MISSION PARKOUR PARK』 を開校する。 2019年4月には中国・成都にて行われたパルクール世界大会にスピードラン日本代表として出場した他、広島県・旧市民球場跡地にて行われた「FISE HIROSHIMA 2019」にもスピードラ ン日本代表として大会に出場。 アスリートとしての顔を持つ傍ら、クリエイターとして自身の撮影、編集技術とパルクールスキルを駆使した数々の映像作品を制作。動画投稿プラットフォームTikTokでは総いいね数が 570万、フォロワーは30万人を超え、中には3500万回再生を記録した投稿も。
経歴 :HiGH&LOW THE LIVE 2016 ドームツアー帯同
KDDI 「トルク産業パルクール事業部」CM 出演
Red Bull Air Race Chiba 2016 パフォーマンス
Red Bull Air Race Chiba 2016 パフォーマンス
ULTRA TEEN FES 超十代 パフォーマンス
東京モーターショー 2014 DAIHATSU ブース出演
ANIMAX 「忍者ハットリ君」 TVCM 出演
舞台版ウルトラマン アクロバトルクロニクル 東雲 縁役
フジテレビ フジヤマ 世界の No.1VS 日本の No.1 出演
提供:MISSION PARKOUR ACADEMY
SPECIAL EDITION
FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
●今日 ○イベント開催日
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dance金メダル獲得だけではない。BREAKING TEAM JAPANが残した功績。 〜 EP.1 ユニフォーム文化の脱却 〜2024.12.312024年を振り返るに欠かせないのがパリオリンピック2024。HIPHOPのカルチャーであるBREAKINGがオリンピック競技に採択され話題を呼んだ。 結果として、日本代表選手が金メダルを獲得しBREAKINGという競技が連日ニュースに取り上げられた。連日テレビや雑誌など多くのメディアに出演しBREAKINGを日本中にリーチした。だが、これまでの道のりは常に開拓の連続で苦悩と共に歩んできたことも多かった。そんな、日本のBREAKINGをこれまで盛り上げてきた立役者たちのRoad to Parisへの挑戦は約8年前から始まっていた。 BREAKINGが競技に採択された当時は反発や理解を得られないことも多かった。なぜならBREAKINGはカルチャーであり、スポーツではないからだ。今でも、BREAKINGが競技化したことに戸惑いや否定的な意見を持つ人も多くいるだろう。 ただ、間違いなく言えることはパリオリンピック開会式の日、セーヌ川ではShigekixが日本選手団を代表し堂々と旗手を務め、大会当日AYUMIは最年長の41歳で果敢に挑みシーンに光をみせた。HIRO10は自慢のパワームーブで会場中を沸かせ、AMIは金メダルを獲得し初代女王となった。 日本代表選手の4名はそれぞれがベストを尽くし多くの感動を与え、私たちにBREAKINGを通じて多くのメッセージを残してくれたが、それらに加えて忘れてはならない存在がいる。彼らと二人三脚で共に歩んできたJDSF ブレイクダンス部をはじめとするBREAKING TEAM JAPAN(以下、BREAKING JAPAN)の存在だ。 彼らが選手たちと一体になり歩んできたことや、その地道な活動の上に、この結果が結びついたことを多くの方に伝えたいと思い、FINEPLAYでは幾つかのエピソードにわけ、取材を敢行する。第一弾は彼らが発足時より掲げていた「ユニフォーム文化の脱却」についてJDSFブレイクダンス部の渡邊マーロック氏と千野秀行氏に話を訊いた。 BREAKING JAPANが挑んだユニフォーム文化の脱却 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟「JPN M NK DFADV LS TOP PRT OLYBを着用 BGIRL AYUMI」 そもそも、読者の皆さんはNIKEのスポーツウェアに「ブレイキン・ダンス」カテゴリがあり、現在も一般販売をされていることをご存じだろうか。そのアイテム数はシューズも合わせると60種を超える。このカテゴリが生まれたきっかけは「パリオリンピック2024」だった。NIKEを含めBREAKING JAPANのユニフォーム(フェデレーションキット)にかける熱量と本気度がとてつもなく高く、結果としてこれだけのラインナップが揃うことになる。 BREAKING BGIRL部門において金メダルを獲得したAMIは、毎試合ごとに異なる衣装チェンジで注目を集めた。一見、どの選手たちも私服のような“いつものスタイル”であり、統一性は無く、ユニフォームには見えない。男女ともに同じユニフォームを着ていた他国の選手たちもいたが、そもそも競技においてその規定は無い。なぜ、60種ものアイテムを作る必要があったのか。そこにはカルチャーとして欠かせない要素が関係する。 HIPHOPの精神は「愛・平和・団結・楽しむ」この4要素が根底にあり、表現方法として「DJ・MC・BREAKING・GRAFFITI」の4要素がある。BREAKINGはHIPHOPカルチャーとしてのルーツがあり、オリジナリティやスタイルを大切に考えるカルチャーが前提にある。この考えをリスペクトし体現をするため、今回のパリオリンピック2024でBREAKING JAPANは「ユニフォーム文化の脱却」を掲げていた。 NIKE JAPANとの取り組み BREAKING JAPANはオフィシャルユニフォーム開発先を探し奔走していた中、NIKEが手を挙げる。NIKEは誰もが知るグローバル企業であり、数々のアスリートをサポートし多くのスポーツアパレルアイテムも手掛けている。今回、オリンピックに向けてBREAKING競技に参加した国でNIKEとオフィシャル契約を結んだのは日本に加え、アメリカと韓国の3カ国だった。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟「コーディネートのバリエーションが豊富」 試行錯誤だったオフィシャルウェア JDSFマーケティング担当の千野氏はこう語る。「トータルで約3年ほど制作に時間を費やしました。逆に言うと3年でよくここまで作ってもらったなという想いです。NIKEさんとご一緒させていただき、我々のリクエストをとても的確に受け入れてもらうことができました。日本代表選手は4名ですが、その4名にそれぞれ個性があるため、セットアップなど1つのコーディネートではなく、それぞれの選手が自由に組み合わせられるファッション性のあるフェデレーションキット(ユニフォーム)を目指しました。オリジナリティがパフォーマンスにも影響を与えると思いますので。でも、そうした考えを進めていくとあれもこれも必要というようにどんどん話が膨らんでいき、付属品も含めると気がついたら60アイテムほどになっていました。それを、我々のフィードバックも反映いただきながらこの期間で作りあげていただき感謝しています。」 さらに、今回のユニフォームの制作にあたり、世界的に有名な抽象ストリートアートの先駆者である「FUTURA」がデザインを担当しており、NIKEの本気度が伝わってくる。随所に彼の代表的なキャラクターやアイコンなどが取り入れられていた。中でもスタジャンは、ファッション性の高いアイテムに仕上がっている。どれも実際に販売をするにあたり、アパレル商品としての側面も持ち合わせている。 FUTURAの象徴と「日本」のコラボが際立つスタジャン デザイン性に加えて、こだわった着心地と機能性 例えば、ブレイキンはフロアに接触する部分が「頭」「ひじ」「膝」「背中」「尻」「肩」など多岐に渡る。さらにスピン技など摩擦が生じる技については、周りやすいテクスチャーか、またその布の丈夫さや厚さなど、細かい部分を加味すると気を遣うポイントが多々ある。取材を重ねて驚いたことは「言われないと気が付かない」機能が随所に施されていることだった。 肘は厚めに作られているパンツの裾は折り返しでき、絞りもでき、さらに紐のストッパーがある JDSF理事であり、ブレイキン ディレクターの渡邊マーロック氏はこう語る。「最初に上がってきたサンプルを実際にJDSFの強化選手やスタッフたちに着て踊ってもらいました。例えば、パンツの足元は絞る紐と捲ることができるようにしたいと言うことや、フードは被りたいけど、被って絞ると紐が垂れて踊る時の妨げになるので無くしたいなど、細かくフィードバックをさせていただきました。生地の質感や、ボタンやチャックなどフロアに当たる部分の位置関係など、ファッション性の部分と機能性の部分のバランスをNIKEさんにはとても上手に表現していただきました。このフェデレーションキットはよく見るとBREAKINGならではの体裁になっているんですよ。」 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 こうした背景により、選手たちに“着させる”ユニフォームではなく、“自ら選んで着る”ユニフォームが生まれ、その結果AMIは出場するたびにユニフォームを変更し、その模様が大きくメディアに報道されるなど本来のHIPHOPのカルチャーの側面である“個性”を表現することに寄与した。勝ち負けだけではなく、シーンを盛り上げるきっかけにも繋がった。こういった考え方そのものが、これまでのIOC率いるスポーツ競技になかったように思う。もちろん、団体競技などそれぞれスポーツ競技には歴史がありルールがある上で、ユニフォームを統一するものもあり、それらを否定するわけではない。ただ、今大会でBREAKING JAPANが、ブレイキンカルチャーをリスペクトする姿勢を新たな角度で主張し、カルチャーシーンからも応援される組織づくりやBREAKINGならではのメッセージを活かし体現したことは、スポーツシーンにおいて新たなフォーマットを提示できたように思う。 スポーツカルチャーへの風穴 ユニフォームとは「その集団の意識的統一をはかると同時に、他の集団との区別を明確化するもの」という定義がある。さらに競技により様々な規定がある上で制作をするものであるが、そもそもアスリートファーストを考えると、そのユニフォームひとつをとっても、パフォーマンスに影響が出るものと考える。 さらには、ユニフォームが話題を呼びアスリート自身の露出が増えると、BREAKINGの競技としての存在感が際立つことに加え、メーカー側にとっても喜ばしいことであり、BREAKING JAPANは他国にはない形で双方に貢献した。シーンにリスペクトを残しつつも“いつもの”スタイルで競技に参加する。こうした一つひとつのチャレンジがチームを底上げする力になったことに違いなく、シーン全体への影響をも考えた讃えるべき功績と言えるのではないだろうか。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟「BREAKING TEAM JAPAN」 【BREAKING Federation Kit】全60種+シューズ3種■Mens 23種 ※■Womens 27種 ※■その他 カバン、ユニセックスのキャップなど10種 ※■シューズ NIKE JAM 3種※カラーバリエーション含む 渡邊マーロック日本ダンススポーツ理事/ブレイキン ディレクター日本のBBOYであり、日本のブレイキン競技のハイパフォーマンスディレクターとして、2024年パリオリンピックに向けたプロジェクトマネジメントを担当。パリ大会ではブレイキンナショナルチームの監督としてチームを率い、成功に貢献した。大会後も、日本ダンススポーツ連盟の業務執行理事として、強化・普及・マーケティングの各分野でブレイキンを軸にストリートスポーツ(アーバンスポーツ)の発展に尽力している。また、ナショナルコーチアカデミーでも、豊富なマネジメント経験を活かし、日本の指導者の質を向上させるための施策を推進している。これまでに、飲料メーカーやスポーツブランドのマーケティング担当としてプロジェクトマネジメントを行い、企業のブランド力強化やスポーツとの連携を促進してきた。さらに、2020年からは渋谷未来デザインのスポーツプロデューサーとして、地域とスポーツを結びつける新たな取り組みを企画・推進している。 千野秀行日本ダンススポーツ連盟 ブレイキン マーケティングパートナー1997年にダブルダッチチームを結成。2002年と2003年には、ニューヨークのアポロシアターで開催された世界選手権で2連覇を達成し、日本ダブルダッチ界の礎を築いた。2005年には日本学生ダブルダッチ連盟を設立し、2006年には「OVER THUMPZ」を結成。以降、ダブルダッチを中心にアーバンスポーツの普及・発展を目的に、イベントプロデュースやパフォーマー育成を精力的に行っている。その後、ストリートカルチャー全般への知識と経験を活かし、日本ダンススポーツ連盟のマーケティングパートナーとして立ち上げ時から活動を開始する。現在では、スポンサーの獲得やメディアリレーションのみならず、競技の普及を目指したコミュニケーション活動を主導する。現在もブレイキン競技やストリートスポーツの認知向上と発展を目指し、多角的な活動を続けている。 日本ダンススポーツ連盟(JDSF)とは公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 (Japan DanceSport Federation * 略称JDSF) は、日本におけるダンススポーツの統一組織。ダンススポーツの振興を図り、国民の心身の健全な発達に寄与することを目的としている。ブレイクダンス部はJDSF内のBREAKINGに関するプロジェクトに特化したチームで、主に世界ダンススポーツ連盟 (World DanceSport Federation : 略称WDSF)との連携をはじめとする日本代表選考業務や、JOCとの連携による選手強化業務、スポンサーやメディアとの連携を行うマーケティング業務を中心に活動。 JDSF 第6回全日本ブレイキン選手権オープン・ジュニアの2部門で総勢約200名のBBOY / BGIRLが、日本一の称号をかけて熱いバトルを繰り広げる。日時:2025.2.15(土) - 16(日)会場:NHKホール(東京都渋谷区神南2丁目2−1)共催:NHK■2025年2月15日(土)開場 10:15(予定)競技開始 11:00 (予定)競技終了 20:00 (予定)・ジュニアカテゴリー:プレセレクション~決勝・オープンカテゴリー:プレセレクション~TOP16 ■2025年2月16日(日)開場 10:30(予定)競技開始 11:00 (予定)競技終了 18:00 (予定)・オープンカテゴリー:TOP8~決勝 ■チケット情報・1月中旬より販売開始予定JDSFのInstagramアカウントをご確認ください。
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culture「430を通じて世界中を旅してきた。これからも430と共に新しい世界を見たい。」ストリートアパレルブランド “430(フォーサーティー)”創立メンバー上原洋の今の思い。2024.12.28今やBMXライダーたちにとっては馴染みのあるストリートアパレルブランド「430(フォーサーティー)」だが、1996年に元々5名のプロBMXライダーによって発足し、その一人である上原洋が中心となって始まったブランド。彼らがBMXやそれにまつわる旅などを通じて経験したことをアパレルに落とし込み、機能性の良い素材やその時のテーマに沿ったグラフィックを周りのアーティストと作りあげており、BMXライダーはもちろんのことストリートカルチャーに生きる多くの人に愛されているストリートアパレルブランドだ。 その430の拠点として原宿はキャットストリートに店舗を構えるのが「DECADE TOKYO」。そして今回その「DECADE TOKYO」が15年の歴史を築いた旧店舗から新店舗へ移転。同じキャットストリートエリア内ではあるが新天地でスタートを切るこのタイミングで、創立メンバーである上原洋氏にインタビュー。430を始めたきっかけからブランドの特徴、そして今後430が目指していることや新たな取り組みなど、今の思いをざっくばらんに語っていただいた。 上原洋 (以下: U) BMXをバックボーンに持つストリートアパレルブランド“430(フォーサーティー)”とは DECADE TOKYO 新店舗の様子 この度は新店舗への移転おめでとうございます。改めて430とはどのようなブランドがお聞かせいただけますか? U:ありがとうございます。430は元々5名のプロBMXライダーによって1996年に発足し、その一人である、僕、上原洋が中心となって始まったBMXをバックボーンに持つストリートアパレルブランドです。BMXを通して得た経験や人との繋がりをアパレルに落とし込んで機能性の良い素材やその時のテーマに沿ったグラフィックを周りのアーティストと一緒に作っています。 ちなみに今までのブランドの活動としては、1996年に手刷りで作ったTシャツが始まりで、2001年に本格的にアパレル製作を開始して、そこから毎年、年3回の展示会を行い、今に至っています。展示会以外でもスポットアイテムでVANSとプロモデルを開発したり、ディズニーやNew Eraなど様々なブランドともコラボレーションをしています。 DECADE TOKYO 新店舗の様子 このブランドを立ち上げたきっかけはどんなことでしたか? U:立ち上げたきっかけは本当にかなり昔に遡ります。1996年ぐらいなんですけど、元々ずっと僕は洋服屋で働いていました。当時から今で言うサーフブランドやスケートボードブランドのアパレルっていうのはあったんですけど、僕が生業にしているBMXをバックボーンに持ったようなアパレルブランドはありませんでした。もちろん周りもBMXライダーでブランドをやってる人がいなかったかのでやりたいなと思ったのがきっかけです。 このブランドとして大事にしている理念や考え方はございますか? U:大事にしている理念としては「EVERYTHING IS THE FUEL TO OUR ENERGY (周りのもの、事、全てが僕らの原動力)」というの掲げていて、僕らは皆から力をもらっているので僕らも皆に元気やパワーを与えられるブランドになっていけたら良いなと思っています。 430のアパレルの特徴は何でしょうか? U:やっぱりBMXという自転車をやっていく上で求めてきた実用性や機能性のある素材を用いていて、とにかく自分たちが活動している中で感じてきた「こうだったら良いな」という、ちょっとだけ痒いところに手が届くのようなアパレルで、かつ見た目はシンプルでもストレッチが活きるような動きやすいデザインを意識しています。 DECADE TOKYO 新店舗の様子 色々な有名ブランドとのタイアップもされているとのことですが、どんなコンセプトを元に行っていますか? U:相手先のブランドさんも僕たちにBMXだったり、そういうストリート的な要素をやっぱり期待してコラボレーションしてくるので、そこは綿密な打ち合わせを重ねる中でお互いの良さが生きるようなコラボレーションていうのを常に考えています。 また僕が担当するときは特に、他のコラボレーションにはないような新しい形の色使いや生地感だったり、やっぱり「これ430がやったんだ」ってすぐ分かるようなBMXっぽい匂いがモデルなどでコラボするようには心がけています。 以前VANSとコラボレーションした時は、ちょうどそのけん玉ブームが来た時だったので、けん玉を一緒にセットで販売したりと430とでしかできないようなコンセプトでコラボレーションで今後も行なっていきたいと思っています。 430のアパレルとしてシグネチャーアイテムやおすすめのものがあれば教えてください。 U:ジャケットやパンツだったりは、形からこだわって作っているのでシグネチャーアイテムと言えると思います。特にパンツは裾を踏まないようなデザインで作っていたりとか、足が上がりやすくカッティングしています。ジャケットも高機能素材を使っていて冬用は暖かく、夏用は通気性を重視して蒸れないようにしたりしています。どのアイテムも1つ1つにこだわった機能素材を使ったりしているので、そういうところも注目してもらえたらなと思っています。 ブランドとしてアパレル以外に力を入れて取り組んでいることはありますか? U:430のその他の活動としては、G-SHOCKとイベントを一緒にオーガナイズしたり、各地で行われているBMXイベントにプロライダーとして出演、ストリートスポーツ全般のイベント運営なんかも行っています。 DECADE TOKYO店舗移転にあたって新天地へ 15年ほど拠点を構えていた旧店舗から、今回の新店舗へ移転した理由は何でしょうか? U:「DECADE TOKYO」は、430が約15年前に原宿キャットストリートでオープンさせたヘッドショップですが、建物の老朽化が理由で今回移転することになりました。 ただ旧店舗をオープンする前も、その10年前に僕が上京してきて初めて働いた場所がここキャットストリートだったので、このエリアに特に強い思い入れがあり、移転先に関してもこのエリア内でオープンすることを決めました。新店舗ではBMXだけでなく様々なストリート文化の交わる場所として担って行けたら良いなと思っています。なので横には「HITCH HIKER」という名前のギャラリーも併設しています。 DECADE TOKYO 新店舗の様子 長年ストリートシーンを作り上げてきた親しみ深い旧店舗から新天地へ移る上でどんな思いがありますか? U:長渕剛さんの乾杯という歌の中にも『大きな喜びと少しの寂しさを』という歌詞があるのですがまさにそういう心境です。新天地へ移るワクワクと長年お世話になった場所を離れる寂しさと混じり合った気持ちです。 ただ先日新店舗のレセプションパーティーをさせてもらった時にも、多くの方が立ち寄ってくれたので、お客さんにとっても分かりやすい場所になりましたし、旧店舗よりも洋服屋っぽくなったのでネクストステップという意味でも次に繋げるための新しい一歩になったのかなと思います。 15年ほど拠点を構えていた DECADE TOKYOの旧店舗 また同時にこういう風にBMXをバックボーンに持っているブランドで、ここまでの世界観を出せているブランドは世界的に見てもまだ無いと思っています。だからこそ常にこの業界を背負って、 新しいことをどんどんやっているつもりなんですけど、でもそれが皆に伝わっているかって言ったらまだまだそうではないです。 でも今回こういうキャットストリートで人目がつきやすい場所にポンって店舗を出せたことは大きいので、今後ももっといろんな方に発見してもらったり、気づいてもらえるような活動をしていきたいと思っています。 改めて新店舗の特徴についても聞かせてください。 U:旧店舗と大きく違うのは、入口を入ると2つの部屋に分かれていて、 1つは「HITCH HIKER」というギャラリーで、もう1つが「DECADE TOKYO」としてお店になっていることですね。 「HITCH HIKER」というギャラリーはどのような場所でしょうか? DECADE TOKYO 新店舗の横にあるギャラリー「HITCH HIKER」 U:原宿って週末はもちろんのこと平日もたくさんの人が訪れる場所になっている中で、若いアーティストも多くいるんです。そういう子たちがリーズナブルな値段で使えるギャラリーになったらいいなと思っています。 それは絵を置くことだけじゃなくて、洋服のポップアップやってくれてもいいと思いますし、僕も元々小さな展示会をこの原宿で先輩にやらせてもらったことから、この場所に根付いたところもあるので、当時の僕のようにみんながこの場所を使ってくれたら嬉しいです。 430が目指す今後のストリートシーンとブランドとしてやりたいこと DECADE TOKYO 新店舗の横にあるギャラリー「HITCH HIKER」 今後このブランドを通して成し遂げたいことはございますか? U:この質問は他のメディアを含め、いろんなところで聞かれたりするんですけど、 正直常に今やりたいことをやれていると思います。多分多くの人が、今後原宿とかキャットストリートでブランド持ったり店をやりたいとか思っている中で、ありがたいことに僕たちはそれができちゃってるので、今は430とかこの活動が自体がやりたくてやってるという感じですね。 ストリートカルチャーに対して還元していきたいことや、このシーンにおいてどんな存在になっていきたいかなど想いがございましたらお聞かせください。 U:自分たちがストリートカルチャーの中にある垣根を取りたいというような気持ちはそこまではないです。BMXというバックボーンを持つブランドとしてプライドもあるので。 ただもちろん多くの人が着てくれるアパレルブランドになってくれたら嬉しいですし、やっぱりその気持ちでずっと続けてたら、ダブルダッチやスケートボート、フリースタイルフットボールだったりと若い子が多くいるBMX以外のカルチャーにいる人たちも、すごい応援してくれて気に入って着てくれたりしてるのでありがたいなと感じています。 でもこの430を通して世界中を色々旅することができているので、これからももっともっと行ったことのないたくさんの国に行ってたくさんの人と出会いたいですね。 それにこのお店がたくさんの人が来る場所になれば、もっと新しいことがまた生まれていくんじゃないかなと思いますし、そういう流れの中で自分がやりたい新しいことなんかも見つけられるんじゃないかなと思ってているので、そういう意味では自分はいつもなんか新しいことをやっている流れの中にいる気がしますし、これからもそうなんだろうなと思います。 上原洋プロフィール 元プロBMXライダー。現在はアパレルを中心に、BMX、関連商品を販売する430 co.,Ltd の代表。2021年の東京オリンピック組織委員会でBMXの技術マネージャーを担当。UCI BMX FREESTYLE 国際大会審査員も務める。2010年に原宿キャットストリートに430のヘッドショップであるDECADE TOKYOをオープンさせ、2024年に同じキャットストリートにDECADE TOKYOがリニューアルオープンさせた。
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danceブレイキン日本代表が成都で躍進。ISSINが世界選手権で金メダル獲得! Shigekixは銀メダル! 男子決勝は日本人対決。2024.12.232024年12月20日と21日に、中国 成都市(セイト)にて、「WDSF WORLD BREAKING CHAMPIONSHIPS2024」が開催された。本大会には令和6年度強化選手4名(男女各2名)の日本代表選手が出場。 4名の代表選手は危なげなくDAY2であるTOP16へ 進出し、順調に勝ち星を重ねた。男子決勝は日本人対決となり、見事ISSINが金メダル、Shigekixが銀メダルを獲得した。 女子はメダルには届かなかったものの、一般参加のRIKOが4位を獲得した。本大会はWORLD GAMES 2025への出場権付与大会も兼ねており、ISSIN、Shegekixはメダル獲得と共に、出場権を獲得した。 ISSIN©公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 WDSF WORLD BREAKING CHAMPIONSHIPS 成都 大会結果 個人 女子 個人 男子 順位ブレイカーネーム出身都道府県順位ブレイカーネーム出身都道府県Top8 敗退AYUMI(福島あゆみ)京都府銀メダルShigekix(半井重幸)大阪府Top8 敗退AYANE(半井 彩弥)大阪府金メダルISSIN(菱川 一心)岡山県 ISSINの大会後インタビューコメント ISSIN©公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 世界選手権での優勝おめでとうございます。今の率直な気持ちを教えてください。 ISSIN:まずは結果に安心してホッとしてます。今年は結果を出せたバトルもあるけど、五輪予選みたいに求めた結果がでなかったこともあったので、今年最後の締めくくりのバトルは「良かった」と言えるような結果が欲しかったんです。このバトルにかけてたので、勝てて嬉しいのと、安心してホッとした気持ちがあります。 パリ五輪への出場が叶わず悔しい思いをしたかと思いますが、そこからどのような準備、メンタリティでこの大会まで過ごしましたか?ISSIN:五輪でれなくて、悔しくて、自分のダンスにも自信がなくなった時期もありましたが、この五輪レースの過程で得たものを、今後のダンス人生にどう生かすか、意識を切り替えてきました。この悔しかった気持ちが、いつか「ああいうことがあったからこそ、今の自分がある」って言える様に、自分を信じて、「おれは大丈夫」って言い聞かせてこの大会までやってきました。 今回の優勝の要因はどんなことでしょうか、予選から決勝まで、特に決勝での流れ、勝利の要因を教えてください。ISSIN:予選からTOP64、TOP32とすごい緊張してました。最初から「このバトルで絶対に優勝したい、負けたくない」って思ってた気持ちが強かったので。いつも「どうにでもなれ」って気持ちの時の自分が、一番心にも余裕を持って良いムーブできて、かませるときが多かったけど。 今回は「どうにでもなれ」って気持ちでは臨みたくなくて、全て勝ち切るってシリアスなモードでやってました。 ただやっぱり自分のスタイルじゃないなって、しっくりこなくて、観ている人からも、「ISSINいつもと違うね」ってネガティブな感じで言われて、このままだと翌日のTOP16以降は良くないって思ったので、その前夜に、色々考えた結果、どうにでもなれって気持ちではなく、「自分なら大丈夫」ってメンタリティに持っていけたので、TOP16から決勝まで集中力は切らさず、自分の持つ120%の力で臨むことができました。 OQSでパリ五輪出場が叶わなかったあと、自身のブレイキンへの取り組みにどのような変化がありましたか?何か変えたもの、新しく取り組んだことがあれば教えてください。ISSIN:OQSに向けて自分の人生で一番、身体を追い込んだりしたし、全てを突っ込んだバトルだったが、それでも出場には届かなかったので、もっと改善が必要だと思いました。省いたほうがいいことや、もっとやった方が良いところに気づいて、効率の良い練習ができる様になって、良い追い込みができる様になりました。 素晴らしい締めくくりでした。2025年に向けての抱負を教えてください。ISSIN:来年に向けての抱負は、全日本選手権2連覇、ダンスアライブ2連覇、BC ONE World Final Tokyo 優勝の3つですが、来年のバトルは全部獲って自分の年にしてやります。 2024年はどのような年でしたか。ISSIN:2024年は、めちゃくちゃ悔しい年でしたが、自分のこれからのダンス人生の中でも一生忘れられない大切な一年になりました。 ブレイキンにとっては大きな変化、年だったかと思います。ブレイキンが今後国内で、そして世界でどのようになっていってほしいと思いますか?ISSIN:もっと沢山の世界中の人にブレイキンを知ってもらいたいと思ってます。まだまだ魅力を伝えきれてないと思いますし、自分のダンスで知ってもらいたいと思っているので、頑張ります。 Shigekix コメント Shigekix©公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 まずは普段応援してくださっている皆さんありがとうございます。今回の大会では、自分の中で、コンディショニングが整わなかったり、色々なドラマがあった大会でしたが、最後まで踊り切れたことを誇りと思い、この悔しさを次に繋げていいきます!
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dance来年、9年ぶりに日本へ帰ってくる!世界最高峰ブレイキン1on1頂上決戦「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」が2025年11月9日(日)東京・両国国技館にて開催決定!2024.12.13レッドブルが主催する世界最高レベルの1on1ブレイキンバトル「Red Bull BC One World Final」 が、9年ぶりに日本‧東京で開催決定!世界トップクラスのB-Boy / B-Girlたちが、2025年11月9日(日)に日本文化の聖地である「両国国技館」に集結する。 ブレイキンシーンで20年以上の歴史を誇るレッドブルは、これまで世界30か国以上でイベントやワークショップを通じ、多くの才能あふれるダンサーを輩出してきた。2025年の東京で開催されるワールドファイナルでは、「NOTHING BEATS THE STREETS」(最強はストリートからしか生まれない)をキーメッセージに掲げ、これを体現するさまざまな施策を展開する予定だ。 Suguru Saito / Red Bull Content Pool 2004年に始まり、2010年に東京で初めて開催された「Red Bull BC One World Final」は、2016年の名古屋を経て、2025年に再び東京に戻ってくる。日本での世界決勝は3度目となり、ブレイキン強豪国として日本がこのシーンで果たしてきた重要な役割を改めて示す機会となることだろう。 誰が世界一の称号を手にするのか!? ストリートから生まれたブレイキンカルチャーが、日本の伝統的な相撲の舞台「両国国技館」で 繰り広げられる歴史的瞬間を、ぜひその目で見届けてほしい。 「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」×「ストリートファイター6」特別コラボ 来年東京で開催されるワールドファイナルでは、日本が誇る人気格闘ゲーム「ストリートファイター6 」とのコラボレーションが実現。そして東京開催に向けたキービジュアルおよびムービーが、2024年12月にブラジルのワールドファイナル会場で先行初公開。今後も「ストリートファイター6」との特別企画をはじめ、日本開催ならではの多彩なコンテンツに乞うご期待! ‧キーメッセージ「NOTHING BEATS THE STREETS」(最強はストリートからしか生まれない)──この言葉には、ブレイキンがストリートから生まれたカルチャーであること、レジェンドはストリートに存在していること、そしてヒーローはストリートから誕生するのだという想いが込められている。 Suguru Saito / Red Bull Content Pool ‧キービジュアル&ムービー今回初公開されたキービジュアルは、B-Girl Amiと「ストリートファイター6」のリュウが今にもムーブを繰り出しそうに対峙する日本ならではの特別コラボである。 さらに映像では、レッドブル‧ダンサーのB-Boy ShigekixやLee、B-Girl AmiとNickaが、「ストリートファイター6」のリュウ、ブランカ、ジェイミー、ジュリ、マノンとコラボレーションしている。日本のストリートカルチャーとゲームカルチャーが融合した、唯一無二の映像作品をご覧あれ! 「ストリートファイター6」コラボ映像公開中 View this post on Instagram A post shared by Red Bull Japan🇯🇵 (@redbulljapan) 「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」チケット好評販売中! ブレイキンバトルの熱気を目の前で体感できるステージ最前列のS席の最速先行販売分は早くもソールドアウト!その他のチケットも規定枚数に達し次第、最速先行販売は終了。こ のタイミングが最もお得なチケット料金となるため、早めに購入がオススメだ。なお次の先行販売では、全席種が新たに販売スタートとなる。観戦チケットの詳細は、レッドブル公式サイトをチェック。 開催概要 大会名称: Red Bull BC One World Final Tokyo 2025日程: 2025年11月9日(日) 開演 17:00〜(開場 15:00〜)会場: 両国国技館(東京都墨田区横網1丁目3-28)主催: レッドブル‧ジャパン株式会社オフィシャルグローバルパートナー: Reebok International Limited 料金:<最速先行販売>1F S席 6,000円、1F A席 4,800円、2F A席 3,600円、2F B席 2,400円販売期間: 2024年12月08日(日)07:30〜2025年01月31日(月)23:59 ※規定枚数に達し次第、販売終了。先行販売を開始します。 <先行販売>1F S席 6,750円、1F A席 5,400円、2F A席 4,050円、2F B席 2,700円販売期間: 2025年02月01日(火)12:00〜2025年08月31日(日)23:59 ※規定枚数に達し次第、販売終了。一般販売を開始します。 <一般販売>1F S席 7,500円、1F A席 6,000円、2F A席 4,500円、2F B席 3,000円 販売期間: 2025年09月01日(月)10:00〜 チケット購入は関連リンクから
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dance川崎で今年も新たな歴史が刻まれた。世界レベルのストリートの祭典「ISF KAWASAKI 2024」2024.11.29「若い世代が集い賑わうまち」を目指す川崎市が世界へ向けてストリートカルチャーやアーバンスポーツを含む様々な若者文化を発信するイベントが「ISF KAWASAKI 2024」として今年も開催され、Day3となる11月24日は神奈川県川崎市の「チッタエリア」にて、様々なストリートカルチャーやアーバンスポーツのコンテンツが実施された。 今年で7度目の開催となった「ISF KAWASAKI 2024」。今回のイベントでは体感できるストリートカルチャーやアーバンスポーツのコンテンツが更にグレードアップ。Day2となった11月23日には、今年の夏にパリ五輪で大活躍した Bboy Shigekixと金メダリストとなったBgirl Amiという現在川崎市に在住しているトップダンサーをゲストに迎え「パリ五輪代表選手トークショー」を行うなどイベント期間中は様々な体験型コンテンツからトッププレイヤーたちによる熱い試合が開催され、終始観客や参加者たちを魅了した。 また最終日となった11月24日当日は冬を感じさせる寒さで冷え込み、屋外会場では特に寒さを感じる1日となったが、プレイヤーたちから湧き出る熱気や観客が一緒になって盛り上がったことで会場内はその寒さを吹き飛ばして、ストリートカルチャーとアーバンスポーツを老若男女が全身で楽しんだイベントとなった。 以下は大盛況で終えたDay1(10月27日 ルフロン杯)、Day2(11月23日)を経て、本イベント内大注目コンテンツが行われたDay3の様子だ。 イベントの様子 世界各地から集まったチームの頂点に立ったのはXll after Ours「SUPERBREAK 2024」 Xll after Ours ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 11月24日(日)にはブレイキンの国際大会「SUPER BREAK」が行われた。SUPER BREAKは、3on3のバトル形式で、国外で実施された予選と当日行われた国内予選を勝ち上がったクルー、そして招待枠で世界から集められた全16のクルーがノックアウト方式のトーナメントで優勝を争った。7度目の開催となった今回、参加するBBOYとBGIRLはフランスやブラジル、インドなど全部で9つの国から集まり、これまでよりもインターナショナルに進化し、最もハイレベルな戦いとなった。招待枠で出場が決まっていたThe Ruggedsは、2022年に世界最高峰のクルーバトルであるBATTLE OF THE YEARの世界一に輝いた経験を持つ。Jinjo Crewは韓国を代表するチームで、昨年のSUPER BREAKで優勝している。、当日予選でも注目のクルーが多く参加し、FOUND NATIONやBody Carnivalなど世界大会でも実績のある国内のトップクルーが決勝トーナメントに駒を進めた。 Xll after Ours vs The Rugged ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 世界タイトルを持つクルーが複数勝ち上がる中、頂点に立ったのはXll after Ours。今回はShigekix、Tsukki、RA1ONの3名が出場しており、既にソロバトルでも実績十分なメンバーの個人技はもちろん、ルーティンも繰り出しながらチーム力で決勝までを勝ち抜いた。決勝はオランダのThe Ruggedsと戦い、接戦となるも最後まで強さを見せつけ見事優勝を果たした。 Xll after Ours Shigekix コメント Shigekix ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 - 今日の感想を教えてくださいShigekix:とにかく楽しかったです。世界最高峰のトーナメントだったので、まずは予選から本戦に上がれて嬉しかったですし、さらに優勝で終わることが出来て嬉しかったです。メンバーとは昔から一緒にいて関係性も深いですが、チームとしては新しく、これからスタートアップとして頑張ろうというチームなので、背中を押してくれる結果となりました。 - 今日のバトルで良かったポイントは?Shigekix:いいムーブが出ることもあれば、疲れが出てしまう場面もあって、良くも悪くも波がありました。個人戦だとその影響がとても大きいですが、チームだとよくない時はメンバーがカバーしてくれたり、引き上げてくれたりと、それが言葉を交わさずに自然に出来ていたところが良かったです。 ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 - Xll after Oursはどんな存在ですか?Shigekix:チームは心の支えです。これまで個人ではかなり大会に出場して来て、これからもそっちは続けていきますが、最近はクルーという家族のような存在がいるから個人も頑張れるし、自分にとって頑張る理由が一つ増えた感じです。まだまだこれからの新しいチームなので頑張っていきたいです。 フリースタイルバスケットボール「BET」はYOHが優勝! YOH ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 フリースタイルバスケットボールのバトル「BET」が今年も開催。オーディション形式の予選からピックアップされた12名によるトーナメントが行われ、初戦から熱のこもった熱いバトルが繰り広げられた。フリースタイルバスケットボールならではの多様なキャラクターとスタイルで観客を虜にした。 $HU ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 ベスト4では2つのボールを自在に操る類稀なるスキルを持つ$HUとBET 2022年チャンピオンのYOHの同世代対決となった。2つのボールを扱う$HUの高難度のトリックの数々に対しYOHは得意とするフリーズや即興力のあるバイブスの乗ったムーブで攻め立てる。YOHが同世代対決を制し、決勝へと駒を進める。 きよまろ ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 一方、トーナメント反対サイドでベスト4に勝ち上がったのは自身のキャラクターで観客の心を掴み、1日通してノリに乗っていたきよまろと去年の王者でゲストバトラーのKengoだ。きよまろのユニークなネタの数々に対し、Kengoは高い発想力とグルーブ感で確かなスキルを魅せてベスト4を制し決勝へ進出。 Kengo ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 決勝に勝ち上がったのは、前回大会覇者Kengo(MONSTER BALLAZ)と前回2023年大会のリベンジに燃えるYOH(REAL AKIBA JUNIORZ)。昨年の決勝と同カードとなり因縁の対決となった。決勝戦ではお互いここまで温存していた大技を連発。高難度トリック同士をぶつけ合う様子にはその日、最も「バトル感」が感じられたハイレベルな戦いだっただろう。今年の決勝戦はYOHに軍配が上がり、去年の決勝戦のリベンジを果たす結果となった。 YOH ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 ダブルダッチシーンを牽引するトップダッチャー"ワンズモンスター"を倒せ「DOUBLE DUTCH ONE’S」 優勝したTATSUYA ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 3人以上のプレイヤーを要する「ダブルダッチ」だが、縄を回す2名のプレイヤーを固定し、ジャンプするプレイヤー1名の技量のみを比較し競い合うのが、この“ONE’S”(ワンズ)スタイル。 11月9日に初回が開催され、今回で2回目となる『THE ONE’S』は、ソロバトルイベント『DOUBLE DUTCH ONE’S』のエキストラコンテンツとして開催。過去のONE’Sシーンの猛者──“ワンズモンスター”たちと、予選を勝ち上がってきたチャレンジャー8名による、計16名のバトルが繰り広げられた。 KO-YA ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 前回のTHE ONE’Sでチャンピオンに輝いたKO-YAが、再びKEITA JUMPROCKを破り決勝へ。相対するは、7月にパフォーマンス・バトルで世界一に輝いたTATSUYA。共に今もなお戦歴を積み重ね輝き続ける両者だが、TATSUYAがソロバトルに選手として参戦するのは6年ぶり。KO-YAとTATSUYA、同じサークルの1期違いなど接点も多い両者が、このようにして敵味方として競り合うのは…なんと初のことだという。 TATSUYA ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 やはりこの2名、ただのバトルでは終わらない。ハウスステップを軸に軽快に跳ねるTATSUYAと、安定のボディコントロールを見せるKO-YA。勝敗の行方の分からない紙一重の激闘は、オーディエンスのみならず、審査を委ねられたジャッジたちも大いに悩ませた。長考の末、勝利したのはTATSUYA! 衰えるどころか進化を重ねる両者のムーブに、会場は大きな歓声と称賛の拍手に包まれた。 そして来年11月22日、ここISF KAWASAKIにて、決勝大会『DOUBLE DUTCH ONE’S FINAL 2025』の開催が決定! また、新シーズンの予選が2025年4月から順次開催されていくことも併せて発表された。 二度のTHE ONE’Sを経て、若手からベテランまで多くのダブルダッチプレイヤーたちの魂に火が付いたことだろう。シーズンの開幕まで期間は開くが、この“修行期間”にみな己の刀を研ぎ始めるに違いない。THE ONE’Sによって新たな景色が切り拓かれたダブルダッチシーンの、次なる展開に注目だ。 限られたスペースでBboyスタイルを表現!「OCTAGON 1on1 Cypher」 Saturn ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 ブレイキン1on1 バトルコンテンツの「OCTAGON 1on1 Cypher」。BRONXのレジェンドBboy Alien Nessが開発したバトル形式であり、8角形に囲われたカラーコーンとテープの中でボディーコントロールを駆使し、どれだけブレイクダンスを表現できるか、Bboyならではの発想やスキル、チャレンジ精神が問われる。 Kenpei ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 予選サイファーと1on 1トーナメントを勝ち上がり、決勝戦ではSaturnとKenpeiとの対決となった。決勝戦の1ターン目に現在14歳の若手Bboy Saturnは得意のパワームーブで攻め立てるが、惜しくもカラーコーンを倒してしまう。1ターン目を先取したKenpeiが音に乗った細かいフロアで魅せ2ターン目も押し切り優勝を果たした。 ランニングバイク「ROCK’S CUP」では将来有望な未来のアスリートであるキッズたちが全力疾走 ©ISF KAWASAKI 2024 今回は2歳から4歳までの未就学児童を対象としたランニングバイク(ペダルなし自転車)によるレースイベントが開催された。年齢別にカテゴリー分けし計6回、チネチッタ通りの石畳の上に設けられたミニコーンとコーンバーでレイアウトした1周約120mのコースをキッズたちがスタートから全力疾走し順位を競いあった。 そして筆者的に毎年注目なのが、各々が自分好みにカスタマイズしたランニングバイクと身にまとうこだわりのギアの数々。自分たちがレースで勝つために使用機材にこだわるその姿はアスリートそのもので、近年はランバイクからBMXレースへステップアップする子どもたちも多いことから、BMXレーシングの未来の日本代表がここから生まれていく可能性も大いにあるので今後が楽しみだ。 「パルオニ」ではキッズたちが全身を使って究極の鬼ごっこバトル ©ISF KAWASAKI 2024 「鬼ごっこ」×「パルクール」を組み合わせた究極の鬼ごっこスポーツ。子どもなら誰でもやったことがあるこの遊びにパルクールの要素を組み合わせて競技化したのが「パルオニ」。運動機能を自然と向上させるように設置されたキッズ用の障害物の中で、1体1の「20秒間鬼ごっこ」を行う。今回は8歳以下、10歳以下の2カテゴリーに分けられて参加無料のエキシビジョントーナメントを開催。参加した子供たちは追う側と追われる側に分かれ、自分なりに作戦を考えながら身体全身を使ってパルオニを楽しんだ。 また、パルオニのトーナメント前にはパルクールアスリートのTAISHIによるパルクールのレクチャーも行われ、参加した子供たちは楽しそうな表情で技を覚えていった。覚えた技を実際にパルオニで使う様子も見られ、見ていた周りの人も一緒になって楽しむことができた。 ライブペイント「Graffiti Live Paint」ではグラフィティ体験を通して世界レベルの作品に触れる ©ISF KAWASAKI 2024 今回も世界で活躍するグラフィティアーティストによる路上ライブペイントが2日間に分けて開催。11月23日には「SUGAR」「WAIF ONE」の2名、11月24日には「KAZZROCK」「GOSPEL」「WOOD」の3名。1日目にはラゾーナ川崎プラザ5F LaZoonで開催された本コンテンツは、2日目にはチネチッタ通りで開催。たくさんの一般のお客さんから選手たちが通り過ぎる人通りの多いこの場所で世界で高評価を受けているプロの巧みな技術が披露された。 今年は過去最大の5名のアーティストが参加し、それぞれが様々なカラースプレーや画材を使いながら、各々のオリジナリティが溢れる魅力的な作品を作り上げていくいく姿に、同会場で他コンテンツを観ていたお客さんや選手たちも足を止めて目を奪われていた。 なお今回も一般観客向けのアーティストたちと一緒にグラフィティに体験できる時間も設けられ、子どもから大人までたくさんの観客が実際にグラフィティを体験し、参加者みんなで一枚の作品を完成させる様子も見受けられた。 イベント概要 タイトル:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2024開催日時:10/27(SUN) 川崎ルフロン11/23(SAT) ラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場(※雨天時 KAWASAKI BRAVE THUNDERS COURT)11/24(SUN) CLUB CITTA’, KAWASAKI BRAVE THUNDERS COURT, チネチッタ通り 内容:LeFRONT杯 : ダンスショーケースコンペティションBreakdance Dream Cup : 日本最大のキッズブレイキンコンペティションLet`s Play DOUBLE DUTCH : ダブルダッチの無料体験RIDE ON!ENJOY BMX & Skateboard : BMXとSkateboardの無料体験SUPER BREAK : ブレイキン3ON3クルーバトルGraffiti Live Paint : 有名アーティストによる路上ライブペイントCROSS RUMBLE : 3つのストリートカルチャーによるバトルイベントROCK`S CUP : キッズランニングバイクレースパルオニ : パルクール鬼ごっこの無料体験 エキシビジョン 出場料:無料(一部有料)主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催: 川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 一般財団法人日本ジャンプロープ連合 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会 / 川崎駅広域商店街連合会協賛:株式会社ベイエフエム / 株式会社コーセー / カシオ計算機株式会社 / 株式会社ビーズインターナショナル / 株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン