渋谷〜原宿〜表参道エリアを中心に、多拠点でカンファレンスや
体験プログラムが開催される都市回遊型イベント「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2019」が今年も開催。『NEW RULES. 〜新しい価値観〜』を新たなテーマに掲げ開催される、多様な未来を考える12日間の注目イベントをFINE PLAYがPick up!
ストリートアートと落書きの境界

ストリートアートと単なる迷惑行為である落書きの境界と、それぞれの在り方について語るトークセッションイベント。パネリストにはグラフィックアーティスト、渋谷で落書き消しに取り組む人等を集め、参加者も一体となり今後のまちのありかたについて考えるイベントとなっている。
日時:2019.09.14(土) 13:00〜14:00
場所:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町25−18 NT渋谷ビル
渋谷区アイリス講座「渋谷からガラスの壁を壊そう! スポーツとジェンダーの平等」

オリンピック憲章はあらゆる差別の禁止をうたっているが、「性別、性的指向による差別の禁止」、つまり性的マイノリティも含むあらゆる性差別を明確に禁止していることは残念ながら広く知られていない。
日本のスポーツにとってジェンダー平等推進の大きな契機となりうる2020年を前に、順天堂大学女性スポーツ研究センター(JCRWS)の協力を得て、2日間、4パートに渡ってアイリス講座「渋谷からガラスの壁を壊そう!スポーツとジェンダーの平等」※を開催する。
性的マイノリティであることをオープンにしている現役アスリートに聞く日本の競技カルチャー、「男女」「性的マイノリティ」のスポーツ参加に関する国内外の最新トピックス、性の健康や引退後のキャリア形成といった日本人女性アスリートのライフプランニングの難しさについて話を伺う。
※渋谷男女平等・ダイバーシティセンター<アイリス>は、「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」に基づき、ジェンダーやセクシュアリティにかかわらず、誰もが互いを尊重し合い、生き生きと暮らせる、多様な性の共同参画社会を目指すための啓発事業「アイリス講座」を開催している。
(アイリスは、渋谷区の区のである花「ハナショウブ」にちなんでつけられた当センターの愛称)
今年度のアイリス講座は本企画の他に、青山学院大学で公開講座「LGBTから『共生社会』を考えてみよう」(11-12月、全5回)を開催するなど、外部との啓発コラボレーションに注力している。
※このアイリス講座は「ソーシャルイノベーションウィーク渋谷」の連携イベントとして開催される。
日時:2019.09.14(土) 10:30〜15:30
場所:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町23−21 渋谷区文化総合センター大和田
Meet up「スポーツが引き出す地域の可能性」

4人のパネラーによってなされる「スポーツが引き出す地域の可能性」についてのトークセッション。
<パネラー>
齊藤祐也
東京高校1年からラグビーをはじめラグビーの名門明治大学に入学。
卒業後はサントリー、USコロミエ(仏)、神戸製鋼、豊田自動織機でプレー。03年オーストラリアW杯日本代表として出場。日本代表は通算14キャップ(出場数)。11年現役を引退。
BBOY KENTARAW (白井 健太朗)
山口県出身、東京都在住。
中学、高校と中国で育ち培ったその日本人離れした創造力は、 ダンス界の中でも異才を放ち多くのダンサーを魅了している。
THE FLOORRIORZ(ザ・フローリアーズ) という世界一のチームに 所属し世界大会は前人未到の三連覇中。
現在は、ダンスの実力もさることながらMCなど多方面にもその存在感をみせ、広く活躍している。
西祐美子
サンロッカーズ渋谷 広報、地域・行政担当
日本大学法学部卒業後、株式会社丸井グループへ就職。2013年よりbjリーグ(日本バスケットボールリーグ)所属、千葉ジェッツ(株式会社ASPE)へ転職しバスケットボール界へ飛び込む。
2016年Bリーグ発足に伴いプロ化、またフランチャイズを渋谷区へ改めたサンロッカーズ渋谷(株式会社日立サンロカーズ)へ転職し、渋谷区初のプロスポーツチームとして広報、地域・行政担当を担う。
松浦茂樹
ライブドア(現LINE)やWIRED.jp、グリーでネットメディアの立ち上げや運営を担当。ハフポスト日本版初代編集長就任を経て14年9月にスマートニュースに入社。マーケティングコンテンツ開発担当ディレクターとして企画プロデュースを行う。
日時:2019.09.17(火) 19:15〜21:00
場所:〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 渋谷ヒカリエ 8階 8/COURT
Meet-Up「街とスポーツのミライ」

これからの街とスポーツとのあるべき形について、スポーツチームと街や地域社会との関係性、これからのミライについて実際にプロスポーツチームを運営する代表たちがパネルディスカッション形式で対談。都心のスポーツチームと地方都市のスポーツチームの違いやプロスポーツが多様化する中で今後どのようにスポーツと街が関わりを続けていくべきかを語る。
*イベントは観覧無料。座席数に限りがるため、観覧は先着順。
<モデレーター>
株式会社ミクシィ スポーツ事業部 部長 石井宏司
<パネラー>
石井宏司
1997年に株式会社リクルートに入社。新規事業、人事コンサルティング、企業再生コンサルティングなどに従事。2009年に株式会社野村総合研究所に経営コンサルタントとして入社。経営改革、新規事業、企業再生などのテーマでコンサルティングを担当。
2014年頃よりスポーツを中核とした都市再生や新成長産業としてのスポーツ産業の成長支援に携わるようになる。スポーツ庁未来開拓会議提言、スポーツ庁大学スポーツ改革検討会議委員、などに就任。大阪経済大学客員講師(スポーツ情報学)、日本女子プロ野球機構事業理事、株式会社スポーツマーケティングラボラトリー執行役員などを歴任。
2019年より株式会社ミクシィにジョイン、スポーツ事業部にて事業部長就任、現在に至る。
大金直樹
1966年生まれ。1989年に筑波大学卒業後、同年4月に東京ガスへ入社。同社サッカー部へ入部。
1995年、現役を引退。2011年、東京フットボールクラブ株式会社 常務取締役就任。2015年、同 代表取締役社長 就任。
岡田優介
1984年生まれ。東京都出身。小学5年生からバスケットボールを始め、青山学院大学を卒業後、2007年にトヨタ自動車アルバルクに加入。その後、つくばロボッツ、広島ドラゴンフライズ、千葉ジェッツで活躍し、2016年シーズンより京都ハンナリーズに移籍。2009年に日本代表初選出、2013年には一般社団法人日本バスケットボール選手会を立ち上げ、初代会長に就任。
プロ選手として活動する傍ら、2010年に公認会計士試験に合格。新日本有限責任監査法人にて非常勤で勤務するなど、二足のわらじをはく。それに加え、私塾岡田優介会計塾の講師、3人制プロバスケットボールチームTOKYO DIMEのオーナー、バスケットボールスクールや渋谷の飲食店「Pizza & Sports DIME」の経営を行うなど、幅広く多方面で活躍している。
忰田康征
スポーツ庁 参事官(民間スポーツ担当)付 参事官補佐
1986年福岡県北九州市生まれ。
2009年早稲田大学卒業後、経済産業省に入省。地域経済政策や貿易政策等を担当。
2015年から2年間、オーストラリアのグリフィス大学でスポーツマネジメント修士号を取得。
2017年6月からスポーツ庁に出向中。
スタジアム・アリーナ改革やスポーツ経営人材の育成・活用、SOIP(スポーツオープンイノベーションプラットフォーム)、スポーツシェアエコの推進等を担当。
スポーツ界と他産業間の交流を促進するため、プライベートでもスポーツビジネス交流会を開催。
日時:2019.09.19(木) 19:15〜20:15
場所:〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 渋谷ヒカリエ 8階 8/COURT
FINE PLAYがPick upする上記4イベントはもちろん、「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2019」には魅力的なイベントが多数。ぜひ、この12日間に渋谷へ足を運び多様な価値観について考えてみてはいかがだろうか。
実施概要
名称:SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2019
開催期間:2019年9月11日(水)〜22日(日)
プロデューサー:金山淳吾(渋谷区観光協会理事長)/ 長田新子(渋谷未来デザイン事務局次長)
主催:SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 実行委員会
共催:渋谷区
後援:一般財団法人渋谷区観光協会 / 一般社団法人渋谷未来デザイン 等
主会場:渋谷ヒカリエ
連携会場:渋谷ストリーム / 渋谷キャスト / 渋谷キャストガーデン / 渋谷区役所 Space428 /
スペースオー 等
SPECIAL EDITION

FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
●今日 ○イベント開催日
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climbボルダーW杯前半戦が終了!気になる日本人選手の活躍は?2023.06.012023年5月21日(現地時間)アメリカ・ソルトレイクシティにて、ボルダーW杯第3戦となる「IFSC ボルダーワールドカップ ソルトレイクシティ」が開催され、合計6戦が組まれている今シーズンのボルダーW杯は折り返しを迎えた。 ここで日本人選手の現時点でのW杯年間ランキングも踏まえて前半戦を振り返り、6月2日(現地時間)からチェコにて行われるボルダーW杯第4戦にも注目していきたい。 男子・楢崎智亜が年間ランキング1位に浮上 楢崎 智亜 / ©Slobodan Miskovic/IFSC. 現在、男子のボルダーW杯年間ランキング(2023年5月22日時点)1位は楢崎智亜だ。W杯開幕戦の八王子大会では準決勝敗退と振るわなかったが、2戦目のソウル大会では調子を上げて準優勝で銀メダルを獲得。降雨により決勝戦は行われず準決勝の結果が最終成績となったが、持ち前の実力を発揮して表彰台に食い込んだ。 そして迎えた第3戦のソルトレイクシティ大会では、決勝の舞台で全課題を完登する大活躍。堂々のパフォーマンスで優勝を手にし、ボルダーW杯前半戦を終えた。 現在楢崎の年間ランキングは1位だが、2位には僅差でフランスの18歳 メジディ・シャールックがつけている。彼はW杯初戦の八王子大会、2戦目のソウル大会を2大会連続優勝している若手選手だ。第3戦のソルトレイクシティ大会は「残りのシーズンに集中するため」として大会出場はなかったが、今後もトップ争いに絡んでくるであろう選手だ。 この投稿をInstagramで見る Mejdi Schalck(@mejdi_schalck)がシェアした投稿 さらにソルトレイクシティ大会では16歳の安楽宙斗が2位となり、自身初の表彰台に上がっている。安楽の年間ランキングは5位と上位につけており、日本人では楢崎に次いで高い順位となる。ほかにも日本人選手では一昨年、昨年と2年連続で年間ランキング1位に輝いている緒方良行など実績を兼ね備えた選手がまだまだ控えている。 ボルダーW杯は6月14日から~16日にオーストリアで行われる第6戦が最終戦となり、その後はリードW杯へと続く。そして今年の8月にはパリ五輪の出場権がかかるクライミング世界選手権(ボルダー&リード)もスイスで開催されるため、より熾烈な争いがこの先にも待っているだろう。 日本の選手たちがオリンピック出場へとつながる世界選手権に出場するためには、W杯で結果を出して日本代表選手に選ばれることが必要となってくる。まずはボルダーW杯 第4戦以降の日本人選手たちの活躍に引き続き期待したい。※世界選手権の日本代表枠 5 つのうち安楽宙斗 、楢崎明智、百合草碧皇の3名がすでに決定しており、残り2枠が争われる 安楽 宙斗 / ©Slobodan Miskovic/IFSC. 野中生萌は年間ランキング3位をキープ 野中生萌 / ©Dimitris Tosidis/IFSC. 野中生萌は現在のW杯年間ランキング(2023年5月22日時点)3位につけており、八王子大会で準決勝敗退、続く第2戦のソウル大会では優勝、ソルトレイクシティ大会では準決勝敗退の結果となっている。 現在の女子年間ランキング1位はアメリカのブルック・ラバトゥだ。八王子大会で優勝、ソウル大会は3位、ソルトレイクシティ大会では3位、と安定した成績で常に表彰台に上がっている。続くランキング2位のナタリア・グロスマン(アメリカ)もソルトレイクシティ大会で今シーズン初優勝を飾り、調子を上げてきたように見える。ランキング上位を占める海外勢に対して松藤藍夢や伊藤ふたばなどの日本勢が割り込んでいけるのか、期待しながらボルダーW杯後半戦も見ていきたい。 そして女子も同様、8月には世界選手権を控えており日本代表の枠は森秋彩と松藤藍夢が決定している。残り3つの代表枠には誰が絡んでくるのか、こちらも引き続き注目していきたい。
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dance「ROB JAM 2023」が開催。静岡ローカルからHIPHOPで全国を巻き込む!2023.05.29去る2023年5月6日(土)静岡県静岡市にて、BBOY / BGIRL 3on3 BREAKING BATTLE『ROB JAM 2023』が開催された。「ROB JAM」は昨年も静岡にて開催されたBREAKINGのバトルイベントであり、国内のBREAKING 3on3バトルの中でも有数の盛り上がりを見せている。 本イベントはゴールデンウィーク期間ということもあり、北は北海道、南は九州まで全国各地から多くのBBOY / BGIRLが集結した。そんな静岡が熱く燃えた本イベントのリポート記事を、FINEPLAYからお届けする。 FINAL:NAIL ALE vs WASEDA NINE WASEDA NINE vs NAIL ALE 予選からトーナメントを勝ち上がり「ROB JAM 2023」の決勝に駒を進めたのは、準決勝にてFlip side BRANDSを破ったWASEDA NINE。そして同じく準決勝でstrangersに勝利したNAIL ALEの組み合わせとなった。 WASEDA NINEは九州を中心に活動するNINE STATES B-BOYZのFUMA・RYUTA、そして東京のBOBCHANCHYN(WASEDABREAKERS)の3名。ハイレベルなスキルを持ちながらも、勢いとストリートを感じさせるフレーバーで決勝まで勝ち上がった。対するNAIL ALEもGOOD FOOTのJUN・Reny renに、HEROESのKENTを加えた3名。NAIL ALEは落ち着いたバトル運びの中で、ムーブの決定力や爆発力も見せるオールラウンドなチームだ。 8分間の時間制限で決勝戦がスタートすると、WASEDA NINEのRYUTAが先行でゆっくりと登場する。そこからキレのあるトップロック・フットワークでギアを上げていき、一瞬で決勝戦の熱い雰囲気を作り上げた。 既に予選から多くのムーブ数をこなしている両チームだが、全く疲れを感じさせないムーブのクオリティで、濃密な8分間の攻防が続いていく。 KENT(NAIL ALE) バトル終盤にはJUN(NAIL ALE)のチェアーグライドで大きな歓声が沸くと、すかさず相手のFUMA(WASEDA NINE)も完成度の高いムーブを返していく。一進一退の攻防が続いたが最後はKENT(NAIL ALE)がDJのスクラッチに合わせてフリーズを決め、バトルを締めくくった。 甲乙つけがたいバトル展開となったが、見事勝利を手にしたのはNIAL ALE。高い完成度のムーブと、冷静さの中に感じる熱いパッションで、「ROB JAM 2023」チャンピオンの称号を手にした。 https://youtu.be/HuVGNLOZixg 昨年に続いて2回目の開催となったROB JAM 2023。静岡の地で全国からBBOY / BGIRLが集い、熱い盛り上がりを見せた。オーガナイズの「静岡のHIPHOPシーンに還元したい」という想いが形となり、今年も多くの名場面が生まれたイベントとなった。 カルチャー要素が詰まったコンテンツも https://youtu.be/zDiwudcKkCw 「ROB JAM 2023」ではバトル後に会場を移し、AFTER PARTYも実施された。地元静岡県出身のラッパーによるLIVEやビートメイカーによるBEAT LIVE、そしてRIORA (EDGWCYPHER/FULLOUT) vs T-DAWGS (STONE BRIDGE/FULLOUT) によるExhivition Battleも行われ、静岡のHIPHOPカルチャーがふんだんに詰まったイベント内容となっていた。 Exhivition Battleはヒートアップを極め激しいバトル展開となったが、多くの歓声により最高潮の盛り上がりを見せていた。 FEworksのYouTubeチャンネルから「ROB JAM 2023」の映像がアップされているので、ぜひ一度ご覧になっていただきたい。 「NAIL ALE」優勝コメント 左:Reny ren 中央:KENT 右:JUN JUN久々の優勝だったのでとにかく嬉しいです!メンバーの2人も小さいころから一緒にやっているので優勝できて良かったです。今回は3on3 バトルでしたが、僕個人としては今ソロバトルでなかなか成績を残せていないので、またここからギアを上げて、ソロでも結果を残せたらいいなと思います! Reny ren僕は静岡県自体バトルで初めて来て、正直東京で活動していてあまり静岡のシーンのことも知りませんでした。でも実際に来て、知らないBBOYでもめちゃくちゃ上手い静岡のBBOYもいたので、地元を大事にしているBBOYたちと戦って優勝を勝ち取れたことが何より嬉しかったです。 KENT僕は岐阜県に住んでいて、ちょっと遠いんですけどこのROB JAMが開催されるってことでめちゃくちゃ面白そうだったので参加させてもらいました。観客の反応もすごく良かったし、レベルも高くて、そんな素敵なイベントで優勝できたことが何より嬉しいです! オーガナイザー HIROTO コメント オーガナイザー HIROTO 今年も全国からBBOY / BGIRLが来てくれて本当にありがとうございました。皆さんのおかげで良いジャムができています。静岡の先輩、後輩たちからも『いつも画面で見てる人たちを生で見れて嬉しい!』『刺激になる』といった声をたくさん聞けて、イベントをやってよかったなと思います。今年から会場やシステムの変更、アフターパーティーの追加、僕自身がMCを務めるなど、かなり攻めすぎてしまいましたが家族や仲間たちの愛、多くの企業様サポートのおかげで良い形でイベントが終われたと思っています。個人的にはとにかくアフパが最高でした(笑)これから先も本気で続けていくので、来年も楽しみにして頂ければと思います。 そしてこれは静岡の方へ。いま僕は先輩たちと静岡全体をもっと盛り上げようと、ROB JAMとはまた違ったイベントのを計画しているので、そちらも楽しみにしていて欲しいです!今年も皆様ありがとうございました。また来年も静岡で!愛です。
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dance高校1年生 “龍”が最年少で東京予選を制覇!『Red Bull Dance Your Style Japan EAST Side』2023.05.282023年5月27日(土) Hareza池袋 中池袋公園にて『Red Bull Dance Your Style Japan EAST Side』が行われた。Red Bull Dance Your Styleとは「真の世界一」を決めるグローバルダンスイベント。日本を含め計20カ国以上で国内予選が行われ、勝者は2023年11月4日にドイツ・フランクフルトにて行われる『Red Bull Dance Your Style World Final』への出場権を獲得する。様々なジャンルのダンサーが招待され、バトルで流れる音楽は誰もが一度は聞いたことのある歴代のヒットソング、そして勝敗を決めるジャッジは観客、といったエンターテイメント性のある内容となっている。 東京と名古屋(5月13日に予選を実施)で予選が行われ、各予選には16名の招待ダンサーが出場。上位4名(計8名) が大阪で行われる国内大会の決勝戦『Japan Final』への出場権を獲得し、日本の最高峰が集う舞台へと駒を進める。 今回もYOASOBIやSEKAI NO OWARI、米津玄師など流行の音楽が流れ、16名のダンサーがそれぞれの個性とスキルを武器にハイレベルなバトルを展開した。 トリッキングの動きをベースに独特な世界観を表現するRikubouzや、高いスキルに加えて幅広い表現力を持つRuna Miura、Waackシーンに留まらずダンスシーンから高い評価を受けるMIKUMIKUなど、知名度・実績ともにトップレベルのダンサーたちがクレジットし、東京予選を盛り上げた。 FINAL:龍 vs 優弥 左:優弥 右:龍 東京予選の決勝に進んだのは、TOP16から自らのスタイルでオーディエンスを湧かせていた優弥(SEPTENI RAPTURES/FORCE ELEMENTS / 心優弥)と龍(REAL AKIBA BOYZ / DESCARADOS / サンセットレーベンズ)の組み合わせ。 優弥はD.LeagueのSEPTENI RAPTURESとして活動し、POPのスタイルをベースにLOCK / HOUSEを組み合わせた表現を武器とする。KIDS時代から国内外のバトルで数々の実績を残している。対する高校1年生の龍は、HIPHOPのスタイルを軸とし、アニソン・ボカロなど様々な音楽を楽しみ枠にとらわれないオリジナリティあふれるスタイルを貫くダンサーだ。 優弥は高いミュージカリティとボディコントロールの能力が光ったが、龍は流れる音楽の歌詞の意味をダンスで表現するなど自身のスタイルを前面に押し出す。多くの歓声が飛び交った決勝戦は龍に軍配が上がり見事優勝。チャンピオンとして、Japan Finalへの出場権を手にした。 またTOP4に残った、優弥、Runa Miura、Aoiの3名もJapan Finalへの出場権を獲得した。昨年のRed Bull Dance Your Style World Finalでは THE D SoraKiが優勝して世界一を獲得している。彼に続く新たなスターがこの大会で新たに生まれることに期待しながら、7月に行われるJapan Finalにも引き続き注目していきたい。 龍 優勝コメント 龍 本日優勝した感想を教えてください! この大会に向けて周りの人たちが応援してくれて、僕だけじゃなく色んな人を巻き込んで掛けてきた想いがあったので、優勝できて良かったです! HIPHOPバトルやALLSTYLEバトル、APOP(アニソンのバトル)など多くのバトルに出ている龍さんにとって「Red Bull Dance Your Style」はどういった印象のバトルでしたか やっぱりダンスって音楽に関係なく、踊っていて嬉しいとか楽しいとか笑えるとか、そういった感情が出てくるのがダンスだと思っています。Red Bull Dance Your Styleは洋楽もアニソンも邦楽も流れるし、そういった意味で「ダンス」の大会の中で一番大きい大会だと僕は思っています! 7月に行われるJapan Finalに向けての意気込みを教えてください! 優勝して世界まで行きます!
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freestyle「業界の枠を越えた、フリースタイルフットボールの新たな可能性」Ibukiがデザインするプロキャリア。2023.05.241つのサッカーボールを用いて高度なドリブルやリフティングスキルを全身で表現し、見る者を魅了する「フリースタイルフットボール」。この業界を国内外から次のレベルに引き上げている日本人トッププレイヤーたちの中にプロキャリアを通じて常にこのフリースタイルフットボールの新たな可能性を提示し続けている人物がいる。 それがIbuki(吉田伊吹/よしだ・いぶき)だ。プロフリースタイルフットボーラーでありながら、モデル・クリエイター・ディレクターなど多岐にわたり活躍している彼に今回インタビューを敢行。彼のフリースタイルフットボール人生における競技活動遍歴と切り開いてきたプロキャリア、そして彼の活動の今後の展望などを聞いた。 Ibuki/吉田伊吹 (以下: I ) フリースタイルには正解がない。だから一生追求できる 初めにフリースタイルフットボールを始めたきっかけを聞かせてください。 I : フリースタイルフットボールに出会ったのは2012年の秋で高校一年生の時でした。サッカー自体は中学生になってから始めたのですが、当時僕がいたチームが兵庫県で一番テクニックに特化していることで知られており、そのような異質で尖ったチームにサッカー未経験の状態で入ったことで、自分のサッカーがチームのスタイルであるテクニック特化型に完全に染まったんです。 そのおかげでテクニックやボールタッチの感覚が付いたので、僕がここまでフリースタイルフットボールで活動できるようになった原点はそこからきていると思います。 中学生時代の写真 フリースタイルフットボールのことはいつ知ったのですか? I : 中学生の頃からフリースタイルフットボールの存在や色々な技の名前は知っていました。部活としてのサッカーは高校に入って間もないうちに辞めましたが、サッカー自体が嫌いになったわけではなかったんです。それからストリートサッカーのテクニックに興味を持ち、一人で練習するようになったことがフリースタイルフットボールを始めたきっかけです。 それから一人で練習しながら、YouTubeでフリースタイルフットボールのスキル動画を調べていると、ちょうど同年の秋にレッドブルが主催する世界大会でTokura(徳田耕太郎)さんが優勝したタイミングでもあったので、その大会の動画もたくさん出てきました。当時の僕は「日本人が世界チャンピオンになったんだ!」と思いながらも様々な動画をチェックしては色々な技の真似をするようになりました。 そしてたまたまTokuraさんが大阪でパフォーマンスするという情報を見つけました。またそのイベントでは全国から集まった大勢のフリースタイルフットボーラーによるジャムという練習会が開催されることも知り、Twitter経由で主催者の方に「これって観に行っても大丈夫ですか?」とビビりながら聞いてみると「せっかくだったらボール持ってきて一緒に蹴ろうよ」って言ってくれたので恐る恐る参加しました。 その練習会に参加したことが本格的な活動を始めるきっかけになったのですか? I : はい!この練習会に参加したことがここまでフリースタイルフットボールに熱が入るようになったきっかけで今でもめちゃくちゃ強烈に記憶に残っています。 初めて参加したジャムの様子 この練習会で既に30人くらいのプレイヤーと繋がることができました。また僕自身、過去の経験もありベースのリフティングスキルも高かったことから、先輩プレイヤーの方たちにも気に入ってもらえて色々スキルやコツも教えてもらいました。そのおかげでかなり早い段階で色々なトリックとかコンボをメイクしていけるようになりました。 それからある程度トリックができるようになったタイミングで動画を出してみたら、「めっちゃ始めたてなのに結構上手いやつ出てきたぞ」と国内で話題にしてもらえたこともあり、周りからも早いタイミングで大会も出たほうがいいと言われるようになったので、フリースタイルフットボールを始めて半年経った頃からバトルに出るようになりました。 そんなIbukiさんが思うフリースタイルフットボールの魅力は何でしょうか? I : 僕が一番の魅力と感じているのはフリースタイルフットボールを通して「世界中で出会った人たちと楽しくコミュニケーションが取れるところ」です。本当に国内外に友達がめちゃくちゃ増えました。またフリースタイルフットボールで繋がれるコミュニティは普通に生活していると、中々出会えないタイプのコミュニティなので、スポーツを楽しみながらそういう環境にも触れ合えることは大きな魅力の一つだと思います。 海外で出会ったインフルエンサーたち 魅力のもう一つは「フリースタイルに正解はない」ということです。やっぱりフリースタイルというだけあって終わりもないですし、一生追求できちゃう「沼」のような側面があると思います。なので何かを追求することを楽しめる人はずっとフリースタイルフットボールを楽しめると思います。ちなみに完全は僕はその沼にハマっています(笑) また身体とボール1個あればできるので趣味としても楽しめる生涯スポーツだと思いますし、このカルチャーの中で蹴っているうちに色々な出会いがあるので、人生の一部としてずっと付き合っていける遊びという部分は魅力的だと思います。 Ibukiさんのプレースタイルの特徴についても聞かせてください。 Ibukiが得意とするクリッパーストール I : 自分のスタイルを言語化するのは恥ずかしいのですが、「クリッパーストール」というボールを交差した足のインサイドで止める技を起点とした色々なトリックやコンボを得意としていて、この技に関しては僕が誰よりも上手いと自負しています。 今まではボールの跨ぎ技は体の前でやることが多かったのですが、僕が体の横でやり出したところから注目されて、「クロスボディ」という名前で体の横で跨ぎ技をするジャンルが確立されていったので、そういう意味でもこのスタイルを通じてフリースタイルフットボール界に貢献してきたかなと思います。 現在はその技に身体の柔軟性と色々なトリックを組み合わせて、バトルでは自分にしかできない技や構成だけで戦うことを意識しています。そのため僕のプレースタイルはオールマイティではなく得意なところを急激に特化させた上で派生したトリックを用いてパフォーマンスするところが特徴だと思います。 言わずと知れた世界が認めるその実力 世界大会でのバトルの様子 自分のプレースタイルが実際に大会で評価されるようになった時の感覚を聞かせてください。 I : このプレースタイルが世界で評価されるようになったのは2015年に初めて出場したオープン制の世界大会の時でした。結果としては予選敗退で、まだ力不足ということは分かっていながら挑戦したのですが、現地でのインパクトはかなり強かったみたいで大会のハイライトに色々載せてもらえました。 実際に世界大会で自分の特化した技をメイクしてみた感覚としてはすごいウケたなという印象で、バトル相手と会場も「何だあいつは?」みたいな感じになっていました。 どうして評価してもらえたのかというと「まず今まで見たことがない技でありながら、高い技術が折り込まれていたこと」だと感じています。僕自身もスキルを一番重要視しているので、自分のオリジナル技にもたくさんの技術を詰め込んで戦いたかったという思いは元々ありました。 また世界的にもスキルの部分は大きな評価対象なので、そのスキルに今まで見たことがないというオリジナリティの要素が合わさって高い評価がもらえたんだと個人的に感じています。 バトルを終えて相手とハグを交わす様子 主要大会での過去最高成績とそのベストパフォーマンスを出した時の周りの空気感も気になります。 I : 主要大会の最高成績としては日本選手権やアジア選手権での優勝で、加えて年間の世界ランキングでは2位になったことがあります。このような良い成績を残せた年が2019年~2020年だったのですが、その頃は自分が初めて評価された2015年からしばらく時間が経っていたこともあり、もう世界中のフリースタイルフットボーラーたちに僕のことは大体知ってもらえていました。 そのため、逆に周りから「こんな技を僕にやって欲しい」みたいな期待感も感じる中でバトルに勝った時の会場の雰囲気は、動画で載せていた技も生でやるんだという驚きや盛り上がりもある一方で、全てを決め切れば僕がこのバトルに勝つという絶対的な自信をバトル相手やオーディエンスも空気感として感じ取ってくれたと思います。 この頃の僕はどんな状況でも自分が出したいパフォーマンスが確実に出せるように準備できていましたし、そのまま現場でそのパフォーマンスを出せればどの試合でも勝てる状態までに仕上げていたので、確実にパフォーマンスを出すという自信はありました。 優勝した国際大会「KILL THAT BALL」 世界最高峰で結果を残したことで新たに見えてきたことはありますか? I : 実は主要な世界大会のバトルトーナメントでは勝ったことがないので、まだ世界一は獲れていないんです。もちろん色々な国際大会や日本選手権での優勝経験も嬉しいことですが、僕がフリースタイルフットボールを始めた当初から持ち続けている世界一を獲るという熱い思いは10年経った今も変わっていません。 現在はフリースタイルフットボールでも別の活動に注力しているので、バトルから少し距離を置いていますが1~2年後にはもう一度カムバックしようと思っています。また実際にこの業界で今一番盛り上がっているはバトルのカルチャーでもあるので、その場所で世界一を獲りたいですし、僕もしかりですが常に日本人が世界チャンピオンであって欲しいというマインドも強く持っています。 プロキャリアへの昇華。業界の枠を超えたアーティストとしての一面 ショーケースでのパフォーマンス いつからプロキャリアをスタートしましたか? I : このフリースタイルフットボールでプロキャリアを目指すようになったのは、初めて世界選手権に出場した2015年です。その年はG-SHOCKが主催していた招待制の全国大会で優勝して初めて日本一になった年で、その頃から将来の選択肢を全てフリースタイルフットボールに振り切ることを決めました。当時はまだ大学生でしたが、そう決めてからすぐバイトも辞め、まだ右も左も分からないながらもプロとして食べていくためにひたすら行動しました。 それから1~2年間がむしゃらに動いていく中で色々な支えや協力があり、現場でのパフォーマンスがメインでしたが、もう仕事と言って良いくらいまで確立することができました。その時はアスリートとして大会に出場しながら、イベントでのパフォーマンス、そして若手育成のためのスクール運営という形でまさにアスリートならではのプロキャリアの形を構築しました。 そのプロキャリアを進めていく中で、今に繋がる気持ちの変化が生まれたのでしょうか? バトルの様子 I : はい。しばらくプロとして活動していく中で、一人の選手としてだけではなくフリースタイルフットボールをもっとたくさんの人に知ってもらい、この一般社会の中でこのカルチャーが市民権を得られるようにしたいと思うようになりました。 なぜなら、たくさんの価値を持っているプレイヤーたちがいるにも関わらず、現実的な問題からこの業界から離れないといけない人がいたり、僕自身ももっとこういうことできたらなと悔しい思いをたくさんしてきたからです。 この経験から自分も含めこの業界のプレイヤーたちの活動の幅を広げていくため、20年代前半からはプレイヤーというよりもカルチャーづくりの視点から、イベントを開催したり、映像クリエイターとしての活動にも力を入れるようになっていきました。 数々のハイブランドとのコラボレーションやメディア出演など業界の枠を越えた活動もされていますよね。 TIFFANY&Co.とのコラボレーション I : 実はコロナ禍がこの活動につながる大きな転換期でした。僕自身も必然的に家にいる時間が多くなったことで色々な活動について考えるようになりましたし、オフラインのイベントができなくなりパフォーマンスの機会を失ったので、他の収入源を作っていかないとプロとして生きていけない状況下に置かれました。 そんな中でどんな場所でどういう風にフリースタイルフットボールを届けることが出来たら仕事になったり、おもしろいムーブメントになるのかを調べたり勉強しました。そしてチームメンバーと一緒に片っ端からアイデアを出してはとにかく動き続けました。それが功を奏して色々な出会いやご縁が掛け合わさって、ジャンルの垣根を越えて多種多様なコミュニティや色々なブランド様とお仕事ができるようになりました。 ここにたどり着くまでも険しい道のりでしたが、ずっと動き続けることができたのは自分たちが動いた分だけフリースタイルフットボールを多くの人に知ってもらえるという思いがあったからです。この経験から今でも常にフリースタイルフットボールをプレゼンできるように、たくさんの引き出しを持つことを意識しています。 コラボレーションでは具体的にどういうお仕事をしていますか? チームと一緒にKANGOLとのコラボレーション I : クライアントによって様々なコラボレーションの形があります。自らプレイヤーとしてイベントに出ることはもちろんですが、出演が決まったイベントのプロデュースも担わせてもらったりとか、一緒に出演する他のプレイヤーをキャスティングするディレクターとしての役回りもあります。 これはSNSや映像を活用したブランドとのコラボレーションでも一緒で、僕自身がプレイヤーとして参加することもできれば、僕の所属チームで映像を撮られることも、逆に自分たちで撮ることもできますし、外部からプレイヤーも呼んでくることも可能です。 クライアントが一番欲しい画を提供するためのベストな形で、かつフリースタイルフットボールとしても自分たちが一番おもしろいと思う企画作りができるように包括的な提案をさせていただく事が多いです。 高級ブランドショップとのコラボレーション 一方でモデルやパフォーマーとしてPR案件などを引き受ける場合も、自分のこだわりはしっかり相手に伝えるようにしています。やっぱりフリースタイルフットボールを背負う者としてこだわりを持つことは大事だと思いますし、何より自分たちが一番魅せ方を知っています。またその完成したコンテンツを見るエンドユーザーの方にとっても、おもしろくて魅力的な方が良いと思うので、それを実現させるために自分のこだわりを伝えることを常に意識しています。 これらの活動を通してフリースタイルフットボールのさらなる可能性を感じられましたか? 業界の枠を越えたお仕事の繋がり I : 自分たちの可能性はもちろんですが、フリースタイルフットボール業界全体の可能性も大きく感じています。なぜなら「大会出場・パフォーマンス・スクール運営」というようないわゆるフリースタイルフットボールの活動とは全然違う形で、色々な関わりを通じて業界の枠を越えた仕事ができるようになってきたからです。 僕自身も活動していく中で「やろうと思えばいろんなことができる」という自信が少しずつ付いてきました。もちろんクライアントと企画を一緒に作り上げていく中で、いち演者の枠を越えた関わり方で生まれる責任感やプレッシャーもどんどん強くなっていきますが、そのような壁を一つ一つ乗り越えていくことで生まれる自信が多くあると感じています。 今は僕だけではなくチームのみんなも一緒に活動しながら自信をつけているところなので、この先もっともっと大きなプロジェクトを動かしていけるチームになると思っています。まだ漠然とはしていながらも明確に見えている部分もあるのでこれからもっとおもしろいことをしていくのが楽しみです。 フリースタイルフットボールシーンを牽引する者としての新たな挑戦 MONSTER BALLAZ - モンスターボーラーズ 個人やチームとして今後挑戦していきたいことを聞かせてください。 I : 挑戦したいことは山盛りですが、身体が思うように動く限りはステージで身体も精神もギリギリのところまで突き詰めるバトルにもっと出ていきたいですし、その舞台で戦える期間ももっと伸ばしていけるように頑張りたいです。 そんな思いもある一方で、今一番自分のコアに置いて取り組んでいることがチームメイトとのパフォーマンスと映像制作になります。バトルは去年の世界選手権まで集中して取り組み自分の現状として一旦ケジメをつけました。そして今は一度バトルから離れてチームメンバーと一緒に個人ではできないチームならではの挑戦を決めて現在活動しています。 実際にチームとしてどんなことに取り組まれていますか? I : その取り組みとして「MONSTER BALLAZ - モンスターボーラーズ」というフリースタイルフットボーラーとフリースタイルバスケットボーラーの混合チームを発足し、自分たちのカルチャーの外に出た場所で戦うという方針の下で活動しています。今はチームメンバー全員がここでの活動に一番時間を割いて全力で動いています。 World of Dance 日本予選で準優勝 そして直近のチームの活動としては「World of Dance」という世界的に有名なダンスコンテストの日本予選に出場しました。もちろんダンスコンテストなので僕たちのチームもダンサーとしてみなされるのですが、ボールを持ってゲリラで殴り込むような形で参加しました。しっかり勝つための準備をしたものの、ダンスという土俵でジャッジがいて得点がつけられるのでシビアな戦いでした。でも結果として準優勝することができて日本の著名なダンスコンテストでも評価してもらえました。 次は8月に同大会の世界大会があるので絶賛練習中ですが、フリースタイルフットボールとフリースタイルバスケットボールのパフォーマーたちで世界を相手にダンスの土俵で本気で戦いに挑んできます。 もちろんチームをまとめることは簡単ではないのですが、全員が同じ方向を向いた時の火力は個人レベルとは比較にならないと思っているので、今はこのチームを通じて誰もが想像できないようなステージで戦って輝いていきたいという思いが一番強いです。 プロキャリアを考えるプレイヤーたちに伝えたいこと イベントでのパフォーマンス 自身の経験から若手のプレイヤーたちへのアドバイスはありますか? I : まずはフリースタイルフットボーラーとして自分がどんな人間で、何がしたくて何ができるのかを自分の中で明確にして、それをきちんと相手にプレゼンできるようになっておくことが大事だと思います。 今の時代は日本中に限らず、世界中に意味が分からないくらいすごい才能がSNSや映像を通じてゴロゴロ現れている中で、自分たちのカルチャーを引き上げていくことや自分個人をさらに高いところへ引き上げていく作業って簡単ではないと思います。 今まではストリートカルチャーのフリースタイルフットボールというだけで差別化できていましたが、今となっては映像クリエイターや凄技ができる人みたいな形でも括られてしまうので、突き抜けて目立つことが難しくなっていると感じます。 でもその中で世間から自分やチームをフリースタイルフットボーラーとして認知してもらい、この業界を使ってもらいたいと強く思うのであれば、必要なスキルを備えた上で自分のことをしっかり伝える力はめちゃくちゃ大事な要素になると思います。 Ibukiが目指す自身の姿とフリースタイルフットボールシーン 今後のフリースタイルフットボールシーンを盛り上げるために求められていることは何でしょうか? 所属チームで企画したイベント I : まず業界外からの見られ方でいえば、厳しめにいうとまだまだ認知度が低い現状です。僕たちはこのような状況が続いてきてしまったことへの逆襲として、個人やチームで「やってやろうぜ!」という思いで動いています。今は僕たちの熱意に触発されて付いてきてくれる人たちや、違うやり方で戦う人たちもこの業界にたくさんいるので、そういう人たちが率先してこのシーンを引っ張って、業界外の人々にその熱を伝えて巻き込んでいくしかないと思います。 また一方でこのシーンを広げていきたいこれからの若手たちは、今後どう勝負を仕掛けていくかが大事だと思います。熱量が高い彼らにはそのエネルギーを絶やさずに自分の殻をどんどん突き破って、常に自分にとって居心地が悪く成長できるところに身を置き続けて欲しいです。 僕やチームもそういう意識は常に高く持っているので、同じように挑戦していきたいと思う若手にはガンガン前進して欲しいです。そして最終的に各々のムーブメントをお互いにリスペクトし合えるカルチャーになったら最高だなと思います。 自分にとってフリースタイルフットボールとは何でしょうか? I : フリースタイルフットボールは自分の全てですね。冗談抜きで自分の人生において四六時中どんな時でもフリースタイルフットボールが関わっています。こういう時間の過ごし方はきっとこれからもずっとそうだと思います。本当にもうフリースタイルフットボールと歩む時間が僕の人生そのものなので、一生フリースタイルフットボールを楽しんでいきながら、一緒に関わってくれている人たちも楽しんでもらえるようにしていきたいです。 最終的にどんなフリースタイルフットボーラーになりたいですか? I : フリースタイルフットボール自体が僕の人生なので、フリースタイルフットボールでめちゃくちゃ満足して死ねたらそれ以上のものはないですね(笑)そのために自分たちがやりたいことや挑戦したいことに対してとにかく行動し続けるだけです。 Ibuki (吉田伊吹/よしだ・いぶき) プロフィール 1996年7月4日生まれ。兵庫県加古川市出身のフリースタイルフットボーラー。2015年にわずか競技歴3年で日本一の座を獲得したことを皮切りに現在に至るまで国内外数多くの大会でタイトルを獲得し世界に名を広げ続けている。現在は東京を拠点に国際大会へ参戦しながら、イベント・メディアへのパフォーマンス出演、スクールや大会の運営など業界内外へ向けた多岐に渡る活動を見せている。近年では写真や映像、XRコンテンツ等クリエイティブの制作にも広く取り組みモデル・クリエイターとしても活躍。フリースタイルフットボールの持つ可能性を世界に提示し続けるアスリートでありアーティストである。
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bmx雨天に振り回された厳しい戦い。フラットランド種目で荘司ゆうが大会初優勝。パーク種目は中村輪夢が6位【FISE Montpellier】BMXフリースタイルパーク/フラットランド2023.05.23「FISE WORLD SERIES MONTPELLIER 2023(通称 FISE Montpellier)」における「UCI BMX FREESTYLE WORLD CUP」がフランス・モンペリエにて2023年5月17日(水)~21日(日)に開催された。BMXフラットランド種目で男子は荘司ゆう選手が大会初優勝を成し遂げ、荘司に続いた早川起生選手が準優勝。 女子は中川きらら選手が準優勝、そして川口朔来選手が3位入賞を収めた。またBMXフリースタイルパーク種目では中村輪夢選手(所属:ウィングアーク1st)の6位が日本人最高位となった。 大会全体を通して雨天の影響により、度重なるスケジュール変更で厳しい戦いを余儀なくされる中、今回は今大会の1週間前に開催された「X Games Chiba 2023」にも出場した中村輪夢、佐々木元、早川起生をはじめ、ワールドカップ常連選手や強化指定選手など両種目とも世界を舞台に活躍する選りすぐりの日本人選手たちがこの「FISE Montpellier」に出場した。 フリースタイルパーク種目は雨天により大会スケジュールが大きく変更された難しい戦い。そんな中で攻め切った中村輪夢が6位に。 中村輪夢のライディング / ©︎UCI BMXフリースタイル・パーク種目は世界中から男子100名、女子38名のライダーが集まり今シーズン2戦目となるワールドカップシリーズ戦が開催。 日本からは中村輪夢、溝垣丈司、小澤楓、寺林昌輝、内藤寧々の5名が代表選手として派遣された。 大会は生憎の雨天により、度重なるスケジュール変更を行いながらイレギュラーな状況の中で行われた。 溝垣丈司のライディング / ©︎UCI 特に男子は、急遽準決勝が決勝に変更となる中で、中村・溝垣・小澤の3名を含む計24名で競われた。ジャンプランプのない特徴的なパークに苦戦しながらも、決勝では中村輪夢が攻め切り見事6位。一方、女子では内藤寧々が予選で7位と検討したものの、惜しくも準決勝敗退となり全体15位で大会を終えた。 ライディング前の内藤寧々 / ©︎UCI また、強化育成指定選手で、 昨年国際大会ジュニアクラスで優勝経験のある松本翔海と小澤美晴も「FISE Montpellier」に参戦。今回はジュニアよりレベルが高いアマチュアクラスにエントリーしていたが、天候不良のため全日程がキャンセルとなり惜しくも一度もランを魅せることができなかった。 フラットランド種目は世界チャンピオン経験者たちを大きく引き離し、荘司ゆうが堂々の大会初優勝。 一方、BMXフラットランド種目では強化指定選手の佐々木元、早川起生、荘司ゆう、伊藤真人、中川きらら、川口 朔来の6名に加えて、個人参加である伊藤聖真と工藤渓涼が参戦。男女共に予選から全員が活躍を見せる中、男子決勝では荘司ゆうが力を発揮し、大会初優勝を飾った。 大会初優勝を果たした荘司 / ©︎UCI 荘司はフロントタイヤをベースにしたスピンで加速をつけていき、その中にジャンプしながらフロントタイヤとリアタイヤを行き来して軸を変える「トランスファー」をメイク。 ライディング中盤はリアタイヤからルーティンをスタートさせてフロントタイヤにスイッチする逆の「トランスファー」、そして終盤には「ブーメラン」という高難度スピントリックをメイクし、最近のルーティン構成をブラッシュアップしたランを魅せ94.33ptをマークし、大会初優勝を収めた。 喜びが隠しきれない荘司 / ©︎UCI 優勝後にUCIから求められたコメントに、荘司は「(FISE)モンペリエはとても良い大会。また来年この場所に戻って来たいですし、今大会はグラスゴーである世界選手権に向けても良いチャレンジになりました。またチャンピオンの座を取りたいので、ひとまず世界選手権に向けてもっと練習したいと思います。」と英語で答えた。 準優勝した早川起生 / ©︎UCI さらに男子は荘司に続いた早川起生が準優勝。そして女子では中川きららが準優勝、川口 朔来が3位と、4名の日本人選手が表彰台に上がり、改めてフラットランド種目での日本の強さとレベルの高さを示す大会となった。 3位入賞した川口朔来 / ©︎UCI 大会結果 フラットランド種目 【男子】優勝 荘司 ゆう (しょうじ・ゆう) / 日本準優勝 早川 起生 (はやかわ・きお) / 日本3位 ジーン・ウィリアム・プレボースト/ カナダ 5位 佐々木 元 (ささき・もと) / 日本 (所属:鎌ヶ谷巧業)16位 工藤渓涼 (くどう・けいりょう) / 日本 (準決勝時*)18位 伊藤真人 (いとう・まさと) / 日本 (予選時*) 【女子】優勝 オード・カサーニュ / フランス準優勝 中川きらら (なかがわ・きらら) / 日本3位 川口朔来 (かわぐち・さくら)/ 日本7位 伊藤聖真(いとう・せいま)/ 日本 フリースタイルパーク種目 【男子】優勝 ローガン・マーティン / オーストラリア準優勝 アンソニー・ジャンジャン / フランス3位 マーカス・クリストファー / アメリカ合衆国6位 中村 輪夢(なかむら・りむ) / 日本 (所属:ウィングアーク1st)18位 溝垣 丈司(みぞがき・じょうじ) / 日本 (所属:湘南工科大学附属高等学校)20位 小澤 楓(おざわ・かえで) / 日本 (所属:岐阜第一高等学校)プレ予選敗退 寺林 昌輝(てらばやし・まさき) / 日本 (所属:第一学院高等学校) 【女子】優勝 周慧敏 / 中国準優勝 ハンナ・ロバーツ / アメリカ合衆国3位 ローリー・ペレス / フランス 15位 内藤 寧々(ないとう・ねね) / 日本 (所属:第一学院高等学校) 大会概要 大会名称: FISE WORLD SERIES MONTPELLIER 2023(通称 FISE Montpellier)※コンテスト名: UCI BMX FREESTYLE WORLD CUP大会期間: 2023年5月17日(水)~ 5月21日(日)開催場所: フランス・モンペリエ