かつてないほど注目を浴びるアクションスポーツシーン。その発展のために、FINEPLAYが送る多角的視点の連載「FINEPLAY INSIGHT」。
アクションスポーツやストリートカルチャーのために、ビジネス視点を交えて提言を行う本連載「FINEPLAY INSIGHT」。
前回からかなり時間が経ってしまいましたが、今回は前回の後半で少し触れたスポーツシーンにとっての新しい収益源の可能性を、テクノロジーの切り口から俯瞰してみたいと思います。僕はスポーツテックの専門家ではないのですが、逆に専門家ではないなりに、アクションスポーツとも結びつけて考え、FINEPLAYINSIGHTの読者のみなさんにとって有益なまとめとなれば嬉しいです。
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前回の連載の最後で、スポーツテックの領域は下記の6つに代表されるのではないかと述べました。
1.観戦
2.ファンエンゲージメントやコミュニティ
3.スポンサーシップ
4.ギャンブル
5.トレーニングやコンディショニング
6.チームマネジメント
今回は僕なりに国内外のソースを多数調べた上で、上記のそれぞれについて、ざっと俯瞰してみたいと思います。みなさんも今後のスポーツを取り巻くビジネスの環境、そしてアクションスポーツにそれらを活かすチャンスを是非考えながら読んでいただけるとありがたいです。
1. 観戦
テクノロジーによるスポーツの観戦や臨場体験の変革は、多くの人がもっとも想像しやすい進化の一つといえます。
前回も申し上げたとおり、観戦領域ではコロナウイルス以前から数多くのスポーツテックに注目が集まっています。5Gなど超高速通信が可能にする低遅延・超高画質のマルチアングル観戦や360度映像、よりチャンネルの多いクリアでリアルな音声、VR空間への没入観戦、AIによるパーソナライズされた即時的ダイジェストの生成など、多くの変革がすぐそこに待ち構え、いくつかの変革はすでに始まっています。
個人的にはマルチアングルで好きな場所から好きな選手だけを追いかけたり、超高精細映像で汗の一滴もリアルに感じ取れたりするような観戦体験は、とても楽しみな世界です。
また、VRでの没入的な観戦体験は、コロナウイルスを契機にさらに加速しているように思えます。世界で3.5億人もの(!)登録者数を抱えるゲーム『フォートナイト』内でラッパーのトラヴィス・スコットが『Astronomical』のライブを行ったのは記憶に新しいですが、このライブには全世界から1230万人(!)が参加したそうですが、スポーツ観戦にとってもVRはとても楽しみな領域です。2017年にはインテル社がIOCと7年間のパートナーシップ契約を結び、5G通信やVR、3D映像、360度映像などの分野で協力すると発表されています。残念ながら2020年の東京オリンピックは幻となりましたが、次の世界的なビッグイベントでは必ずや、全く進化した観戦体験が提供されるのではないでしょうか。
また、中華圏のポテンシャルもやはりすざまじく、中国のゲーム実況プラットフォーム『DOUYU』は2020年時点で11億ドル以上の出資を集めて急速に成長しており、2019年の売上は約10億ドルに達し、年率ほぼ200%の成長を続けているそうです。ゲームやeスポーツはファンエンゲージメントの観点からも大変注目出来る領域だと思います。
その他、チケット購買プラットフォームの『SeatGeek』も1.6億ドル以上の出資を集めており、需要や人気に合わせたAIによる動的な価格設定、適正な価格での個人間取引、チケットレスでの入退場管理、観戦履歴のデータ利用など、チケットの購買に関わる領域もテクノロジーによって大きく進化していくでしょう。
2. ファンエンゲージメントやコミュニティ
新日本プロレスがその収益の半分をマーチャンダイジング(物販)で上げていることは前回述べましたが、ファンとの絆:エンゲージメントを強固にすることは、とくにニッチスポーツであればあるほどカギになってくるでしょう。
ベンチャーキャピタル『Scrum Ventures』が2019年に行った調査によれば、スポーツテックの投資家やメンターたちの78%が、「今後1年で最もインパクトのあるテクノロジー」としてファンエンゲージメントを挙げたそうです。この中にはライブストリーミングなど1に挙げた観戦に関するものも含まれていますが、ファンが楽しむコンテンツプラットフォームが大きく注目されている領域であることは間違いありません。
動画やポッドキャスト、ブログなど様々なメディアのスポーツコンテンツプラットフォーム『Barstool Sports』は今年1月、カジノ経営を手掛けるペン・ナショナル・ゲーミング社から1.6億ドルの資金調達を行うなど、大変注目されています。同社のプラットフォームではプロアスリートからジャーナリスト、ブロガー、一般人までさまざまな人々が独自のコンテンツを配信し、少し古いですが2016年1月の時点ですでに月間800万人が訪れていたそうです。『Barstool Sports』に関しては、ギャンブルのパートでも再び触れます。
また、ファンとの重要な接点であるマーチャンダイジングにもテックの波は押し寄せてくるでしょう。東京オリンピックに向けて2019年に開催されたスポーツテックの国際カンファレンス『SPORTS TECH TOKYO』のファイナリスト『ventus』は、トレーディングカードをデジタル化するスタートアップです。デジタル化したトレーディングカードをファンはデジタルで保有し、デジタル上でトレードしたりオークションしたりすることが可能になるそうです。ブロックチェーン技術などを用いてこういったカードの真贋や希少性をデジタル上で担保し、安全に取引するサービスも出てきそうです。
マーチャンダイジングもこの領域で進化を続けるでしょう。グッズの真贋をトレース可能にしたり、ファン独自のオーダーに対して自動で受注生産を可能にするテクノロジーの発達によって、マーチャンダイジングのあり方もどんどんアップデートされていくのではないでしょうか。
3. スポンサーシップ
テクノロジーによっていかにメディア環境や観戦体験が変わろうとも、スポンサーシップはスポーツビジネスにとって重要な収益源であり続けるでしょう。むしろ仮想空間では物理的な施工費や土地代、広さの制限が排除されるため、無限の広告枠を作り出すことが可能になります。ある企業やブランドの世界観で完全にカスタマイズされたスタジアムやダンスフロアでの競技開催や観戦も、近い将来実現可能になると思います。
また、多様なデータを利用しながらスポンサーシップの価値算出やスポンサー成果のトラッキング、またアスリートのバリュエーション(価値算出)のロジックを進化させることに対しても、テクノロジーは一定の役割を果たしてくれると思います。
上述した『SPORTS TECH TOKYO』の別のファイナリスト『DataPowa』は、スポーツクラブのスポンサー価値を分析するスタートアップで、すでに電通と実証実験を行っているそうです。スポンサーからすれば、平等な価値算出基準で評価されたスポーツクラブやイベントの価値をスコア化して提示してくれるサービスはかなりニーズがあると思います。ちょうど企業の株価算定がそうであるように、同じイベントやコンテンツの価値算出額も広告代理店によってアウトプットはかなり異なりますし、スコアの基準となるロジックそのものを抑えるということは、視聴率調査におけるビデオリサーチ社のような業界スタンダードの支配を意味し、電通がここを抑えに行くことも納得度が高いといえます。
4. ギャンブル
倫理的観点からまともに議論されにくいのですが、スポーツビジネスの裏側には「賭け」の巨大なマーケットがあります。例にすると申し訳ないのですが、例えばヨーロッパサッカーはファンによる賭け文化と表裏一体の関係にありますし、一部のヨーロッパサッカーチームによる八百長のニュースも1つや2つではありません。
大部分がブラックマーケットであるスポーツギャンブルですが、その市場規模はどれくらいでしょうか。引用出来る数字として、2015年の国連会議においてオーストラリア政府が見積もった3兆ドル(!)があります。ものすごい規模感です。あるいはアメリカのゲーム業界団体の推定では、アメリカ国外サイトを通じた取引が少なくとも1500億ドルあるとみられています。いずれにしても相当巨大なマーケットであることは間違いない一方、その9割は違法ないしグレーな取引とみられています。
ギャンブルのマーケットでは法制度が密接に絡んできます。アメリカでは2018年に最高裁がネバダ州以外でのスポーツギャンブルを禁じた法律を却下し、スポーツギャンブルの足がかりとなりました。現在、スポーツギャンブルは14の州ですでに合法となっており、いくつかの州もこれに追随するとみられています。日本の政治家たちがボートレースや競輪などの公営競技を立ち上げ、利権にしてきたように、税収や利権の面からも行政に利するところは大きくあるのではないでしょうか。
面白いのは、eスポーツではこうした賭け事が「自分自身」を対象として発展しそうな点です。ラッパーのドレイクが投資したアメリカのスタートアップ『Player’s Lounge』はeスポーツのギャンブルスタートアップですが、プレイヤー自身がゲームを選択し、自分の勝敗に賭けるというユニークな仕組みで注目を集めています。
また、実在の選手を組み合わせて仮想チームを運営するファンタジースポーツの大手プロバイダである『DraftKings』は、選手の実際のパフォーマンスに基づいた仮想チームの賞金付きコンテンストを実施し、実質的にギャンブル要素が強いサービスです。『DraftKings』は公式に全米の4大スポーツやゴルフのPGAなど数多くのメジャースポーツ団体とパートナーシップ契約を結んでおり、2020年に上場を果たして第1四半期だけでも1.1億ドルの収益を挙げて急速に成長しています。2017年7月時点で800万人のユーザーを抱えていたので、おそらく今では1000万人規模になっていると思われます。同じようなサービスに『FanDuel』もあります。
ちなみに、前述のコンテンツサービス『Barstool Sports』の大株主であるペン・ナショナル・ゲーミング社は大手のカジノ運営会社ですが、同社もまた『Barstool Sports』を通じたスポーツギャンブルのビジネスポテンシャルに当然着目しています。実際、『Barstool Sports』はギャンブルアプリを2020年中にリリースすることをすでに発表しています。
5. トレーニング&コンディショニング
心拍や活動量を測り続けてくれるスマートウォッチなどを思い起こしていただくとわかりやすいですが、テクノロジーが可能にするメンタルやフィジカルの管理も大変興味深い領域です。
トレーニングやコンディショニング領域ではAI(あまりAIというのもいやなのですが)などのテクノロジーを用いたサービスがすでにいくつも登場していますし、自分の体調とパフォーマンスのデータを分析し、適切な管理指示を出してくれるのはほとんどスマートデバイスだけでいい時代になりました。動いているときだけでなく、『Oura』のような睡眠時のコンディションをトラッキングしてくれるサービスやIoT化したスマートマットレスも、アスリートの常識アイテムとなりそうです。
コーチングもどんどん進化していくでしょう。『ClassPass』のようなアグリゲーターを利用すれば世界中から優秀なトレーナーやトレーニングコンテンツを探すことも簡単ですし、自宅でいつでもパーソナルトレーニングを受けることに、もはやハードルは何もありません。また、女性アスリートに特化したコーチングサービス『Wild.AI』は生理周期や骨密度など、女性アスリート特有の身体的特徴に特化したコーチングを行います。こういった着眼点のソリューションは、社会的な視点からも非常に価値のあるもののように思います。
6. チームマネジメント
チームマネジメントのプラットフォームは国内外で複数出ており、練習計画や履歴、チーム内の課題、チームメイトのメンタルの浮き沈み、怪我の状況把握などまで、こうしたプラットフォームを通じてすでに一目瞭然となっています。日々の練習やコンディションの情報について、監督やコーチがつぶさに聞かずともある程度まで把握出来る時代になりました。
また、そうした「人」の管理というマネジメント以外で大きなポテンシャルを持っているのが、スポーツデータの分野です。特にデータ分析ビジネスが伝統的に発達しているのが野球ですが、野球のデータを武器にマイナーリーグの選手に投資する『Big League Advance(BLA)』は2018年に1.5億ドルの資金調達を果たしました。BLAはデータを基にしてマイナーリーグの選手に「青田買い」投資し、彼らがメジャーリーグで活躍した暁にその収入のパーセンテージを受け取るというビジネスモデルです。いわば、スポーツ選手版ベンチャーキャピタルですが、メジャーを引退した元投手が設立した会社というのも大変おもしろいと思います。
チームマネジメントとファンコミュニティが融合したサービスも今後発展してくるでしょう。それはプロチームに限らず、アマチュアやマイナースポーツでもアスリートとファンが直接つながり、ファン限定のコンテンツに触れられ、投げ銭やサブスクリプションによる経済活動も可能になっていくでしょう。一つのサービスを核にしてチームとアスリート、そしてファンが有機的なエコシステムを構築する時代が、すぐそこまで来ています。
アクションスポーツの場合は数千万人のファンがいる必要もなく、数千人や数万人、あるいはチームやアスリートによっては数百人のファンとガッチリとエンゲージメントを結ぶことで、自立して活動するに十分な経済性を獲得出来得るのではと思います。そのタイニーな経済圏の確立に、テクノロジーは大きな役割を果たしていくのではないでしょうか。

アクションスポーツにスポーツテックが与えるチャンス
ここまで、素人なりに大きく6つの視点でスポーツテックの潮流を俯瞰してきましたが、アクションスポーツに携わるみなさんにとって、スポーツビジネスの大きな流れを把握する一助となれば幸いです。
個人的にアクションスポーツに限って言えば、コンディショニングにもっと取り組むべきだと思っています。ストリートやアクションスポーツのプレイヤーやアスリートは、いい意味でも悪い意味でも我流だったりストリートマインドが強く、身体のメンテナンスを怠ってしまっている人が多くいます。プレイヤー側も身体のことはきちんと勉強するべきですし、スポンサー側もアスリートの選手寿命(何なら引退後の生活)を考えてトレーナーをつけてあげるなど、もう少し本質的で長期的な視点での支援があっていいと思います。身体を使い果たして引退してさようなら、という状態は避けていかなくてはなりません。
メディアセールスやビジネスの観点からは、仮想空間やスポンサーシップに関するテクノロジーは大変興味深いものです。ギャンブルは大きなマーケットですが、ギャンブルでなくとも投げ銭など、よりダイレクトな経済の仕組みもどんどんスポーツに取り入れられていくでしょう。
また、上記の6つにはありませんでしたが、審査基準に関する問題をテクノロジーで解決していくことも、アクションスポーツにとっては課題かもしれません。ある意味での表現性や芸術性が問われるアクションスポーツにおいて、審査基準の公平性やわかりやすさはシーン発展の重要なカギだといえます。スポーツでもサービスでも、わかりにくいものは結局広まりません。フィギュアスケートの審査員構成は技術が3人、演技が9人です。技術はしっかり見つつ、多様な評価が求められる演技に対してより公平性をもたせる工夫がなされていますし、点数で定量的に評価されるわかりやすさも担保されています。アクションスポーツにおいてはなおさら、こうした公平性とわかりやすさへの努力が一層求められていくでしょう。
AUTHOR:阿部将顕/Masaaki Abe(@abe2funk)
大学時代からブレイキンを始め、国内外でプレイヤーとして活動しつつも2008年に株式会社博報堂入社。2011年退社後、海外放浪やNPO法人設立を経て独立。現在に至るまで、自動車、テクノロジー、スポーツ、音楽、ファッション、メディア、飲料、アルコール、化粧品等の企業やブランドに対して、経営戦略やマーケティング戦略の策定と実施を行う。
戦略ブティックBOX LLC共同創業者、NPO法人Street Culture Rights共同代表、(公財)日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス部広報委員長。建築学修士および経営管理学修士。
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[PR] dance【BBOY 2GOO × Xperia 特別インタビュー】BBOY 2GOOが明かす沖縄ストリートシーンとBBOYとして目指す姿2021.01.15近年ますます盛り上がりを見せているブレイキンシーン。そのシーンをこれまでサポートし支え続けてきたXperiaと、アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディアFINEPLAYがタイアップし、連載企画で注目のBBOY / BGIRLに焦点を当てていく。今回は「UK BBOY CHAMPIONSHIPS FINAL」で2度のTOP4、FOUND NATIONでも活躍するBBOY 2GOOを取り上げてインタビュー。 BBOY 2GOOが目指すBBOYとしての姿や沖縄ストリートシーン、そしてソニーの最新スマートフォンである「Xperia 1 II」を手に取った印象について話を聞いた。 https://youtu.be/zu_ERgWdqFk —ダンスを始めたキッカケ2GOO:僕がダンスを始めたきっかけはダンススクールではなく、沖縄アクターズスクールという芸能学校でダンスのレッスンを受けたことです。そこには歌や演技のレッスンがあったのですが、ダンスのレッスンもありました。そこではソングチームとダンスチームという2つのチームに分かれていて、もともとはソングチームに行きたかったのですが、僕の先生であった牧野アンナ先生の勧めでダンスチームのオーディションを受けることにしたんです。オーディションには落ちてしまったのですが、次のダンスの練習に兄貴分が間違えて僕を呼んでしまって、振付がうまくできたら採用してもらえるということになったんです。そこで見事受かってしまい、ダンスチームに所属することになりました。ブレイキンを始めたのは小学5年生の頃、沖縄アクターズスクールの先輩がブレイキンをやっていて、「ウィンドミル」をしているのを見て衝撃を受けたことがきっかけです。その後、一度沖縄アクターズスクールを辞め、高校まではバレーボール部に入っていました。しかし高校1年生の時に監督とケンカして退部してしまいました。ちょうどその頃に後輩にブレイキンをしている人がいると聞いて会いに行ったのですが、後輩が「2000」をしていたんです。その頃、僕はブレイキンの技といったら「ウィンドミル」しか知らなかったので驚きました。そこから再びブレイキンに熱が入り、のめり込んでいったのを覚えています。それから地元にブレイキンをしている人らがいるという情報を聞いて、地元のコンベンションセンターというところで活動している「Conven Crew」に会いにいきました。「Conven Crew」は皆同い年ばかりで、一緒に練習をするようになり、そこからバトルにも出るようになりました。 写真提供:株式会社IAM —所属クルーについて2GOO:東京に来たばかりの頃はクルーには入っていませんでした。練習場所として旧安田生命ビル(現損保ジャパンビル)に行った時にWINGZEROと仲良くなり、そこから他のチームメイトとも仲良くなってFOUND NATIONに誘ってもらい、加入することになりました。 FOUND NATIONの他にも来年から始まるD.LEAGUEというプロダンスリーグのKOSÉ 8ROCKSというチームにも加入しています。先ほど話した地元の「Conven Crew」と合わせて3つのクルーに参加しています。 「Xperia 1 II」で撮影 —ホームタウンについて2GOO:地元は沖縄です。沖縄ではストリートシーン全体で仲が良く、同じ練習場でスケーターやBMXライダーなども混じって練習をしていました。沖縄はアメリカ文化が強いせいか、ストリートシーンも根強い印象があります。琉球王国時代からのウェルカムな風土も関係があるのかもしれません。また沖縄のBBOY、BGIRLは独特で、まずリズムの取り方が全く違って、通常頭でとる拍子を裏でとるんです。それはおそらく、エイサーの踊りを小さな頃から聴いて育っている影響があるからなのではないかと思っています。体の使い方や、ひとつひとつのトリックもナチュラルに変化させている人が多いですね。—現在のブレイキンのシーンについて2GOO:ブレイキンがオリンピック競技になるとは思っていなかったので驚いています。昔はバチバチのケンカ腰のバトルもありましたが、今はダンサー同士も仲が良いですね。もちろんそれはいいとこなのですが、昔のバトルのような緊張感や雰囲気を感じることができないのは少し寂しいです。今の子たちは驚くほど技術が上がっていると思います。しかしブレイキンに寄っている感じもあり、大きくダンスとして捉えてもっと幅広く音楽を聴いてほしいとは思いますね。僕の場合は周りの友達がROCKやPOPをはじめいろいろなジャンルの友達がいたからかもしれません。ダンサー同士で動きを共有したり、研究したりしていましたが、今の子たちもブレイキンという枠を越えてさまざまなダンスや音楽のジャンルに触れることで、自分のスタイルも見つかりやすくなるのではないかと思います。 「Xperia 1 II」で撮影 —自身のスタイルについて2GOO:僕はかっこいい踊りを目標にしています。例えばトップロックであれば指先まで意識して細かく見て踊っています。他にはブレイクビーツばかり聴くのではなく、エレクトロやFUNK、SOULなどさまざまなジャンルの音楽を聴いて、音の表現や音に対するダンスの表現を模索しています。—バトルで自分が意識していること2GOO:昔は相手を倒す、客を沸かす。この2つだけを意識していました。そのためには技を練習して、見たこともないようなオリジナルの動きを意識してバトルで出せるようにしていました。今はジャッジですら関係ないと思ってバトルをするようにしています。だから緊張しないんです。「おまえより俺は踊れるぞ」という感じで行っています。また、自分のダンス人生でのターニングポイントはロシア・ウクライナの「Yalta Summer Jam」での体験が大きいと思います。オリジナリティあふれるダンサーたちばかりで、まだまだ表現ができていないとその時痛感しました。それが26歳か27歳の頃だったと思います。 ロシアのBBOYは本当に音楽が好きで、有名な曲が流れただけでとても盛り上がるんです。ブレイクビーツだけじゃなくHIP HOPも流れるのですが、曲に対するアクションやリアクションが多いんです。だからロシアのBBOYは強いのだと思います。 「Xperia 1 II」で撮影 —目指すBBOY像2GOO:皆がさまざまな仕事をこなせるように表現を豊かにしてもらいたいと思っています。そのためには勉強も大事だと思いますし、自分自身が表現がうまいBBOYになりたいですね。—自身にとってブレイキンとは?2GOO:ブレイキンをやっているからこそ、家族も増えて仲間にも出会うことができました。ブレイキンがあったからこそ今日のこの現場にも来ることができたので、自分にとってのブレイキンはまさに人生だと思います。 「Xperia 1 II」で撮影 Xperiaについて —「Xperia 1 II」の第一印象は?2GOO:手に持った感触や、シンプルな見た目もソニーのデジタル一眼レフカメラのようで、「早くカメラを使ってみたい」とワクワクしました。また以前からソニーのデジタル一眼レフを使っているので、今回の「Xperia 1 II」には、ソニーのデジタル一眼レフカメラと同じ機能が入っていると聞いていたので楽しみにしていました。—「Xperia 1 II」を使用した感想は?2GOO:実際に撮影してみると空の色が鮮明に写っていて、画質の良さや色味の鮮やかさを実感しました。Photography Proでは細かい設定で撮影を行えるので、ソニーの一眼レフユーザーやカメラ好き、これからカメラを始めようと思っている人にも適したカメラ機能だと思います。このコンパクトなサイズにこれだけの高機能を収めることができたことはすごいと思いますね。 「Xperia 1 II」で撮影 —ダンサーにとって「Xperia 1 II」で便利だと思う瞬間は?2GOO:ダンサーにとって「Xperia 1 II」で一番便利な機能は高速連写機能です。これまでのスマートフォンであれば撮影することができなかったようなダンサーの激しい動きも、しっかり撮り切ることができる速度とクオリティです。練習にも、SNSへの投稿にも、作品の撮影にも使ってみたいですね。 「Xperia 1 II」で撮影 —今後の活動について2GOO:コロナ渦でバトルも減っていますが、これからもいろいろな仕事をこなしつつ、FOUND NATIONとKOSÉ 8ROCKSでの活動に今後も力を入れていきます。 Xperia 1 II
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[PR] danceSUPER BREAK・全日本ブレイキン選手権を終えて「Xperia Ambassadors」BBOY Shigekix & BGIRL Amiの今後の野望2020.12.282024年パリ五輪追加種目として正式に決定、シーンは活況を呈し、BBOY & BGIRLの熱量も最高潮に達しているブレイキン。そんな日本ブレイキンシーンにおいて、パリ五輪での金メダル候補として今最も世間の注目を浴びるBBOY ShigekixとBGIRL Amiに対して、ブレイキンシーンを支えてきた「Xperia」とタイアップしスペシャルインタビューを行った。「Xperia Ambassadors」でもある2人が修羅場をくぐり抜けた「SUPERBREAK」「第2回全日本ブレイキン選手権」の2大会の感想や、「Xperia Ambassadors」としての活動、「Xperia 1 II」の便利な機能から今後の抱負までを聞いた。先日行われた「第2回全日本ブレイキン選手権」で優勝、続く「Red Bull BC ONE World Final 2020」チャンピオンという快挙を成し遂げたBBOY Shigekix。同じく「第2回全日本ブレイキン選手権」で優勝を飾り、「Red Bull BC ONE BGIRL World Final 2018」チャンピオンでもあるBGIRL Ami。日本のブレイキンシーンを牽引する2人の「野望」を深堀りする。 BBOY Shigekix ―「SUPERBREAK」についてBBOY Shigekix:新型コロナウィルス感染症の流行もあり、昨年から個人でもオンラインの画面越しでしかバトルができない環境が続いていたので、仲間や対戦相手のBBOY、BGIRLと現場で対面できる嬉しさをかみ締めてバトルができました。もちろん無観客試合なのでオーディエンスはいないのですが、他の出場者が距離をとってバトルを見守っていたり、MCやDJ、照明の演出があるステージ上で踊る喜びを再認識しましたね。 SUPERBREKには地元のクルー・K.A.K.Bで参戦したのですが、初戦でGOODFOOT CREWに敗れてしまいました。しかしチームとしての今後の課題も見つかったので良かったと思っています。K.A.K.Bはオーディエンスのエネルギーを受け取って返していくスタイルが強みのクルーですが、「無観客の中であっても、どのようにモチベーションをコントロールして良いパフォーマンスを発揮するか」が今後の課題だと考えました。この課題をクリアして、次のオンラインバトルに生かしていきたいと思います。 ―「第2回全日本ブレイキン選手権」についてBBOY Shigekix:何度優勝してもそれぞれの大会での優勝が率直に嬉しいと感じるのですが、今回はそういった嬉しさとはまた別に、これまで取り組んできたことが結果につながったプロセスも含めて嬉しいと感じました。 「Xperia 1 II」で撮影 「第2回全日本ブレイキン選手権」ではラウンド数やムーブ数が多くなることを意識して、それに耐えられるフィジカルの強化に努めてきました。これまでやってきた練習の成果を、スタミナ切れのために発揮できないことが一番悔しいと思っていたので、そこは譲らずに量をこなす練習をしてきたんです。また、トレーニングの一環としてクロスフィットプログラムを導入し、長いスパンで筋持久力や瞬発力の強化に注力し、本番直前では技術的な部分にフォーカスして調整を行ったことも、今回大きな成果を確認することができました。 「Xperia 1 II」で撮影 それだけ念入りに準備したおかげもあり、決勝に上がっても踊り切れる絶対の自信を持っています。ですから決勝に対して特別な意識をすることはありませんでした。意識をしすぎて緊張感を高めすぎるとかえって良くないので、本番を意識した時間の過ごし方は前日までに精一杯やって、当日は楽しむ。そして一戦一戦バトルする、そういう感覚でした。ですから決勝もラスト一戦、という思いでした。 ―1年間を振り返ってBBOY Shigekix:もちろん細かいところはたくさんの改善すべき点がありますが、この状況下ではベストが尽くせたと思います。大会が開催できず、バトルが少ないこの環境の中で、これだけ多くのラウンド数を経験できているというのはプラスだと思っています。わずかな人に許される貴重な経験ができたと思っています。この経験を来年の活動に生かしていきたいです。 「Xperia 1 II」で撮影 Xperiaについて ―「Xperia Ambassadors」としての活動を通じて感じたことBBOY Shigekix:まず、「Xperia Ambassadors」就任のお話をいただけたことが素直に嬉しかったですね。ブレイキンに興味を持ってもらえたことも嬉しいですし、僕自身も今年1年の活動を通じてXperiaに対する愛がより深まりました。 新型コロナウィルス感染症の流行もあり、今はSNSでの発信にとどまっていますが、今後はもっとアクティブに活動していきたいですね。ブレイキンやXperiaに興味を持っている人たちに対して、Xperiaの良さをアピールしていきたいと思っています。 ―「Xperia 1 II」を使っている中で気づいたことBBOY Shigekix:大会などで国内外の移動が多く、荷物や身に付けるもののサイズにはとても気をつかいます。「Xperia 1 II」は縦長のフォルムで薄く扱いやすいサイズなので、ポケットに入れて持ち運びやすく気に入っています。充電の持ちも良いので、知らない土地に持っていくのにも重宝します。また僕は写真を撮ることが好きで、以前はよく荷物と一緒に一眼レフカメラを持ち歩いていました。しかし一眼レフカメラは大きくて重いので、海外遠征などに持っていくには面倒な部分もあります。その点「Xperia 1 II」はカメラが素晴らしく、一眼レフカメラで撮影したものと遜色がない写真を撮影することができるので、今では遠征の際には一眼レフカメラではなく「Xperia 1 II」で写真を撮影するようになりました。特にシャッタースピードやISO感度を好みの設定で撮影できるPhotography Proという機能が気に入っていて、写真好きにも満足できる機能と写真の出来栄えです。さらに高速連写機能が素晴らしく、レンズも超広角、望遠、標準の3つのレンズが装備されています。ダンサーの激しい動きもブレなく欲しいカットを撮影することができ、さまざまなシチュエーションに対応した撮影が可能なので、もっと多くのダンサーに「Xperia 1 II」を試してほしいですね。 「Xperia 1 II」で撮影 ― 「Xperia 1 II」で最近よく活用している機能BBOY Shigekix:最近はCinematography Proを使用して映像を作ることにハマっています。僕たちダンサーは時にはプロに撮影してもらえる機会もあります。しかし自分たちでかっこいい映像を作りたいという気持ちもカルチャーとしてあるので、映画のように滑らかな質感の映像を手軽に撮影することができることは、ダンサーとして純粋に嬉しいですね。もちろん詳しく設定して撮影することもできるので、ダンサーだけじゃなくこれから映像を始めたいという人にもぴったりの機能だと思います。僕自身も凝った映像を撮影・編集してSNSや動画共有サイトに投稿していて、これからもいろいろな撮影にCinematography Proを活用していきたいです。―来年の抱負(BBOY / 「Xperia Ambassadors」として)BBOY Shigekix:いろいろな意味で、この2020年がターニングポイントになったと思っています。新型コロナウィルス感染症流行の中で、学生からプロダンサーになり大阪から東京へ活動拠点を移しました。練習環境やマインドが大きく変化する中で、厳しい1年でもありましたがそんな時期であったからこそ、考え方や生活を見つめ直すことで一皮むけてステップアップすることができたと思います。どのようにここから道を作っていくか、来年への向き合いかたが見えてくるタイミングでもあり、ここから自分自身を一つ上のネクストレベルに持っていくためのスタートの年であるとも考えています。目指すは2024年のパリオリンピックでの金メダル、そしてもう一度「Red Bull BC ONE」で優勝したいとも思っています。優勝は人生一度きりと決まっているわけではないので、2連覇、3連覇を目指したいです。規格外の活躍を続けて歴史的なBBOYになることを目指して、来年は強い心で物事に向かっていきたいと思っています。「Xperia Ambassadors」としても、これからもっとたくさんの人にXperiaの良さを発信していきたいと思っています。来年はブレイキンとXperiaとのコラボレーションだからできることをどんどんやっていきたいですね。Xperiaとのタッグで、これからブレイキンシーンや世界に衝撃を与えていくので注目してください! BGIRL Ami ―「SUPERBREAK」についてBGIRL Ami:正直最初は「無観客か…」という感じでしたが、その前にも日本選手権の予選などで同様の形式のバトルは経験していたのでそこまで心配はしていませんでした。チームバトルだと自分が踊っている時に後ろで仲間が盛り上げてくれるので、そこまで「無観客」でのやりにくさはなかったですね。久しぶりに会うBBOY・BGIRLの仲間や、全国から集まったハイレベルなチームを見て、テンションやモチベーションが自然と上がりました。 一番印象に残っているバトルは決勝戦ですね。The Floorriorzを倒したかったといまだに思っています。決勝戦で負けてしまった時に、The Floorriorzとの差として感じたのは、「余裕感」です。大会が終わって動画を見返したのですが決勝戦のジャッジの瞬間、勝利が決まったThe Floorriorzのメンバーは余裕のあるリアクションでした。やっぱり「勝って当たり前、自分たちが勝つのが当たり前」という気持ちでやっているThe Floorriorzと、「今回は勝ちたい、あわよくば勝ちたい」という自分たちのチームでは、気持ちの余裕に差があると感じました。 「Xperia 1 II」で撮影 ただチームとして得たものは多かったです。いつも負けてしまう時は何か課題が残ることが多いんですが、今回はみんな気持ちよく決勝戦まで勝ち進むことが出来ました。もちろんもっとレベルアップするためには練習が必要です。しかしその日のチームとしては準備してきた練習の成果が発揮できたので、その点ではとてもプラスになった大会だと思います。今回は選抜での5on5だったので、他のメンバーも一緒に出れるバトルにもチーム全員で出場したいですね。決勝戦までにも、1回戦は同年代で絶対に負けたくないチームであるK.A.K.Bと対戦したり、準決勝では過去負け越しているFOUNDNATIONと当たったり、全ての試合が自分にとって楽しいバトルでした。―「第2回全日本ブレイキン選手権」についてBGIRL Ami:とにかく出し切りましたね。今までにないくらいこの大会に焦点をあてていたので優勝することができて嬉しいです。何よりも関西ブロックを勝ち抜き代表になっていたAyumiさんを倒したかったんです。今回もオーディエンスはいませんでしたが、対面で相手とバトルができる場でしたし、今年のイベントの中で一番集中したバトルとなりました。まず予選の関東甲信越ブロック大会はめっちゃレベルが高くて、強いメンバーがこのエリアに集まり過ぎていたと思います。「フェアじゃない」と言いたかったけれど、それも「第2回全日本ブレイキン選手権」で優勝しない限りは絶対に発言できないとも思っていました。今回は「一戦一戦負けたくない」という気持ちが本当に強い大会でしたし、「優勝したい」という気持ちよりも「そこにいる人たちを全員倒したい」という感覚でした。 「Xperia 1 II」で撮影 ブロック予選の前に手をケガしてしまったのですが、逆にそれが転機になりました。フットワークや立ちムーブを増やすなどダンスにも影響がありましたし、気持ちの面でも楽しんで挑むというマインドチェンジが出来ました。予選を突破してブロックの代表になってからは、各エリアの代表が決まっていくごとに段々とモチベーションが上がっていきましたね。特殊な大会フォーマットで4ラウンド制ということもあり、それに向けた練習もたくさんしました。特にラウンド練習をめちゃめちゃしましたね。時計と向かい合って、相手が踊る時間も想定して、4ムーブ制に慣れる練習をしました。過去に同様のフォーマットでやった世界大会に出たこともあるので、その時の経験から最後まで通してしっかりと動けるように練習する必要がありました。しかしもともと自分のダンススタイル的にラウンドが多い方が勝てるタイプなので、この大会でラウンドが多いこと自体はむしろプラスでしたね。 一方で採点システムについてはそこまで気にしませんでした。自分が踊ってカマせたなって思えたらそれでOK、出し切って負けたら仕方がない。採点システムに合わせて自分のダンスが変わってしまうのも嫌なので、システムに対してはあまり考えないようにしていました。事前の練習や体調管理も上手くいったし、当日もベストなムーブが出来たのでとても良かったです。引き続きこの大会やシステムに対しては、自分のスタイルや踊り方は変えずにチャレンジしてきたいです。 ―1年間を振り返ってBGIRL Ami:なかなかモチベーションが続かない、また目指すものが分かりにくい1年だったというのはあったかな。私は一番近い大会やイベントに集中しているタイプなので、目の前の目標となる大会がないとなると最初はどうしたらいいか分かりませんでした。しかし時間をとって自分を見つめ直すことはなかなかないので、それができて良かったです。そういう意味では充実していたし、うまく時間を使えた1年間だったと思います。例えば、食事を見直すきっかけになったのもそのひとつ。自然と外食が減ってお酒を飲む機会も減ったりする中で、家での食事も増えたし食べるものを気にするようになりました。その結果体調も良い状態をキープできています。今までだとバトルのために練習するから、今できることの質を高めるための練習が中心になるのですが、今年は新しい動きにも挑戦するきっかけもたくさんありました。逆にできなかったこととしては、人に直接的に会うことや海外に行けなかったことが例年と大きく違う1年でした。特に海外旅行に行けなかったこととか(泣)。毎年海外や地方に遠征に行って、そのエリアの人に会うんです。そこでの美味しいものを食べたり現地での楽しみがあったので、それが出来なかったのが残念です。ライフスタイルでも自由な時間が増えたので、新しいチャレンジを少しずつ始めるようになりました。少しでも興味が湧いたことに対して、まずはやってみる! ということがアクションできた1年でもありました。裁縫、コーヒーやセルフネイルなど。もともとダンス以外にもやることがあった方がプラスになるタイプなので、そこでのチャレンジができたのも良かったです。 「Xperia 1 II」で撮影 Xperiaについて ― 「Xperia Ambassadors」としての活動を通じて感じたことBGIRL Ami:「Xperia Ambassadors」という役割に気負うことなく、ブランドを背負いながらも自然に自分らしく活動出来た1年でした。新型コロナウィルス感染症流行の影響もあって、思ったよりもイベントが少なくなってしまったのは残念でした。「Xperia Ambassadors」として行った撮影はとても楽しかったですし、この期間で「Xperia 1 II」をたくさん使わせてもらってとても良かったです。印象的だったのは自分が出ている大会で、例えば「第2回全日本ブレイキン選手権」でも、競技の間に自分が出演している「Xperia」の映像が流れるので、それがあると「よっしゃ頑張らなきゃ!」って思ったりもしました。これまでブレイキンシーンや大会をサポートして下さっているブランドともまた印象が違い、すごく有名な企業やブランドなので当初は「Xperia Ambassadors」をやることで気負ってしまいそう…って思っていたこともありましたが、結果プレッシャーに感じるというよりもモチベーションアップに繋げることができて良かったです。 ―「Xperia 1 II」を使っている中で気づいたことBGIRL Ami:一番のお気に入りは持ちやすいカタチと画質ですね。すごくいいなって思っています。画面が大きいけどスリムなカタチをしているので持ちやすいですし、特に映像をよく見ているので、ワイドな画面サイズはとっても気に入っています。例えば最近は映画を観ることが多くて、「ダイナミックバイブレーション」という機能があるんですけど、映像を見ていると「Xperia 1 II」が振動するんですよ!イヤフォンをして、「ダイナミックバイブレーション」をオンにしながら映画を観ると、画面も大きくワイドですしその世界に入れる感じがしてすごく良いです。 「Xperia 1 II」で撮影 ― 「Xperia 1 II」で最近よく活用している機能BGIRL Ami:ダンスや私生活で写真や映像を撮影することが多いので、カメラの機能がすごく良いのもおすすめです。横浜で撮影した映像は、逆光の中でシルエットも出しながらかっこいい動画を撮りたくて。「Xperia 1 II」のCinematography Proで撮影したことによって逆光でも色味がちゃんと映るし、影などのかっこよさも出ていたのでとても良かったですね。また写真の機能では、Photography Proを使って外で撮る時のライトや光の調節が良い感じにできるし、16mmの超広角レンズもお気に入りです。今年「Xperia 1 II」を使ってみて、練習の動画や写真だけでなく、野外で遊びの撮影をするのが楽しくなりました。写真や動画撮影が好きな自分にとって、がっつりとした機材の準備がいらず、手軽にクオリティが高い写真や動画が撮影できるのはめちゃくちゃ良い!もちろん、普通のカメラも機能としてあるので使い分けも出来るし便利です。― 「Xperia 1 II」について周りの反応BGIRL Ami:5Gをきっかけに周りで「Xperia 1 II」に変えた人がいました!最近はSNS上でも自分が繋がっている人で、「Xperia 1 II」を使っている人を目にするようになりましたね。また、私がSNSにアップしている写真や映像を見てくれた方から、画質や機能について「どう?」って聞かれることも増えました。「携帯って普段からすごく使うものだから、みんな興味あるんだ」と感じています。そういった周りの反応を見ていて自分が「Xperia Ambassadors」をしているという印象がついているんだなって思いますし、自分の発信を見てくれている人も多いんだなと感じますね。―来年の抱負(BGIRL / 「Xperia Ambassadors」として)BGIRL Ami:「今後の大会やイベントはどうなっていくんだろう」という不安が正直あります。海外や地方への遠征やサイファーなど、以前のようにイベントに出て思いっきり楽しみたいという気持ちもあります。しかし世の中や環境が変わっても、自分のモチベーションや感覚は変わらずにやっていきたいとも思っています。これまで通り目の前にあるものに、自分らしく、楽しく、全力で、って感じで!「Xperia Ambassadors」としては引き続きブランドや企業に応援してもらえるように自分を貫いて活動して、「こういう子をサポートしたい」って思われる存在でいたいです。今年「Xperia Ambassadors」に選んでもらえて、ShigekixやKatsu1さんと並んでこうして活動出来ていることがとても嬉しいです。これからも自分らしく、自分が良いと思うことを自信を持ってやっていきたいですね。そしてやっぱり、自分らしくやるのがブレイクダンスとしても大事だと思うのでこれからも自分を磨いていきたいと思います!
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snow「スノーボードは型にはまらない個性を投影することが楽しい」BACKSIDE Chief Editor 野上大介2020.12.25【インタビュー/FINEPLAY】世界最大手スノーボード専門誌の日本版「TRANSWORLD SNOWboarding JAPAN」元編集長、X GAMESや各種スノーボード競技において、テレビでの解説やコメンテーターとして幅広く活動し、また自らスノーボードメディア「 BACKSIDE」を立ち上げ、フリースタイルスノーボーディングシーンのさらなる活性化を目指す野上大介氏にインタビュー。 https://www.youtube.com/watch?v=RwT1RBFzT9g&t=42s film by 写樂-Sharaku- BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINE ISSUE 11 「JAPOW PRIDE ──ニッポンの雪と山と文化を知る──」 今季号「JAPOW PRIDE ──ニッポンの雪と山と文化を知る──」12月18日(金)発売 野上大介(Nogami Daisuke) スノーボードジャーナリスト。1974 年生まれ。千葉県松戸市出身。スノーボード歴 28 年。大学卒業後、全日本スノーボード選手権大会ハーフパイプ種目に2 度出場するなど、複数ブランドとの契約ライダーとして活動していたが、ケガを契機に引退。その後、アウトドア関連の老舗出版社でスノーボード・エディターとしての道を歩み出し、2004 年から世界最大手スノーボード専門誌の日本版「TRANSWORLD SNOWboarding JAPAN」に従事。編集長として 10 年 3 ヶ月に渡り職務を遂行し、2016 年 3 月に退社。2013 年に開催された、アクション&アドベンチャースポーツのインターナショナル・フォト・コンペティション「Red Bull Illume Image Quest 2013」の日本代表審査員を務める。また、X GAMES のほか各種スノーボード競技において、テレビでの解説やコメンテーターとして活動するなど、その幅を広げている。2016 年 8 月 18 日、スノーボードメディア「 BACKSIDE」をローンチ。フリースタイルスノーボーディングを再構築することで、シーンのさらなる活性化を目指す。 BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINE
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[PR] dance【BGIRL Eri × Xperia 特別インタビュー】BGIRL Eriが振り返るシーンの変遷とこれからの世代に伝えたいこと2020.12.21近年ますます盛り上がりを見せているブレイキンシーン。そのシーンをこれまでサポートし支え続けてきたXperiaと、アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディアFINEPLAYがタイアップし、連載企画で注目のBBOY / BGIRLに焦点を当てていく。今回はKEEP IT REALをはじめとする数多のクルーに所属、これまでに数々のタイトルを獲得してきたBGIRLの金字塔、BGIRL Eriを取り上げてインタビュー。 BGIRL Eriが語るシーンの変遷やこれからの世代に伝えていきたいこと、そしてソニーの最新スマートフォンである「Xperia 1 II」の第一印象について話を聞いた。 https://youtu.be/C7zICAOQJ-k —ダンスを始めたキッカケEri:ダンスを始めたのは16歳の頃です。地元が田舎なので情報もなく、当時はブレイキンのことも知りませんでした。ある日先輩がHIP HOPをやっているのを見てカッコいいと思い、友達と一緒にダンスを始めました。ブレイキンを始めたのは20歳の頃です。大学留学でアメリカ・ニューヨークのブルックリンにいるときに、BBOYの友人が何人かいて、練習場所に連れていってもらい、そこでどっぷりハマりました。その練習場所には当時のレジェンドたちがたくさんいて、さまざまなものを吸収することができました。今でもそこが私のルーツとなっています。 写真提供:株式会社IAM/23歳の頃、マイアミにて —所属クルーについてEri:アメリカの時はBreak Easyという人とBreaking Famillyというファミリーに入らせてもらったり、アメリカのBGIRLだけのチームを組んでいました。日本に帰ってきてからは地元愛知県のKEEP IT REALというクルーに所属しています。その活動も続けながら、関西のSHIE CHANが世界で戦うために結成したQueen of Queenzというクルーにも所属しています。また現在では、地元のKEEP IT REALのメンバーも所属しているDownzKruでメインで活動しています。—現在のブレイキンのシーンについてEri:私がブレイキンを始めた昔のことを考えれば、今の時代はあり得ないようなことが起こっていると思います。特にこの数年では目まぐるしい状況の変化が起こっています。オリンピックのことも含めて大きく進化していますね。そういった意味で今後はブレイキンのことを、スポーツとして捉える人も、カルチャーとして捉える人も、いろいろなスタンスの人たちが出てくると思います。そんないろいろなスタンスを持った人たちがブレイキンを通じてさまざまな表現をすることができる良い時代が来たと思っています。 もちろん現在のシーンについては賛否両論あるとは思っていますが、一般の人に見てもらうにはオリンピックなどのメジャーな部分でブレイキンというものも知ってもらうことも必要だと思います。今はまだマイナーだと思われているブレイキンというカルチャーですが、今後オリンピックを機にBGIRLがもっと増えてくれると嬉しいです。 「Xperia 1 II」で撮影 —若い世代に何を伝えていきたいかEri:私が若い世代に伝えたいことは「なぜダンスをしたいのか」という根本の部分を考えてダンスをしていってほしいということです。 私自身、以前に大きな病気をした経験があり、「絶対にもう一度舞台に立ちたい」という強い思いがあったからこそ、復帰ができたという過去があります。私自身ダンスによって救われた、ダンスがあるから人生が輝いているという思いを持っています。レッスンの中でも、もちろん技を教えることが大事ですが、それ以外の部分をたくさん伝えていきたいと思っています。 ダンスは言語に関係なく友達もできたり、世界共通言語として繋がることができる楽しさや、そういった経験を実際に生徒たちには教えています。—自身のスタイルについてEri:自分のスタイルは「Flow like a Water」、文字通り流れる水のような動きを意識したスタイルです。トップロックのイメージがあるかもしれませんが、フローを一番意識していて、あえて途切らせたり、流れるような動きを得意としたスタイルだと思っています。 「Xperia 1 II」で撮影 —バトルで自分が意識していることEri:そのバトルで一番輝きたいと思っています。今日は素敵だったと思えるようなバトルにしたいと常に思っていて、負けたとしても納得できる負け方ができるように意識してバトルに望んでいます。 —目指すBGIRL像Eri:私は今39歳なのですが、40歳を越えてもバトルに出続けていたいと思っています。女性は続けることが難しいと言われますし、モデルロールが昔はいませんでしたが、私がそのモデルロールになり、若い子たちに見てもらえるようなBGIRLになりたいと思っています。 「Xperia 1 II」で撮影 —自身にとってブレイキンとは?Eri:私にとってのブレイキンはライフスタイルです。ダンスありきの生活であり、自分の人生だと思って、今でも常に生活の中心にあるもので、マイライフですね。 「Xperia 1 II」で撮影 Xperiaについて —「Xperia 1 II」の第一印象は?Eri:まず驚いたのはディスプレイの大きさと画質の奇麗さですね。横長の21:9ディスプレイは映画のような迫力があり、コントラストが高く、鮮やかなのが印象的でした。また、大画面なのにかなり軽量であることにも驚きましたね。 —「Xperia 1 II」を使用した感想は?Eri:「Xperia 1 II」のカメラ機能を実際に使ってみました。高速連写機能はクリアでブレもなく、ムーブの欲しい部分もしっかり捉えてくれるので驚きました。また、3つのカメラが搭載されていて、16mmの超広角レンズが独立している点もダンサーにとっては嬉しいポイントだと思います。 「Xperia 1 II」で撮影 —ダンサーにとって「Xperia 1 II」で便利だと思う瞬間は? Eri:練習や作品作りで写真や動画を撮影する時には、「Xperia 1 II」のカメラ機能がこれまでのスマートフォンのカメラ機能に比べて圧倒的に便利だと思いますね。シチュエーションや自分の好みに合わせて、細かい設定で撮影することができる「Photography Pro」は、ダンサーの激しいムーブや暗い場所での撮影には非常に役立つのではと思います。また撮影した写真を「RAW」ファイルで保存できることも、後々の編集に役立つのでありがたい機能です。さまざまな場所で練習をしたり、撮影をするBBOY & BGIRLにとって「Xperia 1 II」はぴったりのカメラだと思いますね。 —今後の活動についてEri:地方から東京へ出てきて結構経つのですが、実感としてまだまだ地方には情報が行き届いていないところもあると感じています。その実感から、BGIRLがみんなで情報共有してお互いに高め合えたり、Instagram上でいろいろなBGIRLを呼んでトークセッションを毎月行ったりするサイトの運営をしています。今後はこのサイトの運営を続けながらBGIRLがお互いに繋がれるような場所を作っていきたいと考えています。 また個人的には、ダンスは自分の人生でずっと続けていくものだと思っているので、その中で若い子たちに伝えていけることがあったら自分なりのペースで教えていきたいと思っています。 Xperia 1 II
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dance2024年パリ五輪で初採用!ブレイキン国内トップ選手が会見 「世界で戦う日本人BBOYの先駆者TAISUKEが語る」2020.12.16SHIGEKIX、AMIなど全日本選手権のチャンピオンが参加 2020年12月14日、ブレイキンの聖地である神奈川県川崎市にて、2024年パリオリンピック競技大会の新競技として決定したブレイキン (ブレイクダンス) の、国内トップ選手と日本ダンススポーツ連盟 ブレイクダンス本部(以下、JDSF) による会見が開催された。オリンピックの新競技種目としての発表は、約1週間前の12月7日(ヨーロッパ中央時間)に実施された、国際オリンピック委員会(IOC)理事会において、ブレイキン種目の追加が正式に決定。 Photo by AYATO. 当日の会見には、11月に行われた 「第2回全日本ブレイキン選手権」 の各部門の優勝者や、JOCジュニアオリンピックのチャンピオンも参加し、2024パリ五輪に向けての意気込みや、ブレイキンの魅力についてコメントした。以下、選手コメント。SHIGEKIX「一番最初に思ったのは、自分がずっと好きでやっているブレイキンが、いろんな人に知って貰える機会が出来た、ということにとても嬉しく思います。自分にとって、パリ五輪が大きな目標やモチベーションになることも間違いないので、もちろん一人のプレイヤーとしても楽しみです。」 Photo by AYATO. RAM「私はユースオリンピックでメダルを二つ獲得してきたのですが、その時に新聞やテレビなど、様々なメディアさんに取り上げて貰いました。今回更に多くの人たちに知って貰える機会になり、とても嬉しく思います。」 AMI「私自身ブレイキンを通じて、たくさんの人に会い、たくさんの経験をして、とてもブレイキンに感謝しています。なので、そのブレイキンがオリンピック競技になり、これから多くの人に知って貰えるきっかけが出来て嬉しいですし、楽しみです。私もオリンピックを目指して練習していきたいと思います。」 Photo by AYATO. YUIKA「素直に嬉しいという気持ちと、頑張ろう!という気持ちがあります。自分にとって、国を背負うというのはまだ想像できないけど、まずは国を背負って代表で戦えるレベルにパワーアップして、目指していけるように頑張ろうと思います。」当日は記者会見後に、選手によるエキシビションバトルや、ダンスショーケースも行われた。 当日行われたエキシビション Photo by AYATO. 当日行われたエキシビション Photo by AYATO. KOSÉ 8ROCKS(ダンスプロリーグ「D.LEAGUE」)によるショーケース Photo by AYATO. TAISUKEが語る『ブレイキンはカルチャーでありアスリート』 Photo by AYATO. やっと時代が追いついてくれた 今日登壇していた人の誰よりも、俺が一番「ブレイキンはカルチャーでありアスリート」だよねって、ずっと言ってきたと思います。なので、十何年も経って、やっとアスリートとしてこうやって認められたというか、自分が昔から言っていることに時代が追いついてくれたというか。素直に嬉しいと思いますね。もしも、これがもっと早く、2020年の東京オリンピックでブレイキンが採用されていれば、俺もガチガチに調整したと思うのですが、2024のパリオリンピックに関しては、日本代表として皆にメダルを取らせて上げるということが、一つの目標です。 Photo by AYATO. 特に、これまで何千、何万っていうBBOY・BGIRLを見てきて、経験して、体感している自分には、教えられる部分もたくさんあるので、それが今後の自分の役目と思っています。キッズダンスシーンが始まって以来、それを先駆者としてやって、「ブレイキンはスポーツやアスリートでもある」って言い続けて、ユースオリンピックになって、本番のオリンピックになって、本当に「言ってみるもんだな…」って思いましたね(笑) 日本が世界で勝てる国になる為に 日本チームが世界で勝てる為の環境つくりはJDSF中心にやって貰いつつ、今後コーチや監督となる人も出てくると思うし、自分はまだどういう立場で関わるか、どういう風になるか分からないですけど、選手をサポートしたいと思っています。 でもやっぱり、選手はいろんな人たちのサポートがないと成り立たないんですね。自分自身、過去にスポンサーを初めてゲットして、そこからいろんなサポートがあって、ここにいるし、食べることが出来ているし、それが今の若い子たちにも必要な部分で。 Jason Halayko / RedBull Content Pool 『プロのダンサーになる』って将来の夢で書いているのって見たことありますか?あまりないと思うんですよね…、でも今こそそれをつくってあげないといけない。だからこそ、その部分での環境つくりは、今後一番大事な部分かなと思います。日本は強いし、恵まれているからこそ、他の国との違いも出せるし、環境の土台つくりはしっかりやって、その中で選手やシーンをサポート出来たらいいですね。俺は常に海外の奴らを意識して戦っている身なので、世界で戦うことや、日本を背負うことでのメンタル面も教えていってあげたらいいのかな。でも本当オリンピックになると、そこで差が出てくると思います。それと、今日、会見でも中国とかロシアを競合視するようなコメントがありましたが、俺からするとそんなこと考えなくて良くて、日本も団結すれば全然負けないチームがつくれるので、2024年に向けて、団結出来たらいいなと思いますね。 スポーツとしてのブレイキン カルチャーとしてのブレイキンのすみ分け Little Shao/Red Bull Content Pool 自分は、「ブレイキンはカルチャーでありアスリート」ってずっと言ってきた人間なので、オリンピック競技になったことで、アスリートの部分でやっと皆が認識して、スタートした感じ。そこでじゃあ俺が選手としてやるの?って言われると、今のところそうではなくて、サポートや立役者として、どれだけ還元出来るのかってことだと思う。カルチャーの側面に関することや、これまで世界と戦ってきて築いてきたからこそ得られる情報、自分にしか出来ないこと、自分だから行けるところなどもたくさんあるし、ある意味自分は恵まれているので、そういうのも全部皆に共有出来ればと思います。引き続き攻めいていく領域と、そこで得たものを還元する、というすみ分けですかね、俺の中では。 Photo by AYATO. Text by Shin Akiyama