野村周平と共に吉岡賢人、池田大亮、TAISUKE、ISSEIらをはじめ スケボー、BMX、ブレイキンの最前線で活躍する計57名が出演 PV「NEXT HI-FIVE」5月10日公開
80年代から現在までのアーバンスポーツの歴史、そして未来を“ハイファイブ”でつなぐ約4分間!kroi新曲『Correction』もお披露目!
ストリートカルチャーを愛する俳優・野村周平と、モデル・紗羅マリーが番組ナビゲーターとして出演し、スケートボード、BMX、BREAKIN’(ブレイクダンス)などの魅力を、ゲストとともにトークで紐解くアーバンスポーツ応援番組「HI-FIVE ~URBAN SPORTS for LIFE~」は、一部の若者の間でこれまでカウンターカルチャーとして盛り上がりを見せていた一方、東京オリンピックなどをきっかけに昨今大きな広がりをみせるアーバンスポーツのさらなる盛り上がりを目指します。
5月10日(火)には、1980年代から現在までのアーバンスポーツやストリートカルチャーの歴史や変遷、そして未来を、Kroiの新楽曲『Correction』に乗せて、出演者たちの“ハイファイブ”でつなぐ特別PV「NEXT HI-FIVE」を公開いたします。
東京五輪でオリンピック種目となり、スポーツとしての地位を確立したスケートボード、BMXに加え、2024年開催のパリ五輪にて初めてオリンピック種目となるBREAKIN’(ブレイクダンス)などのアーバンスポーツに対する熱量が高まっています。約十数年前にはカウンターカルチャーとして見られてきたことが世間の注目を集めるに至った背景の1つは、これまで折れることなくカルチャーを愛し体現し続けた人たちがハイファイブ(=ハイタッチ)でバトンを繋げてきた結果だと考えています。
アーバンスポーツの最前線に立つ各ジャンルの豪華プレイヤー57人が続々と登場
この築き上げられた熱量を冷ますことなく、より多くの人にアーバンスポーツの楽しさや、これまでの歴史を届けるため、アーバンスポーツに精通している俳優の野村周平に加え、Evisen Skateboardsと契約し、ストリートスケートボード界で絶大な存在感を発揮する吉岡賢人、日本人として初めてスケートボードの世界大会「TAMPA AM(タンパ・アマ)」で優勝を果たしたプロスケーターの池田大亮、BREAKIN’(ブレイクダンス)世界最高峰の大会「RedBull BC One」で2007年に準優勝、BREAKIN’(ブレイクダンス)シーンをけん引するBBOY TAISUKE、2016年に日本人初にして、世界最年少での「RedBull BC One World Final」優勝という偉業を成し遂げ、プロダンスリーグ「D.LEAGUE」のKOSÉ 8ROCKSのディレクター兼選手としても活躍するBBOY ISSEI、2022年4月に日本初上陸した世界最高峰のアクションスポーツタイトル「X Games Chiba」のBMXフラットランド世界チャンピオンとなった早川起生、原宿にあるバイシクルショップ「W-BASE」のフロントマンとしてストリートカルチャーを牽引してきたMARCOなど、いまアーバンスポーツの最前線に立つ各ジャンルの豪華プレイヤー57人が続々と登場し、“ハイファイブ(=ハイタッチ)”で繋ぎながら歴史を映しだす約4分間の特別PV「NEXT HI-FIVE」を公開します。
PV概要
タイトル:NEXT HI-FIVE
楽曲:Kroi『Correction』
シーンで振り返るアーバンスポーツの40年の歴史
本PVでは1980年代から現代の40年間にアーバンスポーツで起こった出来事を年代ごとに振り返ります。現代のブームが出来上がるまでに誕生した聖地や、カルチャーを愛するプレイヤーたちの活躍とその遍歴にご注目ください。
現存するものでは、日本最古のヴィンテージ・パークと言われている蓮沼海浜公園ローラースケート場。当時は、Tシャツに短パン、プロテクターを付けたスタイルが一般的だった。また、スケートボードの形も今より太く、ノーズが短くてテールが四角いオールドシェイプだった。
竹の子族やストリートパフォーマーなど、若者文化の発信地だった原宿の歩行者天国。BREAKIN’(ブレイクダンス)・BMX・スケートボードなど、ストリートカルチャーにハマる若者が増え始めた。また、BREAKIN’(ブレイクダンス)なら「フラッシュダンス」、BMXなら「E.T」など映画のブームもシーンを盛り上げた。
三軒茶屋のビルの地下で366日間だけ営業していた伝説のスケートパーク。レジェンドと呼ばれる多くのスケーターも通っていた。現在は存在しないため、室内に設置された木製のランプが当時を彷彿とさせるBASHI BURGER CHANCEで撮影。バーチカルと呼ばれる競技が主流の80年代から、スタイルやファッションがストリートへ移り変わっていったのも90年代の特徴。
新宿にある旧安田ビルの私有地でありながら、当時のダンサーたちが直談判し、マナーを守ることで練習場所として容認されたBREAKIN’(ブレイクダンス)の聖地。PVに出演するISSEIも10代の頃にこの場所に通って練習していた。90年代以降から、より自由なスタイルやファッションで現代に近いニュースクールと呼ばれるストリートダンスが主流になっていった。
海外の著名なダンサーも訪れる程に有名な川崎市が誇るBREAKIN’(ブレイクダンス)の聖地。武蔵溝ノ口駅では、今でも多くのダンサーが練習に通っている。PVに出演するTAISUKE、ISOPPなど世界で活躍するダンサーを輩出した。
多くのスケーターやBMXライダーが集まる駒沢オリンピック公園。ただ、2010年頃まではパークはなく、仲間が集まる遊び場だった。約30年以上前からこの場所に通い、後に駒沢スケートパークを東京都公認で作ることに尽力したレジェンド浦本譲も今回PVに特別出演している。
AJSA(全日本スケートボード協会)の協力によってつくられた1997年にオープンした歴史のあるスケートパーク。目の前には海が広がり、潮風に吹かれながら気持ちよく滑走できる海外のような開放的なロケーション。 当時スパイクジョーンズが手掛けたスケートビデオ「MOUSE」をオマージュして、プロスケーターの池田幸太もネズミの着ぐるみで特別出演。
1997年から2017年まで代々木公園で行われていた伝説的なHIPHOPのブロックパーティー。日本で先駆け的なバトルイベントを再現した。また、現在ではメジャーになったMCバトルの原点にもなるフリースタイル・ラップバトルも開催されていた。
2010年からの試行期間を得て、2011年から東京都公認になったスケートパーク。ストリートスポーツ広場として開放されており、スケートボードだけでなく、BMXやインラインスケートなど多くのローカルが集まる。現在は、キッズ、親子、女性など幅広く利用するメジャーなパークになり、アーバンスポーツ市場を盛り上げる重要なスポットとなっている。
渋谷・原宿エリアのストリートシーンを牽引し、独自のカルチャーを発信してきたバイクショップ。その活動は多岐に渡り、アート、スケートボード、ミュージック、ジャンルを問わずストリートに携わる数々の著名人達と交わり、ピストバイクをはじめ、独自のカルチャーを作り続けている。番組ナビゲーターの野村周平も常連客の一人。
スケートボード、BMXだけでなく、多くのダンサーが練習する場所として集まる駒沢オリンピック公園。2019年には、第1回全日本BREAKIN’(ブレイクダンス)選手権が開催された場所としても知られている。
渋谷のストリートカルチャーの発信拠点の1つであった、旧宮下公園が東京2020オリンピック開催に合わせてMIYASHITA PARK内の屋上にリニューアルオープンしたスケート場。スケートボードの他にも、ボルダリングやビーチバレー、ビーチサッカーを楽しめる場所が再整備され、都市とストリートスポーツが共存する象徴的な場所になっている。
BMXのフラットランドとスケートボードのストリートを併設した、現代に相応しい世界基準の複合パーク。スケートボードのパークは、当時10代だった白井空良と池慧野巨の若い2人が世界中のパークや大会からインスパイアされて設計を行った日本でも数少ない室内コンクリートパーク。
1980年代、2020年代のスケートショップを番組ナビゲーターの野村周平を店長に再現。80年代当時は、スマホやインターネットが普及していなかったので、新作のビデオが発売されると多くのスケーターがブラウン管TVの前に集まり技に見入っていた。
PV出演者コメント
スケートボード選手 吉岡賢人
僕は2000年代初頭のシーンに参加して、ネズミの着ぐるみがテンション上がりました。カルチャーは生み出すものではなく、自然に生まれてくるものだと思うので、何も分からず始める人がほとんどだと思いますが、この動画でわかりやすく知れていいと思います。色んな歴史があって今があるなと思う。先人に感謝だし、これから更なる進化が楽しみです。
プロスケーター池田大亮
今回のPVで僕自身は90年代のシーンに出演させて頂きました。完成した映像は、スケートボードを含めたアーバンスポーツの歴史やカルチャーが凝縮されたものになっていてかなり素敵に仕上がっています!今回描かれていたようにスケートボードにも歴史があるので、僕自身も同じく歴史を作っていきます。
BBOY TAISUKE
HI-FIVEさんのPVに参加させてもらっています。歴史を辿る貴重な映像のワンシーン。当時の事を思い出しながらの撮影は普段とは違った楽しさがあり最高でした!関係者の方々、撮影現場スタッフの方々ありがとうございました。皆さんも是非見て下さい!!
BBOY ISSEI
今回HI-FIVE のオフィシャルPVに参加させていただきありがとうございました!!僕は今回90sのパートに出演させて頂きました!!僕自身90sのヒップホップやファッションが大好きで撮影にもめちゃくちゃ気合いがはいっています!!場所も新宿の損保ジャパンビル(旧安田ビル)での撮影で10代の頃東京遊びに来た時、上京してきた時によく練習場所として使ってたので凄く思い出深く最高でした!!このような企画に参加出来て嬉しいです!!是非楽しんで観てください!!
BMX FLATLAND 早川起生
2000年代のBMXシーンの再現という事でしたが僕はまだ生まれていないのでYouTubeなどで流行りの技などをたくさん見て勉強しました。今よりもスカッフを多く取り入れるスタイルや少し大きめなファッションは大変な部分もありましたが上手く再現出来たと思います。平らな路面さえあれば出来るflatland、晴れればすぐ公園へ向かい乗る。 そんなシンプルなスポーツは今も昔も変わらず楽しい。それが原点だと思います。
PVはKroiの最新楽曲『Correction』を起用
今回の特別PVには、ロックやソウル、ヒップホップなどのあらゆるジャンルをミクスチャーした音楽性で人気のバンドKroiの新楽曲『Correction』を起用。
kroi コメント
この度、我々Kroiの楽曲『Correction』をWOWOWアーバンスポーツ テーマソングとして採用していただきました。我々は音楽を主軸に、そのバックグラウンドや、そこに付随するカルチャー、ファッションなどへのリスペクトを持って活動しています。
今回いただいたお話において、アーバンスポーツのカルチャーやファッションの歴史などを追憶するような素敵な映像と共に我々の楽曲をお楽しみいただけることにとても親和性を感じました。『Correction』が、まだアーバンスポーツの世界を知らない方にも、その魅力に気付いていただける機会を作れるような楽曲になればとても嬉しいです。
アーバンスポーツ番組応援「HI-FIVE ~URBAN SPORTS for LIFE~」とは
世界的に注目度が高まるアーバンスポーツの魅力を、さまざまな角度でお届け。WEBで展開する動画と連動し、選手の内面やカルチャーとしての奥深さを掘り下げていく。
BMXフリースタイル、スケートボードは東京オリンピックの正式競技となり話題となったが、さらに2024年のパリ五輪では、ブレイキンが追加競技として採用された。この番組は、アーバンスポーツ各競技の、スポーツとしての楽しみ方はもちろん、己を磨き世界大会に挑む選手や、ストリートで自分を表現しているプレーヤーたちのそれぞれの想い、ファッションや音楽へのこだわり、地域によって異なる背景、そして根底にあるカルチャーとしての歴史など、スポーツとしての魅力に加え、各競技の周辺にあるカルチャーも深掘りする番組として、WOWOWオンデマンドでアーカイブ配信中。
ナビゲーターとして、自身もBMX、スケートボードをプレーし、ストリートカルチャーに精通する野村周平が登場。ゲストとして登場する各競技のトップ選手や専門家とともに、さまざまな視点でアーバンスポーツの魅力をお届けしていく。
SPECIAL EDITION
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skateFINEPLAY | スケートボード(skateboarding)
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surfFINEPLAY | サーフィン(surfing)
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danceFINEPLAY | ダンス(dance)
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climbFINEPLAY | クライミング(climbing)
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bmxFINEPLAY | バイシクルモトクロス(bmx)
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freestyleFINEPLAY | フリースタイル(freestyle)
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fmxFINEPLAY | フリースタイルモトクロス(fmx)
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doubledutchFINEPLAY | ダブルダッチ(doubledutch)
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snowFINEPLAY | スノーボード(snowboarding)
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cultureFINEPLAY | カルチャー(culture)
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othersFINEPLAY | アーバンスポーツ(others)
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inlineFINEPLAY | インラインスケート(inlineskate)
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parkourFINEPLAY | パルクール(parkour)
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flatlandFLATLAND
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parkPARK
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raceRACE
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streetSTREET
FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
●今日 ○イベント開催日
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snow「無理だと思えても挑戦することでさらに成長できる」前人未踏の挑戦を続ける岩渕麗楽のスノーボードへ懸ける思い2024.04.08近年、冬季オリンピックをはじめ「X Games」や「FISワールドカップシリーズ」などの世界大会で、女子日本代表選手たちがメダル獲得等の大活躍を見せていることで、一際注目が集まっている「スノーボード・ビックエア競技」と「スノーボード・スロープスタイル競技」。そんな世界最高レベルの選手が群雄割拠する日本のスノーボード界から、世界最高峰の舞台で前人未踏の挑戦を続けながら、日本人女子初の超高難度トリック習得をはじめ、2年後の2026年ミラノ・コルティナオリンピックでメダル獲得を目指すプロスノーボーダーがいる。 それが、2018年平昌オリンピック及び2022年北京オリンピックの2大会へ日本代表として出場し、昨年は「X Games Aspen」にて自身初となる金メダルを獲得した岩渕麗楽(いわぶち・れいら) 選手だ。数々の国際大会でのメダル獲得という輝かしい実績から、日本が世界に誇るトップスノーボーダーの一人である彼女は、平昌オリンピックと北京オリンピックでは2大会共にビックエア競技にて4位となり、惜しくもあと一歩メダルを逃したその悔しさから2026年のミラノ・コルティナオリンピックでのメダル獲得を目指し日々自身のスキルを極め続けている。 今回は、そんなさらなる高みへ挑戦し続けている岩渕選手にインタビュー。本インタビュー後の3月には自身が見事優勝を成し遂げた「ワールドカップスロープスタイル最終戦」を控えていた中で貴重な時間をいただき、彼女の世界最高峰で結果を残し続けられる強さの秘訣から世界女子初トリックの習得にかける思い、そして激しい競技生活から離れたオフの過ごし方も含め、岩渕選手が見据えている今後の目標やスノーボーダーとして表現したいことなど様々な角度から話を聞いた。 ※岩渕麗楽(いわぶち・れいら) 以下: L X Games Aspen 2024で獲得した2つのメダルに隠された努力の軌跡 先日のX Games Aspen 2024ではメダル獲得おめでとうございます。ビックエアで銀メダル、スロープスタイルでは銅メダルという結果でしたが率直な感想を聞かせてください。 L:去年の「X Games Aspen 2023」ではビックエアで金メダルを取っていたこともあり、今シーズンへのプレッシャーは感じていましたが、それ以上にX Gamesではスロープスタイルでメダルを取ったことがなかったので、今年はビックエアだけではなくスロープスタイルでメダルを取ることに対して、特に集中して臨んだ大会でした。なので今回しっかりその目標を達成することができて嬉しく思っています。 この大会に向けて準備してきたことや意識してきたことはありますか? L:私のスロープスタイルでの1番の課題は、他の選手と比べた時にジブセクションで難易度の高いトリックができないという部分だったので、今回のX Games Aspenの前にはワールドカップの大会を一つスキップして3週間くらい中国に行きプライベートで練習してきました。それくらい自分の強化が大事だと思ったので、大会出場よりも練習に重点を置き集中して取り組みました。 ちなみにジブセクション含め、今回のX Games Aspen 2024のコースレイアウトはどのようなものでしたか? L:今大会に限らないのですが、毎年X Gamesのコースではジブセクションのサイズも他の国際大会より大きく、アイテム数も一般的には平均6個程度であるのに比べて7~8個と多いです。もちろん2~3個アイテムが多いと、その分アイテムの間隔が短くなるのでできる技が限られてきます。そういうタイトなコースで自分のトライできる技が限られた中で戦い抜くことが難しかったです。 今大会を戦い抜いた中でご自身で感じられたことがあれば聞かせてください。 L:正直、今回メダルは取れないと思っていました。なぜなら本番の時にコース内は風が強くて、私自身と周りの選手との体格差の問題もあるのですが、どうしても体の大きい海外選手に比べて飛距離が出しにくく、予定していた高難度トリックをジャンプセクションでメイクできなかったんです。一方でジブセクションでは上手くいったのですが、ジャンプセクションでの自分のパフォーマンスに、周りの選手と大きな差を感じていたので、あまり自分のランに自信がありませんでした。でもジャッジにジブセクションでのトリックを高く評価してもらえたことで今回メダルが取れた感じなので自分でもびっくりしています。 強さの秘訣は、他選手にはないトリックの完成度と精度の高さ 普段は基本的にどこで練習をされていますか? L:実は世界の大会を転戦していく中で日本で滑る機会はどんどん減っています。毎年10月からワールドカップシリーズがスタートするのですが、始まってしまうと大会を周ることがメインになるので、なかなか一つの場所で常に練習することは難しいです。ただ国内にいる時によく行くのは私のコーチがプロデュースしているコースがある「GALA湯沢」で、海外ではオーストリアにある「Absolut Park」をベースにしています。 あと最近は日本国内の雪不足が結構深刻になっていて、国内で大きなジャンプを作っているところでも13mくらいである一方で、海外では20mサイズのキッカーを作っているので世界で戦うには日本国内だけで練習するのは難しくなっていることも背景にあります。またシーズン中は大会のある国に前乗りして、1週間くらい調整してから大会に出るという形がワンセットになっていて、それがシーズン中は次々続いていくのでベースにしているオーストリアでトレーニングできるのも今では年に1~2回くらいです。 ちなみにオフシーズンはどういう風に練習されているのでしょうか? L:国内はどこのスキー場も4月第2週くらいで営業が終わるので、それ以降の5月からは本格的にオフシーズンに入っていきます。オフシーズンは「埼玉QUEST」に週5~6回くらい通いながら、それ以外は東京の亀戸にある「KOBATORE STUDIO」というサッカーの長友選手などを教えている体幹を専門にしているトレーナーのジムでお世話になっています。そういった形で、私を含めほとんどの日本人選手は5月から8月の間は国内でオフシーズンを過ごした後、9月頃から季節が逆の南半球のニュージーランドなどに行ってシーズン入りすることが多いです。 ライディングの練習中には映像を撮って自分の技を振り返ることもあるかと思います。どんな機材を使うことが多いですか? L:スマートフォン等で撮影もできるとは思うのですが、GoProはアクションスポーツに特化したカメラで手ぶれ補正の性能が高く、私たちの速いスピードでジャンプを飛んでいる様子も綺麗に映してくれるので自分の技をチェックするときにこのGoProはとても役立っていて重宝しています。今使わせてもらっているGoPro12は、高性能なのでもちろん普通のレンズで撮るのも綺麗なんですが、GoPro専用の重ねられるカメラレンズがあって、そのレンズを使うと周りの景色をクリアにできたり、色味を変えて映像の雰囲気を変えられたりもするので、自分の技の見栄えがカメラの性能のおかげで良くなる点もGoProならではの特徴的な部分で気に入っています。 ちなみに自身のことを日々研究されている中で、岩渕選手の強みはどんなところだと思いますか? L:完成度と精度の高さにこだわって日々練習しているので、他の選手よりはトリックの形は綺麗だと思っています。もちろんエアーを大きくしたり、見栄えするために大きく動くことも意識しますが、どうしても自分より身体が大きい選手と比べると、いくら大きく動いても迫力負けをしてしまうことはあるので、そういう相手と差をつけるのが難しいところは自分のできる精一杯を頑張って、あとは他の選手には無いくらい自分のライディングの精度を上げることに重点を置いて日々練習しています。 また競技活動を支えてくれるコーチや家族は岩渕選手にとってどんな存在ですか? L:今は一人暮らしを始めたり、コーチとも専属契約を交わしたこともあって、家族との時間はだいぶ減ってしまっていますが、そんな中でも一番私を応援してくれているのは家族だと思いますし、そこへの感謝は忘れずに活動しています。また今のコーチも自分の時間を使って教えてくれていて、私自身メンタルが弱いときもあるのですが、そういう性格的な部分も知った上で技術的なコーチングと合わせて教えてくれるので、とても信頼して競技生活を送ることができています。 ビックエア競技をはじめ、大会時にはメンタルが重要な場面も多いかと思いますが、どのように対処していますか? L:一番は公開練習のうちに自分が不安に思っているところをしっかり確認して、「自分は大丈夫だ」っていう自信を本番前にちゃんと持っておくことです。また本番の時はもちろん失敗することは考えないようにして、自分が飛んでから着地するまでのイメージをずっと頭の中で反復しながら意識するようにしています。 激しい競技生活と対照的にオフで意識するのはリラックスした時間の使い方 スノーボードの他に好きなことや趣味はありますか? L:他のスポーツをする時間が無いのもあって、ほとんどインドアな趣味で完結することが多いです。遠征中は本を読むことや映画を観ることが好きで、特に本はミステリー系の推理小説が好きですし、映画であれば感動系をよく観ます。あと日本にいる時はパズルをやったり、写真を撮りに行ったりもします。やっぱり普段は競技に集中してかなり激しいことをやっているので、それ以外は落ち着いてリラックスしたいと思い、読書とか映画鑑賞でゆっくりした時間を取るようにしています。あとはリラックスするために、朝早くに海へ行って朝焼けを見たりとか、私のいとこもドライブが好きなので時間が合うときは一緒に夜景を見に行ったりと、景色の良いところに行って息抜きをしたりすることも多いです。 最近特にハマっている趣味はありますか? L:最近久しぶりに月9のドラマを見始めたのですが、時間がある時はそのドラマを追っかけています。今観ているのは「君が心をくれたから。」という永野芽郁さんと山田裕貴さんが主演をしている感動系のドラマなのですが、毎週月曜日を楽しみにしながら見ています。 オフではスノーボーダー以外の友達ともよく遊びますか? L:ちょうど明日(インタビュー翌日の2月19日)から地元の友だちが東京に遊びに来るので、3ヶ月前くらいからスケジュールを擦り合わせて今回会う予定を作りました。大体年に2、3回くらいは地元の友達とも会ったりしています。 世界女子初の超高難度トリックを引っ提げ挑むのは世界最高峰の頂 オリンピック2大会連続4位というあと一歩メダルに届かなかった経験から、2年後に控えるミラノ・コルティナオリンピックへ向けての意気込みを聞かせてください。 L:2大会連続4位という結果であと一歩メダルに届かなかった中で、そのメダルがあるかないかの差は私自身すごくその壁の大きさを感じてきました。2大会共、そのとき自分ができるMAXの技を出してギリギリダメだったということが共通点ですが、前もってしっかり準備するということは今までももちろん気をつけていました。でもいくら準備しても足りないということをこの2大会を経験して学んだので、自分に余裕ができるくらいきつい練習を今はするしかないと思って、最近はかなりメンタル的にも追い込んだ練習をしています。 ちなみに自身を追い込む練習を始めてから感覚的な変化はありましたか? L:大会中で技をかける時に前ほど気負わないでできるようになったと思います。やっぱり練習中から難しい技をどんどんやって恐怖心やそのトリック自体に自分を慣れさせることで、大会時の緊張を加味した上でも自分に余裕を持たせられるようになるので、こういった練習はこれからも続ける必要があると思いますし、実際この練習の成果が見られたのがこの前の「X Games Aspen 2024」だったのかなと思っています。 日本は世界トップレベルのライダーが多いですが、彼らは岩渕選手にどんな刺激を与えてくれていますか? L:近しい人たちがみんな世界レベルだと、常に自分に満足することなく、良い意味で焦りもありながらモチベーションを維持できると感じています。彼らがすごいことをすると私にも火が付くことがありますし、とはいえ足を引っ張り合うような関係ではないので、お互いが自分のことに集中しながら切磋琢磨できる良いライバルになっているんじゃないかなと思っています。 トリプルアンダーフリップなどの超高難度トリックへ挑戦し続けることへの思いを聞かせてください。 L:北京オリンピックまでにトリプルアンダーフリップがメイクできなかったことで、「自分はこれ以上上手くなれないんじゃないか?」という限界を感じていたのが北京オリンピックの少し前の時期でした。でも実際に北京オリンピックでトリプルアンダーフリップにトライしたことで「まだ自分はもう少し上手くなれる」って思えたんです。それから自分が無理だと思うような挑戦にも取り組み続けることが、今自分が成長するために必要なことなのかなと感じています。なので今では挑戦することに対して積極的に向き合うようになったと思います。年々、女子のレベルも高くなっていて、男子がやるような技もどんどん必要になってきています。ありがたいことにそういう技は周りの男子選手が先立ってやってくれているので、それを見よう見まねではないですが一緒に挑戦し続けながら、彼らを追っていけるように女子の中では常に新しいことや難しいことを第一線かつトップレベルでやっていけたら良いなと思っています。 そんな新しい技や難しい技に挑戦する時の恐怖心を乗り越えるために意識していることはありますか? L:一番意識していることは思い切りよくやることです。新しい技を雪山で挑戦する前に夏場は「埼玉QUEST」やオフトレ施設で自分に自信が持てるくらい体に技を染み込ませるようにしているので、雪山で挑戦する時は変に怖がって動きが小さくなってしまわないように、覚悟を決めて思いっきりやるっていうことだけは絶対に決めてトライしています。 スノーボードはいつも自分を成長させてくれる。岩渕麗楽がプロスノーボーダーとして表現したい姿とは スノーボードの好きなところや魅力はなんですか? L:私がスノーボードを好きになった最初のきっかけは、ジャンプした時の空中に浮いてる感覚からでした。その感覚が好きなのは今でも変わっていないですが、それ以上に自然をすごく感じられるというか、海外の大きい山にも行くようになってからそこで見る自然の大きさに圧倒される機会が多く、そういう風に自然を感じられる環境の中でできるスノーボードはとても気持ちが良いですし、魅力の一つでもあるのかなと思っています。 プロスノーボーダーとして表現したいことや次世代に伝えたいことはありますか? L:もちろん楽しみながらスノーボードすることはみんなに大前提として持っていて欲しいです。あと私自身は、北京オリンピックの時にトリプルアンダーフリップにトライして転んでしまい納得できる結果を残すことができませんでした。その時、自分では結果に繋げられなかったことがダメだと思い込んでいたのですが、私が挑戦する姿を見て影響を受けたと言ってくださった方もたくさんいたことを知れたので、今後も応援してくれるみなさんが、何かに挑戦することや勇気を持てるきっかけになるような滑りを、この現役生活の中でやっていきたいと思っています。更にその先で自分がどうなっていきたいかということに関しては、やっぱり私自身今までいろんな先輩のライダーが楽しそうに滑っているのが羨ましくて、その姿に憧れてこのスノーボードをずっと続けてきたところがあるので、とにかく自分が楽しんで滑っている姿をこれからもみなさんに見せることができたら良いなと思っています。 そんな岩渕選手が現在目指している目標はなんでしょうか? L:この競技生活の大きなゴールはやっぱりオリンピックでメダルを取ることなので、それを第一目標において日々頑張っています! 将来の夢を含めて最終的にどんな自分になりたいですか? L:スノーボードを通して一番感じているのは諦めないでやり続けることの大切さで、それは小さい頃からずっと続けてきたこのスノーボードで学んできたことなので、この先競技を引退することになって違うことを始めるかもしれないですが、その中でも挫けずに諦めず挑戦し続けたいと思う姿勢はスノーボードを通して得たことなので今後も大事にしていきたいと思っています。 最後に岩渕選手にとってスノーボードとはなんでしょうか? L:自分を成長させてくれるきっかけです。スノーボードを通して海外へ行くようにもなりましたし、挑戦することや語学勉強のきっかけにもなりました。さらに世界中ではいろんな人がスノーボードをやっているので、その人数の分だけいろんなチャンスがあります。そんな環境の中で、このスノーボードを通じたコミュニケーションから私自身いろんなきっかけや繋がりを見つけることができているので、これはスノーボードだからこそ可能になっていることだなと強く思います。そういう意味でも、スノーボードはどんなことに対しても常に自分を成長させてくれるきっかけになっています。 岩渕麗楽プロフィール 2001年12月14日生まれ。岩手県出身のプロスノーボーダー。両親の影響で4歳の時にスノーボードを始めると、小学校1年生の頃から本格的に大会に出場するようになる。13歳でプロテストに合格し、2017年12月にはビッグエアでワールドカップ初勝利。その後もビックエア競技では、2019-2020シーズンで FISワールドカップシリーズ ビッグエア競技にて年間ランキング1位に。そして昨年にはX Games Aspen 2023にて自身初の金メダルを獲得。またビッグエア競技では2018年平昌オリンピックと2022年北京オリンピックで4位という結果を残している。一方、スロープスタイル競技では2021年ワールドカップスロープスタイル最終戦での優勝を皮切りに、2022年北京オリンピックでは日本人勢最高位の5位になると、先日のX Games Aspen 2024では銅メダルを獲得。更に2024年シーズン最後のワールドカップスロープスタイル最終戦でも優勝を飾り、ビックエア競技はもちろんのことスロープスタイル競技でもその強さを世界に示している。現在は2026年のミラノ・コルティナオリンピックでのメダル獲得を目指し、日々大会転戦とトレーニングに励んでいる。
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danceStripes & Mennoが優勝!23年越しに開催した伝説のブレイキン・バトルイベント「Red Bull Lords of the Floor」2024.04.07カルチャーとしてのブレイキンにスポットライトを当てた世界大会 4月6日(日本時間:7日)にアメリカ・シアトルにて、ブレイキンの原点とも言えるレッドブルの伝説的なイベントRed Bull Lords of the Floorが開催された。Red Bull Lords of the Floorは、2000年代のブレイキンシーンを象徴する歴史的な大会であり、現在の30歳〜40歳以上の世代にとっては最も影響されたイベントの一つ。VHSでの映像を目にしていた日本人B-Boyも多く存在し、この大会を通じてスタイルや技が拡散されていった歴史もある。現在の若手世代は、Lords of the Floorという名前は知らなかった人が多いものの、過去にこの大会に出場していたB-Boy達が築き上げて来た、各国のシーンで育てられた世代だ。今も尚、昔のB-Boyのスタイルを取り入れるダンサーは多く、五輪予選で注目を浴びるダンススポーツで活躍する選手にも大きな影響を与えている。パリ五輪で新種目になることをきっかけに、この数年スポーツとしての文脈でブレイキンが取り上げられていることも多いが、本来のブレイキンはHIPHOPカルチャーが由来であり、ストリートダンスの要素が強い。およそ4ヶ月後に迫ったパリ五輪を前に、レッドブルがカルチャーとしてのブレイキンにもう一度スポットライトを当てながら、10代〜40代までという幅広い世代のB-Boy・B-Girlたちとブレイキンカルチャーを世界に発信する。今大会は2on2のトーナメント形式で行われ、招待枠で事前に12組のデュオが決まっており、残りの4枠は前日予選を勝ち上がったデュオが出場権を手にしている。日本からは、日本ブレイキンシーンの先駆者であるTaisuke、日本人B-Girlのアイコンとして活躍するAmi、パリ五輪の日本代表のShigekixなどが本戦に出場し、世界を相手に戦った。 Carlo Cruz / Red Bull Content Pool 初戦からレジェンド同士が激突する、Lords of the Floorならではの夢の対戦カードが実現 トーナメント表の左の山には、レジェンド勢が多くクレジットしており、通常のバトルでは見られないような夢のカードが1回戦から実現した。シルエットやB-BoyくさいスタイルにこだわるSKILL METHODZ(Flea Rock&Luigi)と、個性的なB-Boyの代表格であるHAVIKORO(Marlon&Palmer)のバトルでは、両極端なスタイルでこれまでシーンを引っ張って来た2組が激突。また、韓国のブレイキンシーンを代表する2名、Hong10&Physicxのデュオと、アーティスティックなスタイルを武器にするStripes & Mennoのバトルも注目カードの一つ。Hong10とMennoは共にRed Bull BC One(世界最高峰の1on1バトル)を生涯で3回制覇しており、ヤングレジェンド二人のマッチアップにもオーディエンスが大いに盛り上がった。会場は20年前の大会を見事に再現。観客席からダンサーが踊る真ん中のステージを見下ろすことができ、フロアは当時使っていたものを使用。その雰囲気の中で踊るレジェンドたちのムーブはもちろん、当時はキッズだったヤングレジェンド世代や、現在のトッププレイヤーである若手世代がこのステージで踊り、様々な世代がクロスすることで、今回のLords of the Floorならではの空気感が生み出された。 Little Shao / Red Bull Content Pool 日本のShigekix & Issinは世界のTOP4に進出 過去の大会を経験しているレジェンドたちの多くはクオーターファイナルで敗れ、TOP4入りを逃した。セミファイナルへ駒を進めたのは、パワームーブを主体に組み立てる南米を代表するB-BoyのLil G & Alvin。日本B-Boyのトップ1.2(ワンツー)コンビのShigekix & Issin。オリジナリティあふれるムーブを武器にするStripes & Menno。 セミファイナル勢で唯一、過去の大会を経験しているK-Mel & Prada-G。この4組が勝ち上がった。日本のShigekix & Issinは、Lil G & Alvinにジャッジ1票差で敗れ、惜しくもTOP4敗退。K-Mel & Prada-GもTOP4で姿を消すことになった。2000年代のブレイキンシーンを牽引し、過去のLords of the Floorでもアイコン的な存在だったK-Melが舞台を後にする際には、観客からスタンディングオベーションが起こった。 Little Shao / Red Bull Content Pool Stripes & Mennoの優勝は、現代版Lords of the Floorの象徴に Little Shao / Red Bull Content Pool 歴史的な大会の優勝をかけて戦うのは、セミファイナルまでに数多くのレジェンドたちを、独自のスタイルを貫きながら倒してきたStripes & Menno。1回戦から得意のパワームーブで会場をロックし、この日一番勢いのあるLil G & Alvinの二組。Lil G & Alvinは1人あたり3ムーブ制となる決勝戦でも(準決勝までは2ムーブ制)、最後までパワームーブを出し切り会場を沸かせたが、スキルとオリジナリティ、そして芸術性を兼ね備えるStripes & Mennoが勝利し、ブレイキンシーンに歴史を刻んだ。Stripesはアメリカの36歳、Mennoはオランダの34歳であり、今回も出場したレジェンドたちから直接的に影響を受けてきた世代でもある。一方で、二人は現在のブレイキンシーンにおいても最も独創的なスタイルの持ち主でもあり、その独自性や芸術性に影響される若手世代も多い。Stripes & Mennoは、上の世代から学んだことを土台に、現代的な要素を自ら取り入れ、現在のシーンを引っ張る存在とも言える。カルチャー要素が強く、それぞれのスタイルや個性に注目が集まりやすいLords of the Floorというバトルで、今回Stripes & Mennoが優勝したことにより、二人のスタイルがこれからの時代の象徴的なスタイルの一つになるだろう。そして23年ぶりに開催し、かなりの盛り上がりを見せたLords of the Floorが今後も開催されることを期待したい。 The moment of「Red Bull Lords of the Floor」 Little Shao / Red Bull Content Pool Little Shao / Red Bull Content Pool Carlo Cruz / Red Bull Content Pool Carlo Cruz / Red Bull Content Pool Carlo Cruz / Red Bull Content Pool Little Shao / Red Bull Content Pool Little Shao / Red Bull Content Pool
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danceブレイキンカルチャーの歴史的な大会「Red Bull Lords of the Floor」が明日アメリカ・シアトルで開催2024.04.06パリ五輪直前のこのタイミングで、カルチャーとしてのブレイキンにもう一度スポットライトを当てる 4月6日(日本時間:7日)にアメリカ・シアトルにて、ブレイキンの原点とも言えるレッドブルの伝説的なイベントRed Bull Lords of the Floorが開催される。パリ五輪の新種目として注目を集めるブレイキンだが、五輪でのブレイキンはスポーツ要素が強いことから、ダンススポーツと表現されることが多い。一方で、本来のブレイキンはHIPHOPカルチャーが由来しており、ストリートダンスの要素が強く、ブレイキンシーンではカルチャーの側面を支持する人たちも多く存在する。※ライブ配信ページは下部に記載 今回、レッドブルが23年越しに開催するRed Bull Lords of the Floorは、2000年代のブレイキンカルチャーを代表するイベントであり、これまでのブレイキンシーンを築いてきたレジェンドたちも多く参加してきた。そしてパリ五輪直前のこのタイミングで、再度このRed Bull Lords of the Floorが開催されることで、カルチャーとしてのブレイキンにもう一度スポットライトが当たり、五輪種目という側面だけではなく、ブレイキンカルチャーとその歴史にも注目が集まりそうだ。 今大会は2on2のトーナメント形式で行われ、すでに12組のデュオが招待枠として確定している。前日となる4月5日(日本時間:6日)には、前日予選が行われ100人以上のB-Boy・B-Girlが参加。勝ち上がったTOP4のでデュオに本戦の出場権が与えられた。 Little Shao / Red Bull Content Pool シーンを象徴するレジェンドからパリ五輪の代表選手まで、様々な世代がクロスする世界大会 日本代表として、招待枠で既に本戦出場が決まっているのは、TAISUKE&AMIのデュオ。キッズの頃から自らが先駆者として、日本のブレイキンシーンを世界に発信し続けてきたTAISUKE。そしてAMIは、2018年にRed Bull BC One B-Girlの初代世界女王となり、そこから数年間、日本と世界のトップランカーとして走り続けている。世界大会での実績十分な日本人二人がタッグを組み、同世代やレジェンド達とどのようなバトルをするのか楽しみだ。TAISUKEと同世代でアメリカのシーンを牽引しているEL NINOは、パリ五輪のアメリカ代表(内定)VICTORとタッグを組んで参戦する。EL NINOはキッズ時代に過去のLords of the Floorへ出場しており、今回は23年ぶりのカムバックとなる。アメリカのブレイキンシーンを代表する2名が、2on2でどのようなバトルを展開するのか要注目である。トーナメント表のTAISUKE&AMI、EL NINO&VICTORなどがいる反対の山では、レジェンド級のダンサーが勢揃いしている。過去の大会にキッズ時代のEL NINOを引き連れて出場していたK-MEL、シーンの中でも大先輩となるクルーSTYLE ELEMENTSやSKILL METHODZ。韓国のシーンを築き上げて来たPHYSIXなどなど、出場するダンサーたちも「これは観たい!」と思うような、豪華な対戦カードが多く存在している。世界レベルのB-Boy・B-Girlが集まり、10代から40代までの世代がクロスした大会は唯一無二であり、今回のLords of the Floorは、シーンにとっても歴史的な1ページとなるであろう。 Little Shao / Red Bull Content Pool Red Bull BC One All Starsの日本人メンバーであるSHIGEKIX&ISSINは予選を勝ち上がり本戦へ SHIGEKIX&ISSINは、ファーストムーブから会場をロックし、TOP16、TOP8と順当に勝ち上がって本戦出場の条件であるTOP4入りを果たした。TOP16のバトルでは、SHIGEKIXがこの日のハイライトと言っても過言ではないくらいのムーブを見せ、会場を大いに沸かせた。日本を代表する世界トップクラスの若手二人が、上の世代を相手にどこまで勝ち進むことが出来るか、挑戦が始まる。その他、前日予選では下記のデュオが予選を突破している。Red Bullのバトルに久々にカムバックする、元BC Oneワールドファイナル王者のISSEIも本戦で間違いなく注目されるB-Boyになるだろう。 前日予選を通過し本戦の出場権を手にしたデュオ Little Shao / Red Bull Content Pool Issei and Wing Zero, Found Nation (Japan)Gravity and Data (USA)Amir and Dias, Predatorz (Kazakhstan)Issin and Shigekix, Red Bull BC One All Stars (Japan) Red Bull Lords Of The Floor 概要 ルールトーナメントの勝ち抜き方式を採用。クルーごとに直接対決を行い、5名の審査員が勝者を決定。また対戦の組み合わせは、2001年当時のオリジナルルールと同様、イベント開催日直近の週末に発表される。 スケジュールDay 1 – 金曜日, 4/5: 予選 + ワークショップブレイキンワークショップ: 1:00-2:30PM PSTOGによる講演会: 3:00-4:30PM PST予選: 5 PM PSTDay 2: Red Bull Lords Of The Floor 本戦Red Bull Lords Of The Floor 本戦 @ ワム・シアター: 7:00 PM – 10:30 PM PSTRed Bull Lords Of The Floor 公式アフターパーティー 11:00 PM – 2:00 AM PST ライブ配信Red Bull TV日本時間:2024年4月7日·11:00 JST
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dance23年越しにシアトルで開催される「Red Bull Lords of the Floor」日本から参戦する4名のB-Boy・B-Girl 大会直前インタビュー2024.04.05招待選手として出場するTAISUKE & AMI、前日予選に挑むSHIGEKIX & ISSINの独占インタビューをお届け 4月6日土曜(日本時間:7日)にアメリカ・シアトルにて、ブレイキンの原点とも言えるレッドブルの伝説的なイベントRed Bull Lords of the Floorが開催される。23年越しに開催するRed Bull Lords of the Floorは、2000年代のブレイキンカルチャーを代表するイベントであり、パリ五輪直前のこのタイミングでもう一度カルチャーとしてのブレイキンにスポットライトを当て、過去に参加していたレジェンドから、2010年代を盛り上げた現在のシーンを引っ張る世代、さらにはパリ五輪出場を決めている若手世代など、さまざまなB-Boy・B-Girlが参加し世界に向けてブレイキンカルチャーを発信する。今大会は2対2のトーナメント勝ち抜き方式で行われ、クルーごとに直接対決を行い、5名のジャッジが勝敗を決定。対戦表はすでに公開されており、招待枠で既に12組のデュオが発表されている。本戦出場の残り4枠をかけて、前日に予選が行われ、全16組のデュオが世界一をかけてバトルを繰り広げる。今回の記事では、現地時間5日(日本時間:6日)の予選に出場するSHIGEKIX、ISSIN。そして招待枠で本戦への出場が決まっているTAISUKE、AMIの大会直前の声をお届けします。 SHIGEKIX「今回のLords of the Floorは、10代から40代までの世代がカルチャークロスする魅力的な大会」 Little Shao / Red Bull Content Pool 今回の出場を決めた背景を教えてください Red Bull Lords of the Floorが23年越しの開催ということで、Red Bullとしての記念すべき大会に、Red Bull BC One All Starsの一員として立ち会いたいという気持ちがありました。TAISUKE&AMIが招待枠で出場することがアナウンスされて、自分もRed Bull BC One All Starsの日本チームとして出れたら良いなと考えていたので、ISSINと一緒に出よう!となりました。二人でバトルに出るのは初めてです。 Red Bull Lords of the Floorはどんな印象ですか? 映像はもちろん見たことがあって、ブレイキンを始めた頃から(今回も出場する)PHYSICXなど、レジェンドたちの映像をめっちゃ見ていました。自分がブレイキンを始めて、最初に興味を持った世界規模の大会がRed Bull BC Oneだったので、その更に前に行われていたイベントということは、自分たちの上の世代の人たちが、この大会を見て世界規模のバトルに興味を持った、という位置付けなのかなと思っています。そういう大会に出れることは嬉しいですし、ちゃんと予選を勝って、本戦でも大暴れしたいです。 今回、自分の中でのテーマはありますか? Lords of the FloorやBC Oneはカルチャー要素が強く、独自の雰囲気があるので、それを味わいたいです。やっぱりRed Bullならではのかっこいい空気感があるし、バトル本番だけでなく、現地に入ってからのムードを楽しむ心構えで、この1週間を過ごしています。 ブレイキンカルチャーを感じる部分を教えてください やっぱり参加する世代が幅広いところかなと思います。過去に出場していたレジェンドがカムバックしていたり、自分たちの一回り上である30代の人たちがいたり、自分たちのような10代・20代の若手がいたり、いくつかの世代に渡ってカルチャークロスする感じが、魅力的な大会になると思います。 ISSINとの2on2バトルはどのような戦い方になりそうですか? 僕も彼も若いので、とにかくエネルギッシュに戦えると思うし、勢い全開でいけるなという気持ちよさがあります。普段から、最年少や若手という立ち位置でバトルに出ることが多いですが、今回はかなり上の世代まで出場するので、より一層そうなると思います。だからこそ、レジェンドたちとの違いを存分に示して、パワー、勢い、エネルギッシュさを出していきたいです。 ISSIN「採点とかではなく観ている人の心を動かした人が勝ち!というのがカルチャーイベントの醍醐味」 Little Shao / Red Bull Content Pool 今回の出場を決めた背景を教えてください Lords of the Floorはとても歴史があり、自分が生まれる前に行われていたバトルなので、自分自身が盛り上がりを肌で感じたことはないですが、上の世代が今回の復活を聞いて盛り上がっていて、そんなに価値のある大会なら出場してかましてやろう!と思っていました。実は、Red Bull BC One All Starsとして(チーム戦に)出場する初めてのバトルなので、めちゃくちゃ気合が入っています。 Red Bull Lords of the Floorはどんな印象ですか? 映像は何度も見たことがありましたが、そのバトルがLords of the Floorという大会であることは知らなかったです。昔の人のムーブがすごい好きで、勢いだけで飛ばしていく人や、ムーブがかなり短くてもかましているB-Boyをよく見ていました。 SHIGEKIXとの2on2バトルはどのような戦い方になりそうですか? 勢いはどのデュオよりも切らさずにいけると思います。シゲキ君も体力がすごいあるし、僕もある。2on2だと片方が踊っている時に休めるので、体力の回復も早いです。2on2だからこそ、後先考えずに出来ることもありそうですし、最初からの勢いそのままに、決勝までメラメラの状態でいきたいです。 ブレイキンカルチャーを感じる部分を教えてください 採点とかではなく、観ている人の心を動かした人が勝ち!という部分が一番カルチャー要素を表していると思います。優勝も大事だけど、一番良いムーブやバトルをした人たちが、その後に語り継がれていると思うので、どれだけ歴史に名を刻めるか?という意識になるのも、カルチャー要素が強い大会の特徴だと思います。 Lords of the Floorの見どころを教えてください 幅広い世代で、いろんな人が参加しているので、バトルの中でのコミュニケーションに注目して欲しいです。バチバチしている感じもそうだし、踊りというよりも、バトルの中でダンスを通じた会話をどのようにしているか?を意識して見ると面白いと思います。これだけ上の世代が出場する大会は珍しいし、かなりスタイルにこだわっている人も多いので、それに対して挑発されたらやり返したり、いろんなコミュニケーションが生まれると思います。 AMI「本当に今回しかないマッチアップだからとても貴重なものだし、B-Boy・B-Girlの十人十色な部分を注目して欲しいです」 Little Shao / Red Bull Content Pool 歴史あるLords of the Floorという大会に招待選手として出場しますが、どんな気持ちですか? すごい光栄なことだと思います。声がかかった時も嬉しかったし、その後に他の招待選手や予選に出る人が明らかになって、レベルの高さに驚きました。それだけみんなが出たい!と思うイベントにインバイトしてもらい、TAISUKEさんと出場できることが嬉しいです。 Red Bull Lords of the Floorはどんな印象ですか? 映像は見たことがあって、木の床(体育館のような木製の床)で踊っていて、かなり盛り上がっているイベントという印象がありました。KoreanRock(ブレイキンの歴史や動画を発信するメディア)とかが発信している動画を見て、このイベントは何ていう大会なんだろう?と思っていて、それがLords of the Floorということに気がつき、23年越しに復活する大会に自分が出れるチャンスが回ってきたのは嬉しいです。 Red Bull BC Oneとの印象の違いもあれば、教えてください BC Oneは、今現在自分からガツガツイベントに出ている人たちがインバイトされたり、予選から勝ち上がってくるイメージなのに対して。今回のLords of the Floorは、20年以上に前に活躍していた人たちを始め、いろんなジェネレーションが揃っているのが違いであり、楽しみです。どんな大会になるのかも予測不能ですよね笑。BC Oneは男女が分かれているけど、今回はミックスになっているのも楽しみの一つです。 ブレイキンカルチャーを感じる部分を教えてください BC Oneと同様に大規模なイベントですが、やっぱりカルチャーに寄っているなとは思います。バトルの瞬間だけではなく、会場の雰囲気作りもそうですし、昔の時代を知っているジャッジやDJが参加するなど、昔からの流れを大事にしているイメージがあります。あとは、いい意味でスキルよりもクセが強いという感じがあって、クセが強い人が多いと、カルチャー要素が強くなる気がしています。自然に醸し出している雰囲気や独特さが強い人たちが集まるので、面白いバトルになると思います。 TAISUKEとの2on2バトルはどのような戦い方になりそうですか? TAISUKEさんとの2on2は3回目ですが、前回出たのはだいぶ前になるので、結構久々です。もちろん足を引っ張っちゃいけないという気持ちはありますが、とても安心感があって頼もしいから、自分はやりたい事を自由に出来ると思ってます笑。昔からAMIのことをよく知ってくれているからこそ、やりやすいです。 本戦に向けてコメントをお願いします 今回のLords of the Floorは、本当に今回しかないマッチアップだから、とても貴重なものだし、その中で出る十人十色な部分を注目して欲しいです。自分自身は、(五輪予選やBC Oneのような大会での)いつものシリアスな緊張というよりは、大会自体が予測不能なので、ワクワク感やそわそわする感じがありますが、インバイト(招待枠)だからといって気負うことなくやりたいです。 TAISUKE「Lords of the Floorは競技ではなく自分をレペゼンし合う大会」 Little Shao / Red Bull Content Pool 現地シアトルに入ってからは、どんな感じですか? めちゃくちゃリラックスしてます笑。昨日の全体ブリーフィングや、若手のB-Boy・B-Girlとも話していた時に感じましたが、Lords of the Floorを知らない世代も出るし、Lords of the Floorが何か分かっていて、あの伝説のイベントに出る!という気持ちの自分たち以上の世代とで、感覚は本当に両極端だなと思いました。 幅広い世代が集まる、かなり貴重な大会になりそうですね! そうですね。自分の同世代は、EL NINOやLIL Gが同い年ですが、更に上の世代のB-Boy達から、お前らもヤングレジェンドだって言われて、俺らもそういう世代(立ち位置)になったんだなと思いました。それと、昔は25歳程度がB-Boyのピークと言われていた時代もあったので、そう思うと今の自分の年齢で出来ることや、40代の人たちがまだ踊っているのを見て、複数の世代が歴史を積み重ねることで、B-Boyの寿命も大きく変わって来たなと感じました。 今回、自分の中でのテーマはありますか? 23年越しに復活したものの、次回があるかは分からないし、このメンバーが集まることはかなり貴重なので、この特別な大会を楽しみたいです。 Red Bull Lords of the Floorならではの雰囲気はありますか? 久々に会うレジェンド同士が話し込んでいる場面があって、すごく良いなと思っていますし、BC Oneの会場にはなかなか来ない人もいたりするので、通常のイベントとは感覚が違います。ブラケット(トーナメント表)の左の山は結構レジェンド達も多いので注目の対戦カードが多いですよね。個性が強いHAVIKOROと、シルエットを意識したB-BoyくさいスタイルのSKILL METHODSの1回戦は、全然スタイルが違うので、かなり面白くなると思います。 本戦に向けてコメントをお願いします やっぱりLords of the Floorは、自分のキャラクターを際立たせられた人が目立つイメージで、だからこそ語り継がれていて、これまでにいろんな人が見て影響を受けた大会だと思います。BC Oneのようにフルセットで頑張って出し合う、というバトルとは対照的に、ムーブが短くても、気持ちがめちゃめちゃ乗っかっている踊りをする人たちが多いと思うので、個性重視で観て欲しいです。競技ではなく、自分をレペゼンし合う大会です。個人としても、とにかく技を詰め込んで相手を倒す!というよりは、TAISUKEとは?という部分を自分がどう表現するかを見て欲しいです。「TAISUKEといえばあれだよね!あれあれ!」と言ってもらえるように、自分のイントロダクションのような踊りが出来たらと思います。 Red Bull Lords Of The Floor 概要 ルールトーナメントの勝ち抜き方式を採用。クルーごとに直接対決を行い、5名の審査員が勝者を決定。また対戦の組み合わせは、2001年当時のオリジナルルールと同様、イベント開催日直近の週末に発表される。 スケジュールDay 1 – 金曜日, 4/5: 予選 + ワークショップブレイキンワークショップ: 1:00-2:30PM PSTOGによる講演会: 3:00-4:30PM PST予選: 5 PM PSTDay 2: Red Bull Lords Of The Floor 本戦Red Bull Lords Of The Floor 本戦 @ ワム・シアター: 7:00 PM – 10:30 PM PSTRed Bull Lords Of The Floor 公式アフターパーティー 11:00 PM – 2:00 AM PST ライブ配信Red Bull TV日本時間:2024年4月7日·11:00 JST
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doubledutchスポーツジャンルのダブルダッチとは?! 全日本選手権「ALL JAPAN 2024 TEAM」を解説!2024年3月30日(土)・31日(日)、神奈川県川崎市・とどろきアリーナにて、ダブルダッチのアジア選手権大会の国内選考会となる「ALL JAPAN 2024 団体戦」が開催された。 ALL JAPANとは 「ダブルダッチ」というと、国内で主流なのはフュージョンスタイル(音楽と動きを合わせるスタイル)だが、ジャンプした回数を競ったり、技の難易度に応じて点数が加算される“スポーツ”スタイルもある。 今回のALL JAPANは、ダブルダッチだけでなく、シングルロープ(いわゆる 普通の縄跳び)も含めた「ジャンプロープ」全体のスポーツジャンルの全日本選手権。「個人戦」と「団体戦」があり、今回ダブルダッチは「団体戦」の中で開催される。 そのスポーツジャンルのアジア選手権が、今年7月に川崎市で開催されることが決定。また同期間、同会場にフュージョンジャンルのダブルダッチ世界大会「DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2024」の開催も決定している。 アジアのみならず“世界規模のジャンプロープの祭典”とも言えるコンペティションが国内で開催されるというだけあり、ALL JAPANは一際盛り上がっていた。 ダブルダッチだけでなくシングルロープの種目も存在する さて、この大会は数多くの種目・部門などに分かれている。かなり複雑なルールとなっているため、おおよそ大会の仕組みが分かる〈5つのポイント〉をお伝えしよう。 なお、簡潔に説明することを優先しているため、説明中の図を含め、細かいルールについては省略している箇所も存在する。詳細なルールはJJRUのオフィシャルサイトをご参照いただきたい。 5つのポイント その①「個人戦・団体戦がある」 先述の通り、この大会は「個人戦」と「団体戦」に分かれている。個人戦はシングルロープのみだが、今回の団体戦で取り扱うのはシングルロープの“チーム”種目とダブルダッチとなる。 (注) ルールをもとに編集部で作成 5つのポイント その②「種目・年代・性別によって分かれている」 前提として、ALL JAPANでは男子のみ・女子のみ・混合と、性別による区切りが存在。そして性別だけでなく年齢による区分もある。 (注) ルールをもとに編集部で作成 フュージョンスタイルのダブルダッチでは男女混合が主流だが、本大会のルールでは年齢だけでなく、性別による区切りも存在するのだ。 5つのポイント その③「アジア選手権へつながる“2つの道”」 このALL JAPANは、「全日本選手権」かつ「アジア選手権」に進出する日本代表を選ぶ大会。進出のためには、以下のうちどちらかに該当しなければならない。 ・各区分 総合の「1位」「2位」・各種目の「1位」 ※総合1位・2位のチームを除いた各種目の上位1位 それぞれの内容について見ていこう。 5つのポイント その④「全種目の成績に応じた『総合』の1位・2位がアジア選手権へ!」 まず、アジア選手権出場資格の1つ目にあたる「各区分 総合 1位・2位」について解説しよう。 「総合」カテゴリでは全種目に出場し、その成績の上位チームがアジア選手権に出場できる。今回は上位2チームが出場可能となる。 また、ひとことに「全種目」といっても、総合には・シングルロープのみ・ダブルダッチのみ・シングルロープ + ダブルダッチの「オールアラウンド」の3カテゴリが存在。 そして以下の図のように年齢区分・性別区分が敷かれ、それぞれの“総合”上位2チームがアジアへの挑戦権を掴むこととなる。 (注) ルールをもとに編集部で作成 記事の末尾には、Senior 男女混合部門のダブルダッチ総合でアジアへの切符を狙う「FOR」のKAIと、同じくSenior 男性部門のオールアラウンドで勝負を挑む「マイケル」のKUROのインタビューを掲載。大会の仕組みを知ると共に、ここに懸ける選手たちの熱量と生の声をご一読いただきたい。 5つのポイント その⑤「種目の1位チームもアジア選手権へ進出できる!」 そして「各種目の1位」についても解説していこう。いくつも種目が存在するALL JAPANだが、簡潔に言えば、どれか1つの種目だけ1位になってもアジア選手権に出場することができる。 なお「総合」カテゴリと同様、年齢・性別区分に分かれている。 (注) ルールをもとに編集部で作成 例えば今大会だと、種目「ダブルダッチ スピードリレー」の、年齢「Future部門」であれば、・性別「女性部門」の1位・〃「男性部門」の1位・〃「男女混合部門」 の1位 がそれぞれ存在。 なお先述した通り、「総合」1位・2位のチームを除いた“種目 1位”がアジア選手権の対象となる。 (注) ルールをもとに編集部で作成 そしてこちらも、種目単体でアジアの切符を狙う「FLY DIGGERZ」のインタビューが記事末尾にあるので、ぜひご一読いただきたい。 年齢層もさまざま つまり、1つの種目を極めてアジア選手権を狙うチームもあれば、総合で全種目出場を狙うチームまでそれぞれということなのだ。 なお、以上のようなシステムを採用しているため、今大会の表彰の数は膨大な数存在する。心苦しくも、本記事内では全てを取り上げることができないため、結果の詳細については、JJRUのホームページを参照いただきたい。 ダブルダッチで活躍する選手たちにインタビュー! さて、FINEPLAY編集部では、そんなスポーツジャンルのダブルダッチにチャレンジする選手たちをピックアップ。フュージョンでも活躍する選手たちも多数出場したなか、どうして彼らが“あえて”チャレンジすることを選んだのか、その声を訊いた。 ■“オールアラウンド”でアジアを目指す!「マイケル」KURO 1人目は「マイケル」のKURO。長らくスポーツジャンル内で“無敵”とも言われ、フュージョンスタイルでも活躍。業界を牽引する破竹の勢いを見せる「マイケル」。そのメンバーの1人でありリーダー格のKUROは、今大会が実は3年ぶりの復帰となった。なぜブランクを経て、あえて復帰したのか。 ──マイケルの皆さんは毎年のようにALL JAPANへ出場されていますが、KUROさんは今回およそ3年ぶりの競技復帰と伺いました。なぜでしょうか? KURO一番の理由は、2025年の世界選手権が日本開催になったことです。この3年で運営やコーチ側にもまわっていましたが、日本で開催するのであれば、やっぱり自分が競技者として関わっていたい!という想いが強くなり、競技復帰を決めました。 ──今回のALL JAPAN出場にあたっての目標は何だったのでしょうか? KUROマイケルとして出場するのも3年ぶりだったので、まずはメンバー全員が怪我なく大会を終えること。そして2025年の世界選手権を見据え、今回は基礎技術を磨いた上で結果を残すことを目標に取り組んできました。 「マイケル」KURO ──取り組んでみて、今回の結果はいかがだったでしょうか。 KURO「オールアラウンド総合」「ダブルダッチ総合」で優勝することができました。下の世代もどんどんレベルが上がっているので、これから日本全体としてさらにレベルアップできるように周りを巻き込みながら練習していきます。 ──最後に、ALL JAPANを終えて一言お願いします! KUROここ数年で世界のジャンプロープのレベルは一気に上がりました。「自分たちもまだまだできるんだ!」ということを証明するために、今回の大会で見えた課題を改善していき、まずは2024年7月のアジア大会に向けて頑張ります! ■“ダブルダッチ総合”でアジアを狙う!「FOR」KAI (REG☆STYLE) 続いて、フュージョンでは世界3連覇という前人未到の偉業を成し遂げ、メディア出演も多数抱える「REG☆STYLE」より、メンバーのKAIが今回スポーツジャンルの競技に挑戦。同じくフュージョンシーンで活躍する後輩たちを率い、「FOR」というチームでチャレンジした理由を訊いてみた。 ──まずは今回、なぜALL JAPANへ出場することにしたのでしょうか。 KAI2024年のアジア選手権、2025年の世界選手権が川崎で行われるにあたり、日本を代表しこのムーブメントをさらに盛り上げるために出場を決意しました。 ──今回のALL JAPAN出場にあたっての目標は何だったのでしょうか? KAIアジア大会に「ダブルダッチ総合」で進出する事でした!メンバーそれぞれがフュージョンジャンルのダブルダッチで活躍していましたが、スポーツジャンルのダブルダッチはそれと全く違った難しさがありました。未知なる挑戦、未知なる目標の中苦戦する日々でしたが、チーム一丸となり全力で取り組みました! 「FOR」KAI ──取り組んでみて、今回の結果はいかがだったでしょうか。 KAI無事に目標であった「ダブルダッチ総合」でアジア選手権に進出する事ができました。しかし今回の結果に慢心せず、来る7月(のアジア選手権)へ全力で向かっていきたいと思っています! ──最後に、ALL JAPANを終えて一言お願いします! KAI僕たち「FOR」は今回の挑戦を通して、ジャンプロープの可能性を少しでも広げれたらと思い活動しています。ジャンプロープに関わる人たちのため、応援してくれている皆さんのため、関わる全ての人達のために全力で頑張りますので、応援していただけたら嬉しいです!アジア選手権優勝します! ■種目単体でアジア選手権のステージを狙う!「FLY DIGGERZ」 最後は、こちらもフュージョンシーンで活躍し、世界2連覇のタイトルを持つ「FLY DIGGERZ」。今回はメンバーのTO-MA・KASUYA・K-SKが、「スピードスプリント」種目単体でアジア選手権への切符を目指す。※スピードスプリントはいわゆる60秒間のスピード種目。 ──まずは今回、なぜALL JAPANへ出場することにしたのでしょうか。 KASUYATO-MAの「スポーツジャンルのダブルダッチへ挑戦し続けたい」という想いにチームメンバーが賛同してくれたことがきっかけで出場を決めました。地味で辛いと思われがちなスピードという種目は、こんなに楽しくてかっこいいものだと、1人でも多くのダッチャーに伝えたいと思っています! ──今回のALL JAPAN出場にあたっての目標は何だったのでしょうか? KASUYA「スピードスプリント」種目において日本予選を1位通過し、アジア選手権への出場権を獲得することです。 「FLY DIGGERZ」KASUYA・TO-MA・K-SK ──取り組んでみて、今回の結果はいかがだったでしょうか。 KASUYA目標としていた回数を超えることはできず、結果は2位でした。しかし今回の挑戦で自分たちなりに「スピード」という種目と向き合うことができたので、この結果をしっかり受け止めたいと思います。 ──最後に、ALL JAPANを終えて一言お願いします! KASUYA今回、FLY DIGGERZとしてALL JAPANに挑戦して得た経験を生かして、アジア選手権で優勝できるよう実力を付け、絶対にリベンジします! 大会概要 「ALL JAPAN 2024 TEAM」日程: 2024年 3月30日(土)・3月31日(日)会場: とどろきアリーナ サブアリーナ主催: 一般財団法人日本ジャンプロープ連合(JJRU)共催: 川崎市