国内2度目の開催となるX Games Chiba 2023の初日は、女子スケートボードストリート、BMXパーク、女子スケートボードパーク、男子スケートボードパークの4種目の予選で幕を開けた。

昨年初開催となった千葉大会でX Games初の金メダルを獲得したブラジルのスーパースターであるライッサ・レアル選手は、今回の女子スケートボードストリートの予選でトップに立った。
予選の最終滑走者となったレアルは、1本目のランで88.33ptをマークしトップの座を勝ち取った。X Games 2022の金メダリストである西矢椛選手(大阪府・日本)はラン1本目で86.66ptを記録し、予選2位通過。赤間凛音選手(青森市・日本)は、X Games 2022の銀メダリストのクロエ・コベル選手を抑えて3位で予選を通過した。また日本の中山楓奈選手、織田夢海選手、前田日菜選手も決勝への進出を決めた。

その後、競技はパークコースへ移り、BMXパーク予選にて選手たちが富士山を模したトランジションセクションを飛び越えるライディングを魅せる中、X Games Chiba 2022とX Games 2022で金メダルを獲得したローガン・マーティン選手が予選の大半でトップの座を維持したものの、アメリカのダニエル・サンドバル選手が2本目に87.00ptを記録し追い上げた。マーティンは2本目で1本目のスコアを上回ったものの、サンドバルを追い抜くことはできず、サンドバルが見事予選トップ通過を果たした。なお日本の中村輪夢選手は7位で決勝進出を決めた。

また出場選手の15人中7人が日本人選手で構成された女子スケートボードパーク予選では、日本の北海道苫小牧出身の開心那選手が予選トップ通過を果たした。開選手のライディングは他の選手に10点以上の差をつけての決勝進出となった。そしてアメリカのルビー・リリー選手、神奈川県茅ヶ崎市出身の藤井雪凛選手が1位に続く形で予選通過を決めました。また、その他の日本人勢では長谷川瑞穂選手と手塚まみ選手も決勝に進出した。

1日の締めくくりとなった男子スケートボークパーク予選では、東京オリンピックの金メダリストであるキーガン・パーマー選手が1本目のランのスコアを83.66ptとし、全体の上位を簡単にキープして1位通過を果たした。2019年以来の復帰となったパーク種目で人気選手のコーリー・ジュノー選手は4点差でパルマーを追う形に。X Games 2022銀メダリストのギャビン・ボッガー選手もその後に続いた。日本からは3人の選手が今大会予選にエントリーしたが、惜しくも決勝に進んだ選手はいなかった。
なお、X Games Chiba 2023の金メダル獲得者は、7月21日~23日にアメリカのカリフォルニア州ベンチュラにあるベンチュラカウンティーフェアグラウンズ&イベントセンターで開催されるX Games Californiaへの出場権を自動的に獲得する形となる。
Results
Women’s Skateboard Street 予選
1. Rayssa Leal (BRA) 88.33
2. Momiji Nishiya (JPN) 86.66
3. Rizu Akama (JPN) 83.66
4. Chloe Covell (AUS) 78.33
5. Keet Oldenbeuving (NED) 67.00
6. Funa Nakayama (JPN) 64.66
7. Yumeka Oda (JPN) 63.33
8. Hina Madea (JPN) 62.66
9. Paige Heyn (USA) 60.00
10. Haylie Powell (AUS) 55.00
11. Grace Marhoefer (USA) 53.00
12. Aori Nishimura (JPN) 52.33
13. Secret Lynn (USA) 46.33
BMX Park 予選
1. Daniel Sandoval (USA) 87.00
2. Logan Martin (AUS) 86.33
3. Marcus Christopher (USA) 83.66
4. Justin Dowell (USA) 78.66
5. Jose Torres (ARG) 78.33
6. Kevin Peraza (MEX) 77.00
7. Rim Nakamura (JPN) 76.00
8. Kieran Reilly (GBR) 73.00
9. Pat Casey (USA) 72.00
10. Anthony Jeajean (FRA) 65.66
11. Mike Varga (CAN) 65.00
12. Jeremy Malott (USA) 63.33
13. Bryce Tryon (USA) 60.00
14. Declan Brooks (GBR) 53.33
15. Daniel Dhers (VEN) 52.66
Women’s Skateboard Park予選
1. Cocona Hiraki (JPN) 83.33
2. Ruby Lilley (USA) 73.66
3. Yurin Fuji (JPN) 72.00
4. Arisa Trew (AUS) 70.00
5. Bryce Wettstein (USA) 67.66
6. Mizuho Hasegawa (JPN) 65.00
7. Mami Tezuka (JPN) 62.00
8. Isadora Pacheco (BRA) 58.00
9. Grace Marhoefer (USA) 57.00
10. Kisa Nakamura (JPN) 48.33
11. Kihana Ogawa (JPN) 45.00
12. Jordyn Barratt (USA) 43.33
13. Minna Stess (USA) 41.66
14. Hinano Kusaki (JPN) 35.00
15. Lizzie Armanto (FIN) 31.00
Men’s Skateboard Park予選
1. Keegan Palmer (AUS) 83.66
2. Cory Juneau (USA) 79.66
3. Gavin Bottger (USA) 78.00
4. Augusto Aiko (BRA) 77.66
5. Alex Sorgente (USA) 76.33
6. Kieran Woolley (AUS) 75.66
7. Liam Pace (USA) 74.66
8. Trey Wood (USA) 74.33
9. Hampus Winberg (SWE) 73.00
10. Oskar Rozenberg (SWE) 64.00
11. Issei Sakurai (JPN) 62.33
12. Tate Carew (USA) 60.33
13. Kensuke Sasaoka (JPN) 53.66
14. Tom Schaar (USA) 53.66
15. Yuro Nagahara (JPN) 49.00
16. Keefer Wilson (AUS) 41.33
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skateバートとパークスタイルの二刀流で日本の新たな時代を切り拓く。世界初の新技「雷神(RAIZIN)」とは?今注目の若手スケートボーダー猪又湊哉インタビュー2025.06.17昨年のパリオリンピックでの日本人選手たちの大活躍がまだ記憶に新しい「スケートボード・パーク種目」と、世界最大のアクションスポーツの祭典「X Games」の花形種目で世界最高難度トリックを有する日本人選手が多いことから今大きな注目が集まっている「スケートボード・バート種目」。この両種目の二刀流で世界最高峰を舞台に様々な快挙を残しており、3年後のロサンゼルスオリンピックでの大活躍も期待されている現在15歳の若手日本人ライダーがいる。 それが「X Games」のバート種目銀メダリストであり、先日のイタリア・ローマで行われたロサンゼルスオリンピック選考レースの第1戦目となった「WST WORLD CUP ROME 2025」のパーク種目で初決勝5位という結果を残した猪又湊哉選手だ。そんな国内外での活躍が著しい彼だが、今年新たな快挙を成し遂げた。それがバートでメイクした世界初の新技「バックサイドバリアル540 to ハンドバリアルステイルフィッシュグラブ」だ。彼はこの新技に「雷神(RAIZIN)」と名付け自身のシグネチャートリックとして今シーズンを戦っていく。 今回は今大注目が集まっている猪又選手にインタビュー。世界初メイクとなった新技習得の裏側をはじめ、彼がスケートボードを始めたきっかけから世界最高峰で結果を残せるその強さの秘訣、そして日本のスケート界の若き風雲児である彼の今後の目標と夢について聞いた。猪又湊哉(いのまた・そうや) 以下: S 世界初メイクの新技。「雷神(RAIZIN)」と名付けられた世界を驚かすこのトリック習得の背景とは View this post on Instagram A post shared by soya inomata (@soya_inomata) ― 今回メイクした新技「バックサイドバリアル540 to ハンドバリアルステイルフィッシュグラブ」を習得しようとした経緯を聞かせてください。S:今後もっと自分のライディングのレベルを上げていくために、元々メイクできていた「バリアルフリップ540」を上回る難易度のトリックを習得したかったのと、あと誰もやってない技にも挑戦してみたいという思いから自分の得意な動きを派生したこのトリックを選びました。 ― ちなみにこの新技についてはどのようにインスピレーションを得たのでしょうか?S:この新技は自分で思い付いてチャレンジしました。自分の普段のライディングがベースになっているので、自分の持ち技をやっていく中で今回の新技もメイクできそうだなと思ったので挑戦し始めました。何度も練習してなんとかメイクできるようになっていきました。 ― 実際にこの新技を習得するために苦労した部分はありますか?S:正直、まだいつでもメイクできるほどマスターできているわけではないので、これからもっと練習してメイク率や完成度を上げていかないといけないのですが、バリアルフリップ540した後にステイルフィッシュグラブに持ちかえる部分が結構怖くて、その恐怖心を克服するメンタルを持つためにもこのトリックにトライする時はずっと集中して滑っていました。なので習得するまでは特に集中力を切らさないことが苦労した部分で、新技にトライする上で大事なことだなと学びました。 ― ちなみにこのトリックを習得するのにどれくらい時間がかかりましたか? S:実際に練習してメイクするまでにかかったのは合計3日間くらいです。元々この新技を思いついたのは、自分がバリアルフリップ540をした時にボードの回転が速くなってしまうことがきっかけで、結構勝手に回りすぎてしまったので、その時にこの新技ができるんじゃないかってふと思いました。この感覚を秩父スケートパークのバーチカルで練習していた時に気づいたんですが、その日と同じ週に大会があって大会の練習がメインだったので、新技の練習は秩父にいる2日間くらいの間で少しだけやって、それから大会が終わって結構時間も空いた頃に「あの新技乗りたいな!」と思ったので、もう1日丸々新技の練習だけをしてなんとか初メイクできた感じです。 ― 最初に練習した2日間からトリックをメイクしたその1日までしばらく時間が空いたとのことですが、その間に自分のライディングの分析もしましたか?S:かなり分析しましたね。最初の2日間の時は少ししか練習してなかったのもありますが、結構体も回りすぎてバランスを制御できていなかったので、回転する時に肩を回しすぎないようにしたりと練習の動画を見返しながら分析していました。その中でこうした方が良いなという修正点を反映させて、その後の1日の練習の中で落とし込んで何度もチャレンジしたらメイクすることができました。 ― また今回の新技は世界初ということで「雷神(RAIZIN)」と名付けるという話を耳にしました。この名前を選んだ由来はありますか?S:はい。元々普段から秩父神社のお守りをずっと付けて遠征をしているのですが、その神社で祀られている神様が雷神様で、この新技をメイクできたのもその神社の近くにある秩父スケートパークだったのが理由の一つと、あとこのトリックで「雷が打たれたような衝撃」を与えたいという思いも含めて「雷神(RAIZIN)」という名前に決めました。 世界的なレジェンドライダーのトニー・ホークに憧れた幼少時代。今は彼と連絡を取り合う仲へ。スケートボードを始めたきっかけとは ― スケートボードを始めた経緯を聞かせてください。S:小学生の頃に、鵠沼スケートパークで開催された「SHONAN OPEN」というイベントで開かれていたスケートボードの無料体験会がきっかけで始めました。当時から鵠沼スケートパークに遊びにいくことが多かったので、パークにあった大きなランプを滑っている子たちに魅力を感じて、自分も同じように滑れるようになりたいと思いたくさん練習していく中で、上手くなっていったので自然と大会にも出始めるようになりました。 ― 猪又選手が引き込まれていったこのスケートボードの魅力とは何だと思いますか?S:スケートボードの魅力は、年齢や性別関係なくみんなで滑ったり、新しいトリックができた時にお互いが喜びを分かち合えて楽しめることだと思っていて、パークスタイルもバートもちろんストリートもそうですけどスケートボード1本で同じ喜びをみんなで共有できるところがスケートボードの魅力だと思います。 ― ちなみに猪又選手が影響を受けたスケートボーダーがいたら聞かせてください。S:影響を受けたライダーはトニー・ホークですね。自分が小学3年生くらいの時に昔のムラサキパーク東京で行われたLAKAIのイベントにトニー・ホークが来ていて、その中で彼の滑りに見て感動したというか魅了されました。今でも彼は僕が好きなスタイルを体現していて、特に尊敬しているライダーの一人です。 ― 今回の新技の「雷神(RAIZIN)」という名前を決める上でも、実際にトニー・ホークにも相談されたようですね。 S:はい。世界初の新技に自分で名前を付けているライダーたちもいるので、今回の僕の新技も「自分が世界で初めてメイクした技だからオリジナルの名前を付けてもいいのかな?」ってトニーに相談しました。そうしたら「ソーヤが世界で初めてメイクしたトリックなら付けていいと思うよ」って言ってくれたのでとても嬉しかったですし、この「雷神(RAIZIN)」という名前を付けることにしました。 どんな大会でもプレッシャーに負けないようにトリックの完成度にこだわり続ける。猪又湊哉の強さの秘訣とは ― 普段はどのようなことを意識しながら練習していますか?S:普段から大会の時のプレッシャーをイメージして練習しています。実際の大会のように指定のフォーマットに沿って決められた時間の中でライディングしてみたり、自分が大会で出したい技に関してはセクションによってメイクできるものが変わってくるので、メイク率や完成度を上げられるように特定のトリックに集中して練習したりもしています。 ― 常に大会を意識して練習されているとのことですが、大会前のルーティンや大会に良い状態で挑むためにしていることはありますか?S:大会前はテンションをあげるために結構ヒップホップ系の音楽を聞くことが多いですね。あとは普段からいつも同じネックレスをつけていて、自分のお守りみたいなものなので大会の時も忘れずにつけるようにしています。 ― ちなみにライダーによっては大会前は話しかけて欲しくない人もいるかと思いますが、猪又選手はどういうタイプですか?S:僕は集中しようとして音楽だけを聴いているとどんどん緊張してきてしまうタイプなので、むしろ他のライダーたちと結構たくさんコミュニケーションを取りながら、みんなでおもしろい話をしたりして緊張をほぐすようにしています(笑) ― そんな猪又選手の得意なライティングやトリックについても教えてもらえますか?S:バートとパークスタイルのどちらもですが、ステイルフィッシュグラブのひねりのスタイルとかエアーの高さは自分のスタイルで強みだと思っています。トリックという面では自分が回転したりボードを回したりするのも得意としている部分です。 ― バートとパークスタイルの二刀流で国内外の大会を転戦されていますがこの二種目でどんな違いがありますか?S:違いで言うと、バートはどこのパークもアールの形が大体決まっていて同じような形状なのでできるトリックも結構たくさんあるんですが、パークスタイルはパークによってアールの形とかセクションが違うので、本当にパーク次第でトリックセレクションが変わってきますね。 ― 最近は世界でも強さを見せている猪又選手ですが、逆に今まで負けた経験から学んだことにはどんなことがありますか?S:やっぱり負けた悔しさをバネにして練習することですかね。自分が勝つために全力を尽くして挑んだ大会で負けることの悔しさは本当に言葉にできないものがあるので、それを原動力に負けた原因を分析しながらもっと練習に励むようにしています。 ― また競技を続けていく上では応援してくれる人たちの存在も大きいと思います。猪又選手にとってサポーターはどういう存在ですか?S:本当に大切な存在で、家族や仲間の応援とかスポンサーさんのサポートのおかげで自分はスケートボードを続けられているので本当に感謝しています。特に父親はずっと自分のライディングを見てきてくれているので、大会の時はトリックセレクションの変更だったり、その時調子が悪かった所をどう変えたらいいのかをよく相談しています。結構色々な意見を言ってくれるので、色々試してみてどれがその時の自分に一番合ってるかみたいなことを一緒にチューニングできるので大切な存在です。 X GamesやWSTといった世界最高峰の舞台に戦いの場を移した今、肌で感じているネクストステップ ― バートとパークスタイルの両方で世界のトップ選手と戦う中で感じていることはありますか?S:本当に海外のライダーはみんなエアーが高くて全体的にスキルが高いことはもちろんですが、選手たちがみんな楽しんでいるところがやっぱり印象的です。もちろん日本のみんなも彼らと同じくらい楽しんでいますが、海外のライダーはみんなレベルが高くて余裕があるので、その彼らの雰囲気に自分の気分も上がるというか、このトップライダーたちと一緒に滑れることがすごく楽しいといつも感じています。 ― 海外転戦する中で感じた日本と世界で違う部分を聞かせてください。S:海外はとにかくパークの数が多くて、どのパークも規模が大きい上に無料で開放されているところも結構多かったりするのでライダーにとってすごくありがたいですね。海外遠征中は大会のパーク以外にも近くにある色々なパークを気軽に行ったり来たりできるのも楽しいです。 ― そんな海外遠征で経験した猪又選手が個人的に驚いたことも聞かせてください。S:初めてアメリカ行った時にロサンゼルスのベニスビーチでスケートをしていたのですが、ウィードの匂いが結構きつくてスケートに集中できなかったことと、アルゼンチンでホテルに泊まっていたら夜に外で銃声が聞こえたのが印象的な出来事です。日本では絶対に遭遇しないことなので驚きました。。汗 ― 今後世界で戦っていくために今の自分に必要だと感じていることがあれば教えてください。S:必要なところはやっぱりパワーですかね。もっとパンピングでしっかり漕いで、高く飛ぶっていうところが世界と比べると日本人ライダーは欠けていると思っていて、その力が自分にも必要だと強く感じています。 ― パワーが大事ということですが、普段からフィジカルトレーニング等もされているのでしょうか?S:実際に滑ってパンピングしていたら結構パワーも付くとは思いますし、もちろん脚力がないと話にならない感じはありますが、最近海外の選手では上半身がしっかりしてるライダーの方がもっとパワーがあるなと感じているので、自分も少しだけ上半身のトレーニングを始めました。 まず目指すはロサンゼルスオリンピックでのメダル獲得。今後の目標と将来なりたいスケーター像 ― 今シーズンが始まり、先日のWSTワールドカップではパークスタイルでトップ5と幸先良いスタートを切りましたが、今後の目標を聞かせてください。S:今シーズンの目標は世界選手権ではパークスタイルでトップ8以内に入ることで、 「X Games」では大阪とソルトレイクシティの両方に出場するのでどちらでもバートでメダルを取りたいです。あとはトニーホークが主催しているバートの大会の「Vert Alert」があるのでそこでもメダルを取りたいと思っています。 ― 今週末にはその「X Games Osaka 2025」がありますね。メダル獲得以外に注目してほしい部分はありますか?もしかして新技が見られたり?S:そうですね。今回の新技もやると思いますし、とにかく高く飛ぶところを注目して観てもらいたいです! ― ちなみに次にメイクしたい新技って既にあったりしますか?S:実はやりたい技はもう数えられないくらいたくさんあるんですけど、目先にある目標というか、今メイクしたい技はまだ思い浮かんでいないので、また決まったらメイクして見せます。それまで楽しみにしていてください。 ― また3年後に迎えるロサンゼルスオリンピックに向けても意気込みを聞かせてください。S:オリンピックはずっと自分がスケートボードを始めた頃からの夢なので、絶対その舞台に立ってメダルを取りたいです。今オリンピックのことしか考えられないくらい力を入れて練習にも取り組んでいるので、まずは選考に関わる大会ではしっかり結果を残して出場権を獲得できるように頑張ります。 ― 将来目指しているスケーター像はありますか?S:ずっとカッコいいスケーターであり続けたいです。トニー・ホークみたいに何歳になってもバチバチに滑っていたいですし、日本のスケーターでも色々なビデオを残していたり、イベントでかましているスケーターも見ていてカッコいいと思うのでそういうスタイルが特徴的なカッコいいスケーターになりたいです。 ― 最後に猪又選手にとってスケートボードとは何でしょうか?S:スケートボードは大切で隣にいなくてはいけない相棒みたいな存在ですね。 猪又湊哉プロフィール 2009年10月16日生まれ。神奈川県茅ヶ崎市出身のスケーター。7歳からスケートボードを始めると、スケートボードの魅力にはまり毎日練習を重ねて国内の大会に出場するようになる。2021年に出場した「NIKE SB NEWTYPE JAMVERTICAL」での優勝をはじめ、同年に「全日本選手権大会」で2位、2022年に「JSFバーチカルコンテスト東京」にて優勝とバートとパークスタイル両方で国内の主要大会にて数々の好成績を残すようになる。2024年には「X Games Ventura 2024」にバート種目の招待選手として呼ばれるとルーキーイヤーながらベストトリックで銀メダル。その後の「X Games Chiba 2024」ではランで銀メダル・ベストトリックで銅メダルとバート界を驚かす好成績を残す。一方パークスタイルでは同年の「マイナビスケートボード日本選手権」にて優勝を収めると、先日2025年6月に出場したワールドカップの「WST Rome」にて初めて決勝に進出し5位に。今年はバートにて世界初の新技「雷神(RAIZIN): バックサイドバリアル540 to ハンドバリアルステイルフィッシュグラブ」とメイクし、実力とスタイル共に世界から今最も注目されているライダーの一人である猪又は2028年ロサンゼルスオリンピックで日本人男子選手初のパーク種目メダル獲得を目指す。スポンサーはFeelings、 Powell Peralta、 187 Killer Pads、 Bones Bearings、 Protec。
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snow【TOKIOインカラミ所属会見】スノーボード部に長谷川帝勝と荻原大翔の所属が決定!2025.06.13国内外で展開する一流ヘアケアブランド「TOKIOインカラミ」を有するイフイング株式会社は2025年6月13日(金)に都内で会見を開き、同社の「TOKIOインカラミ」スノーボード部で新たに長谷川帝勝選手と荻原大翔選手の2名と所属契約を結んだと発表した。 なお「TOKIOインカラミ」スノーボード部は平野歩夢や村瀬心椛といった世界王者経験を持つトップライダーを筆頭に、平野海祝、村瀬由徠、清水さら、工藤璃星など世界最高峰で活躍するトップ選手の面々が所属するドリームチーム。 そのメンバーに加えて、ビッグエアとスロープスタイルにて世界大会優勝経験を持ち、来年2026年のミラノ・コルティナ五輪での金メダルも期待される今特に勢いに乗っている長谷川帝勝と荻原大翔の2名の所属が決まり「TOKIOインカラミ」スノーボード部は新たに8名体制で進化を遂げる。 下記は今回の記者会見で語られた両選手とイフイング株式会社代表取締役社長の冬廣應尚氏のコメントをまとめたものだ。 冬廣社長、新加入選手の2名に「金メダル」への強い期待を示す 冬廣社長は会見冒頭で「このスノーボード界で日本人選手たちは世界を席巻していて、その中心にいるのが長谷川選手と荻原選手です。」と述べると、「先月、弊社スノーボード部所属の選手たちが1年間の活動報告に来てくれたのですが、その時に来シーズンの話になりました。お二人も言ってくれましたけども、全員が口を揃えてオリンピックで金メダルを獲得すると言うので、本来であれば最高のパフォーマンスを出してくださいと期待するのが良いのかもしれませんが、今回に関しては全員望むオリンピックでの金メダルを取って欲しいなという期待を持っております。」と控えめながら選手たちの背中を押す強い期待の言葉を述べた。 長谷川帝勝・荻原大翔の両名、ミラノ・コルティナオリンピックでの金メダル獲得を誓う 長谷川帝勝は、平野歩夢選手をはじめとする他のスノーボード選手がTOKIOインカラミに所属していることを元々知っており、自身もその一員として加わることができてとても嬉しいと話すと、来年のオリンピックシーズンに向けて、モチベーションを維持し続けることの難しさを認識しつつも、「自分の滑りをいつも通りずっとどの大会でも出し続けること」が大切だと語った。そして「オリンピックではスロープスタイルとビッグエア両方で金メダルを取り、冬廣社長にしっかりメダルをかけてあげたい」と意気込みを表明。「ミラノ・コルティナオリンピックは俺が主役になってやる」と話し、彼の持つ強い自信を見せた。 荻原大翔もTOKIOインカラミに自身もサポートされると聞いた時は驚きと嬉しさを感じたと話す。荻原は長谷川と同種目であり、隣で強気に思いを話す長谷川に少し苦笑いを浮かべながらも、オリンピックでは彼も「僕もスロープスタイルとビッグエア、どちらも金メダルを目指しています。帝勝が言ってましたが、俺が代わりに冬廣社長に金メダルをかけてあげたいです。」と決意を語り会場を沸かせると、長谷川とは小学4年生の頃からの友人でかつライバル関係である二人の絆の深さを感じさせた一コマだった。 唯一無二のトリックを有する二人の今後の挑戦 両選手はそれぞれ誰にもできない唯一無二の技を持っているがで知られている。長谷川は2023年9月に世界で初めて「バックサイド・フロントサイド・キャブ・スイッチバックサイドの4方向すべてで5回転半(1800)の技」を成功させた。来シーズンに向けては、ビッグエアでは6回転やそれ以上の回転技が求められると話し、スロープスタイルではスノーボードの総合的な部分が評価されるため、ジブや3D系の回転技が必要になると述べ、それらをしっかり磨いていきたいと語った。 一方、荻原は今年2025年のX Games Aspenで6回転半のトリックである「バックサイド2340」を世界で初めて成功させたことで国内外から注目を集めている。来年のミラノ・コルティナオリンピックのビッグエアでは、このバックサイド2340をしっかり出したいと意欲を見せると、さらに「まだいつになるかわからないが、7回転半(2700)はいつかやりたい」と話し、回転力では誰にも負けないように長所を活かしたいと今後の目標を語った。 両選手が考える今後のスノーボード界の盛り上げ方 日本のスノーボード界の現状について、長谷川は正直なところ大谷翔平選手が出てきた野球に比べると比べ物にならないほどまだまだ注目度が低いと認識しつつ、「俺がオリンピックで勝てば勝手に注目も集まるし、スノーボードというものがもっと国内に広まっていく」と、自身の活躍が業界の盛り上げに繋がると自分自身に喝を入れながら積極的な考えを示した。 荻原もスノーボードの中で特にスロープスタイルとビッグエアの認知度が低いと感じており、周りの友人にスノーボードを聞くと平野歩夢選手の金メダル獲得が印象的だったハーフパイプばかりが連想されると話、自身の金メダル獲得によって「一気にスロープスタイルとビッグエアを世間に広めたい」と、その思いを語った。 TOKIOインカラミが託す所属アスリートへの想い 冬廣社長は「TOKIOインカラミは日本の最高レベルの商品や技術、教育を世界に発信し、世界の美を変えていくというコンセプトを掲げており、所属選手をサポートする背景には、日本のアスリートが持つ実力や才能を世界で見せつけてほしいという思いがある」と会社のビジョンとの共通点を強調した。今回長谷川帝勝と荻原大翔を迎えてさらに強靭なチームとなった「TOKIOインカラミ」スノーボード部。次のシーズンでは所属選手たちが世界中で大活躍し、ミラノ・コルティナオリンピックでのメダル獲得を日本にもたらしてくれることを期待したい。 長谷川帝勝プロフィール 2005年10月23日生まれ。愛知県岩倉市出身。4歳からスノーボードを始め、8歳で競技デビューを果たした。ジュニア時代から注目の若手選手として頭角を現し、2021年のジュニア世界選手権ではビッグエア種目で優勝を収めた。さらに2023年の世界選手権のビッグエア種目で日本人初の金メダルを獲得。同年のジュニア世界選手権ではビッグエアとスロープスタイルの両種目で優勝するなど、国際舞台での実力を証明した。2024年X Gamesビッグエア種目では他を寄せ付けない圧倒的な滑りで優勝。2025年W杯種目別総合優勝(ビッグエア種目)、オーバーオール総合優勝を果たしており安定的な強さを発揮している。長谷川選手の特筆すべき点は、2023年9月に世界で初めてバックサイド・フロントサイ ド・キャブ・スイッチバックサイド4方向すべてで5回転半の技を成功させ、この偉業はスノーボード界に大きな衝撃をもたらした。2026年ミラノ・コルティナ五輪に向けては「出るからには金メダルを目指す」と強く意気込む日本の若きニューリーダー。 荻原大翔プロフィール 2005年7月19日生まれ。茨城県牛久市出身。両親の影響で3歳からスノーボードを始め、幼少期からその才能を開花させた。 9歳の時にバックサイド1080(3回転)を成功させた映像が話題となり注目を集めた。 その後、12歳という若さでプロ資格を取得し、国内外の大会で研鑽を積む。そして2023年ワールドカップ・ビッグエアで初優勝を果たすと、2024-25シーズンでは大きく飛躍し、2024年ワールドカップにて通算2勝目を上げ、さらには2025年X Gamesビッグエアではコンテスト史上初となるバックサイド2340(6回転半)を成功させて初優勝を成し遂げた。2026年ミラノ・コルティナ五輪では金メダル獲得を目標に掲げ、長谷川とともに頂点を目指す。
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dance10周年を迎えて過去最大規模に!青森・弘前発!日本最大級のダンス+カルチャーイベント「SHIROFES.2025」の全コンテンツを紹介!2025.06.04「SHIROFES.」は青森県・弘前市で2016年から毎年開催されているダンスバトルをメインとした弘前市を代表するダンスとカルチャーの複合イベント。毎年全国から著名なダンサーや大勢の観客が集っては大いに賑わい、地元観光の一手を担っている弘前市に必要不可欠なイベントだ。そして今年10周年を迎える「SHIROFES.2025」はコンテンツの数もイベントサイズも過去最大規模にスケールアップし、2025年6月27日(金)〜29日(日)の3日間にわたり、昨年同様に青森県弘前市にある弘前公園内にて開催される。弘前公園は、弘前城がシンボルの東京ドーム10個分以上の広さがある公園。歴史と文化を学べる貴重な文化財として公園全体を通して様々な見どころがあり、年中様々なイベントが開催されるなど、1日を通して老若男女が楽しめるスポットとして例年全国から観光客が訪れることで知られている。今年もこの歴史的な建造物を含む、見どころ満載の自然溢れる公園内に「SHIROFES.」がコンテンツとステージ数を増やして開催し、10周年の記念すべき3日間を参加者全員で祝う。ダンス好きやフェス好きにはたまらない本イベントの豪華すぎるコンテンツをまとめて紹介! 「SHIROFES.2025」のコンテンツはこちら!全7項目をチェック! ①豪華ダンサーが集う11種のダンスバトル SHIROFES.と言ったらやっぱりダンスバトル!今回も様々なバトルが開催され、それぞれのジャンルにてナンバーワンを決定する。さらに今大会ではイベント初のALL STYLE CREW BATTLE「G-COAT」が追加され全11バトルに。SHIROFES.ならではの普段見ることができない混合チームのバトルが観られるチャンス!終日繰り広げられる様々なバトルに目が離せない!なお今回はPOPPIN’ 1ON1 「SAMURAI」のトーナメントを除く、ほとんどのバトルが全天候型の屋内で行われるため、観覧にはチケットが必要になるのでダンスファンの皆さまは是非プレイガイドサイトからチェックして欲しい! 下記は豪華バトルMC陣を筆頭にそれぞれ年齢別やカテゴリー別に行われる各バトルの詳細だ。 バトル全体MC:CRUDE、GUCCHON、KENTARAW、MC SUV、TK、プラチナポーク ・POPPIN’ 1ON1 「SAMURAI」カテゴリー:POPPIN’(OPEN・FEMALE・Global Edition)(男女国籍問わず参加可能)ジャッジ:Poppin’J、Boogie Frantick、KEI、KITE、YUKIDJ:Satoci Enomotion ・BREAKIN’ 1ON1 <U15>「THE JAM」カテゴリー:BREAKIN’ 1on1 (男女国籍問わず15歳以下が参加可能)ジャッジ:NORI、TAISUKE、WUTA、MiMz、KATSU ONE DJ:GABAWASH ・BREAKIN’ 1ON1 「ON THE BEAT」カテゴリー:BREAKIN’ 1on1(男女国籍問わず参加可能)ジャッジ:NORI、TAISUKE、WUTA、MiMz、KATSU ONEDJ: GABAWASH ・HIP HOP 1ON1「DO OR DIE」カテゴリー:HIP HOP 1on1 (性別年齢国籍不問)ジャッジ:Yusei、TATSUKI、KATO、Atsuki、HONGOUDJ:DJ OBA ・LOCKIN’ 1ON1「EVERYBODY’S UP!!」カテゴリー:LOCKIN’ 1on1 (性別年齢国籍不問)ジャッジ:POG、TONY GOGO、福助、HANA、SORIDJ:3104st ・HOUSE 1ON1「OPEN YOUR EYES」カテゴリー:HOUSE 1on1 (性別年齢国籍不問)ジャッジ:PInO、HIRO、TAKESABURO、TAIKI、HARUDJ:OHISHI ・WAACKIN' 1ON1「MIYABI」カテゴリー:WAACKIN’ 1on1 (性別年齢国籍不問)ジャッジ:Si4、Mizuki Flamingo、RYO-TA、ryj.、MIKIDJ:DJ MAR SKI ・ALL STYLE 2ON2「DEADLY DUO」カテゴリー:ALL STYLE 2on2 (性別年齢国籍不問)ジャッジ:KOOJI、ATZO、TheRetro、Yasmin、KEIN、KYOGO、LOCO YOKODJ:辰 ・KIDS ALL STYLE 1ON1 BATTLE 「NINJA」カテゴリー:KIDS ALL STYLE 1on1– Under 10 division (男女国籍問わず大会当日に10歳以下が参加可能)– Under 15 division (男女国籍問わず大会当日に15歳以下が参加可能)*Wエントリー可です。ジャッジ:GEN ROC、Yu-mah、RINKA、THE D Soraki、Aoi、SHOW-GO、MEI、BUMMEIDJ:辰 ・OVER18 COLLEGE ALL STYLE 1ON1 BATTLE「ROOKIE」カテゴリー:OVER18 COLLEGE ALL STYLE 1on1(男女国籍問わず、18歳以上の学生が参加可能)*高校生は不可ジャッジ:BOXER、Boo、KAZANE、YUUSHIN、METH、Takuya、SEAN、バファリンDJ:3104st ・ALL STYLE CREW BATTLE 「G-COAT」カテゴリー:ALL STYLE CREW BATTLE (性別年齢国籍不問、3名以上15名未満で出場可)ジャッジ:Teddy Dan、KAZU、LEO、MITSU、YASS、MOCCHIN、P-STAR、RYUZYDJ:WANI、DJ BLAZE新たな注目ポイント:今回初開催のALL STYLE CREW BATTLE「G-COAT」。初代王者に輝くCREWはどこになるのか? ②トップパフォーマーによるパフォーマンス 全国から国内外で活躍するプロダンサーやダンスクルーをはじめ、フリースタイルボーラーなど様々なトップパフォーマーが大集結。10周年を記念して過去最多のショーケースが用意され、世界水準のパフォーマンスを通して観客を沸かせる。 シーンを長年牽引してきたトップパフォーマーたちから、最近飛ぶ鳥を落とす勢いでSNS上や各イベントで話題のダンサーたちなどダンスカルチャー好きなら誰もが知っている豪華な面々が勢揃い。是非この貴重な機会を見逃すな。 出演者:Boo&SHOW-GO、BUG!? 、Co-thkoo、D'oam(Dance Of Artistic Movers)、D&F、ebony(YOSHIE+LEE+MEDUSA)、FULLCAST RAISERZ(KTR aka Jr Twiggz+KILLA TWIGGZ)、GRYSOURCE、IB6side(バファリン+Aoi)、KOOJI&FUKUSUKE、Let’s Boogie、METH&HONGOU、MiMz&Yasmin、MONOLITH、Novel Nextus、Reray、S.kitchen、Teddy Dan&KATO、WATER BOYz(Gucchon+PInO+Boo+Yacheemi)、WAVE FAM JAPAN(ATZO+KEI+P-STAR)、YOSHIE&THE D Soraki、Yu-mah&Yacheemi、Yusei&TATSUKI、BOXER(ソロショー)、HARIBOW ③プロダンサーによるワークショップ SHIROFES.といえば、やっぱり出演ダンサーによるダンスワークショップは外せない!昨年ありがたいことに参加者から大好評だったこともあり、今年はなんと開催するクラス数が2倍にパワーアップ! しかも、講師を務めるのは各ジャンルで国内外を飛び回っている実力派ダンサーたちばかり。そんな豪華メンバーと一緒に、ダンス未経験者からプロを目指す人まで、50人以上が集まってワイワイ楽しめるのがこのワークショップの魅力。 「興味はあるけど、普段のレッスンはちょっと敷居が高くて…」という人こそ、気軽に参加できるこの機会をお見逃しなく!会場内の開放的な空間でどんな人でも気軽に参加できるので、家族や友達と一緒に楽しむコンテンツとしても◎ ダンスに興味がある人なら誰でもOK。みんなウェルカムな空気感でご参加お待ちしています!*ワークショップ参加にはチケットが必要になります。詳しくは記事最下部のプレイガイドを参照ください。 ダンスワークショップ講師名:【6/24(火)開催】KYOKA @FUNKY STADIUM CStudio【6/27(金)開催】YOSHIE & THE D SoraKi、Yusei / Atsuki / HONGOU、IB6side (バファリン+Aoi)、HANA&Yasmin、Novel Nextus、WAVE FAM JAPAN (ATZO+KEI+P-STAR)【6/28(土)開催】KATSU ONE / WUTA / NORI【6/29(日)開催】FULLCAST RAISERZ : KTR aka Jr Twiggz / KILLA TWIGGZ、黒須洋嗣、JUNNA、Boogie Frantick ④アーティストによる音楽ライブ ダンスパフォーマンスもさることながら、それ以外にもご当地ならではのアーティストたちが多数出演するこの音楽ライブ。青森県を代表する人気アイドルから伝統楽器奏者など幅広いアーティストたちが織りなす青森の魅力が詰まった生演奏のグルーヴに身をまかせよう。 出演アーティスト名(6月4日現在):りんご娘、ジョナゴールド、ライスボール、アルプスおとめ、クローバー(from リーフ)、creeps、KAZZ、渋谷和生 and more. 毎年SHIROFES.の風物詩として親しまれている「DJ TIME」が、今年も3日間にわたり終日開催。ジャンルや世代を超えて、出演者も観客も垣根なく、音楽とともに語らい、踊り、笑い合う。そんな心地よいひとときが広がる時間。お気に入りのドリンクを片手に、リズムに身をゆだねながら、SHIROFES.ならではの非日常の空気を全身で感じて欲しい。GUEST LIVE(6月4日現在):Olive OilライブDJ(6月4日現在):QUROVER、MAR SKI、D.I.K.、3104st、KAZMA、BLYS、OZORA、STO、MOTOYAMA、shinta、magistery、randyranzy、Coohey、SUI、Lachi、BLAZE ⑤今年も帰ってくる人気コンテンツ「エアー遊具」 そして今年も昨年好評だったSHIROFES.とコラボした巨大なエアー遊具も登場!SHIROFES.と「ふわふわ遊具」を通して遊び場を提供しているASOVIVAがコラボして、今年は更にパワーアップしたふわふわ遊具エリアを開設!踊って、観て、遊んで、全身で楽しんでほしい。 ⑥全21店舗が軒を連ねるフードエリア 青空の下、緑に囲まれた会場内には、約21店舗の多彩なフード&ドリンクブースがずらりと並ぶ。地元・弘前の名物グルメに舌鼓を打つもよし、冷たいドリンクを片手に芝生の上で一息つくもよし。陽の光を浴びながら、フェスの熱気とともに、お気に入りのメニューを見つける楽しみもこの場所ならでは。 ⑦お土産にオフィシャルグッズはいかが?ここでしか買えないアイテムが揃う「物販・グッズエリア」 今年もSHIROFES.オフィシャルグッズの販売コーナーが登場。ファンはもちろん、ダンサーや来場者の心をくすぐるラインナップをご用意。注目は、10周年を記念した限定デザインのTシャツとトートバッグ。手がけたのは、日本のブレイキンシーンを牽引するBBOYであり、デザイナー/クリエイターとしても高い評価を集めるTENPACHI。彼ならではのセンスが光るアイテムは、まさにこの瞬間だけの特別なデザインだ。SHIROFES.で過ごした熱い夏の記憶を、形にして持ち帰ろう。 SHIROFES.2025 ティザー動画 最後に 今回10周年を迎えるSHIROFES.2025は、これまで以上のスケールで過去最大規模の開催!地元・青森の方々はもちろん、全国から弘前観光とあわせて訪れる価値のある一大イベントとなっている。さらに今年は新たにステージが一つ追加されたことで屋外のフォレストステージでは昨年の約2倍の出演者によるパフォーマンスが実現し、ダンスバトルだけでなく、見応えたっぷりのショーケースやライブパフォーマンスも充実。ぜひご家族や仲間と一緒に、SHIROFES.ならではの“非日常”を体感しに来て欲しい。自然と音楽、そして人が織りなす、この夏だけの特別な体験を五感で味わおう。 なお、本日6月4日(水)よりSHIROFES.オリジナルグッズなどが抽選で15名に当たるSNSプレゼントキャンペーンを開催中!FINEPLAYもしくはSHIROFES.2025のInstagramアカウントをチェック!
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skate世界最高レベルのトリック一発勝負を制したのは!!「DeNA presents Spark ONE supported by ARKLEAGUE」スケートボード・ストリート種目2025.05.232025年5月17日(土)に「DeNA presents Spark ONE supported by ARKLEAGUE」 が神奈川県川崎市で開催された。今大会の会場は株式会社ディー・エヌ・エーが「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」の建設予定地である自動車教習所跡地を活用し運営するアーバンスポーツパーク「Kawasaki Spark」で行われ、BMXフラットランドの大会と共にスケートボードストリート種目の大会が、世界最高峰で戦うトップライダーたちを筆頭にトリックに定評のある幅広い年齢層で豪華なメンバーにより繰り広げられた。 photograph by Jason Halayko 今大会はジャムセッションでのベストトリック形式で予選なしの一発勝負で争われたのだが、大会当日は朝から夕方まで豪雨に見舞われ大会中止も予測されるほどの状況。しかしライダーたちの熱い思いと大会運営側の入念な雨対策が功を奏し、夕方から奇跡的に天気が回復すると、惜しくもMENS LOWクラスは中止となってしまったものの、優勝者100万円というビックな賞金を争うWOMENS HIとMENS HIは無事に開催。大会後半は多くの電灯によるナイター仕様も相まってセクションにスポットライトが当たる形で大会の盛り上げに一役買っている様子も見受けられた。 吉沢恋のトークショーの様子 photograph by Jason Halayko また大会前には特別トークショーとしてパリ五輪金メダリストの吉沢恋が登壇し、キッズスケーターや親御さんに向けて自身の練習やトリックについて、またパリ五輪での話など実際にメダルを見せながら語った。トークショー後には子どもたちにサインする時間も設けられ、大会に出場しない観覧客も体験しながら楽しめる時間が提供されていた。 なお本記事では入賞したトップ6のライダーの滑りを中心に当日大会の様子をお届けする。 大会レポート 【WOMENS HI】 WOMENS HI ジャムセッションの様子 photograph by Jason Halayko 今大会は全18名の出場者の中、2ヒートに分かれて各15分間のジャムセッションで戦いが繰り広げられた。なお今回は15分間のジャムセッションではあるものの、カウントされるのはベストトリック一つのみ。さらにそのベストトリックに対して3名のジャッジが付けたスコアの平均点が採用されるため、万が一ジャッジが誰か1人でもそのトリックを見ていなければカウントされないというシビアなフォーマットとなった。ジャムセッションという形式上、各ライダーが縦横無尽にコース上を行き来できる中で、ジャッジ陣にトリックを見てもらえるように絶妙なタイミングでのセクションへのドロップインや、またしっかりその場でベストトリックを決め切るスキルなどと複合的な要素が求められたが、一方でストリートらしさも垣間見れる展開だった。 吉沢恋 photograph by Jason Halayko そんな中で見事強さを見せて優勝し、賞金100万円を持ち帰ったのはパリ五輪金メダリストの吉沢恋。吉沢はプラクティスの時点から淡々とセクションに飛び込んでは、トリックを誰よりも多く練習している様子が見受けられたが、競技中もその姿勢は同様でとにかく数をこなしながら自分のベストトリックをチューニングしているようだった。その中でも彼女の代名詞の一つである「ビッグスピンフロントサイドブラントスライドショービットアウト」をはじめ数々のトリックメイクを成功させた。ジャッジがどのトリックをベストトリックとしてピックアップしたかは分からないが、8.8ptをマークし優勝を果たした。 伊藤美優 photograph by Jason Halayko 吉沢に続き準優勝に輝いたのは伊藤美優。伊藤はレッジを中心にスライド系の高難度トリックに挑戦。アップレッジとダウンレッジと様々な角度からトリックを決める中、ダウンレッジでの「フロントサイドブラントスライド」の完成度は高く見事なライディングを披露した。そんな伊藤にはベストトリックに8.4ptの評価が付き2位となった。 綿引愛留 photograph by Jason Halayko そして今回伊藤と同スコアとなったものの、ヘッドジャッジのスコアの差から3位となったのは若き才能の1人である綿引愛留。長身で長い手足から繰り出されるトリックの数々は世界トップレベルでも戦えるほどのレベルである中、彼女は今回独特なオリジナリティの高い玄人好みのトリックを見せる。レールからバンクの角にかける「バックサイドクルックドグラインドtoバックサイド50-50グラインド」を決めると会場を沸かした。今後が注目の若手ライダーの1人だ。 福田葵 photograph by Jason Halayko 続いて今回4位となったのはストリート・パーク・バーチカルの3刀流で活躍する福田葵。ライディングの随所にパークスタイルの動きが垣間見られる福田は、トランジションはもちろんトリック後のランディングの懐が深くストリートのライダーとは違う部分があるのが特徴的だった。特にハンドレールでの「ビッグスピンフロントサイドボードスライド」は見事だった。ジャッジはベストトリックを7.9ptを付けて4位となった。彼女の3刀流での今後の活躍にも期待したい。 織田夢海 photograph by Jason Halayko 5位に入ったのは世界選手権での優勝経験も持つ、日本が世界に誇るライダーの1人である織田夢海。織田はハンドレールを中心にトリックにトライ。見事な「フロントサイドブラントスライドショービットアウト」をメイクするも、自身の代名詞である「キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド」を時間内に決め切ることはできず、ベストトリックは7.7ptをマークした。 黒田希杏 photograph by Jason Halayko そして最後に6位になったのは綿引同様にストリート種目の若き有力株である黒田希杏。他のライダーがなかなかトライしないトリックから繰り出されるスタイリッシュなライディングが特徴的な彼女は、今大会で「フェイキーキャバレリアルキックフリップ」を決めるなど会場を沸かした。そんな彼女のベストトリックは7.5ptをマークし見事入賞して賞金を獲得した。 【MENS HI】 MENS HI ジャムセッションの様子 photograph by Jason Halayko 女子カテゴリーと同様に各15分間のジャムセッションで戦いが繰り広げられたMENS HIは、全21名が参加したこともあり、3ヒートに分かれると各々がベストトリックを決めるためにしのぎを削った。ただヒートが進行する中でライダーたちも前ヒートを見ながら学んでいるのか、各ライダーが阿吽の呼吸でテンポよくトリックにトライ。最終ヒートの頃には全員がジャッジに自分たちの表現を見てもらう最適なタイミングを掴んでいる様子も見られた。ただジャムセッションの中でベストトリックをメイクするのは簡単なことではなく、各ライダーがトリックメイクに苦戦する様子がとても印象的だった。その代わりトリックが決まった時の盛り上がりはとてつもなく、会場全体が歓声に包まれそのトリックメイクを称賛していた。 佐々木来夢 photograph by Jason Halayko そんな誰が勝っても全くおかしくない熾烈な戦いを制し、賞金100万円を持ち帰ったのは佐々木来夢。脱力感がありながらもその中に強いコアを感じられる彼のライディング。トリックセレクションも多くその中でもスイッチ180から繋がれる高難度トリックの精度はピカイチ。今回もダウンレッジで「スイッチフロントサイド180バックサイドクルックドグラインドノーリーキックフリップアウト」をはじめ数々の高難度トリックメイクを成功させた。彼のベストトリックには9 Clubの9.3ptの評価が付きベストトリックの猛者たちを抑えて見事優勝を果たした。 浦野建隼 photograph by Jason Halayko 佐々木に続き準優勝に輝いたのはこちらもトリックマスターの浦野建隼。浦野はレッジやハバセクションを中心に様々なトリックを織り交ぜた高難度トリックに挑戦。トリックが決まるたびに歓声が上がる彼のライディングだが、その中でもダウンレッジでの「インワードヒールフリップスイッチバックサイドノーズスライドキックフリップフェイキー」はMCやジャッジも驚かせるほどだった。そんな浦野にはベストトリックに9 Clubの9.1ptの評価が付き、わずかに佐々木には届かなかったが2位という結果となった。 そして今回佐々木と浦野に続き9 Clubである9.0ptをマークし、3位になったのは群馬出身の若手の下境瑠祈空。彼のライディングからはSOTY(Skateboarder of the Year)受賞経験のあるトップライダーのジェイミー・フォイらしさが感じられ、特に今回ダウンレッジでメイクした「フェイキーフロントサイドスイッチクルックドグラインドフェイキーフリップアウト」はジェイミーを彷彿とさせた。今後の更なる活躍が期待される注目の若手ライダーだ。 栗栖悠 photograph by Jason Halayko 続いて今回4位から6位までは8.8ptで同点となったものの、大会ルールで定められた「ヘッドジャッジのスコアが高い方が上位となる」という基準によって順位が振り分けられた。まず4位となったのは九州の雄である栗栖悠。ハイスピードかつ豪快なジャンプが特徴的な栗栖は、今回もダイナミックで目を惹くトリックを披露した。中央のセクションでの「レールオーバーバックサイド180レイトショービット」はバンク越えのフラット着地で会場を沸かせていた。 そして同点8.8ptで5位に入ったのは、スケートボードの聖地の一つである湘南出身でスイッチスタンス系のトリックに定評のあるトップライダーの坂本倭京。坂本はアップレッジやアップバンクtoレールを中心にトリックにトライ。その中でアップレッジを上がってメイクした「バックサイドノーズスライドビッグスピンヒールフリップアウト」は会場を盛り上げた。 最後、入賞圏内6位に滑り込んだのは、ぶっ飛んだ豪快なライディングの中に正確なボードさばきを見せるスタイラーの安倍来夢。今大会でも豪快なライディングを見せて会場を沸かした。その中でも「アーリーウープレールオーバーフロントサイドキックフリップ」はハイエアーから綺麗にバンクイン。その完成度の高さに歓声が上がった。ベストトリックのスコアは4位と5位と同じ8.8ptだったため実質上6位とは言えないレベルでまさにそれを象徴するライディングを見せてくれた。 大会結果 photograph by Jason Halayko WOMENS HI1位 吉沢 恋 / 8.8pt2位 伊藤 美優 / 8.4pt3位 綿引 愛留 / 8.4pt4位 福田 葵 / 7.9pt5位 織田 夢海 / 7.7pt6位 黒田 希杏 / 7.5pt*同ポイントの場合はヘッドジャッジのスコアが高い方が上位となる photograph by Jason Halayko MENS HI1位 佐々木 来夢 / 9.3pt2位 浦野 建隼 / 9.1pt3位 下境 瑠祈空 / 9.0pt4位 栗栖 悠 / 8.8pt5位 坂本 倭京 / 8.8pt6位 安倍 来夢 / 8.8pt*同ポイントの場合はヘッドジャッジのスコアが高い方が上位となる 最後に photograph by Jason Halayko 今大会を通して感じられたのは、ベストトリック一発だけがカウントされるジャムセッション形式というコンペティションとしては最近珍しいフォーマットだからこそ表現されたストリート感だ。各ヒートを通して、ライダーたちがメイクに苦戦していたトリックを次々と決めていく時間の盛り上がりはいつものコンペティションではなかなか見られない画だったと思う。また誰かがトリックを決めたことでその勢いが連鎖していくのもスケートボードならではのことで、お互いを称え合い切磋琢磨しながらレベルアップしていく様子も本質的な魅力を感じる部分だった。そして筆者からはライダーたちが勝ち負け関係なくこのジャムセッションの時間を楽しんでいるように見えた。 一方で、コンペティションの側面からは若手ライダーたちの成長を顕著に感じる大会でもあった。今大会の表彰台の面々を見てみると世界を舞台に活躍する日本代表ライダーたちはもちろんのこと、次世代の若手ライダーたちが彼らの牙城を崩すために上位に食い込む様子が垣間見れ、ベストトリックのレベルだけで言えば若手ライダーも十分に世界で戦える実力を持っていることを証明する結果となった。今後彼らがどのように成長して海外のトップライダーたちに肩を並べるのかにも期待して注目していきたい。 ロサンゼルスオリンピックに向けて歩む3年が注目されがちなコンペティションシーンだが、日本国内のスケートボードのレベルがどう進化していくのか、また日本代表以外のトップライダーや若手ライダーの活躍にもしっかり編集部として目を向けていきたいと思わされる大会だった。 「Spark ONE」大会概要 名称:Spark ONE(スパークワン)日程:*2025年5月17日(土) スケートボード・ストリート種目*2025年5月18日(土) BMXフラットランド種目*雨天によるスケジュール変更後場所:Kawasaki Spark内特設会場観覧料:無料主催:株式会社ディー・エヌ・エー協力:一般社団法人ARK LEAGUE協賛:不二サッシ株式会社、株式会社ムラサキスポーツ
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bmxX Games Osaka 2025への切符もかかった日本最高峰の戦いを制したのは「DeNA presents Spark ONE supported by ARKLEAGUE」BMXフラットランド種目2025.05.222025年5月17日(土)〜5月18日(日)に「DeNA presents Spark ONE supported by ARKLEAGUE」 が神奈川県川崎市で開催された。今大会の会場は株式会社ディー・エヌ・エーが「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」の建設予定地である自動車教習所跡地を活用し運営するアーバンスポーツパーク「Kawasaki Spark」で、BMXフラットランドとスケートボードストリートの大会が、世界最高峰で戦うトップライダーたちにより繰り広げられた。なおフラットランド種目ではMENS HIクラスにて内野洋平選手が、WOMENS HIクラスでは本村果鈴選手が優勝を果たした。 大会当日は朝から夕方まで豪雨に見舞われ大会中止も予測されるほどの状況。当初はスケートボードとBMX両種目共に17日の同日開催の予定だったが、急遽BMXフラットランドは翌日18日に延期。天候への心配を払拭した中で無事に大会は開催された。 photograph by Jason Halayko 今大会の競技フォーマットはジャムセッション方式で行われるベストトリック一発勝負。最大40秒間の中で決めたベストトリック1本が最終リザルトとして採用される形となりジャムセッションの中でいかに少ないトライでベストトリック1本を決め切れるのかが勝敗を分ける戦いとなった。さらにMENS HIとWOMENS HIの優勝者には賞金100万円。またMENS HIの優勝者には来月大阪で開催される「X Games Osaka 2025」の出場権が与えられるという過去に類を見ないビックなプライズが用意された一戦となった。なお本記事では入賞した選手たち上位3名にフォーカスして今大会を振り返る。 大会レポート MENS HI :悲願の優勝を勝ち取ったのは、BMXフラットランドシーンを牽引する「Ace of the World」内野洋平 男女ともに世界最高峰で活躍するトップライダーから次世代の注目選手、さらにはベテランライダーなど全国から実力者が集まり熱戦を繰り広げた今大会。MENS HIは計23名が出場し、5ヒートに分かれたジャムセッションの中で各々が自身のベストトリックにトライ。各ライダーがトリックメイクに大苦戦を強いられる中、高難度ルーティンを決めた内野洋平が久しぶりの優勝を果たし賞金100万円を勝ち取った。 優勝者:内野 洋平 内野洋平のライディング photograph by Jason Halayko 過去通算11度に渡り世界タイトルを獲得し、日本のBMXフラットランドが世界に名を轟かせるきっかけを生み出したパイオニアでもある内野洋平。近年では各大会でなかなか自分の思うようなルーティンを決めきれず優勝を逃すなど辛酸を舐める経験をしてきた彼は、今回バックスピンからのハーフバイクフリップからまたハーフバイクフリップで戻す高難度ルーティンを決めた。彼のベストトリックには8.1ptがマークされ見事優勝を果たす結果となった。今大会では自身が万全なコンディションで臨めていない中でのパフォーマンスであったが、来月大阪で行われる「X Games Osaka 2025」の招待選手である彼。次なる大舞台ではさらにハイレベルなルーティンを披露して自身初のX Games金メダルを獲得する姿が見られることを楽しみにしたい。 第2位:片桐 悠 片桐悠のライディング photograph by Jason Halayko 現在BMXフラットランド界最強とも呼ばれる世界最先端を突き進むトップライダーの片桐悠。今大会でも異次元のトリックセレクションにトライ。序盤ではなかなか自分の思うようにコンボをメイクできず苦戦を強いられるが、後半ではバイクを縦に跨ぐペダル軸のツーフットのバックワーズから体勢を変えながらも終始難しいペダル軸でのルーティンを展開。メイク後の彼の様子からは本来であればもういくつかトリックを組み込んだルーティンになる予定だったようにうかがえたが、それでも8.0ptをマークして2位となった。今月末には「FISE Montpellier」、来月には「X Games Osaka 2025」が控えており、既に出場権のある片桐がこれらの大会で今回メイクできなかったルーティンを披露してくれるのかに期待したい。 第3位:早川 起生 早川起生のライディング photograph by Jason Halayko リアトリックのスピンを中心に構成されるバリエーションの多いトリックが注目の早川起生。今回も彼の代名詞トリックでもある「サーカス」や「タイムマシーン」を発展させたオリジナルトリックを交え、難しい体勢から繰り出されるコンボを披露した。前半はかなりトリックメイクに苦戦を強いられていた彼だが、中盤から後半に掛けてルーティンを決めて3位入賞を果たし、さらに「X Games Osaka 2025」の出場権を既に獲得している内野と片桐を除く、トップ成績を収めたため早川が本大会の出場権を見事獲得した。 WOMENS HI :今年ほぼ負けなしの強さを見せている本村果鈴が優勝 MENS HIと同様に18日(日)に行われたWOMENS HIは計9名の2ヒートで争われ、トリックメイクに大苦戦を強いられる中、ハイレベルなトリック合戦を制した本村果鈴が優勝を果たした。 優勝者:本村 果鈴 本村果鈴のライディング photograph by Jason Halayko 国内はもちろんのこと海外でも好成績を残しており、BMXフラットランド界において世界最高レベルと言われる日本を代表する本村果鈴。ここ最近では出る大会負けなしと言っていいほど強さを見せている彼女は、今回も長い手足を活かした豪快なルーティンで見事なライディングを見せた。その中でも「ウィップラッシュ」を中心に構成したフロントトリックと細かな切り返し、そして最後にはX-upの状態でフィニッシュするといったハイレベルなルーティンを披露するなど、オリジナリティと高いテクニックが詰め込まれたライディングで5.9ptをマークし優勝。賞金100万円を勝ち取った。 第2位:高橋 七衣 高橋七衣のライディング photograph by Jason Halayko 2位に入ったのはBMXフラットランド強豪として知られている佐賀県出身の高橋七衣。他のライダーがトリックメイクに苦戦する中、自分のペースと間合いを上手く理解し順調にひとつひとつのルーティンを決めていく姿が特徴的だった彼女。フロントタイヤとリアタイヤを器用に使い分けるルーティンを展開し、その中でも細かく様々なバリエーションで繋いでいく構成は見事で、終盤の「ラードヤード」の姿勢からスイッチをしっかり決めきり会場を盛り上げた。彼女の安定した正確なルーティンメイクは今後他のライダーの脅威になっていくことだろう。 第3位:清宗 ゆい 清宗ゆいのライディング photograph by Jason Halayko ここ最近の大会では表彰台常連となってきている清宗ゆいが今大会で3位入賞。フロントトリックでのスピンや切り返しのレベルの高さが特徴的な彼女は、今回もバックスピンからのハーフパッカーの繋ぎなど難しいバランス感覚が要求されるトリックも見事にメイクし、今回強豪が揃う中で3位という結果を残した。今後はさらに高い順位を勝ち取って来ること間違いなしの注目のライダーだ。 大会結果 MENS HI photograph by Jason Halayko 優勝:内野 洋平 / 8.1pt2位:片桐 悠 / 8.0pt 3位:早川 起生 / 7.3pt4位:菱川 高虎 / 6.6pt 5位:志賀 勇也 / 5.9pt 6位:早川 結生 / 5.8pt WOMENS HI photograph by Jason Halayko 優勝:本村 果鈴 / 5.9pt2位:高橋 七衣 / 5.1pt 3位:清宗 ゆい / 4.5pt4位:田口 織帆 / 4.3pt 5位:宮嶋 歩菜/ 3.8pt 6位:吉村 想花 / 3.3pt MENS LOW photograph by Jason Halayko 優勝:田口 煌也 / 6.9pt2位:藤井 斗芭 / 6.7pt 3位:金本 龍弥 / 5.9pt 「Spark ONE」大会概要 名称:Spark ONE(スパークワン)日程:*2025年5月17日(土) スケートボード・ストリート種目*2025年5月18日(土) BMXフラットランド種目*雨天によるスケジュール変更後場所:Kawasaki Spark内特設会場観覧料:無料主催:株式会社ディー・エヌ・エー協力:一般社団法人ARK LEAGUE協賛:不二サッシ株式会社、株式会社ムラサキスポーツ