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surfマスターズから男女ファイナルまで。鴨川が見せた熱狂の4日間2025.12.142025年12月4日~5日にさわかみ S.LEAGUE 25-26 MASTERS TOUR 第2戦TRUST KAMOGAWA MASTERS、続く12月5日~7日にはさわかみ S.LEAGUE 25-26 S.ONE 第3戦 鴨川プロが、千葉県鴨川市の東条海岸(通称:マルキポイント)で開催された。大会期間中のコンディションは、前半は胸~肩サイズ、後半には腰~腹サイズまで落ち着いたものの、地形が決まりマルキらしい形の良いブレイクが続いた。今年、日本国内で行われる最後のコンテストとあって、選手たちはそれぞれの想いを胸に、悔いのないヒートを展開した。季節は12月。朝晩は冷え込み、日中も晴天ながら空気は冷たく、体調管理やウォームアップの精度もより重要になるタフなコンディションとなった。 安定感ある試合運びで山田桂司が優勝を飾る 今回はトライアルも同時開催され、舟橋大吾、大貫克也、小野誠、牧野優介の4名が本戦 R1 を勝ち上がり、見事マスターズプロ公認を獲得した。なかでも舟橋大吾はセミファイナルまで駒を進め、快進撃を見せた。 北海道で行われた開幕戦を制した河野正和がまさかの一回戦敗退。さらにランキング2位の牛越峰統もセミファイナルで姿を消すなど、序盤から波乱の展開に。そんな中、ファイナルへ勝ち進んだのは、セミファイナルで11.30の高得点を叩き出した脇田貴之、浦山哲也、そして山田桂司。加えて、北海道戦で“わずか2本しか乗れずに敗退”という悔しさを経験し、今大会に向けて意識改革を行い「粘り強さ」を手に入れた遠田真央の4名となった。ファイナルの先制点を奪ったのは遠田真央。1本目で4.17をスコアするも、その後はなかなか次の波を見つけられず苦しい時間が続く。一方の山田桂司は、3本目に6.17、続く4本目にも5.60をまとめ、ヒートをリード。脇田貴之も後半にギアを上げ、形の良いセットをつかむものの、エンドセクションで惜しくもワイプアウト。浦山哲也はラストライドでクリーンな波をキャッチし、しっかりコンプリートしたが、スコアは6.67。わずかに逆転には届かなかった。安定したヒート運びを見せた山田桂司が、マスターズ優勝を飾った。 山田桂司 ©︎S.LEAGUE コンディション急変のウィメンズQF。野中美波と川瀬心那が先にSFへ 野中美波 ©︎S.LEAGUE 2日目の朝イチにはR2が行われ、その後の最終スケジュールにはQFが組まれていた。しかし、QF出場選手とコンテストディレクターが協議し、「できるところまで進めたい」という選手の意向を汲みつつ、波の状況によって途中でストップする可能性を共有した上で、QFの実施が決まった。ヒート1は、安定感のあるライディングを続けた野中美波が堂々の勝ち上がり。続くヒート2では、今シーズン好調を維持する川瀬心那が、波を的確に見極めながらセミファイナル進出を決めた。しかし、潮の満ち込みによってヒートごとにコンディションが変化。ヒート2の終盤には波のポテンシャルが落ち始めたことから、ヒート3とヒート4はファイナルデーへ持ち越される判断となった。翌日のファイナルデーで行われたヒート3では、中塩佳那が乗った波をしっかり決め切り、セミファイナルへ。ヒート4は、松田詩野が6.25ポイントのハイスコアをマークし、見事セミファイナルの最後の椅子をつかんだ。 川瀬心那 ©︎S.LEAGUE 松岡亜音 ©︎S.LEAGUE 激闘のウィメンズSF。緊張と集中がぶつかった準決勝 川瀬心那 ©︎S.LEAGUE セミファイナルはヒート1は野中美波と川瀬心那の戦い。川瀬心那が6.00ポイントをスコアしリードを奪う展開で始まった。しかし残り10分を切ったところで、野中が8.00ポイントを決め、一気に逆転に成功する。これでニードスコアが6.26ポイントとなった川瀬心那は、3マニューバーをしっかりまとめたライディングで6.35ポイントを獲得し、再び逆転。すると今度は野中美波がニードスコア4.35ポイントの状況から、プライオリティを持って入った残り2分の波で5.25ポイントをスコアし、再度の逆転に成功。接戦を制した野中美波が、見事ファイナルへの切符をつかんだ。ヒート後のインタビューで野中は、「5.25を出した波では緊張で足が震えていて、2発目は体が思うように動かなかった」と振り返る。ただ、波のフェイスが張ってくれたことで立て直すことができたという。インタビュー中も「まだ足が震えています」と語るほど、白熱したヒートだったことが伝わってきた。ヒート2はは中塩佳那と松田詩野の戦い。序盤、互いに波をつかみきれずスローな立ち上がりに。中盤、先に仕掛けたのは中塩佳那。レフト方向の形の良い波をキャッチし、シャープなターンを重ねて7.25ポイントをスコアし、一気にリードを広げる。その直後、松田詩野も反応。アップのライディングで4.15ポイントを獲得し、追走態勢に入る。ニードスコア6.86ポイントの松田詩野は、ヒート終了間際にラストウェーブへ挑んだものの、スコアは4.75ポイントにとどき逆転ならず。安定感のあるヒート運びを見せた中塩佳那が、ファイナル進出を決めた。 松田詩野 ©︎S.LEAGUE 野中美波が6.25 & 8.00で主導権を握り優勝へ 野中美波 ©︎S.LEAGUE ファイナルは、野中美波と中塩佳那の2名による一騎打ちとなった。1本目は2名とも決めきれない中、3本目で先に動いたのは野中美波。セットの波をつかみ、バックサイドのワンマニューバーで6.25ポイントをスコアし、リードを奪う。中塩佳那もすぐに反応し、フロントサイドでワンターンを決めて5.00ポイントをスコアし、食らいつく。中盤に入ると、勝負の焦点は「2本目をどうまとめるか」という展開へ。プライオリティを持った野中美波は、コンパクトなサイズながら3マニューバーをソリッドにまとめ、コンビネーションで8.00ポイントを叩き出す。これにより、中塩佳那が必要とするスコアは9.25ポイントに。中塩佳那はプライオリティを使い、質の高いターンを3つ重ねて5.25ポイントをスコアし、ニードを9.00ポイントに縮めるが、逆転には依然届かない。残り10分、プライオリティは野中美波へ。形の良い波が入り、激しい駆け引きの末にファーストプライオリティーを勿体ない野中美波がアップ。しかし肩がすぼむ波で、トップ2に入るスコアとはならず、プライオリティは中塩佳那に移動する。残り時間も少なくなる中、中塩佳那は来た波に挑んだが、スコアは4.30ポイント。ニードを詰めるには至らなかった。最後まで集中力を切らさず、2本をしっかりとまとめ切った野中美波が、見事優勝を飾った。 野中美波 ©︎S.LEAGUE 野中美波 ©︎S.LEAGUE 中塩佳那 ©︎S.LEAGUE 逆転劇と圧巻のスコアが続出したメンズQF 金沢呂偉 ©︎S.LEAGUE ヒート1は、伊東李安琉がヒート開始早々、1本目で7.50ポイントをスコアし主導権を握る。続けて3.50をまとめ、稲葉玲王をコンビネーションの状況に追い込んだ。稲葉玲王も中盤に6.25ポイントを決め反撃するが、その直後に伊東李安琉が6.85ポイントを叩き出し、再び差を広げる。プライオリティを持って稲葉玲王はチャンスを待ったものの、波は届かずタイムアップ。伊東李安琉がセミファイナル進出を決めた。 ヒート2は西慶司郎が先手を取り、序盤に2本をしっかりまとめてリードを作る。しかし金沢呂偉がこのヒートのハイエストとなる6.75ポイントをマークし、ニードを4.50ポイントまで縮めめる。 その後も波を探したが逆転には届かず、西慶司郎が逃げ切った。 茅ヶ崎勢同士の対決となったヒート3は、佐藤魁が主導権を握る。序盤から積極的に波に乗り、先手必勝の試合運びでリードを保ったままセミファイナルへ駒を進めた。 ヒート4は、西優司が残り時間約5分までノーライドという緊張感のある展開に。しかし中盤、訪れたチャンスを逃さず6.75ポイントをスコアし、一気に形勢を変える。プライオリティを持つ大音凜太はマークするも間に合わず、その直後に流れてきた波を西優司が見事にキャッチ。 ニードスコア3.00ポイントの状況から4.00ポイントをスコアし、逆転に成功した。見事な逆転劇を演じた西優司が、セミファイナル進出を決めた。 佐藤魁 ©︎S.LEAGUE 西慶司郎、西優司がファイナルへ 西慶司郎 ©︎S.LEAGUE セミファイナルヒート1は、伊東李安琉と西慶司郎の戦い。 序盤、伊東李安琉が5.50ポイントをスコアし先手を取る展開に。 一方、波を待っていた西慶司郎は中盤にセットをつかみ7.75ポイントを叩き出すと、続けてエアーリバースを決め6.00ポイントをスコア。 一気にリードを広げ、ヒートの流れを掌握した。後半は、西慶司郎がプライオリティを持ちながら時間を進め、伊東李安琉に必要なスコアは8.25ポイントと苦しい状況に。 ラストに入ってきた波もプライオリティを使ってしっかりブロックし、反撃のチャンスを与えなかった。試合巧者ぶりを見せた西が慶司郎、堂々とファイナル進出を決めた。 ヒート2は、西優司と佐藤魁の戦い。西優司が開始早々に8.00ポイントをスコアし主導権を握る。 バックアップも4.75ポイントをまとめ、序盤から安定したヒート運びを見せる。一方の佐藤魁は、3.50ポイントと3.00ポイントでスコアが伸びず、ニード9.25ポイントと苦しい展開に。 終盤には、西優司がアンダープライオリティの状況からバックサイドで2マニューバーを決め7.00ポイントをスコア。 バックアップを塗り替え、佐藤魁をコンビネーションに追い込んだ。そのまま時間切れとなり、西優司がファイナル進出を果たした。 佐藤魁 ©︎S.LEAGUE 伊東李安琉 ©︎S.LEAGUE 会場を沸かせた9.00。三男・西優司が兄を破りS.ONE今季2勝目 西優司 ©︎S.LEAGUE ファイナルは西慶司郎と西優司の兄弟対決に。最初に動いたのは三男の西優司。1本目で5.00ポイントをスコアし、ヒートの流れをつかみにいく。対する次男の西慶司郎は、プライオリティを持ってアップしたものの、波のポテンシャルが伸びず4.25ポイントに留まる。その直後、西優司が再び波をつかむと、キレのあるターンで魅せ、今大会のハイエストとなる9.00ポイントを叩き出した。これで、西慶司郎に必要なスコアは9.75ポイントと苦しい状況に。逆転を狙って2本目の波を探し続けたが、チャンスは訪れないまま試合終了。見事、西優司が今シーズン S.ONE で2勝目を挙げた。 西慶司郎 ©︎S.LEAGUE 西優司 ©︎S.LEAGUE 優勝インタビュー 兄弟でのファイナルについて語るシーンが印象的だった。西慶司郎が「今回は2位だったけれど、ランキングはキープできている」とコメント。兄弟で高め合いながら戦い続ける姿勢に、今後の展開への期待が高まるフィナーレとなった。 国内最終戦を終え、舞台はバリと一宮の最終決戦へ ©︎S.LEAGUE 今年、日本で行われるS.LEAGUEの試合は今大会で締めくくられた。 しかし、選手たちのシーズンはまだ終わらない。 S.ONE SHORT #4 が 2026年3月31日〜4月4日、インドネシア・バリ島クラマスで、そしてシーズンの最終決戦となる GRAND FINALS SHORT が4月21日〜25日、千葉・一宮で開催される。今回の鴨川で見せた勝負強さ、対応力、そして選手たち一人ひとりが持つ“物語”は、間違いなく次の舞台へとつながっていく。残り2戦、タイトル争いはさらに激しさを増し、誰が頂点に立つのか—。その行方から目が離せない。 TRUST KAMOGAWA MASTERS 結果 優勝:山田桂司2位:浦山哲也3位:脇田貴之4位:遠田真央 鴨川プロ 結果 《ショートボード男子》優勝:西優司2位:西慶司郎3位:伊東李安琉、佐藤魁 《ショートボード女子》優勝:野中美波2位:中塩佳那3位:川瀬心那、松田詩野
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danceBeat Buddy Boi結成16年|リーダーgash!が考える現在地と未来像2025.11.30Beat Buddy Boi(ビートバディボーイ、以下BBB)が結成16年、メジャーデビュー10周年という大きな節目を迎えた2025年。彼らはTGC(東京ガールズコレクション)での召集をきっかけに、結成わずか2年でJAPAN DANCE DELIGHT優勝という偉業を残し、それからもBBBとしてレコード会社と契約しCDデビューを果たすなど、ダンスグループとして常に挑戦をし続けてきた。 今回はそのBBBのリーダーであり、多彩なアイデアとセンスを持つgash!(ガッシュ)に、BBBの激動の歴史と、近年本格的に取り組んでいるソロ活動、そしてダンサーにとどまらず「表現者」として見据える未来について、話を訊いた。 挑戦と葛藤の先に見つけた現在地 — まずは今年最も大きな自主イベントであった「BBB NAKAMA FES 2025」の感想と、gash!さんの役割について教えてください。 率直な感想は、色々な面でとても大変でした。渋谷O-EASTで今年の6月に開催したのですが、まずNAKAMA FESは、コンセプトとして僕たちの仲間を召集したイベントなので、ゲストの方々が多く、そのゲストの方々とBBBがコラボレーションをするという構成になっています。イベントの中身も基本的には自分たちで考えて作ったので、体力面も含めて、相当みんなで頑張りました。 BBB NAKAMA FES 2025 役割として僕は、主にゲストアーティストとコラボをするあたりの演出周りを担当しました。例えば、7ORDERさんとのコラボでは、「終盤でお客さんが疲れてくる頃だから、ダンスというよりは演出寄りの分かりやすいことをやった方がいいんじゃないか」といったアイデア出しをしました。打ち合わせをまとめたり、アイデアを出したりと、らしくないことをしたかもしれません(笑)。 あとは…全てを終えた最後の挨拶では思わず感極まってしまい、色んな感情がぶわっと押し寄せました。あまり泣くタイプではないのですが、様々な覚悟が必要な中、このメンバーと続けてきて良かったなって改めて思いましたし、お客さんやゲストで出てくれた仲間のメンバーも、みんなに囲まれて幸せだなって物凄く温かさを感じる日になりました。 BBB NAKAMA FES 2025 — 今も変わらず様々なことに挑戦をし続けているイメージなのですが、現在のBBBはどのようなマインドで活動をしていますか? 何でも良いから「面白いことやろう!」というマインドで活動しています。楽曲であれ、パフォーマンスであれ、面白いことをやろうとしていますが、今は、ひとつの目標に対して、みんなで向かうことはしていません。そうではない自由な感じを大切にしています。しいていうなら「公園で砂遊びをする仲間」という感じ(笑)。これまで、沢山の目標を掲げて、それに向かって切磋琢磨をしてきたのですが、今のBBBは、形を決めずに「とりあえずやってみよう」というテンションの方が合っているのかもしれないと思っています。メンバーそれぞれが強みや個性を活かして、活動できているのでこのスタイルの方が伸び代を感じています。 BBBとして変わらずワンマンライブをしたり、SHUNはBBBの楽曲制作に加えて他のアーティストへの楽曲提供もしてますし、Toyotakaは舞台に出て役者として挑戦したりもしています。SHINSUKEやRYOは他のグループを結成して「THE DANCE DAY(日本テレビ系列)」のファイナリストに選ばれたり、SHINTAROは地元でダンススタジオを経営してスーパーダンサーを育成するようになりましたね。僕自身も舞台や他のアーティストの方々に振付をすることがメインになっていたりと、みんなBBBの活動をベースに、自由に個人活動をして領域を広げています。 メンバーとのリハーサルの様子 激動の結成期とメジャーでの葛藤 — BBB結成のきっかけと当時の心境について教えてください。 TGC用にFILAのステージダンサーとしてakihic☆彡さんにお声がけいただいたのがきっかけです。そこで当時Overflowとして活動していた5人と出会い、akihic☆彡さんも含めて7人で踊りました。その時、7人で踊った感じが良かったんですよね。それからグループを組むことになり、あれよあれよとJAPAN DANCE DELIGHT(以下:JDD)のファイナルに進むことになりました。実は僕自身、最初「マジか、大丈夫かな」という不安がめちゃくちゃありました。 Overflowはヒップホップのグループで、音ハメやシンクロダンスを得意としていました。当時、僕はakihic☆彡さんにレッスンを受けていた身なので、他のメンバーに対してレベルの差を痛感していました。その僕よりスキルが高い集団の中にひとりで入ったので「勝てなかったら自分のせい」と思うほど、プレッシャーを感じていましたね。 JDDの大会に向けて2ヶ月間、ほぼ毎日練習をしました。コンテスト中に頭が真っ白になった瞬間もありましたが、そのおかげで体は動いたんです。プレッシャーは相当ありましたが、無事にやり切ることができ、結果として優勝をすることができました。 JDD優勝をした日のBBB — JDD優勝は、BBBにとって大きな節目だったように思います。その後、CDデビューを迎えますが、当時の心境を教えてください。 今思うと、アーティストという自覚がないままデビューした感じでした。当時のダンサー界隈では、アングラで活躍することがクールだという風潮がありましたし、メジャー活動をすることに対してコンプレックスもありました。僕たちとしては「新しいことにチャレンジしていこう」「とりあえずやってみよう」というようなマインドで、当時も活動していました。 どちらが正解なのか出口も分からないまま、メジャーとアングラを行ったり来たりしていましたね。メンバー間でも「アングラとの絶妙なバランス感を保っていきたいよね」という会話をしていました。結果として、どちらにも振り切ることはできなかったように思います。 — メジャー活動を経験して感じたことを教えてください。 メジャーになったからと言うわけではないですが、47都道府県のダンス部やダンススタジオをメンバーと共に回れたことは、今でも宝だと思っています。一方で、正直に話をすると魂を売った瞬間もありました。僕たちは本当にアーティストというものも、メジャーというものもよくわからなかったので、がむしゃらに活動をしていました。今振り返ると、もっと自分たちの魂が入ったものをやれたら良かったなと思います。それは、僕たちの勉強不足や力不足だと今だから感じることですね。 それから、レコード会社との契約が切れるのですが、僕自身の心境はそこまで影響がなかったです。ショックという気持ちよりも、むしろ「自分たちの好きなこと、もうちょいちゃんとやれるかな」という感覚でした。いや、もちろんめちゃめちゃBBBのために色々な方々が協力をしてくれているのも、身をもって感じています。その経験があって今のBBBがあるわけですしね。ただ、やっぱり僕たち自身もまだまだ幼い中で、試行錯誤が必要な期間だったと思います。その後は、自主的に活動を続ける中で、NAKAMA FESを立ち上げたり、メンバーの卒業があったり、グループとしても本当に様々な経験を経て、今のスタイルへと変化していきました。 全国47都道府県のダンス部をBBBが駆け巡る「NAKAMA PROJECT」 BBBになるまで — gash!さんのダンサーとしての原点について教えていただけますか? 地元の秋田で、高校1年の時に友達に誘われダンスの練習場に行ったことがきっかけです。最初は抵抗がありましたが、行ったらめちゃくちゃハマりました。練習場所は「アトリオン」というビルの周りのガラスでした。いわゆるストリートですね。なので、ほぼ独学で練習しましたし、同じ練習場にいる人に教えてもらったりしていました。東京のクラブイベントのビデオテープや、「ミュージックステーション(テレビ朝日系列)」でドリカムのダンサーとして活躍をされていたSHIGEさんやKEITAさんなどの映像をダビングしたものがダンサー間で回ってきたりして、そういったものに影響を受けていましたね。 — 高校卒業後も、ダンサーを続けていくのですか? ダンサーで飯を食いたいとは思っていましたが、すぐには無理だろうと考えていました。高校生の頃に東京の「DANCE ATTACK!!」と言うコンテストに出場したのですが、周りのスーパーダンサーたちとのレベルの差を痛感しました。秋田では、レッスンも持たせてもらっていたし、バトルやコンテストでも優勝していたのですが、井の中の蛙状態で、外に出るとあまり良い成績を残すことができなかったです。 「こりゃ〜今行ったところで太刀打ちできない」と思ったので、まずは秋田にいながら東京に出てレッスンを受けたり、コンテストやバトルに出て、自分の足でもっと“外側”にいる人たちとの経験を積んでから上京しようと考えました。ダンスは続けるのですが、もしもの時のことを考えて理容師の専門学校にも通い、免許を取得しました。 専門学校卒業後、理容師になろうと思い2社面接を受けたのですが落ちてしまって。「あ、やっぱダンスしかないんだ」ってこの時に振り切れましたね。それから、秋田以外の東北を中心に活動の幅を広げ、ある程度自信がついたタイミングで東京に上京しました。 学生時代に組んでいたダンスチーム「REAL」 「表現者」を追求すべくソロ活動を強化 — 昨年からソロ活動を精力的に行っているようですが、なぜソロ活動に注力しようと思ったのですか? 何事も継続することは難しいと思うのですが、まずBBBはグループとして今後も継続していきたいと思うグループです。ただ年齢的にも、表で踊れる期間はこの先そんなに長くないだろうと思っています。そんな中で、ひとりのダンサーとしてちゃんと作品を残していきたいという思いが強くなりました。BBBではメンバーのフィルターを通して作品が生まれるけど、ソロでは自分のやりたいことを100%の純度で形にできる。ただその分、責任や反響も良いも悪いも全て個人で受けることになるんだけど、それも含めてソロとして作品づくりをしたいと思うようになりました。新しいことに挑戦をすることで、日々学びを得ています。 — 12/5に2度目のワンマンライブを迎えるそうですが、企画や運営からグッズ制作まで、基本的に全てセルフプロデュースで行っているのでしょうか? そうですね。大変だとは思っていましたが、作品を形にしていくことの難しさを改めて実感しました。いや、もう想像以上に大変です(笑)。メジャー活動時代に裏方の方々が同じことをもっと大規模でやってくれていたことの凄さを思い知る、良い経験にもなっています。苦しいですが、その分やりがいもあり、ひぃひぃ言いながら助けてくれる周りの友人たちと一緒に日々楽しめてもいるので、本当に良い経験になっています。周りの方々に感謝しています。 — 今回のワンマンライブの見どころを教えてください。 生バンドで踊るというパフォーマンスが見どころですね。バンドメンバーの方々も僕が信頼をする方々にお越しいただきますし、ダンサーは音源を流して踊ると言うことがほぼ9割だと思うのですが、やっぱりグルーヴの一体感やその場限りのセッションの雰囲気は格別です。バンド部隊と肉体ひとつで表現をするダンサーの、ある種対立構造もきっと楽しんでいただける要素だと思います。そこにお客さんの熱も加わり、会場全体に相乗効果が生まれる気持ち良さをぜひ味わっていただきたいと思っています。ゲストの方もお呼びしているので、コラボステージも楽しみにしていただけると嬉しいです。 また、話は少し外れますが、前回のワンマンではカバー曲がメインでしたが、今回はオリジナルで制作をしたインストを2〜3曲準備しています。ダンサーの壁として「人様の音源で踊る」ことがスタンダードだと思うのですが、これだと著作権の関係で、商業用に扱う際にハードルが上がります。その辺もクリアしていくために、音源制作にも取り組んでいます。ダンサーとして踊るだけではなく、裏側の仕事も広範囲で自分でやってみるようになりました。なので、僕の描く世界観が純度100%で伝わる空間になるので、気になる方はぜひお越しいただきたいです。 前回のワンマンライブの様子 — 最後に、ダンサー gash!としてのこれからの展望を教えてください。 ダンサーという枠で考えるよりも「表現者」として色んなものを表現していきたいです。それが音楽であれ、洋服であれ、自分が良いな、好きだなと思うものを形にし続けたい。 そして、オリジナル曲を増やし、いちダンサーとして自分の力でBillboard Live TOKYOやBLUE NOTE TOKYOに立てたら良いなという、目標もあります。 ダンスは今でも「うまくなりたい」と思って、練習を続けています。そして、後輩たちに対して、ダンスはそれ自体だけでなく、「ダンスというものを使って色々なものを表現できるよ」ということを、背中で示せる人間になれたらいいなと思っています。 The r∞M -gash! Solo dance show with special band live- 開催日:2025年12月5日(金)時間:開場18:30 開演19:30会場:ADRIFT @adrift_shimokitaチケット料金:5,000円(税込)チケット発売:9/28(日)12:00(正午)〜チケット受付:https://gash1030.zaiko.io/e/room1205-Starring-gash!-Special band-Dr.タイヘイ Ba.三嶋大輝 Key.斎藤渉 Tp.山田丈造 Sax.永田こーせー-Special guests-ZIN and more…?-Opening & Closing DJ-Mori ZentaroFlyer Design: Momoko MaruyamaPhotography: Momoko Maruyama @momoko0127Styling: Hideaki Tatematsu @hideaki0812Hair & Makeup: YUYA @hairmake_yuya The r∞M -behind-開催日:12/6(土)11:00〜17:00(16:00最終入場)※Marked池尻は通常営業しております。会場:Marked池尻 @marked_ikejiri東京都世田谷区池尻2-4-5 HOME/WORK VILLAGE 118区画入場無料※12/5・6の両日ご来場の方には、来場者特典をご用意しています【DJ】・NON @dj_non・Mori Zentaro @mori_zentaro・PEI @basquiatrhyme【フリマ】・Hideaki Tatematsu @hideaki0812・gash!・friends’ market【写真】・Momoko Maruyama @momoko0127・gash!【物販ブース】・The r∞M GOODS・SLOWROOM @slowroom813・秋田の日本酒3種飲み比べ【体験】・缶バッチ・シルクスクリーンFlyer Design by JUTA @jutasvogg gash! profile Beat Buddy Boi LeaderDancer / Choreographer長身を活かしたスタイリッシュなダンスは秀逸である。自身のライブ、舞台のみならずアーティストのライブ、舞台、ショーと様々なステージで振付師として多彩な発想力を武器に表舞台、裏舞台関係のない活躍を魅せている。 CHOREOGRAPHY / 振付20257ORDER「True Spark」Eunhyuk「SecondChances」七海ひろき「Skyword」Da-iCE「Funtasista」矢野妃菜喜LIVE2025~GirlsintheMirrorWorld~「鏡YO鏡」「Jumpin‘」『ヒプノシスマイク-DivisionRapBattle-』RuletheStage-IdealandReality-MADKID「MadPulse」TVアニメ「DIGIMONBEATBREAK」オープニングテーマ2024Da-iCE「Aware」Da-iCE「atmosphere」ZIPANGOPERA『RockOut』Voltaction「インレイドDanceRemix」Voltaction「DesertDiamond」Voltaction「IcanbetheOne」Voltaction「TAKEACTION」高野洸「Staywithme」高野洸「exDoll」舞台『進撃の巨人–TheMusical-』『ヒプノシスマイク–DivisionRapBattle-10thLIVE』20237ORDER「Heavy」2022ミュージカル『EDGES2022』高野洸「ASAP」King&Prince「踊るように人生を。」2019〜『ヒプノシスマイク-DivisionRapBattle-』RuletheStageシリーズ ほか多数
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others横浜赤レンガ倉庫で世界最高峰のアーバンスポーツの戦いが繰り広げられた「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ’25」〜DAY 2 アフターレポート〜神奈川県内人気観光地である横浜赤レンガ倉庫にて行われる、日本最大級のアーバンスポーツの祭典「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL '25」が11月15日(土)〜16日(日)にわたり開催され、様々なアーバンスポーツ競技とストリートカルチャーを「観る・体験する・楽しむ」ことができるスポーツフェスティバルコンテンツが今年も実施された。 イベント初日となった11月15日の熱狂から一夜、1日目の勢いのそのままに迎えた2日目では各競技コンテンツにて日本最高峰というのはもちろん、世界最高峰と言っても過言ではないハイレベルな戦いが頻発し、来場者は一日を通して国内最高レベルの戦いを全身で楽しんだ。 ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL'25photograph by Jason Halayko/YUSF また会場内は、今回の初開催となったストリートカルチャーとの親和性の高いアメリカンフードを取り揃えた「ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL'25」も後押しし、夕方からは気温が下がり身体が冷える中、来場者はホットなドリンクとアメリカンフードを頬張り身体を温め、お腹を満たしてそれぞれが思い思いの時間を楽しむ姿が見受けられた。 以下は各競技コンテンツの決勝が会場のボルテージを大きく引き上げて大盛況により幕を閉じたDay2の様子だ。 イベントの様子 世界最高峰のトップライダーによるスケートボードセッション「SKATEARK」 Mens Hiの入賞メンバー左から佐々木、根附、池photograph by Yoshio Yoshida/YUSF 11月15日〜16日の2日間にわたり開催されたのが国内最高峰のライダーが集まるスケートボードの大会「SKATEARK」。前日15日の予選を勝ち上がった精鋭たちにより16日の準決勝・決勝大会が争われた。 今大会は、最高レベルのWOMENSクラスとMENS HIクラスにて前回と異なるフォーマットが起用され、上位9名が3ヒートに振り分けられ各ヒートの1位が決勝に勝ち上がり上位3名で順位を競う形に。準決勝以降は各ヒート3人での戦いとなるため、いつも以上にトリック選定など駆け引きが見られる展開となった。 藤澤虹々可のライディングphotograph by Yoshio Yoshida/YUSF WOMENSクラスにて並いる強豪を抑えて見事優勝したのは藤澤虹々可。各選手がハイレベルのトリックを繰り出す中、藤澤は準決勝でメイクできなかった「フェイキーバックサイド180フロントサイド50-50グラインド」という高難易度トリックをメイクするなど決勝での勝負強さを見せた。 根附海龍のライディングphotograph by Yoshio Yoshida/YUSF 一方、MENS HIクラスでは佐々木音憧と池 慧野巨そして根附海龍というX Gamesやワールドスケートなどの国際大会で優勝経験やメダル獲得を持つライダーによるマッチアップ。世界最高レベルの戦いが繰り広げられる中、根附が「ヒールフリップバックサイドテールスライドビッグスピンアウト」など世界大会でも披露するようなトリックを決め、見事優勝を収めた。 1日目の「G-SHOCK presents ULTIMATE TOUGHNESS」と同様に世界大会でも高得点が付くようなベストトリックの応酬に会場は終始大盛り上がりであった。 BMXフラットランド世界最強と言われる日本人選手たちにより繰り広げられたベストトリックバトル「FLATARK」 photograph by Jason Halayko/YUSF 11月15日〜16日の2日間にわたり開催されたBMXフラットランドの大会が「FLATARK」。スケートボードの大会「SKATEARK」と同様にARKLEAGUEにより開催された今大会。前回大会をよりアップデートした今回は、Mens Openカテゴリーにて決勝でベストトリックジャムセッションフォーマットを採用されたりとさらなるBMXフラットランドの可能性を探究し、ネクストレベルへ引き上げる大会となった。 本村果鈴のライディングphotograph by Hikaru Funyu/YUSF 女子最高峰のWOMENSクラスの決勝では120秒という時間の中で高難度のトリックをまとめて強さを見せた本村果鈴が見事優勝。2位には高橋七衣、3位には鈴木仁菜と世界へ日本の強さを示すライダーたちが、ここ日本最高峰の大会で見せた。 田圓尚人のライディングphotograph by Hikaru Funyu/YUSF 一方、MENS OPENクラスでは片桐悠や国内外で大活躍する若手選手たちが多く出場。各々が世界最高レベルに匹敵するトリックにトライするもメイクに苦戦する中、自身のハンマートリックである「気円斬」などのベストトリックを2つまとめ切った田圓尚人が優勝。2022年の優勝者の彼が3年ぶりにFLATARKのタイトルを勝ち取った。 Mens Openの優勝メンバー左から田圓、森谷、大嶋photograph by Hikaru Funyu/YUSF 国内最高峰のハイレベルワンフローの応酬!「ONE FLOW BATTLE 2025」 Yuraのパフォーマンスphotograph by Jason Halayko/YUSF 「ONE FLOW BATTLE」はわずか10秒間の中で、難易度の高いトリックが詰め込まれた「ワンフロー」をメイクし競い合うパルクールの1 on 1のバトルだ。会場は観客が取り囲むように集まり、終始熱気のある雰囲気の中で試合は進行してていった。 モモのパフォーマンスphotograph by Jason Halayko/YUSF WOMENSではモモが優勝。高いジャンプ力とスピードを武器に、際どいバトルを次々と勝ち抜いた。MENS OPENではNichiruが優勝。小柄ながらスピン系トリックをコンボで決め切り勝利した。 Nichiruのパフォーマンスphotograph by Jason Halayko/YUSF Proは他カテゴリーとは異なり、国内最高峰ならではの素人目にも全員がハイレベルと分かる競技内容となった。会場の盛り上がりは最高潮になり終始歓声が途切れない状況でバトルが行われた。そんな誰が勝ってもおかしくない戦いを優勝したのはYura。リラックスした余裕あるパフォーマンスにも関わらず全ラウンドノーミスで勝ち越し完成度と勝負強さが際立った。 最高カテゴリーで優勝したYuraphotograph by Jason Halayko/YUSF 日本フリースタイル界の熱気が集結「JFFC 10th」 photograph by Hama Show/YUSF 2日間にわたって開催された「JFFC 10th」。15日には最終予選、16日には本戦トーナメントが実施。日本一の称号をかけたフリースタイラー達による熾烈な戦いが行われた。 本戦出場者には前回大会優勝者のAKIや、今バトルシーンにおいて最も勢いのあるYu-riなどが名を連ねた。また各地で開催されていた予選、そして15日に開催された最終予選を勝ち上がったプレイヤーも加わり、計32名によるトーナメントとなった。全国から実力者が集結し、誰が勝ってもおかしくない接戦のバトルが続いた。 Hiro-Kのパフォーマンスphotograph by Hama Show/YUSF そんな中決勝に駒を進めたのは前回大会で3位の成績を収めたHiro-Kと関西予選から勝ち上がったShoheiだ。長年シーンの最前線に立ち、バトルだけでなくショーケースや後進育成など様々な場面で活躍し続けるベテランのHiro-K。またしてもこの決勝の舞台まで勝ち上がり、圧倒的なスキルと経験値を見せつけた。対するはMONSTER BALLAZに所属し、ジャンルの垣根を超えた活躍を見せるShohei。彼はバトルシーンからしばらく離れていたが、今年ドイツで行われた世界大会で優勝しその強さが健在であることを証明した。 Shoheiのパフォーマンスphotograph by Hama Show/YUSF Hiro-Kは細かいテクニックや引き出しの多さを生かしたスタイル。音に対するアプローチもずば抜けており、隙のないムーブで攻める。一方Shoheiはフィジカルを生かしたダイナミックなムーブが特徴。逆立ちをしながらボールを足の裏でコントロールする「Jストール」という技を軸に、様々なバリエーションを見せる。全く異なるスタイル同士がぶつかり合った決勝戦は、Shoheiが勝利を収めた。 moe-Kのパフォーマンスphotograph by Hama Show/YUSF またWomen’s Editionも同時に開催され、こちらも白熱したバトルが見られた。決勝は先日渋谷にて行われた世界大会で優勝しているMaiとこちらも同じく世界を舞台に活躍するmoe-K。観客をも巻き込む熱量が魅力的なMaiに対し、moe-Kは難易度の高い技を確実に決め切る。どちらもこの大会に向け用意してきた新技をメイクし、どちらが勝ってもおかしくない接戦に。内容の詰まった3ターンを戦い抜き見事優勝をつかみ取ったのはmoe-K。日本の女子バトルシーンのレベルの高さがうかがえる一戦であった。 Maiのパフォーマンスphotograph by Hama Show/YUSF 3x3「IMPACT - 3x3 TOURNAMENT」では国内から参加したプロチームが激突 photograph by Hama Show/YUSF 3人制バスケットボール「3x3」は、10分間で一気に勝敗が決まるスピード感と、音楽が鳴り響く中で展開するエンターテインメント性が魅力の都市型スポーツ。選手たちが一瞬の判断力とフィジカルをぶつけ合う攻防は、初心者でも直感的に楽しめ、会場の熱気も桁違いだ。今回開催された「IMPACT - 3x3 TOURNAMENT」では国内外の精鋭チームが集結し、路上カルチャーとスポーツが融合する“アーバン”な舞台でハイレベルな戦いが繰り広げられ、ストリートの躍動感と競技の迫力が凝縮された、ここでしか見られない熱戦に会場を沸かせた。 photograph by Hama Show/YUSF 参加した12のプロチームの中から見事今回優勝したのはSHONAN SEASIDE。スピード感あるパス回し、キレのあるドリブルで得点を量産 3ポイントも高確率で沈め、接戦を制した。彼らのプレーに観客はコートサイドで観戦し、1プレーごとに大きな歓声が上がるほどの盛り上がりを見せていた。 優勝したSHONAN SEASIDEphotograph by Hama Show/YUSF 世界レベルの招待クルーバトル!「SUPER BREAK “Special Edition 5on5 Crew Battle”」 photograph by Hama Show/YUSF DAY2のYUSFを飾ったのは、日本唯一のオリジナル国際大会として国内外から厚い支持を集める「SUPER BREAK」特別版・5on5 Crew Battle。 今回はYUSF内の特別企画として行われ、世界レベルのブレイカーたちが選抜された招待4チームである、XII AFTER OURS、JAMILLZ、GOOD FOOT、YOUNG GUNZ ALL STARSが参戦。 photograph by Hama Show/YUSF 序盤から各チームがキレのあるムーブと高密度な構成を繰り出し、初戦とは思えないほど激しいバトルが展開された。技が決まるたびに会場の熱は高まり続けた。 photograph by Hama Show/YUSF 激戦を勝ち抜き、決勝へ駒を進めたのはXII AFTER OURSとGOOD FOOT。それぞれの強みと個性がぶつかり合い、観客の視線は二組の一挙手一投足に釘付けとなった。 そして、特別版SUPER BREAKを制したのはB-Boy Shigekix率いるXII AFTER OURS。安定したムーブと、個々の強みを最大限に引き出したチームワークで頂点に立った。 XII AFTER OURSphotograph by Hama Show/YUSF “Special Edition”の名にふさわしく、最初から最後までハイレベルな攻防が続いたDAY2。観客はまさに、目の離せない1日を体感することとなった。 FINAL直前、3枠を懸けたラストバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S SCENE 6」 優勝したSHU-BOYphotograph by Hama Show/YUSF 2日目は、今季の予選ラウンド最終戦となる「DOUBLE DUTCH ONE’S SCENE6」が開催された。この日でFINALへ進出する新たな3名が決まることもあり、会場は序盤から熱気に包まれた。 daichiのパフォーマンスphotograph by Hama Show/YUSF 決勝に進んだのは、SHU-BOYとdaichi。なんと19歳差の対決。世代の異なる2人が同じステージで戦う姿は、ダブルダッチの持つ幅広い世代層と技術力の多様さを象徴する瞬間となった。トップロックの振りはもちろん、一発の技で観客を驚かせるネタの多いSHU-BOYに対し、daichiは細かい足のステップや音の取り方、アイソレーションの技術で勝負。異なる世代・スタイルのぶつかり合いは、最後まで拮抗した熱戦となった。 そんな接戦を制したのはSHU-BOY。見事決勝を勝ち抜き、初のONE’S優勝、そしてONE’S FINAL への切符を手にした。 SHU-BOYのパフォーマンスphotograph by Hama Show/YUSF この日のONE’Sは YUSF 内で最後に行われた種目でもあり、他競技終了後ということもあって、会場の視線はすべてONE’Sに集中。決勝では熱量がピークに達し、観客の興奮は最高潮となった。 最後に photograph by Yoshio Yoshida/YUSF 今年は過去最大数の来場者数である70,000人と共に世界レベルのアーバンスポーツ競技コンテンツやストリートカルチャーをここ横浜赤レンガ倉庫で楽しんだ2日間となった。SNSでもトップ選手たちのパフォーマンスが多く投稿されるなど横浜から世界にアーバンスポーツが発信されていく様子が見受けられた。来年の本イベント開催を含めて今後の日本のアーバンスポーツのさらなる発展に注目していきたい。 イベント概要 開催名称:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ25(略称 YUSF ʼ25)会場:横浜赤レンガ倉庫イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区新港1-1)日時:2025年11月15日(土)・16日(日)11:00~20:00入場料:無料 ※飲食や物販代金は別途必要。一部、有料の体験コンテンツあり。主催:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ25 実行委員会(株式会社横浜赤レンガ/ 明治商工株式会社/ 株式会社ローソンエンタテインメント/ 株式会社ゼータ)共催:横浜市にぎわいスポーツ文化局協力:一般社団法人ARK LEAGUE / 有限会社OVER THUMPZ / 株式会社IAM / 株式会社トリデンテ / 株式会社HANDOFF / 日本フリースタイルフットボール連盟 / 一般社団法人パルクール鬼ごっこ協会 / レッドブル・ジャパン株式会社メディア協力:スカイA / FINEPLAY協賛:三菱商事都市開発株式会社/ 本田技研工業株式会社/ サミー株式会社/ BOATRACE振興会/ THYM株式会社/ 株式会社竹中工務店/ MEMORY株式会社/ 学校法人岩崎学園
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others約70,000人が横浜赤レンガ倉庫でアーバンスポーツに触れた2日間「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ’25」〜DAY 1 アフターレポート〜2025.11.21神奈川県内人気観光地である横浜赤レンガ倉庫にて行われる、日本最大級のアーバンスポーツの祭典「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL '25」が11月15日(土)〜16日(日)にわたり開催され、アーバンスポーツ競技とそのスポーツの原点とも言えるストリートカルチャーが一堂に会し、「観る・体験する・楽しむ」要素が満載のスポーツフェスティバルコンテンツが今年も実施された。 今年で4度目の開催となった「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL」。今回のイベントではストリートカルチャーとの親和性の高いアメリカンフードを取り揃えた「ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL'25」も同時開催され、来場者が実際に肌で体感できるストリートカルチャーやアーバンスポーツのコンテンツが更にグレードアップ。なんと2日間の合計70,000人と過去最大の来場者数を記録するほどの大盛況で幕を閉じた。 会場の様子photograph by Yoshio Yoshida/YUSF イベント初日となった11月15日は、朝方は冬並みの寒さで冷え込んでいたものの、日中は汗ばむくらいで上着を脱いでコンテンツを周る来場者も見られ、プレイヤーたちから湧き出る熱気で観客が一緒になって盛り上がり、初日からストリートカルチャーとアーバンスポーツを老若男女が全身で楽しんだイベントとなった。 以下は競技コンテンツの決勝を含めて会場を盛り上げたDay1の様子だ。 イベントの様子 世界最高峰のトリックが飛び出したスケートボードジャムセッション「SKATEARK “G-SHOCK presents ULTIMATE TOUGHNESS”」 G-SHOCK presents ULTIMATE TOUGHNESSphotograph by Jason Halayko/YUSF 初日の11月15日(日)にはスケートボードの大会である「SKATEARK」内で開催された「G-SHOCK presents ULTIMATE TOUGHNESS」が行われた。本戦のSKATEARKとは別に開催された本イベントは、15分間のリミットの中で限界を超えるトリックをメイクしジャッジを驚かせたライダーが勝者となるフォーマット。 またユニークなのは、SKATEARKにエントリーしていないライダーも参加可能で年齢や性別も問わないという部分で、本当の意味でのジャムセッションとなった。なおこのコンテンツにのみパリ五輪4位の白井空良や日本選手権王者の織田夢海が急遽参加するなど、注目のキッズライダーから世界最高峰のライダーまで約40名が一堂に会し、15分という短い時間の中で各々のベストトリックにチャレンジした。 池慧野巨の「ノーリー360フリップtoバックサイドノーズスライドビッグスピンアウト」photograph by Jason Halayko/YUSF 無料で参加できる上に優勝賞金が10万円ということに各ライダーが限界を超えるトリックにトライ。世界ランキング上位勢が多く参加する中で見事頂点に立ったのは池 慧野巨。大会も中盤に差し掛かる中で「ノーリー360フリップtoバックサイドノーズスライドビッグスピンアウト」という超高難易度トリックをメイクすると、それを見ていたライダーや観客を含め会場は歓声に包まれた。まさにこの日最高のベストトリックに愕然とするライダーも少なくなく、その後このベストトリックを上回るものは見られず、池が10万円と副賞のG-SHOCKの腕時計を勝ち取った。何より世界大会でも最高得点が付くようなこのトリックのメイクはYUSFの会場のボルテージを一つも二つも引き上げるもので、このイベントの最大の盛り上がりの口火を切った瞬間であった。 優勝した池慧野巨photograph by Jason Halayko/YUSF フリースタイルバスケットボールとフリースタイルフットボールの2on2バトル「DRIVE OUT powered by WUU︕」はYu-ri & YOHが優勝! 優勝したYu-ri & YOHphotograph by Hama Show/YUSF フリースタイルフットボールだけではなくフリースタイルバスケットボールも加えた2on2の大会「DRIVE OUT」も開催。こちらは初の開催となり、日本一のフリースタイラーコンビを決めるべく多くのプレイヤーが横浜へと集まった。 Yu-riのパフォーマンスphotograph by Hama Show/YUSF 予選を勝ち抜いた7組とゲストバトラー1組によるトーナメントが行われた。フットボールとバスケットボールという2ジャンルが組み合わさった本大会は、それぞれの持ち味を生かしたルーティンやボールという共通の道具で戦う者同士ならではのやり取りが見られ、カルチャーの新たな可能性が垣間見えたバトルであった。 YOHのパフォーマンスphotograph by Hama Show/YUSF 優勝を収めたのはゲストバトラーのYu-ri & YOHのコンビ。フットボールのシーンではおなじみのバトラーYu-riと、バスケにとどまらずダンスバトルなどでも結果を残すYOH。フットボールとバスケットボールそれぞれのカルチャー同士でのコンビが多かった中、混合で息の合ったルーティンで会場をロックし見事優勝を勝ち取った。 キッズたちが全身を使って究極の鬼ごっこバトル「パルオニ JAPAN CUP 2025」 パルオニJAPAN CUP 2025photograph by Jason Halayko/YUSF YUSF初日、今年も昨年同様に入り口近くの会場にて「パルオニ JAPAN CUP 2025」が開催。パルオニとは、キッズ用の障害物がおかれた指定エリアの中「追う側」「逃げる側」に分かれ、1対1の「20秒間の鬼ごっこ」を行う「鬼ごっこ」×「パルクール」を組み合わせた究極の鬼ごっこスポーツ。競技。障害物を利用しつつ頭を使いながら動き続けなければならない、まさに究極の鬼ごっこスポーツ。今大会ではU-9部門、U-12部門がそれぞれ行われた。 パルオニJAPAN CUP 2025photograph by Jason Halayko/YUSF どちらのカテゴリーもトーナメント初戦から白熱した戦いが見られた。障害物をうまく利用した立ち回りや自身の特徴を生かした戦い方を含めて、俊敏性だけでなく、障害物の使い方や立ち回りなど戦略性も問われる競技性が見受けられ、ただの鬼ごっこではない「パルオニ」という競技の奥深さが伝わってきた。U-9部門ではシュンが優勝。U-12部門ではソウキが優勝。小学生ながら勝ち気に満ちた選手が多く、負けて涙する子も見られるなど、熱量の高い大会となった。 U-9部門 表彰メンバーphotograph by Jason Halayko/YUSF U-12部門 表彰メンバーphotograph by Jason Halayko/YUSF バイクトライアルとパルクールのスペシャルコラボ「BIKE TRIAL」 バイクトライアルとパルクールのコラボデモの様子photograph by Jason Halayko/YUSF 今回も昨年同様に2日間にわたり開催され多くの観客の目を釘付けにしたのが、モーターバイクのライディングテクニックの正確性と、ライダーとマシンの信頼関係を競う競技である「BIKE TRIAL」のデモラン。本企画は会場内の特設セクションにて行われ、全日本トライアル史上最多タイトルを持つ小川友幸選手がプロデュース。今回もパルクールアスリートのTaishi共に国内唯一のコラボデモを披露した。 バイクトライアルの様子photograph by Jason Halayko/YUSF なお今年特設セッションではグラフィックアーティストのWOODによりストリート仕様にペイントされたセクションを使いながら、先日のCity Trial Japanを制した黒川健一選手と2024年全日本トライアル選手権 IASクラス 7位の武田呼人選手が、90度近い急斜面や8段ステアなど難度の高い区画が連続するセクションをいとも簡単に飛び移ってみせた。さらにはパルクールアスリートのTaishiとの連携によりセクション飛び移りやハイジャンプなど迫力ある合同パフォーマンスを披露し会場を沸かす。 バイクトライアルの様子photograph by Jason Halayko/YUSF 実際にそのハイレベルで豪快なパフォーマンスを目の前に、来場者たちは演技開始とともに大勢が集まり、歓声と拍手が絶えない盛り上がりを見せた。 たった一枚のFinalへの切符を掴み取れ!学生ダブルダッチの頂点を決める戦い「DOUBLE DUTCH ONE’S – STUDENTS EDITION 2 –」 優勝したTAIYOphotograph by Jason Halayko/YUSF 大学生限定の特別ステージ「DOUBLE DUTCH ONE’S – STUDENTS EDITION 2 –」が YUSF DAY1 で開催された。 予選は本戦進出者の行方がまったく読めないほどの激戦となり、序盤から会場は緊張感と熱気に包まれた。勢いをそのまま引き継いだ本戦では、同期同士の意地のぶつかり合いや、勢いある新入生の躍進など、大学生シーンならではのドラマが次々と展開。世代が近いからこそ生まれる独特の熱さと空気感が、ステージ全体を強烈に盛り上げた。 白熱した本戦を勝ち抜き、決勝へと進んだのは、高校時代にすでにファイナリストとして名を刻んだTAIYOと、ONE’Sのみならずパフォーマンスなど多方面で大学生シーンを牽引してきたKOKOROの2人。 TAIYOのパフォーマンスphotograph by Jason Halayko/YUSF 音の取り方と使い方の巧さが際立つTAIYOは、立ちの振りからフロアムーブまで幅広い動きを使いこなし、その高い身体能力と表現力を見せつけた。一方のKOKOROは、空間を大きく使ったダンスで魅せ、しなやかさと迫力を併せ持つ動きで観客を引き込んだ。異なるスタイルをぶつけ合う2人の決勝は、最後まで汗握る戦いとなった。そして会場の熱が最高潮に達する中、勝利をつかんだのはTAIYO。見事、学生 No.1 の座を手にした。 決勝戦後のTAIYOとKOKOROphotograph by Jason Halayko/YUSF DAY1 を通して、大学生プレイヤーたちの勢いと可能性、そして大学生シーン特有の熱量が存分に表れた1日となった。 学生の本気!ブレイキン大学No.1を決める、大学対抗CREW BATTLE「KING OF COLLEGE 2025 ~秋の陣~」 優勝した東洋大学「スノーダンサー」photograph by Jason Halayko/YUSF YUSF DAY1では、大学ブレイキン No.1 を決める大学対抗CREW BATTLE「KING OF COLLEGE 2025 ~秋の陣~」 が初開催された。本大会は、毎年3月に行われてきた人気シリーズ「KING OF COLLEGE」の特別版で、優勝チームには本戦へのシード権が与えられることもあり、どの大学も本気度が高さが見られた。 当日実施された予選を勝ち抜いた8チームが集結。序盤から各大学が個性あふれるルーティンと勢いを見せつけ、観客席からは大きな歓声が上がった。 東洋大学「スノーダンサー」のパフォーマンスphotograph by Jason Halayko/YUSF 白熱したバトルを勝ち上がり、決勝に駒を進めたのは、法政大学「強制天空」と東洋大学「スノーダンサー」。強制天空は、個々のスキルの高さや全員でのルーティンからソロへのつなぎ方、構成力など、チームとしての完成度が非常に高く、見ていて圧倒される場面が多かった。一方、スノーダンサーは突如始まるルーティンなど、誰も次の展開を予測できないサプライズなパフォーマンスで会場を沸かせた。 そんな両者の対決の勝利を手にしたのは東洋大学「スノーダンサー」。ハンズアップでの発表の瞬間、会場全体が緊張に包まれ、観る者も思わずドキドキさせられる瞬間となった。 優勝した東洋大学「スノーダンサー」の勝ち名乗りphotograph by Jason Halayko/YUSF 学生ブレイキンシーンの勢いを存分に示したDAY1。“秋の陣”は、3月本戦への期待をさらに膨らませる大会となった。 気になったアーバンスポーツをその日から始められる「アーバンスポーツ体験会」 ダブルダッチ体験会photograph by Hama Show/YUSF 国内最高レベルのアーバンスポーツを観て、「やってみたい!」と思った時からチャレンジできるように設けられたのが各アーバンスポーツの体験会。実際にプロや講師の方から手取り足取り学べ、楽しく体験できるコンテンツとして開催時間内は子どもから大人まで参加者の列は途切れず一日通して様々なアーバンスポーツに触れて楽しめる機会となった。 スケートボード体験会photograph by Jason Halayko/YUSF そして今回の体験会コンテンツで初めて設けられたのが車いすバスケ体験会。U23世界選手権優勝経験を持つ渡辺将斗選手や山下修司選手といったトッププレイヤーが直接指導。初心者でもどんな方でも体験できる本コンテンツでは、老若男女問わず車いすに乗ってドリブルやシュートに挑戦した。チャレンジ成功でプレゼントをもらえることもあり一生懸命シュートに挑戦する参加者たちの姿も印象的でインクルーシブなスポーツ体験も楽しむことができた。 車いすバスケ体験会photograph by Jason Halayko/YUSF 様々なアーバンスポーツの大会観戦はもちろんのこと、気になったスポーツをその場で体験できる機会を提供した本イベント。スポーツとしての楽しみを知る上で競技へ興味を持つ子どもたちも増えることが見込まれる。各アーバンスポーツの未来の日本代表がここから生まれていく可能性も大いにあるので今後が楽しみだ。 協賛ブースエリアとカルチャーマーケットでは、本イベントならでは買い物や体験が! カルチャーマーケットの様子photograph by Ryo Nagatomo /YUSF 協賛ブースエリアとカルチャーマーケットはとても幅広く、飲料水やコーヒー、ビールなどをその場で試飲できる“お試し”ブースが並び、来場者は気軽に立ち寄って味わいながら商品を知ることができるなど、イベントならではの体験が広がっていた。 ボートレースVR体験ブースphotograph by Ryo Nagatomo /YUSF さらにボートレースをVRで体感できるブースやベイブレードのバトル体験コーナーなど、動きのある体験型コンテンツも充実。普段ではなかなかできない体験に子ども同士はもちろんのこと親子で楽しむ姿も見られ、年齢隔てなく大人も一緒になり楽しんだ。 カルチャーマーケットの様子photograph by Ryo Nagatomo /YUSF また、ストリートファッションのワンポイントにもなる帽子などを販売するショップブースもあり、買い物を楽しむ来場者の姿も見られた。どのブースも絶えず人が行き交い、イベント全体ににぎやかな雰囲気を生み出していた。 熱いDAY1を締め括ったのは「GROOVING HARBOR NIGHT」 GROOVING HARBOR NIGHTphotograph by Ryo Nagatomo /YUSF 既に様々なコンテンツが盛りだくさんで大盛り上がりとなったDAY1を締め括ったのが、YUSF ’25の会場からほど近くの商業施設「MARINE&WALK YOKOHAMA」で一夜限定でコラボレーションしたDJイベント「GROOVING HARBOR NIGHT」。 GROOVING HARBOR NIGHTphotograph by Ryo Nagatomo /YUSF Red Bullプロデュースによる一夜限定のラウンジが登場し、「GROOVING HARBOR NIGHT」出演予定のDJによるパフォーマンスを楽しめるほか、Red Bullをはじめとした各種ドリンク、そして「MARINE&WALK YOKOHAMA」のテナントが出店するフードやアルコールなども楽しみながら、来場者は音楽に身体を揺らしDAY1を楽しみ切り、DAY2に向けてボルテージを高めていた。 DAY2では多くの競技コンテンツにて決勝があり、日本国内はもちろんのこと世界最高峰レベルの戦いが繰り広げられるため、そこに向けても大いに期待を高めたDAY1となった。 イベント概要 開催名称:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ25(略称 YUSF ʼ25)会場:横浜赤レンガ倉庫イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区新港1-1)日時:2025年11月15日(土)・16日(日)11:00~20:00入場料:無料 ※飲食や物販代金は別途必要。一部、有料の体験コンテンツあり。主催:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ25 実行委員会(株式会社横浜赤レンガ/ 明治商工株式会社/ 株式会社ローソンエンタテインメント/ 株式会社ゼータ)共催:横浜市にぎわいスポーツ文化局協力:一般社団法人ARK LEAGUE / 有限会社OVER THUMPZ / 株式会社IAM / 株式会社トリデンテ / 株式会社HANDOFF / 日本フリースタイルフットボール連盟 / 一般社団法人パルクール鬼ごっこ協会 / レッドブル・ジャパン株式会社メディア協力:スカイA / FINEPLAY協賛:三菱商事都市開発株式会社/ 本田技研工業株式会社/ サミー株式会社/ BOATRACE振興会/ THYM株式会社/ 株式会社竹中工務店/ MEMORY株式会社/ 学校法人岩崎学園
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skateハイレベルな激戦を制し、アジア大会への切符を手にしたのは?!「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」ストリート種目2025.11.06今年の日本一を決めるコンテスト「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」が11月1日から2日にかけて開催された。会場となったのは東京・有明に位置する「livedoor URBAN SPORTS PARK」――東京オリンピックの舞台ともなったパークだ。 今大会はワールドスケートジャパン強化指定選手の選考対象大会、そして第20回アジア競技大会(愛知名古屋2026)の代表選考会を兼ねた大事な一戦となるため、男女ともに日本中から国内トップ選手たちが集まった。女子からは、先月パリで行われたSLS(Street League Skateboarding以下:SLS)で見事優勝を収めた上村葵、日本選手権3連覇を狙う織田夢海、パリ五輪優勝した吉沢恋らが出場。男子からは、今年度の日本OPEN優勝者の池田大輝、日本選手権連覇を狙う佐々木音憧、SLSテイクオーバー2025ラスベガスで初優勝を果たした小野寺吟雲らが出場し、今年の日本一を決める大会としてふさわしい顔ぶれとなった。 本記事では「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」ストリート種目決勝の様子を男女別でレポート。表彰台に立った選手たちや、惜しくもメダルには届かなかったが会場を盛り上げたライダーを紹介する。 女子決勝レポート 10代の若手ライダーが多く出場した今大会でファイナリストには、尾関萌衣、織田夢海、松本雪聖、丹野莉愛、吉沢恋、榎並琴音、本間恋愛菜、上村葵の8名が名を連ねた。ここでは異なるスタイルで存在感を示した4名のスケーターとそのライディングを振り返る。 織田夢海 ― 揺るぎない安定感で3連覇達成 今大会を象徴するのは、やはり織田の教科書のようなライディングだ。将軍レールでの「キックフリップ・フロントサイドボードスライド」、「フロントサイドフィーブルグラインド」など、いずれも難易度が高いトリックを精度高く決めた。彼女の持ち味は、派手な技を繰り出しながらも着地に一切のブレがない安定性にある。重心の置き方、デッキコントロール、着地のバランス感が極めて理想的で、まさに“模範”と言える完成度だった。 織田夢海のフロントサイドフィーブルグラインド ©︎WSJ ラン2本目のラストには、大技「バックサイドクルックドグラインド・ノーリーフリップアウト」をクリーンにメイク。練習中は成功していなかった技を本番では決めてくるあたり、勝負強さが際立つ。ラン・ベストトリックで他を圧倒する完成度を見せ、日本選手権大会での3連覇を達成。優勝インタビューでは「ずっと目標にしていた3連覇。プレッシャーもあったが達成できてホっとしている。アジア大会は地元名古屋での開催となるので、いい結果を残せるように練習していく」と語り、次なる舞台を冷静に見据えた。 松本雪聖 ― 女子スケートレベルを牽引するパワーとスキル 2位に入った松本は、男子顔負けのパワーとスキルで会場を沸かせた。「フリップイン50-50」をバックサイド/フロントサイドの両方でメイクするなど、両サイドを自在に操るあたり、ボードコントロールの繊細さがうかがえる。スピードを殺さず、ハンドレールやステアへアプローチする姿勢は、攻撃的でありながらも安定しており、女子シーン全体のレベルアップを実感させる力強いライディングだった。 松本雪聖のキックフリップ・バックサイドリップスライド ©︎WSJ ベストトリックでは将軍レールでの「キックフリップ・バックサイドリップスライド」を三度目の挑戦で成功させ、93.66ptをマーク。女子唯一の90点台を記録した。 「女子スケートボードの技術的な天井」を押し広げるような構成であり、彼女の存在が次世代の選手たちに与える影響は大きいだろう。 尾関萌衣 ― スピードと力強さで魅せるトップガン 世界的スケートブランド 「TOY MACHINE」からサポートを受ける尾関は、今大会でも“スピード”という個性を存分に発揮した。 将軍レールでの「バックサイドリップスライド」や「バックサイド50-50」など、パワーと正確性を両立させたグラインドトリックを連発。中でも、ギャップを飛び越えながらの「トランスファー・バックサイドフィーブルグラインド」は圧巻だった。トランスファーを成立させるには、通常よりも速いスピードを維持したまま、ボードの軌道をミリ単位でコントロールする必要がある。 尾関萌衣のトランスファー・バックサイドフィーブルグラインド ©︎WSJ その完成度の高さに加え、観客を惹きつける疾走感のあるスタイルも特徴的だ。技術だけでなく、非常に楽しそうに滑る彼女には、見ていて“ワクワクさせる”魅力がある。最終的に3位でフィニッシュしたが、構成の完成度や安定感は今後の大舞台でも通用するレベルに達している。 本間恋愛菜 ― 最年少10歳、恐れを知らぬ挑戦者 今大会最年少の10歳で出場した本間は、小柄な体格ながらも果敢な姿勢で注目を集めた。身長と同じほどの高さのハンドレールに挑む姿は、観客の心をつかんだ。本人は「怖いけど、技を決めたい気持ちが強い」と語り、その強いメンタルが印象的だった。決勝ベストトリックでは、「キックフリップ・フロントサイドボードスライド」を三度目のトライで成功。82.86ptの高得点を獲得し、堂々の5位フィニッシュを果たした。 普段は埼玉所沢・SKiP FACTORYで父と二人三脚で練習を積んでいるという。「いつかはオリンピックに出場できるような選手になりたい」と語り、静かな闘志を燃やす。将来的には、現在の女子トップライダーたちに並び、次世代のシーンを牽引する存在になることが期待される。 一撃必殺の勝負へ――ルール変更がもたらす戦略への影響 今年の日本選手権ストリート種目では、ルールが大きく刷新された。決勝は、45秒間の「ラン」を3本、1発勝負の「ベストトリック」を3本行い、それぞれの最高スコアを合算して順位を決める“3/3/2形式”に変更された。準決勝はラン2本+ベストトリック3本(2/3/2形式)で、5人のジャッジが100点満点で採点し、最高点と最低点を除いた平均でスコアが算出される。 これまでの「2/5/3方式」から「2/3/2方式」へと変わったことで、選手たちの戦略面にも影響が出てくる。特にベストトリックが“1本のみ”採用となった点は大きく、選手にはこれまで以上のプレッシャーがのしかかる。わずか3本の挑戦の中で一度きりの完璧なトリックを決める精神力が試される。 一方、決勝のランは2本から3本に増え、チャンスが広がる反面、体力的にはよりハードな構成に。45秒全力で滑る3本のランをこなすには、技術だけでなく持久力と集中力も不可欠だ。 なお、東京五輪ではベストトリック4本の合計で巻き返しが可能だったが、パリ五輪以降はラン1本+ベストトリック2本の合計方式に変更。今回のルールもその流れを汲み、“一発の爆発力”と“安定した滑り”の両立が求められるフォーマットとなっている。 男子決勝レポート 国内男子ストリートシーンを牽引する若手たちが火花を散らした今大会。すべてがハイレベルに拮抗する中で、小野寺吟雲、濱村大征、池田大暉、長井太雅、佐々木来夢、佐々木音憧、八島璃央、根附海龍の8名が決勝のスタートリストとなった。その中でもメダルを獲得したトップ3のスケーターのライディングを紹介。 小野寺吟雲 ― 圧倒的な完成度で“ノーミス3本” なぜ失敗しないのか――観客の多くがそう感じたはずだ。繰り出すトリックはどれも高難度。「キックフリップ・バックサイドテールスライド・ビッグスピンアウト」や「ビッグスピンフリップ・フロントサイドボードスライド・フェイキーアウト」、「フロントサイドブラントスライド・バリアルフリップアウト」など、いずれも“ハンマートリック”と呼ばれるコンボばかりだが、彼はそれを淡々とメイクしていく。決勝ラン3本は驚異のノーミス。精度、速度、着地――すべてが高い次元で安定していた。 小野寺吟雲のギャップオーバーバックサイドテールスライド・ビッグスピンフリップアウト ©︎WSJ 特筆すべきは、その安定感の裏にある反復練習の積み重ねとトリック構成の戦略性だ。ベストトリックでは後がない3回目のトライで、将軍レールにて超大技「ギャップオーバーバックサイドテールスライド・ビッグスピンフリップアウト」を成功させ、会場は歓声に包まれた。得点は本日最高の96.87ptを記録し、堂々の優勝を飾った。 インタビューでは「自分のスタイルを貫き通して世界で戦っていきたい。そして周りのサポートしてくれる方々に恩返しがしたい」と語り、15歳とは思えない落ち着きと視野を見せた。アジア大会への出場も内定。 その滑りは、単なる“若手の勢い”を超え、すでに世界基準に到達している印象を与えた。 佐々木音憧 ― スピードと独創性で魅せる、攻めのストリートスタイル 2位に入った佐々木は、ハイスピードかつハイクオリティなライディングで観客を引き込んだ。深いパンピングと力強いプッシュでスピードを途切れさせず、全セクションを一筆書きのように流していくそのスタイルは、競技というよりも“アート”に近い。スピードの中での正確なボードコントロールは男子選手の中でも特に際立っていた。 得意の「バックサイド360」を見れば、スピードを殺さずにギャップを軽々と越え、着地後の流れもスムーズ。身体とボードが一体化しているような感覚すら覚える。ベストトリックでは、ダウンレッジで「キャバレリアル・バックサイドノーズグラインド」を成功。スピンとグラインドを組み合わせた高難度トリックであり、しかも他選手が使用しなかったセクションをあえて選択した戦略性も評価された。 佐々木音憧のキャバレリアル・バックサイドノーズグラインド ©︎WSJ トリックセンスと構成の独創性が光り、最終順位は2位でフィニッシュ。インタビューでは「ルール変更の影響は特に感じていない。決めるだけなんで」と語り、どんな状況でもブレない芯の強さと自信を示した。競技スケートの本質である“自分の滑りを貫く強さ”を体現したライダーの一人だ。 八島璃央 ― 脱力感と爆発力を併せ持つ、“静かなる実力者” 福島県出身の八島は、一見リラックスした佇まいながらも、放つトリックは強烈だ。ベストトリックでは、将軍レールでの「キックフリップ・フロントサイドリップスライド・フェイキーアウト」をメイク。キックフリップを絡めたコンボトリックを武器とする八島の注目点は、キックフリップの精度の高さだ。特に、空中でのキャッチの美しさは秀逸で、まるで足に磁石がついているかのようにデッキを吸い寄せる。 八島璃央のキックフリップ・フロントサイドリップスライド・フェイキーアウト ©︎WSJ さらに「トレフリップ」や「フロントサイド180 ワンフット」といった高反発系のトリックでも安定しており、“バネの強さと重心の柔らかさ”のバランスが唯一無二なスタイルを生み出す。滑りの随所に余裕を感じさせ、時折見せる笑顔からはスケートを純粋に楽しむ姿勢が伝わる。結果としてアジア大会の切符は逃したが、今後の成長が大いに期待されるライダーだ。 大会結果 女子 左から松本、織田、尾関の順 ©︎WSJ 優勝 : 織田 夢海 174.63pt2位 : 松本 雪聖 174.18pt3位 : 尾関 萌衣 166.19pt4位 : 丹野 莉愛 143.94pt5位 : 本間 恋愛菜 138.20pt 6位 : 上村 葵 118.42pt 7位 : 吉沢 恋 85.56pt8位 : 榎並 琴音 52.55pt 男子 左から佐々木、小野寺、八島 ©︎WSJ 優勝 : 小野寺 吟雲 192.15pt2位 : 佐々木 音憧 188.55pt3位 : 八島 璃央 183.76pt4位 : 根附 海龍 181.54pt5位 : 池田 大暉 180.03pt6位 : 濱村 大征 172.14pt7位 : 長井 太雅 171.31pt8位 : 佐々木 来夢 170.74pt 総評 今大会を通して改めて感じられたのは、男女問わずスケーター全体のトリックレベルとクオリティの高さだ。単純な難易度だけでなく、精度・構成・流れの美しさといった総合的な完成度が著しく向上している。MCも繰り返し口にしていたように、今のスケートシーンでは「日本のレベル=世界のレベル」という認識がすでに定着している。もはや国内大会で見られるトリックの多くは、世界大会の決勝クラスと遜色がない。 特に印象的だったのは、キックフリップや360などを組み合わせたコンボトリックが“前提”となっている点だ。ハンドレールやレッジといったストリートの王道セクションはもちろん、これまで派手さよりも流れが重視されてきたR(ランプ)でも、高度なトリックを自然に織り込む選手が増えている。その結果、全体のスピード感と迫力が格段に上がり観客を引き込む演技が多く見られた。 さらに今回からルールが改定され、今後は単純な成功率や難易度に加え、「勝負強さ」や「持ち技の多様性」といった側面も評価対象となる。これにより、スケーターはより幅広い引き出しと戦略性が求められることになるだろう。 ロサンゼルス五輪の代表枠をめぐる戦いは、すでに幕を開けている。
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dance今年新設「POPPING」カテゴリー、ついに関西予選始動!『マイナビDANCEALIVE 2026 POPPING KANSAI』開催決定!2025.12.16両国国技館で争う、初代王者への挑戦が始まる 国内発信であり世界最大規模のソロダンスバトル『マイナビDANCEALIVE 2026 』の今年新設カテゴリーであるPOPPINGの予選『マイナビDANCEALIVE 2026 POPPING KANSAI』を開催。また今後は、2026年4月に開催予定の決勝大会『マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL』に向け、POPPINGカテゴリーは関東・関西のエリアで予選を行う。 『マイナビDANCEALIVE』とは 2005年に「DANCE@LIVE(ダンスアライブ)」として日本で誕生した、1on1形式の世界最大規模ストリートダンスバトルだ。 ダンサーが1対1の対面でDJのかける音楽に合わせ、即興で1ムーヴずつ踊り合う。流れる曲はDJのみが知っており、より多くのJUDGEの票を獲得した方が勝利するシンプルなルール。ダンスアライブは6つのカテゴリーに分かれ、予選〜決勝大会を開催している。 ダンススタイルごとに分かれており、HOUSE(ハウス)・BREAKING(ブレイキン)・HIPHOP(ヒップホップ)・ALL STYLES(オールスタイルズ)・POPPING(ポッピン)の計5スタイルが一般部門となりGENERAL(ジェネラル)と呼ばれる。加えて中学生以下の部門であるオールスタイルズバトルのKIDS(キッズ)に分かれている。予選は北海道・東北・北陸・関東・中部・関西・中国・九州の全国8地区で開催され、年間を通じて4月に行われる決勝大会への進出をかけて争われる。 今後の『マイナビDANCEALIVE 2026』GENERALについて ▼2025年12月20日(土)『マイナビDANCEALIVE 2026 POPPING KANSAI Ⅰ』▼2026年1月17日(土)『マイナビDANCEALIVE 2026 CHARISMAX Ⅴ』▼2026年2月7日(土)『マイナビDANCEALIVE 2026 POPPING KANTO Ⅱ』▼2026年2月11日(水)『マイナビDANCEALIVE 2026 CHARISMAX Ⅵ』▼2026年2月21日(土)『マイナビDANCEALIVE 2026 POPPING KANSAI Ⅱ』▼2026年4月18日(土)『マイナビDANCEALIVE 2026 前日予選』▼2026年4月19日(日)『マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL』@両国国技館 GENERAL カテゴリーについて ※ルールなど詳細はオフィシャルWEBサイトからご確認ください 【参加条件】参加時に15歳以上であること。(中学校3年生は除く。)※KIDS部門でのFINAL進出が決定し、2026年4月時点で中学校を卒業している場合、4月の前日予選へは参加不可。※KIDS WILDCARD決定戦に進出が決定し、その該当者が2026年4月時点で中学校を既卒の場合、4月の前日予選へは参加不可。 【スタイル】HOUSE/BREAKING/HIPHOP/ALL STYLES/POPPINGの5ジャンルでの1on1ソロバトル。 【決勝大会進出条件】1シーズン中に開催される予選で優勝すること。※同日に複数ジャンルへのエントリー可。※複数ジャンルでのFINAL進出も可。※POPPINGは予選準優勝者もFINAL進出。 【予選回数】計7回。HOUSE/BREAKING/HIPHOP/ALL STYLESの4ジャンルが同日開催される予選を「CHARISMAX」と呼び、1シーズンのうちに6回開催。さらに決勝大会の前日に行われる「前日予選」を加え、全7回を実施。POPPINGは、単独大会として、1シーズン中4回の予選を開催。 【予選開催地】全国5地区(東北×1、関東×3、中部×1、関西×1、九州×1)で開催。居住地域等によるエントリー制限なし。
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dance世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」2025.12.152025年を締め括る、世界一を決める世界最高峰の1on1ブレイキンバトル 2025年12月12日(金)〜13日(土)の2日間に渡り、福岡県久留米市にて「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」が開催された。本大会は、WDSF(世界ダンススポーツ連盟)公認の世界選手権として日本国内で初めて開催されたこともあり、ブレイキンの強豪国であるこの日本でのタイトル獲得に燃えたトップブレイカーたちが世界中約40カ国から集結。2025年を締め括る世界最高峰のブレイキンの熱いバトルが繰り広げられた。 決勝日には観客が会場一杯に 本大会コンセプトは “ONE STEP CAN MOVE THE WORLD”。老若男女経験問わず大会観戦を通して『自分も何か始めてみたい』と思ってもらえるように、会場では観客も一体となって盛り上がるライブ感あふれる演出も用意されるなど、観客の手拍子や歓声から生まれる熱量が、選手たちのパフォーマンスをさらに加速させていた。 また日本初開催である本大会では、世界中から来日した選手たちが万全な状態で試合に挑めるように手厚いサポートが与えられた。その中でも大会スポンサーであり長年日本代表選手たちのサポートを行う、味の素株式会社様からは選手たちの補給食が用意された。 味の素株式会社提供の補給食の数々 そしてさらに本大会を盛り上げるべく、久留米市内では大会キービジュアルの屋外広告を周辺駅構内などの人の目に付くエリアへ掲載。街全体で大会をサポートしている様子が見られ、その甲斐もあってか決勝日のチケットは全てソールドアウト。来場者数は3,500名に達し、会場は最大級の熱気に包まれていた。 アーバンスポーツ体験エリア また会場入口付近ではサイドコンテンツとして、全国の若手ダンサーが躍動するダンスステージや、BMX、パルクール、ジャンプロープ、フリースタイルバスケットボールを含めたアーバンスポーツ体験エリアを展開。日が落ちると光と音の演出で盛り上げるNEON STREET PARKが同時開催され、未だかつて見たことないアーバンスポーツと光と音のコラボレーションに観客は終始目を奪われていた。 ブレイキンを通して「新しいことに挑戦したい!」という思いを後押し「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS WorkShop」特別編 ワークショップの様子 昨年2024年からスタートし、全国の小中学校で大好評のB-Boy Shigekixとみずほフィナンシャルグループによるブレイキンワークショップツアー「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS WorkShop Tour」のスピンオフ企画としてスペシャルワークショップが大会2日間にわたり開催された。 今回設けられたブースでは初心者から経験者まで多くの子どもたちや親子連れが参加。実際にShigekix監修のレッスン映像を視聴した上で、インストラクターと共に各ムーブにトライした。本ワークショップではトップロック(ツーステップ)、フットワーク(CC)、フリーズ (チェア)の3つのムーブを学んだ。映像ではムーブをステップバイステップでレクチャー。正面や背面、側面など様々な角度からムーブを見せたり、かっこよく踊るための注目ポイントも教えるなど充実したプログラムとなった。 ワークショップの様子 ムーブの細かい点に関してはインストラクターがその場でサポート。終始参加者の列は途切れず、子どもたちだけのグループはもちろん、親子でトライする回もあり、中にはインストラクターをも唸らせるムーブを見せるキッズB-Boyもいたりと、お互いのスキルを見せ合いながら交流する子どもたちの姿も垣間見れた。 ワークショップ後にはShigekixサイン入りパネルのあるフォトブースで集合写真を撮るなど、和気藹々と時間を過ごしていた。記念品としてワークショップやSNSキャンペーンで参加した方にはオリジナルキーホルダー、フォトブースで写真を撮った方はクリアファイルが手渡され、思い出を一緒に持ち帰られる施策に参加者はみんな満足した様子だったのも印象的だった。 本ワークショップでは、レッスン映像内でShigekixが話していた通り、「ブレイキンを通して新しいことへ挑戦する」大切さを伝えることを目的にしており、実際に多くのキッズが各々ブレイキンに挑戦する機会となった、まさに大会コンセプトである“ONE STEP CAN MOVE THE WORLD”にぴったりなワークショップだった。 世界トップランカーや若手精鋭が揃い踏み。豪華すぎる選手ラインナップ 選手宣誓をするB-Boy Jeffro 本大会には世界約40カ国から約180名のB-Boy・B-Girlがエントリー。決勝日当日は前日の予選、TOP64、TOP32、TOP16までの4試合を勝ち抜いたB-Boy 8名、B-Girl 8名が登場。世界の強豪選手がひしめく中、日本からは男女ともに5名が進出し母国開催で強さをアピールする大会初日となった。 B-Boy ISSIN なお男子のTOP8には、パリオリンピック日本人最高位の4位であり、昨年の世界選手権準優勝のワールドランキング1位のB-Boy Shigekixを筆頭に、昨年の世界選手権で優勝し今年の「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」の優勝者であるB-Boy ISSIN、パリオリンピックの日本代表でパワームーブが世界から高い評価を受けるB-Boy Hiro10、国内外の大会で活躍する次世代のホープであり世界トップクラスの回転技を持つことで注目を集めるB-Boy Tsukki。そして同じく若手の注目株であり自身の独特な世界観をダンスに落とし込み他を圧倒するB-Boy RA1ONが進出。彼らに相対するのは、2023年度の世界選手権優勝者であり、パリオリンピック銅メダリストであるアメリカ合衆国代表のB-Boy Victor、同じくアメリカ代表選手でパリオリンピック5位の実力者B-Boy Jeffro、そしてフットワークのスキルの高さと独特なダンススタイルが特徴的なB-Boy Dias (カザフスタン)という面々となった。 B-Girl RIKO 一方、女子のTOP8には、パリオリンピック日本人最高位の5位であり日本の女子ブレイキンシーンを牽引するB-Girl Ayumiをはじめ、B-Boy Shigekixの姉で今年の全日本選手権の王者であるB-Girl AYANE、今年の「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」の優勝者であり国内外の大会で活躍するB-Girl RIKO。そして今年国内予選から勝ち上がり「Red Bull BC One Last Chance Cypher」まで進出した若手B-Girl Cocoa。さらに同じく若手でスタイリッシュなフットワークとパワームーブが特徴的なB-Girl HIYOが日本から勝ち上がった。 そんな彼女たちとマッチアップを繰り広げるのは、今年の「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」の準優勝者でパリオリンピック銀メダリストであるB-Girl Nicka(リトアニア)、パリオリンピック7位で様々な世界大会で頭角を表すB-Girl Syssy(フランス)、そして昨年の世界選手権では7位になるも、今年のユース世界選手権では優勝を果たし、勢いのある中で今大会に挑んだB-Girl Royal(中国)。 パリ2024オリンピックのトップ選手から今年の「Red Bull BC One World Final Tokyo」の入賞者まで最近話題のB-Boy・B-Girlが勢揃いしたことで、国内外から注目が集まり、まさに2025年を締め括るのに相応しい大会となった。下記はその今年の世界一を決める大会のTOP8以降のバトルレポートである。 世界の舞台でも見られた新時代の幕開けの瞬間。並いる強豪を倒し、ニューフェイスのB-Girl Royalが優勝 決勝でのB-Girl Royalのムーブ B-Girlサイドは、TOP8でパリオリンピック7位のSyssy、現全日本王者であるAYANE、「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」の優勝者のRIKO、「Red Bull BC One Cypher Japan 2025」の優勝者Cocoaなど、優勝候補といってもおかしくない実力者たちが次々と姿を消す波乱のトーナメントに。 そんな戦いを勝ち上がったTOP4は日本人選手vs海外選手という構図。1戦目はRoyal vs HIYO。お互いに緩急を付けた上下のオリジナルな動きとフローで争うも、RoyalがHIYOをストレートで破る。トーナメント反対の山の2戦目ではAyumi vs Nickaという世界トップクラスで様々な好成績を残している二人のカード。Nickaが高度なテクニックを有したムーブでAyumiに襲いかかるも、ここはよりクリエイティブかつミュージカリティを掴んだフローを見せたAyumiが決勝へ駒を進めた。 3位決定戦でのB-Girl Nickaのムーブ 3位決定戦は、TOP4で惜しくも決勝を逃したHIYO vs Nicka。ハイレベルかつよどみないフットワークからのパワームーブのフローで攻めるNickaと、音を上手く取るトップロックからパワームーブとフリーズに持ち込むHIYO。どちらもハイレベルなルーティンを見せつけたが、今回はパワームーブからフリーズなど様々なバリエーションの高難度ムーブを上手く盛り込んだNickaに軍配が上がった。 決勝でのB-Girl Ayumiのムーブ 決勝は、昨今のブレイキンシーンで見られることが多くなった若手対ベテランの戦い。今年のユース世界選手権で優勝しノリに乗る若手Royalと、長年ブレイキンシーンを牽引し世界大会で多くのタイトルを勝ち取ってきた日本を代表するトップブレイカーのAyumiが対戦。テクニカルで唯一無二のオリジナリティをフロアムーブで見せるAyumiに対して、パワフルかつキレのあるハイレベルなパワームーブを中心に勢いのあるルーティンを見せるRoyal。スタイルの違う二人がぶつかり合い、手に汗握る戦いとなったが、今回は若手の注目株であるRoyalが見事初優勝を果たした。 B-Boy Shigekixが自分の魂を乗せたパフォーマンスで自身初の世界選手権の頂点へ 決勝でのB-Boy Shigekixのムーブ 一方、今回のB-Boyサイドは日本人選手たちが強さを見せる中、日本人同士のマッチアップだからこそ見られたストーリー性に満ちたバトルが続いた。その中でもTOP8で特に会場を沸かす戦いを見せたのはISSIN vs Tsukkiのバトル。お互いが豪快なパワームーブを強みとする中、先攻で出てきたISSINの2000にTsukkiが1990を合わせるなどラウンド1から盛り上がる展開に。Tsukkiは超ハイレベルなスピンや難しい軸でのパワームーブで攻めて会場を終始沸かせるも、今回はトータルパッケージで勝ったISSINに軍配。ただこのバトルも今後ストーリーが紡がれていくような一戦となった。 TOP8でのB-Boy ISSINのムーブ またTOP4で印象的だった戦いは、XII After Oursという同じクルーで活動しているShigekixとRA1ONのバトル。お互い得意とするスタイルが違う一方で、普段から一緒に練習することも多い二人。どんなムーブをしてくるのかも想像できるからこそ、双方の気持ちの強さが激突したバトルとなった。結果は2:1でShigekixが決勝に駒を進めた。 TOP4でのB-Boy RA1ONのムーブ 3位決定戦はHiro10とRA1ONの対戦。先攻で飛び出したのはRA1ON。DJの流す音に上手くはめながらミュージカリティとスタイルの溢れるムーブで緩急を付けたパフォーマンスを展開。一方、Hiro10はキレのあるパワームーブとフリーズでルーティンを見せていく。その中でもHiro10が最終ラウンドで見せたウィンドミルからの2000では、フロアの中心から端まで移動し落ちるかどうかのギリギリのところで止まるというハイレベルなムーブを見せ、対戦相手のRA1ONを含めて会場全体を大きく沸かした。そんなムーブも相まってか今回の3位決定戦はHiro10が制し、銅メダルを勝ち取った。 3位決定戦でのB-Boy Hiro10のムーブ そして今回の決勝カードは、昨年の世界選手権決勝と同じ顔合わせ。昨年の世界選手権優勝者のISSINと、準優勝者のShigekixのリマッチとなった。先攻でバトルの口火を切ったのはShigekixで1ムーブ目から魂を乗せたキレのある音にしっかりはめたパワームーブやフリーズを見せて大きく会場を沸かせる。対抗するISSINもスタイリッシュかつ豪快なアクロバットも含めたオリジナルムーブで応戦。しかしShigekixは勢いそのまま最終ラウンドまでパワフルでバリエーションに富んだパフォーマンスを続け2:1でISSINを撃破。数々の世界大会でタイトルを獲得してきたShigekixがまだ手にできていなかったこの世界選手権の舞台で悲願の初優勝を飾った。 Shigekixコメント「今回優勝できたのは挑戦者として挑めたから」 B-Boy Shigekix 今日の感想を教えてください。世界選手権ではまだタイトルを取れていなかったので「初優勝を掴み取りに行く」という意気込みで挑んだ中、自分のやってきたことをしっかり発揮できるパフォーマンス力や勝負強さに対して自分自身掲げていたテーマがあったので、今回のタイトル獲得はすごく嬉しいです。ただ来年の同大会を迎える頃に自分がどうなっているのかまで目を向けると、今回のパフォーマンスも自分自身100点満点ではなかったなと良い意味で感じています。その伸び代も含めて、今回一番良かったのはとにかく「チャレンジャー」という気持ちを持って各バトルに挑めたことだと思います。 来年はアジア大会がありますが、今回出場権を獲得できたので今後もしっかりと挑戦者として挑めるよう、自分を心から奮い立たせるものを大切にしていきたいと思っています。 今大会で勝てた要因はなんだと思いますか?現在、ブレイキンの技術が世界的に日々レベルアップしている中で、アイデンティティやスタイルをしっかり構築してきたダンサーと対峙した時に、自分が相手を凌駕できるのか。そのような「オンリーワン同士のナンバーワン決定戦」がこのブレイキンのバトルトーナメントだと思います。 そのバトルの中で大事になってくるのは最後まで戦い抜く「粘り強さ」だと思います。スタイルが最大限発揮できている瞬間っていうのは、技術や戦術はもちろんですが、身体がしっかり準備できていることがすごく大事で、本当に1ミリの勝ち負けに作用しているのが、その力強さや粘り強さだと感じています。今回は自分自身すごく強い気持ちを持って挑めたので、その強さがメンタル面にも出ていたと思いますし、「自分の魂に自分の踊りがついてくる感覚」もあり、フィジカルの部分も含めて「3ラウンドどころか5ラウンドぐらいいけるんじゃないか」と思えるような気持ちで挑めたところが良かったと思います。 仲間と優勝を喜び合うB-Boy Shigekix 現在はクルー活動やD.LEAGUE参戦、日本全国でのワークショップなどブレイキンを通じて様々な活動をしていますが、この世界選手権優勝は今後の活動にどう活かされると思いますか?現在ブレイキンを通して色々な活動をさせていただく中で、スケジュール的に忙しくなってしまっても、プレイヤーとしては変わらず今まで通り練習もハードにやる必要はあります。でもそのモチベーションになっているのが他の様々な活動です。全国の学校訪問ではブレイキンワークショップを通して「夢や目標に向かって全力で挑むこと自体がかっこいい」「一緒に頑張ろう」ということを大きなテーマにして授業させていただいています。 そのテーマを伝える上で、僕自身すごく大事にしていることが「自分もそれを体現する」こと。 やっぱり彼らに「頑張ろうね」と言っている分、自分が頑張っている姿を見せたいですし、「あの時に授業に来てくれたお兄ちゃんが頑張ってるなら、私も/僕も頑張らないと」と思わせられる、そんな存在であり続けたいと強く思っています。僕自身、現役選手だからこそ伝えられるものがあると思いますし、今大会にも実際に現地へ足を運んでくれた子たちも多かったので、彼らにとって親近感のある「身近なヒーロー」として、その背中を見せたいという気持ちがすごく強かったので優勝できて良かったです。今後も挑戦し続ける姿を見せられるように頑張ります。 Royalコメント「今後も自分自身と向き合い続けて成長していきたい」 B-Girl Royal 今日の感想を教えてください。つい2週間前に中国国内で大会があったこともあり、今大会への準備はあまりできていなかったので、大会初日の昨日は少し緊張しすぎているなと感じていましたが、今日はこの環境にも慣れて、自分の実力を発揮することができました。 今大会で勝てた要因はなんだと思いますか?自分のダンススタイルと音楽を上手くマッチすることができたのはひとつ勝てた要因だと思いますが、今大会で意識していたことは自分のスタイルを表現することでした。決勝では自分のオリジナルのスタイルをしっかり発揮できたと思います。 今後の目標を聞かせてください。昨年の世界選手権から、自分自身この1年間でどれだけ成長できたのか気づけていませんでしたが、1年間を通して海外の様々な試合に参加して経験をたくさん積めたことで自信を持って今大会に臨むことができました。今後も他の選手に勝つことではなく自分自身と向き合いながらもっと成長していきたいと思っています。 大会リザルト 左からAyumi、Royal、Nickaの順 B-GirlGold:Royal(郭 朴) / CHN(中国)Silver:Ayumi(福島 あゆみ)/ JPN(日本)Bronze:Nicka(Dominika Banevi)/ LTU(リトアニア) 左からISSIN、Shigekix、Hiro10の順 B-BoyGold:Shigekix(半井 重幸)/ JPN(日本)Silver:ISSIN(菱川 一心)/ JPN(日本)Bronze:Hiro10(大能 寛飛)/ JPN(日本) 日本初開催の世界選手権を経て、日本人選手たちが向かうのは名古屋の地で行われるアジア大会 日本国内では初開催となった世界ダンススポーツ連盟(WDSF)公認の世界選手権。まさに世界最高峰の戦いが繰り広げられ2025年が締め括られた。そして日本人選手にとっては、本大会でTOP3に入り、かつ最上位となったB-Boy・B-Girl各1名が2026年9月に愛知県名古屋市で開催の第20回アジア競技大会への出場資格を獲得できることから、今大会で優勝したB-Boy ShigekixとB-Girl Ayumiが出場権を獲得。来年もここ日本で大きな国際大会が開催されるこのブレイキン。今後も日本人選手たちの活躍はもちろんのことブレイキンシーンのさらなる発展に目が離せない。
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surfマスターズから男女ファイナルまで。鴨川が見せた熱狂の4日間2025.12.142025年12月4日~5日にさわかみ S.LEAGUE 25-26 MASTERS TOUR 第2戦TRUST KAMOGAWA MASTERS、続く12月5日~7日にはさわかみ S.LEAGUE 25-26 S.ONE 第3戦 鴨川プロが、千葉県鴨川市の東条海岸(通称:マルキポイント)で開催された。大会期間中のコンディションは、前半は胸~肩サイズ、後半には腰~腹サイズまで落ち着いたものの、地形が決まりマルキらしい形の良いブレイクが続いた。今年、日本国内で行われる最後のコンテストとあって、選手たちはそれぞれの想いを胸に、悔いのないヒートを展開した。季節は12月。朝晩は冷え込み、日中も晴天ながら空気は冷たく、体調管理やウォームアップの精度もより重要になるタフなコンディションとなった。 安定感ある試合運びで山田桂司が優勝を飾る 今回はトライアルも同時開催され、舟橋大吾、大貫克也、小野誠、牧野優介の4名が本戦 R1 を勝ち上がり、見事マスターズプロ公認を獲得した。なかでも舟橋大吾はセミファイナルまで駒を進め、快進撃を見せた。 北海道で行われた開幕戦を制した河野正和がまさかの一回戦敗退。さらにランキング2位の牛越峰統もセミファイナルで姿を消すなど、序盤から波乱の展開に。そんな中、ファイナルへ勝ち進んだのは、セミファイナルで11.30の高得点を叩き出した脇田貴之、浦山哲也、そして山田桂司。加えて、北海道戦で“わずか2本しか乗れずに敗退”という悔しさを経験し、今大会に向けて意識改革を行い「粘り強さ」を手に入れた遠田真央の4名となった。ファイナルの先制点を奪ったのは遠田真央。1本目で4.17をスコアするも、その後はなかなか次の波を見つけられず苦しい時間が続く。一方の山田桂司は、3本目に6.17、続く4本目にも5.60をまとめ、ヒートをリード。脇田貴之も後半にギアを上げ、形の良いセットをつかむものの、エンドセクションで惜しくもワイプアウト。浦山哲也はラストライドでクリーンな波をキャッチし、しっかりコンプリートしたが、スコアは6.67。わずかに逆転には届かなかった。安定したヒート運びを見せた山田桂司が、マスターズ優勝を飾った。 山田桂司 ©︎S.LEAGUE コンディション急変のウィメンズQF。野中美波と川瀬心那が先にSFへ 野中美波 ©︎S.LEAGUE 2日目の朝イチにはR2が行われ、その後の最終スケジュールにはQFが組まれていた。しかし、QF出場選手とコンテストディレクターが協議し、「できるところまで進めたい」という選手の意向を汲みつつ、波の状況によって途中でストップする可能性を共有した上で、QFの実施が決まった。ヒート1は、安定感のあるライディングを続けた野中美波が堂々の勝ち上がり。続くヒート2では、今シーズン好調を維持する川瀬心那が、波を的確に見極めながらセミファイナル進出を決めた。しかし、潮の満ち込みによってヒートごとにコンディションが変化。ヒート2の終盤には波のポテンシャルが落ち始めたことから、ヒート3とヒート4はファイナルデーへ持ち越される判断となった。翌日のファイナルデーで行われたヒート3では、中塩佳那が乗った波をしっかり決め切り、セミファイナルへ。ヒート4は、松田詩野が6.25ポイントのハイスコアをマークし、見事セミファイナルの最後の椅子をつかんだ。 川瀬心那 ©︎S.LEAGUE 松岡亜音 ©︎S.LEAGUE 激闘のウィメンズSF。緊張と集中がぶつかった準決勝 川瀬心那 ©︎S.LEAGUE セミファイナルはヒート1は野中美波と川瀬心那の戦い。川瀬心那が6.00ポイントをスコアしリードを奪う展開で始まった。しかし残り10分を切ったところで、野中が8.00ポイントを決め、一気に逆転に成功する。これでニードスコアが6.26ポイントとなった川瀬心那は、3マニューバーをしっかりまとめたライディングで6.35ポイントを獲得し、再び逆転。すると今度は野中美波がニードスコア4.35ポイントの状況から、プライオリティを持って入った残り2分の波で5.25ポイントをスコアし、再度の逆転に成功。接戦を制した野中美波が、見事ファイナルへの切符をつかんだ。ヒート後のインタビューで野中は、「5.25を出した波では緊張で足が震えていて、2発目は体が思うように動かなかった」と振り返る。ただ、波のフェイスが張ってくれたことで立て直すことができたという。インタビュー中も「まだ足が震えています」と語るほど、白熱したヒートだったことが伝わってきた。ヒート2はは中塩佳那と松田詩野の戦い。序盤、互いに波をつかみきれずスローな立ち上がりに。中盤、先に仕掛けたのは中塩佳那。レフト方向の形の良い波をキャッチし、シャープなターンを重ねて7.25ポイントをスコアし、一気にリードを広げる。その直後、松田詩野も反応。アップのライディングで4.15ポイントを獲得し、追走態勢に入る。ニードスコア6.86ポイントの松田詩野は、ヒート終了間際にラストウェーブへ挑んだものの、スコアは4.75ポイントにとどき逆転ならず。安定感のあるヒート運びを見せた中塩佳那が、ファイナル進出を決めた。 松田詩野 ©︎S.LEAGUE 野中美波が6.25 & 8.00で主導権を握り優勝へ 野中美波 ©︎S.LEAGUE ファイナルは、野中美波と中塩佳那の2名による一騎打ちとなった。1本目は2名とも決めきれない中、3本目で先に動いたのは野中美波。セットの波をつかみ、バックサイドのワンマニューバーで6.25ポイントをスコアし、リードを奪う。中塩佳那もすぐに反応し、フロントサイドでワンターンを決めて5.00ポイントをスコアし、食らいつく。中盤に入ると、勝負の焦点は「2本目をどうまとめるか」という展開へ。プライオリティを持った野中美波は、コンパクトなサイズながら3マニューバーをソリッドにまとめ、コンビネーションで8.00ポイントを叩き出す。これにより、中塩佳那が必要とするスコアは9.25ポイントに。中塩佳那はプライオリティを使い、質の高いターンを3つ重ねて5.25ポイントをスコアし、ニードを9.00ポイントに縮めるが、逆転には依然届かない。残り10分、プライオリティは野中美波へ。形の良い波が入り、激しい駆け引きの末にファーストプライオリティーを勿体ない野中美波がアップ。しかし肩がすぼむ波で、トップ2に入るスコアとはならず、プライオリティは中塩佳那に移動する。残り時間も少なくなる中、中塩佳那は来た波に挑んだが、スコアは4.30ポイント。ニードを詰めるには至らなかった。最後まで集中力を切らさず、2本をしっかりとまとめ切った野中美波が、見事優勝を飾った。 野中美波 ©︎S.LEAGUE 野中美波 ©︎S.LEAGUE 中塩佳那 ©︎S.LEAGUE 逆転劇と圧巻のスコアが続出したメンズQF 金沢呂偉 ©︎S.LEAGUE ヒート1は、伊東李安琉がヒート開始早々、1本目で7.50ポイントをスコアし主導権を握る。続けて3.50をまとめ、稲葉玲王をコンビネーションの状況に追い込んだ。稲葉玲王も中盤に6.25ポイントを決め反撃するが、その直後に伊東李安琉が6.85ポイントを叩き出し、再び差を広げる。プライオリティを持って稲葉玲王はチャンスを待ったものの、波は届かずタイムアップ。伊東李安琉がセミファイナル進出を決めた。 ヒート2は西慶司郎が先手を取り、序盤に2本をしっかりまとめてリードを作る。しかし金沢呂偉がこのヒートのハイエストとなる6.75ポイントをマークし、ニードを4.50ポイントまで縮めめる。 その後も波を探したが逆転には届かず、西慶司郎が逃げ切った。 茅ヶ崎勢同士の対決となったヒート3は、佐藤魁が主導権を握る。序盤から積極的に波に乗り、先手必勝の試合運びでリードを保ったままセミファイナルへ駒を進めた。 ヒート4は、西優司が残り時間約5分までノーライドという緊張感のある展開に。しかし中盤、訪れたチャンスを逃さず6.75ポイントをスコアし、一気に形勢を変える。プライオリティを持つ大音凜太はマークするも間に合わず、その直後に流れてきた波を西優司が見事にキャッチ。 ニードスコア3.00ポイントの状況から4.00ポイントをスコアし、逆転に成功した。見事な逆転劇を演じた西優司が、セミファイナル進出を決めた。 佐藤魁 ©︎S.LEAGUE 西慶司郎、西優司がファイナルへ 西慶司郎 ©︎S.LEAGUE セミファイナルヒート1は、伊東李安琉と西慶司郎の戦い。 序盤、伊東李安琉が5.50ポイントをスコアし先手を取る展開に。 一方、波を待っていた西慶司郎は中盤にセットをつかみ7.75ポイントを叩き出すと、続けてエアーリバースを決め6.00ポイントをスコア。 一気にリードを広げ、ヒートの流れを掌握した。後半は、西慶司郎がプライオリティを持ちながら時間を進め、伊東李安琉に必要なスコアは8.25ポイントと苦しい状況に。 ラストに入ってきた波もプライオリティを使ってしっかりブロックし、反撃のチャンスを与えなかった。試合巧者ぶりを見せた西が慶司郎、堂々とファイナル進出を決めた。 ヒート2は、西優司と佐藤魁の戦い。西優司が開始早々に8.00ポイントをスコアし主導権を握る。 バックアップも4.75ポイントをまとめ、序盤から安定したヒート運びを見せる。一方の佐藤魁は、3.50ポイントと3.00ポイントでスコアが伸びず、ニード9.25ポイントと苦しい展開に。 終盤には、西優司がアンダープライオリティの状況からバックサイドで2マニューバーを決め7.00ポイントをスコア。 バックアップを塗り替え、佐藤魁をコンビネーションに追い込んだ。そのまま時間切れとなり、西優司がファイナル進出を果たした。 佐藤魁 ©︎S.LEAGUE 伊東李安琉 ©︎S.LEAGUE 会場を沸かせた9.00。三男・西優司が兄を破りS.ONE今季2勝目 西優司 ©︎S.LEAGUE ファイナルは西慶司郎と西優司の兄弟対決に。最初に動いたのは三男の西優司。1本目で5.00ポイントをスコアし、ヒートの流れをつかみにいく。対する次男の西慶司郎は、プライオリティを持ってアップしたものの、波のポテンシャルが伸びず4.25ポイントに留まる。その直後、西優司が再び波をつかむと、キレのあるターンで魅せ、今大会のハイエストとなる9.00ポイントを叩き出した。これで、西慶司郎に必要なスコアは9.75ポイントと苦しい状況に。逆転を狙って2本目の波を探し続けたが、チャンスは訪れないまま試合終了。見事、西優司が今シーズン S.ONE で2勝目を挙げた。 西慶司郎 ©︎S.LEAGUE 西優司 ©︎S.LEAGUE 優勝インタビュー 兄弟でのファイナルについて語るシーンが印象的だった。西慶司郎が「今回は2位だったけれど、ランキングはキープできている」とコメント。兄弟で高め合いながら戦い続ける姿勢に、今後の展開への期待が高まるフィナーレとなった。 国内最終戦を終え、舞台はバリと一宮の最終決戦へ ©︎S.LEAGUE 今年、日本で行われるS.LEAGUEの試合は今大会で締めくくられた。 しかし、選手たちのシーズンはまだ終わらない。 S.ONE SHORT #4 が 2026年3月31日〜4月4日、インドネシア・バリ島クラマスで、そしてシーズンの最終決戦となる GRAND FINALS SHORT が4月21日〜25日、千葉・一宮で開催される。今回の鴨川で見せた勝負強さ、対応力、そして選手たち一人ひとりが持つ“物語”は、間違いなく次の舞台へとつながっていく。残り2戦、タイトル争いはさらに激しさを増し、誰が頂点に立つのか—。その行方から目が離せない。 TRUST KAMOGAWA MASTERS 結果 優勝:山田桂司2位:浦山哲也3位:脇田貴之4位:遠田真央 鴨川プロ 結果 《ショートボード男子》優勝:西優司2位:西慶司郎3位:伊東李安琉、佐藤魁 《ショートボード女子》優勝:野中美波2位:中塩佳那3位:川瀬心那、松田詩野
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freestyleYUSFで初開催!日本一のフリースタイラーコンビ決定戦「DRIVE OUT」2025.12.12フリースタイルフットボールとフリースタイルバスケットボールの融合による2on2新大会「DRIVE OUT」がYUSF ’25内で開催された。初開催となる本大会は2ジャンルが組み合わさり、日本一のフリースタイラーコンビの栄誉をかけて熱い戦いが繰り広げられた。 © Ryo Nagatomo /YUSF 予選 予選は各コンビに1分半ずつのオーディション形式。ジャッジ4人が10点満点で点数をつけ、上位7組が本戦トーナメントへの切符を手にすることができる。 普段のバトルと違うのはペアがいること。ソロやルーティンの制限はないものの、ただ強いムーブをお互いに繰り出すだけではなく2人であることをいかしたムーブをできるかどうかが予選突破のポイントとなった。 1分半という短い時間ながら、コンビとして存在感を見せていたのは2One(Yo & Shion)だ。フリースタイルフットボーラーで、普段から練習や動画撮影などをともにしている彼ら。完成度の高いルーティンと2人のキャラクターが合わさり、高得点で予選を突破した。 また、注目度が高かったのはRIKU & NESSのフリースタイルバスケコンビ。2人はF.B.D.という新進気鋭のカルチャーミックスチームにも所属している。チームのショーケースでも多くのルーティンをこなす彼らにとっては、2on2はむしろ得意な舞台。チームで培った経験値を活かし、こちらも高得点で予選通過を果たした。 体験会も実施! 本戦トーナメントまでの時間ではフリースタイルフットボールとフリースタイルバスケットボールの体験会も実施。たくさんの子供たちがボールに触れ、競技を楽しむ姿が見られた。 本戦トーナメント こうして本戦トーナメントへ進む7組が決定。そして本戦からはゲストバトラーが1組追加され、計8組のトーナメントで日本一の座を争った。 ゲストバトラーにはYu-ri & YOHが参戦。フリースタイルフットボールシーンの最前線で活躍し続けるYu-riとバスケのみにとどまらず様々な現場でかまし続けているYOHのコンビ。ここでしか見れないドリームタッグの登場で会場の熱気も一段と跳ね上がった。 TOP8 トーナメントからはそれぞれ1分以内のムーブを2ラウンドずつ行い、5人のジャッジによって勝敗が決する。対面式になったことで、これまでのソロバトルとは一味違った雰囲気を感じることができた。特にフットボールとバスケットボールの融合という点で新たなバトルシーンの可能性を垣間見ることができた。 一段とレベルが上がり激しさを増した本戦を勝ち抜き、TOP4へと駒を進めたのはYu-ri & YOH、RIKU & NESS、うづら & Toshiki、2Oneの4組。 TOP4初戦はYu-ri & YOH vs RIKU & NESS。Yu-riは同じくF.B.D.でRIKU、NESSとチームメイトでもあり、特にRIKUとは大学生世代の頃からともに活動している仲。お互いにカルチャーを代表する者としても負けられない戦いとなった。 Yu-ri & YOH Yu-ri & YOHは両者ともオリジナルな大技が特徴的なスタイル。しかし、本大会ではうまく2人のスキルを混ぜ合わせて”フットボール×バスケットボール”を実現していた。今まで見たことのないようなルーティンや既存のものに2人の要素が上手く落とし込まれ、コンビとして唯一無二のスタイルが出来上がっていた。 RIKU & NESS 対するRIKU & NESSも2人にしかできない合わせ技やバスケらしさも組み合わせたルーティンを披露。またたくさんのショーケースを通して得た経験から、観客を巻き込む力が光っていた。常に対戦相手とのバトルを楽しみながら”魅せる”ことも意識した表現は、本大会参加者の中でも群を抜いていた。接戦となったが、僅かな差でYu-ri & YOHが一足先に決勝進出を決めた。 うづら & Toshiki もう一方のバトルはうづら & Toshiki vs 2One(Yo & Shion)。こちらはフットボールコンビ同士の対決となった。うづら & Toshikiは先日行われた2on2の大会でも優勝を収めている、今最も勢いのあるフットボールコンビ。特に2人の間で行われるサッカーの要素とフリースタイルの要素を掛け合わせたムーブは、予選でも高得点を叩き出していた。 対する2Oneも予選からさらにギアを挙げたムーブを披露。2人が得意とするブレイキンの要素を取り入れたアクロバティックなムーブで会場をロック。スタイルが全く異なる2組のフットボール対決となったが、また一段とギアを上げてきた2Oneが勝利し決勝へ。 2One © Hama Show/YUSF 2One © Hama Show/YUSF 決勝はYuri & YOH vs 2One。まさにボーラー頂上対決というカードにふさわしいプレイヤーが出揃った。先攻に出たのは2One。Yoが高難易度のエアームーブを決め切り、Shionの卓越したグラウンドムーブから爆発力のある合わせ技で完璧なラウンドを披露。それぞれの得意分野に焦点を当てた構成と確かなスキルで難易度の高い技をしっかり決める、コンビとしての完成度の高さを見せつけた。 Yu-ri & YOH © Hama Show/YUSF Yu-ri & YOH © Hama Show/YUSF Yu-ri & YOHも新しいルーティンを披露。決勝まで温存していたYu-riのシグネチャ―ムーブや、YOHのバイブスの乗った切れのあるフローでソロでも最大火力のムーブをぶつける。この日一番の盛り上がりを見せた決勝戦は、ジャッジも長考の末、Yu-ri & YOHに軍配が上がった。 フットボールとバスケットボールという2ジャンルが組み合わさった本大会は、それぞれの持ち味を生かしたルーティンやボールという共通の道具で戦う者同士ならではのやり取りが見られた。もともと近いカルチャーだからこそ生み出せる雰囲気が本大会の特徴であり、ぜひ一度現場でその熱を味わっていただきたい。 BIG TRICK Competition 大会後には会場にいる誰もが参加可能なBIG TRICK Competitionも開催。プライズも用意されており、各々が攻めたトリックに挑戦。メイクできた際にはプレイヤー含め大きな盛り上がりを見せた。 開催概要 名称:DRIVE OUT powered by WUU!日時:2025年11月15日(土)13:30~17:00会場:横浜赤レンガ倉庫イベント広場(YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL'25会場内)観覧料:無料 【Result】 優勝 Yu-ri & Yoh 準優勝 2One(Yo & Shion) 3位 RIKU&NESS from F.B.D. 【MC】崎見風 -Fuh Sakimi- 【DJ】ごり 【Guest battlers】 Yu-ri & YOH 【JUDGE】Ko-suke ZiNEZa.k.aKAMIKAZE BBOY Y-HI Leon → 横田陽介 KAZ 【協賛】WUU!AddElmRYZRed Bull 【協力】FINEPLAYBALLMAN UNIONJF3
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culture&102 GREENROOM GALLERY POP-UP & CHRISTMAS NIGHT2025.12.12【&102 × GREENROOM GALLERY】期間限定POP-UP開催! 代々木パークBE-STAGE内にある[&102]で、GREENROOM GALLERYとの期間限定ポップアップがスタート! ヘザーブラウンをはじめとした人気アーティストのアート作品に加え、廃棄されるビーチサンダルをアップサイクルした「OCEAN SOLE」など、海とアートをテーマにしたアイテムを展示・販売します。 ■開催期間 12月25日(木)まで ■営業時間 12:00〜20:00(無休) ■会場 [&102](渋谷区神南1-1-1 代々木パークBE-STAGE 1F) 【ローンチイベント開催】“公園でクリスマス” 1日限りの特別ナイト クリスマス気分を盛り上げるローンチイベントも決定! ルイボスワインの振る舞い、熱々おでん、そしてストリートライブを楽しめる“冬の公園フェス”をお届けします。 ■日程 12月18日(木) ■時間 19:00〜22:00 ■場所 [&102] ■アーティスト 会場「[&102]」について 渋谷と原宿のちょうど真ん中、代々木パークBE-STAGEに今年7月にオープンした、新しいアーバンスポーツ&カルチャースポット。 スケートボードやアーバンスポーツを楽しめる緑豊かなロケーションに、オーガニックライフ・環境・健康・教育をテーマにした多目的スペースとして誕生しました。 「GREENROOM GALLERY」とは “Save The Ocean”をコンセプトに、海を愛するアーティストたちの作品を発信するアートギャラリー。ビーチカルチャーをベースに、国内外で高い人気を誇ります。 お問い合わせ 一般社団法人オーシャンライフジャパン hello@oceanlifejapan.com
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FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
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