国内最大規模のパルクール施設MISSION PARKOUR PARK TOKYO「廃工場からパルクールパークへ」

2020.03.16
FINEPLAY編集部
国内最大規模のパルクール施設MISSION PARKOUR PARK TOKYO「廃工場からパルクールパークへ」

初めまして、YUUTAROU(ゆうたろう)と申します。パルクールアスリートとして活動しながら、最近ではパルクールカメラマン、GoProファミリーとしても活動しています。
私は仲間とともにプロパルクールチームmonsterpkのジム「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」を立ち上げ、そこを拠点に活動しています。
より多くの人にパルクールの文化を知ってもらいたいと思い、この連載を始めました。
今回の記事では僕のパルクールとの出会いから、ジムを作ったきっかけまでについてをお話ししていきたいと思います。

アクロバットに熱中し、パルクールの道へ

パルクールの道へ進むきっかけには、小学生の頃から周りのメディアの影響でアクロバティックな動きに興味があったことが関係していると思います。
その頃TVで見た「凄技映像」や、ジャッキー・チェンの映画が好きで彼の真似をしていろいろなところに登ったりしていたことが、今の僕にとっての原体験となっているようです。中学生になっても放課後には友達を誘い、公園の塀を飛び降りたりして遊んでいました。

高専に入学すると、YouTubeを見るようになり、そこでパルクールという存在を知りました。動画を見たその日の放課後、僕はすぐに学校の裏の公園へ行ってその技のまねをしていました。
それからはYouTubeで見たパルクールの動画を見よう見まねで覚えていきました。初めて挑戦した技は、ターンヴォルトという奥が高くなっている柵を身体を半回転させながら越えて降りるという技。しかし一発目から足を滑らし下の芝生に落ちてしまったのでした。今思えば一歩間違えばその時大怪我をしていたかもしれません。しかし、その時はむしろパルクールの技のイメージ通りにできない難しさに惹かれていました。
僕がパルクールを始めた頃は情報もかなり少なく、海外と比べて日本には練習環境も整っていませんでした。スクールなどはあるはずもなく、YouTubeの動画だけが頼りでした。当時はマットもない、土手の芝生や学校の砂場で練習をしていました。

それが11年前。それからは毎日パルクールのことだけを考えて生きてきました。高専の3年生の頃、練習のためにイギリスへ行き、そこで本場のレベルの高さを感じ、もっと上手くなりたいと思いました。4年生の夏休みに高専を辞め、そこから2年はアルバイトをしてお金を貯めてヨーロッパで練習をする、という生活が続きました。

YUUTAROU
YUUTAROU

「パルクールというカルチャーを成長させたい」という想いで、専用練習施設をオープン

海外のカルチャーに触れるうちに、「日本はなぜパルクールが発展しないのか」と考えるようになりました。その頃からSNSや動画で発信を始め、パフォーマンスやレッスンの仕事も入ってくるようになりました。そしてようやくここ2、3年で多くのメディアでパルクールを取り上げていただくことが多くなりました。

「パルクールを始めたい」という人が増えてきたと感じる今、自分がパルクールに関わる様々な活動をしている理由は一つ。それはお子さんが「将来パルクールで何かをやりたいんだ」と親御さんに伝えた時、全力で応援してもらえる社会を実現し、パルクールというカルチャーを成長させたいからです。
「これからパルクールを始めようと思っている子たちに自分と同じような経験をして欲しくない」、「安全な環境で上達して欲しい」、そういった思いから、パルクール専用練習施設を作ることが目標になりました。パルクールのカルチャーの発展こそが僕の生きがいなのです。

そして一昨年前にようやく、多くの方の支援のもと「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」をオープンすることができました。
ここではプレイヤーはもちろん小学生から50歳の生徒さんもスクールとして通われています。

「ここではプレイヤーはもちろん小学生から50歳の生徒さんもスクールとして通われています」 / camera : GoPro Hero8
「ここではプレイヤーはもちろん小学生から50歳の生徒さんもスクールとして通われています」 / camera : GoPro Hero8
「ここではプレイヤーはもちろん小学生から50歳の生徒さんもスクールとして通われています」 / camera : GoPro Hero8
「ここではプレイヤーはもちろん小学生から50歳の生徒さんもスクールとして通われています」 / camera : GoPro Hero8

「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」オープンまでの道のり

しかし、「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」のオープンは決して簡単な道のりではありませんでした。
施設内の障害物は自分たちでデザインし、実際の施工は大工さんの手ほどきを受け、チームメンバーも参加していました。施工はホコリだらけの工場の清掃からはじりました。チームメンバーで1週間かけて行い、その後大工さんによる施工がはじまりました。

「施工はホコリだらけの工場の清掃からはじりました」
「施工はホコリだらけの工場の清掃からはじりました」
「施設内の障害物は自分たちでデザインし、実際の施工は大工さんの手ほどきを受け、チームメンバーも参加していました」
「施設内の障害物は自分たちでデザインし、実際の施工は大工さんの手ほどきを受け、チームメンバーも参加していました」

一番大変だったのは壁や床に使う300枚の以上の合板を電動のやすりで表面を仕上げる作業です。高速で振動するマシンを持つ手の感覚は、その日の作業が終わる頃には麻痺していました。

「一番大変だったのは壁や床に使う300枚の以上の合板を電動のやすりで表面を仕上げる作業です」
「一番大変だったのは壁や床に使う300枚の以上の合板を電動のやすりで表面を仕上げる作業です」

壁のペンキ塗りも大工さんの手ほどきを受け、できるとことは自分たちで行いました。

「壁のペンキ塗りも大工さんの手ほどきを受け、できるとことは自分たちで行いました」
「壁のペンキ塗りも大工さんの手ほどきを受け、できるとことは自分たちで行いました」
「作業はオープン前日深夜まで」
「作業はオープン前日深夜まで」

作業はオープン前日深夜まで行い2018年6月30日のグランドオープンには多くの方が来館してくれました。
この日は、連日の作業の疲労のためほとんど動くことはできませんでしたが、完成を心待ちにしてくれていた方々の笑顔を見ることができただけで幸せな日でした。

「2018年6月30日のグランドオープンには多くの方が来館してくれました。」
「2018年6月30日のグランドオープンには多くの方が来館してくれました」

この「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」は初心者から上級者まで楽しめるパルクールのカルチャーの発信の場になり、カルチャーの成長を加速させるものになったと思います。そしてこれからも、パルクールのカルチャーの発展を支えていきたいと思っています。

パルクールアスリート YUUTAROU

MISSION PARKOUR PARK TOKYO

〒132-0025 東京都江戸川区松江2-27-15
定休日 : 毎週火曜日
E-MAIL : info@missionparkourpark.com

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