世界海洋デーに開催 「Save The Seed Vol.2」レポート

2024.06.28
text by TOSHIKI EBE(ebeWork)/ photograph by SHUJI IZUMO

6月8日が何の日かご存知か?その答えは「世界海洋デー」。2009年に国連が制定した国際デーで、海と人との繋がり、海の大切さ、そして海を守る方法などを考える日なのだ。

今年は、ちょうど週末の土曜日が重なり各地で海にまつわるイベントが企画されるなか、鹿児島県・種子島南種子町の竹崎海岸で開催されたのがビーチクリーン・アクティビティ「Save the Seed in TANEGASHIMA vol.2」だ。

本企画の中心となったnico氏と実行委員メンバー

本企画はラジオDJであるnico氏が中心となり、美しい種子島のビーチを持続可能なものにしていくことを目的に始まったプロジェクト。世界海洋デーに合わせ、漂着物などによる海洋ゴミ問題が年々深刻化しているエリアの清掃活動と、ウェルビーングな体験イベントを開催。

昨年11月に開催された第1回目の規模と内容がアップグレードしたものとなった。そしてSave The Seedの活動に賛同してくれたヒップホップMCでアーティスト、そしてサーファーとしても知られるPES氏の姿もあり参加者たちを驚かせた。当日ビーチクリーンを行った竹崎海岸はJAXA(宇宙航空研究開発機構)の管轄の砂浜。

PES氏(中央)

今回はJAXAが正式に後援となり、地域住民、JAXA職員をはじめとする地域企業・団体の人々、約100名が集まり海岸清掃を実施。あいにくの空模様で、しだいに小雨がぱらつき風が強まってきたものの、参加者全員が真剣かつ楽しそうにコミュニケーションを取りながら漂流物を回収しているのが印象的だった。

発起人nico氏

約1時間の作業で500kgもの海岸漂着物を回収。軽トラック3台の荷台が山積みになったほどだ。その後、付着した砂などを洗浄し、リサイクルの可否などにあわせて分別作業を実施。

その後有志でリサイクルセンターなどの施設へ運搬。
ゴミ拾いから処分まで、一気通貫で行うのもSave The Seedの特徴だ。

「SEED SURF」のサポートによるサーフィン体験

また、ビーチクリーンのあとに地元サーフショップ「SEED SURF」のサポートのもと、小・中学生のサーフィン体験会を実施。やや強めだがオフショアで整ったスモールサイズの波はビギナーのレッスンに最適なコンディションだ。

パドルのコツなどの講習をビーチで行い、いざブレイクへパドルアウト。
ちょうど雨足が強まってきたが、キッズたちには関係なし。

先日JPBAプロ公認を得た岡澤未来をはじめとするアップカミングなサーファーや地元の方たちの指導のもと、すぐにテイクオフとスタンディングができる子も。海から上がってくるなり「めっちゃ楽しい!」「サーフィン続けるね!」といった声が。最後に参加者全員で記念撮影を終えて大団円を迎えた。

Hydro Flask

そして今回、Save The Seedの活動に共鳴するように、2つのブランドがイベントをサポート。
ひとつが、使い捨てプラスチック製品の代替として再利用可能な容器の使用推進、地球環境保全活動を支援する〈Hydro Flask®(ハイドロフラスク)〉。

ALLIE

もうひとつが「Think Sustainability Action」として環境DAY に合わせてサステナブルな活動やイベントを実施している日やけ止めの<ALLIE(アリィー)>だ。

製品の使用による日常生活での洗い流しやレジャー時の環境流出を考慮。水環境リスク評価済みで、生態系への影響が懸念されないビーチフレンドリー処方がポイント。さらっと塗り心地がよいのが特徴で、みずみずしいテクスチャーでツヤ肌に仕上がる点も見逃せない。

こうしたプロダクトを積極的にチョイスすることに現代の、あるいは本質的な豊かさのヒントを見出せるのではないだろうか?SDGs17の目標の14番目に「海の豊かさを守ろう」が掲げられているように、海洋環境やその生態系に対する問題は地球規模でアクションを起こさなければならないことだ。

Save The Seedの活動は、ますます積極的になることを予感させる。イベントの翌日instagramのアカウント(@savetheseed2023)が誕生しれたことが、その新しい一歩かもしれない。

開催概要

場所:鹿児島県種子島南種子町 竹崎海岸展示会下
参加費:無料
発起人:nico
メディアパートナー:FINEPLAY
主催:Save the Seed実行委員会
協賛 : ALLIE(株式会社カネボウ化粧品)、アルコインターナショナル株式会社
後援:鹿児島県、西之表市、中種子町、南種子町、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
<当日の活動>
海岸の清掃:ビーチクリーンで回収したゴミを参加者自身がリサイクルの可否に応じて細かく分別する。
環境教育プロジェクト・サーフィン体験会:「海との触れ合い」をテーマに、サーフィンの体験会を実施。対象:小・中学生のサーフィン未経験者

執筆者について
FINEPLAY編集部
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