QS6000「BILLABONG TAHARA PRO」開催!中塩佳那とCaleb Tancredが優勝

2025.09.24
©2025 BILLABONG TAHARA PRO
text by 水野 亜彩子/ Asako Mizuno

2025年9月16日から21日まで、愛知県田原市・赤羽根ロングビーチ(大石海岸)を舞台に、WSLアジアとオーストラリア共催によるQS6000「2025 BILLABONG TAHARA PRO」が開催された。
日本でQS6000というハイグレードの大会が開かれるのは久しぶりで、来季CSを目指す選手にとって大きな一戦となった。
大会期間中は腰〜腹、胸前後の波が中心。4日目にはサイズアップが期待されたものの、朝は波数が少なくコンディション不良によりオンホールドとなり、10時15分からの競技開始となった。それ以外の日程は、朝からスムーズに試合が進行した。

中塩佳那、接戦を制して優勝

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Women’s Finalは、鈴木莉珠中塩佳那の対決となった。
鈴木莉珠は先日静岡県御前崎で行われた「MIDAS CAPITAL OMAEZAKI Pro 2025」QS2000で準優勝を収め、好調を維持している。
一方の中塩佳那は、エルサルバドルで開催されたISA World Surfing Gamesに日本代表として出場したばかりで、今シーズンはSCにも出場する世界を舞台に経験を積んでいる選手の1人。
先に動きを見せたのは中塩。セミファイナルと同じポジショニングから序盤に2.50ポイントと3.00ポイントを揃える。対する鈴木は、3本目で3.17ポイントをマークすると、続けて4.20ポイントをスコアしトップに立った。
しかし、中塩が冷静に4.33ポイントを重ね逆転。鈴木も最後にレフトの波を攻めたが、スコアを伸ばすには至らなかった。
接戦を制し、見事中塩が優勝を飾った。
中塩はこの優勝でアジアQSランキングトップに。

鈴木莉珠 ©2025 BILLABONG TAHARA PRO

中塩佳那 ©2025 BILLABONG TAHARA PRO

最後の一本で勝負を決めたCaleb Tancredが優勝

©2025 BILLABONG TAHARA PRO

Men’s Finalは、Alister Reginato(AUS)とCaleb Tancred(AUS)の対決となった。
セミファイナルでは正面のバンクを利用していた両者だが、ファイナルでは左側のポジショニングから試合がスタート。序盤はReginatoが積極的に動き、スコアを重ねていく。
一方のTancredは、セミファイナルでの積極的な攻めから一転、ファイナル前半はじっくりと波を待つ展開に。ポジションを正面へ移すと、アンダープライオリティとなった瞬間に波を掴み、得点を重ねて逆転に成功する。しかしReginatoもすかさず反撃。ワンターンで4.63ポイントをマークし、再びリードを奪った。
残り時間3分を切ったところで、プライオリティを持っていたTancredがレフトの波をキャッチ。ここで5.17ポイントを叩き出し、接戦を制して見事優勝を果たした。

プロジュニア時代に数々の実績を残してきたTancredは、一時コンペティションの舞台から離れ、学業に専念していた。今シーズンから競技に復帰し、この優勝によってAustralia/Oceaniaリージョンランキングで2位に浮上した。

Alister Reginato ©2025 BILLABONG TAHARA PRO

Caleb Tancred ©2025 BILLABONG TAHARA PRO

五十嵐カノア&オッキー登場で大会会場を沸かた

©2025 BILLABONG TAHARA PRO

大会以外にも、五十嵐カノアと“オッキー”ことマーク・オクルーポによるサイン会や、ボードライダーズのエキシビションが行われた。

©2025 BILLABONG TAHARA PRO

©2025 BILLABONG TAHARA PRO

宮崎・徳之島、そして海外へ続くQSシリーズ

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この後も、9月26日〜28日に宮崎・木崎浜で「Mera Group Corporation The Open Miyazaki Pro QS2000」、10月17日〜19日には鹿児島・徳之島で「Tokunoshima Town Pro QS2000」が開催される。さらにフィリピン、台湾へと舞台は続いていく。来シーズンのCS出場権を懸けた重要な戦いが続くため、引き続き注目したい。

2025BILLABONG TAHARA PRO 結果

《Men’s》
優勝:Caleb Tancred(AUS) 
2位:Alister Reginato(AUS) 
3位:Lennix Smith(AUS)、Taj Stokes(AUS) 

《Women’s》
優勝:中塩佳那(JPN)
2位:鈴木莉珠(JPN)
3位:松岡亜音(JPN)、Keira Buckpitt(AUS) 

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