初代王者は女子松田、男子村上!「第1回ジャパンオープンオブサーフィン」

2019.05.07

2019年5月6日、7日の2日間、東京オリンピックサーフィン競技会場である千葉県一宮町・釣ヶ崎海岸においてサーフィン日本代表「波乗りジャパン」を決める大会「第一回ジャパンオープンオブサーフィン」が行われた。並み居る強豪の中を勝ち抜き、男子は村上舜、女子は松田詩野が優勝、「波乗りジャパン」の称号を手にした。

松田詩野 photo by tabasa

優勝者の男女各1名に、過去の戦績やワールドランキングをもとに選ばれた男女2名ずつを加えた合計6名が日本代表「波乗りジャパン」として2019年9月に宮崎県宮崎市木崎浜で行われる世界大会「2019 ISA World Surfing Games」に出場することとなる。

初日に比べ波のコンディションも回復、各選手得点を伸ばす

2日目はRound3から行われた。Round3では各ヒート3名のうち上位者2名がQuarterFinal進出となり、そこからは1対1での勝負となる。夜半からの雨も上がり、第1ヒートは6:50スタート。
「波も上がって昨日よりもコンディションが良くなっている」という、7.83の高得点を記録し13.36でRound3、第2ヒートを1位通過した中塩佳那のいうように、各選手昨日よりも得点を上げてきた。女子Round3は川合美乃里、中塩、松田、野中美波をはじめ8名がQuater Finalへ進出する。
R3男子第2ヒート、「波が上がってコンディションも湘南に似ていた。ボードも普段使っているものに変えて、マッチしている。釣ヶ崎海岸には苦手意識があったが、今日は楽しくできそう」と息を弾ませたのは大橋海人。大橋はこの日のために高校生以来の9mmに刈り上げて大会に臨んだという。8.37の高得点をマークし16.30で1位通過。大原洋人は順当にQuater Finalへ進むが、稲葉玲王は伊藤李安琉、田中大貴とのクロスヒート、伊藤、田中が11点台のところを10.10で惜しくも敗退となった。

大橋海人 photo by tabasa

稲葉・大原は惜しくも敗退

Quater Final女子を勝ち抜き、Semi Finalへ進んだのは西元ジュリ、中塩、松田、都筑有夢路の4名。
男子では好調の大橋海人、伊藤李安琉、上山キアヌが勝ち上がった。大原、村上舜の対戦では大原が地元の波を乗りこなしリードするも終盤で村上が7.67の高得点で逆転。大原が12.50、村上が14.00で村上がSemi Final進出を決めた。村上は
「ドキドキしたが一本目のおかげでいいスタートを切ることができた。QS6000では負けて悔しかったので嬉しい」
と語った。惜しくもQuarter Finalでの敗退となった大原は
「来年も頑張りたい、どの試合であってもやるべきことは一緒、足りなかったところを続けていけばいつかは結果が出てくると思う」
と悔しさを滲ませつつも今後へ向けて前向きにコメント。

稲葉玲王 photo by tabasa

大原洋人 photo by tabasa

女子Semi Fnalでは松田が11.84で6.97の西元ジュリに大きく差をつけ勝利、「最初から優勝を狙っていたので次も頑張りたい」と意気込んだ。中塩と都筑の対戦では初日から好調を維持していた中塩が勝利しFinal進出を果たした。
男子では村上が14.83の高得点で9.16伊藤を破り決勝進出。大橋と上山の対戦では大橋が勝利、村上と大橋の対決となる。

松田詩野 photo by tabasa

女子Final、志田下がホームブレークの中塩と松田が対戦、一進一退の攻防が続くが松田が頭一つ抜け、そのまま逃げ切るかたちとなった。
男子Finalでは波の影響もあり、それまで好調であった大橋が一転して苦戦をしいられる。対して村上は8.67をマークし大橋を突き放す。その後も8.80をマークし17.47という圧倒的な点数でヒートをリードする。大橋も諦めず波に食らいつくが戦況を覆すことはできずタイムアップ。村上が優勝を決め、「波乗りジャパン」の称号は松田と村上に贈られる結果となった。

村上舜 photo by tabasa

3位決定戦では女子は西元と都筑が対戦し都筑が勝利し3位となり、男子は伊藤と上山が対戦、伊藤が勝利し3位入賞を果たした。

松田詩野 photo by tabasa

優勝者コメント

男子優勝:村上舜

村上舜 photo by tabasa

優勝できて嬉しいです。Semi Finalでは徐々に調子が良くなってきたのが自分でもわかったので、ヒートをリードして余裕を持ってライドすることができました。その勢いのままで、Finalでも自分のサーフィンをすることができたことが勝因だと思います。「波乗りジャパン」、日本代表としてISAでも結果を残し、今年もチームジャパンに貢献できたらと思っています。応援よろしくお願いいたします。

女子優勝:松田詩野

松田詩野 photo by tabasa

ファイナルで優勝したいという気持ちが強かったので、優勝できて嬉しいです。本当に最高なウェットスーツ、サーフボード、一緒に練習してくれた人たち、応援してくださった皆さんに感謝したいです。ありがとうございました。ISAでも良い結果が残せるように頑張ります。

第一回ジャパンオープンオブサーフィン結果

左から伊藤李安琉、大橋海人、村上舜、松田詩野、中塩佳那、都筑有夢路 photo by tabasa

男子

優勝:村上舜
準優勝:大橋海人
3位:伊藤李安琉

女子

優勝:松田詩野
準優勝:中塩佳那
3位:都筑有夢路

ジャパンオープンオブサーフィンとは

日本プロサーフィン連盟(JPSA)とWorld Surf League Japan(WSL JAPAN)が協力のもと開催する、サーフィン日本代表選手「波乗りジャパン/NAMINORI JAPAN」を決定するサーフィンの祭典。優勝者は2019年9月に宮崎県宮崎市木崎浜で行われる世界大会「ISAワールドサーフィンゲームス」に出場することができ、そこでアジア1位になればオリンピック候補選手になることができる。

2019 ISA World Surfing Games 出場選手

「波乗りジャパン」左から松田詩野、脇田紗良、前田マヒナ、村上舜、大原洋人(五十嵐カノアは欠席) photo by tabasa

男子

五十嵐カノア
大原洋人
村上舜

女子

前田マヒナ
脇田紗良
松田詩野

日本代表「波乗りジャパン」/ 2019 ISA World Surfing Games (世界選手権)選考基準

「2019 ISA World Surfing Games」へは「ジャパンオブサーフィン」優勝者男女各1名、2018年ワールドランキングでの日本人最高位の男女各1名、NSA強化部の推薦枠として過去のISA戦績を加味して選抜された男女各1名の男女各3名、合計6名が出場資格を得ることができる。

THE MOMENTS of 第1回 ジャパンオープンオブサーフィン

松田詩野 photo by tabasa

大原洋人 photo by tabasa

大橋海人 photo by tabasa

松田詩野 photo by tabasa

稲葉玲王 photo by tabasa

都筑有夢路 photo by tabasa

大原洋人 photo by tabasa

松田詩野 photo by tabasa

村上舜 photo by tabasa

大橋海人 photo by tabasa

上山キアヌ photo by tabasa

松田詩野(写真左)、中塩佳那(写真右) photo by tabasa

大会概要

大会名称: 第1回 ジャパンオープンオブサーフィン(英字:THE 1st JAPAN OPEN OF SURFING)
開催期間: 2019年5月6日(月・祝)~7日(火) =2日間=
大会会場: 千葉県一宮町釣ヶ崎海岸
主催: 一般社団法人 日本サーフィン連盟(NSA)
主管: ジャパンオープンオブサーフィン実行委員会
出場選手: 男子16名・女子16名

文・金子修平

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