Surf Voice vol.2 「60年代 初めての伊豆サーフトリップ」

2020.04.30
FINEPLAY編集部
写真左)川井幹雄 当時彼はグーフィスタンスだった。 写真右)井坂裕美 今では前乗り判定だが当時は現代に比べて大らかだった。

vol.1で記した鴨川までの道のりも凄かったが、伊豆半島の先端も半端じゃなかった。
まずは小田原まで行くのに西湘バイバスがなかったから、東海道をひたすら西へ向かった。そもそも当時、私にとっては鎌倉から平塚へ行くのも旅気分だった。

まだターンができない頃の筆者
まだターンができない頃の筆者

伊豆半島の先端を目指して

江ノ島を越えて茅ヶ崎へ行くためには、今では辻堂海浜公園の駐車場を突っ切ればすぐだが、当時その場所は広い砂浜で米軍の演習場だった。
海からは上陸用舟艇、空からは落下傘部隊。さらには烏帽子岩めがけ、一斉に砲撃訓練が始まるという、いまでは信じられないエリアだったのだ。
私は米軍の訓練が終わった後に、薬きょうを拾いに行ったこともあった。

大磯からはひたすら東海道を進む。そして小田原で箱根方面と別れる分岐につきあたる。
ここがまた渋滞がひどい。真夏のエアコンなしの車中は三角窓の効果もなく、汗だくとなってしまう。

根府川からは左手に海を見下ろしながら進む。
「落っこったら一巻の終わり!」と思うほどの崖沿いの道、クネクネ曲がりくねっており、ストレートが全くない。
もちろんショートカットはあったが、そこは有料。100円とか150円ぐらいだったと思うが、もちろんパス。(料金所がやたら多かった記憶がある)
ひたすらエコノミーで伊豆の白浜を目指した。

今では見かけることの少ないキャンバスのテント
今では見かけることの少ないキャンバスのテント

サーフィンシャークスのメンバーの車に同乗

どこのサーフクラブにも必ずマドンナがいた。
どこのサーフクラブにも必ずマドンナがいた。

最初の白浜トリップは、免許もなくもちろん車もなく、サーフィンシャークスのメンバーに乗せてもらった。
それも稲村ヶ崎の家までの送り迎え付き。メンバーでもないのによく面倒を見てもらった。
当時は地域ごとにサーフクラブがあったが、陰湿なローカリズムはなかった。サーフィンをする人が少なかったからか、顔や名前がはっきりしていて、なおかつそれぞれサーファーのスタイルまでを把握していた。お互いのサーファーが、そのパフォーマンスに対してリスペクトし合っていたからかもしれない。
年上が年下の人を面倒見る、こんな習慣がこの頃はあった。

初めての白浜

今年で創業52年になる多々戸の大和館。当時はまだ完成したばかりだった。
今年で創業52年になる多々戸の大和館。当時はまだ完成したばかりだった。

初めての白浜の海は白い砂浜にブルーの透明度の高い海、ブレークのスープの白さが際立っていた。
そして、その日の宿はオンザビーチのテント。白浜海水浴場はキャンプサイトだったのだ。
テントといっても、アルミのポールで素早く棟が上がるタイプのものではなく、キャンバスの重い、四方を何人かでロープでテンションかけながらペグを打ち込むタイプのものだった。
今で言うグランピングとは程遠いアウトドア体験だ。汗と砂まみれの一夜を過ごし、満点の星空に感動してその日を終えた。

開会式は白浜だったが、波の都合で多々戸に移動。
コンパクトで雰囲気のあるビーチブレーク、透明度がある水にボードがパーリングしてるのも気付かず一発目のライドだった。
本当です!

写真提供/文・出川三千男

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