50代のサーフィンライフについて、プロサーファーの牛越峰統さんにインタビュー。
サーフィンとの向き合い方は変わったかという問いに対し、答えは実にシンプルだった。「いえ、今も。求めるサーフィンは今も昔も冬のハワイにあります」。
公で無様な姿はさらせない。強いプロ意識は今も根づく。
久々に選手として姿を見せた牛越峰統プロは、2021年11月、日本チャンピオン経験者たちが顔を揃える中で優勝を果たした。日本プロサーフィン連盟(JPSA)による、45歳から59歳を対象とした特別戦「シニアプロ」でのことだ。
40年におよぶ日本プロサーフィンの歴史において、日本チャンピオンとなった最初の東京出身サーファーである牛越プロは試合の前月に50歳に。しかし勝利を掴んだライディングに老いは感じない。
聞けば’09年の競技引退後に初めて出場した試合だったという。それで優勝してしまうのだから、よほど充実したサーフィンライフを送っているのではないか。そう聞くと、「いやいや」と苦笑いを浮かべて否定した。
「出場への打診があったのは3月でした。JPSAが設立40周年なので盛り上げるのに協力できればと出場を決めたのですが、以降は緊張しっぱなしで……。ひたすらトレーニングとリハビリに専念していましたね。
首や肩の調子が良くなかったので千葉の勝浦市にある勝浦整形外科クリニックでMRIを撮ったり、茨城県のワールドウィング神栖で初動負荷トレーニングをしながら調子を整え、ようやく試合を迎えられたんです」。
競技を引退してからは日々のサーフィンも変化したという。
「現役時代は毎日サーフィンし、トレーニングをするという、すべてがプロ活動に集約される365日でした。引退後は空いた時間にサーフィンをする生活。この時間にしかサーフィンできないという状況に対して、ちょっとテンションを上げて海に入る。そんな10数年でした」。
生活模様は一般のサーファーに近くなった。とはいえプロサーフィンの一時代を築いた者ならではの誇りは「シニアプロ」を振り返って口をついた「当日はライブ配信に緊張しました(笑)」という微笑ましいエピソードに感じられた。一挙手一投足が衆目にさらされる状況は「頭が真っ白になった」ほどの緊張感を生んだのだという。
確かに現役時の報道は雑誌などの紙メディアが主だった。そのため“ライブ”という報道環境は「誰かに見られている場で不格好なサーフィンはできない」と考える牛越プロに小さくないプレッシャーを生じさせていた。
だからできる限りの準備をしてきた。そこには「プロサーファーとは、格好いい存在なのだ」とする、牛越プロの哲学があった。
真冬でも湘南に通った電車サーファー時代

プロサーファーとは、格好いい存在である。その思いはサーフィンへの愛情が深いために生まれる。さらにショートボードにこだわる理由は過ごしてきた時代に求められる。
キャリアを紐解けば、兄たちの影響を受け中学1年生でサーフィンを始める前からずっと、日本のサーフィンはショートボードが主流だった。その中でプロとして腕を磨き、日本の頂点を極めた。世界の舞台にも挑んだ。
最高峰のツアー入りを目指して二次ツアーを何年も戦い、ハワイ・オアフ島のパイプラインで開催される「パイプラインマスターズ」や、腕自慢のビッグウェーバーたちを集めて行われたビッグウェーブの世界大会にも参戦してきた。
世界的なサーフシーンでしのぎを削り、身を起こしてきた背景があるから、ショートボードは身体の一部と言えるまでの存在となった。だから目を輝かせ愛用ショートボードについて話す姿には、サーフィンに魅せられ夢中となっていた少年時代を想起させる熱があった。
牛越プロの出身は海から遠い東京・調布。17歳で千葉に拠点を移してからは、外房の海で地元のサーファーたちと切磋琢磨していったが、それまでは週末に湘南へ通う電車サーファーだった。
「土曜日は午前中だけあった中学校の授業が終わると、サーフボードを抱えて小田急線に飛び乗り海に向かいました。片瀬江ノ島駅まで約2時間。着いたら即行で着替えて海に入り、夕暮れまでサーフィン。そしてその日はだいたいボードケースを寝袋がわりにして海に泊まっていました。
日曜日も夜明けからサーフィン。だから土日はずっと海に入っていましたね。湘南は内湾なので沖からのうねりが入りづらく、波の小さい日やフラットの日もありましたけれど、それでもずっと海の中。ただ楽しくて楽しくて。帰りなんてクタクタで、車内では立ちながら寝てました」。
冬用ウエットスーツを買う余裕はなかったが、それでも海に通った。
「ボロボロのおさがりを着ていました。穴があいたら普通の糸で修繕して。真冬にスプリングという半袖半パンタイプのウエットスーツを着ていたときもあって、もう震えちゃってね。
雪の日にも海へ行って、霜焼けで顔を赤くしながら帰宅した僕を見て母親が『あんた、そんなにサーフィン好きなのかい』と言ったのを今でも覚えています。ひたすらにうまくなりたい。当時は、その一心だったのだと思います」。
地元には「カクテルシャワー」というサーフショップがあり、面倒を見てもらっていた。当時のサーフショップは今でいうコミュニティ。いろんな地域の年齢の異なるサーフィン好きが集っていた。
年上のショップメンバーの動向を見ていると自分の未来もぼんやりと見えてくる。大会出場はそのひとつで、伊豆・白浜ビーチで催されたローカル大会が人生最初の試合。サーフィンを始めて2年目くらいのときだった。
以降、試合出場の機会が増えていく。兄に連れられて千葉に練習をしに行くなど経験を積んで着実に力を伸ばし、高校1年生で全日本サーフィン選手権の舞台を踏み、17歳でJPSAの公認プロに。電車サーファー4年目の出来事は、情熱と人並み外れた練習量、優れた身体能力の賜物だったと言っていい。
ハワイで始まり終わるのがリアルサーファーの1年
実はプロテスト合格よりも前、16歳で大きな転機が訪れている。当時は北区・王子の「プランジングサーフショップ」に所属しており、期待の若手として、冬のハワイ遠征に同行させてもらえることになったのだ。
「契約スポンサーだったフィットシステムズウエットスーツの遠征メンバーに“丁稚”として声をかけてもらったんです。
オアフ島のノースショアに設けられた拠点を軸にチームメンバーは活動していたんですが、出入りする顔ぶれは国内のトップ・オブ・トップ。波も雑誌を見てイメージを膨らませていた程度で、もちろん初体験。
でもビビっている場合ではないし、先輩に行くぞと言われたら選択肢は行くのみ。行けそうにないなら日本を出国する前に逃げるしかない。少なくとも僕にとってハワイとはそういう場所でした」。
その言葉には牛越プロの思考と気の強さが見られるが、かの地でのサーフィンは一流への条件である。
何よりハイシーズンのハワイは古代ポリネシアで生まれたサーフィンの正統的な系譜に組み込まれる場所。’50年代にオアフ島のワイメアベイでビッグウェーブを発見して以降、ノースショアに点在する大波に挑み、そのためのサーフボードを手掛けていった先人がいて現在がある。
だから牛越プロは初ハワイ以降も勇んで挑んでいった。取材時も「1年はハワイで始まりハワイで終わる」と口にし、「あの波を滑れてこそサーファーなのだと、僕は思う」と言い切った。
洗礼を受けたハワイに今も理想を求める
私的にサーフィンを楽しむようになってもハワイを意識する。そのため、緩んではいられない。
「もし不格好なサーフィンをしたら先輩たちから『大丈夫?』と連絡があるはずです(笑)」と冗談めかして言うが、60歳以上が出られるJPSA特別戦「マスタープロ」では、70歳を超えながらショートボードでキレキレのライディングを見せた先輩もいた。
また過去に同大会での優勝経験があり、牛越プロが師匠と敬う契約サーフボードブランド「SSJ」の社長、添田博道氏も現役ショートボーダーだ。
「博道さんも新しいサーフボードを手にすると子供のようですからね。先日もケリー・スレーターが開発に関わったピカピカの一本を手に喜んでいて、触ろうとすると怒られました(笑)。
牛越が触ると何かが変わっちゃうからやめてくれる?とか言って。先輩たちがそのような感じですから、自分なんてまだまだです」。
自身にも大切なサーフボードがある。それは年に年度か、地元の海にグッドウェーブが姿を見せたときに持ち出すもの。しっかりと乗りこなせるか否か、自分を試す一本だ。
そこまで厳しくサーフィンと向き合うのは「冬に日本にいるようになったら、自分の中のサーフィンは違ったものになる」と言うほどに焦がれるハワイの波があるため。あの波に挑む先輩たちを見ながら育んだ理想のサーファー像が、胸の奥底に深く刻まれているためである。
神尾光輝=写真 小山内 隆=編集・文

(この記事はOCEANS :『 プロサーファー・牛越峰統さんに聞く「50歳、サーフィンとの向き合い方は変わりました?」 』より転載)
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