年に1度のA-POPソロダンスバトル日本一決定戦!「ソロばっか~の 2025」が川崎にて開催!

2025.04.22

2025年4月12日、A-POPソロダンスバトル日本一決定戦「ソロばっか~の 2025」が川崎クラブチッタで開催された。

本イベントは、A-POP 2on2 ダンスバトルの最高峰イベント「あきばっか~の」の番外編である。そして「ソロばっか~の」は年に一度、4月のみ1on1のソロバトル形式で開催されるイベントだ。会場には多くの観客が駆けつけ、ハイレベルな戦いに大きな盛り上がりを見せた。

TOP16からの本戦トーナメントはフロアからステージ上へと舞台は移され、より緊張感のあるバトルが行われた。1ラウンド制、じゃんけんで先攻後攻もしくはビートの選択権が得られる形式。1ラウンドのみのバトルとなるため、2人のDJどちらのビートを選ぶか、もしくは先攻後攻を選択するのかの選択が非常に重要となる。またA-POPダンスバトルであるがゆえに、DJの選曲、バトラーの選曲にも注目が集まった。

TOP16の第1試合から熱いバトルが繰り広げられた。今年1月に行われた「あきばっか~の Vol.32」でも優勝した若手トップダンサーのと、アニソンコスプレダンスチーム「パブリックエネミー」のリーダーしんぺーのマッチアップ。初戦から優勝候補同士の対決となり、会場は熱気に包まれた。

バトルのビートに選ばれたのは東方神起の「Share The World」。A-POPバトルでは定番の選曲にバトラーも観客も一体となった盛り上がりを見せた。互いに一歩も引かない接戦となったが、僅か一票の差で龍が勝利。

またTOP16で大きな盛り上がりを見せたのが、りょ→ vs ポイント侍のバトル。ディアボロを使用し、ここまで勝ち上がってきたりょ→は、アイテムを扱うスキルの高さはもちろん、音へのアプローチも洗練されており、非常に完成度の高いパフォーマンスを披露。

りょ→

一方のポイント侍は、先攻で隙のないムーブを繰り出したりょ→に対し、ゲッダンなど体を大きく使いながら気迫あふれるムーブを見せ、会場をロック。特にTシャツを頭にかぶせながらのムーブは、観客のボルテージはまた一段と跳ね上がった。

ジャッジからタイブレークが出るほどの接戦となったが、りょ→がTOP8へ駒を進めた。

TOP4

TOP4には、龍、りょ→、勇太、源元が名を連ねた。

TOP4からは2ラウンド制となり、またTOP16~8と同様にビート選択権か先攻後攻選択権をじゃんけんで決める形式。バトラーは1ラウンド目の曲は選択可能だが、2ラウンド目の曲は何が流れるか知ることはできない。よりバトラー達の即興性が試されるバトルとなった。

TOP4初戦はりょ→の対戦。じゃんけんに勝って龍が先攻を選択。あきばっか~のチャンピオンの強気な姿勢に観客の熱気も最高潮に。

対するりょ→は、ディアボロを駆使したハイレベルなムーブを披露。技のレパートリーが豊富なだけでなく、音に合わせた技の見せ方や質感が合わさり、優勝候補相手に見事勝利を収めた。

りょ→

TOP4もう一方のバトルは勇太 vs 源元

源元はタット、フィンガー、ボーンブレイクと様々なジャンルを融合したオリジナルスタイル。2ラウンド制に代わったことも相まって、常にフレッシュなムーブを繰り出していた。

源元

対する勇太は持ち前のポップダンスに加え、曲の歌詞にも焦点を当てた踊りを披露。これまでのA-POPダンスバトルで培ってきた経験値が垣間見えた。

結果は勇太の勝利。決勝はりょ→ vs 勇太となった。

TOP16から熱い戦いが続き、多くの名勝負が生まれていたが、決勝はそれらを上回るほどのベストバウトとなった。決勝2ターン目にて流れた曲は、数々のヒットチューンを生み出してきた米津玄師の「BOW AND ARROW」。両者ともに様々な音へのアプローチを見せつつ、新たな動きのバリエーションを繰り出す。

りょ→

勇太

その中で終始ノーミスで高難易度の技を連発し、会場の空気を掴んだりょ→が優勝を果たした

アイテム使いとストリートダンスによる決勝戦。他のダンスバトルではなかなか見ることができない、まさに「ソロばっか~の」らしさが詰まった一戦であった。またジャッジの一人であったNico the NATURALは、前回大会の優勝者であり、また2019年の決勝でもりょ→と対戦している。背景も含め、その場にいる全員の記憶に残るバトルを繰り広げてくれた。

左: Nico the NATURAL

優勝者コメント

【りょ→】

優勝できたのは、欲を出さずに全力で楽しむこと、自分に期待しないことを心掛けた結果だと思います。決勝で当たった勇太君とは以前も当たったことがあったんですが、大きくなったなあと感じながらやってました。今日頂いた結果はちゃんと受け止めて、また明日から切り替えていきたいです。

そして、ダンスを始めたいと思っている皆さん。僕はもともと観戦勢でしたが、ディアボロがきっかけでこの世界に入りました。A-POPシーンは、初心者や異なるジャンルの人も受け入れてくれる懐の深いカルチャーです。アニソンとアニメという共通項があれば仲良くなれますし、チャレンジするのにとても良い場所だと思っています。もしかしたら2年後、3年後、ここに立っているのは皆さんかもしれません。ぜひ頑張ってください。

最後に、今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました。

主催者コメント

【涼宮あつき】

主催者として、熱意あるダンサーが増えていることを非常に嬉しく思っており、今の状況は信じられないほど素晴らしいと感じています。私は、このA-POPダンスシーンをこの世に生み出すために生まれてきたと本気で思っています。この面白いシーンを私たちだけのものにしておくのはもったいない。A-POPダンスシーンがもっと世に広まってほしいと願っています。

右:涼宮あつき

10月5日東京体育館にて「あきばっか~の」開催決定!

主催である涼宮あつきからコメントの最後に「僕はある覚悟が決まりました」という言葉と同時に会場は暗転。その後スクリーンには、「あきばっか~の」の歴史を辿る映像が流れた後、「あきばっか~の in 東京体育館」の開催決定が発表された。

過去最大規模のエントリー受付、ジャッジに声優やアニソンアーティストを迎えての開催など、多数の新情報が発表された。歴史的なこのイベントの速報に、今後もぜひご注目頂きたい。

ソロばっか~のについて

涼宮あつきが主宰する、A-POPソロダンスバトル日本一決定戦。バトルでかかる曲はアニソンなどのAPOP限定。

参加ジャンルは問わない。ストリートダンス、アイテム使い、踊ってみた、ヲタ芸、コスプレ、ネタ系など…、とにかく何でもありの祭典だ。

執筆者について
FINEPLAY編集部
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