全力で楽しむランで勝ち取った。荘司ゆうが世界選手権初優勝「2023UCI自転車世界選手権大会」BMXフラットランド種目

2023.08.12
優勝した瞬間を分かち合う荘司と海外選手たち
photograph: ©︎UCI, ©︎JCF

「2023UCI自転車世界選手権大会」BMXフラットランド種目がグラスゴー(イギリス)にて、2023年8月8日(火)~10日(木)の3日間に渡り開催され、男子エリートでは荘司ゆう選手自身初の世界チャンピオンの座を獲得。また女子エリートでは中川きらら選手2年連続の3位入賞を果たした。

昨年の世界選手権でも圧倒的な強さを見せた本種目の日本人選手たち。今回は日本代表選手として男子エリートから佐々木元、伊藤真人、早川起生、荘司ゆうの4名、また女子エリートには中川きらら川口朔来といった世界でも結果を残しているトップライダーたちが出場。昨年での大活躍から今大会でも世界一が期待された一戦となった。

前日のBMXフリースタイル・パーク決勝では惜しくも表彰台を逃した日本代表チーム。種目の垣根を超えて仲が良い選手たちは、仲間の思いも胸にこのフラットランド種目に挑んだ。以下は、男女エリートクラス決勝での日本人活躍を特集した大会レポート。

荘司ゆうが師匠佐々木元の意志を継ぎ世界チャンピオンの称号を獲得。師弟で2年連続世界一の座を独占!

佐々木と荘司の師弟関係が垣間見えた一コマ ©︎UCI

今回の世界選手権は自転車競技の全種目がイギリスのグラスゴーで8月3日から13日の10日間で同時開催される中、BMXフラットランド種目の決勝は全体の後半戦に差し掛かった8月10日(木)に行われた。

男子エリート決勝では荘司ゆうが予選と準決勝でのミスを巻き返すベストランを見せつける。フロントタイヤをベースにしたスピンで加速をつけていく中で、「ヒッチハイカー」や「スチームローラー」を取り入れた高いバイクコントロールを見せ、その後ジャンプしながらフロントタイヤとリアタイヤを行き来して軸を変える「トランスファー」をメイクしルーティンをまとめる。

小さなガッズポーズの後に、入った次のルーティンでは「ハングファイブからのハングテン」、「スチームローラー中にクイックなスイッチによるハーフパッカー」。そして「ハーフパッカー」のポジションでの長いフロントスピンの末、「トランスファー」をペダルキャッチで締める中盤戦。

そして終盤にはリアトリックの「ターバイン」から「トランスファー」でフロントトリックへスイッチし、高速スピンからの「トランスファー」でまたリアトリックに戻るルーティンを見せて観客を沸かす。最後のルーティンではリアトリックでバックスピンからの「トランスファー」、そして「スチームローラー」で繋いだ後に「ダブルブーメラン」で締めるランでフルメイク。94.16ptマークし優勝を収めた

荘司は今大会に向けて、2023年5月に開催された「FISE Montpellier」 で優勝した際には「世界選手権でもチャンピオンを獲りたい」と話していた。まさに有言実行した大会であり、昨年の世界チャンピオンであり師匠である佐々木元とこの勝利を称え合う姿も印象的だった。

早川起生のライディング©︎UCI

そして荘司に続いて準優勝を決めたのは早川起生。準決勝をトップで通過して臨んだ決勝ではリアトリックを中心にバランスの取りづらい体勢でのスピンやバイクを前後に切り替えるライディングを展開。2本目のルーティンでは超高難度のトリック「ノーハンド・サーカス」で攻めるも着地で転倒。しかしその後のライディングでは新しいスピントリックなどを取り入れミスもカバーし得点を伸ばして見事2位を獲得した。もしが転倒がなければ優勝していた可能性は高かっただろう。

佐々木元のライディング©︎UCI

またベテランの佐々木元伊藤真人2名も大健闘。佐々木は前半はフロントトリックのルーティンの中に様々な体勢から繰り出される高難度トリックを見せて会場を沸かせていくが中盤でミスが続きまとめきれず、82.46ptとして5位となった。
伊藤は「ターバイン」と「ウィップラッシュ」で会場を大きく使う得意のスタイル観衆の心を掴む。 様々な種類の「ディケイド」を用いたダイナミックな技を披露するもミスや思わぬところでルーティンが途切れたことが足を引っ張ったか7位で終えた。

中川きららのライディング©︎UCI

女子エリートクラスでは昨年3位入賞を収めた中川きららが今年も力を見せる。予選では少し順位を下げた5位で通過するも、決勝では「メガスピン」やバックワーズの「ハングファイブ」のルーティンの中でフレームを一回転させるなど様々なトリックを組み込んだコンボトリックを見せる。

途中では足をつく様子が見られるも、その後のルーティンでは「ファンキーチキン」のポジションから「ハーフパッカー」など難しい体勢から繋ぐトリックに観客からも驚きと歓喜の声も上がった。

最後は「ラードヤード」から「バックヤードグライド」を繋ぎフィニッシュ。自分自身納得いくランができたのかガッズポーズを見せた。82.66pとし昨年続く2年連続の3位入賞を果たした。

一方、川口朔来も「マックサークル」を起点にしたスピン系のルーティンと、「ラードヤード」をベースに展開するフロントとリアのトリックを使い分けるランを見せる。終盤はフロントトリックである「マックサークル」から「スチームローラー」や「ターバイン」に繋ぐルーティンをメイクするが表彰台には一歩届かない81.26ptで4位となった。

日本人選手コメント

荘司 ゆう 選手 (男子エリートクラス)
予選・準決勝と緊張もしていたこともあって、自分の中では完璧とは言えないランをしてしまいましたが決勝進出できて良かったです。決勝はもう全力で行ってやろう、楽しんでやろうと思っていました。公式戦で初めて自分が納得いくベストなランができたので、最後は嬉しくて泣いてしまいました。今はすごく幸せな気分です! 」

中川 きらら 選手 (女子エリートクラス)
「今年の銅メダルは自分の実力を発揮して獲得できた、嬉しい銅メダルになりました。皆さま応援ありがとうございました! 」

大会結果

男子表彰台の様子 ©︎JCF

<男子エリート>
優勝: 荘司 ゆう (ショウジ・ユウ) / 日本 94.16pt
準優勝: 早川 起生 (ハヤカワ・キオ) / 日本 91.16pt
第3位: Matthias Dandois / フランス 88.00pt
5位: 佐々木 元 (ササキ・モト) / 日本 82.46pt
7位: 伊藤 真人 (イトウ・マサト) / 日本 72.83pt

女子表彰台の様子 ©︎JCF

<女子エリート>
優勝:  Aude Cassagne / フランス 87.66pt
準優勝: Santiago de Oliveira Moda / ブラジル 84.50pt
第3位: 中川 きらら (ナカガワ・キララ) / 日本 82.66pt
4位: 川口 朔来 (カワグチ・サクラ) / 日本 81.26pt

大会概要

⼤会名称 : 「2023UCI自転車世界選手権大会 」
開催期間 : 2023年8月8日(火)~10日(木)- 3日間 –
開催都市:グラスゴー (イギリス) 
出場選⼿:BMX フラットランド種目

執筆者について
FINEPLAY編集部
FINEPLAY は世界中のサーフィン、ダンス、BMX、FMX、スケートボード、スノーボード、クライミングなどストリート・アクションスポーツに関する情報を提供するWebマガジン
ピックアップフォト
アクセスランキング
FINEPLAY
アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディア

FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。

アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。

直近のワークショップ
直近のワークショップはありません
イベントスケジュール
3月 2024
     1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
« 2月   4月 »

●今日 ○イベント開催日

ピックアップフォト
編集部おすすめ記事
アクセスランキング
FINEPLAY
アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディア

FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。

アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。

配信先メディア一覧