大波乱の「2021年全日本選手権BMXレース」松下巽が3年ぶり2度目の優勝、酒井亜樹が初タイトル

2021.09.28
チャンピオンシップカテゴリー優勝者たち。
text by 畠山大樹 / photograph by Japan Cycling Federation

「第38回全日本自転車競技選手権-BMXレース」が新潟県上越市の上越市BMX場にて、2021年9月25日(土)~26日(日)の2日間に渡り開催された。

日本代表選手として長迫吉拓と畠山紗英が出場した東京オリンピック2020以降、国内で初の大会となった今大会には全国から最年少は4歳から最年長は50代前半まで多くの国内トップレーサーが参加し、各カテゴリーにおいて日本一の座を争う激しい戦いが繰り広げられた。

なお、会場となった上越市BMX場での全日本選手権大会開催はなんと16年ぶりで、若手選手にとっては新潟県で初めての全日本選手権であり、ベテラン選手にとっては久しぶりの慣れ親しんだコースでの大会開催で感慨深い全日本選手権大会となった。

今大会は新型コロナウィルスの感染拡大防止対策として無観客試合での開催。全参加者(関係者・運営スタッフ含む)に対するPCR検査等を実施し徹底した管理の下で行われた。また大会の模様はJCF公式YouTubeチャンネルにてリアルタイムで視聴可能なライブ放送によって配信された。

以下は、今大会最高カテゴリー男女エリートクラス決勝の大会レポート。

雨天により転倒選手続出で大波乱の決勝レース。日本最高峰エリートクラスを制し、2021年の日本一の座を獲得したのは

大会当日は朝から雨が降り、コースコンディションは極めてウェット。滑りやすい路面状態により予選から転倒選手が続出し、近年まれに見る厳しいコンディションの中で決勝を迎えた。
加えて今大会は東京オリンピック2020にも出場し、優勝候補と言われた日本代表の長迫吉拓と畠山紗英が諸事情から欠場。男女ともに誰が優勝してもおかしくないレースとなった。

男子エリートクラス決勝は、今回の優勝候補の1人であった吉村樹希敢が決勝進出するも予選での転倒により脚を負傷し棄権したため7名で争われた。

スタートから横一線の攻防となるも第一コーナーの前で大きなクラッシュ。優勝候補で地元選手の中井飛馬と先頭に躍り出た吉井康平が絡み4名の選手が転倒。

その転倒に巻き込まれなかった松下巽が第一コーナーを先頭で抜け出す。続いて若手の島比加瑠、ベテラン選手の菊池雄という順番でレースが展開。そのままゴールするかと思われたが最終コーナー後のセクションで島が転倒。菊池が順位を上げ2位に浮上、第一コーナーでのクラッシュ後すぐリカバーした深川匠が菊池に続き3位のポジションを死守し、そのまま松下・菊池・深川の順でゴールした。

今大会で松下が2018年ぶり2度目の全日本タイトル獲得を果たし、2位には自身初の全日本表彰台獲得となった菊池が入り、厳しいコンディションの中でベテラン勢の活躍が目立った大会となった。

女子エリート優勝争いの様子 右から酒井亜樹、丹野夏波の順
photograph by Japan Cycling Federation

一方、女子エリートクラス決勝は出場人数の関係から女子ジュニアと混合で7名で争われた。

スタート直後、昨年の全日本チャンピオンで優勝候補の丹野夏波と藪田寿衣が接触し藪田と後続の朝比奈綾香が転倒。

その後、先頭では前年度準優勝の酒井亜樹と前年度覇者の丹野の優勝争いが繰り広げられた。第一コーナーから酒井が抜け出し丹野が猛追する展開。第3ストレートでは丹野が酒井を射程範囲内に捉えるも、最終コーナーから最終ストレートで酒井が丹野を引き離しそのままゴール。

今大会で、酒井は自身初のエリート全日本タイトルを獲得した。なお2018年にジュニアタイトルを獲得している酒井だが、エリートカテゴリー2年目となる今大会で念願の日本一の座を獲得した。準優勝は前回覇者の丹野となり惜しくも連覇とはならなかった。3位には全体5位の瀬古遥加が入賞を果たした。

以下は今大会チャンピオンシップカテゴリー(男女エリート・ジュニアクラス)の優勝者コメント。

優勝者コメント

左から松下・酒井・西村・坂の順
photograph by Japan Cycling Federation

松下 巽 選手(男子エリートクラス)
「厳しいコンディションの中でのレースでしたが、調子も良かったので結果的に優勝としてタイトルを獲得できたことは嬉しいです。悪天候の中でも終始レースを盛り上げる演出に後押しされました。今大会の開催を実現させてくださった関係者の皆様に感謝しています。」

酒井 亜樹 選手(女子エリートクラス)
「全日本選手権は特別な大会なので優勝できたことはとても嬉しいです。昨年2位だった悔しさから練習を頑張ってきたので、エリートでのタイトルを獲得でき自信にも繋がりました。もっともっと上を目指して国際大会でも活躍できるようトレーニングに励みたいです。 」

坂 望加 選手(男子ジュニアクラス)
「昨年は2位でタイトルを逃したので、レースはしっかり走りをまとめてチャンピオンジャージを獲得できて嬉しいです。来年からはエリートクラスなのでそこでも勝負ができるように準備を積んでいきたいです。」

西村 寧々花 選手(女子ジュニアクラス)
「憧れであったチャンピオンジャージの獲得はとても嬉しいです。慣れない雨レースでプレッシャーもありましたが決勝では自分の走りをまとめることができました。これからも連覇を伸ばしていきたいです。」

大会結果

<男子エリート>
優勝: 松下 巽 (マツシタ・タツミ) / 所属: 全日空商事
準優勝: 菊池 雄 (キクチ・ユウ) / 所属: SMITH OPTICS
第3位: 深川 匠 (フカガワ・タクミ)/ 所属: NoLogo Racing Japan

photograph by Japan Cycling Federation

<女子エリート>
優勝: 酒井亜樹 (サカイ・アキ) / 所属: DEUX ROUES ELITE TEAM 
準優勝: 丹野 夏波 (タンノ・カナミ) / 所属:早稲田大学
第3位: 瀬古 遥加 (セコ・ハルカ) / 所属: iRC TIRE

photograph by Japan Cycling Federation

<男子ジュニア>
優勝: 坂 望加 (バン・モカ) / 所属: Factory Answer 
準優勝: 長嶋 凌 (ナガシマ・リョウ) / 所属: Pure Japan 
第3位: 早川 敦哉 (ハヤカワ・アツヤ) / 所属: NoLogo Racing Japan

photograph by Japan Cycling Federation

<女子ジュニア>
優勝: 西村 寧々花 (ニシムラ・ネネカ) / 所属: Gantrigger
準優勝: 野村 凪沙 (ノムラ・ナギサ) / 所属: Ace Race Australia
第3位: 岡本 彩桜 (オカモト・サクラ) / 所属: バンピーパス

photograph by Japan Cycling Federation

大会概要

⼤会名称 : 第38回全日本自転車競技選手権 – BMXレース 
開催期間 : 2021年9月25日(土)~26日(日)- 2日間 –
※詳細は公式HPをご覧ください。
大会会場:上越市BMX場(新潟県上越市大貫698-1) 
主催:公益財団法人 日本自転車競技連盟(JCF)
主管:一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟 (JFBF)
公認:国際自転車競技連合(UCI)
後援:上越市 / 上越市教育委員会 / 公益財団法人JKA
協力:新潟県BMX協会

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