FINEPLAYが注目イベントをレポート! 「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2018」

2018.09.16
shuhei kaneko

9月7日(金)から17日(月・祝)にわたる11日間、「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2018(以下SIW)」が行われている。

「SIW」は日本財団と渋谷区が連携し、青山学院大学構内や渋谷ヒカリエ、表参道ヒルズ、ラフォーレミュージアムなど、渋谷・原宿・表参道エリアに存在する多数のイベントスペ―スで行われる都市回遊型イベント。

キーワードは「多様な未来を考える1週間」。国内外から様々な有識者を招くトークセッションや大人から子供まで学ぶことのできる体験型プログラム、参加する人すべてがコネクトできる場の提供やソーシャルイノベーターたちによるプレゼンテーションやワークショップなど、多彩なラインナップとなっている。

扱われる内容も「都市」、「ジェンダー」をはじめ「教育」や「芸術」、「福祉」から「エンターテイメント」、はたまた「スポーツ」まで多岐にわたる。

今回、FINEPLAYが注目のイベントをピックアップ、その様子をお伝えしたい。

URBAN DANCE EXCHANGE

9月10日(月)、ラフォーレミュージアム原宿で「URBAN DANCE EXCHANGE(以下UDE)」が行われた。
「UDE」はユースオリンピック競技に正式採用された「ブレイクダンス」をはじめとする、「ストリートダンス」のイベントだ。
前半は豪華ゲストダンサーによるトークセッション、後半は学生ダンサー限定のダンスバトルが行われた。

第一部:ストリートダンサートークセッション

SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2018

photo by masahiro mizuguchi

第一部のトークセッションでは、ゲストダンサーとして5月に川崎市で行われた「ブレイキンユースオリンピック最終予選大会」の日本側の大会委員長を務めたTAISUKEをはじめ、GEN ROC、AMI、YASS、IBUKIの5名が登壇。

国内外で活躍する日本人ストリートダンサーらによって、「練習場所問題について」、「ブレイクダンスがユースオリンピック正式種目に選ばれたことについて」、「ダンスにおいて性差を意識したりはするか」、「ダンスができる社会貢献とは」という4つのテーマに対して活発な議論が行われた。

「ストリートダンス」の社会的な認知度が上がるにつれて浮かび上がってきた様々な今後の課題や、目指すべき未来について、熱く語り合う。

「子供が作ってきた文化が大人に認められた。子供たちの将来の夢にダンサーと言ってもらえるような環境づくり、ダンスを続けてきた子供たちが夢をあきらめることのないような環境づくりを今度は自分たちのようなダンサーが率先して作っていきたい」と語るTAISUKEの顔は、未来を見据えた決意に満ち溢れていた。

第二部:学生ダンサー限定1on1ダンスバトル

photo by masahiro mizuguchi

photo by masahiro mizuguchi

photo by masahiro mizuguchi

第二部は16歳以上の学生ダンサー限定1on1ダンスバトルが行われた。ブレイクとストリートの二種目が設定され、DJ MAR SKIとDJ TEEのプレイをバックに優勝が争われる。

ブレイクは18名、フリースタイルは13名と多数の学生ダンサーが集まり、それぞれの個性を武器に熾烈な戦いが行われた。

ブレイクのジャッジはTAISUKE、AMI、GEN ROCが担当。ハイレベルな争いが展開された。決勝戦ではLightとkill Joeが対戦。躍動感のあるムーブでLightが勝利し優勝を飾った。Lightは試合後のインタビューで「Thanks a lot! やべー!」と喜びを露わにした。MVPは軽快なムーブで会場を沸かせたShoyaが受賞した。

フリースタイルのジャッジはTAISUKE、YASS、IBUKIが担当。フリースタイルもブレイクに劣らず一層の盛り上がりを見せた。決勝戦ではBraisとShizukuの対戦。両者ともに迫真のムーブで会場を沸かせたが、WAACK(ワック)と呼ばれる、腕を鞭のようにしなやかに振る動きを主軸にしたダンスでShizukuが会場を魅了。Braisに勝利し優勝に輝いた。Shizukuはインタビューで「IBUKIちゃんを見てダンスを始めたのでIBUKIちゃんの前で優勝できて嬉しいです。応援してくださった皆さん、今日は本当にありがとうございました」と念願が叶った喜びを語った。MVPはファニーで特徴的な動きで会場を沸かせたChiccyが受賞。「ストリートダンス」の魅力を存分に感じることのできるイベントであった。

BIT WAVE SURFIN’ -SHIBUYA CROSSING-

BIT WAVE SURFIN’ -SHIBUYA CROSSING-

「BIT WAVE SURFIN’ -SHIBUYA CROSSING-」は「IMG SRC」、「NTT」、「KAKEZAN」による共創プロジェクト。

渋谷マークシティ一階、特設ブースに設置されたデバイスで、デジタルの波でのサーフィンを仮想体験できる。

特設ブース床面に設置されたサーフボードと、それを取り囲むように前方二枚、床に一枚の大スクリーンが設置され、スクリーンに映し出されるデジタルの波に連動して設置されたサーフボードが動くことでデジタルの波を体験することができる仕組みだ。

波は渋谷スクランブル交差点の歩行者の動きと同期しており、人流解析やディープラーニングと呼ばれる技術で人の流れをトレースし、本物の海と同じように様々な波を体験することができる。

新しいサーフィンを体験

BIT WAVE SURFIN’

スクリーンの前に立つと、人の動きと同期したデジタルの波が映し出され、まるで本物の波のような迫力だ。

実際にサーフボードの上に足を乗せると、波の感覚がサーフボードを通じて足に伝わる。

さすがは渋谷のスクランブル交差点、気を緩めると振り落とされそうになり、落ちないようにボードの上でバランスをとるのがやっとだ。

何とか最後までサーフボードから足を離すことなく乗ることができたものの、足はガクガク、身体はヘロヘロ、Tシャツには汗がにじむほどであった。

期間は17日(月・祝)まで。まだこの波に乗っていない人はぜひ、体験してみて欲しい。

バイシクルフレンドリーな社会へ 自転車と人の多様性:渋谷から始めよう自転車共生のまちづくり」

バイシクルフレンドリーな社会へ

9月11日(火)の夜、渋谷区外苑前駅の近くにあるブリヂストンサイクルによるコンセプトショップ「RATIO &C(レシオ・アンドシー)」でパネルディスカッション「バイシクルフレンドリーな社会へ 自転車と人の多様性:渋谷から始めよう自転車共生のまちづくり(以下バイシクルフレンドリーな社会へ)」が行われた。

「バイシクルフレンドリーな社会へ」はバイクカルチャーにかかわってきたパネリストを迎え、トークやディスカッションを通してバイシクルフレンドリーな社会の実現を参加者全員で考えるというイベントだ。

自転車との共生について、様々な意見が飛び交い、時には笑いも挟みつつ和やかなムードでディスカッションは行われた。

パネリストトーク

前半はLOOP Magazine編集長の住吉暢彦氏、Depot Cycle & RecycleCycle & Recycleの湊誠也氏を迎えたトークが行われた。

それぞれのバイクとの出会いや自分が感じている魅力、そしてこの10年間で変わった自転車のことや社会の中での自転車の位置についてなどを中心にトークが進行した。

スタートしてからも会社帰りの参加者は少しずつ増えていき、いつの間にか会場は満員に。

参加者はパネリストのトークに耳を傾けていた。

トークでは、この10年で変わった自転車の種類や使い方の多様化、生活スタイルの変化についてなどが特に熱心に話し合われた。

熱いディスカッション

トークが終わると4つのグループに分かれてディスカッションが行われた。

バイシクルフレンドリーな社会を実現するためにはどうしたらいいか、現状はどうなっているのか、といったことについて各グループで議論された。

道路事情や、自転車に乗る人の意識、日本と海外の違いや法律に関することなど、様々な意見が飛び出し、それぞれのグループが熱心に話し合った。

最後はグループごとに全体へ向けて発表が行われ、渋谷のサイクルカフェでのイベントの開催や、行政への働きかけ、自転車マナーの指導員の育成などが検討された。

自転車が好きな人々が、自転車の文化を今後どのように守っていくのか、またどのように社会と共生していくのかを主体的に考える、濃度と熱量の高い約2時間だった。

イベント概要

名称:SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2018
発起⼈:⽇本財団(笹川陽平 ⽇本財団会⻑)、渋⾕区(⻑⾕部健 渋⾕区⻑)
プロデューサー:⾦⼭淳吾(渋⾕区観光協会代表理事)、⻑⽥新⼦(渋⾕未来デザイン事務局次⻑)
主催:SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 実⾏委員会
開催期間:2018年9⽉7⽇(⾦)~9⽉17⽇(⽉・祝)
会場:渋谷駅、原宿駅、表参道駅の周辺エリア、⻘⼭学院⼤学、渋⾕ヒカリエ、表参道ヒルズ、EDGEof、渋⾕キャスト、ラフォーレミュージアム原宿、cafe 1886 at Bosch 他
内容:多様な未来を考える1 週間として、渋⾕・原宿・表参道の商業施設やイベントスペースを拠点に、下記の6つの多様なプログラムで参加できる都市回遊型イベント。

<開催背景>
本プロジェクトは、渋⾕区が2017 年11⽉にはじめて開催したダイバーシティをテーマにした複合カンファレンスイベント「DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA」と2016 年に⽇本財団主催事業としてスタートした「⽇本財団ソーシャルイノベーションフォーラム」を、「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」として統合的に開催するものです。

<ビジョン>
『都市の未来、社会の未来とはどうあるべきか』
渋⾕区と⽇本財団がこれからの社会に最も必要な視点「ソーシャルイノベーション」というキーワードでパートナーシッププログラムの⼀環として実⾏される本プロジェクトでは、都市が抱える社会課題領域から可能性創造領域までを集中的に体感し、学べる機会を提供していきます。
また、本イベントを通じ、参画する様々な企業や団体との連携を⽣み出し、都市の未来、社会の未来を渋⾕から創造していきます。

執筆者について
shuhei kaneko
愛知県出身。学生時代、ハードコアパンクにのめり込み、ストリートカルチャーやアクションスポーツに興味を持つ。自動車ディーラー勤務を経て、現在は福祉系の会社に勤務しつつ執筆、編集を行う。全ての人の心を揺さぶる、ストリート・アクションスポーツの素晴らしさやアスリートの魅力を伝えていくために日々研鑽中。
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