クライミング世界選手権ボルダリングで原田海が優勝、野口啓代が準優勝

2018.09.17
shuhei kaneko

原田海が世界選手権初出場で自身初の国際大会優勝

9月9日から16日までの8日間にわたり、オーストリアのインスブルックで「IFSC Climbing World Championships-Innsbruck(AUT)2018(以下世界選手権)」が行われ、ボルダリング男子で原田海(神奈川大学)が優勝、ボルダリング女子では野口啓代(TEAM au)が準優勝を果たした。

原田海

ボルダリング男子、原田は予選では4完登、準決勝では4完登という好成績で決勝へ進む。

決勝に残ったのは原田、チョン・ジョンウォン(KOR)、グレゴール・ヴェゾニク(SLO)、渡部桂太(住友電装)、藤井快(TEAM au)、ネーサン・フィリップス(GBR)の6名。

楢﨑智亜(TEAM au)は惜しくも7位に留まり決勝進出を逃す結果となった。

決勝では、唯一の4課題中4完登を果たし、最終課題においては一撃で他の選手を突き放し見事優勝に輝いた。

原田は世界選手権初出場で自身として国際大会での初優勝という素晴らしい成績を残した。

日本人としては2016年に行われた前回の世界選手権で優勝した楢﨑智亜に続き2連覇となる。

渡部は4位、藤井は5位と決勝6名中3名が日本人という「強豪国」としての矜持を示す結果となった。

野口啓代が3大会連続メダル獲得

野口啓代

ボルダリング女子では野口と野中生萌(TEAM au)が準決勝に進出、野口、野中ともに2完登で決勝へ進出した。

決勝に進出したのは野口、野中、ヤンヤ・ガンブレット(SLO)、スターシャ・ゲージョ(SRB)、ジェシカ・ピルツ(AUT)、ペトラ・クリングラー(SUI)の6名。

決勝では難易度の高い課題に各選手苦しむ中、野口が最終課題を完登。完登数では1位のガンブレットに並ぶが、惜しくもゾーン差で届かず優勝はガンブレット、野口は準優勝となり、三大会連続でのメダル獲得となった。

野中は右肩の故障もあり決勝戦0完登、ゾーン2で順位は5位となった

各種目でも好成績

スピード男子では日本人選手は上位には食い込むことはできなかったが、21位楢﨑智亜が6.697秒で日本記録更新、藤井や高田知尭(鳥取山岳・スポーツクライミング協会)も自己ベストを更新した。

スピード女子では25位野中が9.061秒で日本記録更新、野口も自己ベストを更新するなど今後の成長が見込まれる結果となった。

リード男子では楢﨑明智(TEAM au)が4位、高田が6位、原田が10位と多数の選手が上位に食い込んだ。

リード女子では小武芽生(エスエスケイフーズ)が惜しくも表彰台には至らなかったものの、4位という好成績を残した。

今大会から追加され、オリンピックにおけるスポーツクライミング実施種目にもなっている複合(コンバインド)では、リード、スピード、ボルダリングの3種目を実施し、それぞれの順位を掛け算したポイントが最も少ない選手の順に順位をつける。

複合男子は原田が4位、楢﨑智亜が5位、藤井が6位、複合女子は野口が4位、野中が5位と惜しくも表彰台には届かなかったが、決勝出場者男女合わせて12名のうち5名が日本人とオリンピックへの期待を高める結果となった。

写真提供=(公社)日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)

IFSC世界選手権とは

「IFSC世界選手権」は2年に1度行われる大会でボルダリング、スピード、リード、複合(ボルダリング・リード・スピードそれぞれの結果から順位が算出される)、パラクライミング(リードのみ)、すべての種目で世界一を競う大会。

2016年には楢崎智亜がボルダリングで優勝、2018年は原田海が優勝を果たし、ボルダリングでは今大会で日本人2連覇となった。

ボルダリング男子決勝結果・日本人成績

優勝:原田海(神奈川大学)
準優勝:チョン・ジョンウォン(KOR)
3位:グレゴール・ヴェゾニク(SLO)
4位:渡部桂太(住友電装)
5位:藤井快(TEAM au)
6位:ネーサン・フィリップス(GBR)
7位:楢﨑智亜(TEAM au)
15位:緒方良行(神奈川大学)
23位:高田知尭(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)
27位:杉本怜(北海道山岳連盟)
37位:楢﨑明智(TEAM au)

ボルダリング女子決勝結果・日本人成績

優勝:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)
準優勝:野口啓代(TEAM au)
3位:スターシャ・ゲージョ(SRB)
4位:ジェシカ・ピルツ(AUT)
5位:野中生萌(TEAM au)
6位:ペトラ・クリングラー(SUI)
25位:小武芽生(エスエスケイフーズ)

大会概要

大会名: IFSC Climbing World Championships – Innsbruck (AUT) 2018
大会期間: 2018年9月6 日~16日
開催場所: オーストリア・インスブルック
実施種目:ボルダリング・スピード・リード・複合(ボルダリング・スピード・リード)・パラクライミング(リードのみ)

執筆者について
shuhei kaneko
愛知県出身。学生時代、ハードコアパンクにのめり込み、ストリートカルチャーやアクションスポーツに興味を持つ。自動車ディーラー勤務を経て、現在は福祉系の会社に勤務しつつ執筆、編集を行う。全ての人の心を揺さぶる、ストリート・アクションスポーツの素晴らしさやアスリートの魅力を伝えていくために日々研鑽中。
ピックアップフォト
ピックアップフォト
編集部おすすめ記事
アクセスランキング