松嶺貴幸 × 中田海斗共同制作「SHARING EXPRESSIONS」も展示されたグループ展「Homo Futuris」レポート

2019.12.20
FINEPLAY編集部
写真左中田海斗、右松嶺貴幸 photo by tabasa

松嶺貴幸中田海斗が盛岡での5日間の共同生活において、お互いの「表現」を「シェア」することでつくりあげた作品「SHARING EXPRESSIONS」が展示されているグループ展「Homo Futuris」が、12月6日から10日にかけて東京都渋谷神宮前・Gallery COMMONで開催された。
11月28日に公開されたドキュメンタリームービー「SHARING EXPRESSIONS」において映し出された二人の共同作品と、そのグループ展の様子をFINEPLAYがレポート!オープニングパーティには中田海斗も登場。当日の会場の様子や出展作品を紹介しよう。

Gallery COMMONで行なわれた「Homo Futuris」 photo by tabasa

松嶺 × 中田 「表現」を「シェア」することで産まれた作品「SHARING EXPRESSION」

「Homo Futuris」は松嶺貴幸とFreyja Deanによるグループ展。夕方、オープニングパーティが始まる頃、会場であるGallery COMMONの内外には多くの人が集まり、振る舞われたホットワインを片手に談笑していた。ギャラリーに入ると左手には松嶺の作品が、そして右手にはFreyja Deanの作品が配置されている。入口から入ってすぐ、まず目に入ってくる作品が今回松嶺と中田がともに作り上げた作品「SHARING EXPRESSIONS」だ。

「SHARING EXPRESSIONS」 photo by tabasa

高さ162cm、幅97センチの大きな木製キャンバスが鎮座し、その小脇にはスケートボードが置かれている。このキャンバスとスケートボードを合わせて、一つの作品となる。彩られたキャンバスには所々穴が空いており、スケートボードのタイヤの跡らしきものも見える。これは彩色した作品の上を中田がスケートボードで滑走し、ついた跡だという。

キャンバスにはスケートボードのウィールによってつけられた跡が残る photo by tabasa
鮮やかな色彩で彩られたキャンバスにはエッジーなスケートボードの跡が photo by tabasa
スケートボードの絵の具は、キャンバスにのせた絵の具と爆竹の上に覆いかぶせることによってつけられたのだという。 photo by tabasa

作品全体はアクリル絵の具を爆竹を用いて飛散させることで制作されており、まるで”彩色の爆発”とでもいうような新鮮な驚きを与えてくれる。まず何よりもその鮮やかさに圧倒されるこの作品は、隣に並べられている同じ技法で制作された松嶺の作品「Super Nova1」、「Super Nova2」と比べて、色彩の面で対照的な印象を与える作品に仕上がっている。その色彩こそが松嶺の「表現」と中田の「表現」を「シェア」することで産まれた二人の新しい「表現」だといえるかもしれない。

遠目に作品を眺めると、隣に展示されている松嶺の作品「Super Nova1」、「Super Nova2」との色彩の違いが際立つ photo by tabasa
写真上「Super Nova1」、写真下「Super Nova2」 photo by tabasa

「明るい色が好きで、普段着ている服の色も明るい色が多いから、この色味になったのかも。意識はしていなかったのですが、出来上がったものを見たら思っていた以上に明るい色になりました」と中田。
これについて松嶺も「この彩色は海斗らしさ。海斗と生活しながらこの作品を作り上げる中で、フリースタイルスキーをやっていて海斗のようだった、昔の自分を思い出しました。とても刺激を受けましたし、もっとアグレッシブにいきたいと改めて思いましたね」と語る。

会場で談笑する中田(写真左)と松嶺(写真右)

「SHARING EXPRESSIONS」の他にも松嶺の作品が多数展示。展示作品の中にはすでに売約済みのものも見受けられた。今回の出展作品やその他の作品についても松嶺のオフィシャルサイトで購入可能とのことだ。興味を持った方は松嶺のオフィシャルサイトもぜひチェックしていただきたい。
出展作品はどれも素晴らしい作品ばかりだが、特に目を引いたのは「Neuron in Universe」という作品。この作品の一部であるボードには「WHAT’S ART FOR YOU?」の文字が。そこには「生きる KAITO」という文字がマジックで書き込まれていた。

「Neuron in Universe」 photo by tabasa
「生きる」と書き込まれたボード photo by tabasa

オープニングパーティには仕事帰りの来場者も多く駆けつけ、ギャラリー内の人口密度も次第に高くなっていった。人だかりの中心には松嶺と中田の姿が常にあった。

来場者と話をする松嶺 photo by tabasa

中田は「盛岡から帰ってきて、家族やいろんな友達にTAKA(松嶺)くんのことを話して回ったんです。すごい人がいるって。めちゃくちゃインスパイアされて、自分自身もこれからもっと頑張ろうと思いましたし、もっといろんな人にTAKAくんのことを知って欲しい。グループ展にもたくさんの人にきて欲しいですね」といい、実際に中田の地元・湘南の友人たちも松嶺のグループ展を見にやってきていた。

地元・湘南の友人たちと中田 photo by tabasa

オープニングパーティも満員御礼、多くの来場者が足を運んだ1日目が終了した。

オープニングパーテイーには多くの人が訪れた photo by tabasa

松嶺は「海斗と過ごした日々で多くのインスピレーションを受け、とても刺激になりましたね。今日はたくさんの方に見に来ていただけたので、自分にとっての自信にもなりました。明日からも多くの人にきていただきたいです。」と中田との制作、そして今回のグループ展初日を振り返る。

会場内の様子 photo by tabasa

盛岡での5日間の共同生活、制作を経てお互いの「表現」を「シェア」し、インスピレーションを与えあった二人。刺激を受けた二人の今後の活動がどのようになって行くのか、これからも目が離せない。

松嶺貴幸(写真左)と中田海斗(写真右) photo by tabasa

Group Exhibition “Homo Futuris “

人間らしさとは。
テクノロジーの進化とともに、今までとは違う存在価値が期待される人間の未来。どうやらハブの一つに収まるのではなく、ハブをまとめられる存在になるための人間個々の機能を強化する必要がありそうだ。医療や科学のシーンで人間の機能の一部と交換が可能になるであろう近い未来に、僕らのアイデンティティは今までより一層問われることになるだろう。
本展示会では、「自然、生物、人間コミュニティ」をテーマに制作する Freyja Dean と「テック、医療、人体」をテーマに制作するTakayuki Matsumineの2人のアーティストが、テクノロジーの発展とそれに伴う可能性をコンセプトにした作品群を展示する。
来たる未来に、どんな答えが待ち受けるのか。
イギリスと日本という異なる地で生まれた文化に育まれた新進気鋭な2人の感性がクロスオーバーする。グループ展「Homo Futuris」をぜひこの機会にご覧ください。

開催概要

タイトル:Homo Futuris
会期:2019年12月6日(金)~12月10日(火)
開廊時間:11:00~19:00
会場:Gallery COMMON
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目12−9 1F
アクセス:明治神宮駅から徒歩5分、原宿駅から徒歩10分
※駐車場はございません。
オープニングパーティ:2019年12月6日(金)18:00~21:00

「SHARING EXPRESSIONS」とは

現代において乗り物や住居、家具や服などの個人資産をインターネットを通じて貸し借りを行う「シェアリングエコノミー」が流行している。今後は個人資産などの有形物にかかわらず、スキルなどの無形物も様々な分野で「シェア」されていくことが予測されている。
同時に現代は、「表現」の重要性が増していく時代でもあるという。AI研究の発展によってAIと人間の差がより曖昧なものとなっていく中で、”人間らしさ”や”個性”を「表現」することが必要とされてくる。しかし今はまだ、「表現」する方法について理解している人はほとんどいないのが現状だ。
だからこそ、「表現」を「シェア」することで新しいモノやコトを生み出していく。これからの時代は「表現」を「シェア」する時代へと変化している。
そんな状況の中、全く異なる分野で活躍しながらも、互いの「表現」を「シェア」することで、二人でひとつの新しい作品をつくりあげた松嶺貴幸と中田海斗の制作ドキュメンタリー「SHARING EXPRESSIONS」が本日ついに公開。
フリースタイルスキーでの事故による脊髄損傷をきっかけに自身の生命と向き合い、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスでのインダストリアルアートとの出会いをきっかけにアートの世界に飛び込んだ松嶺。
そして1997年生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身、アメリカでプロスケーターとして活躍することを目標に活動しており、TVドラマ「テラスハウス」にも出演し話題となった中田。
ビデオグラファーは国内外のアーティスト、クリエイター、ミュージシャンのドキュメンタリーを数多く手掛けるNaoto Sakamotoが担当。二人の才気と人となりを余すところなく堪能できるドキュメンタリーフィルムとなっている。

松嶺貴幸

1985年12月9日生まれ、岩手県雫石町出身。

日本は東北、四季を強烈に織りなす岩手県雫石町に生まれる。
野生の動植物が喜遊に生息する生命豊かな環境に囲まれて育ちながら、郷土民芸品の継承を担っていた祖父母の影響で幼少期から「ものづくりに」の機会に恵まれた。
2001年フリースタイルスキーの転倒事故により頸椎を骨折、脊髄を損傷。2年8ヶ月病院で治療から、自身の生命と向き合う機会を賜った。生きる欲求と苦悩が強烈に混ざり合い、本能の根底から生の価値観が湧き上がった。
2013年、単身でアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに渡り、サンタモニカカレッジで1年間学ぶ。
そこで、カリフォルニアのアートやエンターテイメント文化の価値に触発され、アートの世界に飛び込んだ。
現在は、燃えたぎるものを外部に排出し、残像した脳の内部で起こるニューロン・スパークや神経蘇生への欲求、強烈に飛び出し続ける脳波など宇宙論を形成する量子を自身の作品に落とし込み、造形、インスタレーション、テクノロジー&サイエンティフィック・フュージョンをはじめとする作品に、一刻一刻発火し、更新される考察を吐き出している。

中田海斗

1997年9月12日生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身。

数々の大会で、優勝・入賞経験を持つこれからの活躍が楽しみなスケーター。
また、その端正なマスクにより幼少時代にはドラマやテレビ番組の出演経験あり。
テラスハウスに出演しスケーター・タレントとしての認知度が高まる中、本場アメリカでプロスケーターとして活躍することを目標に現在奮闘中。

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