Shigekixが4度目の優勝で王座奪還!AYANEは5年ぶりの日本一に輝く「第6回 全日本ブレイキン選手権」

2025.02.16
Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟
text by Shin Akiyama / Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟

オリンピック経験者と新世代が日本一の称号をかけて激突

2月15日(土)・16日(日)の2日間、東京のNHKホールにて「第6回全日本ブレイキン選手権 (主催:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟)」が開催された。本⼤会は、前年度の全⽇本ブレイキン選⼿権の優勝・準優勝選⼿や、2024 年に日本ダンススポーツ連盟から国際競技大会に派遣された選手、 2024 年度ブロック選手権 各ブロック大会にて TOP8 となった選手らが一堂に会し、2024 年度の頂点を決定する大会である。

中学3年生以下の選手を対象としたジュニアカテゴリーが15日の土曜日、高校1年生以上の選手を対象としたオープンカテゴリーが日曜日に行われた。オープン部門にはシードで、昨年のパリオリンピック日本代表であるHIRO10、Shigekixが出場。実績のあるBBOY・BGIRLにRa1onやNanohaなどの新世代が挑む注目の大会となった。

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2026年ダカールで行われる夏季ユースオリンピック世代

ジュニアカテゴリーではLil kongが初優勝、Mireiは2連覇を達成

15日に行われたジュニアカテゴリーは、前年度全日本の優勝準優勝であるBBOY yu_shinとWATO、BGIRL MireiとHaruがシードで参戦。日本のジュニアシーンは世界的に見てもレベルが高く、シードで出場するWATOは若くして海外で活躍するダンサーの一人だ。その中、強豪を撃破し昨年は3位だったLil kongが見事リベンジを果たし優勝を掴み取った。

BGIRL部門はMireiが連覇を達成し、2位がKoharu、3位がHaruとTOP3が昨年と同じ顔ぶれとなった。Mireiは「連覇の実感がまだないですが、とても嬉しいです。来年のユースオリンピックに日本代表として出場したいです。」と、2026年にダカールで開催される夏季ユースオリンピックへ向けての意気込みを話した。

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昨年のリベンジを果たしたShigekixが王座奪還、BGIRLはAYANEが優勝

BBOYは、パリオリンピック日本代表のHIRO10がTOP8で16歳のRA1ONに敗れるなど、本当にレベルの高い戦いが繰り広げられた。ただ、その中でも昨年の王者のISSINと、昨年は2位に終わったが3連覇の経験を持つShigekixの存在感は別格だった。セミファイナルをそれぞれ大差で勝利し決勝進出。この二人の決勝カードは昨年と全く一緒で、前回は当時絶対王者と言われていたShigekixをISSINが破り新王者となった。前回同様に3ラウンド全て接戦となり、最後は2-1でShigekixが勝利し、全日本選手権4度目の優勝を果たした。

本日実施されたオープンカテゴリー、BGIRLは初代王者のAMI、昨年まで3連覇を果たしているAYUMIが優勝者が出場しなかったこともあり、新たなメンツで日本の女王を目指す戦いとなった。決勝では、共にRoad to Paris(2024年のパリオリンピックに向けた予選)を戦い、支え合ったAYANEとRIKOが対決。大阪出身のAYANEと沖縄出身のRIKO、それぞれの地域をレペゼンした戦いはAYANEに軍配が上がり、見事優勝を果たした。AYANEは実の弟であるShigekixと揃っての優勝を手にすることとなった。

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オープン女子 優勝 AYANE コメント

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― 大会を終えた率直な感想を教えてください
二日間通して反省点はありつつ、楽しかったです。決勝では3ラウンドなので体力的にきつかったのですが、良いムーブを出し切ることができました。特にフリーズまで決め切れたのが良かったと思います。最後まで押し切れたことに満足しています。

― 弟のShigekixと揃っての優勝はどう感じましたか?
結果的にそうなったのは嬉しいですし、弟がずっと一位でやっと横に並べたのが特に嬉しかったです。

― 今大会で感じたことを教えてください

この5年間で(第一回大会があった5年前から)本当に多くのことが変わりました。世代も変わったし、たくさんの刺激をもらいました。この経験を通じて、自分と向き合うことの大切さを学ぶことが出来てよかったです。

― 今後の目標や展望を教えてください

2025年の最初の大会を良い形で終えられたので、これをいいスタートとして走っていきたいと思います。ブレイキンを通じて、挑戦し続ける姿で多くの人に勇気と元気を与えたいです。違いをリスペクトできるこの文化を伝え、世の中に良いパワーを与えられたらと思っています。

オープン男子 優勝 Shigekix コメント

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― 大会を終えた率直な感想を教えてください

楽しかったです。パリオリンピック後に焦点を合わせて挑めた大会でした。今回はしっかりと自分でも自信を持ってぶつけられた大会だったと感じています。

― 昨年と同じ決勝カードだったことについてどう感じましたか?

昨年は負けて本当に悔しかったですし、昨日のことのように覚えています。去年は不完全燃焼だったので、今回は再戦で去年の自分を超えられるのか?という気持ちで挑みました。強い気持ちで臨むことができました。

― 姉のAYANEと揃っての優勝はどう感じましたか?

感慨深いです。これまで毎回どちらかが悔しい思いをしていたので、今回初めて2人で笑顔で帰れるのが本当に良かったです。

― 今後の目標や展望を教えてください

とにかくブレイキンを盛り上げることです。カルチャーで発展してきたブレイキンですが、オリンピックというスポーツ文脈での追い風もあり、大きな発展を遂げたと思います。ここからが僕たちの腕の見せ所だと思うので、カルチャーで培ってきたものとスポーツで得た知識を活かして、ブレイキンをさらに盛り上げていきたいです。

大会結果

オープンBBOY

優勝:Shigekix
2位:ISSIN
3位:Tsukki

オープンBGIRL

優勝:AYANE
2位:RIKO
3位:Nanoha

ジュニアBBOY

優勝:Lil kong
2位:Renren
3位:WATO

ジュニアBGIRL

優勝:Mirei
2位:koharu
3位:Haru

大会概要

大会名:JDSF 第 6 回 全日本ブレイキン選手権
主催:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)
主菅:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 ブレイクダンス本部
共催:NHK
オフィシャルパートナー:株式会社ベイエフエム / 株式会社コーセー / 東急不動産ホールディングス株式会社 / カシオ計算機株式会社 /株式会社みずほフィナンシャルグループ / ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社
オフィシャルウェアパートナー:株式会社 NIKE JAPAN
パートナー:味の素株式会社 / 西川株式会社
オフィシャルサプライヤー:カラダファクトリー / RIMOWA
PR パートナー:PR TIMES / FINEPLAY
ジャッジ:ERi FeNeSiS / KAZUHIRO / KOUSKE / Shie-Chan/ KAZUKI ROCK / RYOMA / YURIE / RYUJI / JACK / Steez / KATSUYA
日程:2 月 15 日(土)・2 月 16 日(日)
会場:NHK ホール

執筆者について
FINEPLAY編集部
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