エナジードリンクのRed Bullが仕掛ける、世界最大のオンラインブレイキンイベント『Red Bull BC One E-Battle 2020』。
今回の優勝者は、2021年のワールドファイナル出場権を最速で獲得することが出来るということもあり、ブレイキンシーンから注目を集める大会の一つである。
8月に予選となるファーストステージが行われ、800以上のエントリーの中からトップ64が選出された。その後、オンラインでのトーナメントバトルが行われ、現在トップ32人に絞られている。
その中、世界を相手に戦い、来年のワールドファイナル出場を目指す、次世代の日本人BgirlのHONOKAAにフォーカスします。
HONOKAAのルーツや、インスパイアを受けるダンサー、E-Battleについての想いなどをインタビュー。

―ダンスを始めたきっかけ
親がサルサをやっていた影響もあり、小さいころからダンスをやっていました。3歳くらいからジャズをやっていて、次はヒップホップダンスを始めて、当時の先生にウインドミルを習ったのがきっかけで、ブレイキンに触れるようになりました。なので、ブレイキンを始めたのは、小学校4年生くらいです。
最初は技が出来ないとすぐ不貞腐れて、もうやりたくないって感じで(笑)、先生も良く困っていました。ただ、家でもお父さんやお母さんが教えてくれたりしていたので、続けられましたし、技が出来た時は嬉しかったです。

―The Floorriorzとの出会い
中学生になってから、The FloorriorzのNoriさんやSTEEZさんが開催していた合宿に参加したり、その合宿の参加がきっかけで、「もっとこの人たちに習いたい!」ってなって、The Floorriorz Academyに2期生として入りました。そこからはがっつりThe Floorriorzのメンバーが先生になりました。
既にアカデミーの1期生として活動していたRAMちゃんの活躍にも影響を受けましたね。同じBgirlで歳も近いので、刺激になりました。
―同世代Bgirlについて
小さいころから周りには比較的Bgirlが多くて、一緒に練習したり、遊んだりしていましたね。
最近は、更にBgirlは増えていると思うし、私の周りには上手い子がたくさんいるんですよ。既に、私がブレイキンを始めた頃から、Bgirlバトルもあったし、同世代Bgirlは結構多いかもですね。
特に同世代では、Bgirl YUIKAに刺激を受けています。実は学校も一緒で、一緒に練習をしたりもしています。私よりもダンスが上手いし、考え方とかも含めて、いつもすごく刺激を貰っています。

―ブレイキンにのめり込んだタイミング
ブレイキンはずっと大好きだし、踊ることも大好きですが、実はのめり込んだのは最近で…(笑)、
アカデミーに入っていた時は、ブレイキンってすごいコミュニティということを学んで、ずっとそのカルチャーにいたいな、とは思っていました。
でも、ここ最近はさらにブレイキンにのめり込んでいますね。例えば、自分でネタとかをつくった時の周りの反応が良くて、これ自分に合っているのかも!って思ったし、そうなるともっとこういうネタつくりたいとか、更にのめり込んでいって、良いサイクルになっています。
それと自分の中では、オリンピックの競技になったことも大きかったです。オリンピックやRedBull BC Oneを本気で目指そう!というマインドになりました。どちらの大会も優勝したい、絶対に優勝したい!って思っています。

―ダンススタイルについて
自分のスタイルは、しっかり音楽にのること。
ネタをつくっていると、どうしてネタネタってなってしまいがちですが、ブレイキンもダンスなので、音楽を聴くことを大事にしています。
音楽はブレイクビーツに限らず、最近はジャズにハマっているし、クラシックやJ-POP、洋楽も聞きますよ。
あとは、身体の使い方がきれいって言われることが多くて、多分それはジャズをやっていた影響で、見せ方とか、手の確度とか、スタイルに反映されているのかな、って思います。
普段の練習でも意識していることは、立ちのムーブをおろそかにしないこと。練習中でも知っている音が流れたら、しっかり音をはめるとか、踊って感じて、というのを常に大事にしていますね。
バトルの時も、Bboyと比べて入り方とか、終わり方とか、立ちで見せるとか、相手にはない部分を自分は持っている!というアピールが出来るようにしています。音を聞く、後はシルエットとかもそうですね。

―リスペクトするダンサー
かっこいいと思うBgirlはATさんです。ちょーかっこいい、大好きです。ATさんはブレイキンを始めた頃にお母さんに教えて貰って、そこからずっと好きですね。
尊敬する方は、Noriさんです。Noriさんも小さいころからYouTubeとかで見ていました。
―Red Bull BC Oneはどんな大会?
Red Bull BC Oneはダンスを始めた頃から既にあって、YouTubeで検索してよく見ていたし、いつかはここで絶対優勝したい!と思っています。
これまでの大会で印象に残っているのは、去年のNoriさん!あれは食らいましたし、本当にすごかったです…。
ダンスももちろんヤバかったですけど、招待枠ではなく日本の一番下の予選から勝ち上がって、ワールドファイナルに出場するまで、有言実行をしたことがすごくかっこよくて、この人みたいになりたい!って思いました。
最近はBgirlで同い年のLogistxちゃんも意識しています。Red Bull BC One All Starsのメンバーでもあるし、倒したいですね。

―The Floorriorzというチーム
The Floorriorz Academyの先輩である、RAMちゃんがチームに加入した時、年齢も近いBgirlということもあって、私も負けたくない!入りたい!と思うようになりました。
入った時のエピソードとしては、電話が急に来るんですよ!(笑)、びっくりしました。話をいただいたタイミング的に、声が掛からなそうな時期だったので、実は少し落ち込んでいて…。その時は、Noriさんからお電話を頂いたのですが、とても嬉しかったです。家族でパーティーしましたね(笑)
ただ、The Floorriorzに入って思ったのは、チームや仲間はいるけど、「最後は自分だな」という感じで、自分で行動を起こして練習していかないと、ダンスも上手くならないので、チームに入ってより一層頑張らなきゃと思いました。
私がチームに入って初めて出た、MORTAL COMBAT のアニバーサリーのクルーバトルは、今でも思い出です。
今は若い世代の子たちもチームにいたりするし、世界大会を三連覇した時は、私はまだチームに入っていなかったので、私たちでもう一度、世界一をとりたいというのが今の目標です。

―今回の『Red Bull BC One E-Battle』
自分のダンスを撮影するというのは、元から練習でやっていました。なので、いつもの練習の気持ちでムーブに入れます。
意識していることは、下から撮る。正面から撮るのと違くて、足の動きや、蹴ったりする動作がかっこよく映るので、私は下から撮るのが好きですね。
また、今年は家で練習することも増えて、この期間で筋トレを増やし身体が強くなりました。パワームーブをもっと頑張ろうと思っているので、前よりは少し出来るようになったかもですね。
BC One E-Battleは、告知があってからすぐにエントリーしようと決めました。予選からここまで意識したことは、音を聞くこと。音をしっかり聞いて、ここはこの技ではめよう!とか、動画だから出来ることを考えてムーブしました。
これからの目標は、Red Bull BC Oneワールドファイナルで優勝すること、そしてオリンピックで優勝すること。
その目標を達成する為にも、今回のBC One E-Battleでは、トップ16まで残ってライブでダンスが出来るように、音を聞いたムーブやシルエットなど、自分の強みにしていることを出していきたいです!

Interview & Text :Shin Akiyama
SPECIAL EDITION

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dance日本最高峰のブレイキンバトル「THE JAM FINAL by SEIKO」大混戦のBBOY OVER15を制したのはBBOY Steezyskee!2023.02.062023年2月5日(日)、兵庫県西宮市立塩瀬体育館にて「THE JAM FINAL by SEIKO」が開催された。昨年開催された「THE JAM」の成績上位者と前日予選を勝ち抜いたBBOY・BGIRLが集結し、BBOY OVER15部門は16名、BGIRL部門は8名、UNDER15は8名、そして、3ON3部門は8チームで頂点を争った。 「THE JAM」は2018年にBBOY TAISUKEが「THE JAMから世界へ」という理念の元、この舞台で輝き、そして世界へと飛び出していく場となってほしいという思い込めて設立した大会で、今回の「THE JAM FINAL by SEIKO」でも、まさにその理念にふさわしいBBOY・BGIRLが頂点へと駆け上がった。 BBOY OVER15を制したのはBBOY Steezyskee! 左:Hiro10 右:Steezyskee / THE JAM FINAL (c)harugraphics 注目はBBOY OVER15。 昨年のディフェンディングチャンピオンでありJDSF強化選手でもあるBBOY TOA(24)、昨年のRed Bull BC One World FinalでTOP4となったBBOY ISSIN(17)、さらにはD.League・KOSÉ 8 ROCKSでも活躍するBBOY Kaku(37)、BBOY Taichi(21)、その他にもベテランから若手まで錚々たる顔ぶれが揃った中、混戦を制したのはSteezyskee(20・北海道)だ。 Steezyskeeのブレイキンは、まさに今の自分をレペゼンするスタイル。 本人が「優勝は1mmも思ってなかった。自分のやってることに自信はあるけどそれを受け入れてもらえるかどうか」と優勝後に語ったように、ブレイキンだけではなく様々な遊びの要素を取り入れ、独自のスタイルで勝負を制した。トーナメントが進むにつれて、Steezyskeeのスタイルに観客も呼応し、彼の醸し出すフレーバーが会場を包んだ。 「今までは大会前はめちゃくちゃ練習して意気込んで大会に臨んでいたが、今回は大会のための練習をせず、今の自分のダンスで魅せる実験をしました」と新たなアプローチを貫いてこの日の頂点を掴んだ。 2週間後、2月18日、19日に開催される全日本ブレイキン選手権にも出場するSteezyskeeはどんなカラーに会場を染め上げるのか、今から楽しみだ。 BGIRLを制した新星は地元西宮育ちのBGIRL YASMIN YASMIN / THE JAM FINAL (c)harugraphics そして、BGIRLは、地元西宮からのワイルドカードで出場したBGIRL YASMINが優勝した。実に自身が個人で出場するバトルは1年半ぶりだったいうYASMIN。 「今のフィーリングと今までやってきたことを自分らしく出すことを考えた」というように入場から観客の気持ちを掴む表情や相手のムーヴ中も音楽と同調してリズムを取りながらYASMINの空気感を作っていった。そこに持ち前の幅広いミュージカリティやステップワークを加えながら会場を魅了。JDSF強化選手であるBGIRL AYANE、BGIRL AYUや、昨年のRed Bull BC One Cypher Japanを制したBGIRL YURIEなど、強者揃いのトーナメントを制した。 「ワイルドカードで大会の招待を受けた時、出るかどうか迷ったが、この大会にフォーカスして自分に集中していい準備ができたので結果に繋がって良かった。地元・西宮で勝ててやっと誇れるなと思います」と笑顔が絶えなかった。 UNDER15はJDSF強化選手BBOY RA1ON RA1ON / THE JAM FINAL (c)harugraphics U15は地元兵庫県の尼崎出身BBOY RA1ON(14)が他を圧倒して優勝を果たした。 BBOY RA1ONのこだわりはシルエットのカッコ良さ。トップロック、フットワーク、パワームーヴ、フリーズのすべてにおいて理想のシルエットを日々追及している。この1年ですべての動きにスピード、キレ、力強さが加わったと本人が語るようにもはやU15の領域にはいない。 しかし、優勝後のインタビューでは「決勝では足がつりそうになった。決勝のムーヴは自分で納得がいっていない。目標は、すべての年代の中で1番になることなので今のままでは通用しない」と自分自身で課題も語った。2週間後に出場する全日本ブレイキン選手権ではユースの枠を超え、オープン部門で出場するRA1ON。高みを目指す14歳が日本ブレイキン界に風穴を開けるかもしれない。 解説付き大会アーカイブはこちら! https://youtu.be/0BHSGdyRY7Y 2023年2月5日(日) /「THE JAM FINAL by SEIKO」 BBOY OVER15優勝:Steezyskee準優勝:Hiro10 BGIRL部門優勝:YASMIN準優勝:AYU BBOY UNDER15優勝:RA1ON準優勝:NAKKURU 3ON3優勝:WASEDA BREAKERS 準優勝:GSBシューゲイザ ー
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climb有観客・声出し応援解禁で熱気を帯びた「ボルダージャパンカップ 2023」大会リポート2023年2月5日(日)に、駒沢オリンピック公園 総合運動場屋内球技場にてスポーツクライミング・ボルダージャパンカップ 2023(BJC 2023)男女準決勝・決勝が有観客(マスク着用での声出し応援有り)にて開催された。また今年はパリ2024のプレシーズンとなり、今大会は第6期JMSCAパリオリンピック強化選手の選考も兼ねている。 結果は、女子:伊藤ふたば、男子:楢崎明智が優勝し日本一に輝いた。 伊藤ふたばが全課題を一撃で3年ぶり優勝 photo by Kazuki Murata 準決勝を4位で通過した伊藤ふたばは、第1課題から絶好調のパフォーマンスを見せつける。多くの選手が苦しんだスラブの第2課題も勢いはそのまま、一撃で登り切り他の選手を大きく突き放す。第3課題もなかなか完登者が出ないなか一撃で仕留める。最後の第4課題においても圧巻の登りを見せて一撃。満面の笑顔と共に3年ぶり3度目の優勝をつかみ取った。 2位には東京オリンピック2020 銀メダリストの野中 生萌。惜しくも第2課題は完登できなかったが、持ち前のパワフルかつ正確なクライミングで3完登(第3・第4課題は一撃)を記録した。そして弱冠15歳の中学生、関川 愛音(めろでぃ)が、ポテンシャルを感じさせる力強い登りで3位に入賞した。 伊藤ふたばは決勝後のコメントで、「決勝では全課題を一撃して優勝することが出来たので率直に嬉しいです。オブザベーションの段階で自分が得意な課題だと思っていて、集中してトライするようにしました。」と自身を振り返った。 楢崎明智が初優勝で兄・智亜と表彰台へ photo by Kazuki Murata 男子優勝に輝いたのは3完登を記録した楢崎 明智。大会前には 「国内の選考大会があまり得意ではなく、プレッシャーであまりいい動きが出来たことがない。今年は楽しんで自分の存在感やスタイルを見せられたらいいなと思います。」と語っていたが、第1課題から持ち前の身長、手足の長さを活かして完登でスタート。 続く第2課題、第3課題もダイナミックな登りで完登を続けて首位をキープした。優勝が大きく近づいた第4課題では、疲れも見え始め完登とはならなかったが、ゾーンを獲得し自身初の優勝を決めた。 尚、2位には2完登の佐野 大輝。3位には楢崎 明智の兄である楢崎 智亜が食い込み、兄弟で表彰台を飾った。 楢崎明智は決勝後に、「オブザベーションした段階で僕にとって得意な課題なのが見て分かったし、智くん(兄・智亜)とも『これはいけそう!』と話していました。まさか本当に優勝するとは思ってなかったですけど(笑)」と驚きを半分に優勝コメントを残した。 開催概要 photo by Kazuki Murata 名称:ボルダージャパンカップ2023(BJC2023) 主催:公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)後援:スポーツ庁、公益財団法人日本スポーツ協会、公益財団法人日本オリンピック委員会、世田谷区主管:公益社団法人東京都山岳連盟(TMF) 企画・運営:BJC2023実行委員会 協賛:KDDI株式会社、三井不動産株式会社、住友商事株式会社、オリエンタルバイオ株式会社、牛乳石鹼共進社株式会社、日新火災海上保険株式会社、東商アソシエート株式会社、西尾レントオール株式会社、サントリー食品インターナショナル株式会社オフィシャルマーケティングパートナー:株式会社博報堂DYメディアパートナーズ 会場:駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
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climb楢崎明智が初優勝!「ボルダージャパンカップ 2023」2023.02.052023年2月5日(日)に、駒沢オリンピック公園 総合運動場屋内球技場にてスポーツクライミング・ボルダージャパンカップ 2023(BJC 2023)が行われ、男子決勝は楢崎明智が優勝に輝いた。 準決勝を勝ち抜いた上位6名によって争われた決勝では、楢崎智亜や、藤井快など国際大会で多くの実績を誇る選手が揃った。 しかし優勝した楢崎明智は、長身からなる長い手足や身体能力を活かし、決勝トップとなる4課題中3完登を記録。堂々の優勝を飾った。 2位には佐野大輝、3位には楢崎智亜が入った。 今年はパリ2024のプレシーズンとなり、今大会は第6期JMSCAパリオリンピック強化選手の選考も兼ねている。
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climb伊藤ふたばが3大会ぶり3回目の優勝!「ボルダージャパンカップ 2023」2023年2月5日(日)に、駒沢オリンピック公園 総合運動場屋内球技場にて、スポーツクライミング・ボルダージャパンカップ 2023(BJC 2023)が行われ、女子決勝で伊藤ふたばが優勝に輝いた。 決勝は同日開催された準決勝を勝ち上がった上位6名にて争われ、優勝した伊藤ふたばは、全4課題を全て一撃で仕留め圧倒的な成績で頂点に立った。 2位は野中生萌、3位には関川愛音が入った。 今年はパリ2024のプレシーズンとなり、今大会は第6期JMSCAパリオリンピック強化選手の選考も兼ねている。