ITADAKI直前インタビュー! アンバサダー・KIMI & REGSTYLEに訊く!!

2021.10.25
前列左より YUI / KIMI、後列左より KEITA / KENGO / KAI / KO-YA
text by 山本 大方 / photograph by 斉藤 大地

いよいよ来週 10月30日(土)に開催される『ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2021』。
ダブルダッチシーン初となる高校生のコンペティションとなるこの大会は、アンバサダーにアーティストである DA PUMP の KIMI と、ダブルダッチシーンを先導するプロチーム REGSTYLE の総勢6名がアンバサダーを務める。そんな彼らが今回、FINEPLAYにITADAKIへの思いを語ってくれた。

 

KO-YA: KIMIさん、まずは今回アンバサダーを引き受けて頂き、ありがとうございます。

KIMI: いやいやとんでもない! それこそ先日も『OH! 舞DA PUMP!!』という番組で、REGSTYLEの皆さんとダブルダッチをやらせてもらいました。もうすっかりダブルダッチの虜ですよ(笑)。何度もその時の動画を見返してしまいます。

KENGO: そう言って頂けて嬉しいです。

――和気あいあいとされている皆さんですが、皆さんの最初の出会いはいつだったのでしょうか。

KIMI: 僕らDA PUMPとREGSTYLE、そしてダブルダッチとの出会いもこの『OH! 舞DA PUMP!!』という番組だったのですが、その時に見せてくれたダブルダッチのショーと体験がとても楽しくて。その後、番組の次の企画を考える時に「またダブルダッチをやりたいな」と思ったことがきっかけでしたね。

 

そこから同番組内では、KIMIとREGSTYLEでダブルダッチパフォーマンスを作り上げる長期企画「KIMI STYLE」が始動。ストリート業界では前代未聞となる大型企画が決行された。

 

 

KO-YA: 最初の収録で、KIMIさんがダブルダッチにとても食いついてくれたことをよく覚えています。だからまた次の企画でご一緒できたこともそうですし、ここまで関係が発展して、今度は我々のダブルダッチシーンにKIMIさんが来て下さることが本当に嬉しいですね。

KIMI: ダブルダッチは1人では出来ないスポーツなので、みんなと色んなことを感じ合って出来たのが魅力的でした。最初にREGSTYLEと会った時に同じようなフィーリングを持っている気がして、その直感は間違っていなかったなと。

YUI: 嬉しいです…。

KAI: 思わず喜びがこぼれ落ちてしまいますね(笑)。

 

 

――その体験をきっかけに「またやりたい!」と話がトントン拍子で進んだことに、KIMIさんがダブルダッチにどれだけハマったか、そしてREGSTYLEの皆さんとの関係性が伺えますね。

KIMI: REGSTYLEのみんなは一人ひとりの個性が強くて、ポジティブで、前に進もうとする力があるので、より一層ダブルダッチを好きになるきっかけになったと思います。同じシンパシーは感じつつも、僕にはない“ケモノ臭”を感じました(笑)。

KENGO: すごくフランクに接してくださって、僕らも壁を感じずにいられました。ダブルダッチを心から楽しんでくれていて嬉しかったですね。

KAI: KIMIさんって本当に努力家なんですよ。僕らとの練習も毎度ストイックなのですが、その上で「自主練してきたんだな」と分かる程のオーラが滲み出ていて。

KEITA: 僕らのインスタグラムの投稿を見てイメージトレーニングまでしていたみたいですね。

KIMI: そう。イメージの中ではKO-YAと同じくらい跳べています(笑)。ただダブルダッチは1人では出来ないので、一人の時間は復習やイメトレに専念していました。

 

 

 

KIMIが語る ダブルダッチの魅力

初回の企画をきっかけに親交を深めたKIMIとREGSTYLE。それ以降、DA PUMPが地上波でパフォーマンスを披露する際にバックダンサーとして登場したり、更には『OH! 舞DA PUMP!!』で2度目となるダブルダッチパフォーマンスの企画も組まれた。

 

実際のパフォーマンスがこちら

 

KIMI: 先日の収録でも、YUIちゃんが縄を回している手を見て「俺ゾーン入ってるな」と思いました。「ダブルダッチ気持ちいいー!」って(笑)。

YUI: KIMIさんとお会いするたびにチーム力が高まっていることを感じます。パフォーマンス中も、目が合って「次これね」と思えるような。もう“ワンチーム”なんですよ。

KO-YA: 先日DA PUMPの他のメンバーの方々が僕らを見て「一つのチームとして成り立っている」って言ってくださったんですよ。これこそダブルダッチの醍醐味ですし、それをKIMIさんと共有できているのが嬉しかったですね。ITADAKIも、このチーム感で盛り上げたら絶対に楽しくなるだろうなと。

――改めて、そこまでKIMIさんがダブルダッチに惹かれた理由は何だったのでしょうか。

KIMI: ダブルダッチにはダンスの要素も含まれていますが、ただ踊るだけではない、ダンスとはまた違うワクワクする要素を感じたことが理由です。ダンスや歌は失敗しても流れまでは途切れないのですが、ダブルダッチはロープに引っかかってしまうと次の技を見せられないことすらある。
初めてREGSTYLEとパフォーマンスした時も、それ自体は最後まで完走することは出来ましたが、途中はいくつか失敗もあって、そんな一発勝負のエンタメを生業としているREGSTYLEの凄さを感じました。
ただパフォーマンスですから、単に失敗しなければ良いというものでもない。しっかり表情も創り込む必要がありますし、何よりその一発に懸ける気持ちを携えていなければならない。普段の活動にはない刺激と新鮮さがダブルダッチにはあって、最高だなと感じました。こういう時の表情って普段出せない良い顔になるんですよね。

 

 

 

ITADAKIへの思い

話題はITADAKIへ。この大会の発起人でもあるKO-YAからアンバサダー就任が決定した時の思いを尋ねられると、大会、そして高校生シーンへの、彼らの熱い思いが垣間見えた。

KO-YA: みなさん、ITADAKIのアンバサダー就任が決定した時はどのような気持ちでしたか?

YUI: 私はシンプルに、今勢いのある高校生シーンを盛り上げるフロントランナーに立てることが嬉しかったですね。

KAI: 僕はこの中で唯一、僕は高校時代からダブルダッチをしていたのですが、最初にITADAKIの話を聞いたとき、高校の頃にこんな大会があったらな… と羨ましく思いました。選手としてではありませんが、今回アンバサダーとして参加させて頂くにあたって、様々な思いがこみ上げてきます。

 

 

――逆にKO-YAさんは発起人であると伺いましたが、なぜ高校生がメインとなる大会を形にしようと考えたのでしょうか。

KO-YA: 高校生にフォーカスを当てたいのは、彼らが未来のダブルダッチシーンを担う存在だからです。あとは野球の”甲子園”やサッカーの”選手権”など、メジャーな競技は既に高校生にもフォーカスが当たっている。未来のスターをしっかりとピックアップすることが、業界の発展のカギではないかと考えたからです。

KIMI: REGSTYLEのみんなが、こんなに熱い思いをもって臨んでいるプロジェクトに巻き込んでくれたことは、本当に嬉しかったです。
最初にKO-YAが、オファーにあたって僕の事務所に来てくれて。そこでITADAKIについてのプレゼンテーションを聞いたのですが、本当にその熱意に圧倒されました。是非やりたいと思った企画だったので、実現したことが嬉しかったです。

KO-YA: 特に今はコロナ禍ということもあり、開催は何度も危ぶまれました。2度の延期、まさに三度目の正直となるこの10月の開催も、宣言の発令や感染拡大に伴う高校生の出場辞退などで、幾度となく最悪の事態への覚悟を迫られていました。それが何とか形になりそうなこと、その記念すべき初回をKIMIさんとREGSTYLEのみんなと迎えられることは、僕らにとっても嬉しいです。

 

 

KAI: そもそも、ダブルダッチシーンにKIMIさんが来て下さることに驚きましたね。今までいろいろな方々とダブルダッチにまつわる機会をご一緒していましたが、元々こんなに関係性が出来上がっているKIMIさんが、とうとうダブルダッチのイベントに加わってくださるということで、テンションはとても高くなりました。

KO-YA: 本当にそうだね。だけどこのITADAKIという大会の開催にあたって、最初は「KIMIさんとご一緒出来たらアツいな」と思っていたものが、僕の中で気が付くと「KIMIさん以外に考えられない」となっていて(笑)。もちろん驚きでもあるし ”遂に…” という思いもありますが、一方で必然的でもあったのかなと思います。
業界内では「ストリートシーンにDA PUMPあり」と言わしめる程、DA PUMPの方々はカルチャーにとってはとても大きい存在ですし、実際に高校生の頃からシーンを盛り上げている姿をテレビで見ていました。ですから、同じようにストリートシーンにいる高校生をDA PUMPが盛り上げてくれたらアツいだろうし、しかもそれがダブルダッチを愛してくださるKIMIさんだったらもっとアツいだろうと。こうして時を超えて思いが結実したことが嬉しくてたまらないです。

 

 

当たり前のことに感謝を

上述の通り、ITADAKIは2度の延期に見舞われ、今回やっと開催の見込みが立っている。しかしまだ完全にコロナの脅威が消え去ったことを意味している訳ではなく、中には出場を断念した高校生たちも数多くいたという。
アンバサダーの彼らもその悔しさを噛みしめつつも、同じくステージに立つ彼らから、高校生へのエールを頂いた。

KEITA: 新型コロナの感染拡大やそれに伴う活動自粛で、思うようにいかないことも多かったと思います。僕も大学のサークルの監督をやっているので、いかに学生たちが制約の中でもがいているかを目の当たりにしています。
ただ今僕らに出来ることは、このITADAKIという大会を最高のステージにすることだと思うので、そこに全力を尽くします。当日参加できる高校生たちは、跳ぶことに集中して欲しいですね。

 

 

KAI: 先程も言いましたが、僕はメンバーの中で唯一高校時代からダブルダッチを始め、それから十数年経った今、僕がやり始めたころのシーンと比べると景色が全然違う。何よりシーンが広がって、高校生にも注目が集まるようになったことが大きいと思います。ITADAKIに限らず、高校生にフォーカスが集まっている今、みんなはその大船に乗っかって全力を出せるように準備して欲しいです。

YUI: コロナで軒並みイベントが中止になったり、機会が無くなって悔しい思いをしている子は多いでしょう。今までは当たり前だった「大会が開催出来る」ということに、私たちも含め改めて感謝していきたいですね。そしてその思いを無駄にせず、ITADAKI当日に爆発させて欲しいです。
私はKIMIさんとタッグを組んでMCをやるのですが、出場してくれる高校生にインタビューするタイミングもあるようなので、ワクワクしています。大会を彩る高校生たちの個性を引き出せたらと考えています。

 

 

KENGO: 僕らは今前線で色々なことをやらせて頂いていますが、その次を担うのはこの ”ITADAKI世代”。今僕らがいるステージと同じ場所に、目の前の高校生たちがいるかも知れないと思うと嬉しくて。その未来に繋がるステージの初回を僕らREGSTYLEに任せて頂けたこと、そしてKIMIさんとご一緒出来ることが嬉しいです。
一方でコロナが無ければみんなで参加出来たと思うと、やはり悔しいですね。「ITADAKIが全てではない」という言い方はここでは適さないかも知れませんが、今回断念した子も、花開く瞬間を信じて耐える時期だと思って、今はぐっと待っていて欲しいです。

 

 

KIMI: REGSTYLEのみんながここまで燃えているITADAKIという大会、そこにいる高校生たちが一体どんな表情で、まなざしで、思いでダブルダッチを見せてくれるのかが楽しみです。その一方でみんなも言っていましたが、「日常」「当たり前」ということがもはや当たり前ではない時代。いきなり予期せぬことが起きてもおかしくない状況で、ステージに立てる“感謝”という根本を忘れてはならないと思います。その喜びを噛みしめて、参加出来なかった子の分まで最高のダブルダッチを見せてもらいたいです。

KO-YA: そうですね。今回参加出来なかった人も、その悔しい思いは簡単に消化しないで欲しい。
参加出来る子は、そういう子の思いも背負いながら「俺たちが主役の時がついに来た!」という思いを全身で感じてダブルダッチをしてください。ITADAKIだけじゃなくダブルダッチシーン、ひいてはストリートシーンの主役になるんだ!という意識を持って欲しいです。
みんなが「ITADAKI」という大会によって起こった感情を、何かしら次に繋げてくれることを願っています。

 

 

インタビューは終始和気あいあいとしたムードで進み、KIMI・REGSTYLEの関係性の深さと、ITADAKIへの期待感を伺わせた。
彼らがアンバサダーとして躍動するITADAKI、この勢いと高揚感で会場が盛り上がることは間違いないだろう。いよいよ開催まで1週間を切った今、一体どんなステージとなるかが非常に楽しみだ!

 

イベント概要

「ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2021」
日時:2021年 10月30日(土)
会場:川崎ルフロン
主催:ITADAKI ダブルダッチ甲子園 実行委員会
主管:有限会社 OVER THUMPZ
協賛:ポカリスエット / ヘインズブランズ ジャパン株式会社
後援:一般財団法人 日本ジャンプロープ連合 / 川崎市
協力:スキルハック / 日本学生ダブルダッチ連盟
メディア協力:FINEPLAY

 

お知らせ

dTVチャンネル・ひかりTVで配信中『OH! 舞DA PUMP!!』#145 内で披露したREGSTYLE × KIMI(DA PUMP)とのスペシャルコラボパフォーマンス。その全貌は、見逃し配信でもご覧になれます!

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