【独占インタビュー 】フリースタイルフットボーラー横田陽介

2015.09.21

フリースタイルフットボールのカルチャーを浸透・成熟させるのが自分の使命

Red Bull Street Style世界大会で準優勝、リーダーを務めるBall Beat Crewでの国内外におけるパフォーマンス、スクール開講やフリースタイルフットボール日本一を決める「Japan Freestyle Football Championship」主催など普及活動も精力的に行っているフリースタイルフットボール界のパイオニア横田陽介がFINEPLAYのインタビューに応じた。

—フリースタイルフットボールをはじめたキッカケを教えてください。

横田:高校までサッカー部に所属し、プロ目指していたのですが、簡単ではなく諦めました。ただサッカーに関係することをやっていきたいと心に決めていました。
部活を引退してから、最初は指導者を目指していたのですが、たまたま見たフリースタイルフットボールの動画サイトにハマり、自分でもやるようになった感じです。

—スキルアップはどのようにしてきたのでしょうか?

横田:とにかく新しい技に挑戦したり、つなげて技をやって難易度を上げて行く感じでした。常に新しいことをしようとしていましたね。

—教材は動画ですか?

横田:動画が7割くらいですが、3割くらいは自分で絞り出してオリジナルの技をしていました。

—はじめた当初、フリースタイルフットボールの大会などはあったのでしょうか?

横田:当時、フリースタイルフットボールの大会はほとんどなくて、あっても大会ごとにルールなどが大幅に違ったり、賞品がTシャツだけだったり、参加者が5名だったりしました(笑)。フリースタイルフットボールの「バトル」をちゃんと確立したのは“REDBULL”です。

—2006年、はじめて参加した世界大会「Masters of The Game in Amsterdam」はいかがでしたか?

横田:古い思い出は忘れてしまうのでよく覚えてないのですが(笑)。当時は英語もしゃべれなく、よく分からないうちに終わっていたという感じです。ただ最初に参加した世界大会だったので特別です。

—今と昔で、プロのフリースタイルフットボーラーとして生活をする環境の変化は感じますか?

横田:あまり変わらないと思います。僕は、今も昔もイベントのパフォーマンスがメインの収入になっています。
当時は人数も少なく、認知もされてなかったのですが、逆に珍しかったので、メディアに取り上げられやすかったし、大きなイベントにも出やすかったです。
海外ではあまり上手くない人でもかなり稼いでる人とかもいたって噂は聞いてます(笑)。今は競技人口も増えて、ただ上手くても目立つのが難しいのでそれだけで生活できる人は少なく、プロの人数とかは昔とそれほど変わらないと思います。

—スポーツとしてのフリースタイルフットボールと、エンターテイメントととしてのフリースタイルフットボールについてどう思われますか?

横田:僕はフリースタイルフットボールがスポーツとエンターテイメントに枝分かれていくことは、カルチャーの人数が増えているということでもあるので良いことだと思っています。でも忘れちゃいけないのが、どちらかを否定するのではなく、お互いをリスペクトする気持ちです。

—フリースタイルフットボールをやっていて幸せを感じる瞬間はございますか?

横田:色々あります。新しい技ができたときなど上達を感じた時や、パフォーマンスで人の気持ちを動かせたときなどは特に幸せです。またフリースタイルをやっていることで、色々な経験ができたり沢山の人達と繋がれるのが嬉しいです。フリースタイルフットボールが自分のライフスタイルを豊かにしてくれていると感じます。

—現在は選手や審査員としても大会に出ているのでしょうか?

横田:選手としては昨年引退宣言をし、現在はジャッジやオーガナイズの方に力を入れています。選手としてずっとやってきて、同じレベルで気持ちが分かるオーガナイザーがまだいないので、そこを担うのは自分の使命だと思っています。オーガナイザーとして3年くらいかけて土台を作ってから、選手としてまた復帰を考えています。

—今後の成し遂げたい目標はありますか?

横田:色々ありますが、食っていくため、また仲間を増やしたいのでフリースタイルフットボールのカルチャーを認知・浸透させ成熟させていくことです。こんなに自分がしんでいるので、みんなも一緒に楽しんで欲しいです。

—浸透・成熟させていくために何かやっていることはありますか?

横田:今年、会社を設立して、最初の大きなイベントとして“Japan Freestyle Football Championship”というフリースタイルフットボール日本一を決める大会をうちの会社主催で開催しました。
フリースタイルフットボールカルチャーを浸透させる為にも、この大会は来年以降も継続して開催していきます。ただ大会だけが全てではないので、他の活動にも力を入れていく予定です。

—今注目・尊敬している選手はいますか?

横田:昔から特にいないです。始めたとき、自分たちがほぼ最初の世代だったので、目指すという人は居なかったです。もちろん先輩たちはいたのでたくさんのことを学びましたが。
結局、自分のこだわりややりたいスタイルは自分自身が一番わかっていて創り出すものだと思っています。まだまだですが、常に理想に一番近いところにいるのは自分です。今後もカッコいいと思うスタイルを追求していきます。

—これからフリースタイルフットボールをゼロからはじめる人にアドバイスをいただけますか?

横田:実際にサッカーを経験してなくてもフリースタイルをはじめた人はいます。うまい人に共通しているのが“夢中になって楽しんでやること”だと思います。
“努力”という人もいますが、努力って言葉には辛いとか苦しいとかマイナスのイメージも内包してると思うので少し違います。好きで楽しんでやっていたらいつの間にか上手くなってるというのが理想ですね。

—最後にFINEPLAYユーザーにメッセージお願いします。

横田:自分の「好き」を大事に育ててください。好きなことだけやるのではなく、好きなことのためなら面倒なことも辛いことも楽しんでできるくらい、好きになってください。そうやってチャレンジした結果に悔いはないと思いますので、是非、「好き」を夢を追う原動力にしてください。

Yosuke Yokota 2015

Ball Beat Crew Showcase 2015/4/12 天下一武道会

撮影場所:Life Size Cribe

横田陽介プロフィール

2006年にオランダにて行われた世界大会Masters of the Gameに招待され日本人初出場。
その後、2008年にはRed Bull Street Styleの日本大会で優勝し、ブラジルで行われた世界大会で準優勝を果たす。
リーダーを務めるBall Beat Crewを率いて国内外でパフォーマンスをしたり、スクールを開講するなど普及活動にも精力的。
数々のオリジナルトリックを武器に唯一無二のフロウを持つフリースタイルフットボール界のパイオニアとして今もなおトッププレイヤーとして活躍中。

■「横田陽介」インタビュープレゼント企画(終了)

FINEPLAYユーザーへ横田陽介をサポートしているDANGSHADESよりサングラスを1名様にプレゼント致します。

【応募要項】
■賞品・当選者数
『DANGSHADESサングラス』抽選で1名様
■応募締切
2015年9月30日(水) 23:59
■応募方法
Step1:FINEPLAY公式Twitterアカウント「フォロー」してください。
Step2:下記にある「Twitterでシェア」ボタンよりツイートもしくはFINEPLAY公式Twitterアカウントの「【FINEPLAY独占インタビュー 】フリースタイルフットボーラー横田陽介」のつぶやきをリツイートしてください。応募完了となります。
※ハッシュタグ「#FINEPLAY」は消さないでください。
フォロー外されますと応募権利がなくなりますのでご注意ください■抽選・当選発表
キャンペーン終了後、10月上旬〜中旬にTwitterのDMにて直接ご連絡させて頂きます。
厳正な抽選の上、当選者の発表は運営事務局から当選者の方へのみTwitterのダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。
※当選連絡後、ダイレクトメッセージ内に1週間以内ご連絡頂かない場合、当選が無効になりますのでご注意ください。
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