2024年9月29日(日)に山口県宇部市の常盤通り(国道190号)特設会場にて「UBE URBAN SPORTS FES 2024」が開催された。全長約600mに渡るこの大通りをアーバンスポーツを中心とした様々なコンテンツでジャック。宇部市の中心地がアーバンスポーツの熱気に包まれた。
「UBE URBAN SPORTS FES」は、宇部市の中心市街地である常盤通り(国道190号)のウォーカブル化に合わせて開催し、都市の風景を舞台にアーバンスポーツの魅力を身近に感じて楽しんでもらうことを目的にしており、市民や観戦者にとって新しい休日の楽しみ方や交流の機会を提供し都市の魅力を高めることを目的としたイベントである。
昨年に開催された第1回目も大盛況で幕を閉じた本イベントだが、今回も雲ひとつない晴天に恵まれ夏を感じさせる暑さの中でプログラムは進行された。また特別ゲストとして参加したオリンピック選手であるShigekix(ブレイキン男子日本代表)・中山楓奈(スケートボード・ストリート女子日本代表)の2名が本イベントに花を添え、トップアスリートたちによるトークセッションやデモンストレーション、そして体験会など来場者が全身でアーバンスポーツを楽しめる1日となった。
以下は大盛況により幕を閉じた「UBE URBAN SPORTS FES 2024」当日の様子だ。
オープニングセレモニー
本イベントの開催に先立ちMCの山田としあきさんの呼び込みの元、宇部市の篠﨑圭二市長の挨拶、そしてイベントをデモンストレーションや体験会で盛り上げるゲストや選手たちが紹介されてメインステージへ登壇すると、山口県で恒例行事である餅まきが行われ、会場は大盛り上がりの中でイベントがスタートした。
SPECIAL TALK SHOW:中山楓奈
スペシャルゲストとして今回参加した東京オリンピック銅メダリストの中山楓奈によるトークショーでは、スケートボードを始めたきっかけから東京オリンピックを経て迎えたパリオリンピック出場に至るまでのストーリーはもちろんのこと、スケートボード以外で好きなことや大学生として学業との両立など、普段ではあまり聞くことができない等身大の中山楓奈について来場者からの質問を交えながら聞くことができた。
その中で中山が声を大にして伝えたのは「自分がやっていることに対して好きでいること」で「好きであればスポーツも勉学も頑張れるし、好きという思いがあったからここまで来れた。」と話した。その言葉には話を聞いていた子どもたちだけではなく親御さんまで心を打たれている様子だった。
最後にはジャンケン大会が行われ、優勝者には直筆サイン入りのスケートボードデッキが手渡されるなど豪華なプレゼントもある有意義なトークセッションとなった。
SPECIAL TALK SHOW:Shigekix
同じくスペシャルゲストとして会場を盛り上げたのは、ここ最近テレビで見ない日はないくらい引っ張りだこであるパリオリンピック日本代表のBBOY Shigekix。登場早々サプライズで音楽に合わせたワンルーティンを披露し、会場を歓声の渦を巻き起こしてから始めたトークショーではパリオリンピックでの裏側や最近の活動に迫りながら、彼の思うブレイキンの魅力について聞くと、
「一番の魅力はブレイキンの持つ”自由さ”です。今日僕の披露したムーブも今までのブレイキン人生を通して培ってきたオリジナルのものですし、そこにこのステージに立って感じたことをアドリブでムーブとして加えさせてもらいました。オリンピックでもみんな踊り方のスタイルが違うというのは見て分かったと思いますが、他のスポーツ以上に自由に自分の表現をしながら競いあったり、自分を成長させていける自由さがブレイキンの魅力です。」と語った。
また質問コーナーでは子どもたちや大人からも様々な質問が飛び出し、時折話しながらムーブを披露したり、逆に来場者に対して質問を投げかけるなどインタラクティブなコミュニケーションが取られて来場者もみんな満足そうな様子だった。また最後にはジャンケン大会が行われ、優勝者には直筆サイン入りのTシャツが贈られた。
スケートボード
パリオリンピックでも日本から金メダリストが誕生したことで東京オリンピックに引き続き盛り上がりを見せたスケートボード。各4回の体験会の前にはデモンストレーションとしてプロスケートボーダーの中山楓奈と池田幸太の2名と地元から3名のスタイリッシュなスケーターが集まりライディングを披露。そんなトップスケーターの滑りを一目見ようと体験会参加者以外の観戦者も多く、彼らが決めるトリックに大きな歓声を上げて大会さながらの盛り上がりを見せていた。
また体験会にも子どもたちを中心に多くの参加者が集まり、実際にボードに乗って体験した。中には初めてのスケートボードにおそるおそるライディングに挑戦する参加者もいたが、池田幸太をはじめとする講師陣が手取り足取りサポートするなど安全にスケートボードにトライしていた。
ブレイキン
そして今回のスペシャルゲストであるパリオリンピック日本代表Shigekixの来場やトップダンスチーム「九州男児新鮮組」によるショーケースパフォーマンスもあり、会場内で一際大きな盛り上がりを見せたのはブレイキン。会場のメインステージでは「九州男児新鮮組」による2回のパフォーマンスも披露され小学生から大人までそれぞれ違ったスタイルを持つBBOYたちが音楽に合わせて繰り出す豪快なムーブの数々に観戦者は目を奪われた。
また2回に分けて開催された体験会にも多くの来場者が訪れると簡単なフットワークやフリーズなどをレクチャー。名前と動き方を順番に分かりやすく教われることから初めてブレイキンを体験する参加者でも楽しく学ぶことができ、最後には少し学んだことをおさらいするようにムーブを披露するなどブレイキンの世界に入り込んで体験した。
ダブルダッチ
本イベント開催直後のプログラムとして多くの来場者たちの目を引いたのは確実にプロダブルダッチチーム「NEWTRAD」によるパフォーマンスだろう。パフォーマンスではまるでロープの中で行われているとは思えないほどハイレベルで流れるようなダンスやアクロバットが披露され会場を沸かした。
中盤ではステージに観戦者を数名招いてダブルダッチにチャレンジする時間を設けられ、体験した人たちは初めてのダブルダッチにもかかわらず多くの人前で披露するということに困惑と緊張の面持ちでトライしながらも上手くいった時に見せた笑顔が印象的だった。
またその影響もあってか計2回開催された体験会では多くの子どもたちが集まり、列をなしながらも順番にダブルダッチにチャレンジ。NEWTRADによる見事なロープ回しも相まって、参加者も気楽にロープの中に飛び込んではロープの回転に合わせてジャンプしながらオリジナルなムーブも見せたりとダブルダッチャーとしての一歩目を踏み出す機会になった。
パルクール
パルクールでは「走る」「跳ねる」「乗り越える」「掴まる」「バランスを取る」という5大基礎能力を伸ばし、イメージした通りに動ける機能的な身体作りを目指すアクティビティということもあって、柔軟性と俊敏性を高い子どもたちにとっては楽しい体験会のひとつであったことは見て取れた。その中でも細い一本橋を反対に進んだり、用意された障害物を飛び越えていく時にはパルクールの技術であるヴォルトなどを交えながら楽しくトライ。
途中では講師のJUNによる障害物を使った豪快なパフォーマンスも披露され、そのムーブに感化された子どもたちの好奇心を底上げ。中にはハイレベルな動きで障害物を超える子どもたちもおり、まさにバランス感覚や身体能力を目覚めさせる体験会になったことだろう。
パルオニ
『鬼ごっこ』×『パルクール』の究極の鬼ごっこスポーツであるこのコンテンツは今回の中では体験会というよりどちらかというと『あそび』としての競い合い。パルクール体験会でも使用した障害物が置かれた指定エリアの中で1対1の「20秒間鬼ごっこ」が繰り広げられ、その組み合わせは親子や兄弟、小学生の友達同士など様々。
どっちが早く捕まえられるかを競うため、自分が早く捕まえられてしまうと、もっと早く捕まえないといけない展開になるハラハラドキドキの手に汗握る戦いだ。そんな場面も多く見られて悔しがる方と喜ぶ方の感情の差も見どころで、そんな環境の中で楽しみながら気づけばパルクールを体験でき、かつ良い運動にもなっているパルオニは終始大盛況だった。
3×3 バスケットボール
昨年に引き続きキッズ向けの3×3バスケットボールトーナメントも開催された本イベント。午前中のバスケットボールクリニックを最初のプログラムとして終えると、バスケットボールトーナメントでは未来のスター選手たちになりうるキッズボーラーたちによる熾烈な戦いが繰り広げられた。
最終プログラムとして開催されたエキシビジョンマッチではプロチーム「スリストム広島」と「じげんアップデーターズ」のプロ同士によるハイレベルなマッチアップも行われ、見事なボール回しで翻弄し合いツーポイントシュートを量産。特に周りを柵で囲っているわけでもないので、子どもから大人までプロの迫力あるプレイを至近距離で観戦しながら、3×3バスケットボールの奥深さを体感できる贅沢な時間となった。
ピックルボール
近年、アメリカを中心に多くの国々でプレイヤーが増えており人気のあるスポーツとして注目されているのがこのピックルボール。このスポーツの発祥となるアメリカでは300万人近くの人々にプレーされており、日本国内でも全国で体験会が行われている。
そんなスポーツが今回このイベントにやってきて、午前中に行われたエキシビジョンマッチではプロピックルボールプレーヤーの吉田善選手らによる白熱したラリーが繰り広げられ会場を盛り上げる。
体験会では対象年齢が3歳以上と幅広く設定されていることや、比較的難易度が低く身体能力をあまり必要としない為、他の競技に比べて幅広い年代の方に楽しまれる様子が見られ、友達や家族連れなど参加者同士で対決して楽しむ様子が印象的でまさにインクルージブなスポーツと言われる所以がうかがえた。
ストリートサッカー・フットサル
ストリートサッカーは8角形のコートで1対1形式で3分間のゴールの点数を競う種目。フィジカルコンタクト禁止や股抜きをしたらその時点で勝利という一般的なサッカーとは違った特別なルールも存在しているところが魅力だ。体験会では円形のサークルで親子や友人同士でこのルールに乗っ取った対決を楽しんだ。やはりサッカーは学校でも人気なスポーツということもあり、子どもたちはどこか手慣れた様子でストリートサッカーを体験していた。
また地元宇部市にて活動する女子フットサルチーム「ミネルバ宇部」の選手達がストリートサッカー対決を見せて会場を盛り上げ、マーカーを使ったフットサルのドリブル、トレーニングを参加者にレクチャーする様子も見られた。
地元山口を拠点に活動するダンサーたちによるショーケース
お昼の時間帯には「一般社団法人山口県ストリートカルチャー協会」「長州南蛮連」「クランクダンススタジオ」の3団体から各団体を代表するキッズから大人まで数多くのダンサーたちがこの日のために用意してきたパフォーマンスを披露。ブレイキンをはじめ、よさこいやヒップホップなど幅広いジャンルのダンスを通して会場を盛り上げた。
フードフェス
イベント開始後からお昼時をピークに常に大勢のお客さんで賑わっていたのがこのフードフェスで出店されたブースの数々だ。当日は天気も良く暑いくらいの陽気だったこともあり、体験会を終えた子ども連れの家族や隣のエアー遊具等で遊んでお腹を空かした子どもたちが美味しいフードに舌鼓を打ち、キンキンに冷えたドリンクで喉を潤した。
また27の飲食店が出店したこともあり、山口県や九州料理などのご当地グルメはもちろんのこと、親子で楽しめるご飯から韓国料理やピザなど海外気分を味わえる食事、お酒に合う食事やスイーツなど幅広いカテゴリーの食事が楽しめる、誰もが満足できるフードブースになっていた。
さらにフードやドリンクを片手にその足でアーバンスポーツの体験会やパフォーマンスの観戦を楽しむ様子も見られるなど来場者は五感でイベントを楽しんだ。
エンディングセレモニー
様々なコンテンツが目白押しだった本イベントはあっという間に時間が過ぎ去るほど、アーバンスポーツの熱に包まれたままエンディングを迎えると、オープニングと同様にMCの山田としあきさんの呼び込みの元、ゲストや選手たちの紹介されてメインステージへ再度登壇。また最後には宇部市の篠﨑圭二市長による挨拶の中で来年での本イベント開催意思も聞かれ、惜しまれつつも既に来年への期待感が高まる中で再度餅まきを行い、会場は最後まで大盛り上がりの中でイベントが締め括られた。
最後に
今回が二度目の開催となった「UBE URBAN SPORTS FES 2024」は前回以上の熱狂を生み出しなんと記録した来場者数は約8,000名。今回はShigekixと中山楓奈というオリンピックという世界最高峰の舞台で活躍しているトップアスリートを迎えたこともあり、各競技の体験会とパフォーマンスも何倍もパワーアップして帰ってきたと感じられた。
またイベント後にShigekixと中山が口を揃えて話していたのが「こんなにもアーバンスポーツが皆さんにとって身近で注目されていて、今回より知ってもらえるきっかけになって嬉しい」ということだった。
実際、その言葉を証明するように本イベントには子ども連れの家族、学生たちも多く見られ、イベント開催の本来の目的でもあるアーバンスポーツを通じた「中心市街の活性化」「若者世代の獲得」に向けてさらにそのムーブメントを飛躍したイベントとなった。
様々な課題を抱える地方都市が「アーバンスポーツ」の力で活性化を図る。その活動の代表として歩みを進めている宇部市の今後の更なる発展に期待していきながら、来年はさらにパワーアップした「UBE URBAN SPORTS FES」が開催されることを既に楽しみに待ちたいと思う。
イベント概要
イベント名:UBE URBAN SPORTS FES 2024
開催期間:2024年9月29日(日)
会場:宇部市中心市街地エリア内特設会場
入場料:無料
主催:宇部市
企画・運営:株式会社GATHER
公認:WSL/ASIA(APAC)
メディアパートナー:FINEPLAY
問い合わせ先:宇部市観光スポーツ文化部スポーツ振興課
Email:info@ubeusfes.jp
SPECIAL EDITION
FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
●今日 ○イベント開催日
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others山口県宇部市でアーバンスポーツを全身で楽しんだこの夏一番熱い1日「UBE URBAN SPORTS FES 2024」イベントレポート2024年9月29日(日)に山口県宇部市の常盤通り(国道190号)特設会場にて「UBE URBAN SPORTS FES 2024」が開催された。全長約600mに渡るこの大通りをアーバンスポーツを中心とした様々なコンテンツでジャック。宇部市の中心地がアーバンスポーツの熱気に包まれた。 「UBE URBAN SPORTS FES」は、宇部市の中心市街地である常盤通り(国道190号)のウォーカブル化に合わせて開催し、都市の風景を舞台にアーバンスポーツの魅力を身近に感じて楽しんでもらうことを目的にしており、市民や観戦者にとって新しい休日の楽しみ方や交流の機会を提供し都市の魅力を高めることを目的としたイベントである。 昨年に開催された第1回目も大盛況で幕を閉じた本イベントだが、今回も雲ひとつない晴天に恵まれ夏を感じさせる暑さの中でプログラムは進行された。また特別ゲストとして参加したオリンピック選手であるShigekix(ブレイキン男子日本代表)・中山楓奈(スケートボード・ストリート女子日本代表)の2名が本イベントに花を添え、トップアスリートたちによるトークセッションやデモンストレーション、そして体験会など来場者が全身でアーバンスポーツを楽しめる1日となった。 以下は大盛況により幕を閉じた「UBE URBAN SPORTS FES 2024」当日の様子だ。 オープニングセレモニー 山口県恒例行事である餅まき 本イベントの開催に先立ちMCの山田としあきさんの呼び込みの元、宇部市の篠﨑圭二市長の挨拶、そしてイベントをデモンストレーションや体験会で盛り上げるゲストや選手たちが紹介されてメインステージへ登壇すると、山口県で恒例行事である餅まきが行われ、会場は大盛り上がりの中でイベントがスタートした。 SPECIAL TALK SHOW:中山楓奈 中山楓奈のトークショー スペシャルゲストとして今回参加した東京オリンピック銅メダリストの中山楓奈によるトークショーでは、スケートボードを始めたきっかけから東京オリンピックを経て迎えたパリオリンピック出場に至るまでのストーリーはもちろんのこと、スケートボード以外で好きなことや大学生として学業との両立など、普段ではあまり聞くことができない等身大の中山楓奈について来場者からの質問を交えながら聞くことができた。 中山楓奈のトークショー その中で中山が声を大にして伝えたのは「自分がやっていることに対して好きでいること」で「好きであればスポーツも勉学も頑張れるし、好きという思いがあったからここまで来れた。」と話した。その言葉には話を聞いていた子どもたちだけではなく親御さんまで心を打たれている様子だった。 最後にはジャンケン大会が行われ、優勝者には直筆サイン入りのスケートボードデッキが手渡されるなど豪華なプレゼントもある有意義なトークセッションとなった。 SPECIAL TALK SHOW:Shigekix Shigekixのワンルーティンの披露 同じくスペシャルゲストとして会場を盛り上げたのは、ここ最近テレビで見ない日はないくらい引っ張りだこであるパリオリンピック日本代表のBBOY Shigekix。登場早々サプライズで音楽に合わせたワンルーティンを披露し、会場を歓声の渦を巻き起こしてから始めたトークショーではパリオリンピックでの裏側や最近の活動に迫りながら、彼の思うブレイキンの魅力について聞くと、 「一番の魅力はブレイキンの持つ”自由さ”です。今日僕の披露したムーブも今までのブレイキン人生を通して培ってきたオリジナルのものですし、そこにこのステージに立って感じたことをアドリブでムーブとして加えさせてもらいました。オリンピックでもみんな踊り方のスタイルが違うというのは見て分かったと思いますが、他のスポーツ以上に自由に自分の表現をしながら競いあったり、自分を成長させていける自由さがブレイキンの魅力です。」と語った。 Shigekixのトークショー また質問コーナーでは子どもたちや大人からも様々な質問が飛び出し、時折話しながらムーブを披露したり、逆に来場者に対して質問を投げかけるなどインタラクティブなコミュニケーションが取られて来場者もみんな満足そうな様子だった。また最後にはジャンケン大会が行われ、優勝者には直筆サイン入りのTシャツが贈られた。 スケートボード 中山楓奈のライディングデモ 池田幸太のライディングデモ パリオリンピックでも日本から金メダリストが誕生したことで東京オリンピックに引き続き盛り上がりを見せたスケートボード。各4回の体験会の前にはデモンストレーションとしてプロスケートボーダーの中山楓奈と池田幸太の2名と地元から3名のスタイリッシュなスケーターが集まりライディングを披露。そんなトップスケーターの滑りを一目見ようと体験会参加者以外の観戦者も多く、彼らが決めるトリックに大きな歓声を上げて大会さながらの盛り上がりを見せていた。 スケートボード体験の様子 また体験会にも子どもたちを中心に多くの参加者が集まり、実際にボードに乗って体験した。中には初めてのスケートボードにおそるおそるライディングに挑戦する参加者もいたが、池田幸太をはじめとする講師陣が手取り足取りサポートするなど安全にスケートボードにトライしていた。 ブレイキン 九州男児新鮮組によるショーケース そして今回のスペシャルゲストであるパリオリンピック日本代表Shigekixの来場やトップダンスチーム「九州男児新鮮組」によるショーケースパフォーマンスもあり、会場内で一際大きな盛り上がりを見せたのはブレイキン。会場のメインステージでは「九州男児新鮮組」による2回のパフォーマンスも披露され小学生から大人までそれぞれ違ったスタイルを持つBBOYたちが音楽に合わせて繰り出す豪快なムーブの数々に観戦者は目を奪われた。 ブレイキン体験の様子 また2回に分けて開催された体験会にも多くの来場者が訪れると簡単なフットワークやフリーズなどをレクチャー。名前と動き方を順番に分かりやすく教われることから初めてブレイキンを体験する参加者でも楽しく学ぶことができ、最後には少し学んだことをおさらいするようにムーブを披露するなどブレイキンの世界に入り込んで体験した。 ダブルダッチ NEWTRADのパフォーマンス 本イベント開催直後のプログラムとして多くの来場者たちの目を引いたのは確実にプロダブルダッチチーム「NEWTRAD」によるパフォーマンスだろう。パフォーマンスではまるでロープの中で行われているとは思えないほどハイレベルで流れるようなダンスやアクロバットが披露され会場を沸かした。 ダブルダッチ体験の様子 中盤ではステージに観戦者を数名招いてダブルダッチにチャレンジする時間を設けられ、体験した人たちは初めてのダブルダッチにもかかわらず多くの人前で披露するということに困惑と緊張の面持ちでトライしながらも上手くいった時に見せた笑顔が印象的だった。 ダブルダッチ体験の様子 またその影響もあってか計2回開催された体験会では多くの子どもたちが集まり、列をなしながらも順番にダブルダッチにチャレンジ。NEWTRADによる見事なロープ回しも相まって、参加者も気楽にロープの中に飛び込んではロープの回転に合わせてジャンプしながらオリジナルなムーブも見せたりとダブルダッチャーとしての一歩目を踏み出す機会になった。 パルクール パルクール体験の様子 パルクールでは「走る」「跳ねる」「乗り越える」「掴まる」「バランスを取る」という5大基礎能力を伸ばし、イメージした通りに動ける機能的な身体作りを目指すアクティビティということもあって、柔軟性と俊敏性を高い子どもたちにとっては楽しい体験会のひとつであったことは見て取れた。その中でも細い一本橋を反対に進んだり、用意された障害物を飛び越えていく時にはパルクールの技術であるヴォルトなどを交えながら楽しくトライ。 JUNによるデモンストレーション 途中では講師のJUNによる障害物を使った豪快なパフォーマンスも披露され、そのムーブに感化された子どもたちの好奇心を底上げ。中にはハイレベルな動きで障害物を超える子どもたちもおり、まさにバランス感覚や身体能力を目覚めさせる体験会になったことだろう。 パルオニ パルオニの様子 『鬼ごっこ』×『パルクール』の究極の鬼ごっこスポーツであるこのコンテンツは今回の中では体験会というよりどちらかというと『あそび』としての競い合い。パルクール体験会でも使用した障害物が置かれた指定エリアの中で1対1の「20秒間鬼ごっこ」が繰り広げられ、その組み合わせは親子や兄弟、小学生の友達同士など様々。 どっちが早く捕まえられるかを競うため、自分が早く捕まえられてしまうと、もっと早く捕まえないといけない展開になるハラハラドキドキの手に汗握る戦いだ。そんな場面も多く見られて悔しがる方と喜ぶ方の感情の差も見どころで、そんな環境の中で楽しみながら気づけばパルクールを体験でき、かつ良い運動にもなっているパルオニは終始大盛況だった。 3×3 バスケットボール バスケットボールクリニックの様子 昨年に引き続きキッズ向けの3×3バスケットボールトーナメントも開催された本イベント。午前中のバスケットボールクリニックを最初のプログラムとして終えると、バスケットボールトーナメントでは未来のスター選手たちになりうるキッズボーラーたちによる熾烈な戦いが繰り広げられた。 スリストム広島とじげんアップデーターズのエキシビジョンマッチ 最終プログラムとして開催されたエキシビジョンマッチではプロチーム「スリストム広島」と「じげんアップデーターズ」のプロ同士によるハイレベルなマッチアップも行われ、見事なボール回しで翻弄し合いツーポイントシュートを量産。特に周りを柵で囲っているわけでもないので、子どもから大人までプロの迫力あるプレイを至近距離で観戦しながら、3×3バスケットボールの奥深さを体感できる贅沢な時間となった。 ピックルボール プロピックルボールプレーヤーの吉田善選手 近年、アメリカを中心に多くの国々でプレイヤーが増えており人気のあるスポーツとして注目されているのがこのピックルボール。このスポーツの発祥となるアメリカでは300万人近くの人々にプレーされており、日本国内でも全国で体験会が行われている。 誰でも楽しめるピックルボール そんなスポーツが今回このイベントにやってきて、午前中に行われたエキシビジョンマッチではプロピックルボールプレーヤーの吉田善選手らによる白熱したラリーが繰り広げられ会場を盛り上げる。体験会では対象年齢が3歳以上と幅広く設定されていることや、比較的難易度が低く身体能力をあまり必要としない為、他の競技に比べて幅広い年代の方に楽しまれる様子が見られ、友達や家族連れなど参加者同士で対決して楽しむ様子が印象的でまさにインクルージブなスポーツと言われる所以がうかがえた。 ストリートサッカー・フットサル ストリートサッカー体験の様子 ストリートサッカーは8角形のコートで1対1形式で3分間のゴールの点数を競う種目。フィジカルコンタクト禁止や股抜きをしたらその時点で勝利という一般的なサッカーとは違った特別なルールも存在しているところが魅力だ。体験会では円形のサークルで親子や友人同士でこのルールに乗っ取った対決を楽しんだ。やはりサッカーは学校でも人気なスポーツということもあり、子どもたちはどこか手慣れた様子でストリートサッカーを体験していた。 ミネルバ宇部の選手達が参加者にレクチャーする様子 また地元宇部市にて活動する女子フットサルチーム「ミネルバ宇部」の選手達がストリートサッカー対決を見せて会場を盛り上げ、マーカーを使ったフットサルのドリブル、トレーニングを参加者にレクチャーする様子も見られた。 地元山口を拠点に活動するダンサーたちによるショーケース 長州南蛮連のよさこいのパフォーマンス お昼の時間帯には「一般社団法人山口県ストリートカルチャー協会」「長州南蛮連」「クランクダンススタジオ」の3団体から各団体を代表するキッズから大人まで数多くのダンサーたちがこの日のために用意してきたパフォーマンスを披露。ブレイキンをはじめ、よさこいやヒップホップなど幅広いジャンルのダンスを通して会場を盛り上げた。 フードフェス お客さんで賑わったフードフェス イベント開始後からお昼時をピークに常に大勢のお客さんで賑わっていたのがこのフードフェスで出店されたブースの数々だ。当日は天気も良く暑いくらいの陽気だったこともあり、体験会を終えた子ども連れの家族や隣のエアー遊具等で遊んでお腹を空かした子どもたちが美味しいフードに舌鼓を打ち、キンキンに冷えたドリンクで喉を潤した。 各飲食店のブースは長蛇の列が また27の飲食店が出店したこともあり、山口県や九州料理などのご当地グルメはもちろんのこと、親子で楽しめるご飯から韓国料理やピザなど海外気分を味わえる食事、お酒に合う食事やスイーツなど幅広いカテゴリーの食事が楽しめる、誰もが満足できるフードブースになっていた。さらにフードやドリンクを片手にその足でアーバンスポーツの体験会やパフォーマンスの観戦を楽しむ様子も見られるなど来場者は五感でイベントを楽しんだ。 エンディングセレモニー 今後についてもイベント開催意思を見せた篠﨑圭二市長 様々なコンテンツが目白押しだった本イベントはあっという間に時間が過ぎ去るほど、アーバンスポーツの熱に包まれたままエンディングを迎えると、オープニングと同様にMCの山田としあきさんの呼び込みの元、ゲストや選手たちの紹介されてメインステージへ再度登壇。また最後には宇部市の篠﨑圭二市長による挨拶の中で来年での本イベント開催意思も聞かれ、惜しまれつつも既に来年への期待感が高まる中で再度餅まきを行い、会場は最後まで大盛り上がりの中でイベントが締め括られた。 最後に 今回が二度目の開催となった「UBE URBAN SPORTS FES 2024」は前回以上の熱狂を生み出しなんと記録した来場者数は約8,000名。今回はShigekixと中山楓奈というオリンピックという世界最高峰の舞台で活躍しているトップアスリートを迎えたこともあり、各競技の体験会とパフォーマンスも何倍もパワーアップして帰ってきたと感じられた。 たくさんの来場者が集まった今回の「UBE URBAN SPORTS FES 2024」 またイベント後にShigekixと中山が口を揃えて話していたのが「こんなにもアーバンスポーツが皆さんにとって身近で注目されていて、今回より知ってもらえるきっかけになって嬉しい」ということだった。実際、その言葉を証明するように本イベントには子ども連れの家族、学生たちも多く見られ、イベント開催の本来の目的でもあるアーバンスポーツを通じた「中心市街の活性化」「若者世代の獲得」に向けてさらにそのムーブメントを飛躍したイベントとなった。 様々な課題を抱える地方都市が「アーバンスポーツ」の力で活性化を図る。その活動の代表として歩みを進めている宇部市の今後の更なる発展に期待していきながら、来年はさらにパワーアップした「UBE URBAN SPORTS FES」が開催されることを既に楽しみに待ちたいと思う。 イベント概要 イベント名:UBE URBAN SPORTS FES 2024 開催期間:2024年9月29日(日)会場:宇部市中心市街地エリア内特設会場入場料:無料主催:宇部市企画・運営:株式会社GATHER 公認:WSL/ASIA(APAC) メディアパートナー:FINEPLAY 問い合わせ先:宇部市観光スポーツ文化部スポーツ振興課Email:info@ubeusfes.jp
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skate今年のX Gamesでは色々な「初」が見られ、歴史的快挙の連続となったスケートボード競技【X Games Chiba 2024】スケートボード各種目まとめレポート2024.09.27日本では今回で3回目のX Gamesとなる「X Games Chiba 2024」が幕張メッセ(千葉県千葉市幕張)にて2024年9月20日(金)~22日(日)に開催され、スケートボード競技からは「パーク」、「ストリート」、「バート」、「ストリート・ベストトリック」、「バート・ベストトリック」の5種目にてスタイルとスキルが掛け算されたX Gamesならでは戦いが繰り広げられ、「スケートボードはお家芸」と言われるほどに強さを見せている日本人選手たちはもちろんのこと、オリンピックや世界大会で結果を残している海外選手たちによりX Gamesの歴史に新たな1ページが刻まれる快挙も生まれる大会となった。 今回のX Games Chiba 2024では会場を前回大会のZOZOマリンスタジアムから幕張メッセに移したことで、天候に左右されず、今までより近く目の前で世界最高峰のトップアスリートのパフォーマンスを見られる環境の中で観客たちの熱気は大きな会場を終始包み込んでいた。 そんな環境の中で、毎年好評である日本開催を示すオリジナリティあふれるコースレイアウトも後押しし、パークでは寺社を模したセクション、ストリートでは所々にあしらわれ盆栽もを囲む大小様々なセクションを使ったライダーたちの独創性が見られるライディングが両コースにて見られた。 なお本記事ではいくつものライダーたちの見事なライディングの中から、編集部的に各種目で絶対に抑えておきたい注目ハイライトをまとめて大会レポートとして紹介する。 ストリート種目は日本人男子が大活躍。本戦では白井空良が、ベストトリックでは池慧野巨がX Games初金メダルを獲得! 男子ストリート 男子ストリート決勝は前日の予選を勝ち上がった8名により争われ、45秒間のランを3本走行しその中で最も良い得点のランが採用されるベストランフォーマットでの戦いに。X Games金メダル獲得最多記録を期待されたナイジャ・ヒューストンがフルメイクを決めきれず惜しくもメダル獲得はならなかった一方で日本人選手たちが大活躍。 小野寺吟雲 ©Brett Wilhelm/X Games まず決勝のプレッシャーをかかる中で1本目からフルメイクをしてきたのは小野寺吟雲。「キックフリップバックサイドリップスライドショービットアウト」でランをスタートすると「バックサイド360キックフリップ」や「ビッグスピンキックフリップ」などコース内を大きく様々なセクションを使う。ラストトリックでは12段ステアのハンドレールで「キックフリップバックサイドテールスライドビッグスピンアウト」を完璧に決めるとフ後続にプレッシャーをかけた。自分のランの後にはガッズポーズを見せるも、その後その自身のスコアを上回ることができず惜しくも銅メダルとなった。。 根附海龍 ©Brett Wilhelm/X Games 次は序盤のフルメイクで金メダルにはさらにアップデートを狙いたい根附海龍。ラストランで「バックサイドテールスライドビッグスピンアウト」、ハンドレールでの「ノーリーインワードヒールフリップボードスライド」を決めるなどトリックをアップデート、ラストトリックにはバンクトゥバンクでの「バックサイド180レイトショービット」を決め93.00ptをマークすると暫定で首位に立ち、金メダルを確実にしたように思えたが、その後白井に上回られて銀メダル獲得。 白井空良 ©Brett Wilhelm/X Games そして今回小野寺と根附をさらに上回り勝利を収めたのは白井空良。序盤のフルメイクで暫定3位につけていたが、ラストランでは根附の93.00ptというハイスコアのプレッシャーを物ともせず自分の滑りに集中。フェイキースタンスの「270バックサイドテールスライド」、「アーリーウープバックサイド180スイッチフロントサイド5050グラインド」、「アーリーウープ270ボードスライド」、ラストを白井の伝家の宝刀でもある「ノーリービッグスピンバックサイドテールスライドビッグスピンアウト」にアップデートしフルメイクで終えると94.66ptというハイスコアをメイクするとX Gamesにて自身初の金メダルに輝いた。パリオリンピックでは直前での体調不良もあり4位でメダルを逃す悔しい思いをしたが、オリンピック後初となる世界大会で見事な成績を残し幸先の良いスタートを切った。 男子ストリート・ベストトリック 異次元のトリックが続々と飛び出すベストトリックは20分間のジャムセッション。各ライダーが自分たちの持つ一般人で理解しがたいコンボトリックをメイクしていく中で一際レベルの高いトリックを見せてメダルを勝ち取ったのは以下の3名だ。 ナイジャ・ヒューストン ©Brett Wilhelm/X Games まずはストリート種目同様に今回の金メダル獲得がX Games歴代最多の新記録に繋がるため何とか勝ち切りたいのがナイジャ・ヒューストン。冷静に見事な「ハーフキャブキックフリップクルックドグラインド」を決めるもスコアを伸ばし切ることはできず銅メダル獲得となった。 コルダノ・ラッセル ©Brett Wilhelm/X Games 次は「ノーリービッグスピンバックサイドテールスライド」や「ノーリーバックサイドキックフリップテールスライド」でミスした際も、背筋のバネでホップし跳ね上がるなどで観客を沸かす並外れた高い身体能力を持つコルダノ・ラッセル。彼も他のライダーがやらないオリジナリティとスキルの高さが光るトリックをメイクするのが特徴だが、時間内に見事「ノーリーバックサイドキックフリップテールスライド」をメイクし銀メダルを獲得した。 池 慧野巨 ©Brett Wilhelm/X Games そして今回何と金メダルに輝いたのは日本が世界に誇るスタイラー池慧野巨。 堀米雄斗の盟友でもある彼は、やはり堀米にも勝るようなレベルのハンマートリックを持つが、今回は直前での出場が決まったものの、大会では落ち着いた様子で「ノーリーバックサイドビッグスピンヒールフリップバックサイドテールスライド」をメイクするとトップの座を守り切りで見事自身初のX Games金メダルを獲得した。 女子ストリート 今回は優勝候補の西矢椛、織田夢海は直前の怪我により出場を回避することになった中で、競われた女子ストリートの決勝。実際に今回のストリートコースはパリオリンピック金メダリストの吉沢恋が「コースが難しい」と公言するほど、女子スケーターにとってかなりハイレベルなレイアウトであったことで、吉沢だけでなく東京オリンピック銅メダリストの中山楓奈らはラインの組み立てに苦戦していた印象が見受けられ、各選手練習からルーティーンを組むのにライダーが苦労していたように思えた。 赤間凛音 ©Brett Wilhelm/X Games そんな中で安定したトリックをメイクしてきた赤間凛音は得意の「フロントサイドビッグスピン」や「バーレーグラインドリバート」、ラストはハンドレールで「フロントサイド270ボードスライド」までフルメイクしラン2本目で暫定3位へ。続くラストランでは「フロントサイドビッグスピンヒール」にアップデートを試みるも決めきれず今回は銅メダルとなった。 伊藤美優 ©Brett Wilhelm/X Games 「X Games Ventura 2024」で初のX Games 女王に輝いた伊藤美優は得意の「キックフリップ」、「バックサイドテールスライド」、クオーターで「ブラントストールバックサイド180アウト」など力強さとフローを合わせたラインで1本目からフルメイク、2本目以降ではラストトリックにステアでの「ハードフリップ」に挑むも惜しくも決まらず銀メダルとなった。 クロエ・コベル ©Brett Wilhelm/X Games 練習からしっかりパークの特性を把握し、いち早く自身のラインを完成させていたクロエ・コベルはステアを得意の「キックフリップ」で飛び出すとバンクで「スイッチキックフリップ」から「ノーリーフリップ」、ラストのハンドレールで「バックサイドテールスライド」まで危なげなくフルメイクし盤石な強さを見せ1本目のスコアを守り切り金メダルに輝いた。コベルも男子の白井と同様、パリオリンピックではメダルを逃す悔しい思いをしたが、オリンピック後初となるこの世界大会で見事な成績を残して、幸先の良い新たなスタートを切った。 バート種目は新世代の台頭と世界初メイクトリックが現れる歴史的な幕切れ ストリート種目やパーク種目と同様に日本人選手たちが大活躍を見せているバート種目。今大会では女子カテゴリーの開催はなかったが、男子カテゴリーにて新世代の台頭と競技のネクストレベルを目の当たりにした。バートは招待選手10名、バート・ベストトリックは招待選手8名によって、異次元なトリックの数々が披露されてメダルが争われた。 男子バート 猪又湊哉 ©Brett Wilhelm/X Games 今大会で新世代の台頭として確かな実力を見せたのは日本の猪又湊哉。先日の「X Games Ventura 2024」にてX Gamesデビューを果たし初出場で銀メダルを獲得した彼は、ラン3本目で素晴らしいライディングを見せる。ハイエアーから繰り出される「540」を皮切りに、常に高いエアーを保ちながら「ダブルキックフリップインディグラブ」や「ステールフィッシュ540」「バリアルフリップインディグラブ」そしてラストトリックには「ステールフィッシュ720」という非の付け所のないランで90.00ptをマーク。そのままスコアを守り切り、自身の2個目の銀メダルを2大会連続で獲得した。次世代と言わず既にトップライダーの仲間入りをしている彼は芝田モトの後を追う若手ライダーの一人だ。 ギー・クーリー ©Brett Wilhelm/X Games 今回金メダルを獲得したのは盤石の強さを見せたギー・クーリー(ブラジル)。全体を通して着実にフルメイクを重ねたことにより他のライダーが攻めざるえない状況を作りミスを誘発すつことで優位に進めた。そんな中で迎えたラストランでは圧倒的なライディングを見せる。30秒という限られた時間の中で「ボディバリアルフリップ900」を2度メイクするなどと終始完璧なトリックのフルメイクでランを終えるとさらにスコアを93.33ptまで伸ばし金メダルを獲得した。 そしてしっかり言及しておきたいのは西川有生、河上恵蒔に未来を見た今大会ということだ。西川はラン1本目から「ダブルキックフリップインディグラブ」や「キックフリップバックサイドリップスライド to リバート」を決めきりフルメイクで会場を沸かせた。河上は大会前から多くの注目を集め、大会当日は本調子ではないにも関わらず彼の名を世界に示した「900」をしっかり決めてみせた。まだ西川は11歳で河上は10歳というこれからが末恐ろしい年齢。彼らがX Gamesの舞台で中心人物になる日もそう遠くはないだろう。 男子バート・ベストトリック 異次元のトリックが飛び出したのはストリート種目だけではない。バート・ベストトリックも20分間のジャムセッションだが、今大会では世界初メイクのトリックも数々披露され、バートの競技レベルがまた一段階引き上げられるのを感じた一戦だった。 猪又湊哉 ©Brett Wilhelm/X Games そんな戦いでまず銅メダルを獲得したのは猪又湊哉。ハイエアーの中に「アリウープバリアルキックフリップインディグラブ540」を2度目のトライで決め切って見せた。今大会での2個のメダル獲得は世界トップライダーの一員としての地位を確実にしたことだろう。 芝田モト ©Brett Wilhelm/X Games そしてここからがドラマの始まり。芝田モトが4度目のトライでX Gamesにて世界初メイクとなる「フロントフットインポッシブルリーンエアー540」を決めてみせ、本人自身も先日の記者発表会で決めたいと話していたトリックだけに安心した様子を見せた。この時点で暫定1位にジャンプアップ。会場内も彼の金メダル獲得は必至だろうという雰囲気だったがこれでは終わらなかった。 ギー・クーリー ©Brett Wilhelm/X Games その芝田の直後にライディングしたギー・クーリーが同じく世界初となる「キックフリップボディバリアル900」を決めて1位に浮上したのだ。メイクした瞬間にはクーリーも感情が抑えきれずボードをコーピングに叩きつける姿が見られる中、最初にその快挙を称えに駆け寄ったのは芝田。銀メダルを獲得した芝田と金メダルを獲得したクーリーの2人の選手による今までに無い世界初トリックの連続達成という歴史的な大会を今回目の当たりにすることができた。次のX Gamesではどんな歴史が生まれるのか期待したい。 パーク種目はオリンピック金メダリストのアリサ・トルーが大逆転劇。彼女の強さ止まることを知らず。 パーク決勝は大会最終日に開催され、前日の予選を通過したトップ8名により45秒間のランを3本走行した後、最も良い得点のランが採用されるベストラン方式で争われた。日本らしい寺院の模したセクションもあるユニークなコースレイアウトの中で各々のスタイリッシュなランが披露された。 女子パーク スカイ・ブラウン ©Brett Wilhelm/X Games 決勝序盤からスカイ・ブラウン(イギリス)がフルメイクのランを見せ暫定首位でプレッシャーをかける中、その勢いはそのまま止まることを知らず、2本目ではクオーターでの「マドンナ」でランをスタートさせると、ボックスジャンプでのスタイリッシュな「360」。コーピングもグラインドトリックで綺麗にこなしながら最後はボックスジャンプでのバックワーズの「キックフリップインディグラブ」をメイクし86.66ptをマーク。最終的にはアリサ・トルーに逆転を許すこととなったが、怪我の手術を控えている彼女は本調子ではないながらも銀メダルを獲得する見事なライディングを見せた。 そんなブラウンの親友であり、予選3位通過で決勝を迎えた日本人唯一の決勝進出者の四十住さくらは、直前の練習中ではアクシデントがあり心配されたが本戦ではしっかり状態を上げてきた。1本目ではボックスジャンプでの「バックサイドボードスライド」をはじめ、「ヒールフリップインディグラブ」やコーピングでの「クレイルスライド」、そして最後はボックスジャンプで「フロントサイド180」というフルメイクでスコアメイクするも、2本目はまさかの序盤でミス、ラストランでは「ノーグラブ540」に挑んだが失敗し惜しくもメダルには届かなかった。しかし最近では久しぶりに自分が楽しむランができているように見えたので今後のライディングにも期待したい。 アリサ・トルー ©Brett Wilhelm/X Games 今回見事金メダルを獲得したのは新絶対女王の地位を確実に築き上げているアリサ・トルー(オーストラリア)。ラン2本目を終えた時点で2位に付けた彼女はラストランでは「ボディバリアル540」を皮切りに、「キックフリップインディグラブ」や「スイッチフロント360」などを決めきりフルメイクで終えると大逆転でトップの座を獲得した。今年オリンピック予選から負け知らずでパリオリンピック本戦や「X Games Ventura 2024」でも勝ち続けている彼女の今後どこまで優勝記録を伸ばしてくるかが注目だ。 男子パーク ギャビン・ボドガー ©Brett Wilhelm/X Games まずは回転技からグラブトリックまで様々なスタイルのあるエアーを繰り出したギャビン・ボドガー(アメリカ合衆国)。今回は彼のオリジナルトリックである「アラウンドザワールド」の披露こそなかったものの、ラン2本目ではエクステンションでの「キックフリップインディグラブ」や、ボックスジャンプでの「スイッチキックフリップフロントサイド180」など高難度トリックを入れ込むスタイリッシュなランで86.33ptをマークし銅メダルを獲得した。 キーラン・ウーリー ©Brett Wilhelm/X Games 次にそんなボドガーを上回ったのはノーパッド、ノーヘルメットで力は抜けながらもスピードのある独自のスタイルでセクションをヒットしていたオーストラリアのキーラン・ウーリー。ラン2本目を終えた時点で3位に着けていた彼は、ハイレベルの横回転技やフリップトリックはもちろんのこと、スタイルを活かしたギャップのビックトランスファーエアー、そして最後は高低差のあるボルケーノレッジに「フロントサイドノーズグラインド」を決めきり2位へジャンプアップし銀メダルを獲得。 トム・シャー ©Brett Wilhelm/X Games そんな二人を上回ったのは今大会のバートでも銅メダルを獲得していたトム・シャー(アメリカ合衆国)。彼はバートで培われたハイエアーと安定感をいかんなく発揮し、ラン2本目では「540」や盆栽セクションオーバーの「ノーズグラインド」、「キックフリップフェイキー」から「フェイキーキャバレリアル」まで完璧にフルメイクし金メダルを獲得し今大会で2つのX Gamesメダルを持ち帰った。 日本の永原悠路も銀メダルのウーリーと同様にノーパッド、ノーヘルメットスタイルで「ビッグトランスファー」や「キックフリップボディバリアル540」に挑んだが惜しくもフルメイクとはならなかった。普段ではなかなか見られないX Gamesならではノーパッド、ノーヘルメットのスタイルに永原本人も「こういったスタイルで世界中の人に覚えてもらい認識してもらえたら嬉しい」と語った。最近実力とスタイル共に永原らしさが溢れているので、是非このまま日本が世界に誇るスタイラーとしてスケートボードシーンにおいて更なる活躍をスポーツとカルチャーの両面から期待したい。 大会結果 ©Brett Wilhelm/X Games 男子ストリート優勝 白井 空良(日本)/ 94.66pt準優勝 中村 輪夢(日本)/ 93.00pt3位 小野寺 吟雲(日本)/ 89.00pt4位 ケルビン・ホフラー(ブラジル)/ 83.33pt5位 池田 大暉(日本)/ 82.66pt6位 コルダノ・ラッセル(カナダ)/ 79.66pt7位 佐々木 音憧(日本)/ 73.00pt8位 ナイジャ・ヒューストン(アメリカ合衆国)/ 71.33pt ©Brett Wilhelm/X Games 男子ストリート・ベストトリック優勝 池 慧野巨 / 日本準優勝 コルダノ・ラッセル / カナダ3位 ナイジャ・ヒューストン / アメリカ合衆国 4位 小野寺 吟雲/ 日本5位 佐々木 来夢 / 日本6位 フェリペ・モタ / ブラジル7位 ケルビン・ホフラー / ブラジル ©Brett Wilhelm/X Games 女子ストリート 優勝 クロエ・コベル(オーストラリア)/ 87.33pt準優勝 伊藤 美優(日本)/ 84.00pt3位 赤間 凛音(日本)/ 83.00pt4位 吉沢 恋(日本)/ 82.66pt5位 松本 雪聖(日本)/ 79.33pt6位 中山 楓奈(日本)/ 77.66pt7位 上村 葵(日本)/ 75.66pt8位 ST・スカセム(タイ)/ 70.00pt ©Brett Wilhelm/X Games 男子バート優勝 ギー・クーリー(ブラジル)/ 93.33pt準優勝 猪又 湊哉(日本)/ 90.00pt3位 トム・シャー(アメリカ合衆国)/ 89.00pt 4位 JD・サンチェス(アメリカ合衆国)/ 88.33pt5位 エドアルド・ダメストイ(フランス)/ 83.33pt6位 西川 有生(日本)/ 80.66pt7位 エリオット・スローン(アメリカ合衆国)/ 79.33pt8位 芝田 モト(日本)/ 59.33pt9位 ジミー・ウィルキンス(アメリカ合衆国)/ 55.00pt10位 河上 恵蒔(日本)/ 34.66pt ©Brett Wilhelm/X Games 男子パーク・ベストトリック優勝 ギー・クーリー / ブラジル準優勝 芝田 モト / 日本3位 猪又 湊哉 / 日本 4位 エリオット・スローン / アメリカ合衆国5位 JD・サンチェス / アメリカ合衆国6位 ジミー・ウィルキンス / アメリカ合衆国7位 トム・シャー / アメリカ合衆国8位 エドアルド・ダメストイ / フランス ©Brett Wilhelm/X Games 男子パーク優勝 トム・シャー(アメリカ合衆国)/ 90.66pt準優勝 キーラン・ウーリー(オーストラリア)/ 88.33pt3位 ギャビン・ボドガー(アメリカ合衆国)/ 86.33pt4位 テイト・カリュー(アメリカ合衆国)/ 84.33pt5位 アレックス・ソルジェンテ(イタリア)/ 84.00pt6位 キーガン・パルマー(オーストラリア)/ 77.66pt7位 リアム・ペイス(アメリカ合衆国)/ 72.00pt8位 永原 悠路(日本)/ 51.66pt ©Brett Wilhelm/X Games 女子パーク優勝 アリサ・トルー(オーストラリア)/ 91.66pt準優勝 スカイ・ブラウン(イギリス)/ 86.66pt3位 ヘイリ・シルビオ(フィンランド)/ 80.00pt4位 四十住 さくら(日本)/ 76.00pt5位 リリー・エリクソン(アメリカ合衆国)/ 73.33pt6位 ブライス・ウェットスタイン(アメリカ合衆国)/ 72.00pt7位 ミナ・ステス(アメリカ合衆国)/ 71.33pt8位 ルビー・トルー(オーストラリア)/ 60.00pt 大会概要 ⼤会名称 : X Games Chiba 2024開催期間 : 2024年9月20日(金)~22日(日) – 3日間 (一般開場は21~22日の2日間)-※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場:幕張メッセ 国際展示場 展示ホール(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1) 主催:X Games Japan 組織委員会 主管:千葉市 協賛:Monster Energy、ムラサキスポーツ、スポーツくじ後援:J-WAVE、BAYFM78協力:X Games Japan 千葉後援会
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bmx今年のX Gamesは日本人選手たちのネクストレベルを感じさせた一戦。中村輪夢は5年ぶりの銀メダル獲得【X Games Chiba 2024】BMX各種目まとめレポート2024.09.25国内では3回目のX Gamesとなる「X Games Chiba 2024」が幕張メッセ(千葉県千葉市幕張)にて2024年9月20日(金)~22日(日)に開催され、BMX競技からはフリースタイルの「パーク」、「パーク・ベストトリック」、「ストリート」の3種目により日本人の活躍はもちろんのこと、X Gamesの歴史に新たな1ページを刻む快挙も成し遂げられた一戦が繰り広げられた。なお日本人選手最高位はX Gamesでは自身5年ぶりの銀メダル獲得となった中村輪夢選手(所属:ウィングアーク1st)の準優勝となった。 今回のX Games Chiba 2024にて大きな変わった点は、会場を前回のZOZOマリンスタジアムから幕張メッセに移したことであり、観客は天候に左右されない環境の中、より間近で世界最高峰のトップアスリートの走りを見られる会場づくりに大熱狂の中で各競技は進んでいった。 さらに今大会の各種目はベストトリックを除いて、通常の世界大会と同様にラン終了後にスコアがリアルタイムで表示されるシステムであり、高難度トリックやセクションの使い方でどう配点が変わるのかが選手たちや観客にもイメージしやすくなる中、まさに「X Games」というような各々のスタイルと大技が光るBMXが持つカルチャーがふんだんに表現された戦いが見られた。 そして何より忘れてはいけないX Gamesのもう一つの魅力は、大会ごとにその国を象徴した特徴的なセクションが用意されること。今回も日本開催ということから、パークコースでは開催時期の秋をイメージした色合いの中に寺社を模したセクションも用意され、一方でストリートのコースでは所々に盆栽もあしらわれて全体的に緑をモチーフにした中に大小様々なセクションが設置されるなど、両コースにてどのようにライダーたちがセクションを活用して観客に魅せるライディングするのかが注目された。 本記事では今大会各種目での注目選手と日本人選手の活躍をまとめた大会レポートを紹介する。 パーク種目はパリ五輪後初戦となった中村輪夢が5年ぶりに銀メダルを獲得し、幸先良い新たなスタートを切った。 パーク決勝当日の21日は前日の予選を勝ち上がった8名により争われ、40秒間のランを3本走行しその中で最も良い得点のランが採用されるベストランフォーマットでの戦いとなった。 ローガン・マーティン ©Brett Wilhelm/X Games 今回見事金メダルを獲得したのは、通称「ミスターパーフェクト」のローガン・マーティン(オーストラリア)。「X Games Chiba 2022」の勝者であり、今までに8個のX Games金メダルを獲得していた彼は、3本のランを通して「バックフリップテールウィップ」、「トリプルテールウィップ」、「720・バースピン」、「ダブルフレア」などの高難度トリックはもちろんのことハイエアーとスタイルを織り交ぜた見事なクリーンランで、2本目では92.33ptをマーク。 ラン3本目ではアップデートできずも2本目の得点を守り切り、自身9個目のX Games金メダルを獲得し、レジェンドBMXライダーであるスコッティ・クラマーとデイブ・ミラに並び過去最多のBMXパークメダリストとなった。パリオリンピックではミスが続きメダルを逃すなど、最近なかなか勝てていない時期を過ごしていただけに今回の金メダル獲得は、非常に嬉しい結果だったはずに違いない。復調した今後の彼のライディングにも注目だ。 中村輪夢 ©Brett Wilhelm/X Games 銀メダルは今回日本人唯一の招待選手として参加した中村輪夢。前日の予選を1位で通過して絶好調で決勝へ駒を進めた彼は、ラン2本目でハイエアーを活かした豪快な「フレアダブルバースピン to レイトターンダウン」や「トリプルバースピン」をメイク。その後も各セクションでトリックを入れるトリックアフタートリックでランを進め、最後はブザーと同時にボックスジャンプで「360・テールウィップ to ダウンサイドテールウィップ」をメイクし91.33ptをマークし2位まで浮上。しかし3本目ではミスもありスコアを伸ばせなかったが、2019年の「X Games Minneapolis 2019」以来5年ぶり自身2度目の銀メダルとなった。中村も前回の「X Games Chiba 2023」で7位、パリオリンピックでは5位となかなか結果に繋げられていない時期が続いていたため今回のメダル獲得は悔しい反面、今後に弾みをつけるに違いない。 銅メダルには「X Games Chiba」にて2度目の出場となり、「X Games Ventura 2024」では金メダルを獲得したアメリカ合衆国のマーカス・クリストファー(アメリカ合衆国)。スピーディーのライディングの中で繰り出す豪快なトリックが特徴な彼は、得意技でもある「トリプルダウンサイドテールウィップ」や、ディープエンドでの「フレアタックノーハンド to レイトダウンサイドテールウィップ」、ラストトリックには「540・フレア」もメイクし、ラン1本目で90.33ptをマーク。暫定1位の位置からラン2本目、3本目では得点を伸ばせずも表彰台の座を守り切り、見事銅メダルを獲得した。 パーク・ベストトリックは各選手が異次元のトリックに挑戦し、時間内に見事にメイクしたダニエル・サントバルが金メダルを獲得 ダニエル・サンドバル ©Brett Wilhelm/X Games 大会最終日に開催された同競技のベストトリック。前日に行われた通常のラン種目とは違い、一発のトリックの難易度が競われるこの種目ではまたBMXフリースタイル史に新たな歴史の1ページが刻まれた世紀の一戦となった。 今大会の競技フォーマットは20分のジャムセッションの中でのベストトリック採用方式で8名の招待選手が出場。本種目には3大会連続のベストトリック金メダルを狙うビックスマイルが素敵な日本で大人気のケビン・ペラザ(メキシコ)や、本種目だけの出場となった世界初のトリックを生み出し続けるライアン・ウィリアムス(オーストラリア)らが参加した。 以下は入賞者3名が魅せた特に印象に残ったベストトリックを紹介。 ダニエル・サンドバル ©Brett Wilhelm/X Games まずはラストトリックで今回一の会場の盛り上がりを起こしたダニエル・サンドバル(アメリカ合衆国)の「フレアダブルテールウィップ to レイトバースピン」を紹介。このトリックはクオーターでバックフリップに180度回転を入れた中で、2回テールウィップを決めてその後にバースピンを入れる4コンボの超大技。これはサンドバルが過去に見せた「フレアダブルテールウィップ」をさらにアップデートしたトリックであり、特にハイエアーでの滞空時間とバランスがモノを言う彼だからメイクできたトリックだろう。このトリックをラストトリックで決めきれるそのメンタルとスキルの高さに脱帽だ。このトリックで前回の千葉大会では銀色だったメダルを見事金色に塗り替えてみせた。 ジェレミー・マロット ©Brett Wilhelm/X Games そして本種目で銀メダルを獲得したのは時間ギリギリのラストトリックでジェレミー・マロット(アメリカ合衆国)がボックスジャンプのバックワーズでメイクした「180・ダブルテールウィップ to バースピン」だ。180度回転という背中側で着地面が見えない状態で降りるためそもそもダブルテールウィップを決め切る時点で超高難度な大技なのだが、さらに着地直前にバースピンを加えてそのまま着地後すぐターンという完全メイクで決めきった。まさにバランス、タイミング、恐怖心に勝つことなど全てがぴったり噛み合わないこのトリック。サンドバルに逆転される直前まで暫定1位となる見事なトリックだった。なおサンドバルとは親友でトレーニング仲間であるマロット。とても嬉しいワンツーフィニッシュになったことだろう。 マーカス・クリストファー ©Brett Wilhelm/X Games 最後は今回パーク種目に加え、同じく2個目のX Games銅メダルを獲得した、マーカス・クリストファー(アメリカ合衆国)がメイクした「クアッドテールウィップ」。このバイクを4回転回すのが超高難度トリックをディープエンド部分でハイエアーと共にメイクしたことで余裕を持ってペダルキャッチして見せた。なお同トリックは昨年の「X Games Chiba 2023」でキーラン・ライリー(イギリス)が銅メダルを獲得した際に決めたトリックと一緒で偶然ではあるもののこのトリックの難易度を示した。 もちろん入賞争いに加わらなかっただけで、他5名の選手のトリックも個性と難易度が掛け算になったカッコいいトリックをメイクしていた。またライアン・ウィリアムス(オーストラリア)がトライした決まれば世界初のクオーターでの「ダブルバックフリップ to フェイキー」など、メイクしていればメダル争いに加わるトリックも多く、改めてBMXフリースタイルのトリックレベルの進化を実感させられた。実況もまるでビデオゲームのようだと形容するほど異次元のレベルに突入していた。 X Gamesの歴史を塗り替える。過去最高金メダル獲得数を更新したレイノルズと日本人初のストリート種目出場を果たした溝垣丈司 ギャレット・レイノルズ ©Brett Wilhelm/X Games 大会最終日に開催されたBMXストリートの決勝ではスケートボードストリート種目と同じ、階段や手すりなど街中の人工物を模したセクションが用意されたストリートのコースを使用。招待選手8名により45秒間のランを2本走行した後、良い得点のランが採用されるベストラン方式で争われた。 今回の金メダルは、今までにX Gamesで15個の金メダルを獲得し、過去4回のX Gamesで歴代最多金メダル記録の更新を試みてきた絶対王者ギャレット・レイノルズが念願の獲得。ラン1本目ではトリックに失敗しサドルが真っ二つに折れるアクシデントもあったが、優勝をかけて臨んだラン3本目では「ダブルペグアップレール・ハード180ダブルバースピン」、「360オーバーレール」、「ダブルバースピン・オポジットトゥースピックハンガーグラインド」などの技を決め87.66ptをマークすると一気にデボン・スマイリーを追い越し優勝。ついに自身が追い求めてきたX Games歴代最多金メダル記録である16個目を獲得し記録を更新した。 デボン・スマイリー ©Brett Wilhelm/X Games 銀メダルはマニュアルを使ったトランジションから繰り出すトリックに定評のあるデボン・スマイリー。今回も細かいマニュアルを駆使した中に様々なレールでのグラインドトリックを魅せると随所に細かく「バースピン」などのトリックを加えていく。特にハイレベルだったのはバンクへマニュアルで侵入するとそのままフェイキーマニュアルで後退しバンクに入り、そこからもフェイキーで平地で進むとバンクに上がりも「フェイキースイッチバースピン」を見事に自身のスタイルを見せるフルメイクランで、ラン2本目を得点85.66ptをマークし、3本目も得点を守り切ると銀メダル獲得となった。 コウレッジ・アダムス ©Brett Wilhelm/X Games 銅メダルはナイジェリアのコウレッジ・アダムス。彼の得意とする「ノーズマニュアル」と「マニュアル」をベースし、マニュアルからバニーホップで「バースピン」を決めてハンドレールへ「アイスピック」を決めたり、他のレールでの「180バックワーズクルックドグラインド to 180アウト」も印象的だったが途中で足をついたことで減点され83.66ptをマーク。足をついてなければ金メダルに迫るランだったのが悔やまれるが銅メダルを獲得した。 今回、日本のX Gamesの歴史に新たな1ページを刻んだのは確実に溝垣丈司の出場だろう。本種目日本人初の出場選手となった彼は、パークを主戦場にするもストリートのテイストをスタイルに落とし込んでいるライダーだ。X Gamesではパークよりも先にストリートへの出場となったが見事なスタイリッシュなライディングを見せた。結果としては転倒もあり望ましいかたちにはならなかったがインパクトのある900やフェイキーのコンビネーショントリックで爪痕を残した。ワールドカップなどの世界大会はもちろんのことX Gamesでの彼の今後の活躍にも期待したい。 今回は開催されなかったBMXフラットランドだが、トップライダーの内野洋平によるスペシャルショーケースが大会を彩った。 内野洋平 ©Jason Halayko/X Games 「X Games Chiba 2022」で19年ぶりの復活となり「X Games Chiba 2023」でも開催されたBMXフラットランド種目だったが、今回は諸事情に開催されなかったのものの、最終日にはスペシャルショーケースにて、日本人最多の11回の世界タイトルを保持しBMXフラットランドシーンを牽引する内野洋平のパフォーマンスで会場を盛り上げた。終盤ではゲストパフォーマーとして来場したブレイキンのShigekixとコラボしてパフォーマンスを見せると会場内は熱気で包まれた。 Shigekixと内野洋平のコラボレーション ©Jason Halayko/X Games 大会結果 左から中村、マーティン、クリストファーの順 ©Brett Wilhelm/X Games BMXパーク優勝 ローガン・マーティン(オーストラリア)/ 92.33pt準優勝 中村 輪夢(日本)/ 92.33pt3位 マーカス・クリストファー(アメリカ合衆国)/ 90.33pt4位 ダニエル・サンドバル(アメリカ合衆国)/ 89.00pt5位 ジャスティン・ドーウェル(アメリカ合衆国)/ 86.00pt6位 ブランドン・ルーポス(オーストラリア)/ 83.66pt7位 ブレイディ・ベイカー(アメリカ合衆国)/ 81.66pt8位 ケビン・ペラザ(メキシコ)/ 77.33pt 左からマロット、サンドバル、クリストファーの順 ©Brett Wilhelm/X Games BMXパーク・ベストトリック優勝 ダニエル・サンドバル / アメリカ合衆国準優勝 ジェレミー・マロット / アメリカ合衆国3位 マーカス・クリストファー / アメリカ合衆国 4位 ジャスティン・ドーウェル/ アメリカ合衆国5位 マイク・バーガ / カナダ6位 ブランドン・ルーポス / オーストラリア7位 ケビン・ペラザ / メキシコ8位 ライアン・ウィリアムス / オーストラリア 左からスマイリー、レイノルズ、アダムスの順 ©Brett Wilhelm/X Games BMXストリート優勝 ギャレット・レイノルズ(アメリカ合衆国)/ 87.66pt準優勝 デボン・スマイリー(アメリカ合衆国)/ 85.66pt3位 コウレッジ・アダムス(スペイン)/ 83.66pt 4位 フェリックス・プランゲンバーグ(ドイツ)/ 83.00pt5位 ボイド・ヒルダー(オーストラリア)/ 73.66pt6位 ジョーダン・ゴッドウィン(ウェールズ)/ 68.66pt7位 ケビン・ペラザ(メキシコ)/ 65.33pt8位 溝垣 丈司(日本)/ 64.66pt 大会概要 ⼤会名称 : X Games Chiba 2024開催期間 : 2024年9月20日(金)~22日(日) – 3日間 (一般開場は21~22日の2日間)-※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場:幕張メッセ 国際展示場 展示ホール(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1) 主催:X Games Japan 組織委員会 主管:千葉市 協賛:Monster Energy、ムラサキスポーツ、スポーツくじ後援:J-WAVE、BAYFM78協力:X Games Japan 千葉後援会
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others山口県宇部市でアーバンスポーツを楽しむ1日「UBE URBAN SPORTS FES 2024」全コンテンツ紹介2024.09.24ついに今週末、2024年9月29日(日)に山口県宇部市の常盤通り(国道190号)特設会場にて「UBE URBAN SPORTS FES 2024」が開催となり、昨年大盛況で幕を閉じた本イベントがパワーアップしてまた宇部に帰ってくる。「UBE URBAN SPORTS FES」は都市の風景を舞台に、自分の身体や技術を自由に表現するアーバンスポーツの魅力を身近に感じて楽しむことができるイベントであり、宇部市の中心市街地のウォーカブル化に合わせて開催することで、市民や観戦者に新しい楽しみ方や交流の機会を提供し、都市の魅力を高めることを目的としたイベントとなっている。そしてパワーアップして帰ってくる今回のイベントには、この夏パリ五輪にて大活躍を見せたShigekix(ブレイキン男子日本代表)と中山楓奈(スケートボード・ストリート女子日本代表)の2選手を特別ゲストに迎えるなど、豪華なアスリートによる「スペシャルトークショー」「デモンストレーション」「体験会」といったアーバンスポーツコンテンツが盛り沢山で、宇部市の中心市街地である常盤通りをアーバンスポーツの熱気で包みこむ。 本記事では今回のイベントで楽しめる注目のスポーツコンテンツとイベントを彩るフードフェスへの出店ブースを全て紹介。この記事を見るだけで「UBE URBAN SPORTS FES 2024」の全コンテンツが丸わかりだ。 パリ五輪でも注目されたアーバンスポーツのコンテンツが目白押し! SPECIAL TALK SHOW Shigekix(シゲキックス)/ 半井重幸(ナカライ・シゲユキ)プロフィール 7歳でBreakingを始める。2018年ブエノスアイレスユース五輪にて銅メダルを獲得。2020年「RedBull BC One World Final」にて世界最年少で優勝。2020年、2022年、2023年とJDSF全日本ブレイキン選手権を3連覇。2023年アジア競技会にて金メダルを獲得し、パリ五輪出場を内定。これまでに47回の国際大会での優勝経験を誇り名実共に日本代表するブレイクダンサーである。 中山楓奈(ナカヤマ・フウナ)プロフィール パリ五輪スケートボード日本代表/東京五輪スケートボード銅メダリスト9歳の誕生日にコンプリートデッキを買ってもらい、本格的にスケートボードを始める。16歳で臨んだ東京2020オリンピックでは、予選を全体1位で通過し、銅メダルを獲得。2022年7月に行われたパリ五輪代表選考大会「Street Skateboarding Rome 2022」では国際大会で初優勝を果たした。パリ五輪に向けて熾烈な日本人代表争いを経て、6月に行われたオリンピック予選シリーズ・ブタペスト大会で同日最高得点となる「ヒールフリップバックサイドリップスライド」を決め、3位入賞し大逆転で内定を決めた。また大会だけでなく、2022年11月にはアジア人女性として初めて「THRASHER MAGAZINE」の表紙となるなどストリートでの撮影にも注力。「自分の見せたい技を決める」ことを信念に、日々進化を遂げている。 スケートボード (デモンストレーション・体験会) パリオリンピックでも盛り上がったスケートボード。普段ではなかなか見れないプロスケートボーダーの中山楓奈によるデモンストレーションや、実際にボードに乗って体験してもらえる「体験会」も無料開催。是非この機会に生で世界レベルのスケートボードを体感してほしい。 中山楓奈のハーフキャブヒールフリップ <デモンストレーション>東京オリンピック銅メダリストの中山楓奈によるトリック披露 <体験会>対象:小学生以上1回目 10:30~(60分) 2回目 11:45~(60分)3回目 13:00~(60分)4回目 14:30~(60分) 池田幸太 講師:池田幸太(イケダ コウタ)国内外問わず長年活躍する日本が誇るバネとスキルを持つプロスケーター。海外でのキャリアも豊富でそのライディングは観るものを一発で魅了するダイナミックさとテクニカルさを持ち合わせている。日本強化指定選手を決める大会でのジャッジや役者として映画出演など多方面でも活躍しマルチな才能を発揮している。 スケートボード体験会申し込みはこちらから! ブレイキン (ショーケース・体験会) ブレイクダンスとも呼ばれ、音楽に乗せて体のあらゆるところを使ったアクロバティックな動きを繰り広げるスポーツ。2024年のパリオリンピックでは公式競技として大いに世界を賑わせた!体験会ではトップダンスチーム「九州男児新鮮組」による簡単なフットワークやフリーズなど初めてブレイキンを体験する方でも参加しやすい内容をレクチャー予定! <ショーケース>パフォーマー:九州男児新鮮組スタジオMJダンススクール所属。2000年結成の福岡県久留米市出身のダンサー総勢20名以上で構成された日本を代表する若きエンターテイメントチーム。人間とは思えない動きで見る人すべてを魅了する「ブレイクダンス」を武器に日本全国さらには海外のテレビ出演やゲストライブなど「久留米から世界へ!」を掲げ活躍中。 ブレイキン体験会の様子 <体験会>対象:小学生以上1回目 10:30~(45分間)2回目 14:00~(45分間) ブレイキン体験会申し込みはこちらから! ダブルダッチ (ショーケース・体験会) 2本のロープを使って跳ぶなわとびで、ロープの中でジャンプをしながらダンスやアクロバットをするスポーツ。誰でも簡単に体験できるのもダブルダッチの魅力!ダブルダッチはジャンプさえできれば誰でもできる!体験会に参加して様々な跳び方にチャレンジしてみよう! <ショーケース>パフォーマー:NEWTRAD世界チャンピオンやシルク・ドゥ・ソレイユ出演者、Z世代のカリスマメンバーも在籍する⻄日本唯一のプロチームであり、2024年7月に開催された世界大会への出場も果たしたプロダブルダッチチーム。 ダブルダッチ体験会の様子 <体験会>対象:小学生以上(小学生以下でもジャンプできればOK)1回目 11:45~(45分間)2回目 15:00~(45分間) ダブルダッチ体験会申し込みはこちらから! パルクール (体験会) パルクールとはフランス軍発祥のトレーニングカルチャー。「走る」「跳ねる」「乗り越える」「掴まる」「バランスを取る」動作の基本である5大基礎能力を伸ばすことによって、イメージした通りに動ける機能的な身体作りを行うアクティビティ。今ではヨーロッパを中心に世界中でパルクールが実践され、スポーツとしても世界大会が開催されている。あなたのバランス感覚や身体能力を目覚めさせる様々なミッションにチャレンジしよう! パルクール体験会の様子 <体験会>対象: 3歳以上1回目 10:30~(45分間)2回目 12:00~(45分間)3回目 14:00~(45分間) 講師:JUN中学1年生の時にパルクールに出会い、学生時代は全てパルクールに注ぎ現在まで15年以上のパルクール実践歴を持つ。 地元山口県(宇部市)にて幅広く活動を通し、2016年から福岡県へ進出して九州一のパルクールチーム「Fukuoka Parkour Connection」に所属。 現在はチームで運営するパルクールジムで講師として携わり、パルクール講師として体験会や様々なイベントを通してパルクールの普及活動を行っている。 パルクール体験会申し込みはこちらから! パルオニ (体験会) 『鬼ごっこ』×『パルクール』の究極の鬼ごっこスポーツが宇部市に上陸!競技の専門性によらない、誰でも行う『あそび』を競技化。安全面が配慮され、運動機能を自然と向上させるキッズ用の障害物が置かれた指定エリアの中で、1対1の「20秒間鬼ごっこ」をする究極の鬼ごっこスポーツ!「追う側」「追われる側」に分かれ、どちらが早くつかまえることができるかを競う。子ども同士、親子で遊べるパルオニをみんなで楽しもう! パルオニの様子 <体験会>対象: 3歳以上1回目 11:15~2回目 12:45~3回目 14:45~ パルオニ体験会申し込みはこちらから! 3×3 (クリニック・ミニ大会) 昨年に引き続き、キッズ向けの3×3バスケットボールトーナメントを開催。未来のスター選手たちが熱戦を繰り広げる。プロチーム「スリストム広島」も特別参加し、バスケットボールクリニックに加え、プロチーム同士によるハイレベルなエキシビションマッチも実施。プロの迫力あるプレイを間近で観戦しながら、3×3バスケットボールの奥深さを体感できる贅沢なこの機会に子どもから大人まで3×3の魅力を存分に楽しんで欲しい。 クリニック 11:30~(45分間)ミニ大会 12:45~ 3x3体験会申し込みはこちらから! ピックルボール ピックルボールは1965年アメリカで家族が楽しめるゲームとして考案された、バドミントンコートと同じ広さのコートで板状のパドルを使い、穴あきのボールを打ち合うスポーツ。ピックルボールにはダブルスとシングルスとの両方がありますが、ダブルスが一般的で使うコートの広さはどちらも同じ。最大の特徴はレクチャーを受けると短時間でラリーができ、穴あきボールが風の抵抗を受け、強く打ってもボールの速度が弱まる為、シニアや大人から子どもまでミックスで楽しめる簡単なスポーツというところだ。ちなみに「ピックル」の名前は考案者の飼い犬の名前が由来と言われている!そんなピックルボールを是非この機会に体験してみよう! <体験会>対象: 3歳以上1回目 10:30~11:302回目 12:30~13:303回目 13:30~14:304回目 14:30~15:30*11:30~12:00ではエキシビジョンも開催予定! ピックルボール体験会申し込みはこちらから! ストリートフットボール・フットサル 地元宇部市にて活動する女子フットサルチーム「ミネルバ宇部」の選手が特別に来場し、より体験会を盛り上げてくれるサッカー尽くしのエリア。ストリートサッカーとは公式規則に則らないサッカーのこと。つまり人数、フィールドのサイズ、ゴールやコーナーフラグなどの用具の有無なども気にせず、どんな場所でも自由にサッカーを楽しめるエキサイティングなスタイルが最大の魅力だ。 またこのエリアでは同時にフットサルのコーナーもあり「ミネルバ宇部」の選手と一緒に体験が可能なスポットである。是非この機会にサッカーを思う存分楽しもう! アーバンスポーツを楽しんでお腹が空いたら美味しいフードに舌鼓! 本イベントではアーバンスポーツを楽しめるコンテンツはもちろんのこと、運動した後に喉を潤し、お腹を満たす様々なご当地グルメや人気飲食店が大集合するフードフェスも併催!アーバンスポーツだけではなく、グルメ通の皆さまにも是非お越しください!下記ではジャンル別にオススメのフェス飯を紹介! 親子で楽しめるフェス飯5選!・キッチンカーfuzzy (オススメグルメ:マッサマンカレー、ハンバーグ丼、カラフルわたがし)・たきべん(オススメグルメ:名物からあげ "たきから")・ピクニックランド(オススメグルメ:レインボーかき氷、わたあめ、塩唐揚げ)・ハチマルぎょうざ(オススメグルメ:焼き餃子、タコライス)・クムクムサンド(オススメグルメ:サンドイッチ) キッチンカーFuzzyたきべんピクニックランドハチマルぎょうざクムクムサンド ガッツリ食べられるフェス飯5選!・Delikitchensea-sun's(オススメグルメ:ハンバーガー、チーズハンバーガー)・あかつき食堂(オススメグルメ:お刺身、アジフライ)・Resort Cafe & Bar POLE POLE(オススメグルメ:牛ハラミの炭火焼き)・米と肉と咖喱 Curry Full(オススメグルメ:無水チキンカレー)・Cor.by NY / コアバイニューヨーク(オススメグルメ:チキンオーバーライス) Delikitchensea-sun'sあかつき食堂Resort Cafe & Bar POLE POLE米と肉と咖喱 Curry FullCor.by NY 海外気分を味わえるフェス飯4選!・本格韓国料理ビョルバムポチャ(オススメグルメ:ホットク、ソトクソトク)・薪窯ピッツァフェリーチェ(オススメグルメ:マルゲリータ)・ESOLA宇部新川店(オススメグルメ:揚げピザ)・Franky LAND(オススメグルメ:フライドポテト、旨だれチキン) 本格韓国料理ビョルバムポチャ薪窯ピッツァフェリーチェESOLA宇部新川店Franky LAND 麺をすすりたい方向けのフェス飯5選!・I.Fioreひまわり食堂 (オススメグルメ:じゃんじゃん焼きそば)・SpiceBarMelissa(オススメグルメ:パスタ、特製ハンバーグ)・石田一龍 山口宇部店(オススメグルメ:屋台ラーメン)・ベリアスフードキッチン(オススメグルメ:冷やしラーメン)・北誠ラーメン(オススメグルメ:豚骨ラーメン) I.Fioreひまわり食堂SpiceBarMelissa石田一龍 山口宇部店ベリアスフードキッチン北誠ラーメン お酒に合うフェス飯5選!・松原酒店(オススメグルメ:日本酒、ワイン)・おでん 和 Kazu(オススメグルメ:おでん、おでん屋のからあげ)・お好み焼きなには(オススメグルメ:玉子入り焼きそば、牛すじ煮込み、チャーハン)・元祖二鷹(オススメグルメ:やきとり)・コンフリ宇部(オススメグルメ:日本酒、樽生クラフトビール) 松原酒店おでん 和 Kazuお好み焼きなには元祖二鷹コンフリ宇部 食後のデザートにもオススメ!・ジェラテリアクラキチ(オススメグルメ:ジェラード)・Mr.GingerAle(オススメグルメ:ジンジャーエール、ジンジャーチャイ)・リステ•パレッタ(オススメグルメ:クレープ) ジェラテリアクラキチMr.GingerAleリステ•パレッタ イベントマップ タイムテーブル イベント概要 イベント名:UBE URBAN SPORTS FES 2024 開催期間:2024年9月29日(日)会場:山口県宇部市常盤通り(国道190号)特設会場入場料:無料主催:宇部市企画・運営:株式会社GATHER メディアパートナー:FINEPLAY 問い合わせ先:宇部市観光スポーツ文化部スポーツ振興課Email:info@ubeusfes.jp
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danceブレイキンを通じて子どもたちに夢や目標へ挑戦する大切さを伝えたい。「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour」2024.09.21公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)は、ブレイキンの魅力とそのスポーツとしての価値を広めるため、国内の小中学校向けにブレイキンワークショップツアー「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour」を開催している。まだ記憶にも新しい「パリオリンピック2024」での日本代表選手たちの大活躍も後押しし、さらにブレイキンが世界中で注目されている中、国内での普及と発展をより一層推進していくため、このツアーでは子どもたちにブレイキンを通じて身体を動かす楽しさと創造性を体験してもらい、またトップアスリートとの交流を通じて夢や目標に向かって努力することの大切さを学ぶ機会を提供する。また、このツアーは「ともに挑む、ともに実る」というパーパスを掲げる株式会社みずほフィナンシャルグループの協賛により開催され、次世代を担う子どもたちの成長と発展を支援することを重要視する同社が、スポーツや文化活動を通じて健全な心身の育成を図るためにこの取り組みに参画した。 世界トップブレイクダンサーShigekixと共に開催されるこのワークショップツアー BBOY Shigekix また本ワークショップツアーの実現の背景に大きく関わっているのは、特別ゲスト講師として参加するShigekix(半井重幸)の存在。Shigekix本人の持つ「ブレイキンを通じて子どもたちが夢や目標に向かって挑戦する姿勢を応援したい」という思いとみずほフィナンシャルグループの掲げるパーパスが合わさりこのツアーの実現が叶った。このツアーを通じて子どもたちがブレイクダンスを体験するだけでなく、トップアスリートとの交流を通じて大きな夢と目標を抱き、その実現に向けて努力する大切さを学ぶ貴重な機会になることは間違いないだろう。 ツアー初回はShigekixの母校で開催!たくさんの小学生が大先輩と触れ合い、夢や目標を持つことの大切さを共有した。 Shigekixを迎える大阪狭山市立第七小学校の在校生たち 1限目:講演会 本ワークショップツアーのキックオフとして初回はShigekixの母校でもある大阪狭山市立第七小学校にて開催。地元のスーパースターの凱旋に在校生たちは大きな歓声でShigekixを迎えると、彼へのその眼差しはとても輝いていた。またそんな歓声を聞いたShigekixも自分が幼少期を過ごした故郷へ久しぶりに帰って来れたことにどこか安心した様子もうかがえ、全体的にアットホームな雰囲気もある中でプログラムは進行した。 講演会の様子(左からMC 白井健太郎とShigekix) 1限目では「ブレイキン選手のキャリアと夢への挑戦について」というトークテーマで講演会が行われた。BBOY KENTARAWとして知られる白井健太郎のMCの下、Shigekixは自分の小学生時代のエピソードにも触れながら、今までの挑戦の中で学んだことや今も実践していることについて語り、その中で直面する不安や挫折の対処法も含めて、どのように今のShigekixが作り上げられているのか、また自分の後輩たちに対してどういう夢や目標を持って挑戦し続けて欲しいのかを伝える時間となった。また中盤ではShigekixがお世話になった恩師がサプライズで登場。恩師から見た小学生の頃の彼については、思い出に残っている出来事や彼の卒業論文の一文と共に語られ、普段のイベントやインタビューでなかなか見られないShigekixの一面も垣間見られた。彼自身も突然の恩師の登場に少し恥ずかしそうにしていたが、自分の母校だからこそ”Shigekixがブレイキンに出会い、身体に稲妻が走り人生が変わった小学2年生の頃”の原点に迫るような場面もあった。 卒業論文を読み上げるShigekixの恩師である森先生 終盤では在校生たちからの質問コーナーもあり、ブレイキン関連の質問を含め、子どもながらの自由な発想から生まれた些細な疑問などが投げかけられる仲睦まじい空気の中でコミュニケーションを取り合う場が設けられた。 Shigekix そして今回の講演会の中でShigekixが特に声を大にして言っていたことは、「今回このツアーで学校に来ているのは、誰かに頼まれたわけではなくて、僕自身がみんなの目を見て自分の思いを伝えたいから。このブレイキンを通して自分が経験してきたことを伝えることでみんなの挑戦を応援したい」ということだった。そんな彼の熱い思いが伝わったのか、在校生のみんなは終始前のめりで話を聞き、ところどころ声を上げてリアクションするほど、真剣にかつ楽しく講演会の時間を過ごしていた。 2〜3限目:ブレイキン体験会 ブレイキン体験会の様子 講演会の後の2〜3限目では低学年(1年生から3年生)と高学年(4年生から6年生)の二コマに分かれてブレイキン体験会が行われた。手始めにメイン講師としても参加しているMCのBBOY KENTARAWの呼び込みの下、日本最高峰のBBOYの1人でありながら今回サポート講師として参加したTsukki(飯沼月光)と、Shigekixによるパフォーマンスが披露された。それを見た在校生たちは歓声を上げるなど会場のボルテージが最高潮となった中で体験会に移っていった。 Shigekixのパフォーマンス Tsukkiのパフォーマンス 体験会ではブレイキンを構成する4つの動き「トップロック」「フットワーク」「パワームーブ」「フリーズ」についてデモを交えながら学び、その中で「トップロック」「フットワーク」の2つはShigekixの指導の下、在校生たちが手取り足取り見よう見まねで挑戦した。中には恥ずかしがったり、初めてのムーブに苦戦する子どもたちもいたが、全体的にはワイワイ楽しみながら良い雰囲気の中で積極的にブレイキンにトライしていた。 ブレイキンのムーブに挑戦する生徒たち その後は在校生たちみんなでサークルを作ると有志の生徒が前に出てきて自分たちのムーブを披露した。その中にはレベルの高いムーブもあり、見事なパフォーマンスを見せた子どもたちと講師陣はハイタッチをするなど体験会の場が完全にブレイキンのカルチャーに包まれていた。最後にはみんなで集合写真を撮り全行程を締め括った。 見事なフリーズを決めた生徒に講師陣も他の生徒たちも声を上げて讃えた ツアー第1回目を終えたShigekixのコメント − 初回のMIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tourを終えた今の率直な気持ちを聞かせてください。もう率直に楽しかったなという気持ちです。今回約10年ぶりに母校に帰ってきたのですが、子どもたちからたくさんエネルギーをもらいましたし、 今回自分が何かを伝えたいと思ってやってきたにもかかわらず、逆にみんなから熱い思いと勇気をもらって感動しました。 在校生から花束を受け取ったShigekix − 本ワークショップツアーをサポートしてくださっているみずほフィナンシャルグループのパーパスとも共鳴してこの企画が実現したと思いますが、そのパーパスである「ともに挑む、ともに実る」はShigekix選手にとってどのようなものでしょうか?どんな活動においても誰ひとりとして、自分だけで成功できる人はいないと思っています。普段から自分一人で努力していると思っていても、実は色々な人の支えがあって成り立っているんです。実際、最後的にステージの上に立つときは自分一人ですが、そのステージへの階段を一歩一歩上がって来れるのは色々な人に支えてもらったからなんだなと、特にオリンピックでは感じましたし、オリンピックに限らずどのステージに立つ時も同じように感じているので「ともに挑む、ともに実る」というのはまさに僕自身も大事にしている考え方です。自分の挑戦や夢だけではなく、僕自身も誰かの挑戦を共に歩みたいですし、その挑戦から結果が実った時にはその瞬間を一緒に喜びたいので、自分も色々な人にとって共に挑戦できる存在になりたいと思っています。 在校生とハイタッチをするShigekix − 様々な取り組みをされているShigekix選手ですが、今後のブレイキンシーンの発展において、自分の役割をどう捉えて活動されていますか?ブレイキンだけに限らず、時代が進化していく中でも受け継がれるものは常にあると思っています。なぜなら僕自身がブレイキンに出会った時も、当時活躍していたBBOYの先輩方を見て、そのかっこよさに憧れてブレイキンに夢中になったことで人生が変わり今までも頑張ってこれました。それが今度は僕の姿を見た他の人たちに影響を与えるようになってきているので、役割を意識せずともこのサイクルはこれからも続いていくと思いますし、その繰り返しがシーンの進化に繋がっていくと思っています。僕個人としては、”ブレイキンに出会って身体に稲妻が走り人生が変わったあの頃の自分"と同じような感覚でこのブレイキンに出会える人が少しでも増えたらいいなと思って活動していますし、最近は自然と特にそういう思いが湧いてきましたね。 Shigekixの凱旋を記念して本ツアー特別の横断幕が用意された − 最後に、今後予定されている残り5回のこのワークショップツアーを通してどのような未来になっていって欲しいですか?やっぱりブレイキンが色々な人にとってもっと身近なものになったら嬉しいなというのが一つですが、ブレイキンの普及だけが僕の思いではなくて、僕が実際にこうやって子どもたちに触れ合うことで、彼らの明日からの人生が少しでも良くなるようにそのきっかけになりたいと思っています。なのでブレイキンを始めるということだけではなくて、次世代に何かエネルギーを与えることができて、彼らが日本を元気にしてくれるような存在になっていく未来をこのワークショップツアーを終えた時に実現できたら嬉しいです。 開催概要 名称:MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour 2024開催期間:2024年10月下旬~2025年3月の期間で計6校(応募での実施校は5校)主催:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部(JDSF)特別協賛:株式会社みずほフィナンシャルグループ協力:有限会社 OVER THUMPZ応募期間:2024年9月6日(金)~9月27日(金)18:00まで費用:無料(実施における学校の負担はございません)対象:全国の小学校・中学校応募方法:応募フォームより必要事項をご入力の上、送信してください。授業内容:合計2コマ分の時間を使用し実施いたします。・1コマ目〜講演〜ブレイキン選手のキャリア、夢への挑戦についてのトークや生徒の皆様とからの質問時間・2コマ目〜体験会〜実際にブレイキン選手のパフォーマンスを見て、そしてブレイキンを体験する。(50名程度の人数制限有り)応募条件:・小学校または中学校であり、学校長が了承していること・体育館又は屋内の施設を使用できること・特別協賛社のロゴ露出(A型看板やフライングバナー)等が可能であること・メディア等の取材を了承いただけること・講演を実施するにあたり、プロジェクター及びスクリーンをご用意いただける場合は、ご用意いただけますと幸いです。*その他注意事項や必要事項は公式HPをご確認ください。