MIDAS CAPITAL OMAEZAKI Pro 2025 QS2000/Pro Juniorが静岡県御前崎市ロングビーチで開催!

2025.09.15
WSL御前崎プロ:shujiizumo
text by 水野 亜彩子/ Asako Mizuno

2025年9月3日から7日まで、静岡県御前崎市ロングビーチで「MIDAS CAPITAL OMAEZAKI Pro 2025 QS2000/Pro Junior」が開催された。
今大会は4回目を迎え、プロジュニア部門も同時開催。来シーズンのCS出場権やWorld Junior代表枠をかけた、選手たちにとって重要な戦いとなった。
大会は波のコンディションを考慮し、2日間でプロジュニアが行われ、その後にQSが実施されるスケジュールで進行した。

安室丈
WSL御前崎プロ:shujiizumo

地元の声援に応えた佐藤李が優勝

WSL御前崎プロ:shujiizumo

プロジュニアウィメンズのファイナルには、佐藤李松岡亜音鈴木莉珠松野杏利の4名が出場。
序盤は松岡亜音が2本のライディングをまとめリードを奪ったが、後半にかけて地元、佐藤李が序盤で決め切れなかった技を修正し、得点へと繋げてトップに浮上した。松野杏利も終盤にリズムを掴み反撃を試みたが、あと一本届かず。
見事、佐藤李が地元で栄冠を手にした。

松岡亜音
WSL御前崎プロ:shujiizumo

佐藤李
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序盤のリードを守り切り、佐藤利希がプロジュニア初優勝

WSL御前崎プロ:shujiizumo

プロジュニアメンズのファイナルには、佐藤利希渡辺壱孔岡野漣Dylan Wilcoxenの4名が進出。
佐藤利希は大会を通じて意識してきたスタートダッシュをファイナルでも実行し、1本目で4.00ポイント、続く2本目で5.83ポイントをマークしてトップに立った。中盤には渡辺壱孔と岡野漣も5点台をスコアして追い上げたものの、あと一本が伸びきらず。最後までリードを守り切った佐藤利希が、嬉しいプロジュニア初優勝を手にした。

渡辺壱孔
WSL御前崎プロ:shujiizumo

佐藤利希
WSL御前崎プロ:shujiizumo

リズムを掴んだ野中美波、2本連続の高得点で優勝

WSL御前崎プロ:shujiizumo

ウィメンズQS2000は大会4日目からスタート。
Round of 32はサイズのある波の中で行われ、その後のサイズダウンというコンディションの変化にも対応しながらの戦いとなった。

ファイナルは野中美波鈴木莉珠の一騎打ち。
鈴木莉珠は左側のバンクを選び、1本目から4.50ポイントをスコア。対する野中美波は正面のバンクを選んだ。インタビューで「試合の前半が大事」と語っていたが、ファイナルでは1本目の波でフィニッシュを決めきれず、前半は苦しい展開が続いた。しかし中盤、待ち続けた野中美波の前にサイズのある綺麗な波が入り、6.67ポイントを獲得。さらに沖に戻るとリズムを掴んだかのように再び同じような波を引き寄せ、6.50ポイントを重ねてトップに浮上した。
追いかける立場となった鈴木莉珠は波を待つもチャンスは訪れず、そのまま試合終了。見事、野中美波が優勝を飾った。

野中美波は9月末にポルトガルで開催されるCS「EDP ERICEIRA PRO」への出場を予定。来季のCSクオリファイ、そしてCSでのクオーターファイナル以上進出を目標に掲げている。

野中美波 WSL御前崎プロ:shujiizumo

小林桂、圧巻の安定感で2連覇達成

WSL御前崎プロ:shujiizumo

メンズは大会2日目の午後からスタート。
台風の影響で目まぐるしく変わるコンディションの中、ファイナルはサイズが下がり、さらに風の影響を受ける難しい状況で行われた。
対応力が試された今大会、ファイナルに勝ち残ったのは小林桂安室丈。いずれも国内外で豊富な経験を積んできた2人の対決となった。

小林桂は自分のスコアを出せるポジションをすでに見極めており、ファイナルでも迷うことなくそのポジションで波を待機。スタートのホーンと同時に乗った1本目で6.00ポイントをマークした。その勢いを保ちながらライディングを重ね、7本目には6.17ポイント、さらに14本目にはレイバックのワンマニューバーで6.83ポイントをスコア。ガッツポーズを見せるほど手応えのあるライディングで会場を沸かせた。
一方、追う立場となった安室丈は1本目で4.60ポイントを出したものの、なかなかスコアを伸ばせる波を掴めず。12本目に4.67ポイントを重ねたが逆転には届かず試合終了。ディフェンディングチャンピオンの小林桂が、見事2連覇を達成した。

今年からリージョンを移した小林桂はインタビューで、この後のQS6000田原、そして宮崎と全ての大会にも出場する予定だと語った。

小林桂 WSL御前崎プロ:shujiizumo

Pro Junior Women’s

WSL御前崎プロ:shujiizumo

優勝:佐藤李
2位:松岡亜音
3位:松野杏利
4位:鈴木莉珠

Pro Junior Men’s

WSL御前崎プロ:shujiizumo

優勝:佐藤利希
2位:渡辺壱孔
3位:岡野漣
4位:Dylan Wilcoxen(INA)

Women’s QS2000

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優勝:野中美波
2位:鈴木莉珠
3位:池田美来、Hana Bakker

Men’s QS2000

WSL御前崎プロ:shujiizumo

優勝:小林桂
2位:安室丈
3位:金沢呂偉、Raphael Castro(USA)

サイドコンテンツではUrban Sports Camp in Omaezakiが開催!

USC御前崎:shujiizumo

9月6日(土)サイドコンテンツとして今年で3年目となる「Urban Sports Camp in Omaezaki」が同会場にて開催された。「ストリートカルチャーを世界に」をテーマに掲げ、ダブルダッチ、フリースタイルフットボール、フリースタイルバスケットボールのアスリートで結成されたチーム「F.B.D.」によるショーケース、体験会が行われた。

USC御前崎:shujiizumo

6日は天候に恵まれ青空の下、「F.B.D.」によるスペシャルパフォーマンスが披露された。御前崎市出身のフリースタイルフットボーラーYu-toをはじめ、レッドブルアスリートのYu-ri、フリースタイルバスケットボーラーのRIKU、NESS、プロダブルダッチチームMillennium Collectionからikkyon、ASUKI、KENTOが参加し各カルチャーの若手の精鋭が御前崎を沸かせた。

USC御前崎:shujiizumo

パフォーマンスが終わった後はフリースタイルフットボール、フリースタイルバッスケットボール、ダブルダッチの3競技の体験会が開催。来場した家族連れや、サーファーをはじめ、ブースへの出展やイベント関係者たちも含め、老若男女がアーバンスポーツを体験。

USC御前崎:shujiizumo

即興の体験会コンテンツのゲームも行われ、参加者たちは技が成功すると満面の笑みを浮かべ、初めて触れるアーバンスポーツを楽しんだ。体験会が終わると参加者全員にアーバンスポーツキャンプ限定の缶バッジが配られ、子供たちは嬉しそうに受け取った。

MIDAS CAPITAL OMAEZAKI Pro 2025 開催概要

日程2025年9月3日(水)~9月7日(日)
会場静岡県御前崎市ロングビーチ
主催WSL御前崎プロ実行委員会
公認WSL/ASIA(APAC)
後援静岡県/御前崎市/御前崎市商工会/御前崎市観光協会
協力(公社)日本サーフィン連盟静岡2区支部/御前崎ローカルサーフコミュニティ/(一社)御前崎スマイルプロジェクト
競技種目・QS2000 Men’s/Women’s
・PRO JUNIOR Men’s/Women’s
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