「FUNKY MOTOR CARNIVAL」イベントレポート&インタビュー

2017.01.19
鈴木大助選手の

photo:May Nagoya

鈴木大助
宮城県出身。ニックネームはダイス(DAICE)。幼少よりモトクロスを始め、16 歳で国際 A級ライセンスを取得。125cc クラスで好成績を収めるも、フリースタイルモトクロス(FMX)に出会い完全に魅了される。佐藤英吾らと共に日本の FMX の基盤を作り上げ、今なおトップに立ち続けている。全日本 FMX 選手権「GOBIG」総合優勝 4 回。海外のコンテストでも入賞多数。配送可能な組立式ジャンプ台 FAT JOINT METALS を開発、生産する一面も持つ。新潟県魚沼市国際親善大使。福島県広野町夢大使。最近はまっているのは、ドローンを使ったレース。

鈴木大助

photo:May Nagoya

—ナイトロ・サーカスで自分が飛ぶと決まった時は、どんな気持ちでしたか?

鈴木:いやー、嬉しかったですよ!ナイトロ・サーカスのメンバーと一緒に、日本のみんなの前でセッションできる!って思っただけで、テンションあがりました。

ナイトロ・サーカス

(初出演に臆せず、のびのびと楽しそうに飛ぶダイス。)photo:May Nagoya

—前回、海外のライダーがダイスと一緒に、シグネチャー(オリジナル)トリック『祭(matsuri))に挑戦しましたが、あれは事前に決まっていたのですか?

鈴木:とっても自由な、セッションのような練習時間があるんです。そこで自分の出来る技を色々出していたら、トラヴィスを始めとする海外ライダー達が『祭』を見て、「その技、イイな!!」って言ってくれたんです。
その中に、体を捻るトリックを得意とするライダーがいたので、「一緒に『祭』をやってみようよ」と声をかけてみたら、彼も乗り気になって「やろう!」って言ってくれて、それで決まりました。数回練習して、すぐ本番になりました。

—難易度の高いトリックをすぐに真似ることのできるライダーを見て、どう思いましたか?

鈴木:やっぱり超一流どころですからね。上手いな、と思いました。
練習の時、トラヴィス・パストラーナも自分の『カカシナック(Kakashi-nac)』を気に入ってくれて、見ただけでその場で飛んでくれました。やっぱり超人だと思いましたし、面白いと思ったことをすぐ取り入れる、頭の柔らかさも凄いと思います。

※『祭』は、大変難易度が高いダイスのシグネチャー(オリジナル)トリック。「KOD」(Kiss of Death,バイクの上で倒立をするトリック)と「Indy」(インディアンエアの略、足を交差させるトリック)の合わせ技、と説明されることが多いが、実際にはそれらをやりながら上体を2回捻る。柔軟さと筋力という、相反するものが同時に要求される。

海外ライダーのジャリッド・マニクール(右)と『祭』を飛ぶダイス(左)。

(海外ライダーのジャリッド・マニクール(右)と『祭』を飛ぶダイス(左)。)photo:May Nagoya

—今回も、初めての方も FMX マニアも両方が喜ぶような演出があるのでしょうか?

鈴木:今回も色々な演出があると思います。
同じことを今回もするのはどうだろう、って気持ちもあるんですけど、前回一緒に飛んでくれた海外ライダーは『祭』を凄く気に入ってくれているので、今回も一緒に出来るといいな、と思っています。あと自分としてはフリップ系のトリックをお客さんに見せたいです!楽しみにして下さい。

※フリップ系トリック・・・バックフリップ(後方宙返り)をしながら、何かもう一つ別の技もするトリック

ナイトロ・サーカス

photo:May Nagoya

—コースビルダーの視点から見た、ナイトロ・サーカスのコースレイアウトはどうですか?

鈴木:設計、レイアウトは完璧だと思います。前回、ジャンプ台や着地台の裏側まで潜り込んで、構造から使っている材料まで、全部見せてもらいました。中にはピリピリしている作業スタッフがいて、「そこを歩くな!」って怒られちゃいましたけど(笑)。

ジャンプ台を設置するダイス(真ん中)。

(ジャンプ台を設置するダイス(真ん中)。)photo:May Nagoya

—FMX 以外で、ダイスが個人的に楽しみにしているパフォーマンスはありますか?

鈴木:アーロン(アーロン・フォザリンガム)の車椅子モトクロスです。前回、お客さんの歓
声も一番大きかったし、リオパラリンピックの開会式で飛んでいたのも印象に残っています。前回、彼とは結構仲良くなって、色々な話もしたんですよ。(始めのリリースでは出場しないと言われていたので)今回、会えないのかな、淋しいな、と思っていたので、日本に来てくれることになったのがとても嬉しいし、お客さんにも彼を見て欲しいです。
あと、ブルース・クックですね。自分はクラウディととても仲が良かったので、彼には是非会いたいです。

※ブルース・クック(Bruce Cook)・・・下半身不随でありながら、ナイトロ・サーカスに出演する FMX ライダー。

※クラウディ・・・戸田蔵人。モトクロスの A 級ライダーとして国内外のレースにも参戦していたが、事故により胸から下が完全麻痺状態になる。しかし、ブルース・クックと同じようにバイクに体を固定し、ライダーに復帰。復帰後からFMX にも精力的に取り組み始め、国内のコンテストやデモに出場するようになる。2015 年 12 月、練習中の事故で帰らぬ人となる。

—ダイスもバスタブや木馬に乗って飛んでみたいですか?

鈴木:着地する先が、スポンジで埋まったプールだったら、ちょっとやってみたいかな、とは思いますけど。
でも、バスタブを始めとする、ナイトロ・サーカスの「こんなものが飛ぶの?!」シリーズは、全部怖いです!

ナイトロ・サーカス

photo:May Nagoya

—これからの目標を教えてください。

鈴木:まずは、怪我をしないことです。あとは、何か一つでも、新しいトリックが出来るようになりたい。飛んでいる限り、新しいことが出来るように、進化し続けて行きたいです。

鈴木大助

photo:May Nagoya

—最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

鈴木:2回目のナイトロ・サーカスです!楽しみで楽しみで、練習にも気合いが入っています。開催が近づいてきて、自分にさらに追い込みをかけているところです。
世界から超一流のライダーが大勢集まります。こんな機会はもう2度とないかもしれません。小さいお子さんから、おじいちゃん、おばあちゃんまで、全員が楽しめると思うので、是非遊びに来てください。よろしくお願いします!

鈴木大助選手は勿論、国内の FMX ライダー達も楽しみにしている「世界最高峰の技をいっぺんに見ることが出来て」「しかも底抜けに楽しい」ナイトロ・サーカス。
2年ぶりの来日はナイトロ・サーカス 10 周年記念ツアー!さらにパワーアップした大技・パフォーマンスが見られます。お楽しみに!!!!

公演概要

公演タイトル:ナイトロ・サーカス 10周年ワールドツアー 東京公演/大阪公演
日時・会場:
【東京】東京ドーム
2017年2月19日(日)17:00開演 / 2月20日(月)19:00開演
【大阪】京セラドーム大阪
2017年2月25日(土)16:00開演 / 2月26日(日)14:00開演

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