ダブルダッチ高校生甲子園初開催!イベント中心人物REGSTYLEに想いを聞く。

2021.09.22
photo by Keiji Mizusawa / text&interview by Takako Ito

高校生のためのダブルダッチショーケースコンテスト&バトルイベント 『ITADAKI ダブルダッチ甲子園2021』がこの秋誕生する。
FINEPLAYでは、イベント発起人でありアンバサダーでもあるKO-YA(REGSTYLE)と、同じくアンバサダーであるKAI(REGSTYLE)にスペシャルインタビューを敢行。イベントを立ち上げる背景やシーンのこと、自身のダブルダッチ人生に迫る。

『ITADAKI ダブルダッチ甲子園2021』とはどのようなイベントですか?

KO-YA:高校生ダブルダッチパフォーマンスNo.1決定戦です。メインコンテンツとしては3分程度のショーケースですが、サブコンテンツとしてスピードリレーと1on1バトルがあります。

– ショーケースと1on1バトルはその名の通りと思うのですが、スピードリレーとはどんなカテゴリーになりますか?

ダブルダッチには、大きく分けて4つ種目があります。「パフォーマンス」と呼ばれる音楽に合わせて跳び演技するもの、「スピード」という跳ぶ回数を競い合うもの、「バトル」という、DJがいて交互にムーブを出し合って勝負するもの、「フリースタイル」という技の難易度と構成で審査されるもの。例えば『ITADAKI ダブルダッチ甲子園2021』のメインコンテンツであるショーケースは「パフォーマンス」を採用しています。審査基準としては主に「技術力」「構成力」「表現力」「オリジナリティ」「完成度」の5項目でみていきます。


-どんな想いで生まれたイベントですか?

KO-YA:これまで高校生のみを対象としたコンテストがダブルダッチシーンにはありませんでした。シーンの拡大を考えたときに、高校生のプレイヤーを増やしたいと思いました。例えば、野球やサッカーなど広く浸透しているスポーツは、必ずインターハイなどがあり高校生の皆さんが目指す場所があると思うのですが、それがダブルダッチシーンにはなかったのでつくりたいと思いました。高校生の純粋で真っ直ぐな姿勢と、限られた10代の3年間をダブルダッチにかけて欲しい。努力をして目指す場所がつくれたらという思いから生まれました。

-現在の高校生のダブルダッチシーンについて教えてください。

KO-YA:高校生のシーンは、他の世代に比べるとプレイヤーの人口が少ない傾向にあります。ダブルダッチは1人ではできないスポーツです。小・中学校で友達と始めたとしても、高校生に上がるとその時の友達とは学区が変わるなどして距離が生まれ、以前のようにはダブルダッチができなくなってしまうことが要因として大きいのかなと感じます。ただ、そんな中でも世界一になった高校生チームも出てきているので、大人と戦えるレベルは十分にあると思います。全国における高校のダブルダッチ部の数は、僕が把握している限りだと10校にも満たないんです。イベントを通じて、部活を1校でも増やしたい気持ちもあります。そういったことで、少しでも高校生のシーンを盛り上げることができれば、シーン全体の底上げに繋がると思っています。

-イベントの見どころを教えてください。

KO-YA:『ITADAKI ダブルダッチ甲子園2021』としては他の大会に比べ、ダブルダッチシーンにいる人以外にも広く届けたいと思いエンタメ要素を意識しました。例えば、アンバサダーや審査員の方に、芸能業界やストリートシーンで活躍する方々に幅広くご協力をいただいています。
もうひとつの見どころとして、これはどのダブルダッチのイベントにも言えることですが、パフォーマンスを見て胸が熱くなるようなチームプレイや、ハラハラドキドキする緊張感が魅力のあるスポーツです。ダブルダッチはロープに引っかかってしまったら、誰が見てもミスだと気が付くわかりやすいスポーツです。ずっとロープが回っている中でミスなく飛び続けるだけでもハラハラしますが、そこにアクロバットなどの魅せる技が加わっていくわけです。まさに一喜一憂というか、思わず声が出てしまうほどに会場は盛り上がります。

KAI:それと、ルールがあってないところも見所かなと思います。限られた時間とロープを跳ぶということだけ守られていたら、何でもアリなんです。例えば、チームによって全く異なるカラーがあるんですよね。たった数分でも、ドラマチックというか。

-確かにその緊張感は見ている側の人たちも一緒に楽しめそうですね。そもそも、おふたりがダブルダッチを始めたキッカケを教えていただけますか?

KO-YA:僕は体育が取り柄で、高校生までずっとプロサッカー選手を目指していました。そのあとは日本体育大学(日体大)に進学したのですが、監督に縛られないスポーツがしたいと思うようになりサッカー自体を辞めました。日体大では、ダブルダッチサークルに誘われて新入生歓迎会に軽い気持ちで遊びに行ったんです。そこから気がついたら、4年生のときには代表になる程のめり込んでいましたね(笑)。

KAI:僕はとある高校に、高校見学に行った際にダブルダッチをしている生徒たちがいて、それを見た瞬間に「かっこいい!」と思い、ダブルダッチをやりたくてその高校に入学しました。僕たちが始めた頃は「ダブルダッチって何?」という方がほとんどでしたが、今は諸先輩方のおかげで、知らない人の方が珍しい状況になりましたね。

-お二人はのキャリアは間も無く15年に差し掛かると思いますが、その間に辞めたいと思ったり、他の道に進もうと思うことはなかったですか?

KAI:それはありました(笑)。特に、僕は足の靭帯を切ってしまう大怪我をしたのですが、その時は本当に危機的状況でした。数ヶ月は普段の生活にも支障があったので、高校生からずっと楽しく続けていたダブルダッチでしたが、その時に初めて挫折を味わいました。しかもタイミングとしては、世界一を連覇しようと意気込んでいた時期だったので、絶頂からどん底に落とされた気分でした。良いも悪いも、ダブルダッチはチームじゃないとプレーが成立しないので、大事な時期に自分が欠けてしまう罪悪感や自己嫌悪も重なり、精神的にもとても辛いものがありました。初めて辞めたいと思いました。

-高校生からダブルダッチ一筋だったKAIさんにとって、想像を絶する時期だったことと思います。その挫折を経ならがも、世界一をREGSTYLEで二連覇されましたよね?

KAI:はい、そうなんです。チームのメンバーをはじめ、身近で支えくれる方々のおかげで、挫折から這い上がることができました。挫折をして大きくマインドが変わりました。”自分のため”じゃなく”チームのため”に何ができるんだろうって考えるようになりました。

KO-YA:確かにあの時は危機的状況だったよね。僕自身は、そこまでの挫折や辞めたいと思ったことはないのですが、逆に今も続けている理由であれば4つあります。ダブルダッチを通じて出会った仲間たちとこれからもずっと一緒にいたいということ、小さい頃からプロスポーツ選手になるという憧れがあったこと、まだまだ発展途上の、完成されてないカルチャーを創っていきたいと思うこと、今のチームメイトと一緒にこれからもずっとダブルダッチをやっていきたいと思うことの4つです。REGSTYLEのオリジナルメンバーは、現在は僕しかいないのですが、今年で11周年になります。これから先もこのメンバーで一緒に高みを目指したいなという気持ちがあります。

-REGSTYLEの皆さんは、数々の喜怒哀楽を共に経験をしてきたチームだからこそ、チーム力が非常に強く結果にも繋がっているんですね。最後に、若手プレイヤーの皆さんにメッセージをお願いします。

KO-YA:ダブルダッチを通じて“自分と向き合う”“他人と向き合う”ことを強く考えるようになりました。このスポーツは一人じゃ成立しないからこそ、誰かと続けていればいるほど、メンバー間でのトラブルなどは日常茶飯事にあることだと思います。もし、そうなったら自分がそのチームを辞めるか、自分が成長をするのかのどちらかしか選択肢はありません。ミスを簡単に人のせいにできてしまう分、そのベクトルを自分に向かせるクセをつける必要があります。

KAI:その通りだね。「ダブルダッチは独りのスポーツじゃないよ!」っていうことを伝えたいです。人間って最終的には自分のために生きているものなんだと思っていて、つい矢印を自分に向けがちだと思うんです。僕もそうでした。でも、ダブルダッチはそれをしているとできないんです。その矢印を相手に向けないと、成立しないスポーツなんです。他のスポーツでもあることだとは思いますが、その部分が非常に強いというか・・。誰かのために頑張るスポーツということを伝えたいです。

KO-YA:そうだね。チームとして一丸になった時のパワーが凄い魅力だよね。仲間と一緒に目標達成をする達成感をぜひ味っていただきたいです。ダブルダッチはサッカーのチームスポーツとはまた違う魅力があると思います。誰かのコンディションが悪いからといってメンバーチェンジはないし代表争いもない。それぞれのプレイヤーの得意不得意など、個性を活かし“チームとしての強さ”を競うことができるスポーツなんですね。高校生の皆さんはぜひ『ITADAKI ダブルダッチ甲子園2021』にエントリーして、チーム力や個人の人間力を友達と一緒に高めて欲しいです。今、ダブルダッチを頑張っている高校生たちが輝ける場所をつくりたいです。高校生の皆さん、是非エントリーをお待ちしています!



KO-YA(REGSTYLE)
世界の頂点に立つ「REGSTYLE」のチームリーダー。
圧倒的な存在感と16ビートで刻まれる得意のダンスステップは多くの人を魅了する。

KAI(REGSTYLE)
クリエイティブな発想と持ち前のオールラウンドスキルで数々成績を残す。
その活躍は国内外問わず、「シルク・ドゥ・ソレイユ」にも出演実績あり。

REGSTYLE
世界の頂点に立つ現役チャンピオン「REG STYLE(レグスタイル)」
2017年・2018年・2019年には、ダブルダッチの祭典『DOUBLE DUTCH CONTEST』にて世界大会3連覇という偉業を成し遂げる。


<スペシャルセミナー開催決定!>
今回記事にしきれなかったKAIの挫折や苦難、ダブルダッチプレイヤーとしての経験などを包み隠さずお伝えし「夢」との向き合い方についてをお伝えするスペシャルセミナーの開催が決定!KAIが授業形式でお伝えします。大怪我をして挫折をするもなぜ世界一になれたのか、辞めようと思った時どのように立ち直ったのか。今後の夢は・・?など、より具体的に聞いてみたい方は是非この機会にご参加ください。どなたでも視聴可能です!
ダブルダッチプレイヤーを目指す学生の皆さんはもちろん、夢がない・・、そもそも夢ってなに?など、漠然と悩んでいる方はぜひお気軽にご視聴ください。

FINEPLAY×ITADAKI presents 
スピーカー:KAI(REGSTYLE)
サポート:KO-YA(REGSTYLE)
配信日時:2021/10/5/火 18:00-19:00
視聴方法: オンライン視聴(Zoom) 
参加費:無料
対象:中高の学生の皆さん、特にプロスポーツ選手を目指している方
※上記以外でもご興味のある方はどなたでもご視聴いただけます。
応募方法:FINEPLAY WORKSHOPページをご確認ください。


<イベント情報>
TADAKI ダブルダッチ甲子園2021 
日時: 2021年 10月30日(土) 
会場:川崎ルフロン 
主催:ITADAKI ダブルダッチ甲子園 実行委員会 
主管:有限会社 OVER THUMPZ 
協賛:ポカリスエット / ヘインズブランズ ジャパン株式会社 
後援:一般財団法人 日本ジャンプロープ連合 / 川崎市 
協力:スキルハック / 日本学生ダブルダッチ連盟 
メディア協力:FINEPLAY 

詳しくは公式WEBサイトをチェック!

(左より)BOIL外観 および 1Fのイメージ

<撮影協力>
BOIL Profile:
2021年7月OPEN!合言葉は、「沸騰」!過去から未来へ高津の歴史を紡ぎながらさらなる価値を創造するリノベーション複合施設、 「BOIL」川崎市・高津区に誕生。「料理の腕を活かして出店をしたい」「ダンスの世界チャンピオンになりたい」「地元の仲間と新しい仕事を始めたい」… この街には熱い想いを持つ人たちがたくさんいます。築47年のこの歴史ある通信ビルを中心に高津の街に自発的な想いが集まり、 人々と街の歴史や文化が交わり刺激が生まれることで、さらに沸々と湧き上がる拠点となるよう この場所を「BOIL(沸騰)」と呼ぶこととしました。

アクセス:
川崎市高津区溝口3-2-5
東急田園都市線「高津」駅徒歩4分
東急田園都市線・東急大井町線「溝の口」駅、JR南武線「武蔵溝ノ口」駅徒歩7分
※毎週水曜日REGSTYLEによるレッスン開催中。詳しくはBOIL公式サイトからお問い合わせください!



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FINEPLAY編集部
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