データ化された等身大のベルリンの壁が東京に出現。「BERLIN WALL ONLINE」プロジェクトのオフライン初個展「BERLIN WALL TOKYO」が11/9(火)-11/14(日)に開催。

2021.11.08

ベルリンの壁のオンライン化プロジェクト「BERLIN WALL ONLINE 」を主宰する満永隆哉は、11/9(火)-11/14(日)に東京・表参道にてオフライン個展「BERLIN WALL TOKYO」を開催する。世界最大級の屋外ギャラリー「ベルリンの壁(East Side Gallery)」がデータ化され、東京のど真ん中に出現。高さは約三メートル・  横幅は数百メートル以上、SNSでは一部しか切り取ることができないアートワークを、繋ぎ合わせたパノラマ撮影データを元に8Kプロジェクションのスクロール型映像で再現する。数百メートルの壁画を1/200サイズでマスキングテープにした新プロダクト「THE BERLIN TAPE」の限定販売も実施され、売上は全てベルリンの壁の保存団体に寄付される。

THE BERLIN TAPE

THE BERLIN TAPE

2019年11月9日、ベルリンの壁崩壊から30周年に開始した「BERLIN WALL ONLINE」の、これまでの世界中の観光客とのコミュニケーションをインスタレーションとして展示する。コロナ禍でのデジタルの事象を温もりのあるフィジカルに落とし込み、「分断の象徴」を「繋がりの象徴」へと変換する。

BERLIN WALL TOKYO

・開催場所 Cabina Omotesando / 表参道駅徒歩3分
東京都渋谷区神宮前4−14−5

・開催日時
11.09. (Di.)  15:18-21:00 (JST / GMT+9) 
11.10. (Mi.)  15:20-21:00 (JST / GMT+9)
11.11. (Do.) 15:22-21:00 (JST / GMT+9)
11.12. (Fr.)  15:24-21:00 (JST / GMT+9)
11.13. (Sa.) 15:25-22:30 (JST / GMT+9)
11.14. (So.) 15:27-22:30 (JST / GMT+9)

BERLIN WALL ONLINE

2019年11月9日、ベルリンの壁崩壊30周年を機に開始した、満永隆哉によるソロプロジェクト。通常ベルリンの壁がSNSで紹介される際は、代表的なアートの一部分が掲載されるだけに過ぎないが、この歴史的な壁の壮大な全貌・機能をそのままオンラインへ移植することを試みたプロジェクトが「BERLIN WALL ONLINE」である。本プロジェクトは、作者が自らスマートフォンのパノラマモードで撮影したベルリンの壁の全貌(改修中範囲を除く2019年当時撮影可能な全ての範囲)を約1000枚の画像へと分解し、そのままInstagramに手作業で投稿を行ったものである。通常一部分しか見れない壁のスケールを体感できるだけではなく、投稿一つ一つに世界中の観光客からのコメントや、数百を超えるアカウントがタグ付けされるなどネームタギング(Tagging)と捉えられる行為も見られ、グラフィティの文化的側面や観光機能ごとオンラインに移植することに成功した。グラフィティやミューラルアートは上書き行為(Going Over)により更新されていくため、本プロジェクトは壁の状態の記録としても機能している。訪れたユーザーによりペイントの作者アカウントが発見されるなどプラットフォームとしても活用されている。コロナウイルスの影響で観光客がベルリンへと渡航しづらい現在でも、日々世界中の人々がこのページに訪れ続けている。2020年にはコロナ禍でオンライン開催となった BURNING MAN 2020 Online にも出展。世界中の人々とベルリンでみられる「アートと都市との共生」や「無機質な壁」が持つ意味について議論を深めた。

THE BERLIN TAPE (30 Anniversary ver.)

「分断の象徴」であるベルリンの壁を「繋がりの象徴」へと変換するプロダクト。デザインパターンは繰り返されておらず、そのまま貼り付けることで2019年当時撮影範囲の1/120サイズ(全長2m70cm)のベルリンの壁を再現することも可能。価格は購入者に委ねられており、売上はベルリンの壁の保存活動に寄付される。2021年、日独交流160周年を記念し開発。

・販売個数:限定150個 (各日先着25個)
・販売価格:¥1〜(購入者が決定)
※現金のみの取り扱いとなります
※原則お一人様一つまでとなります 
※売り切れ次第終了となります

主宰コメント

2012年にニューヨークでのパフォーマー活動を経て、パブリックスペースにおけるアートの在り方について関心を持つ。取り壊し直前に訪れたQueensの「5Pointz」に感銘を受け、以降訪れた国々でその土地や時代のメッセージを映し出すグラフィティの収集を行うように。東京でも数々のミューラルアートが除去対象となった昨今、都市開発とアートとの共生の難しさを数年で体感する中で、崩壊から30周年のタイミングで訪れたベルリンの地で「生活とアート」の共生の在り方を見た。無機質な都市の余白を彩り、人々がアートに触れ、アーティストの活躍の場としても機能する、現在の東京にはない空気感を感じてもらいたい。

満永隆哉プロフィール

1991年生まれ、千葉県出身。12歳の時に訪れた海浜幕張駅前のストリートバスケットボールコートにて、パフォーマンスカルチャーと出会い影響を受ける。大学進学後に休学、国内外でのパフォーマー生活を経て2015年に博報堂に入社。平日はクリエイティブ職として制作業務に従事し、金曜深夜から休日はパフォーミングアーティスト兼演出家として活動する5年の二重生活の後、テックエンタメレーベルHYTEK Inc.を創業。クリエイティブ職としてはグローバルクライアントのプロモーション/PR/コピーライティングを担当し、ACC・OCC・販促会議賞・JAAA広告賞・朝日広告賞・文化庁メディア芸術祭審査員推薦など受賞。パフォーミングアーティストとしては”mic”名義で国内外で活動し、フリースタイルバスケットボールやダンスを基軸にモノ・場所・文脈などの制限を活用した身体表現を行う。2018年2月には所属チーム大阪籠球会で、日本人フリースタイルバスケットボーラーとして初めてアメリカNBA公式戦でのオープニングパフォーマンスを実現。TEDxKEIO、大型フェス、TVなどメディアに自身も出演し、振付師兼演出家としてパフォーマンスユニット「NINJA SKILL BALLERZ」をプロデュース。同ユニットは東京五輪組織委員会イベント、 NHK Eテレ特集、日テレ「スッキリ」「ZIP!」にも出演。自身が国内外で送っていた表方と裏方としての二重生活で体感した「カルチャーを作るのではなく、残るような設計を。」という思想の元に ”Cultural Architect” として、文化の設計図を描くことを生涯の目標とする。マスとストリートと、表舞台と裏方とを繋ぎ、日の目を浴びていない才能が評価され、熱狂を生む様々なカルチャーがこの国に根付くことを夢みる。

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