こんにちは、Yohです。
今回は縁あってBOX LLCの共同創業者である阿部の連載「FINEPLAY INSIGHT」に寄稿させて頂くことになりました。
僕はBOX LLCの経営を通じてマーケティングやブランディングに関するコンサルティング活動を行う傍ら、自ら2018年に立ち上げたスタートアップでストリートプレイヤー向けの動画管理アプリ-PAARK-および映像作品販売マーケット-PAARK Market-を運営しています。
その中で、音楽著作権がカルチャーシーンに与えるインパクトについて考える機会が非常に多く、皆さんにもこの場を借りてお伝え出来ればと思い、今回のテーマを設定しました。少し難しい話も多くなるかもしれませんが、是非最後までお付き合い頂けると幸いです。
音楽著作権とは?
そもそも「音楽に関する著作権」とは何か、非常に曖昧な理解をしている方々も多いのかなと思います。音楽に関する著作権とは簡単にいうと、作曲家、作詞家、演奏家、歌手などの楽曲を制作するにあたって関与した人々に「これを作ったのは君たちだから、この楽曲を独占的に利用して良いよ」という権利のことです。だからこの楽曲を作った人たち(以下「著作者」といいます)以外の人が「この楽曲を使って踊ったり何かしたい!」という場合には、基本的には著作者に利用料を支払う必要があります。
しかし、楽曲を利用したい人がその都度著作者全員の許可を得るなり利用料を支払うことというのは、双方の手間を考えると現実的には不可能です。そのために存在する団体が、JASRACやその他の著作権管理団体です。「著作権プラットフォーム」というとわかりやすいでしょうか。JASRACを例にとると、音楽を利用したい人はJASRACにお金を支払うことで使いたい音楽を利用することが出来、著作者にはJASRACを通じてお金が支払われるという仕組みになっています。この仕組みのおかげで、しっかりと利用者から著作者に著作権料としてお金が流れる原理になっています。
ややこしいのが、著作隣接権
この著作権だけでも既に難しい話になってきていますが、それよりもさらにややこしいのが「著作隣接権」です。著作隣接権とは、音楽を作った著作者本人ではなく、例えば音楽をCDに録音して複製する機能を持つ音楽レーベルなど、音楽を世の中に伝えていくのに必要な役割を果たした人や会社に発生する権利です。音楽レーベルに所属しているアーティストが新曲をリリースする場合を例に考えると、アーティストの新曲を録音してマスターテープを制作し、それをディストリビュートする役割を担っている音楽レーベルには代表的な著作隣接権の一つである「原盤権」という権利が発生します。簡単にいうと「マスターテープを制作する」という業務を担った音楽レーベルに付与される権利なので、「その録音された音源」を利用しようとする楽曲利用者は、この原盤権を持つ音楽レーベルの許諾を取る必要があります。
この原盤権がストリートシーンにとっては実は非常にやっかいなんです。なぜなら、原盤権に関しては前述のJASRACのような管理団体が広くは存在しないからです。一部、NexToneなどの団体が音楽レーベルとの契約のもと原盤権を管理している例もありますが、基本的には音楽レーベルが原盤権を保有していることがほとんどです。すなわち、基本的にはいかにJASRACにお金を支払って著作権侵害をクリア出来ても、音楽レーベルの許諾を取らないと原盤権を侵害してしまうことになるので、楽曲を利用したいストリートシーン側からしてみると、その楽曲を使って踊ったり大会を催したりすることが出来ないのです。
ちなみに著作権および著作隣接権ともに、私的利用に関しては許諾が不要となっています。みなさんが自宅でCDを聞いたりしても怒られないのはそのためです。一方で、お客さんからお金をもらったうえでその音楽を演奏したり、歌ったり、その音楽で踊ったりする場合には全て著作権もしくは著作隣接権に関する許諾を得る必要があります。許諾を得ないでやってしまった場合には、権利侵害として権利保有者である著作権者もしくは音楽レーベルに訴えられる可能性が出てきてしまいます。
YouTubeで「歌ってみてみた」動画が投稿出来るのはなぜ?
ここで少し話が脱線しますが、YouTubeでシンガーや歌うまさんによって投稿された「歌ってみた」動画が削除されずにYouTube上で閲覧可能な状態で残っているのはなぜでしょうか。
それは、YouTubeがJASRACなどの著作権管理団体にお金を払っており、かつ、音楽レーベルとの提携を通じて構築した「Content ID」という楽曲データ管理システムで原盤権に関する管理を行なっているからです。すなわち基本的にはYouTubeでは著作権および原盤権の双方に関して、ユーザーが動画をあげても権利侵害が起きないような仕組みを作ってくれている、ということになります。
まず著作権に関して、YouTubeはJASRACやその他の著作権管理団体と著作権に関する包括契約を締結しており、ユーザーがJASRACの管理楽曲を使った動画をアップロードする場合は「YouTube側がお金を払ってくれることになってるので、ユーザーの動画アップロードは自由にやってもいいよ」ということになっています。そのためユーザーは自由にJASRACやその他管理団体の管理楽曲を利用した動画をアップロードすることが出来ます。
また原盤権に関しては、前述したYouTube独自のContent IDという楽曲データ管理システムに、主要な音楽レーベルが原盤権を保有する楽曲の多くが登録されており、原盤を使用した動画がYouTube上で何回再生されたかなどの情報もすべて管理されています。そのためYouTubeは原盤権を保有する音楽レーベルに対して、楽曲の再生回数や予め定められた契約条件に基づいて音楽レーベルに原盤権使用料を支払うことでユーザーが原盤権侵害を侵してしまうことがないようにしています。また原盤権保有者の中には、金銭を原盤権使用料としてもらうのではなく、YouTubeの動画を再生すると流れてくる広告の中から一部の広告料を受け取るという形で楽曲利用を許容しているケースも多々存在します。
著作権が起点でいまのダンスシーンにおきていること
さて、ここからいよいよストリートシーン、特にダンスの話に入っていきます。ここ1〜2年はコロナウイルスの影響もあり、ダンスバトルがオンラインで配信されることも多くなってきました。ブレイキンで言えばRed Bull BC Oneなど、大きな大会になればなるほど今やオンライン配信は当たり前と言えるのではないでしょうか。
オンライン配信は無料のものもありますが、会場で観客を入れて開催していたりスポンサー企業からの収入があったり、基本的にはビジネス目的(=大会運営を通じて金銭の実入りがある)で開催されているものがほとんどです。従って、前述の著作権および著作隣接権の問題が発生します。お金をもらって大会を開催している以上、音楽の私的利用には該当せず、しっかり著作権料や原盤権料を支払う必要があります。
そのため、音楽レーベルが原盤権を保有している楽曲は、基本的には権利者の許諾をとってお金を支払わないとダンスバトルで流すことが出来ません。つまり、ダンスバトルで「ダンサーのみんなが練習で使っているあの曲」のような有名楽曲をDJが流すためには、事前に著作権および原盤権の権利者に楽曲の利用許諾を取っておく必要がある、ということになります。
しかし、それは現在のダンスバトルの運営チームとしてはかなりハードルが高いことです。そもそも主要音楽レーベルのようなグローバル企業から小さな企業もしくは団体、場合によっては個人が許諾を得ること自体がかなり手間ですし、現実的にはほとんど不可能です。結果として、オンライン配信をしていたり集客をしている大きなダンスバトルであればあるほど「ダンサーのみんなが練習で使っているあの曲」をバトルの中で流すことが出来なくなっています。
そのため、ここ数年は「ダンサーのみんなが練習で使っているあの曲」ではなく、「トラックメーカーが(主催者に)提供してくれた楽曲」をダンスバトルで使うケースが増えています。トラックメーカーの中にはJASRACに著作権管理を委託していなかったり、音楽レーベルに所属していない方も多くいらっしゃいます。このような場合にはトラックメーカー自身が著作権および原盤権も保有している権利者ということになるので、トラックメーカー本人からの許諾さえ得られれば、権利侵害をすることなくダンスバトルで楽曲を利用できることになります。このこと自体はとても素晴らしいことで、トラックメーカーの楽曲が世界への配信でフックアップされる効果もあり、ストリートシーン全体にとってはとても良いことだと思います。
このように実務的な手続きの複雑さも考えると、「ダンサーのみんなが練習で使っているあの曲」は現実的に採用がほとんど不可能で、「トラックメーカーが提供してくれた楽曲」の利用がダンスバトルで増えざるを得ない状況を、みなさんもご理解いただけるのではないでしょうか。
ダンスバトルで流れる曲がダンスシーンに影響を与えている
では「ダンサーのみんなが練習で使っているあの曲」と「トラックメーカーが提供してくれた楽曲」をダンスバトルで使うことの違いは、どこにあるのでしょうか。これは捉え方は人によってそれぞれかと思いますが、個人的には「ダンサーのみんなが練習で使っているあの曲」は有名曲を中心に歌モノが多かったり、有名なラップバースが入っていたり、曲自体に色んなストーリーや文脈がある楽曲が多い一方、「トラックメーカーが提供してくれた楽曲」はインストやドラム中心のブレイクビーツが多く、演奏家やシンガーが参加したバンドサウンドやメロディアスな楽曲は少ない印象があります。
そのため、著作権や原盤権侵害を防ぐ必要がある大きなダンスバトルと、地元で仲間と突発的に沸き起こる権利侵害を意識する必要性がない(=私的、もしくは私的に限りなく近い)バトルで流れる曲は大きく方向性が異なり、結果として両者で「勝つ」ために必要なダンスが違ってきているのではないか、という仮説を個人的には持っています。
大きなダンスバトル:よりアスリート志向に
すでに述べたとおり、Red Bull BC Oneのような大きなダンスバトルでは、著作権や原盤権を考慮して一般的に知られた有名楽曲ではなく、トラックメーカーが制作した楽曲が中心に流れることになります。その結果、ストーリーやメロディアスな要素が多い楽曲を使用したバトルよりも、パフォーマンス要素の強い踊りでいかにミスなくムーブをかますか、というウェイトがジャッジの評価で高まるのかと思います。
そう考えると、大きなダンスバトルになればなるほど、ダンサー側の意識は大技の成功やミスしないことが重要になってくる一方、音楽に対する表現性が占めるウェイトは相対的に下がっていくように感じます。よりアスリート的なダンススタイルが求められていることは、著作権の観点からは必然だと思います。
小さなダンスバトル:よりカルチャー志向に
一方でローカルの小さなバトルなど、お金を取らずにやっているものもたくさんある現状を踏まえると、音楽著作権の侵害を(実務的に)意識する必要性が相対的に低くなります。結果として、流れる楽曲がいわゆる「ダンサーのみんなが練習で使っているあの曲」とか「ブレイキンといえばこの曲」みたいなものに寄っていきます。
このようなローカルやアンダーグラウンドのバトルでは、音楽性が占めるウェイトが相対的に上がってきます。楽曲が持っている時代的・人物的なバックグラウンド、過去にその楽曲を使って繰り広げられたバトルのストーリーなどに加えて、自分がどのような表現を乗せていくのか、というダンサー一人一人の生き方や価値観を踏まえた踊り方がとても重要になってくると個人的には思います。このようなシーンではアスリート的なダンススタイルだけでは物足りず、もっと幅広い一人一人の価値観や生き方、カルチャーに根ざしたスタイルがより価値を出してくると思います。
批評や対立ではなく、求められるのは相互理解
これは良し悪しの議論ではなく、現在のダンスシーンを音楽著作権の切り口から客観的にみた時に、二つの方向性が生まれてきているということだと思います。
大きなダンスバトルで「勝つ」ことを目的に据えると、そのための戦い方というものが見えてきます。これは2024年のパリ五輪を控えているブレイキンにとっても非常に重要なポイントだと思います。体操や柔道などの五輪競技と同じく、勝つための基本的な方程式があり、それを誰よりも高いレベルで実践するアスリートとして五輪の頂点を目指す。その中にも個人ごとに得意不得意があり個性があり、その個性を最大限活かしながら決められたルールの中で勝ちを目指す。日本のブレイキンシーンが現時点で五輪のメダルを狙える状況にあること自体が本当に素晴らしいですし、その背後にはJDSFを中心に尽力してきた方々の血の滲む努力と想いがあり、そこへのリスペクトをシーンに関わる誰もが持つべきだと思います。
一方で、小さな地元のバトルによって成り立っているシーンのことも同じ水準で大事にするべきです。元々音楽著作権や原盤権などは(実質的に)関係のない、ローカルのフリースタイルサイファーで成り立ってきた視点からいえば、ダンスと音楽は切り離すことが出来ないものです。その音楽自体が持っている歴史や、その音楽に乗せて繰り広げられてきたレジェンドたちによるダンスの歴史の上に、自分のアイデンティティを乗せていく。そうすることでダンスシーンを発展させていくという考え方もまた、絶対になくしてはならないものだと思います。
そもそも文化は画一的な成長の仕方をするのではなく、その時々の政治の思惑やシーンの向いている方向によって都度方向性を変えながら歴史を紡いできました。すなわち、その文化の最先端においては常に相対する考え方やスタイルがあるのが文化の宿命であり、それぞれをお互いにリスペクトして共存しているという状態こそが発展を支えているのではないか、と最近感じています。
繰り返しになりますが、僕はどちらが良くてどちらが悪いとは思いません。むしろ、その真逆です。当たり前のこととして色んなスタイルのダンサーがいて良いということと、その中でも音楽著作権がダンスシーンのバトルのあり方に影響を与えているという事実を皆で認識することで、異なる方向性であってもお互いをわかりあえる、より良いシーンに発展していくのではないか、と思っています。
BTSの事例から考えられる今後の音楽著作権の方向性
また少し話が脱線しますが、現在世界の音楽シーンを席巻しているBTS(防弾少年団)の所属事務所HYBE(ハイブ)は、ファンの音楽二次利用に関して比較的寛容な姿勢を取ることが多いことで知られています。特に韓国の音楽シーンで言えることなのですが、ファンがアーティストの楽曲を使って「踊ってみた」動画等を配信することが音楽サブスクリプションサービス上での再生回数やCDの売上枚数にプラスの影響をもたらすという考え方が主流になってきています。最近ではTikTokも音楽レーベル各社と提携契約を結びファンのTikTok上での音楽利用を正式に開放する動きが進んでいます。
僕個人としても、今後はこの流れが加速していくと考えています。そもそも音楽著作権は著作者の努力に報いることで文化の発展を促すことを目的としている権利なので、YouTubeやTikTokで消費者がUGC(User Generated Content)をアップロードして楽しむことが主流になっている昨今では、よりユーザーフレンドリーな立場で音楽著作権を捉える権利保有者が増えていくのではないかと思っています。
今後のシーンに対して思うこと
HYBEのような流れも踏まえると、今後はイベントの主催者が音楽著作権に関するスタンスを明確に打ち出すことが重要になってくると思います。例えば、ダンスバトルの主催者が音楽レーベルと包括的な業務提携を行うことによって「ダンサーのみんなが練習で使っているあの曲」をダンスバトルで利用出来るようにし、ストーリーやアンダーグラウンドのカルチャーに根ざしたスタイルのダンサーも、より大きなバトルで活躍出来るようになる方向性を打ち出すやり方も考えられると思います。
また、そうでなくとも、アスリート志向の強いダンスバトルからカルチャー志向の強いダンスバトルまで、イベントのコンセプトに幅広いグラデーションがある中で、イベントの主催者がバトルのコンセプトや目的、それに紐づいて流す音楽の方向性を明確に打ち出すことが大事だと思います。それによってダンサーが「勝つ」ための戦略を考えることも面白みですし、「色んな大会があって、色んな曲があって、色んなダンサーがいて、色んな勝ち方があって、それぞれ違うけどみんないいよね」という共存思考がシーン全体で高まるのではと思います。
今回は長々と、音楽著作権がストリートシーン、特にストリートダンスシーンに与えるインパクトについて個人的な考察を交えて述べさせていただきました。もちろん僕の考え方だけが正しいとは思っていませんし、シーン全体でも色んな意見があると思います。だからこそ、僕は色んな人と引き続きこのようなストリートシーンに関する建設的な議論を交わしていきたいと思っています。重要なことは、お互いがお互いの意見を理解し尊重したその先にカルチャーの発展があるということをみんなで理解しておくことだと思います。シーンに関わる全員がそれぞれの立場から考え、ストリートシーンの発展のためにかましていけたら本望です。
AUTHOR: 井本陽/ Yoh Imoto
幼少期をニューヨークで過ごしたことがきっかけで小学校時代からHIPHOPにのめり込む。中学時代からダンスを始め、その後DJ、ダブルダッチ、スケートボード、ビートメイキングと活動の幅を広げる。大学卒業後は会計事務所、証券会社を経て2013年戦略コンサルティングファーム ボストン・コンサルティング・グループに入社。2018年退社後ストリートカルチャー領域でストリートプレイヤー向けの動画管理アプリ-PAARK-および映像作品販売ウェブサービス-PAARK Market-を提供するスタートアップOne Dollar Bill Inc.を創業する傍ら、戦略ブティックBOX LLCを共同創業。
現在、One Dollar Bill Inc. 代表およびBOX LLC Co-founderを兼任。東京大学経済学部卒。
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danceDJの流すヒットソングに合わせて、即興で自分だけの踊りを見せつけろ!「Red Bull Dance Your Style 2024 Japan Final」が10/5(土)に名古屋で開催!2024.09.05名古屋のランドマーク、テレビ塔の真下で「Red Bull Dance Your Style」がフリーイベントとして開催決定! 歴代のヒットソングで踊り、会場を盛り上げたダンサーが勝つというシンプルなルールのダンスバトルイベント「Red Bull Dance Your Style」の2024年度の日本最終予選大会となる「Red Bull Dance Your Style 2024 Japan Final」が10月5日(土)に名古屋の中心地「久屋大通公園」で観覧無料のフリーイベントとして開催される。 今大会には全国からヒップホップ、ハウス、ロッキングなど、さまざまなジャンルのストリートダンサーたちが集結。最新ヒットソングから往年のポップス&ダンスクラシックまで、DJが何をプレイするか予測不能な状況で、国内屈指のダンサーたちは観客を盛り上げ、歓声を勝ち取ることができるのか。 レディー‧ガガ、ブルーノ‧マーズ、ビリー‧アイリッシュ、ケンドリック‧ラマーなど大人気トップアーティストの楽曲はもちろんのこと、アース‧ウインド&ファイアーやバックストリート‧ボーイズなど色褪せない往年の人気アーティストの人気曲、さらに最新のJポップまで誰もが知るヒットソングに合わせて、日本トップクラスのダンサーたちが踊る様子は大いに盛り上がること間違いない。 ©Red Bull Content Pool 2022年にはこの大会で優勝してワールドファイナルに勝ち進んだTHE D SoraKiが観客や会場、さらには音楽までも味方につけ、破竹の勢いで決勝に進出すると、世界30カ国以上のストリートダンサーの中から見事にワールドチャンピオンの称号を勝ち取る快挙を日本に持ち帰った。 またワールドファイナルで彼がダイアナ‧ロスの「Im Coming Out」で踊った映像が、累計総再生数が1億を超えるバイラルヒットとなり、ダイアナ‧ロス本人やプロデューサーのナイル‧ロジャースから直接コメントが寄せられるなどTHE D SoraKi本人と日本のストリートダンスシーンにとっても伝説の一夜となった。 ©Red Bull Content Pool このシンプルでありながら、人生を変える転機にもなり得るダンスバトルイベント「Red Bull Dance Your Style」の日本チャンピオンは、2024年11月9日にインド‧ムンバイで行われる世界大会への切符が手に入れることができる。 本大会の出場は基本的に招待制。今年は東京と大阪の予選を通過した2名と、招待されたダンサーたち計16名が、10月5日(土)に名古屋で開催される「Red Bull Dance Your Style 2024 Japan Final 」に集結する。 また勝者を決めるのは審査員ではなく観客というところが他のダンスバトルイベントとは異なるところ。観客は自分が最も好きなパフォーマンスをしたダンサーに投票するだけ。誰よりも観客を盛り上げ、会場の空気を支配したダンサーが勝者となるシンプルなルールなのだ。 是非あなたの1票で次の世界王者を誕生させて欲しい! 出場選手名一覧 IKKI、Jenes、KAZUfreak、KEIN、Kotori、LADY TWIGGZ、RYO-TA、SHOW-GO、TsUmU、Twin Twiggz aka Loopz、Umi、UWA、ターザンMIRAI、Ben-jin (東京予選勝者)、Kottie (大阪予選勝者) and more.. バトルルール DJの音楽にあわせて即興で踊る「1 on 1 All-style」ダンスバトル。16人のトーナメント、1バトル2ムーブ、決勝のみ3ムーブ。「リズム」「スキル」「クリエイティブ性」「カリスマ性」を基準に会場の観衆がジャッジ。カードの赤‧⻘で勝者を決定。優勝者は2024年11月9日インド‧ムンバイで開催のワールドファイナル出場を賭けた「Red Bull Dance Your Style 2024 Pre-Final」への切符を獲得。 Red Bull Dance Your Styleについて 最新のグローバルヒットからクラシックなビートまで、何が流れるか予測がつかないヒット曲を使って、ダンスのスタイルと音楽センスが試されるユニークなフォーマットのストリートダンスイベントシリーズ。ヒップホップ、ハウス、ロッキング、そしてポッピングに至るまで「Red Bull Dance Your Style」に参加するダンサーに求められるのは観客を盛り上げ、票を勝ち取ることだけである。 大会概要 名称: Red Bull Dance Your Style 2024 Japan Final日時: 2024年10月5日(土) 13:00開場∕13:30開演∕15:30終演予定会場: 久屋大通公園内(愛知県名古屋市)協賛: MITSUBISHI MOTORS UNDER ARMOUR後援: 名古屋市MC: MACCHANDJ: Yaechi料金:観覧無料※13時に観覧エリアへの入場が可能となります。※事前の場所取りはご遠慮ください。 ※一般道線の確保や周辺店舗への配慮のため、開場時間前の待機はご遠慮頂く場合があります。 ※観覧においては当日のスタッフや警備員の指示に従っていただきます。 ※今後イベント注意事項を追加する場合がありますので、ホームページにてご確認ください。
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danceジュニア世代が活躍する世界最大級のブレイキン大会!「東急不動産ホールディングス BREAKINʼ SUMMIT 2024」2024.09.022024年9月7日(土)に東京都渋谷区の国立代々木競技場第二体育館にて「東急不動産ホールディングス BREAKIN’ SUMMIT 2024」が公益社団法人日本ダンススポーツ連盟主催の下で開催される。本イベントはパリ2024オリンピックの影響もあり、近年盛り上がりを見せるブレイキンシーンにおいて、ジュニア世代が中心となる大規模な大会が国内外問わず開催されていない背景を鑑みて、ブレイキン大国である「日本」から、世界に発信できる世界最大のジュニア大会となることを目論み今回初開催する。その想いに共感し、イベントのアンバサダーにShigekix(半井 重幸)が就任。本イベント当日はダンスショーや表彰プレゼンターを担当するなど、イベントの演出やホスピタリティにアンバサダーとして積極的に参画。以下はそんなShigekixからのコメントだ。 イベントアンバサダーShigekix(半井重幸)のコメント 自分が小さい頃の経験を振り返ると、同じ世代の仲間と共に練習したり、大会に向けて準備をしたり、がんばったり、そういう環境が自分を成長させてきたと思っています。その時間は、少年だった自分にとって青春だったし貴重なものでした。これから活躍するBboysやBgirlsにとって、このイベントがそういうものになればいいなと思っています。アンバサダーとして運営のみなさんと一緒に価値のあるイベントを創れるようにがんばって取り組んでいきます。ご期待ください。 大会ルール 今大会には同じ都道府県に在住しているメンバー5名から8名で構成されたチームが出場可能。予選では3チームによるリーグ戦を4サークルで行い、各サークル3名の審査員でリーグ戦の勝敗をつけていく。第1から第4までのリーグを進め、各リーグ1位のチームがTOP16トーナメントへ進出。リーグ内で同率があった場合は代表者1名による延長戦を行い、また3チームとも同率の場合は三つ巴の延長戦となる。 予選 AサークルBサークルCサークルDサークル第1リーグ3チーム3チーム3チーム3チーム第2リーグ3チーム3チーム3チーム3チーム第3リーグ3チーム3チーム3チーム3チーム第4リーグ3チーム3チーム3チーム3チーム TOP16トーナメントは同じく4サークルのまま進行し、勝ち上がった上位8チームがメインステージへ進出となる。メインステージからは1サークルとなり、特別審査員を加えた13名でジャッジしてトーナメントの優勝チームを決定する。 バトルルール 全てのバトルが最大12分間、以下の内容の1チーム5ラウンド形式となる。 1チームラウンド1ラウンド2ラウンド3ラウンド4ラウンド5形式ソロソロルーティンソロルーティン制限時間1分以内1分以内1分30秒以内1分以内1分30秒以内 ソロ:必ず1名で踊る。(コマンドーなどは禁止)ルーティン:必ず1名以上で踊る。(制限時間内であればソロに繋げるのは可) キャスト 大会概要 大会名:東急不動産ホールディングスBREAKIN’ SUMMIT会場:国立代々木競技場 第二体育館(東京都渋谷区神南2-1-1)主催:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)スポンサー:東急不動産ホールディングス株式会社 / ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社 / 株式会社みずほフィナンシャルグループ / 株式会社コーセー / 第一生命保険株式会社 / AlphaTheta株式会社 / バリュエンスジャパン株式会社 / 味の素株式会社日時:2024年9月7日(土)09:00(予定)… OPEN - エントリー受付開始10:30(予定)… START - 予選リーグ開始17:00(予定)… MAIN OPENING - TOP8開始19:30(予定)… CLOSE - イベント終了観戦チケット情報:LivePocket-Ticket-にて前売り券好評発売中。※詳細は関連リンクのチケット販売サイトにてご確認ください。
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surf5日間にわたる激戦となったS.LEAGUE開幕戦『第28回茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』を制したのは2024.08.30茨城県大洗町磯場ポイントでS.LEAGUE開幕戦となる「第28回茨城サーフィンクラシックさわかみ杯」が2024年8月21日〜8月25日の5日間に渡って開催された。今回の開幕戦はショートボード、ロングボード、マスターズが同時開催となり、波の状況に合わせてショートボードとロングボードの試合が行われるのも新たな試みとなった。ロングボードは磯場ポイントでの試合は初めてということもあり、今回初めて会場に訪れた選手も多かった模様。 会場となる磯場ポイントはインサイドに岩があり、波の変化が激しいポイントの1つ。潮の満ち引きで波数が少なくインサイドの岩を考慮して演技をしなくてはならない時間帯や、風の影響で海面が乱れることもあったが5日間を通して腹〜胸サイズの波が押し寄せていた。また、波が来ない状況の時はインターバルを取り、選手が自身のパフォーマンスを発揮しやすいように運営側も配慮して行っていた。 ショートボード男子の優勝は兄弟対決を制した西優司が優勝 優勝した西優司 ©︎S.LEAGUE 決勝はパリ2024オリンピックに出場し日本人サーフィン最高位の5位入賞を果たした稲葉玲王を準決勝で破り、昨年のJPSAグランドチャンピオンに輝いている西慶司郎。対する相手は西慶司郎の実弟、西優司と兄弟対決となった。決勝戦、先に動き出したのは兄の慶司郎。インタビューでも「一対一の戦いでは相手より先に動きたい」と語っていた言葉の通り仕掛けてきた。リズム良く点数を重ね、相手にプレッシャーをかける。対する弟の優司はじっくりと良い波を待つ兄、慶司郎とは対照的な試合運びで戦い、グッドスコアを2本揃えた弟、優司が優勝。海から上がってくると長男の西修司、ファイナルを戦った次男、西慶司郎に担がれ嬉しい開幕戦優勝となった。インタビューでは涙で言葉を詰まらせながら、サポートしてくれている方への感謝の思いを語った。 ショートボード女子は中塩佳那が優勝 優勝した中塩佳那 ©︎S.LEAGUE ショートボード女子の決勝戦は中塩佳那と川瀬心那の戦い。序盤から動きながら波に乗り、点数を重ねる川瀬。対する中塩は準決勝の戦い方と同様に自分の狙っている波をじっくり待つ戦略で決勝戦も戦う。中塩の試合運びが功を奏し、エクセレントスコアを2本揃え優勝。技術力の高さに合わせて限られた試合時間の中で良い波を見つけ、その良い波の1番良いポジショニングから波に乗る”波を見極める力”を兼ね備えている中塩が今シーズンも開幕戦から強さを見せた。 ロングボード男子の優勝は浜瀬海 優勝した浜瀬海 ©︎S.LEAGUE ロングボード男子の決勝は浜瀬海、田岡遼平、森大騎、堀井哲の4名での戦いとなった。今シーズンからWSLの「Longboard Tour Championship Series」に参戦している浜瀬が10点満点中の9.5ポイントとバックアップに8.25ポイントの2本を揃え全員をコンビネーションに追い込む圧倒的な強さを見せ優勝。2位となった田岡は今回が初ファイナル。若手のプロロングボーダーの1人。今後の活躍に期待したい。 ロングボード女子の優勝は田岡なつみ 優勝した田岡なつみ ©︎S.LEAGUE ロングボード女子の決勝は田岡なつみ、吉川広夏、榊原頼子、大橋寛子の4名での戦い。田岡が4本目に9.25ポイントをスコアし、榊原と大橋はコンビネーションに追い込まれる。吉川はトップスコアを8ポイント、バックアップを7.65ポイントとし優勝するために必要なスコアが8.46ポイント。吉川は果敢に攻めるも逆転に必要なスコアを出すことができず田岡が優勝。田岡は現在WSL Longboard Tour Championship Seriesで3位という素晴らしい成績を残している中、S.LEAGUE開幕戦の優勝を飾った。 大逆転でマスターズ初優勝を飾った河野正和 優勝した河野正和 ©︎S.LEAGUE マスターズ決勝は、牛越峰統、原田正規、河野正和、今村厚の4名。セットの波を掴んだ原田が7ポイントをスコアし試合を終始リード。河野が中盤で掴んだ波で8.75ポイントをスコア。優勝する為に必要なスコアが4.25ポイント。試合終了間近に入ったセットを掴み、7ポイントを出し見事逆転優勝。河野は茨城サーフィンクラシックのショートボード男子の初代優勝者でもあり、嬉しいマスターズ初優勝となった。 新たなスタートを切ったS.LEAGUE サイン会の様子 ©︎S.LEAGUE JPSAから新たにS.LEAGUEとなり初めての試合となったが、会場には大型スクリーンが併設され、フードトラックも並んでいたりと試合観戦がより充実した時間を過ごせるようになっていた。また、選手の入場の際には紹介のアナウンスに加え豪華な演出が加わり選手の個性を垣間見ることが出来るのも見どころの1つとなっていた。試合終了後には出場していたプロサーファーのサイン会が行われ選手のモチベーションにもなるはずだ。 今シーズンは今大会の第28回茨城サーフィンクラシックさわかみ杯から始まり、来年の4月まで行われる。次戦はショートボードとマスターズは2024年10月17日〜10月20日(予備日:10月21日)静岡県下田市・多々戸海水浴場にて、またロングボードは2024年9月15日〜9月16日(予備日:9月17日)神奈川県茅ヶ崎市・茅ヶ崎パークにて第2戦が開催される。新たにスタートしたS.LEAGUEの動向が見逃せない。 『第28回茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』結果 《ショートボード男子》1位 西優司2位 西慶司郎3位 稲葉玲王、田中大貴 《ショートボード女子》1位 中塩佳那2位 川瀬心那3位 宮坂麻衣子、川合美乃里 《ロングボード男子》1位 浜瀬海2位 田岡遼平3位 森大騎4位 堀井晢 《ロングボード女子》1位 田岡なつみ2位 吉川広夏3位 榊原頼子4位 大橋寛子 《マスターズ》1位 河野正和2位 原田正規3位 今村厚4位 牛越峰統
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surfパリ五輪で活躍した松田詩野と稲葉玲王も出場!WSL QSの日本ラウンド開幕戦「whitebuffalo OMAEZAKI PRO 2024」の見どころと楽しみ方2024.08.28国内最高グレードのサーフィンの大会であるQS3000にカテゴライズされた「whitebuffalo OMAEZAKI PRO 2024」が静岡県御前崎市「御前崎ロングビーチ」 にて、2024年9月4日(水)~9月8日(日)の5日間にわたって開催される。 本大会はサーファーたちの憧れの舞台「WSLチャンピオンシップツアー(以下:CT)」への参戦に向けて、避けては通れない2025年の「WSLチャレンジャーシリーズ(以下:CS)」の出場権がかかるQS3000大会、ひいては早くも2028年ロサンゼルスオリンピックに向けた日本代表選考にも関わる大会となる。 そんな日本のトップサーファーにとって重要な本大会を、過去にワールドサーフリーグ(以下、WSL)のツアーを日本に6度誘致して来た実績を誇るwhitebuffaloがここ静岡県御前崎市では2度目として開催。 そして今回は、8月上旬にパリオリンピック終えたばかりの、松田詩野(TOKIOインカラミ所属)・稲葉玲王の2選手が出場する凱旋大会としても注目を集めており、彼らをはじめとした日本のトップサーファーたちがしのぎを削る戦いに期待が高まっている。 以下は今大会注目のトップサーファーたちだ。 今大会注目選手 稲葉玲王 ©︎ISA / Beatriz Ryder 男子:稲葉 玲王 (イナバ・レオ):パリ2024オリンピック日本代表 男子5位入賞、2023年第4回ジャパンオープンオブサーフィン 優勝大原 洋人 (オオハラ・ヒロト):東京2020オリンピック日本代表 男子5位入賞、CSランキング現在15位、2024年WSL「Baler International Pro」優勝伊東 李安琉 (イトウ・リアル):2024年WSL QS5,000「Nias Pro」3位、OMAEZAKI PRO2023優勝西 慶司郎 (ニシ・ケイジロウ):2021年、2023年JPSAグランドチャンピオン 松田詩野 ©︎ISA / Pablo Jimenez 女子:松田 詩野 (マツダ・シノ):パリ2024オリンピック日本代表、2024年WSL QS5000「Krui Pro」3位、2024年WSL、2024年WSL QS3000 「 Tamil Nadu International Surf Open 」 準優勝都筑 有夢路 (ツヅキ・アムロ): 東京2020オリンピック日本代表女子銅メダリスト、2023年WSL QS3000「Siheung Korea Open」 優勝、2023年第4回ジャパンオープンオブサーフィン 優勝松岡 亜音 (マツオカ・アノン):2023年ISAワールドジュニアチャンピオン、2023年WSL QS5,000「Krui Pro」優勝池田 美来 (イケダ・ミライ):2024年WSL QS5,000「Krui Pro」優勝、2024年WSL「Krui Pro Junior」優勝 大会告知映像解禁!NFTアーティスト集団「NEO TOKYO PUNKS」の NIKO24氏がサーフィン大会とコラボレーション! 大会告知映像が完成!!今大会のポスターや映像は、イラスト及びモーショングラフックは NFTアーティスト集団「NEO TOKYO PUNKS」のNIKO24氏が担当。楽曲「Surfer‘s high」はAI技術をとり入れて今回の為に制作され、声優の金 香里(キムヒャンリ)が歌手として参画している。 今回クリエイティブディレクターとして、メインスポンサーを務めるwhitebuffaloを展開する株式会社ケイズプロジェクト代表の小辻富明は、「サーフィンのイメージというか世界観は意外とステレオタイプでワンパターンなんです。だからそこに少し異質なカルチャーをプラスして遊んでみたくなったんです。アニメーションは日本が世界を席巻するカルチャーです。だから楽曲もアニメの主題歌風なものをつくってみました。 そうすることで今までサーフィンにまったく関心のなかった層が少しでも関心を持ってくれたらそれでいいかなと」と語った。 https://youtu.be/R4vtVo3IdnY 来場者必見!更に御前崎の地を盛り上げる豪華サイドコンテンツに参加しよう! 昨年のUrban Sports Camp in Omaezakiの様子 そして今回は本戦の観戦のみならず、子どもから大人までたくさんの来場者がこの御前崎の地での時間を身体を動かしながら楽しめるように、老若男女が参加できる様々な体験型サイドコンテンツが用意されている。是非大会観戦の合間時間で、今回は様々なアーバンスポーツを通して夏の御前崎をご家族やお友達と一緒に心から楽しんでいただきたい。 Urban Sports Camp in Omaezaki 昨年のUrban Sports Camp in Omaezakiの様子 「Urban Sports Camp」は、東京オリンピックそしてパリオリンピックでも国境や超越した感動を世界に届け、注目を浴びた新しい可能性を秘めるアーバンスポーツを通じて日本全国に笑顔を届けることを目的に立ち上げられたアーバンスポーツツーリズムプロジェクト。今回は昨年も開催されたこの御前崎の地で「フリースタイルフットボール」と「スケートボード」の2種目のショーケースと体験会を開催!一流アスリートによるパフォーマンスはもちろんのこと、アーバンスポーツにチャレンジできる体験会も設けている。「Urban Sports Camp in Omaezaki」で最高の思い出を作ろう! イベント名:Urban Sports Camp in Omaezaki日時:2024年9月7日(土)場所:市営 薄原駐車場 【フリースタイルフットボール】ショーケース&体験会スケジュール ・1回目 12:30~13:15・2回目 14:00~14:45・3回目 15:30~16:30来場講師:Yu-to Yu-to Yu-to / フリースタイルフットボーラー:静岡県御前崎市出身。5歳からサッカーを始め、中学2年生の時にフリースタイルフットボールに出会う。高校生の日本一を決める「High school No.1」では大会史上初の2連覇を果たす。SNSでは合計60万フォロワーを獲得し、現在は東京を拠点に全国各地で活動中。 【スケートボード】スケートデモ&体験会スケジュール ・1回目 12:00~12:45・2回目 13:30~14:15・3回目 15:30~15:45来場講師:中坂優太、原悠真、菊池泰世 中坂優太 中坂優太 (ナカサカ・ユウタ) / プロスケーター:静岡のスケートシーンを牽引してきたプロスケーター。現在は指導者として活動。世界ランキング上位の小野寺吟雲、青木勇貴斗、根附海龍を幼少期に指導。2024パリオリンピックでは、ツイ・チェンシー(中国)をストリート女子4位と同国史上最高位に押し上げた。 原 悠真 原悠真 (ハラ・ユウマ) / スケーター:回し系を得意とするテクニカルスケーター。静岡のスケートシーンを長く牽引する人物。 菊池泰世 菊池泰世 (キクチ・タイセイ) / スケーター:Instagramフォロワー12万人越え。幼少期からミニランプを得意とする世界で注目されるスケーター。2024上海XGAMESに出場予定。 当日申込み可!体験会参加者には「Urban Sports Camp」バッチをプレゼント! ティラノサウルスレース in 御前崎 御前崎に新たな伝説が誕生!地元高校生が企画した「ティラノサウルスレース」で、まさに史上最強の恐竜になりきって走り抜けよう!子どもから大人まで誰でも参加できるこのイベントは、スリル満点のかけっこや、友達同士で楽しめる動画撮影、さらに他にもワクワクするアクティビティが盛りだくさん! 家族や友達と一緒に、笑いと興奮が止まらない一日を過ごしませんか?ユニークな写真や動画をSNSでシェアして、みんなに自慢しちゃいましょう!参加者には素敵な記念品も用意しています。是非ご参加ください。 日時:2024年9月7日(土) 受付開始 11:00 イベント開始 12:00~14:00場所:静岡県御前崎市 御前崎ロングビーチ参加費:1,000円体験可能コンテンツ:ティラノサウルスレース、スポーツスタッキング、スラックレール参加アーティスト:岡井一貴主催:榛原高校グローカル部・WSL御前崎プロ実行委員サポート:株式会社ハジキお申込みは下記リンク内フォームより 大会概要 大会名:whitebuffalo OMAEZAKI PRO2024 開催期間:2024年9月4日(水)~9月8日(日)会場:静岡県御前崎市「御前崎ロングビーチ」カテゴリー:Men's Qualifying Series 3000 / Short Board 88 名 Women's Qualifying Series 3000 / Short Board 40 名 主催:WSL 御前崎プロ実行委員会特別協賛:white buffalo ※株式会社ケイズプロジェクト 公認:WSL/ASIA(APAC) 後援:静岡県/御前崎市/御前崎市商工会/御前崎市観光協会 協力:日本サーフィン連盟静岡2区支部/御前崎ローカルサーフコミュニティ 御前崎スマイルプロジェクト/NPO 法人サーフアンドシー 放送配信:WSL 公式 YouTube