「X Games Chiba 2023」大会最終日は7つの決勝が行われ、新たな歴史が生まれる。

2023.05.15
トニー・ホーク ©Jason Halayko/X Games

大会2日目となる5月13日(土)は降雨により中止となったが、大会最終日となる5月14日(日)では天候も回復し、多くのファンたちがZOZOマリンスタジアムへ訪れた。最終日は、BMX、スケートボード、Moto Xを含む7つの種目の決勝が開催され、トニー・ホーク、ナイジャ・ヒューストン、ライアン・ウィリアムズを始めとした各種目のスター選手たちが登場した。

片桐 悠 / ©Brett Wilhelm/X Games

最初の種目となったBMXフラットランドでは接戦が繰り広げられ、決勝戦では片桐悠選手(新潟県・長岡市)が、高度なリアトリックとスムーズかつリラックスしたスタイルで圧倒する展開に。なお今大会に出場したBMXライダーの中で最年少の18歳である片桐は、他の誰にもメイクできない「バイクフリップ」を披露し金メダルを獲得した。

2位となった、ジーン・ウィリアム・プレボスト選手(カナダ)は、「フォークリフト」や「アントライダー」といった超高難度トリックを繰り出したが、片桐を上回ることはできず銀メダルとなった。また銅メダル争いを制したマティアス・ダンドワ選手(フランス)は、フロントトリックとリアトリックを織り交ぜたライディングを得意とし、自身初となるX Gamesメダルを獲得した。

ライアン・ウィリアムズ / ©Brett Wilhelm/X Games

BMXパークベストトリックではオーストラリアのトリックマスター、ライアン・ウィリアムズ選手(オーストラリア)が金メダルを手にした。ウィリアムズは3本目にクォーターパイプで「900・フレア」をメイクし、会場を沸かせた。

BMXパーク種目で金メダルを獲得したダニエル・サンドバル選手(アメリカ合衆国)は、5本目に「フレア・ダブルテールウィップ・トゥ・バースピン」をメイクし、今回X Games Chiba 2023で獲得したメダル数に銀メダルを加えた。またキーラン・ライリー選手(イギリス)は、2本目に「720・ダブルテールウィップ」を決め、X Games初のメダルを獲得した。

小野寺 吟雲 / ©Brett Wilhelm/X Games

常にファンの注目を集める男子スケートボードストリートでは、13歳の小野寺吟雲選手(神奈川県・横浜市)がX Games史上最年少の金メダリストとなる歴史的快挙を残した。小野寺は1本目に14段レールにて「キックフリップ・フロントブラントビッグスピン」メイクし、金メダルを獲得を確かなものとした。

小野寺は銀メダリストとなったケルビン・ホフラー選手(ブラジル)と銅メダリストのジェイミー・フォイ選手(アメリカ合衆国)に7点差をつけての優勝となった。またホフラーとフォイともに今回のメダル獲得が自身6個目のX Gamesメダルとなっている。

ボイド・ヒルダー / ©Brett Wilhelm/X Games

BMXストリートにて金メダルを獲得したのは、ボイド・ヒルダー選手(オーストラリア)。ヒルダーはもともと補欠選手としてアサインされており、数日前に正式にスタートリストに載ったばかりだったが今大会で自身初のX Gamesメダルを獲得した。今回2度目のX Games出場となったヒルダーは1本目のランで暫定1位に。2本目ではカレッジ・アダムス選手(ナイジェリア)に0.33ポイント差で抜かれるも、豪快なウォールライドからテールウィップで寺社をモチーフにしたセクション屋根を上へ飛び乗り、そこから非常にハイレベルなトゥースハンガーからバースピン、を組み込んだランで応戦。見事逆転し金メダルを獲得した。

カレッジ・アダムスは自身初のX Gamesのメダルを銀メダルとし、絶対王者のギャレット・レイノルズは銅メダルに甘んじた形となった。しかし、レイノルズはBMXストリートで17回中13回優勝しているため、いまだにこの種目で最も有力なアスリートであることは間違いない。

エドアルド・ダメストイ / ©Brett Wilhelm/X Games

男子スケートボードバートにて金メダルを獲得したのは、エドアルド・ダメストイ選手(フランス)。ダメストイの1本目は、4種類の「540」のバリエーションを含むトリックを披露し金メダルに十分なランであった。

また銀メダリストとなったトム・シャー選手(アメリカ合衆国)は自身9個目となるX Gamesメダルを獲得したが、バート種目でのメダルは初めてであり、2018年ミネアポリス大会のビッグエア種目での銅メダル以来のメダル獲得となった。ジミー・ウィルキンス選手(アメリカ合衆国)は5大会連続の金メダル獲得を逃したものの、銅メダルを獲得した。

エリオット・スローン / Brett Wilhelm/X Games

その直後、スケートボード界のレジェンドであるトニー・ホーク選手(アメリカ合衆国)も男子スケートボードバートのベストトリックに出場した。

優勝したのは、終始思うようなランができないでいたエリオット・スローン選手(アメリカ合衆国)。今大会唯一のメイクとなった「キャブ・ヒール フリップ・インディ・720」で、「キックフリップ・マックツイスト」をメイクしトップを維持していた芝田 モト選手(大阪府)から金メダルを奪取した。また銅メダルを獲得したのは「ノーリー・インディ・900」を決めたギー・クーリ選手(ブラジル)だった。

ジャクソン・ストロング / ©Brett Wilhelm/X Games

イベントの最後を飾ったMoto Xベストトリック決勝では、オーストラリア人ライダー勢がフロントフリップとダブルバックフリップのバリエーションを魅せ、上位を独占した。

オーストラリア選手たちによる表彰台独占は、2019年のノルウェー大会以来だった。そしてX Games史上最も優秀な成績を残したMoto Xベストトリックコンペティターであるジャクソン・ストロング選手(オーストラリア)は、2本目に「アンタックド・ノーハンダー・フロントフリップ」をメイクし金メダルを獲得した。ストロングは、今まで獲得した6個の金メダルのうち5個をフロントフリップのバリエーションにより成し遂げている。

彼に続いたロブ・アデルバーグ選手(オーストラリア)は、「ノーハンダー・フロントフリップ」をメイクして銀メダルを獲得し、X Games史上メダルを最も多く獲得したオーストラリア人選手となった。ハリー・ビンク選手(オーストラリア)はテクニカルな「ダブルバックフリップ・ナック・ワンハンダー・ルック・トゥ・ザ・サイド」で銅メダルに輝いた。

なお、X Games Chiba 2023の金メダル獲得者は、7月21日~23日にアメリカのカリフォルニア州ベンチュラにあるベンチュラカウンティーフェアグラウンズ&イベントセンターで開催されるX Games Californiaの出場権を自動的に獲得する。

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