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dance【EP.3】金メダル獲得だけではない。BREAKING TEAM JAPANが残した功績。 〜 競技システムを0から構築する組織の裏側 〜2025.05.122025年も初夏に入り、あのパリ五輪での感動が遠い記憶に移り変わろうとしている中、JDSF(公益社団法人日本ダンススポーツ連盟)がブレイキンを競技化にする活動は止まるどころかこれから益々活性化していく。今回は、その競技システムを作り上げている立役者の一人であるJDSFコーチの石垣元庸氏に課題となる“コーチ育成”について話を訊いた。 指導者育成プログラムとは JDSFが推進するブレイキンの指導者育成プログラムについて教えてください。 2028年の長野国民スポーツ大会(以下:国スポ)で、ブレイキンが公開競技として採用されることが決まりました。これを受けて、各都道府県で適切な指導者を育成し配置する必要性が高まっています。JDSFとしては2028年の国スポまでに、各都道府県に公認のブレイキンコーチを少なくとも1名配置することを目指しています。私たちとしては、オリンピックを経て次なるステージにブレイキンがチャレンジしていく上で指導者の資格や一定の水準を設けることがマスト要項になりました。 第1回目の指導者講習を実施した感想を教えてください。 まず、最初の感想としては、指導者講習会を実施してとても手応えを感じました。準備期間に約2年を費やし、その間オリンピックなど大きなイベントも控えている中で構築してきましたから、色々と大変でしたが本当に実施することができて良かったです。様々な観点で手応えを感じましたね。それは、同時に課題も顕になりました。 日本においてJSPO(日本スポーツ協会)が、全国のコーチ資格などを管理している団体になるのですが、まず最初に彼らに対しアクションをしたのは我々側でした。大きな枠組みでのサポートをもらいつつ、ブレイキンは独自の文化やルールがあるので、我々が主導となり指導者育成プログラムを作っていくことになります。 JDSFでは強化と普及の両面から、ジュニアユースからトップレベルの選手まで一貫した育成を目指しています。その根幹には「人間力」を土台とし、その上に「心・体・技」を育むというピラミッド型の指導理念があります。これまでは、トップチームの選手を中心に展開をしてきたのですが、今回の指導者講習で外部の指導者の方々にもその内容に触れていただいた際、反響が非常に大きかったです。「僕たちが、ブレイキンを通じてやってきたことは間違っていなかった」という強い実感を得ることができました。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 その指導理念の中心にある「人間力」とは、ブレイキンにおいて具体的にどのような重要性を持つと考えますか? ブレイキンの選手(プレイヤー)においては、テクニックだけでなく“人間としての経験値”が非常に重要だと考えています。オリンピックの審査項目にも含まれる「オリジナリティ」や「ボキャブラリー」は、表面的な技術だけでは深めることができません。多様な経験を通じて自己と向き合い、自分らしさを磨くことこそが、ブレイキンの本質であり、競技力向上にも繋がると考えています。他のスポーツとの違いをあえていうならば、ここに尽きます。これまでは、ブレイキンシーンにおいてそう感じるだけで仮説でしかなかったのですが、それがこうしてオープンに扱われるようになり、仮説が事実になった気がしました。JDSFの指導理念は、まさにこのようなブレイキンならではの価値観を反映したものと言えると思います。 ブレイキンカルチャーとスポーツの共存 ブレイキンのスポーツ化が進む中で、カルチャーとして育まれてきた側面との共存について、どのように感じていますか? ブレイキンがスポーツとしてオリンピック競技になったことは、先人たちが築き上げてきた価値が時代に認められた証だと感じています。一方で、ダンスの価値がスポーツの枠組みで相対化されてしまう可能性についても懸念があり、ブレイキン独自の魅力をどのように伝えていくかが今後の課題だと認識しています。 パリ五輪でブレイキンのスポーツ競技化のフォーマットは完成されたと思いますが、今後の展開について教えてください。 今後もスポーツ競技化は続いていきます。むしろ、パリ五輪が基盤となり、より進化していくような気がしています。まず、長野国スポに採用されたことが大きいですね。私たち自身はずっとフラットにいるので、「スポーツ化したい!」と思って働きかけていることではないんですよね。世の中の流れがブレイキンに注目をし、ある意味競技のひとつとしてフックアップいただいたのだと思っています。その中で「シーンにいる僕たちがどのように参加できるのか」「フォーマットやルール化ができるのか」という課題をクリアしてきたという感覚でいます。 ブレイキンはあくまでもHIPHOPの4要素におけるひとつの要素に過ぎず、そして他の3つの要素は社会的に評価され成功しています。例えばDJは職業としても世界的認知度があり億プレイヤーも数多くいます。MCもいわゆるラッパーとしてグラミー賞を受賞したアーティストがいますし、ラップという文化も世界中に浸透してきていると思います。また、グラフィティの面においても、バンクシーをはじめ、キース・ヘリングや、ジャン=ミシェル・バスキアなども世界的なアーティストとして作品も高額で売買され非常に著名です。 それらに比べるとブレイキンだけ、まだまだニッチというか世界的に成功したと言えるスーパースターがいないと思いますし、人々の生活にも浸透していないと感じます。 パリ五輪で金メダルを獲得し風穴を開けたBgirl Ami Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 一方で、社会的にインパクトを与えることが正解とも思っていないです。今のカルチャーでも充分意味のあることをしているし、知っている人が楽しめたらそれで良いという価値観もあります。ただ、客観的に見た時に、4つの要素の中でブレイキンだけ社会的インパクトが足りないなと思ったんです。その最後の4つ目の末っ子の立場だったブレイキンがオリンピック競技に採用されて、それを現地で目の当たりにした時「あぁ、やっぱりHIPHOPは凄いんだな」と実感しました。シーンにいた僕たちとしては、何も変わっていないのですが、先人たちが築き上げてきたものが時代にマッチして、突然フックアップされたというエナジーをパリ五輪で感じました。 ただしこれが、業界全体にとって良いことなのか。正直まだわからないんですよね。パリ五輪を通じて、より多くの方々に知ってもらったことで「ブレイキンはわかりにくい。」「めちゃめちゃ感動したよ。」など、本当に様々なご意見をいただきました。賛否両論当然ありました。その中でやろうと思えば、わかりやすく務めることはできるのですが、わかりにくい美徳もあるじゃないですか。ジャッジとは違う価値観を持てるのも、ある意味新しいスポーツだなと捉えることもできると思うんですよね。勝敗がはっきりしていることが正とされているスポーツ競技において、新しい価値観が生まれることも気づきとしては良い傾向だと言えると思うんです。一方で、ダンスの他ジャンルだとスポーツに昇華することは難しいとも感じます。一定水準の審査基準を設けるとどうしても相対化してしまうんですよね。 ブレイキンは世の中に対するカウンターカルチャーがルーツにあると思いますが、それがスポーツ化されたことで選手たちとの向き合い方や指導者講習を実施するにあたり苦労された点はありますか? まず、指導者講習については、そのカリキュラム作りなどに約3年を費やしました。強いて言えばその軌跡そのものが苦労でしたね(笑)。苦労というか、大変な作業でした。「僕らがこれまで積み上げてきたものって、何だっけ?」というところから考え始めました。良くも悪くも、ダンスには言語が無い。踊って繋がって、共感してっていう表現方法ですよね。これまではその感覚で成立していたものを、一つひとつ言語化していく作業が大変でした。 カリキュラムの作成についてはJDSFの関係者が必要な項目を炙り出し、お互いの得意分野に振り分けていき、それ自体はスムーズに決まりました。ブレイキン界隈だけでは完結させず、柔道の金メダリストの選手に講義をお願いしたり、僕は弁護士という肩書きもあるので、人間力を高めるという大枠の中にコンプライアンスやハラスメントについての講義も取り入れるなど一般教養と広く捉えるスポーツ視点も取り入れました。また、女性アスリートに対しての講義も専門家をお呼びして積極的に取り組みました。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 ブレイキンの経験がない方でも受講可能とのことですが、どのような方がコーチ資格を取得することができるのでしょうか? JDSFが認めるコーチ資格を取得するために、指導者育成プログラムを立ち上げ指導者講習を実施したのですが、対象者はブレイキンの未経験者でも受講可能です。実際、他のダンス経験を持つ指導者も参加してくれました。普段は、体育指導を行っている学校の先生もいらっしゃいました。我々としても、ブレイキン経験の有無だけでなく指導の熱意や子供たちの育成に貢献したいという意欲のある人材に、広く門戸を開きたいと考えています。コーチ研修を受け一定水準をクリアすると、JSPO公認のコーチ免許を取得することができます。最終的にはサッカーのようにコーチ免許のフォーマットを作っていくことを目指しています。また、講義は上層組織のJSPOの管理下で受けていただくカリキュラムとJDSFの管理下で受けていただくカリキュラムの2種あります。 指導者講習を受けることのメリット この資格を取得することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか? 指導者講習を受けていただくと「ブレイキンコーチ1指導者資格」を取得することができます。これは、各都道府県の代表コーチとして国スポに関わる道が開かれるだけでなく、JDSF公認の指導者として地域での普及活動など、多岐にわたる活動が可能になります。その資格が必須な公式大会のチームを率いる、コーチとして参加資格を得られるということです。JDSFは、この資格がブレイキンの文化を尊重しながらスポーツとしての魅力を広め、次世代の育成に貢献するための重要な一歩となることを期待しています。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 指導者講習の今後の展開について教えてください。また、指導者資格は男女共通とのことですが女性指導者の育成についてはどのようにお考えでしょうか? 年1回以上の開催を目指しており、将来的には半年に1回など、より頻繁な開催も視野に入れています。 ブレイキンコーチ1指導者資格は男女共通の資格として実施されます。しかしながら、全国的に見ると女子のブレイキン指導者は少ないのが現状です。そのため、女性アスリート特有の体のケアやメンタルのサポートといった観点を取り入れた指導ができる指導者の育成も、今後の重要な課題とされています。本音を言うと、現役では無いBBOY・BGIRLの皆さんにも是非コーチとしてまたシーンに参加していただきたいと思っています。 ブレイキンから離れた経験のある方、例えば、ママパパになって子育てに落ち着いてからでも大歓迎です。サラリーマンになったけど、コーチとしてシーンに関わりたいという方も大歓迎です。今後、全国の都道府県に必ず1名は必須になってくるわけですから、ご自身のスキルやキャリアを問わずに是非チャレンジしていただきたいですね。世の中にそういう方々が多くいるのではと感じているので、僕たちにはそういった“ブレイキン以外”の様々な経験をされてきた人間力のある方にもぜひ参加していただきたきたいなと考えています。 最後に、読者の方へメッセージをお願いします。 ブレイキンを愛しその発展に貢献したいという熱意のある方々に、ぜひ指導者講習を受講していただきたいと心から願っています。ブレイキンが過去に好きだった方々でシーンからは離れてしまったけれどという方にもぜひライセンスを取得いただきたいと思っています。 プレイヤーでなくなると、関わり合い方がわからないBBOY・BGIRLも多いのではないかなと感じます。このライセンス取得がシーンに戻ってくるきっかけに繋がればとても嬉しいですね。経験の有無に関わらず、オープンマインドでブレイキンの未来を共に創っていく仲間を求めています。「学ぶことをやめたら、教えることもやめなければいけない」という言葉があるように、私たち自身も学び続け、皆さんと共にブレイキンの未来を育んでいきたいと思っています。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 インタビューを通して感じたこと ブレイキンシーンは今後どこへ向かうのか。日本においてこの数年、キッズを含めた若手の実力あるBBOY・GGIRLたちが台頭してきているのはJDSFの存在が大きい。国内だけでも全国大会やその予選大会、キッズクルーのみが参加できる全国大会などを年間通じて数多く開催し、テレビやWEBでの中継など露出も多いことでプレイヤー個人やブレイキンというカルチャーそのものの価値向上を測っている。パリ五輪で熱狂を生み、次のロサンゼルス五輪に繋げるところが不採用となった。目指すべきロードマップが途切れたように感じた人も多くいたはずだ。そんな中、JDSFは次なる山を目指し歩みを止めてはいなかった。次世代のプレイヤーたちのために、そして先人たちが残してくれたシーン全体のために、それらをアップデートする活動は次のステージへ向けて勢いを増して続いていきそうだ。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 プロフィール石垣 元庸 / Motonobu Ishigaki弁護士、起業家、ブレイクダンサー(“B-BOY NONman”)。1978年生まれ、愛知県名古屋市出身。 大学在学中にブレイクダンスに出会い、日本が世界に誇るブレイクダンスチーム「一撃(ICHIGEKI)」で活躍。 2005年には世界大会「Battle of The Year」に日本代表として出場し、Best Showを受賞。現在は自身の弁護士事務所で弁護士として働きつつJDSFのコーチとして活躍。 今後の動向についてはJDSF公式WEBサイトやSNSをチェック!
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surf次世代サーファーたちが集結!2025年ISA World Junior Championship日本代表選手が決定2025.05.042025年4月24日から27日までの4日間、神奈川県藤沢市・鵠沼海岸で「NSA第33回ジュニアオープン選手権」が開催された。カテゴリーは年齢別に分かれ、男子はSMキッズ、SMボーイズ、SMジュニア、SMジュニアメン、女子はSWキッズ、SWガールズ、SWジュニア、SWジュニアウィメンの8クラスで競われた。さらに今回は特別開催として、プッシュクラスも実施された。 Photo by yoge 今回、SMボーイズ、SMジュニア、SWガールズ、SWジュニアの各クラスは、2025 ISA World Junior Championship日本代表選考を兼ねて行われ、リパチャージが設けられる特別なシステムで実施された。また、18歳以下の選手についてはプロ選手の出場も認められた。そして、試合終了後には、2025 ISA World Junior Championshipの日本代表選手も発表された。 試合はAポイントとBポイントに分かれて進行した。 大会初日は胸〜肩サイズの波が押し寄せていたが、日を追うごとにサイズが徐々にダウン。大会3日目には厳しいコンディションとなった。Aポイントでは、潮の干潮時に一時試合を中断し、波のコンディションが上向くのを待つ場面もあったが、試合期間を通じて、波のコンディションにかかわらず選手たちの素晴らしいライディングが繰り広げられた。 SWキッズ優勝は石田 海夏 石田 海夏 Photo by Satoshi Kawano 決勝は、石田 海夏、山本 璃々、宗政 優実、大江 こなみの4名による戦いとなった。山本 璃々が試合開始直後に6.00ポイントをマークし、好スタートを切ったが、石田 海夏が徐々にリズムを上げ、5本目にバックアップとなる5.50ポイント、さらに6本目にはハイスコアとなる6.00ポイントを記録。難しいコンディションの中でも、2本を揃え、見事優勝を果たした。 Photo by Satoshi Kawano SWジュニアウィメンズは菅谷 帆那が逆転優勝 菅谷 帆那 Photo by Satoshi Kawano SWジュニアウィメンの決勝は、菅谷 帆那、原田 葵、原田 紫、成瀬 まあれ、能 恋菜の5名によるヒートで行われた。潮が引き、難しいコンディションの中、各選手が攻めあぐねる時間帯が続いた。試合終盤、5位のポジションだった菅谷 帆那が6.00ポイントをスコアし、見事な大逆転に成功。そのまま逃げ切り、菅谷 帆那が優勝を果たした。 SMキッズ優勝は飯田 夕惺 飯田 夕惺 Photo by Satoshi Kawano SMキッズクラスの決勝は、飯田 夕惺、浦山 裡央、林 虎ノ助、中村 勇晴によるファイナルヒートとなった。各選手は、積極的に波に乗ってリズムを作る戦略で決勝に臨み、7本以上のライディングを重ねた。その中で林 虎ノ助が、5.00ポイント台を2本揃えてリード。しかし、飯田 夕惺が5本目にこのヒートのハイエストとなる5.75ポイントをスコアして逆転。そのまま試合は終了し、飯田 夕惺が見事優勝を飾った。 攻め続けた大住 唯斗がSMジュニアメン優勝 大住 唯斗 Photo by Satoshi Kawano SMジュニアメンの決勝は、大住 唯斗、西野 龍成、薮内 大河、都築 然の4名によって争われた。この頃から風が強まり、海面は乱れた状態に。しかし、海面にできたコブをうまく利用して演技を見せる選手も増えてきた。ファイナルでは各選手が波に乗ってリズムを作る戦略を選び、積極的にライディング。その中でも、最も波に乗り、マキシマムの10本を試合終了間際に乗り終えた大住 唯斗が、見事優勝を果たした。 SWガールズは草深 心虹が優勝 Photo by Satoshi Kawano SWガールズの決勝は、草深 心虹、森 舞果、行廣 唯波、荻上 美蘭の4名による戦いとなった。1本目から3.25ポイントをスコアしてリズムをつかんだ草深 心虹は、4本目に4.00ポイントをマークしてハイスコアを更新。行廣 唯波も5.25ポイントと、このヒートのハイエストスコアを出してトップに立ち、森 舞果も4.00ポイントをスコアして追い上げた。しかし後半、草深 心虹が5.00ポイントをマークし、2本を揃えて見事そのまま逃げ切り、優勝を決めた。 草深心虹 Photo by Satoshi Kawano SWジュニアは池田 美来が怪我復帰戦で見事優勝 池田 美来 Photo by Satoshi Kawano SWジュニアの決勝は、池田 美来、登坂 祐妃、平井 こいまり、松山 黎音の4名による戦いとなった。各選手が積極的に波に乗る戦法でヒートが進む中、松山 黎音がじっくりと波を待ち、2本目で6.00ポイントをスコア。一方、池田 美来、登坂 祐妃、平井 こいまりはリズムを作りながら果敢に波を攻めた。終盤に平井 こいまりが5.65ポイントをスコアし、4位から2位に浮上する。その後、池田 美来はライト方向の波をつかみ、8.00ポイントをスコア。これが決定打となり、肩の手術からの復帰後初となる試合で圧倒的な強さを見せつけ、見事優勝を飾った。 Photo by Satoshi Kawano SMボーイズは髙井 汰朗が優勝 高井 汰朗 Photo by Satoshi Kawano SMボーイズの決勝は、髙井 汰朗、和氣 堆人、佐藤 頼斗、都築 成海の4名によって争われた。オープニングウェーブで佐藤 頼斗がインターフェアという痛恨のミス。しかし、その後すぐに6.10ポイント、さらに6.40ポイントとハイスコアを重ねた。髙井 汰朗は開始5分で5.90ポイントをスコア。和氣 堆人もエアリバースを成功させ、5.25ポイントをスコア。終盤、高井 汰朗が7.50ポイントをマークし、このヒートのハイエストスコアを塗り替えてトップに躍り出る。そのまま試合は終了し、見事、高井 汰朗が優勝に輝いた。 佐藤 頼斗 Photo by Satoshi Kawano 高井 汰朗 Photo by Satoshi Kawano SMジュニアは足立 海世がリパチャージから勝ち上がり優勝 足立 海世 Photo by Satoshi Kawano SMジュニアの決勝は、足立 海世、岡野 漣、山本 來夢、久保池 大和の4名によって行われた。エンドセクションでエアリバースを組み込んだライディングを見せた足立 海世が7.75ポイントをスコア。その後、岡野 漣がすかさず6.25ポイントを出して対抗した。一方、山本 來夢と久保池 大和は、コンビネーションを含む波を見つけるのに苦戦する場面が見られた。後半、足立 海世は5.05ポイントをスコアし、バックアップを伸ばしてリードを固める。そのまま試合は終了し、リパチャージから見事優勝を果たした。 足立 海世 Photo by Satoshi Kawano 岡野 漣 Photo by Satoshi Kawano 2025年ISA World Junior Championship日本代表決定 Photo by Satoshi Kawano 今大会は、2025年ISA World Junior Championship日本代表の2枠目を決める重要な1戦となった。日本代表として出場できる人数は、U18 Boys、U16 Girls、U16 Boys、U16 Girls各3名。1枠目は、ISA World Junior Championshipの対象となる各年代のクラスにおいて、2024年NSAランキング1位の選手が選ばれる。U18 Boysは小野 里弦、U18 Girlsは高橋 結奈、U16 Girlsは馬場 心が既に決まっている。 U16 Boysのみ、昨年のNSAボーイズクラスランキング1位は足立 海世だったが、今年からU18に進むため、1枠目はまだ決まっていない。2枠目は今大会の第33回ジュニアオープン選手権の結果と、3月に行われた鴨川選考合宿の総合成績で選ばれる。昨年までは、ジュニアオープン選手権大会で優勝すればISA World Junior Championship日本代表の出場権が得られたが、今年から選考基準が変更された。残りの3枠目は推薦枠となり、ISA国際大会、アジア選手権、その他国際・国内大会の成績から決定される。大会終了後、2025年ISA World Junior Championship日本代表選手が全員発表された。開催国はまだ発表がないが、日本の若手選手たちが世界舞台で活躍する姿に、期待が高まる。 2025年ISA World Junior Championship日本代表選手 《U18 Boys》小野 里弦 (2024年SM ジュニアランキング1位)足立 海世(2025年ジュニアオープンSM ジュニアの成績と鴨川強化合宿の総合)岡野 漣(推薦枠)山本 來夢(補欠) 《U18 Girls》高橋 結奈 (2024年SW ジュニアランキング1位)池田 美来 (2025年ジュニアオープンSWジュニアの成績と鴨川強化合宿との総合)松野 杏莉 (推薦枠)松山 黎音 (補欠) 《U16 Boys》髙井 汰朗 (2025年ジュニアオープンSM ボーイズの成績と鴨川強化合宿との総合)佐藤 頼斗 (推薦枠)松野 太郎 (推薦枠)和氣 堆人 (補欠) 《U16 Girls》馬場 心 (2024年のNSAランキング1位)草深 心虹 (2025年ジュニアオープンSWガールズの成績と鴨川強化合宿との総合)石井 有紗 (推薦枠)高橋 花音 (補欠) NSA第33回ジュニアオープン選手権大会結果 Photo by Satoshi Kawano 《SMキッズ》優勝:飯田 夕惺2位:林 虎ノ助3位:浦山 裡央4位:中村 勇晴 Photo by Satoshi Kawano 《SMボーイズ》優勝:髙井 汰朗2位:和氣 堆人3位:佐藤 頼斗4位:都築 成海 Photo by Satoshi Kawano 《SMジュニア》優勝:足立 海世2位:岡野 漣3位: 山本 來夢4位:久保池 大和 Photo by Satoshi Kawano 《SMジュニアメン》優勝:大住 唯斗2位:西野 龍成3位:都築 然4位:薮内 大河 Photo by Satoshi Kawano 《SWキッズ》優勝:石田 海夏2位:山本 璃々3位:宗政 優実4位:大江 こなみ Photo by Satoshi Kawano 《SWガールズ》優勝:草深 心虹2位:行廣 唯波 3位:森 舞果 4位:荻上 美蘭 Photo by Satoshi Kawano 《SWジュニア》優勝:池田 美来2位:松山 黎音3位:平井 こいまり4位:登坂 祐妃 Photo by Satoshi Kawano 《SWジュニアウィメン》優勝:菅谷 帆那2位:原田 葵3位:原田 紫4位:成瀬 まあれ5位:能 恋菜 Photo by Satoshi Kawano 《プッシュクラスU8》優勝:石塚 夏偉 2位:飯作 旺介 3位:古川 虎太郎 4位:関谷 新 Photo by Satoshi Kawano 《プッシュクラスU10》優勝:田中 瑠璃2位:相馬 英玲愛 3位:齋藤 梢真 池田 美来 Photo by Satoshi Kawano ベストライディング賞:池田 美来 山本 璃々 Photo by Satoshi Kawano 敢闘賞:山本 璃々 競技種目詳細 ジュニアオープンクラス<ショートボード>男子・SMキッズクラス (2025年度NSA登録がSMキッズクラスの方)・SMボーイズクラス (2025年度NSA登録がSMボーイズクラスの方)・SMジュニアクラス (2025年度NSA登録がSMジュニアクラスの方)・SMジュニアメンクラス (2025年度NSA登録がSMジュニアメンクラスの方)女子・SWキッズクラス (2025年度NSA登録がSWキッズクラスの方)・SWガールズクラス (2025年度NSA登録がSWガールズクラスの方)・SWジュニアクラス (2025年度NSA登録がSWジュニアクラスの方)・SWジュニアウィメンクラス (2025年度NSA登録がSWジュニアウィメンクラスの方) <特別開催クラス>男女混合・プッシュクラス・・・波に乗るのに、補助が必要なレベル(基本的には学校等の休みの土日開催予定)・未就学児クラス 20名・小学校1・2年生クラス 20名・小学校3・4年生クラス 20名・小学校5・6年生クラス 20名・中学生クラス 20名
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dance20周年を迎えた国内最高峰のダンスバトルイベント!「マイナビDANCEALIVE 2025 FINAL」2025.05.012025年4月20日(日)、両国国技館にて世界最大規模のストリートダンスイベント『マイナビDANCEALIVE 2025 FINAL』が開催された。今回は20周年という節目の大会となっており、更なる進化を遂げた大会となった。 2日間にかけて開催された本イベントでは、19日に決勝大会への最後の切符をかけた予選大会、マイナビHIGH SCHOOL DANCE COMPETITION 2025 FINALも開催。メインステージであるMYNAVI STAGE以外にも、UNDERGROUND STAGE、SKY STAGE、ANOMALY STAGEの計4つのステージにて様々なコンテンツが行われ、会場は大いに盛り上がりを見せた。キッチンカー等のフード・ドリンクも充実しており、一日中ダンスを楽しむことができる空間が広がっていた。 さらに、20周年を記念した特別企画として、各ジャンルの本戦トーナメントに歴代優勝者を招待する形式を導入。レジェンドダンサーたちが一堂に集結し、記念すべき20周年にふさわしい白熱のバトルが繰り広げられた。 KIDS 優勝 「FLAME」 中学生以下のオールスタイルバトル「KIDS」カテゴリーではFLAMEが初優勝。クランプを軸としながらも、豊富なバリエーションと緩急で、観る人を飽きさせない踊りを披露した。 FLAME 決勝では 大人顔負けの完成度でトーナメントを勝ち上がってきたYou-kiとマッチアップ。You-kiは3連覇、FLAMEもKIDSカテゴリーのラストイヤーということもあり、まさに魂のぶつかり合いを見ることができた。WAACK、LOCKを得意とし 、スタイリッシュな踊りの中にも爆発力のあるダンスを披露するYou-kiに対し、感情を乗せながら、圧倒的なスキルで存在感のある力強い踊りを見せたFLAMEに軍配が上がった。 【FLAME コメント】 2年前くらいから本気でアライブにチャレンジしてやっと取れた優勝で、しかもキッズラストイヤーで、なんか久々に言葉じゃ表せないぐらいの嬉しい気持ちです。これからもっと今より成長してかっこいい姿をみんなに見せれたらなと思うので、今後もよろしくお願いします。 FLAME RIZE 優勝 「$uck unfair」 大学生限定の3on3クルーバトルの「RIZE」。今回で最後の開催となるカテゴリーであり、過去に出場経験のあるOB、OGも参加可能な形式。UNDERGROUND STAGEで予選、MYNAVI STAGEにて準決勝、決勝が行われた。 優勝は福岡のクルー$uck unfair(Lotus、Aisatsu、SO-TA)。クルーバトルということもあり、ルーティンを軸とした戦い方をするチームが多かった中、1ターンずつ各々のソロを軸として戦っていた。質の高いムーブを繰り出していき、準決勝、決勝ともにフルでジャッジ票を取り、見事優勝。 【$uck unfair コメント】 僕たち福岡出身なんですけど、わざわざ会場に応援だけのために東京まで来てくれる仲間たちに感謝したいと思います。普段からメンバーそれぞれがダンスアライブっていうバトルを目標にしてて、こういう結果を残せたのがとても嬉しく思います 。これからも九州やっぱやばいぞっていうところを見せていけたらなと思うので、この3人を始めとした九州のやばいバトラーたちをよろしくお願いします。ありがとうございました。 $uck unfair HOUSE 優勝 「HIRO」 HOUSEの優勝を飾ったのはHIRO。2度の世界一にも輝いた経歴を持つハウス界のスーパースターがシード枠としての貫禄を見せた。 決勝の相手はSHUHO。こちらもシードダンサーとして圧巻の踊りを披露し決勝まで勝ち進む。アライブではおなじみのカードが20周年で再び実現した。 HIRO 先攻のSHUHOは、体を大きく使い、視覚的にわかりやすい動きを入れながらステップを踏んでいく。一方HIROはフロアムーブも取り入れつつ、多彩な音へのアプローチを見せた。勢いのあるムーブを見せてくれたSHUHOが押しているようにも見えたが、結果は4対1でHIROが勝利。HOUSEダンスの奥深さが垣間見えるバトルであった。 【HIRO コメント】 20回記念ということで今回シードをいただいたのですが、私たちと近い年代のダンサーたちは出場すること自体も迷ったと思うし、『何のために戦うんだろう』という思いもあったと思います。でも、この20年間、私たちが若い時から続いていて、大会の規模ではなく、この大会自体にかける思いをダンサーみんなが持っている気がしています。だから、自分も1回優勝したからもう出ないとかではなく、こういう場所が日本にあって、自分が関わらないのも嫌だし、けれど若い世代にも譲るべきか、といろんなことを考えました。でも、こうやって声をかけてもらって、全然ベストなダンスではないんですけど、ここに最後まで立っていられたのは自分にとってすごく光栄です。ハウスというジャンルは地味で分かりづらいこともあるかと思うんですが、良いところもたくさんあるので、これをきっかけにぜひ皆さんに知ってもらって、好きになってもらえたらいいなと思います。 HIRO HIPHOP 優勝 「YASS」 HIPHOPサイドでは、予選大会から勝ち上がってきたYASSが優勝。 トーナメントTOP8からシード選手全員が敗れるという波乱の展開に。新たな世代の躍動が、新たなスターの誕生を予感させた。 YASS 決勝はYASS vs LEO。先攻を取ったLEOは体を大きく使ったダイナミックな動きで攻める。一方YASSはオリジナルなフロアムーブも取り入れたスタイルで、独自の音楽へのアプローチを見せた。スタイルが対照的であった決勝は4対1でYASSが勝利。 【YASS コメント】 お疲れ様でした。 振り返ると、今は今のままで生きるしかなくて、だからこそ常に今を更新できて、今日もまた良い形で終えれたことに感謝しています。このような場所を作ってくれて、本当に感謝したいです。 Tatsukiとかもずっと知ってて会場作るのとかすごく大変なんだなって思うので、このような場所をみんな 1人1人 がサポートしていったら、この文化ももっと大きい渦になってくと思うんで、自分もその中の一部になれることを本当に感謝してます。ありがとうございました。 YASS BREAKING 優勝「ISSIN」 シード枠で出場したISSINが2連覇を果たした。オリジナリティあふれるパワームーブと切れのあるフローで、前回王者として貫禄のあるムーブを披露。 ISSIN 決勝の相手はISSEI。互いに火力の高いシグネチャ―ムーブの応酬で、甲乙つけがたい接戦に。フレッシュなムーブと最後まで勢いが途切れなかったISSINが勝利したかに見えたが、結果はジャッジ2人がタイブレークを出し、延長戦へともつれ込む異例の事態に。 ISSIN お互い準備していなかった延長戦なだけに、即興性が試される。3ムーブ目にしてなお難易度の高いパワームーブを披露しながらも、多彩な音の取り方を見せたISSINが優勝が勝ち取った。 【ISSIN コメント】 今日はTAISUKEさんとかISSEI君とか倒したかった人達をアライブっていう舞台で倒せたのがすごい嬉しいです。あとアライブが20周年ということで、僕も10日後に20周年迎えるんで、自分へのいいプレゼントできたなと思ってすごい嬉しいです。ありがとうございました。 ISSIN ALL STYLES 優勝 「バファリン」 ALL STYLESでも豪華なダンサーが揃っている中で決勝まで駒を進めたのはバファリンと優弥の2人。名だたるシードダンサー達を倒して勝ち上がってきていることもあり、2人とも調子を上げてきていた。 バファリン 様々なジャンルの動きも取り入れつつ、内容の詰まった踊りで攻めていく優弥。POPPINGを軸としたスキルフルな踊りの中でも、コミカルな動きを入れつつ会場の空気を掴んでいたバファリン。結果はジャッジ5票をすべて獲得し、バファリンが勝利。 【バファリン コメント】 僕は10年前に初めて両国に立って、準優勝だったんです。で、その時はおばあちゃんが来てくれてて。もう死んじゃったんですけど、今日のダンスはおばあちゃんに届いたかなって思います。ここに来るまでマジで辛くて何回もダンスやめようと思ったんですけど、地元の人とかそれこそ奥さんとかにいっぱい迷惑かけながら支えられてなんとかここまで来れました。 自分は茨城っていう地方でずっと踊ってて、何か大きな組織に入ることもしないで、ずっと茨城っていう町だけで踊り続けてここまで来れたので、茨城の後輩、そして全ての地方の皆さんにここで優勝するチャンスがあるっていうのを証明できました。ありがとうございました。20年間続けてくれてありがとう。 バファリン イベント創始者が20年間を振り返って マイナビDANCEALIVE 2025 FINAL 前プロデューサー カリスマカンタロー 皆さん、まず20年間ここまでやってきてくれて本当にありがとうございます。多くのスポンサーの方に支えられてこの場ができております。「え、もう20年?」というくらい本当にあっという間で、生まれてない子がいる頃からダンスアライブはずっとやってきています。僕たちの先輩から学んだダンスをまた下の世代へ受け継ぐ。こういう形で20年間続けて来れて今があります。 今様々な企画を練っているんですが、将来的に世界中どこでもボーダレスで大会をやって、その決勝大会、ワールドカップ的なものもできたらいいなと思っています。僕はダンスで友達を作るということと、1年前から学んでる英語をたどたどしく喋りながらパッションでコミュニケーションをとることしかできませんが、これからも日本のダンス界の発展に挑みつつ、一緒になって世界を繋げていけたらなと思ってます。まだまだこれから日本そして世界がダンスで繋がっていくと思いますので、今後も全力で頑張ってきます。 マイナビDANCEALIVE 2025 FINAL プロデューサー Tatsuki まずはご来場いただき誠にありがとうございます。そしてスポンサーの皆さんも本当にありがとうございます。 自分はこのダンスアライブっていうものをもらったんですが、イベントをやるっていうこと自体が初めてのことでした。それが自分の中でバランス取るのが難しかったりしたんですけど、そんな中で自分が今 1番思うことはこういう現場があるっていうこと、現場を作ってくれる人にまず感謝をしてほしいなと思ってます。 お金の面もそうだし、時間の面もそうだし、そこに対してかかる自分のカロリーだったり測り知れないものが絶対にあって。そうした愛情があるものに対して皆さんからも愛情を注いでいかないといけないなってすごく思っています。こうした部分からも、改めてダンスアライブを20年やってきたっていうのが自分の中でカンタローさんをリスペクトしてるところです。 最後に 普段のバトルでは見れないようなマッチアップを見ることができたDANCE ALIVE20周年。レジェンドダンサーたちの踊りは、これまで紡いできたカルチャーの歴史を感じさせてくれた。またその背中をみて育ってきた世代の躍動にも目を見張るものがあった。本大会での経験は会場に居合わせたダンサー達にとって、これからのストリートダンス界を担っていくための原動力となるだろう。 各ジャンル優勝者 「マイナビDANCEALIVE 2025 FINAL」とは 2005年に「DANCE@LIVE(ダンスアライブ)」として日本で誕生した、1on1形式の世界最大規模のストリートダンスバトル。 カテゴリーは6つのダンススタイルごとに分かれており、HOUSE(ハウス)・BREAKING(ブレイキン)・HIPHOP(ヒップホップ)・ALL STYLES(オールスタイルズ)の計4スタイルが一般部門。加えて中学生以下の部門であるオールスタイルズバトルのKIDS(キッズ)、大学生・専門学生限定3on3バトルのRIZE(ライズ)に分かれて開催される。 予選は北海道・東北・北陸・関東・中部・中国・関西・九州の全国8地区で開催され、延べ1万人の参加を誇る予選を勝ち上がったダンサーのみが、両国国技館で行われるFINAL(決勝大会)へと勝ち進むことができ、毎年ストリートダンス界の日本最強ヒーローを生み出し続けている。FINALは、12,000人以上のダンサー・ダンスファンが来場し、年に一度のストリートダンスのビッグフェスとして老若男女に親しまれている。
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bmx大会初広島県での開催。日本最高峰の戦いを制したのは「マイナビ JapanCup HIROSHIMA 2025」2025.04.27「マイナビ JapanCup HIROSHIMA 2025」が広島県広島市の広島ゲートパークにて2025年4月17日(木)~20日(日)の4日間に渡り開催され、パーク種目では男子エリートでは中村輪夢選手が、女子エリートでは小澤美晴選手が優勝し、一方フラットランド種目では男子エリートにて片桐悠選手が、女子エリートでは本村果鈴選手が優勝を果たした。 マイナビJapan Cupとしては今シーズン初戦となった本大会は、広島での開催は今回が初となり、またアーバンスポーツの複合型イベント 「URBAN FUTURES HIROSHIMA」内で実施された。 本大会期間中、最終日の20日(日)は生憎の雨に見舞われたが、男女エリートの決勝の時間には雨も止み、前日と変わらぬ熱い戦いを繰り広げた。会場となる「ひろしまゲートパーク」には、広島市のこども達や若者を中心にたくさんの方が来場し、大会観戦やイベントブースなどを楽しんだ。会場にはイベント期間中に約51,040人が来場し広島市がアーバンスポーツで盛り上がった4日間となった。 そして本大会には世界を舞台に活躍する実力派日本人選手や、国を超えて参加した外国人選手の活躍、次世代の注目選手たちによってハイレベルな競技が繰り広げられた。本記事では、入賞した選手たちにフォーカスして今大会を振り返る。 大会レポート 男子フリースタイルパーク:圧倒的なスキルで優勝した中村輪夢。 男子エリート決勝は、前日19日(土)に行われた予選を勝ち抜いた12名で行われた。韓国人選手勢も決勝に勝ち上がるなど、本格的な国際大会という環境の中でも圧倒的なスキルを見せつけたのは中村輪夢。世界最高峰レベルのトリックを決めきり、見事エリート部門優勝を飾った。 優勝者:中村輪夢 中村輪夢のライディング ©JFBF 日本のBMXコンテストシーンを牽引し、世界チャンピオンの経験を持つ世界のトップライダーの1人として知られている中村。他の選手にはできない高難度トリックコンボが特徴的な彼は、今大会でも大技を次々にメイク。その中でも「720テールウィップ」、「トランスファー720バースピン」や「バックフリップバースピンtoバーバック」など世界トップクラスの難易度を誇るトリックを軽々と決めて見せ、一方で「ルックバック」や「ワンフットインバート」などスタイルのあるトリックも見せると唯一の90点台を見事マークして今回優勝を収めた。 第2位:小澤 楓 小澤楓のライディング ©JFBF 中村輪夢に続き世界で活躍するトップライダーの一人で、ワールドカップでのファイナリスト経験を持つ小澤は今大会でも安定したライディングを見せる。「バックフリップダブルテールウィップ」を皮切りに「トラックドライバーダウンサイドテールウィップ 」「360ダブルバースピン to X-up」など様々なフリップ系とスピン系を織り混ぜたミスの無いパフォーマンスを披露した。今回は2本目でスコアアップできなかったがそれでも1本目のスコアで2位を収めた。 第3位:松本 翔海 松本翔海のライディング ©JFBF ハイエアーとスピード感のあるライディングを元に多くのバリエーショントリックを見せた若手の注目株である松本。今回特徴的だったのは「バックフリップトリプルバースピン」や「ダブルバースピン720」、スパインでの「720」などで大技かつスタリッシュなライディングを見せた。今回はこれらのトリックがしっかり評価され3位となった。 女子フリースタイルパーク:現全日本チャンピオンの小澤美晴が強さを見せてシーズン初戦で優勝! 一方、今回女子エリート決勝は19日(土)に行われた予選を勝ち抜いた4名で行われた。注目は昨年エリートカテゴリーに上がりワールドカップでの入賞経験を持つ日本人で世界の頂点に一番近い若手ライダーの小澤美晴。前回大会同様に高難易度トリックを次々に決めて堂々の優勝を飾った。 優勝者:小澤 美晴 小澤美晴のライディング ©JFBF まだ弱冠15歳にも関わらず、現全日本チャンピオンでありワールドカップで表彰台に上がった経験も持つ小澤。1本目ではトリックの着地で足をついてしまうミスがあったが、2本目では今大会でも各セクションで男子顔負けの高難度トリックの数々を決めきる。「バックフリップバースピン」、「バックフリップテールウィップ」、「360テールウィップ」など女子では世界最高難度のトリックを綺麗に決めて、最後はスパインでの「バックフリップ」も見せると85.00ptと大きくスコアを伸ばして今回堂々の優勝を収めた。 第2位:吉田 実央 吉田実央のライディング ©JFBF 今シーズンがエリートカテゴリーデビューとなったルーキーの吉田は、今大会では世界的にも今まで他の女子選手がおそらく決めたことのない「360ルックバック to バースピン」をはじめ、「スーパーマンインディーシートグラブ」や、スパインでの「360」を含め様々な豪快なトリックをライディング内に盛り込み、自身ができる最高難度のランで彼女自身満足した表情を見せた。そして期待通り高いスコアをマークし2位とデビュー戦を好成績で終えた。 第3位:山本 結花 山本結花のライディング ©JFBF 様々なバラエティのトリックを豪快にメイクすることが特徴的な山本。トランスファーを駆使したクオーターでの「540」や「テールウィップ」など精度が高く、高難度なトリックを決めるランを1本目で見せた。2本目では惜しくも転倒しスコアを上げることができなかったが日本女子エリートカテゴリーで盤石な力を付け始めている彼女に今後も注目だ。 男子フラットランド:今年の大舞台に向けて好調なスタートを見せたのは片桐悠 男女ともにエリート部門で次世代の注目選手と実力者たちが熱戦を繰り広げ、男子エリート決勝は19日(土)に行われた予選を勝ち抜いた8名で行われ、1人3分間のランの中大接戦を制した片桐悠が優勝を果たした。 優勝者:片桐 悠 片桐悠のライディング ©JFBF 現在BMXフラットランド界最強とも呼ばれる世界最先端を突き進むトップライダーである片桐。今大会では序盤ではなかなか自分の思うようなルーティンができず頭をかしげる様子もあったが、彼の代名詞である「舞空術」を取り入れたルーティンを決めると、勢いを取り戻して難しいペダル軸のリアトリックから「バイクフリップ」で締めるルーティン、最後は彼のもう一つのシグネチャートリックである「フルバイクフリップ」を入れ込むルーティンで締め括った。今年は改めてフラットランド種目が復活する「X Games Osaka 2025」への出場も決まっている彼は今年最初の公式大会で新たな優勝を収め、今シーズン幸先良いスタートを切った。 第2位:荘司 ゆう 荘司ゆうのライディング ©JFBF 2023年のUCI世界選手権では自身初の世界王者のタイトルを獲得した実力者である荘司。フロントトリックとリアトリックの両方組み合わせた「トランスファー」を元にした高難度トリックのコンボを今回も披露。中盤では足をつくミスもあったが、残り1分ではトランスファーからのダブルブーメランを盛り込んだルーティンを決め切り、最後はそのミスを取り返すかのような攻めのライディングでやり切った様子でランを終えると見事2位という結果になった。 第3位:磯谷 匠 磯谷匠のライディング ©JFBF フロントトリックから放たれるハイスピードスピンを中心に構成されるバリエーションの多いトリックが注目の磯谷。今回もその止まることのないスピンの中から、ノーハンドやクロスフットを交えた様々なトリックのコンボを披露。ひとつひとつをロングルーティンで構成するためミスが命取りとなる彼のランだが、今回は攻めのライディングを見事ノーミスで終えて3位入賞を獲得した。 女子フラットランド:エリートカテゴリーデビュー戦で優勝を飾ったのは本村果鈴 女子エリート決勝は19日(土)に行われた予選を勝ち抜いた4名で争われ、1人3分間のランの中、ハイレベルなトリック合戦が繰り広げられ本村果鈴が優勝を果たした。 優勝者:本村 果鈴 本村果鈴のライディング ©JFBF 国内外で好成績を残しており、世界トップクラスと言われている日本の女子BMXフラットランド界を牽引するライダーの一人である彼女。マイナビJapan Cupのエリートクラスにおいてはデビュー戦となった今大会では、高身長を活かした豪快なトリックを活かし決勝では強さを見せた。フロントトリックとリアトリックを見事に使い分けてハイレベルなルーティンを終始披露し、エリートクラスデビュー戦を優勝という最高な形で終えた。 第2位:吉村 想花 吉村想花のライディング ©JFBF 昨年の全日本チャンピオンであるを獲得した吉村だが、素早い動きの中に完成度の高いトリックをたくさん組み込んだライディングでその強さを見せた。フロントトリックでクロスフットからのバリエーションを皮切りにランを始めると、続いてリアトリックのルーティンにスイッチ。その後も交互にフロントとリアを使い分けるルーティンを見せ、途中にはミスも見られるも最後は「ハーフディケイド」も組み込んだルーティンを決め切って2位となった。 第3位:清宗 ゆい 清宗ゆいのライディング ©JFBF 最近メキメキ力を付けて頭角を表している彼女が今回3位入賞。フロントトリックでのスピンやポジションをスイッチするレベルの高さに定評のある清宗は、バックスピンからツーフットのグライドへスイッチするルーティンは今回惜しくも決め切ることはできなかったが全体的にレベルの高いルーティン構成で今年も幸先良いスタートを切った。 優勝者コメント フリースタイル・パーク 男子エリート 中村輪夢選手「雨で大会が実施できるかどうかという状況でしたが、多くの皆さんに観に来ていただいたので、“魅せたい”と思いが強かったです。 今後もっと進化した姿を見せたいので、少しでも興味を持ってもらえたなら今後も応援してほしいです。応援ありがとうございました!」 フリースタイル・パーク 女子エリート 小澤美晴選手「雨の中大変でしたが、自分のベストを尽くせるよう走りました。これからの毎日の練習で新技などを練習していきたいです。今日は応援ありがとうございました。」 フラットランド 男子エリート 片桐悠選手「自分自身はじめて大会で広島に来てとても良い街で、優勝できて嬉しいです。5月から6月にも大会があるのでそこでも優勝できるよう頑張ります。」 フラットランド 女子エリート 本村果鈴選手「1位を取れて嬉しいです。エリートは技の難易度も高く、いろいろな挑戦ができてとても良い経験になりました。ありがとうございました。」 大会結果 BMXフリースタイルパーク男子 ©JFBF 優勝:中村 輪夢 / 90.80pt2位:小澤 楓 / 78.00pt 3位:松本 翔海 / 73.19pt4位:上村 竜生 / 68.40pt 5位:胡本 城 / 59.20pt 6位:神保 虎之介 / 58.00pt 7位:イ・ジホ (韓国) / 55.50pt 8位:伊藤 蒼空 / 55.40pt 9位:高木 聖雄 / 53.00pt 10位:キム・ヨンホー (韓国) / 52.80pt 11位:伊藤 大空 / 52.20pt 12位:オ・シオン (韓国) / 50.40pt BMXフリースタイルパーク女子 ©JFBF 優勝:小澤 美晴 / 85.00pt2位:吉田 実央 / 74.00pt 3位:山本 結花 / 54.20pt4位:大池 水杜 / 25.60pt BMXフラットランド 男子 ©JFBF 優勝:片桐 悠 / 88.63pt2位:荘司 ゆう / 86.38pt 3位:磯谷 匠 / 83.25pt4位:佐々木 元 / 81.75pt 5位:伊藤 真人 / 80.88pt6位:志賀 勇也 / 72.25pt 7位:新出 佳弘 / 70.00pt 8位:表原 次元 / 68.75pt BMXフラットランド 女子 ©JFBF 優勝:本村 果鈴 / 83.25pt2位:吉村 想花 / 82.00pt 3位:清宗 ゆい / 77.50pt4位:宮嶋 歩菜 / 61.75pt マイナビ JapanCup HIROSHIMA 2025 概要 大会名:マイナビ JapanCup HIROSHIMA 2025種目:BMX フリースタイル・パーク、BMX フラットランド日程:4月17日(木)パーク 男子エリート公式練習 他4月18日(金)パーク 女子エリート公式練習、フラットランド 男女エリート公式練習 他 4月19日(土)パーク/フラットランド 男女エリート予選他 4月20日(日)パーク/フラットランド 男女エリート決勝他場所:ひろしまゲートパーク(広島県広島市中区基町 5-25)主催:一般社団法人 全日本フリースタイル BMX 連盟(JFBF)特別協賛:株式会社マイナビ
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skateKawasaki Spark にて新たにスケートボードとBMXの大会「Spark ONE」を5月17日(土)に開催!パリ五輪金メダリスト吉沢恋選手の出場も決定!2025.04.26株式会社ディー・エヌ・エーは、「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」の建設予定地である自動車教習所跡地を活用したアーバンスポーツパーク「Kawasaki Spark」にて、スケートボードとBMXの大会「Spark ONE(スパークワン)」を2025年5月17日(土)に開催する。なお本イベントの特別ゲストとして、パリ五輪スケートボード女子ストリート金メダリスト、吉沢恋選手の出場とトークショーの実施が決定した。「Spark ONE」は、参加者が時間内に繰り出された1本だけのトリック(技・パフォーマンス)で勝負するベストトリック形式で行われる。競技種別としては、SKATEBOARD STREET、BMX FLATLANDそれぞれに「MENS HI」「MENS LOW」「WOMENS」の3クラス、合計6クラスを実施。また「MENS HI」「WOMENS」参加者に関しては最高賞金100万円をかけた戦いとなり、さらに今回、「BMX FLATLAND MENS HI」クラスの優勝者には賞金100万円に加えて2025年6月20日(金)〜22日(日)に京セラドーム大阪で開催予定の「X Games Osaka 2025」への出場権が与えられる。この大会形式は、難易度の高いトリックにチャレンジする選手が多くなるのが特徴で、奇跡的な逆転も起こりやすいため、会場全体の大きな盛り上がりが期待されている。 吉沢恋選手トークショー 13:30〜14:00 大会当日はスケートボード女子ストリート金メダリスト、吉沢恋選手のトークショーが行われ、「これから始めたい」「もっと上手くなりたい」といった子どもたち向けのトークテーマでトップアスリートの生の声を聞くことができる。 吉沢恋(よしざわここ)2009年9月22日生まれ、15歳、「ACT SB SHOP」所属。7歳の時にスケートボードを始め、オリンピック2020スケートボードを観て、スイッチが入る。世界大会で好成績を収めパリへの切符を手にし、パリオリンピック決勝戦では最高得点を叩き出し、見事金メダルを獲得した。2024年5月16日 パリオリンピック予選シリーズ 上海大会3位2024年6月24日 ブダペスト大会優勝 世界ランキング1位2024年7月28日 パリオリンピック 金メダル 「Spark ONE」概要 名称:Spark ONE(スパークワン)日程:2025年5月17日(土) 10:00~18:00※大会開催エリア以外の利用は通常通り可能です。※雨天・荒天時は中止もしくは実施時間や内容を変更する場合があります。場所:Kawasaki Spark内特設会場観覧料:無料主催:株式会社ディー・エヌ・エー協力:一般社団法人ARK LEAGUE協賛:不二サッシ株式会社、株式会社ムラサキスポーツ エントリー方法 本大会に出場を希望する方は、4月19日(土)12:00〜5月4日(日)23:59の期間内に「Spark ONE」公式サイト内の「ENTRY」ボタンをクリックし、フォームに必要事項を入力して送信して下さい。参加者は先着順にて決定します。エントリー費は無料です。 大会形式・競技種別 ベストトリック形式、予選なし、一発勝負 Skateboard Street (スケートボードストリート種目) クラス・MENS HI(定員20名)・MENS LOW(定員15名)・WOMENS(定員15名)賞金・1位:100万円・2-6位:10万円※賞金はMENS HIとWOMENSの2クラスのみ BMX Flatland (BMXフラットランド種目) クラス・MENS HI(定員20名)・MENS LOW(定員15名)・WOMENS(定員15名)賞金・1位:100万円「X Games Osaka 2025」出場権・2-6位:10万円※賞金はMENS HIとWOMENSの2クラスのみ 「Kawasaki Spark」施設概要 自動車教習所跡地という地形を生かしつつ、3on3バスケットコートをはじめ、スケートボードやストライダーなどの乗り物を楽しめるコース、パルクール用の機材などを備え、来場者がアーバンスポーツに気軽に挑戦できる空間を提供。今後は、DeNAが有するプロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」と連携したイベントや、様々なスポーツの体験会や大会、ダンス教室、食・音楽・アートに関するイベント等も開催予定。DeNAはスポーツ・スマートシティ分野におけるミッションとして「スポーツの力で“ひと”と“まち”を元気にする」ことを掲げ、スポーツを軸とした新しい未来のまちづくりに取り組んでいる。川崎市においては川崎ブレイブサンダースが使用する予定のアリーナを中心とした複合エンターテインメント施設の開業を目指す「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」を京浜急行電鉄株式会社と共に推進している。同プロジェクトでは、施設の建設と開業にとどまらず、周辺地域の新たな賑わいづくりや、更にはこの場所から新たな文化を創造することを目指す。そのためにも、今回、建設工事が始まるまでの空いた期間を有効活用し、地域の方々が気軽に立ち寄って遊べる「Kawasaki Spark」という公園として開放する運びとなった。 施設情報 名称:Kawasaki Spark(カワサキ スパーク)開園期間:2025年11月上旬まで開園時間:平日 14:00〜18:00/土日祝 10:00~18:00※雨天・荒天時は休園※イベントの開催などによってお使いいただけない場合があります。入園料:無料(イベント開催時等、一部有料となる場合があります)アクセス:神奈川県川崎市川崎区駅前本町25 (KANTOモータースクール川崎校跡地) 京急川崎駅より徒歩4分 / JR川崎駅より徒歩9分運営者:株式会社ディー・エヌ・エー
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dance【EP.3】金メダル獲得だけではない。BREAKING TEAM JAPANが残した功績。 〜 競技システムを0から構築する組織の裏側 〜2025.05.122025年も初夏に入り、あのパリ五輪での感動が遠い記憶に移り変わろうとしている中、JDSF(公益社団法人日本ダンススポーツ連盟)がブレイキンを競技化にする活動は止まるどころかこれから益々活性化していく。今回は、その競技システムを作り上げている立役者の一人であるJDSFコーチの石垣元庸氏に課題となる“コーチ育成”について話を訊いた。 指導者育成プログラムとは JDSFが推進するブレイキンの指導者育成プログラムについて教えてください。 2028年の長野国民スポーツ大会(以下:国スポ)で、ブレイキンが公開競技として採用されることが決まりました。これを受けて、各都道府県で適切な指導者を育成し配置する必要性が高まっています。JDSFとしては2028年の国スポまでに、各都道府県に公認のブレイキンコーチを少なくとも1名配置することを目指しています。私たちとしては、オリンピックを経て次なるステージにブレイキンがチャレンジしていく上で指導者の資格や一定の水準を設けることがマスト要項になりました。 第1回目の指導者講習を実施した感想を教えてください。 まず、最初の感想としては、指導者講習会を実施してとても手応えを感じました。準備期間に約2年を費やし、その間オリンピックなど大きなイベントも控えている中で構築してきましたから、色々と大変でしたが本当に実施することができて良かったです。様々な観点で手応えを感じましたね。それは、同時に課題も顕になりました。 日本においてJSPO(日本スポーツ協会)が、全国のコーチ資格などを管理している団体になるのですが、まず最初に彼らに対しアクションをしたのは我々側でした。大きな枠組みでのサポートをもらいつつ、ブレイキンは独自の文化やルールがあるので、我々が主導となり指導者育成プログラムを作っていくことになります。 JDSFでは強化と普及の両面から、ジュニアユースからトップレベルの選手まで一貫した育成を目指しています。その根幹には「人間力」を土台とし、その上に「心・体・技」を育むというピラミッド型の指導理念があります。これまでは、トップチームの選手を中心に展開をしてきたのですが、今回の指導者講習で外部の指導者の方々にもその内容に触れていただいた際、反響が非常に大きかったです。「僕たちが、ブレイキンを通じてやってきたことは間違っていなかった」という強い実感を得ることができました。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 その指導理念の中心にある「人間力」とは、ブレイキンにおいて具体的にどのような重要性を持つと考えますか? ブレイキンの選手(プレイヤー)においては、テクニックだけでなく“人間としての経験値”が非常に重要だと考えています。オリンピックの審査項目にも含まれる「オリジナリティ」や「ボキャブラリー」は、表面的な技術だけでは深めることができません。多様な経験を通じて自己と向き合い、自分らしさを磨くことこそが、ブレイキンの本質であり、競技力向上にも繋がると考えています。他のスポーツとの違いをあえていうならば、ここに尽きます。これまでは、ブレイキンシーンにおいてそう感じるだけで仮説でしかなかったのですが、それがこうしてオープンに扱われるようになり、仮説が事実になった気がしました。JDSFの指導理念は、まさにこのようなブレイキンならではの価値観を反映したものと言えると思います。 ブレイキンカルチャーとスポーツの共存 ブレイキンのスポーツ化が進む中で、カルチャーとして育まれてきた側面との共存について、どのように感じていますか? ブレイキンがスポーツとしてオリンピック競技になったことは、先人たちが築き上げてきた価値が時代に認められた証だと感じています。一方で、ダンスの価値がスポーツの枠組みで相対化されてしまう可能性についても懸念があり、ブレイキン独自の魅力をどのように伝えていくかが今後の課題だと認識しています。 パリ五輪でブレイキンのスポーツ競技化のフォーマットは完成されたと思いますが、今後の展開について教えてください。 今後もスポーツ競技化は続いていきます。むしろ、パリ五輪が基盤となり、より進化していくような気がしています。まず、長野国スポに採用されたことが大きいですね。私たち自身はずっとフラットにいるので、「スポーツ化したい!」と思って働きかけていることではないんですよね。世の中の流れがブレイキンに注目をし、ある意味競技のひとつとしてフックアップいただいたのだと思っています。その中で「シーンにいる僕たちがどのように参加できるのか」「フォーマットやルール化ができるのか」という課題をクリアしてきたという感覚でいます。 ブレイキンはあくまでもHIPHOPの4要素におけるひとつの要素に過ぎず、そして他の3つの要素は社会的に評価され成功しています。例えばDJは職業としても世界的認知度があり億プレイヤーも数多くいます。MCもいわゆるラッパーとしてグラミー賞を受賞したアーティストがいますし、ラップという文化も世界中に浸透してきていると思います。また、グラフィティの面においても、バンクシーをはじめ、キース・ヘリングや、ジャン=ミシェル・バスキアなども世界的なアーティストとして作品も高額で売買され非常に著名です。 それらに比べるとブレイキンだけ、まだまだニッチというか世界的に成功したと言えるスーパースターがいないと思いますし、人々の生活にも浸透していないと感じます。 パリ五輪で金メダルを獲得し風穴を開けたBgirl Ami Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 一方で、社会的にインパクトを与えることが正解とも思っていないです。今のカルチャーでも充分意味のあることをしているし、知っている人が楽しめたらそれで良いという価値観もあります。ただ、客観的に見た時に、4つの要素の中でブレイキンだけ社会的インパクトが足りないなと思ったんです。その最後の4つ目の末っ子の立場だったブレイキンがオリンピック競技に採用されて、それを現地で目の当たりにした時「あぁ、やっぱりHIPHOPは凄いんだな」と実感しました。シーンにいた僕たちとしては、何も変わっていないのですが、先人たちが築き上げてきたものが時代にマッチして、突然フックアップされたというエナジーをパリ五輪で感じました。 ただしこれが、業界全体にとって良いことなのか。正直まだわからないんですよね。パリ五輪を通じて、より多くの方々に知ってもらったことで「ブレイキンはわかりにくい。」「めちゃめちゃ感動したよ。」など、本当に様々なご意見をいただきました。賛否両論当然ありました。その中でやろうと思えば、わかりやすく務めることはできるのですが、わかりにくい美徳もあるじゃないですか。ジャッジとは違う価値観を持てるのも、ある意味新しいスポーツだなと捉えることもできると思うんですよね。勝敗がはっきりしていることが正とされているスポーツ競技において、新しい価値観が生まれることも気づきとしては良い傾向だと言えると思うんです。一方で、ダンスの他ジャンルだとスポーツに昇華することは難しいとも感じます。一定水準の審査基準を設けるとどうしても相対化してしまうんですよね。 ブレイキンは世の中に対するカウンターカルチャーがルーツにあると思いますが、それがスポーツ化されたことで選手たちとの向き合い方や指導者講習を実施するにあたり苦労された点はありますか? まず、指導者講習については、そのカリキュラム作りなどに約3年を費やしました。強いて言えばその軌跡そのものが苦労でしたね(笑)。苦労というか、大変な作業でした。「僕らがこれまで積み上げてきたものって、何だっけ?」というところから考え始めました。良くも悪くも、ダンスには言語が無い。踊って繋がって、共感してっていう表現方法ですよね。これまではその感覚で成立していたものを、一つひとつ言語化していく作業が大変でした。 カリキュラムの作成についてはJDSFの関係者が必要な項目を炙り出し、お互いの得意分野に振り分けていき、それ自体はスムーズに決まりました。ブレイキン界隈だけでは完結させず、柔道の金メダリストの選手に講義をお願いしたり、僕は弁護士という肩書きもあるので、人間力を高めるという大枠の中にコンプライアンスやハラスメントについての講義も取り入れるなど一般教養と広く捉えるスポーツ視点も取り入れました。また、女性アスリートに対しての講義も専門家をお呼びして積極的に取り組みました。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 ブレイキンの経験がない方でも受講可能とのことですが、どのような方がコーチ資格を取得することができるのでしょうか? JDSFが認めるコーチ資格を取得するために、指導者育成プログラムを立ち上げ指導者講習を実施したのですが、対象者はブレイキンの未経験者でも受講可能です。実際、他のダンス経験を持つ指導者も参加してくれました。普段は、体育指導を行っている学校の先生もいらっしゃいました。我々としても、ブレイキン経験の有無だけでなく指導の熱意や子供たちの育成に貢献したいという意欲のある人材に、広く門戸を開きたいと考えています。コーチ研修を受け一定水準をクリアすると、JSPO公認のコーチ免許を取得することができます。最終的にはサッカーのようにコーチ免許のフォーマットを作っていくことを目指しています。また、講義は上層組織のJSPOの管理下で受けていただくカリキュラムとJDSFの管理下で受けていただくカリキュラムの2種あります。 指導者講習を受けることのメリット この資格を取得することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか? 指導者講習を受けていただくと「ブレイキンコーチ1指導者資格」を取得することができます。これは、各都道府県の代表コーチとして国スポに関わる道が開かれるだけでなく、JDSF公認の指導者として地域での普及活動など、多岐にわたる活動が可能になります。その資格が必須な公式大会のチームを率いる、コーチとして参加資格を得られるということです。JDSFは、この資格がブレイキンの文化を尊重しながらスポーツとしての魅力を広め、次世代の育成に貢献するための重要な一歩となることを期待しています。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 指導者講習の今後の展開について教えてください。また、指導者資格は男女共通とのことですが女性指導者の育成についてはどのようにお考えでしょうか? 年1回以上の開催を目指しており、将来的には半年に1回など、より頻繁な開催も視野に入れています。 ブレイキンコーチ1指導者資格は男女共通の資格として実施されます。しかしながら、全国的に見ると女子のブレイキン指導者は少ないのが現状です。そのため、女性アスリート特有の体のケアやメンタルのサポートといった観点を取り入れた指導ができる指導者の育成も、今後の重要な課題とされています。本音を言うと、現役では無いBBOY・BGIRLの皆さんにも是非コーチとしてまたシーンに参加していただきたいと思っています。 ブレイキンから離れた経験のある方、例えば、ママパパになって子育てに落ち着いてからでも大歓迎です。サラリーマンになったけど、コーチとしてシーンに関わりたいという方も大歓迎です。今後、全国の都道府県に必ず1名は必須になってくるわけですから、ご自身のスキルやキャリアを問わずに是非チャレンジしていただきたいですね。世の中にそういう方々が多くいるのではと感じているので、僕たちにはそういった“ブレイキン以外”の様々な経験をされてきた人間力のある方にもぜひ参加していただきたきたいなと考えています。 最後に、読者の方へメッセージをお願いします。 ブレイキンを愛しその発展に貢献したいという熱意のある方々に、ぜひ指導者講習を受講していただきたいと心から願っています。ブレイキンが過去に好きだった方々でシーンからは離れてしまったけれどという方にもぜひライセンスを取得いただきたいと思っています。 プレイヤーでなくなると、関わり合い方がわからないBBOY・BGIRLも多いのではないかなと感じます。このライセンス取得がシーンに戻ってくるきっかけに繋がればとても嬉しいですね。経験の有無に関わらず、オープンマインドでブレイキンの未来を共に創っていく仲間を求めています。「学ぶことをやめたら、教えることもやめなければいけない」という言葉があるように、私たち自身も学び続け、皆さんと共にブレイキンの未来を育んでいきたいと思っています。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 インタビューを通して感じたこと ブレイキンシーンは今後どこへ向かうのか。日本においてこの数年、キッズを含めた若手の実力あるBBOY・GGIRLたちが台頭してきているのはJDSFの存在が大きい。国内だけでも全国大会やその予選大会、キッズクルーのみが参加できる全国大会などを年間通じて数多く開催し、テレビやWEBでの中継など露出も多いことでプレイヤー個人やブレイキンというカルチャーそのものの価値向上を測っている。パリ五輪で熱狂を生み、次のロサンゼルス五輪に繋げるところが不採用となった。目指すべきロードマップが途切れたように感じた人も多くいたはずだ。そんな中、JDSFは次なる山を目指し歩みを止めてはいなかった。次世代のプレイヤーたちのために、そして先人たちが残してくれたシーン全体のために、それらをアップデートする活動は次のステージへ向けて勢いを増して続いていきそうだ。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 プロフィール石垣 元庸 / Motonobu Ishigaki弁護士、起業家、ブレイクダンサー(“B-BOY NONman”)。1978年生まれ、愛知県名古屋市出身。 大学在学中にブレイクダンスに出会い、日本が世界に誇るブレイクダンスチーム「一撃(ICHIGEKI)」で活躍。 2005年には世界大会「Battle of The Year」に日本代表として出場し、Best Showを受賞。現在は自身の弁護士事務所で弁護士として働きつつJDSFのコーチとして活躍。 今後の動向についてはJDSF公式WEBサイトやSNSをチェック!
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skate「CHIMERA GAMES Vol.10」10周年記念!100通り以上の遊び方を体感できる、日本最大級の体験型イベントがお台場で開催!2025.05.1110周年を迎えるCHIMERA GAMES Vol.10が、2025年5月17日(土)・18日(日)の2日間、お台場特設会場にて開催! 一般社団法人CHIMERA Unionが主催するCHIMERA GAMESは、カルチャー、音楽、スポーツ、食をテーマに、訪れるすべての方が自由に「遊び」を体験できる日本最大級の体験型イベントだ。今年は記念すべき10周年を迎え、スローガンを 「全人類アソビだおれ」 として、100通り以上の遊び方を楽しめる特別なプログラムが提供される。 CHIMERA GAMES 特徴 10周年特別プログラム!「100通り以上の遊び方」これまで以上に充実したコンテンツで、誰もが主役になれる体験を提供。BMXやスケートボード、ダブルダッチ、フリースタイルフットボールなどの大人気アーバンスポーツから、青空カラオケ、マルシェ、ライブパフォーマンスまで、多様なアクティビティが登場。家族や友人、カップルで訪れるすべての方が「好きなように遊び、アソビだおれる!」を体感できる空間だ。 コスパ、タイパ最強。「HEALTH AREA」にマルシェが新登場!心と体、そして地球にも優しい体験が詰まった「HEALTH AREA」が拡大し、バージョンアップして登場!都会の中のオアシスとして、家族連れやアクティブな女性が安心してリラックスできる環境を提供。 人気のヨガ体験や親子で楽しめるワークショップ、オーガニックフードを揃えたマルシェが一堂に会し、 「健康」 をテーマにした体験型コンテンツが充実!「頑張るのではなく楽しむ」をキーワードに、心身をリフレッシュしながら、地球にも優しいライフスタイルを体験できる。 人気のアクティブ体験エリア「アソビだおれ」10周年の目玉となる「アソビだおれ」エリアでは、プロのカルチャーマスターがその場で遊び方を教えてくれるため、初心者も安心。 BMXやスケートボード、フリースタイルバスケットボール、ランバイク、電動バイクなど、年齢やレベルに関係なく挑戦できるアクティビティが満載。 「見ているだけじゃない、体験する喜び」 を全力で味わい、自由に遊び尽くせるエリアとなっている。 迫力の「FMXナイトセッション」&ドリフト体験夜にはライトアップされた迫力のFMXナイトショーが開催されます。プロライダーたちのスリリングなパフォーマンスに加え、同乗体験も人気の一つ。さらに、ドリフトショーでは助手席での同乗体験が可能で、SNS映え間違いなしのプレミア体験をご用意します。 「OPEN SESAMI」ダンスステージカルチャーの一つとして欠かせないダンスも、CHIMERA GAMESならではのボーダーレスな交流の場に。プロや趣味のダンサーが一堂に会し、全世代が楽しめるダンスショーを繰り広げます。音楽と身体が織りなすリズムを全身で感じられる参加型ステージです。 CHIMERA GAMES Vol.10が特別な理由「全人類アソビだおれ」 をテーマにした10周年記念イベントでは、家族連れや若者、友人同士、カップルなど、すべての世代が楽しめる内容を用意。日本のアウトドアカルチャーや都市型エンターテインメントを象徴するイベントとして、特に 「自由に遊び、挑戦する楽しさ」 を最大限体感していただける。 開催概要 名称 : CHIMERA GAMES VOL.10⽇程 : 2025年5⽉17⽇(⼟)、18⽇(⽇)会場 : CHIMERA GAMES お台場特設会場 (江東区⻘海臨時駐⾞場NOP区画/〒135-0064 東京都江東区⻘海1丁⽬1)主催 : ⼀般社団法⼈ CHIMERA Union チケット ※2025年1月31日発売開始(区民割詳細はHPにてご確認ください)◾︎前売り:⼀般(1⽇) ¥4,500、⾼校⽣(1⽇) ¥2,000◾︎前売り2⽇券:⼀般(2⽇) ¥7,000、⾼校⽣(2⽇) ¥4,000◾︎区民割り : ⼀般(1⽇) ¥3,000、⾼校⽣(1⽇) ¥1,500◾︎区民割り : ⼀般(2⽇) ¥5,500、⾼校⽣(2⽇) ¥2,500◾︎当⽇券 :⼀般 ¥6,000、⾼校⽣ ¥3,000 中学⽣以下:無料※公式ウェブサイトよりチケットを購⼊いただけます。早期購⼊でお得に参加可能となっておりますので、お早めにお申し込みください。 ⼀般社団法⼈ CHIMERA Union CHIMERA Unionは、「昔の⼦どものように⾃由に遊べる”場所”と、何にでも挑戦できる”機会”を与えたい」という思いと⽬的を持って設⽴された団体。 ⽇本最⼤のアーバンスポーツフェス「CHIMERA GAMES」や トップアスリートが世界最強を決める「A-SIDE」などを主催し、BMXやスケートボード、ダンス、ダブルダッチなどのストリートスポーツやFMXなどのエクストリームスポーツなど、あらゆるスポーツとエンターテイメントを融合したスタイルでイベントやワークショップ、⼩学校での体験会などを開催している。 スポーツをはじめ⼦どもたちがあらゆるカルチャーに出会える機会をつくり、⾃⾝が体験することによってその世界に興味を持ち、夢の選択肢となる環境をつくりだすことを⽬指している。
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freestyleルーキー達が躍動!今年10周年を迎えるJFFCの予選大会「JFFC 10th Hook Up Editon」が開催!2025.05.103月20日(木)フットサルパライーゾ東陽町にて「JFFC 10th Hook Up Editon」が開催された。本大会は10周年を迎えた「JFFC(Japan Freestyle Football Championship)」の予選大会となっており、優勝者は本戦への出場権を得ることができる。 そして今回は過去大会でTOP8以上の成績を持たないプレイヤーのみエントリーすることができるという制限が設けられ、ルーキーたちによる本戦出場権をかけた熱い戦いが繰り広げられた。 本大会は予選ルールが非公開のまま当日を迎えた。ルールはフリースタイルでは珍しい勝ち抜き方式が採用。3人に連続で勝利することで予選を通過できる。プレイヤーは単なる実力だけではなく、トーナメントを見据えながら賢く戦い抜く力が試された。 JFFC本戦の出場権がかかったオープン部門は、若手の中でも頭一つ抜けた実力を持つD.I.Lが優勝。オリジナリティ溢れるトリックと多彩な音へのアプローチで自身の持つ魅力を存分に発揮していた。 女子とキッズの部門はエキシビジョンとして開催。 女子部門ではMiharuが優勝。決勝は若手で今最も勢いのあるSoraとのマッチアップとなり、接戦の末2対1でMiharuが勝利を収めた。 キッズ部門では、決勝で現日本チャンピオンのAKIとSHO-DAIのバトルが実現。SHO-DAIはキッズながら高いスキルと工夫が見えるトリックを披露し、会場を大いに盛り上げた。 エントリーの制限と特殊な予選ルールの中行われたJFFC予選大会。出場したプレイヤー達にとっては臨機応変に対応する力が試され、貴重な経験となったはずだ。また今までなかなか1対1のバトルを経験できなかった若手が経験を積むことができ、フリースタイラー達の実力を底上げするという意味でも非常に意義のあるものとなったのではないだろうか。今後のバトルシーンに新たな可能性を感じることができた大会であった。 大会結果 オープン 優勝:D.I.L2位:yamato3位:Tsukasa ※D.I.Lが既に出場権を持っていたため準優勝から繰り上げでyamatoが本戦出場権を獲得 左からyamato、D.I.L、Tsukasa キッズ 優勝:SHO-DAI SHO-DAI 女子 優勝:Miharu Miharu 大会概要 開催日:3/20(祝) 10:30~14:30会場:フットサルパライーゾ東陽町エントリー資格 : 過去のJFFCでTOP8以上の成績がないフリースタイラープライズ:優勝者はJFFC 10th Finalへの出場権参加者定員:32名主催:日本フリースタイルフットボール連盟(JF3)、株式会社Ball Beat協賛:FINTA(フットボールウェアブランド)、DANG SHADES(アイウェアブランド)
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danceパリ五輪ブレイキン金メダリストB-Girl Amiをはじめ、日本を代表する8名の女性ダンサーが出演!Awichが話題の新曲「Butcher Shop」のオフィシャルダンスビデオ“Queens Clash”を公開!2025.05.10世界を舞台に活躍の場を広げ、4月中旬に行われた大阪・関⻄万博の開会式にもサプライズ登場し注目を集めた、日本のHIPHOPクイーンである「Awich」が、新たな話題を巻き起こす。伝説的ヒップホップ集団「Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)」の創設メンバーであり、今なおシーンに影響を与え続ける重鎮「RZA(レザ)」をプロデューサーに迎え、さらにNY・ハーレム出身のラッパーFERG(ファーグ)を客演に迎えた新曲「Butcher Shop feat. FERG」は、リリースからわずか2週間で150万再生を突破し国内外で大きな反響を呼んでいる。 そしてこのたび、同楽曲のオフィシャルダンスビデオ「Butcher Shop | Queens Clash [Official Dance Performance] (360 Reality Audio Version)」が2025年5月9日(金)19時に公開された! パリ五輪ブレイキン金メダリストB-Girl Amiをはじめ、日本を代表する8名の女性ダンサーが集結! 本作には、世界のダンスシーンを牽引する豪華女性ダンサー8名が集結。パリ五輪ブレイキン金メダリストのB-Girl Amiをはじめ、クリスブラウンなどの世界的アーティストとの共演もあるReiNa、スーパーキッズダン サーとして名を馳せ、現在は数々の世界大会でも優勝を重ねるKyoka、Awichのツアーダンサー兼振付師、また国内外のラッパーのTikTok振り付けで世界を巻きこむバズを起こし続けるMONA、World HipHop Championshipでチーム優勝歴を持つLiLi、JP THE WAVYや平手友梨奈など多彩なアーティストと共演するAmamiQueen、Red Bull BC One出場経験を持ち、ママダンサーとしても注目を集めるMiMz、日本のKRUMPシーン黎明期から活躍するROSE a.k.a. ASAHIらが、白熱のダンスバトルを繰り広げる。360 Reality Audioによる臨場感あふれる音響と共に、ジャンルを超えたエネルギーと個性がぶつかり合う、唯一無二のダンスパフォーマンスを要チェック。 「Butcher Shop | Queens Clash [Official Dance Performance] (360 Reality Audio Version)」YouTube アーティスト・ダンサープロフィール Awich(エーウィッチ) Awichは本名の漢字の直訳であるAsia Wish Childを略した造語。1986年、沖縄県那覇市生まれ。2006年に米国アトランタに渡り、ストリートライフに身を置きながらファーストフルアルバム『Asia Wish Child』を制作し、2007年にリリース。翌年、アメリカ人の男性と結婚し、⻑女を出産。2022年にリリースされた Album『Queendom』は Appleアルバム部門総合1位を獲得。シングル『Rasen in Okinawa』は各チャートでの1位を記録。2022年には初の日本武道館公演を開催。2023年には、初の全国 Zepp ツアーに加え、Album『THE UNION』をリリース。11月には自身初のアリーナワンマンライブ『Queendom -THE UNION- at K-Arena Yokohama』を開催し、SOLD OUT。海外にも活躍の場を拡げている。 B-Girl Ami (GOOD FOOT) Good Foot Crewに所属する埼玉県出身のB-Girl。10歳の時に本格的にブレイキンを始め、日本を代表するブレイクダンサーのB-Boy Katsu Oneから学んだあと、B-Boy TaisukeとB-Boy Wataからも影響を受け、今でもこの3人をリスペクトし、インスピレーションの源としている。 常にクールでクリーンなダンスを意識している彼女のスタイルは、ファウンデーション、フットワーク、バーン、パワームーブを組み合わせたスムーズなフロウからも見て取れる。 これまでに『Silverback Open 2017 B-Girl』や『Undisputed World B-Boy Series 2017 B-Girl』、『Battle of the Year 2016 2v2 B-Girl』などで優勝し、『Battle of the Year 2016 2v2 B-Girl』では、姉のB-girl Ayuと優勝の快挙を成し遂げた。さらに2018年には『Red Bull BC One World Final』優勝、2019年、2022年の『WDSF World breaking championship』優勝。2023年には『Red Bull BC One World Final』で2度目の優勝を勝ち取った。そして2024年の『Paris 2024 Olympic Games』で、ブレイキンが新競技として注目を集める中、初代女王に輝いた。 KYOKA (RUSHBALL) 大阪府出身のKyokaは、ヒップホップダンスに出会うまで空手を習っていた。“モーニング娘。” に触発され、2004年にわずか8歳でパートナーのMAiKAと共にダンスクルーのRushballを結成。徐々に日本での知名度を高めていった2人は、2016年に世界最大の2on2ダンスバトルイベント『Juste Debout』で優勝を果たし、世界にもその名を轟かすほどの存在となった。主に彼女自身のルーツを体現するようなムーブやアーティスティックなダンスを得意としており、常に進化し続けている彼女のスタイルは、次世代のダンサーたちへの素晴らしいインスピレーションとなっている。 MiMz (DS/BGSK/KEEP IT REAL) 4歳からダンススタジオでHIPHOPを習い始め、9歳の時にAIR REALのBBOY MASUMIに出会いブレイキンの道へ進む。LA留学中にBBOYクルー”BGSK”とルームシェアした事により、踊りだけでなく HIPHOPなライフスタイルを経験し、また様々な結果を残した後に帰国。 現在は東京に拠点を置き国内外で活動中。スタイルの確立やBGIRLとしての2面性をレペゼンする唯一無二の存在を目指す。また独自のファッションを武器にフィルムフォトグラフィー、PRマーケティングなどマルチに活動している。 ASAHI a.k.a ROSE(KRYSTAL,nws) 日本で数々のバトルで優勝やKRUMPの世界大会での優勝、ジャッジやWS、イベント出演、アーティストのバックアップ等を精力的に活動中。コアなダンスジャンルであるKRUMPを広めるべく、数少ないFemale Krumperとして男勝りな力強さを武器に、国内外問わず幅広く活動している。 MONA 1994年生まれ、名古屋出身。2019 年に上京し、「キャッチー先生」「踊るパワースポット」の異名を持ち、ダンスを武器にジャンルを超えたムーブメントを起こし続けている。 代表的で記憶に新しい「Mamushi ダンスチャレンジ」は、自身のコレオを「Megan Thee Stallion - Mamushi (feat. 千葉雄喜 )」の曲にのせてSNSに投稿したことで瞬く間に世界中でバズり、アーティスト本人からのラブコールを受けてMVの振り付けも担当。他にも自身が担当した NAYEON(TWICE) の「POP!」の振り付けは、老若男女問わず愛され、TikTokで「POP! チャレンジ」を引き起こし、世界的大ブームを巻き起こした立役者である。 他にもAwich、AIなどのツアーに帯同し、振り付けからダンス監修を務めており、日本の音楽業界においてダンサーとして欠かせない存在。Awich以外にHIPHOPシーンからも一目置かれる存在となり、JP THE WAVY、¥ellow Bucksなど、人気ラッパーのMVなどにも出演している。そのパワフルなダンスと笑顔で多くの人々を魅了する一方で、企業からのオファーも急増。2023年からイタリアのアパレルメーカー「DIESEL」の全国ツアー全体のダンス監修を担当し、大盛況を収め続けている。更にatmos pink とタッグを組み、MONA プロデュースのオーディション型企画「BREAKTHROUGH(supported by JORDAN)」 を開催。日本全国から400名を超える応募が集まり、ダンス界に大きな影響を与えた。 ReiNa 5歳からダンスを始め、幅広いジャンルを習得。フリースタイルを得意としキッズ時代から国内外で活躍。又、ジャスティンビーバー、クリスブラウンなどのビッグアーティストとの共演。アメリカ、フランス、ギリシャ、韓国、シンガポール、タイなど15ヶ国以上でworkshopを開催。2020年からは、LesTwins率いるフランスのダンスクルー 「Criminalz Crew」にアジア人として初メンバーとして加入。振付師としては19歳の時に依頼を受けたK-popの NCTU 『MAKE A WISH』で SNS上で瞬く間に話題となり世界から振付師としても注目される。チームでは2014、15 年『RHT』で、世界的ダンスコンテスト「Body Rock Jr」で準優勝。2021年世界初プロダンスリーグにて、avex RoyalBratsの一員として初代チャンピオンとなる。 AMAMI QUEEN(H.B.S.) 8歳からstudio S.W.A.G.でダンスを始め様々なコンテストやバトル、世界大会にも出場し優勝している。今では東京を拠点にインストラクターを勤めUndergroundではもちろ ん、HIPHOPと言えばAmamiと言っても過言ではない。黑さカッコよさを武器に男顔負け。他ジャンルも踊りこなしAmami独自のスタイルにしてしまう永久の人気ダンサー。 DREAMS COME TRUEやJP THE WAVY、Awich、倖田來未、平手友梨奈、MASHIHO、KU HARAなど様々なアーティストのバックダンサーや振り付けを担当。全国各地を回るなどダンス以外にもモデルやCMに出演。第一線で活躍している。 LiLi 湘南生まれのダンサー。幼少期からミドルダンスを中心に活動しており、2015年にWorld HipHop Championshipに出場し、チーム優勝を果たし、現在に至る。全国各地でWSを実施し、彼女の注目度が高まり、atmos pinkとのコラボ商品も販売した経歴がある。昨今は妹LANAの振付師や、ツアーの帯同。またLANAの楽曲のTikTok振り付けをメインに活動中。 キャッチーな振り付けのクリエイティブスキルに⻑けており、LANAの「Xmas with U」では、国内で 2.8万投稿越えのヒットを生み出した立役者である。 リリース情報 Awich – Butcher Shop | Queens Clash [Official Dance Performance] (360 Reality Audio Version) ・配信日:2025 年 5 月 9 日(金)19 時・Youtube LINK: 記事最下部に記載----------Awich - Butcher Shop feat. FERG (360 Reality Audio Version) Amazon Music Unlimited にて配信中 360 Reality Audio(サンロクマル・臨場オーディオ)とは? 『立体的な思いをつくる、リアルな空間』ソニーの360立体音響技術を使った新しい音楽体験。アーティストの生演奏に囲まれながらのような、没入感のある立体的な音場を体感できる。映像付きのコンテンツを、お持ちのヘッドホン、イヤホンでお楽しみください。
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skate【KYOTO URBAN SPORTS DAY 2025】今年4回目は京都リサーチパークにて開催2025.05.092023年から京都で開催され、年々盛り上がりを見せているアーバンスポーツイベントKYOTO URBAN SPORTS DAY(KUSD)。KUSDの第4回目は6/8(日)京都リサーチパークにて開催!トップアスリートによるアーバンスポーツのパフォーマンス、無料体験会が実施される。 6/8(日)KUSD in 京都リサーチパーク <特徴>記念すべきKUSD第1回を開催した京都リサーチパーク。今回は待望のスケートボードが初参戦!無料体験会&パフォーマンスが行われる。アーバンスポーツの中でも競技人口が多く、日本人選手のメダルもよく目にする機会が多いスケートボード!この機会にぜひチャレンジして頂きたい。 <場所>京都リサーチパーク内GOCONCおよび西屋外駐車場〒600-8815 京都府京都市下京区中堂寺南町 栗田町91 京都リサーチパーク10号館1F <時間>10:00〜19:00 <イベント内容>BREAKING・DOUBLE DUTCH・3X3BASKETBALL・SKATEBOARDのトップアスリートによる無料体験会とパフォーマンスやエキシビジョンマッチ。全国から選手が参加する、ブレイキンやダブルダッチのバトルイベントも開催。 出演アスリート [DOUBLE DUTCH]NEWTRAD 世界チャンピオンやシルク・ドゥ・ソレイユ出演経験者、ママメンバーやZ世代のカリスマメンバーという多様なメンバーが在籍!2024年度には世界大会でメダルを獲得! 京都を中心に世界で活躍するプロダブルダッチチームNEWTRAD! [BREAKING]BODY CARNIVAL チームバトルの世界大会である「BATTLE OF THE YEAR」や「R16」に日本代表として参加し、京都から日本、日本から世界へ発信している日本を代表するブレイキンクルー! 長きに渡り日本のみならず世界中のシーンに影響を与え続ける「唯一無二」のブレイク集団! [3X3 BASKETBALL]KYOTO BB 情熱的で面白く魅了する、京都を拠点に活動する3X3プロチーム。強さだけでなく「魅せる」を追求したエンターテイメントチームとして、既成概念にとらわれず、他にはない新しいSTYLEで3X3を盛り上げる!スクール活動も積極的に行なっている。 [SKATEBOARDING]LEAPS SKATE SHOP 2021年、京都で誕生したスケートショップ「LEAPS SKATEBOARDING」“跳躍”や“チャンスを掴む”といったコンセプトとバネがモチーフ。YouTubチャンネル登録者数18万人の中澤克哉を筆頭に、寺井健人、小西偉登、青木ユキト、岩田 祐介と個性的なライダーが顔を揃えるショップブランド。 BATTLE EVENT [DOUBLE DUTCH ONE’S] ダブルダッチのソロバトルNo1を決める大会「DOUBLE DUTCH ONE’S FINAL」へ向けた予選会を開催!優勝者にはFINALへの出場権が与えられる!全国各地からプロアマ問わずハイレベルなプレイヤーたちが集まるハイレベルなバトルを見逃すな! [BATTLE MIXTURE] 京都が世界に誇るブレイキンチーム「BODY CARNIVAL」が主催する、ブレイキンバトルの京都予選を開催!全国各地から多くのプレイヤーたちが集まる人気バトルイベント。ハイレベルなブレイキンバトルを見逃すな! [3X3バスケ EXHIBITION MATCH] 3X3のエキシビジョンマッチを開催!この日のために4つのプロチームが集結!熱いバトルを制し優勝するのはどのチームになるのか! 3X3のプロ選手による本気1on1マッチを開催!白熱のマッチを制するのはどのプレイヤーになるのか!?あなたの推しを見つけて応援しよう! <CAST>イベント公式HP・instagramにてご確認ください <TIMETABLE>イベント公式HP・instagramにてご確認ください 無料体験会のお申込みはinstagramアカウントのプロフィールページのリンク、もしくはKUSDのHPからお申込みください。
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FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
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