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skateハイレベルな激戦を制し、アジア大会への切符を手にしたのは?!「第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」ストリート種目2025.11.06今年の日本一を決めるコンテスト「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」が11月1日から2日にかけて開催された。会場となったのは東京・有明に位置する「livedoor URBAN SPORTS PARK」――東京オリンピックの舞台ともなったパークだ。 今大会はワールドスケートジャパン強化指定選手の選考対象大会、そして第20回アジア競技大会(愛知名古屋2026)の代表選考会を兼ねた大事な一戦となるため、男女ともに日本中から国内トップ選手たちが集まった。女子からは、先月パリで行われたSLS(Street League Skateboarding以下:SLS)で見事優勝を収めた上村葵、日本選手権3連覇を狙う織田夢海、パリ五輪優勝した吉沢恋らが出場。男子からは、今年度の日本OPEN優勝者の池田大輝、日本選手権連覇を狙う佐々木音憧、SLSテイクオーバー2025ラスベガスで初優勝を果たした小野寺吟雲らが出場し、今年の日本一を決める大会としてふさわしい顔ぶれとなった。 本記事では「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」ストリート種目決勝の様子を男女別でレポート。表彰台に立った選手たちや、惜しくもメダルには届かなかったが会場を盛り上げたライダーを紹介する。 女子決勝レポート 10代の若手ライダーが多く出場した今大会でファイナリストには、尾関萌衣、織田夢海、松本雪聖、丹野莉愛、吉沢恋、榎並琴音、本間恋愛菜、上村葵の8名が名を連ねた。ここでは異なるスタイルで存在感を示した4名のスケーターとそのライディングを振り返る。 織田夢海 ― 揺るぎない安定感で3連覇達成 今大会を象徴するのは、やはり織田の教科書のようなライディングだ。将軍レールでの「キックフリップ・フロントサイドボードスライド」、「フロントサイドフィーブルグラインド」など、いずれも難易度が高いトリックを精度高く決めた。彼女の持ち味は、派手な技を繰り出しながらも着地に一切のブレがない安定性にある。重心の置き方、デッキコントロール、着地のバランス感が極めて理想的で、まさに“模範”と言える完成度だった。 織田夢海のフロントサイドフィーブルグラインド ©︎WSJ ラン2本目のラストには、大技「バックサイドクルックドグラインド・ノーリーフリップアウト」をクリーンにメイク。練習中は成功していなかった技を本番では決めてくるあたり、勝負強さが際立つ。ラン・ベストトリックで他を圧倒する完成度を見せ、日本選手権大会での3連覇を達成。優勝インタビューでは「ずっと目標にしていた3連覇。プレッシャーもあったが達成できてホっとしている。アジア大会は地元名古屋での開催となるので、いい結果を残せるように練習していく」と語り、次なる舞台を冷静に見据えた。 松本雪聖 ― 女子スケートレベルを牽引するパワーとスキル 2位に入った松本は、男子顔負けのパワーとスキルで会場を沸かせた。「フリップイン50-50」をバックサイド/フロントサイドの両方でメイクするなど、両サイドを自在に操るあたり、ボードコントロールの繊細さがうかがえる。スピードを殺さず、ハンドレールやステアへアプローチする姿勢は、攻撃的でありながらも安定しており、女子シーン全体のレベルアップを実感させる力強いライディングだった。 松本雪聖のキックフリップ・バックサイドリップスライド ©︎WSJ ベストトリックでは将軍レールでの「キックフリップ・バックサイドリップスライド」を三度目の挑戦で成功させ、93.66ptをマーク。女子唯一の90点台を記録した。 「女子スケートボードの技術的な天井」を押し広げるような構成であり、彼女の存在が次世代の選手たちに与える影響は大きいだろう。 尾関萌衣 ― スピードと力強さで魅せるトップガン 世界的スケートブランド 「TOY MACHINE」からサポートを受ける尾関は、今大会でも“スピード”という個性を存分に発揮した。 将軍レールでの「バックサイドリップスライド」や「バックサイド50-50」など、パワーと正確性を両立させたグラインドトリックを連発。中でも、ギャップを飛び越えながらの「トランスファー・バックサイドフィーブルグラインド」は圧巻だった。トランスファーを成立させるには、通常よりも速いスピードを維持したまま、ボードの軌道をミリ単位でコントロールする必要がある。 尾関萌衣のトランスファー・バックサイドフィーブルグラインド ©︎WSJ その完成度の高さに加え、観客を惹きつける疾走感のあるスタイルも特徴的だ。技術だけでなく、非常に楽しそうに滑る彼女には、見ていて“ワクワクさせる”魅力がある。最終的に3位でフィニッシュしたが、構成の完成度や安定感は今後の大舞台でも通用するレベルに達している。 本間恋愛菜 ― 最年少10歳、恐れを知らぬ挑戦者 今大会最年少の10歳で出場した本間は、小柄な体格ながらも果敢な姿勢で注目を集めた。身長と同じほどの高さのハンドレールに挑む姿は、観客の心をつかんだ。本人は「怖いけど、技を決めたい気持ちが強い」と語り、その強いメンタルが印象的だった。決勝ベストトリックでは、「キックフリップ・フロントサイドボードスライド」を三度目のトライで成功。82.86ptの高得点を獲得し、堂々の5位フィニッシュを果たした。 普段は埼玉所沢・SKiP FACTORYで父と二人三脚で練習を積んでいるという。「いつかはオリンピックに出場できるような選手になりたい」と語り、静かな闘志を燃やす。将来的には、現在の女子トップライダーたちに並び、次世代のシーンを牽引する存在になることが期待される。 一撃必殺の勝負へ――ルール変更がもたらす戦略への影響 今年の日本選手権ストリート種目では、ルールが大きく刷新された。決勝は、45秒間の「ラン」を3本、1発勝負の「ベストトリック」を3本行い、それぞれの最高スコアを合算して順位を決める“3/3/2形式”に変更された。準決勝はラン2本+ベストトリック3本(2/3/2形式)で、5人のジャッジが100点満点で採点し、最高点と最低点を除いた平均でスコアが算出される。 これまでの「2/5/3方式」から「2/3/2方式」へと変わったことで、選手たちの戦略面にも影響が出てくる。特にベストトリックが“1本のみ”採用となった点は大きく、選手にはこれまで以上のプレッシャーがのしかかる。わずか3本の挑戦の中で一度きりの完璧なトリックを決める精神力が試される。 一方、決勝のランは2本から3本に増え、チャンスが広がる反面、体力的にはよりハードな構成に。45秒全力で滑る3本のランをこなすには、技術だけでなく持久力と集中力も不可欠だ。 なお、東京五輪ではベストトリック4本の合計で巻き返しが可能だったが、パリ五輪以降はラン1本+ベストトリック2本の合計方式に変更。今回のルールもその流れを汲み、“一発の爆発力”と“安定した滑り”の両立が求められるフォーマットとなっている。 男子決勝レポート 国内男子ストリートシーンを牽引する若手たちが火花を散らした今大会。すべてがハイレベルに拮抗する中で、小野寺吟雲、濱村大征、池田大暉、長井太雅、佐々木来夢、佐々木音憧、八島璃央、根附海龍の8名が決勝のスタートリストとなった。その中でもメダルを獲得したトップ3のスケーターのライディングを紹介。 小野寺吟雲 ― 圧倒的な完成度で“ノーミス3本” なぜ失敗しないのか――観客の多くがそう感じたはずだ。繰り出すトリックはどれも高難度。「キックフリップ・バックサイドテールスライド・ビッグスピンアウト」や「ビッグスピンフリップ・フロントサイドボードスライド・フェイキーアウト」、「フロントサイドブラントスライド・バリアルフリップアウト」など、いずれも“ハンマートリック”と呼ばれるコンボばかりだが、彼はそれを淡々とメイクしていく。決勝ラン3本は驚異のノーミス。精度、速度、着地――すべてが高い次元で安定していた。 小野寺吟雲のギャップオーバーバックサイドテールスライド・ビッグスピンフリップアウト ©︎WSJ 特筆すべきは、その安定感の裏にある反復練習の積み重ねとトリック構成の戦略性だ。ベストトリックでは後がない3回目のトライで、将軍レールにて超大技「ギャップオーバーバックサイドテールスライド・ビッグスピンフリップアウト」を成功させ、会場は歓声に包まれた。得点は本日最高の96.87ptを記録し、堂々の優勝を飾った。 インタビューでは「自分のスタイルを貫き通して世界で戦っていきたい。そして周りのサポートしてくれる方々に恩返しがしたい」と語り、15歳とは思えない落ち着きと視野を見せた。アジア大会への出場も内定。 その滑りは、単なる“若手の勢い”を超え、すでに世界基準に到達している印象を与えた。 佐々木音憧 ― スピードと独創性で魅せる、攻めのストリートスタイル 2位に入った佐々木は、ハイスピードかつハイクオリティなライディングで観客を引き込んだ。深いパンピングと力強いプッシュでスピードを途切れさせず、全セクションを一筆書きのように流していくそのスタイルは、競技というよりも“アート”に近い。スピードの中での正確なボードコントロールは男子選手の中でも特に際立っていた。 得意の「バックサイド360」を見れば、スピードを殺さずにギャップを軽々と越え、着地後の流れもスムーズ。身体とボードが一体化しているような感覚すら覚える。ベストトリックでは、ダウンレッジで「キャバレリアル・バックサイドノーズグラインド」を成功。スピンとグラインドを組み合わせた高難度トリックであり、しかも他選手が使用しなかったセクションをあえて選択した戦略性も評価された。 佐々木音憧のキャバレリアル・バックサイドノーズグラインド ©︎WSJ トリックセンスと構成の独創性が光り、最終順位は2位でフィニッシュ。インタビューでは「ルール変更の影響は特に感じていない。決めるだけなんで」と語り、どんな状況でもブレない芯の強さと自信を示した。競技スケートの本質である“自分の滑りを貫く強さ”を体現したライダーの一人だ。 八島璃央 ― 脱力感と爆発力を併せ持つ、“静かなる実力者” 福島県出身の八島は、一見リラックスした佇まいながらも、放つトリックは強烈だ。ベストトリックでは、将軍レールでの「キックフリップ・フロントサイドリップスライド・フェイキーアウト」をメイク。キックフリップを絡めたコンボトリックを武器とする八島の注目点は、キックフリップの精度の高さだ。特に、空中でのキャッチの美しさは秀逸で、まるで足に磁石がついているかのようにデッキを吸い寄せる。 八島璃央のキックフリップ・フロントサイドリップスライド・フェイキーアウト ©︎WSJ さらに「トレフリップ」や「フロントサイド180 ワンフット」といった高反発系のトリックでも安定しており、“バネの強さと重心の柔らかさ”のバランスが唯一無二なスタイルを生み出す。滑りの随所に余裕を感じさせ、時折見せる笑顔からはスケートを純粋に楽しむ姿勢が伝わる。結果としてアジア大会の切符は逃したが、今後の成長が大いに期待されるライダーだ。 大会結果 女子 左から松本、織田、尾関の順 ©︎WSJ 優勝 : 織田 夢海 174.63pt2位 : 松本 雪聖 174.18pt3位 : 尾関 萌衣 166.19pt4位 : 丹野 莉愛 143.94pt5位 : 本間 恋愛菜 138.20pt 6位 : 上村 葵 118.42pt 7位 : 吉沢 恋 85.56pt8位 : 榎並 琴音 52.55pt 男子 左から佐々木、小野寺、八島 ©︎WSJ 優勝 : 小野寺 吟雲 192.15pt2位 : 佐々木 音憧 188.55pt3位 : 八島 璃央 183.76pt4位 : 根附 海龍 181.54pt5位 : 池田 大暉 180.03pt6位 : 濱村 大征 172.14pt7位 : 長井 太雅 171.31pt8位 : 佐々木 来夢 170.74pt 総評 今大会を通して改めて感じられたのは、男女問わずスケーター全体のトリックレベルとクオリティの高さだ。単純な難易度だけでなく、精度・構成・流れの美しさといった総合的な完成度が著しく向上している。MCも繰り返し口にしていたように、今のスケートシーンでは「日本のレベル=世界のレベル」という認識がすでに定着している。もはや国内大会で見られるトリックの多くは、世界大会の決勝クラスと遜色がない。 特に印象的だったのは、キックフリップや360などを組み合わせたコンボトリックが“前提”となっている点だ。ハンドレールやレッジといったストリートの王道セクションはもちろん、これまで派手さよりも流れが重視されてきたR(ランプ)でも、高度なトリックを自然に織り込む選手が増えている。その結果、全体のスピード感と迫力が格段に上がり観客を引き込む演技が多く見られた。 さらに今回からルールが改定され、今後は単純な成功率や難易度に加え、「勝負強さ」や「持ち技の多様性」といった側面も評価対象となる。これにより、スケーターはより幅広い引き出しと戦略性が求められることになるだろう。 ロサンゼルス五輪の代表枠をめぐる戦いは、すでに幕を開けている。
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skate【大会速報】「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」 男子ストリート決勝 優勝したのは小野寺吟雲!2025.11.02東京・有明の「livedoor URBAN SPORTS PARK」内スケートパークで開催された「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」。男子優勝は小野寺吟雲、2位に佐々木音憧、3位に八島璃央となった。 3本のラン+3本のベストトリックの計6本のうち最高スコア2本で競われるフォーマットにて、終始ミスのない見事なライディングで90点台中盤というハイスコアを収めた小野寺が見事優勝を果たした。 なお、男女ともに今大会の1位と2位の選手は2026年秋開催予定の愛知・名古屋アジア大会への出場権を獲得することとなる。 大会結果 左から佐々木、小野寺、八島©︎WSJ 優勝 : 小野寺 吟雲 192.15pt2位 : 佐々木 音憧 188.55pt3位 : 八島 璃央 183.76pt4位 : 根附 海龍 181.54pt5位 : 池田 大暉 180.03pt6位 : 濱村 大征 172.14pt7位 : 長井 太雅 171.31pt8位 : 佐々木 来夢 170.74pt
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skate【大会速報】「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」 女子ストリート決勝 織田夢海が優勝し初の3連覇を達成!東京・有明の「livedoor URBAN SPORTS PARK」内スケートパークで開催された「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会supported by Murasaki Sports」。女子優勝は織田夢海、2位に松本雪聖、3位に尾関萌衣となった。 3本のラン+3本のベストトリックの計6本のうち最高スコア2本で競われるフォーマットにて、ランで見事な「バックサイドクルックドグラインドtoノーリーキックフリップアウト」を決めるなどハイレベルなトリックでまとめた織田が優勝を果たした。 なお、男女ともに今大会の1位と2位の選手は2026年秋開催予定の愛知・名古屋アジア大会への出場権を獲得することとなる。 大会結果 左から松本、織田、尾関の順©︎WSJ 優勝 : 織田 夢海 174.63pt2位 : 松本 雪聖 174.18pt3位 : 尾関 萌衣 166.19pt4位 : 丹野 莉愛 143.94pt5位 : 本間 恋愛菜 138.20pt 6位 : 上村 葵 118.42pt 7位 : 吉沢 恋 85.56pt8位 : 榎並 琴音 52.55pt
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doubledutch記念すべき20周年の節目の大会を制したのは!?「Double Dutch Delight Japan 2025」Report2025.10.232025年10月18日(土)、ダブルダッチの学生日本一決定戦『Double Dutch Delight Japan 2025』が、神奈川県川崎市・カルッツかわさきで開催された。 Double Dutch Delight (ダブルダッチデライト) は毎年開催される、パフォーマンス種目世代別No.1 を決める全国大会。上位チームは、12月14日(現地時間)アメリカはニューヨーク・タウンホールシアターにて開催される国際大会『National Double Dutch League Holiday Classic』(以下、NDDL)に進出する権利を含めたダブルダッチ本場体験ツアーが与えられる。 なお大会は今年で20周年を迎えたこともあり、オープニングセレモニーには特別ゲストとしてIJRU会長であるショーン・ハミルトン氏が登壇。今大会の開催の激励と今年の夏に同じく川崎で行われた世界選手権の開催の感謝を述べ、大会は幕を開けた。 IJRU会長ショーン・ハミルトン氏(左)とJJRU事務局長原竹純氏(右) 今大会は大学生のOPEN部門、小学生から中学1年生までのNOVICE部門、中学2年生から高校生までのADVANCED部門、年齢不問の一般部門の4つに分かれる。なお今大会へはEAST、WEST、NORTH、SOUTHの地区から上位入賞したチームのみが参加できる本当の意味で今年の日本一を決める戦いとなった。 毎年大盛況となるOPEN部門は、今大会の最注目部門。Japan大会は前年度 OPEN部門の優勝チームの出場地区で開催されることが慣例となっており、ここ3年はEAST地区のチームから優勝が続いている。この記念すべき20周年の節目の大会でトロフィーを掲げるのはどのチームか、またこのJapan大会が来年はどの地区で開催されるのかなど、今年は各チームが特別な気持ちで出場する中、終始熾烈な戦いが繰り広げられた。 一般部門 『Junk Swing』のパフォーマンス 一般部門ではWEST地区代表として挑んだ『Junk Swing』が、洗練された構成と確かな実力で見事優勝を掴み取った。音楽と一体化したリズム感あふれる演技に、ロープトリックやアクロバットの迫力を融合させ、華やかさと力強さを兼ね備えたステージを披露。次々と繰り出される技の連続に、一瞬たりとも目を離せないパフォーマンスで観客の心を惹きつけた。 NOVICE部門 『A.C.Z 』のパフォーマンス NOVICE部門では、EAST地区代表として挑んだ3人チーム『A.C.Z 』が見事優勝を掴み取った。全員がフロア・アクロバットを取り入れた迫力のステージは、観客の目を釘付けにし、その場の空気を一気に引き込んだ。ラスト曲に差し掛かるにつれボルテージは最高潮に達し、ダイナミックな動きと息の合ったパフォーマンスで、会場全体を熱気で包み込んだ。 ADVANCED部門 『BASKU RATCH』のパフォーマンス ADVANCED部門では、接戦を競り勝ち優勝に輝いたのはWEST地区代表として挑んだ『BASKU RATCH』。ステージの最初から耳に残る特徴的な音や動きで観客を自分たちの世界に引き込み、ジャンプスキルやロープスキルの両方を随所に盛り込んだダイナミックかつ緻密な演技を披露。ラストまでその世界観を貫き、観客を最後まで惹きつけた。 OPEN部門 そして、OPEN部門。大会最注目のこの部門では20周年の節目に相応しい大接戦が繰り広げられ、終始固唾を呑んで結果を待つようなジャッジも頭を悩ますハイレベルな甲乙付け難い展開となった。 3位はEAST地区、日本体育大学・乱縄所属の『珠華』 が入賞した。同日午前に行われた敗者復活戦を勝ち上がった勢いそのまま、OPEN部門一発目から会場を沸かせるパフォーマンスを披露。チャイナテイストの美しさと迫力を兼ね備えた演技で、観客を魅了した。 『珠華』のパフォーマンス なお、敗者復活戦から入賞するのは、2021年『Roar』、2023年『黄金パンダ艦隊』、2024年『SHOWMEN TOPPER’s』に続き、現行選出ルールに移行してからこれで4度目。さらに3年連続の敗者復活戦からの入賞となり、挑戦するチームの熱意と意気込みが際立つ結果となった。 2位にはEAST代表として挑んだ『第一天空部隊』(R2所属) が輝いた。所属サークル R2 にとって史上初のJAPAN出場となった舞台で、見事2位入賞を果たした。曲が流れた瞬間からラストまで、演者一人ひとりの表情の豊かさが印象的で、観客の視線を釘付けにした。終盤には選手宣誓のような一場面もあり、所属サークルの名を背負って挑む意気込みと熱量が舞台全体に伝わった。パフォーマンス後のMCでは MC YUI/REG☆STYLEも思わず涙を見せるほど、観客の心に刺さるステージとなった。 『第一天空部隊』のパフォーマンス そして栄えある優勝に輝き、トロフィーを掲げたのはEAST地区「東京大学 D-act」より『Fuzzy Bud Hub』!! 『Fuzzy Bud Hub』のパフォーマンス ステージ冒頭から華麗なロープワークとジャンプで観客を夢中にさせ、個々の高いスキルと表現力を惜しみなく披露。随所に見せる緻密な技で、圧巻のパフォーマンスに。抜群の安定感と全員が持つ華、そしてチーム仲の良さが融合した完成度の高い演技で、優勝を果たした。さらに、この結果からダブルダッチサークル「東京大学 D-act」としてJAPAN OPEN部門3連覇を達成。またFuzzy Bud Hubはメンバー全員が2年生という若いチームということもあり、来年以降の活躍にも大きな期待がかかる。 『Fuzzy Bud Hub』のパフォーマンス なお、今回も優勝者インタビューとして大会直後のFuzzy Bud Hubの選手たちのコメントが本記事の末尾に掲載されている。今大会に挑むまでのアクシデントやそれを乗り越えたチームワークを感じられる等身大の彼らの言葉の数々を是非ともご一読いただきたい。 トロフィー授与の様子 ゲストショーケース 「XII After Ours」のパフォーマンス 各部門の熾烈な戦いが終わり、選手たちが固唾を飲んで結果を見守る中、特別ゲストである日本が世界に誇る若手ブレイキンクルー「XII After Ours」とダブルダッチプロチームである「REG☆STYLE」「NEWTRAD」「FLY DIGGERZ」「Millennium Collection」によるゲストパフォーマンスが披露された。特に20周年を記念したこの4つのプロダブルダッチチームからなる合同ショーケースには会場は大盛り上がり。豪華なオールスターたちがこの20周年を祝った。 「NEWTRAD」のパフォーマンス 「FLY DIGGERZ」のパフォーマンス 「Millennium Collection」のパフォーマンス 「REG☆STYLE」のパフォーマンス 4チームによる合同パフォーマンス 編集後記 千野秀行氏 2025年という年は、日本で初の世界選手権大会が開催されるなど、ジャンプロープ史においては“転換点”といえるような年となった。そこに重なるように、ストリートの聖地・川崎で開催された20周年のDelight Japan。 「歴史」といえば、それは容易い。しかしその「歴史」の正体は、先人たち──これまでの選手やスタッフ、キャストや観客たち…多くの人々が流した汗や涙のことである。そして我々はそれらによって築き上げられたものの上にいることを、ここで感謝と畏敬の念と共に、改めて申し添えておきたい。 この大会を始めたころ、そこにいた人々はこの景色を想像できたであろうか。煌々と輝くステージを背に、原竹氏・千野氏や、MCを務めるKENSAKU氏が語った言葉の一つひとつには、私たちの想像を超えたヒストリーがあった。 Delightという言葉に込められた〈歓び〉という意味。この場所でそれを感じられるチームはごく僅かなのかもしれない。しかし、この舞台に挑戦する過程で得たものが、きっと人生において輝き、歓びとなるに違いない。 ダブルダッチデライトは、これからも多くのダブルダッチャーの夢をのせ走り続けることだろう。そしてこの日流れた汗や涙は、やがて「歓び」となり、いつかの「歴史」となって、次なる世代のダッチャーたちへ光を与えていく。 各カテゴリー優勝者勝ち名乗りの様子 OPEN部門優勝『Fuzzy Bud Hub』へインタビュー! Fuzzy Bud Hub左から ユート・エリカ・カナタ・チサ・ヒナ ──まずは優勝おめでとうございます。今のみんなのお気持ちを聞かせてください。 ヒナ私たちは2年生で、このチームでDelightに出場すること自体が初めてだったんです。そして本当は6人チームなのですが、怪我でシュンが出場できなくなって5人になってしまうなど、いろんなハプニングもありました。本当に私たちはメンタルが強くなくて、そのたびに打ちのめされていたのですが… 今はなんかもう夢みたいで、もはや何が起こっているか分からないです(笑)。 ──じゃあみんなあまり実感が湧いていないと。発表の際、名前を呼ばれて涙していたシーンもあったと思うんですが、それは実感とはまた違う感情だった? エリカそうですね、衝撃で涙が流れちゃった感覚です。少し時間が経って、今は私も「なんでここにいるんだ…?」みたいな気持ちになっていますね(笑)。 ──さきほどみんなハプニングを経たことや、あとは「メンタルが強くない」と話してくれましたが、そういったハンデもあった中でも優勝できたことは、単なる偶然ではないと思っています。そもそもメンタルが強くても1位になれるわけではないし。そこで自分たちでこの夏を振り返ってみて、どういったところに勝因があったと思いますか? チサそれでいうと、まずメンタルが弱いということを自覚しているので、大会中は他のチームのパフォーマンスは見ずに集中していました。自分たちにあった対策や、出来うる最善のことはできたのかなと。 あとはJSDDLのサマーキャンプに行ったり、いろんなイベントに出場したり、スタッフをやったりと、コツコツ自分たちのことを広めていって、色んな人に応援してもらえるようになったなとは思っています。 カナタ僕は仲の良さかなと思っています。フュージーはよくコミュニケーションを取っているんですよね。舞台袖の待機中もパフォーマンス中もよく喋りました。あと会場の近くで練習をしているときも、いつも通り話していて。緊張もしたんですけど、みんながいるしいけるでしょと思えたことが勝利に繋がったなと感じました。 ──ちなみにどんな会話を? エリカしょうもない会話とか、あとはカナタがするモノマネで笑ったりしていました(笑)。 ──なるほど(笑)。でも素敵ですね。コミュニケーションというところで1つ聞きたいんだけど、当然チームとして大会に出る以上、チームとして向き合わなければならない瞬間もあったと思います。そういうとき、みんなはどのようにコミュニケーションを取っていたのかなと。 ヒナ実はJapan大会の1週間くらい前に、私が本当にメンタルブレイクしてしまったんです。周りのチームも圧倒的に強いことを知っていたし、私たちもダブルダッチ歴は長いけれど、Japan大会に出た経験はなかった。チームの方針として、各技を易しくしてリスクを低め、ミスのない演技をすることを重視していたのですが、それでは勝てないのではないかと思ってしまったんです。不安で気持ちが落ちて落ちて、落ちまくって。でもそのとき、チームメイトが「みんなで通せば勝てるでしょ!」って言ってくれたことが大きかったです。それを信じてやってこれました。 ──みんなはヒナに声をかけたときって自信はあった? 一同ないです(笑)。 エリカその点に関しては、コーチのYoshihiroさんの存在も大きかったです。この大会からコーチになっていただいたのですが、Yoshihiroさんがずっと「ノーミスこそが正義」って言ってくださっていて。最初は私たちも半信半疑だったんですが(笑)、それをずっと聞いていて、かつ練習を進めていくうちに信じられるようになったんです。 ──最近の傾向として、自分の実力に自信がないから攻める選択をするチームも多いと思うんですが、その中でフュージーのみんなは逆の選択をしたと。実際、守りに入ったなって感覚はありましたか? 一同めっちゃありました(笑)。 ──(笑) チサでもそれ以上に、みんなで「身の丈にあったパフォーマンスをしよう」という共通認識でしたね。 コーチのYoshihiro(中央)と / 本人提供 ──ただ、守りに入ったにしては技術力の高さも感じるパフォーマンスだとは思ったんですが、どのような練習をしていたのか教えてもらってもいいですか? ヒナ今回だと3分弱のパフォーマンスで、それを4分割して、2〜3回通るまで次のパートにはいけない、というような練習をしていました。最初はやっぱり全然次に進まないんですよ。最初のほうでつまづいたりして1時間とか経ってしまったりもして。けれど、だんだん慣れてくるにつれて一発で終えられることも増えてきて。これを私たちは「鬼練」と呼んでいます(笑)。 ちなみにカナタが考案してくれたのは、普段は2回、雨の日だと「気分が下がるから」という理由で3回になっています。理由はよく分かりません(笑)。 チサこの3回という設定も、例えば「1回目:ただ跳ぶだけ → 2回目:50〜60%くらいの体感 → 3回目:100%」と設定して、次ミスしたら一からだからというプレッシャーを与えていたんですが、それが本番のようなプレッシャーの環境下で練習できていたのかなと感じます。 ■ アクシデントを乗り越えて ──少し時系列が前後しますが、先ほどフュージーは怪我でチームメイトが1名欠けてしまった状態で大会に臨むことになったと話してくれたと思います。気持ち的にも技術面でも大変だったと思いますが、どのようにしてそのアクシデントを乗り越えてきたのでしょう? ヒナみんなで落ち込みました。泣きました。終わった…って思ったけど、少しずつ時間と共に落ち切ったからこそ、ここから上がるしかないなとも思えるようになりました。そしてシュン自信も相当落ち込んだと思うのですが、「やっぱコイツがいないと勝てないなって言われるまでリハビリ頑張る」とメッセージをくれて、私たちはもうやるしかない、思いを背負って勝つしかないなと感じさせてくれました。 ──さまざまな紆余曲折を乗り越えて、憧れだったJapanのステージに立つことになりましたが、パフォーマンス中や直後はいかがでしたか? ヒナ私は緊張しすぎてあんまり記憶がないですね。気がついたらステージから捌けていました(笑)。 エリカもう、超楽しかったです(笑)。ただ実は少しだけミスもあって、私の中では見せきれなかったことが悔しさもありますね。(周囲からはミスに)気付かないと言われたりもしましたが、そこはちゃんと“ノーミスの顔”をできたことも良かったのではないかなと。 ──ダブルダッチは特性上、ミスが分かりやすくパフォーマンスの流れに大きく影響を与えてしまうと思うのですが、そのとき心の中ではきっと「あっ…」となってしまうと思います。そういう無意識下のことまでちゃんと修正するのって、やっぱり計り知れない積み重ねがあったということですよね。 エリカ私は表情に出やすいタイプで、小学生のときからずーっとそうなんです。コーチのYoshihiroさんや指導してくださった方にも指摘を受けたり、チームメイトからは半ば怒られたりもして(笑)。とにかく色んな人に指摘されて直せたと思うので、マジで感謝しています。 ──ちゃんとそういう指摘もしあえていることがよいですね。 チサ例えば誰かの気持ちが落ちちゃって、というときは、一緒に沈んでしまうこともありますけど、じゃあ他のみんなでどうでもいい話で盛り上げようとか、ピリピリしているときは和らげようというような、状況を見てバランスを取ることも大事だと思いました。 ヒナそれでも全員が沈んでしまったときは、一旦練習を切り上げて解散しちゃうこともあって。意外と次の日はケロっとしてることもあります。 カナタ変に遠慮する関係でもないですし、思ったことは伝えた方が結果にもつながると思うので、言い方さえ気をつければ伝えるべきだとは思っています。 ユウト今のようにエリカの表情のこともそうですが、みんなそれぞれが、それぞれの弱点を理解して補い合えることが強さだと思っています。例えば僕であれば、技のシルエットが良くないから、みんなで一緒に考えていこうとか。お互いの弱点を伝え合い理解しあって、質の良いものにできたことが結果につながったと思っています。 ──皆さんの話を聞いていても実感しますが、フュージーのパフォーマンスは全員が意見をしっかり擦り合わせて、表情や意識的なところも統一されているなと感じました。 ヒナ例えば表情が1つ潰れてしまっただけでも、観る側の受け取り方が全く変わってしまうよね、というようなことまで、色々と話していた気がします。 チサそうですね。私はこうがいいと思う、いや自分は… という意見の差って絶対にあるんですが、しっかりと意見を言い合って納得する形に落とし込むことが一貫性に繋がっていると思います。ただ言語化しているとはいえ、「ここはニヤッって感じで」とか(笑)。全てを事細かに言葉にしてるわけではないけど、その「ニヤッ」もどういう感じなのかということも話したりはします。 ■ シュンがいたら絶対いけるっしょ ──さて、みんなはまだ2年生ということもあり、いわば“追いかける側”で走ってきたけど、ここからは名実ともに“追われる側”となります。来年のDelightが皆さんのラストとなるわけですが、ここから先に対する思いや目標だったり、考えていることがあれば教えてください。 チサ本番前の緊張も、今回は「ラストイヤーじゃないから…」と自分たちに言い聞かせてリラックスさせてきたんですが、それがもうできないのでどうしよう、とは思っています。 カナタでもシュンがいたら絶対にいけるっしょ、とも思っていますね。来年は6人で優勝したいと思っています。 ヒナ私たちのサークルであるD-actは、私たち以外にも同期がめちゃくちゃ強いんです。5チームいて、今回は惜しくもJapanのステージには立てなかったけれど、順位や点数も高いほうで。だから5チーム全員、同期みんなでJapanのステージに立てたら良いなと思っています。 エリカ私はカナタに勝つことですね(笑)。 カナタえっ(笑)。 エリカお互いキッズの頃からダブルダッチを始めていて、お互いのことを初めて知ったのが高校時代。当時からずっとカッコいいプレイヤーだなと思っていました。高3の最後に一緒のチームを組んだんですが、自分のパートよりもお客さんを沸かせていて、めっちゃ悔しかったんですよね、それが(笑)。なので「フュージーで一番カッコいいのはエリカ!」って言われるようになりたいと思っています。 そして、さっき“追われる側になる”という話があったと思うんですが、自分が追いかけてきた人ってみんな自信がある人たちなんですよ。だから私、これからはなよなよした自分からは卒業します。そして自信を持って自分を魅せ切って、カナタを超えます。 ──全然なよなよしているようには思えないくらい力強いコメントだったけど(笑)。ありがとうございます。他の皆さんはいかがでしょう? ユウト僕は2つあって、まず1つは「JOKER」* の存在を広めたいと思っているんです。 *JOKER:松本深志高校 ダブルダッチ部の名称。大会での入賞歴もある強豪校で、多くの有名プレイヤーを輩出している。 ユウト正直最近JOKERはあまり強くはなくて、ただ名前が知られているような感覚なんですが、その自分のルーツであるJOKERのことが広がって、後輩たちに夢を与えられたらいいなと思っています。あともう1つは、世代間で最強の“3倍ヤー”(3倍を跳ぶプレイヤー)になりたいですね。近い世代にすごい上手い方々もいるんですが、「3倍ヤーといえば?」と聞かれたとき、自分の名前が挙がるようなプレイヤーになりたいです。 チサチームメイトがみんなすごく上手で、私はもっと自信をもってフュージーにいれるように努力しないといけないと思っています。みんなにおんぶに抱っこは悔しいので。正直、貢献できたかは分からないですが、もっと自信を持ってそう言えるように頑張りたいですね。 ──側からみると決してそんなことはないと思うんだけどね。ただ、自分で自信を持てる感覚というのはまた違いますからね。では最後、リーダーのカナタくんはいかがでしょう? カナタD-actの最盛期はここだぞ、ってことですかね。 エリカうわー、ちょっとそれ答えじゃん(笑)。 カナタD-actとしてはDelight Japanで3連覇していて、2023年のBølge、2024年のNoA-NoAと好調なんですが、いやここだぞ、俺らの代が一番ヤバいんだぞ、って思わせたいです。僕ら22期が最盛期を築き、そしてその筆頭格がFuzzy Bud Hubであればいいな、と思っています。 大会概要 『Double Dutch Delight Japan 2025』日時:2025年10月18日(土)会場:神奈川県川崎市・カルッツかわさき主催:一般財団法人日本ジャンプロープ連合(JJRU)共催:川崎市協賛:コムテック株式会社 / カシオ計算機株式会社 / 株式会社JTB / JBLオフィシャルサプライヤー:NEW ERA / STANCE主管:日本学生ダブルダッチ連盟(JSDDL) / OVER THUMPZ
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surf世界自然遺産・徳之島を舞台に繰り広げられた熱戦──栄冠を手にしたのは小林桂と川瀬心那2025.10.212025年10月17日から19日までの3日間、WSL Tokunoshima Town Pro QS2000が鹿児島県大島郡徳之島・花徳浜(けどくばま)で開催された。徳之島でWSLイベントが行われるのは、2023年10月に開催された「TOKUNOSHIMA TOWN PRO JUNIOR」以来、2年ぶり。開催地が南西諸島に位置することから、奄美大島や地元・徳之島出身の選手も多く出場。日本で5番目に世界自然遺産に登録された豊かな自然に囲まれたこの地で、白熱した戦いが繰り広げられた。9月から国内でQS(Qualifying Series)の開催が続いてきたが、日本で行われる今大会が今シーズン現時点では最後の一戦となる。今後はフィリピン、台湾へと舞台を移すが、日本で獲得したポイントが今季の最終ランキングに大きく影響を与える可能性もある。コンディションは3日間を通して胸前後。日中は気温上昇に伴いオンショアが吹き、海面がやや乱れる時間帯もあったが、コンスタントにうねりが届き、試合を進行するには十分な波が続いた。 ©︎WSL / CHARFILM ©︎WSL / CHARFILM ©︎WSL / CHARFILM ファイナルデー進出者は実力者4名 小林桂 ©︎WSL / CHARFILM 迎えたファイナルデー。ラインナップには、個性豊かな4名のサーファーがそろった。試合巧者の小林桂、逆転劇で勝ち上がってきた大音凛太、腰の不調を抱えながらも波を読み切った山中海輝、そして御前崎から好調を維持する岡村晃友。この好調な4名の中から、ファイナルへと駒を進めたのは小林桂と、QS初のファイナル進出を果たした岡村晃友となった。 ©︎山中海輝 WSL / CHARFILM ©︎大音凛太 WSL / CHARFILM ©︎岡村晃友 WSL / CHARFILM 岡村晃友との接戦を制し、小林桂が頂点へ ©︎WSL / CHARFILM 小林桂はどの試合でも必ずスタートから動き出す試合運びも今大会でも披露し、開始10分たたず5.83スコアをする。 しかし、岡村晃友も10分過ぎる直前でフロントサイドでスプレーをあげた縦へのアプローに4.67をスコア。 中盤戦、小林桂が7本目に5.47スコアしバックアップスコアを伸ばし、岡村晃友が優勝するための必要なスコアを6.53と伸ばす。 しかし、岡村晃友が7本目に6.10とヒートハイエストをスコアし優勝するためのスコアを5.20と縮める。 小林桂は引き続き動き続け10本目に6.67スコアしヒートハイエストを塗り替え、岡村晃友が必要なスコア6.41に引き離す。 そのまま岡村晃友はスコアを伸ばす波を見つけることができず試合終了。 見事、MIDAS CAPITAL OMAEZAKI Pro 2025 QS2000、Mera Group Corporation The Open Miyazaki Pro QS2000に続き優勝を果たした。 岡村晃友 ©︎WSL / CHARFILM 小林桂 ©︎WSL / CHARFILM 川瀬心那が宮崎に続き、徳之島でも頂点に立つ ©︎WSL / CHARFILM ウィメンズは、今季好調な川瀬心那をはじめ、吉田花瑚、徳之島・母間出身の青山コト、そして奄美大島から出場した山田佳那の4名がファイナルデーに名を連ねた。 山田佳那 ©︎WSL / CHARFILM 青山コト ©︎WSL / CHARFILM ファイナルに進出したのは、川瀬心那と吉田花瑚。お昼前、波の変化が見られるタイミングでヒートがスタートした。川瀬心那がスタートダッシュを見せ、1本目で5.50をスコア。続く2本目でも3.83をマークし、序盤からリードを広げる。しかし、その後はバックアップを伸ばすのにやや苦戦する展開となった。対する吉田花瑚は、3本目で3.67、5本目に4.17をスコアし、トップスコアを塗り替えながら必要スコアを5.17まで縮める。しかし中盤以降、波数が減少。川瀬心那はプライオリティを活かして吉田花瑚をマークし、吉田花瑚はそれを避けるようにライト方向(右側)へポジションを移す。両者がポジションを変えながらチャンスをうかがうも、最後まで決定的な波は訪れずタイムアップ。見事、川瀬心那がMera Group Corporation The Open Miyazaki Pro QS2000、そしてKitaizumi Surf Festivalに続く優勝を飾った。 吉田花瑚 ©︎WSL / CHARFILM 川瀬心那 ©︎WSL / CHARFILM 徳之島での戦いを終え、舞台はフィリピン・台湾へ ©︎WSL / CHARFILM 世界自然遺産に登録された、自然豊かな徳之島を舞台に繰り広げられた今大会。 日本で続いたQSシリーズはこの大会で一区切りとなるが、舞台はこのあとフィリピン、そして台湾へと移る。ツアーはフィリピン、台湾へと続き、選手たちは来季の出場権を懸けた重要な戦いが続いていく。 Women’s 結果 ©︎WSL / CHARFILM 優勝:川瀬心那2位:吉田花瑚3位:青山コト・山田佳那 Men's 結果 ©︎WSL / CHARFILM 優勝:小林桂2位:岡村晃友3位:山中海輝・大音凛太
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skateハイレベルな激戦を制し、アジア大会への切符を手にしたのは?!「第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」ストリート種目2025.11.06今年の日本一を決めるコンテスト「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」が11月1日から2日にかけて開催された。会場となったのは東京・有明に位置する「livedoor URBAN SPORTS PARK」――東京オリンピックの舞台ともなったパークだ。 今大会はワールドスケートジャパン強化指定選手の選考対象大会、そして第20回アジア競技大会(愛知名古屋2026)の代表選考会を兼ねた大事な一戦となるため、男女ともに日本中から国内トップ選手たちが集まった。女子からは、先月パリで行われたSLS(Street League Skateboarding以下:SLS)で見事優勝を収めた上村葵、日本選手権3連覇を狙う織田夢海、パリ五輪優勝した吉沢恋らが出場。男子からは、今年度の日本OPEN優勝者の池田大輝、日本選手権連覇を狙う佐々木音憧、SLSテイクオーバー2025ラスベガスで初優勝を果たした小野寺吟雲らが出場し、今年の日本一を決める大会としてふさわしい顔ぶれとなった。 本記事では「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」ストリート種目決勝の様子を男女別でレポート。表彰台に立った選手たちや、惜しくもメダルには届かなかったが会場を盛り上げたライダーを紹介する。 女子決勝レポート 10代の若手ライダーが多く出場した今大会でファイナリストには、尾関萌衣、織田夢海、松本雪聖、丹野莉愛、吉沢恋、榎並琴音、本間恋愛菜、上村葵の8名が名を連ねた。ここでは異なるスタイルで存在感を示した4名のスケーターとそのライディングを振り返る。 織田夢海 ― 揺るぎない安定感で3連覇達成 今大会を象徴するのは、やはり織田の教科書のようなライディングだ。将軍レールでの「キックフリップ・フロントサイドボードスライド」、「フロントサイドフィーブルグラインド」など、いずれも難易度が高いトリックを精度高く決めた。彼女の持ち味は、派手な技を繰り出しながらも着地に一切のブレがない安定性にある。重心の置き方、デッキコントロール、着地のバランス感が極めて理想的で、まさに“模範”と言える完成度だった。 織田夢海のフロントサイドフィーブルグラインド ©︎WSJ ラン2本目のラストには、大技「バックサイドクルックドグラインド・ノーリーフリップアウト」をクリーンにメイク。練習中は成功していなかった技を本番では決めてくるあたり、勝負強さが際立つ。ラン・ベストトリックで他を圧倒する完成度を見せ、日本選手権大会での3連覇を達成。優勝インタビューでは「ずっと目標にしていた3連覇。プレッシャーもあったが達成できてホっとしている。アジア大会は地元名古屋での開催となるので、いい結果を残せるように練習していく」と語り、次なる舞台を冷静に見据えた。 松本雪聖 ― 女子スケートレベルを牽引するパワーとスキル 2位に入った松本は、男子顔負けのパワーとスキルで会場を沸かせた。「フリップイン50-50」をバックサイド/フロントサイドの両方でメイクするなど、両サイドを自在に操るあたり、ボードコントロールの繊細さがうかがえる。スピードを殺さず、ハンドレールやステアへアプローチする姿勢は、攻撃的でありながらも安定しており、女子シーン全体のレベルアップを実感させる力強いライディングだった。 松本雪聖のキックフリップ・バックサイドリップスライド ©︎WSJ ベストトリックでは将軍レールでの「キックフリップ・バックサイドリップスライド」を三度目の挑戦で成功させ、93.66ptをマーク。女子唯一の90点台を記録した。 「女子スケートボードの技術的な天井」を押し広げるような構成であり、彼女の存在が次世代の選手たちに与える影響は大きいだろう。 尾関萌衣 ― スピードと力強さで魅せるトップガン 世界的スケートブランド 「TOY MACHINE」からサポートを受ける尾関は、今大会でも“スピード”という個性を存分に発揮した。 将軍レールでの「バックサイドリップスライド」や「バックサイド50-50」など、パワーと正確性を両立させたグラインドトリックを連発。中でも、ギャップを飛び越えながらの「トランスファー・バックサイドフィーブルグラインド」は圧巻だった。トランスファーを成立させるには、通常よりも速いスピードを維持したまま、ボードの軌道をミリ単位でコントロールする必要がある。 尾関萌衣のトランスファー・バックサイドフィーブルグラインド ©︎WSJ その完成度の高さに加え、観客を惹きつける疾走感のあるスタイルも特徴的だ。技術だけでなく、非常に楽しそうに滑る彼女には、見ていて“ワクワクさせる”魅力がある。最終的に3位でフィニッシュしたが、構成の完成度や安定感は今後の大舞台でも通用するレベルに達している。 本間恋愛菜 ― 最年少10歳、恐れを知らぬ挑戦者 今大会最年少の10歳で出場した本間は、小柄な体格ながらも果敢な姿勢で注目を集めた。身長と同じほどの高さのハンドレールに挑む姿は、観客の心をつかんだ。本人は「怖いけど、技を決めたい気持ちが強い」と語り、その強いメンタルが印象的だった。決勝ベストトリックでは、「キックフリップ・フロントサイドボードスライド」を三度目のトライで成功。82.86ptの高得点を獲得し、堂々の5位フィニッシュを果たした。 普段は埼玉所沢・SKiP FACTORYで父と二人三脚で練習を積んでいるという。「いつかはオリンピックに出場できるような選手になりたい」と語り、静かな闘志を燃やす。将来的には、現在の女子トップライダーたちに並び、次世代のシーンを牽引する存在になることが期待される。 一撃必殺の勝負へ――ルール変更がもたらす戦略への影響 今年の日本選手権ストリート種目では、ルールが大きく刷新された。決勝は、45秒間の「ラン」を3本、1発勝負の「ベストトリック」を3本行い、それぞれの最高スコアを合算して順位を決める“3/3/2形式”に変更された。準決勝はラン2本+ベストトリック3本(2/3/2形式)で、5人のジャッジが100点満点で採点し、最高点と最低点を除いた平均でスコアが算出される。 これまでの「2/5/3方式」から「2/3/2方式」へと変わったことで、選手たちの戦略面にも影響が出てくる。特にベストトリックが“1本のみ”採用となった点は大きく、選手にはこれまで以上のプレッシャーがのしかかる。わずか3本の挑戦の中で一度きりの完璧なトリックを決める精神力が試される。 一方、決勝のランは2本から3本に増え、チャンスが広がる反面、体力的にはよりハードな構成に。45秒全力で滑る3本のランをこなすには、技術だけでなく持久力と集中力も不可欠だ。 なお、東京五輪ではベストトリック4本の合計で巻き返しが可能だったが、パリ五輪以降はラン1本+ベストトリック2本の合計方式に変更。今回のルールもその流れを汲み、“一発の爆発力”と“安定した滑り”の両立が求められるフォーマットとなっている。 男子決勝レポート 国内男子ストリートシーンを牽引する若手たちが火花を散らした今大会。すべてがハイレベルに拮抗する中で、小野寺吟雲、濱村大征、池田大暉、長井太雅、佐々木来夢、佐々木音憧、八島璃央、根附海龍の8名が決勝のスタートリストとなった。その中でもメダルを獲得したトップ3のスケーターのライディングを紹介。 小野寺吟雲 ― 圧倒的な完成度で“ノーミス3本” なぜ失敗しないのか――観客の多くがそう感じたはずだ。繰り出すトリックはどれも高難度。「キックフリップ・バックサイドテールスライド・ビッグスピンアウト」や「ビッグスピンフリップ・フロントサイドボードスライド・フェイキーアウト」、「フロントサイドブラントスライド・バリアルフリップアウト」など、いずれも“ハンマートリック”と呼ばれるコンボばかりだが、彼はそれを淡々とメイクしていく。決勝ラン3本は驚異のノーミス。精度、速度、着地――すべてが高い次元で安定していた。 小野寺吟雲のギャップオーバーバックサイドテールスライド・ビッグスピンフリップアウト ©︎WSJ 特筆すべきは、その安定感の裏にある反復練習の積み重ねとトリック構成の戦略性だ。ベストトリックでは後がない3回目のトライで、将軍レールにて超大技「ギャップオーバーバックサイドテールスライド・ビッグスピンフリップアウト」を成功させ、会場は歓声に包まれた。得点は本日最高の96.87ptを記録し、堂々の優勝を飾った。 インタビューでは「自分のスタイルを貫き通して世界で戦っていきたい。そして周りのサポートしてくれる方々に恩返しがしたい」と語り、15歳とは思えない落ち着きと視野を見せた。アジア大会への出場も内定。 その滑りは、単なる“若手の勢い”を超え、すでに世界基準に到達している印象を与えた。 佐々木音憧 ― スピードと独創性で魅せる、攻めのストリートスタイル 2位に入った佐々木は、ハイスピードかつハイクオリティなライディングで観客を引き込んだ。深いパンピングと力強いプッシュでスピードを途切れさせず、全セクションを一筆書きのように流していくそのスタイルは、競技というよりも“アート”に近い。スピードの中での正確なボードコントロールは男子選手の中でも特に際立っていた。 得意の「バックサイド360」を見れば、スピードを殺さずにギャップを軽々と越え、着地後の流れもスムーズ。身体とボードが一体化しているような感覚すら覚える。ベストトリックでは、ダウンレッジで「キャバレリアル・バックサイドノーズグラインド」を成功。スピンとグラインドを組み合わせた高難度トリックであり、しかも他選手が使用しなかったセクションをあえて選択した戦略性も評価された。 佐々木音憧のキャバレリアル・バックサイドノーズグラインド ©︎WSJ トリックセンスと構成の独創性が光り、最終順位は2位でフィニッシュ。インタビューでは「ルール変更の影響は特に感じていない。決めるだけなんで」と語り、どんな状況でもブレない芯の強さと自信を示した。競技スケートの本質である“自分の滑りを貫く強さ”を体現したライダーの一人だ。 八島璃央 ― 脱力感と爆発力を併せ持つ、“静かなる実力者” 福島県出身の八島は、一見リラックスした佇まいながらも、放つトリックは強烈だ。ベストトリックでは、将軍レールでの「キックフリップ・フロントサイドリップスライド・フェイキーアウト」をメイク。キックフリップを絡めたコンボトリックを武器とする八島の注目点は、キックフリップの精度の高さだ。特に、空中でのキャッチの美しさは秀逸で、まるで足に磁石がついているかのようにデッキを吸い寄せる。 八島璃央のキックフリップ・フロントサイドリップスライド・フェイキーアウト ©︎WSJ さらに「トレフリップ」や「フロントサイド180 ワンフット」といった高反発系のトリックでも安定しており、“バネの強さと重心の柔らかさ”のバランスが唯一無二なスタイルを生み出す。滑りの随所に余裕を感じさせ、時折見せる笑顔からはスケートを純粋に楽しむ姿勢が伝わる。結果としてアジア大会の切符は逃したが、今後の成長が大いに期待されるライダーだ。 大会結果 女子 左から松本、織田、尾関の順 ©︎WSJ 優勝 : 織田 夢海 174.63pt2位 : 松本 雪聖 174.18pt3位 : 尾関 萌衣 166.19pt4位 : 丹野 莉愛 143.94pt5位 : 本間 恋愛菜 138.20pt 6位 : 上村 葵 118.42pt 7位 : 吉沢 恋 85.56pt8位 : 榎並 琴音 52.55pt 男子 左から佐々木、小野寺、八島 ©︎WSJ 優勝 : 小野寺 吟雲 192.15pt2位 : 佐々木 音憧 188.55pt3位 : 八島 璃央 183.76pt4位 : 根附 海龍 181.54pt5位 : 池田 大暉 180.03pt6位 : 濱村 大征 172.14pt7位 : 長井 太雅 171.31pt8位 : 佐々木 来夢 170.74pt 総評 今大会を通して改めて感じられたのは、男女問わずスケーター全体のトリックレベルとクオリティの高さだ。単純な難易度だけでなく、精度・構成・流れの美しさといった総合的な完成度が著しく向上している。MCも繰り返し口にしていたように、今のスケートシーンでは「日本のレベル=世界のレベル」という認識がすでに定着している。もはや国内大会で見られるトリックの多くは、世界大会の決勝クラスと遜色がない。 特に印象的だったのは、キックフリップや360などを組み合わせたコンボトリックが“前提”となっている点だ。ハンドレールやレッジといったストリートの王道セクションはもちろん、これまで派手さよりも流れが重視されてきたR(ランプ)でも、高度なトリックを自然に織り込む選手が増えている。その結果、全体のスピード感と迫力が格段に上がり観客を引き込む演技が多く見られた。 さらに今回からルールが改定され、今後は単純な成功率や難易度に加え、「勝負強さ」や「持ち技の多様性」といった側面も評価対象となる。これにより、スケーターはより幅広い引き出しと戦略性が求められることになるだろう。 ロサンゼルス五輪の代表枠をめぐる戦いは、すでに幕を開けている。
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skate【大会速報】「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」 男子ストリート決勝 優勝したのは小野寺吟雲!2025.11.02東京・有明の「livedoor URBAN SPORTS PARK」内スケートパークで開催された「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」。男子優勝は小野寺吟雲、2位に佐々木音憧、3位に八島璃央となった。 3本のラン+3本のベストトリックの計6本のうち最高スコア2本で競われるフォーマットにて、終始ミスのない見事なライディングで90点台中盤というハイスコアを収めた小野寺が見事優勝を果たした。 なお、男女ともに今大会の1位と2位の選手は2026年秋開催予定の愛知・名古屋アジア大会への出場権を獲得することとなる。 大会結果 左から佐々木、小野寺、八島©︎WSJ 優勝 : 小野寺 吟雲 192.15pt2位 : 佐々木 音憧 188.55pt3位 : 八島 璃央 183.76pt4位 : 根附 海龍 181.54pt5位 : 池田 大暉 180.03pt6位 : 濱村 大征 172.14pt7位 : 長井 太雅 171.31pt8位 : 佐々木 来夢 170.74pt
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skate【大会速報】「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会 supported by Murasaki Sports」 女子ストリート決勝 織田夢海が優勝し初の3連覇を達成!2025.11.02東京・有明の「livedoor URBAN SPORTS PARK」内スケートパークで開催された「ワールドスケートジャパン第8回日本スケートボード選手権大会supported by Murasaki Sports」。女子優勝は織田夢海、2位に松本雪聖、3位に尾関萌衣となった。 3本のラン+3本のベストトリックの計6本のうち最高スコア2本で競われるフォーマットにて、ランで見事な「バックサイドクルックドグラインドtoノーリーキックフリップアウト」を決めるなどハイレベルなトリックでまとめた織田が優勝を果たした。 なお、男女ともに今大会の1位と2位の選手は2026年秋開催予定の愛知・名古屋アジア大会への出場権を獲得することとなる。 大会結果 左から松本、織田、尾関の順©︎WSJ 優勝 : 織田 夢海 174.63pt2位 : 松本 雪聖 174.18pt3位 : 尾関 萌衣 166.19pt4位 : 丹野 莉愛 143.94pt5位 : 本間 恋愛菜 138.20pt 6位 : 上村 葵 118.42pt 7位 : 吉沢 恋 85.56pt8位 : 榎並 琴音 52.55pt
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freestyle【FOOTBALL PARK SHIBUYA 2025】11/22(土)代々木公園ケヤキ並木にてフットボールフェス開催!2025.10.31一般社団法人渋谷未来デザインは、昨年に続きFOOTBALL PARK SHIBUYA実行委員会と『FOOTBALL PARK -SHIBUYA 2025-』を共催する。FOOTBALL PARKとはいつでもどこでも誰とでも。ボール一つであれば楽しめる。フットボールは自由だ。 現代人のスポーツ離れや、ボールあそびを制限された環境、それらの社会課題に対し、ボール1つで「自分の場所」を見つけることができる楽しみ方を提案する。代々木公園ケヤキ並木にその日限りのサッカーコート5面と特設ステージが出現し、フットボールを通じて大人も子供も夢中になれる「場所」を提供される。1人で来ても、仲間と来ても、フットボールを通じてできる新しい仲間と1日中楽しめるイベントだ。 3つの種目で構成 ボール一つで自分を自由に表現する「Freestyle Football」、狭いコートで繰り広げるGKなしの3人制サッカー「3x3FOOTBALL」、究極の鬼ごっこスポーツ「パルクール鬼ごっこ」が昨年度に引き続き登場!短時間で目まぐるしい展開を繰り広げ、プレーする者も観る者も魅了する3コンテンツが登場! 子どもも大人も繰り返し遊べる自由参加型のゲームや、真剣勝負の大会も実施。ゲストチームとの対戦や触れ合える特別な機会もあり、フットボールを背景に特別な思い出を残せる1日に。 イベントを盛り上げる豪華ゲスト 発起人の1人でもあるタカアンドトシ、トシの総合MCをはじめ、元サッカー日本代表からは解説など多方面で活躍する北澤豪や日本代表として2014年ブラジルW杯に出場した柿谷曜一朗、2011年AFCアジアカップで印象的な決勝ゴールを決めた李忠成、サンフレッチェ広島のレジェンド森崎浩司、名古屋グランパスでJ1を制覇した阿部翔平。 元サッカー日本女子代表からは2011年女子ワールドカップ優勝メンバーの鮫島彩と海堀あゆみ。そして元フットサル日本代表からは、クラブ・代表共にキャプテンを務めた皆本晃、Fリーグディビジョン1で得点王に輝いた渡邉知晃、フウガドールすみだで長年に渡り活躍した諸江剣語。 サッカー芸人オールスターチームSMILERSと豪華ゲストが登場!ゲストチームと対戦できる特別な機会もあるかもしれない。 開催概要 名称:FOOTBALL PARK -SHIBUYA 2025-日時:2025年11月22日(土) 9:00~16:30会場:代々木公園ケヤキ並木広場(原宿側)共催:一般社団法人渋谷未来デザイン / FOOTBALL PARK SHIBUYA 2025実行委員会パートナー:加茂商事株式会社 / 株式会社ロハスタイル / 株式会社不二家 / 医療法人新心会グループ / 株式会社スタジオエビス協力: Next Generation / SPEEN / 一般社団法人3x3FOOTBALL連盟 / 一般社団法人パルクール鬼ごっこ協会 / BALLMAN UNION後援:渋谷区 / 一般財団法人渋谷区観光協会 ※内容は変更になる場合があります。詳細は公式サイト、SNSで随時お知らせします。※同日に代々木公園野外ステージとその周辺では、国内最大級のストリートダンスの祭典「Shibuya StreetDance Week 2025」が開催予定です。一緒に、渋谷のストリートカルチャーを盛り上げます。 CONTENTS詳細 ※事前エントリーはページ下部関連リンク欄の大会申し込みページをご確認ください。 ① FREESTYLE FOOTBALL ボール1つ、身体1つで魅せる。リフティングをはじめとするサッカースキルを用い、自己表現を追求する「フリースタイルフットボール」。その多彩な魅力を、さまざまなコンテンツを通じて発信する。 【FREESTYLE FOOTBALL EXHIBITION BATTLE】個性あふれるトップ選手たちによる、1on1形式のエキシビジョンバトル。高度なテクニックと独自のスタイルがぶつかり合う熱戦をお届けする。 【FREESTYLE FOOTBALL SHOWCASE】国内外で活躍するフリースタイルフットボーラーが登場。音楽と融合した多様なスタイルのショーケースを披露する。 【FREESTYLE FOOTBALL U-15 BATTLE】《事前エントリー:無料/当日エントリー:500円》15歳以下を対象としたフリースタイルフットボールバトル。予選を勝ち抜いた2名が、大型ビジョン前でエキシビジョンバトルを実施します。 【FREESTYLE FOOTBALL 発表会】《参加無料・事前エントリー制》次世代育成を目的に、スクールやレッスン生たちが日頃の練習成果を披露。未来のフリースタイラーたちによるステージだ。 【FREESTYLE FOOTBALL TALK SHOW】有名サッカー選手と、フリースタイルフットボール連盟会長・横田陽介氏による特別トークセッション。“ボールを極める”人々が語る、ここでしか聞けないエピソードは必見。 【FREESTYLE FOOTBALL チャレンジ/JAM】《参加無料・事前エントリー不要》ワンポイントレッスンや、選手の技を間近で見てチャレンジできる体験コンテンツ。初めての方でも楽しめる、自由参加型のプログラムだ。 ② 3x3FOOTBALL 狭いコートの中で繰り広げられる3人制のサッカー。GKなし。2点先取勝ち残り制。1試合3分。同点両チーム退場。開催時間内での最多勝利数を競う。時間内は何度でも挑戦可能。 【3x3FOOTBALL Jr.CHAMPIONSHIP】《大会/招待制 / 実施カテゴリー:U-8・U-10》-東京・福島・愛知・熊本各地の予選を突破した合計6チームから各カテゴリーのチャンピオンを決定。 【3x3FOOTBALL BATTLE】《大会/※事前エントリー先着順》《実施カテゴリー:U-12・WOMEN・ENJOY・OPEN》-大会時間内に繰り返しゲームに挑戦し、最多勝利数を競い合い頂点を目指す。 【3x3FOOTBALL PICK UP GAME】《参加無料/事前エントリー不要》-全員味方で全員敵-その場で即興チームを編成し、1人でも複数人でも気軽に参加可能な3人制サッカーのピックアップゲーム。 ③パルクール鬼ごっこ 【パルクール鬼ごっこ体験会】《参加無料/事前エントリー不要》「走る」「跳ねる」「乗り越える」「掴まる」「バランスを取る」 競技の専門性によらない、誰でも行う「あそび」を競技化!20秒間バトル!1対1の究極鬼ごっこスポーツ!夢中で遊んで体力UP。
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freestyle記念すべき第10回開催のフリースタイルフットボール日本一決定戦「JFFC 10th」クラウドファンディングの募集が開始!2025.10.302025年11月16日、横浜赤レンガ倉庫にて、フリースタイルフットボールの日本一決定戦 「Japan Freestyle Football Championship 10th(通称:JFFC 10th)」 の本戦が開催される。本大会、そして来年以降の開催に向け資金面の問題が危ぶまれており、現在クラウドファンディングが開始している。 「フリースタイルフットボールをもっとカッコよく、もっと多くの人へ」──そんな想いのもと、大会演出・会場構成・映像演出など、10周年を迎える今年ならではの特別な大会づくりが進められている。 クラウドファンディングでは、限定Tシャツや大会VIP席、個人レッスン、さらには選手出演イベントなど、豪華なリターンも多数用意。本記事では、日本フリースタイルフットボール連盟(JF3)代表・横田陽介が語る、JFFCへの想いを紹介する。 JFFC2023 ©Hikaru Funyu / YUSF 日本フリースタイルフットボール連盟(JF3)代表 横田陽介 日本フリースタイルフットボール連盟(JF3)代表の横田陽介です。今回、Japan Freestyle Football Championship(JFFC、ジェイエフエフシー)の記念すべき10回目の開催に向けて、クラウドファンディングを行う事としました。 10回目の記念大会ということで、過去のJFFCは全て「JFFC+年号」といった形で開催してきましたが、今大会は「JFFC 10th(テンス)」として開催します。 フリースタイルフットボールとJFFCの歴史 フリースタイルフットボールはサッカーのリフティングなどの技術を魅せるパフォーマンスへと昇華させたスポーツです。昔はそれぞれの国でサッカーの付属品として楽しまれていたものが、2000年前後において、インターネットの普及や大手スポーツメーカーが有名サッカー選手を多数起用したプロモーションでフリースタイルフットボールがフィーチャーされた事もあり、急速に認知度も高まり一つのカルチャーとして成り立ちました。 私自身、創成期よりプレーしており、2006年にオランダで行われた世界大会に日本人として初めて出場したり、2008年にはブラジルで行われたRed Bull主催の世界大会で準優勝を経験しました。この大会は現在の主流となっている1対1のバトル形式ルールで行われた初の世界規模の大会であり、JFFCもこの大会の影響を色濃く受けています。 その後、2012年には私が成し遂げられなかったアジア人初の世界チャンピオンという栄冠に徳田耕太郎(Tokura)が輝き、連日のようにメディアに取り上げられた事により、国内でのフリースタイルフットボールの認知度を飛躍的に押し上げ、現在のトッププレーヤーの中にも彼の影響でフリースタイルを始めた人も多くいるようです。 バトルプレイヤーとしては現役を退いた2015年に、日本フリースタイルフットボール連盟(JF3)を立ち上げ、同時にJFFCの初回を主催しました。理由としては、大きく二つありました。一つは当時のフリースタイルフットボールシーンの世間からの注目度の問題です。 それまで、サッカーという巨大なカルチャーをバックグラウンドに、いわゆるビックリ人間や超人的な取り上げられ方でメディアにとってもニュースバリューがあったものが、SNSの発展も手伝い、良くも悪くも「見掛けたことがあるもの」として、マスへの露出が少なくなっていました。 もう一つの理由は、日本のプレイヤーが世界の舞台でなかなか結果を残せなくなってきたことです。当時の日本のコミュニティは世界との距離感もあったので、アジア連盟やその上の世界協会との連携を取れる団体を立ち上げ、世界のトップをよく知るジャッジ(審査員)を招聘する大会を開催することで、「世界で戦える日本人」を選定・育成する大会としてスタートしました。 その後のJFFC2016では、優勝したKo-sukeが日本代表としてロンドンで行われたRed Bull主催の大会で準優勝を残すなど、一定の成果を上げることができました。 コロナ禍に於いては無観客での開催など、苦労がありましたが、それでも続ける事により日本の多くのプレイヤーにとって自分の集大成をぶつける「夢の舞台」としてJFFCと日本のコミュニティが育ってきた自負もあります。 JFFC 10thで実現したい事 今回のクラウドファンディングの実施にあたり、JFFC 10thで行いたい事はフリースタイルフットボールをカッコ良いものとして世の中へ認知を広げたいというのが第一にあります。 日々、研鑽を重ねるプレイヤー達のカッコ良さを充分に引き出せる会場や演出、映像など本大会でしか実現できないものを作り上げ、10年後、20年後までこの大会が語り継がれるフッテージとなり、子ども達の夢や目標となる舞台を作りたいと思っております。 リターンについて この機会にしか手に入れられないグッズの他、日本ランカーの選手たちの協力によるパフォーマンスや、サッカー少年少女に向けたワークショップやリフティング教室などの、スペシャルなものも用意しております。 また、1月に開催するアフターパーティーの招待券により、選手たちとの触れ合いの他、今後のフリースタイルフットボールを一緒に考え、企画にも参加して頂けるチャンスもあります。 スケジュール 9月27日 西日本予選(岡山県)10月25日 東日本予選(東京都)11月15日 ラストチャンス予選(横浜赤レンガ倉庫)11月16日 決勝大会(横浜赤レンガ倉庫)11月末 クラウドファンディング終了、順次リターン発送へ 日本フリースタイルフットボール連盟 代表 横田陽介 メッセージ 今大会は10回目の記念大会ということもあり、背水の陣で臨んでおります。なるべく多くの皆様を巻き込み、ご支援頂き、フリースタイルフットボールの未来を少しでも良いものへと動かしていけたらと思います。どうかご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。 日本フリースタイルフットボール連盟代表 横田陽介 最後に ©Hikaru Funyu / YUSF 「Japan Freestyle Football Championship 10th(JFFC 10th)」は、「フリースタイルフットボールをもっとカッコよく、もっと多くの人へ」という想いのもと開催されてきた大会で、今年で記念すべき10回目を迎える。 日本のフリースタイルフットボーラーにとって最も熱くなれる場所であり、この舞台を目標に日々練習を重ねるプレーヤーも多い。しかし、そんなJFFCの開催が資金面で危ぶまれており、プレーヤーをはじめシーン内外で協力の輪が広がりつつある。フリースタイルフットボールシーンをさらに発展させていくために、より多くの方々にご協力いただきたい。 ※JFFCのご支援はページ下部の関連リンクからご覧ください。※本記事はクラウドファンディング掲載情報をもとに制作いたしました。
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