モンスターエナジー アスリートが席巻!「X Games Aspen 2019」

2019.02.09

ロッキー山脈の中心部で開催されてきた第18回目となるX Games Aspen 2019が終了した。アスペンで開催されたX Games Aspen 2019で、モンスターエナジー アスリートがスノーボード、フリースキー、スノーモービル、スノーバイク、オフロードSUVの各競技で驚異的なパフォーマンスを発揮した。

モンスターエナジーのワールドクラスチームは、4日間にわたるX Gamesの競技で、金メダル5個銀メダル8個、そして、銅メダル5個合計18個のメダルを獲得した。モンスターエナジー アスリートたちの活躍のすべてを余すところなく紹介していこう。

アスペン郊外にあるバターミルク・マウンテンに集まった熱気あふれる観客たちは、お祭り気分の中、4日間の素晴らしいアクションスポーツと音楽ライブを心から楽しんだ。すべてのアクションスポーツや祭典の各イベントは無料で一般開放され、リル・ウェイン、ザ・チェインスモーカーズやカイゴらを含む音楽パフォーマンスが有料チケット制で開催された。

X Games Aspen 2019は、史上最大のエクストリームウィンタースポーツの祭典だと言っても過言ではないだろう。19競技で55個ものメダルが上位入賞者に授与された。さらに、バターミルク・マウンテンには、4日間で合計11万7千人の観客が訪れ、冬のX Gamesのイベントとしては、X Games Tignes(ティニュ)2013と連動した時の総観客数に匹敵する最大の動員数を記録した。特に日曜日には4万3千人の観客を動員し、冬のX Gamesとしては史上最大の人数の観客がイベントを大いに楽しんだ。

モンスターエナジーのアスリートたちが記録に残る高いパフォーマンスを発揮して競技のレベルを飛躍的に高めたことから、週末を通じて観客の興奮は最高潮に達していた。スノーボードの天才、クロエ・キム(Chloe Kim)は、女子スーパーパイプで金メダルを防衛し、X Gamesに初出場以来、すべての大会で表彰台を獲得し、今や合計7つのメダルを手にするという完璧な記録を誇っている。熱戦が展開されたウェンディーズ・スノーバイククロスのレースでは、カナダチームのライダーであるコーディ・マテチャック(Cody Matechuk)が金メダルを防衛し、3年連続で表彰台に上がった。冬のX Gamesでは初開催となったパラ・スノー・バイククロスでは、モンスターエナジーのダグ・ハリー(Doug Henry)が14年のキャリアで初の金メダルを獲得した。オフロードジープの名ドライバーであるケーシー・カリー(Casey Currie)は、新しい競技のジープ・ラングラー・Xチャレンジ競技で金メダルを獲得し、キャシー・シャープ(Cassie Sharpe)は女子スキー・スーパーパイプを金メダルで制し、その名を歴史に刻んだ。

DAY 1

X Gamesの会場が最高潮の興奮に包まれた木曜日、注目の女子スキー・スーパーパイプ競技では、キャシー・シャープが3回目と最終のランで窮地を脱し、見事栄冠に輝いた。完璧なフレアからレギュラーライトサイド720、スイッチレフトサイド360に続く高さのある左右への900、そして9.9フィートの高さにおよぶ1,080を成功させ、カナダ出身の26歳であるキャシーは、94.00ポイントを稼ぎ出してX Gamesの女子スキー・スーパーパイプ競技で2度目の金メダルを射止めた。男子スキー・スーパーパイプ競技では、ネバダ州リノ出資のデビッド・ワイズ(David Wise)が、ダブルコーク1260を左右に繰り出し、ライトサイド1080、そして、スイッチレフトサイドダブルコーク1080とつないで圧巻の銀メダルを獲得した。これまでにデビッドが獲得した総メダル数は6(金メダル4個、銀メダル2個)となった。

木曜日、さらに続々とモンスターエナジーのアスリートたちが表彰台に上がった。ジェイミー・アンダーソン(Jamie Anderson)が女子スノーボード・ビッグエア競技で世界最高のフリースタイル・ライダーの地位を手にした。X Games史上最も華麗な女子であり、激しいスロープスタイルの競技者として知られたジェイミーは、難度の高いエアリアルを連発し、最初のランで新しくキャブダブル900とフロントサイド720ミュートを繰り出して82フィートのギャップを越えた。女子スノーボード・スロープスタイルでもジェイミーは金メダルの防衛を目指して戦い続けたが、フロントサイド1080のトリックに失敗し、優勝争いからの脱落を余儀なくされ、銅メダルに甘んじた。

DAY 2

X Games Aspen 2019の2日目は、まず女子スキー・スロープスタイルでの大きな驚きで幕を開けた。昨年、惜しくも表彰台を逃したモンスターエナジーのサラ・ヘフリン(Sarah Hoefflin)がテクニカルなスイッチトリックを繰り出してレールとボックスを攻略した。さらにレギュラーライトサイド540、スイッチ720、そしてスイッチライトサイド1080とトリックをつないで90.00ポイントを獲得し、銀メダルを手にした。サラのチームメイトであり、X Games Aspen 2018の金メダリストでもあるモンタナ州出身のマギー・ボイジン(Maggie Voisin)は、納得の行くランができなかったとはいうものの、バックサイド360からボックス上でスイッチしライトサイド900とダブルコーク1260とトリックを繰り出し、銅メダルを獲得した。

さて、次に新しい競技の紹介に移ろう。初開催のジープ・ラングラー・Xチャレンジ競技では、スケートボードやモトクロスを含むアクションスポーツの幅広いジャンルからアスリートたちが集まった。この競技は、雪で覆われた障害物が設置されたコースを真新しいジープ・ラングラーSUVで走破するレースだ。正確無比な技量とレース運びに長けているモンスターエナジーのオフロードジープの名手、ケーシー・カリー(Casey Currie)は、46.640秒というタイムを出し、2位に8.89秒もの大差をつけて金メダルに輝いた。

真っ赤な太陽がバターミルク・マウンテンの向こう側へ沈んだ後、待望のスノーモービル・フリースタイルの決勝が行われ、モンスターエナジーのブレット・ターコット(Brett Turcotte)が昨年に引き続き金メダルを防衛すべく出場した。ライバルであるスウェーデン出身のダニエル・ボディン(Daniel Bodin)の熱気に触発され、ターコットは、得意技のカリフォルニアロール・ボディーバリアルやオキシクッショナー、ロックソリッド、さらに、ハンドルバーから横にぶら下がってバックフリップするコヨーテインディなどのトリックを次々と成功させ、大観衆を沸かせた。結局、カナダのクリアウォーター出身の30歳、ブレット・ターコットはこのフリースタイル競技で銀メダルを獲得し、続いて行われたスノーバイククロスやスノーバイク・ベストトリックでも立て続けに表彰台に上がった。

大会2日目の最後を華々しく飾ったのは、ザ・リアルコスト男子スノーボード・ビッグエア決勝だ。この競技では信じられないほどのフリースタイル・スノーボーディングの進化を証明するトリックが炸裂した。世界最高峰のライダーたちがこれまでに見たことのないトリックを成功させながら次々と巨大なジャンプ台を飛び越えた。中でもモンスターエナジーのスヴェン・ソーグレン(Sven Thorgren)が持ち前のトリックを繰り出して猛烈なランを行った。スウェーデン出身、24歳のスヴェンは、美しいフロントサイドトリプルコーク1440ミュートと、初披露のバックサイドトリプルロデオメロンのトリックを決め、X Gamesで3回目のメダル獲得となる納得の銅メダルを勝ち取った。

DAY 3

X Games Aspen 2019の3日目となる土曜日には、雪上のハイスピードレースから始まる8つの競技が開催された。冬のX Gamesでは史上初開催となるパラ・スノー・バイククロス競技では、スノーバイク操縦の確かな腕前を持つアスリートたちが、ペダル操作の代わりにレバー操作に改造したり、シート形状を変更したりしたマシンを用意し、バイククロスコースに集結した。モンスターエナジーのダグ・ヘンリー(Doug Henry)は終始レースを牽引し、2位以下に19秒以上の大差をつけて4分57秒599のトータルタイムを記録し、優勝に輝いた。2007年に起きたスーパーモトのクラッシュ事故により、腰から下が不随となってしまった輝かしい戦歴を誇るライダーのダグにとって、実に14年ぶりのX Gamesでの金メダルとなり、障害に適応させたスノーモービルとスノーバイククロスのレースで、依然、トップクラスの競技者であることを証明する勝利となった。

ジープ男子スノーボード・スロープスタイル競技では、弱冠19歳、フィンランドのイーサルミ出身であるモンスターエナジーのライダー、レネ・リンネカンガス(Rene Rinnekangas)が銀メダルを獲得、超満員の観客は騒然となった。ノーズバター270フロントサイドボードスライドから450へアウトし、キャブダブルコーク1260ノーズグラブ、フロントサイド1440メロンやバックサイドトリプルコーク1620などのビッグエアを含む難易度の高いレールトリックを次々にメイクしたルーキーのレネは、冬のX Gamesで初めての表彰台を獲得した。また、レネは今回のX Gamesで初開催となったスノーボード・ナックルハック競技でも存在の大きさを示し、自身がベーシストとして活躍するバンド、キャットフィッシュ(Kätfish)の演奏で観客を魅了した。

ウェンディーズ・スノーバイククロス競技ではエンジンの咆哮が轟いた。モンスターエナジーのコーディ・マテチャック(Cody Matechuk)を倒せとばかり、強豪アスリートたちが顔を揃えた。スタートで出遅れ、視界の悪さと散在するアイスパッチと格闘したカナダのコクラン出身、24歳のコーディは、最終的に2位のライダーに4.445秒の差をつけ、総合タイム10分31秒387のトップタイムを記録して金メダルを防衛した。コーディは、2017年の銅メダル、2018年の金メダルに次いで、3年連続のスノーバイククロス競技での表彰台獲得となった。

土曜日の夜の帳が下りる頃、観衆の目は、リアルコスト男子スキー・ビッグエア競技で繰り広げられる華麗な空中技に釘付けとなった。世界屈指のエアリアル選手たちの熱い戦いが展開され、モンスターエナジーの2人のライダーが表彰台に上がった。カナダ生まれの24歳、アレックス・ボーリウマルシャン(Alex Beaulieu-Marchand)は、スイッチレフトサイドトリプル1440ボウアローオクトグラブからのスイッチライトサイドトリプル1440セーフティグラブでギャップを跳ぶなど難易度の高いエアリアルをまとめて銀メダルを獲得した。アレックスのチームメイトであるイギリス出身のジェームズ・ウッズ(James Woods)は、レフトトリプル1620セーフティ(4回転半)やスイッチライトサイドトリプル1440オクトグラブを最終滑走できっちりとメイクし、銅メダルを手にした。

X Games Aspenでの壮大な1日を締めくくるフィナーレとして、スノーボードの天才、弱冠18歳のクロエ・キム(Chloe Kim)は女子スノーボード・スーパーパイプ競技で挑戦者たちを撃破し、金メダルを防衛した。いまなおX Games最年少の参加者であり、世界で最も競争力の高いスノーボーダーであるクロエは、インディノーズボーン、フロントサイド1080テイルグラブ、キャブ720ミュート、フロントサイド540インディ、および高く飛ぶマックツイストインディなどの完璧なルーチンを成し遂げて着地し、X Gamesで5個目となる金メダルを獲得した。このように現時点でクロエは、X Gamesで活躍する10代の女性アスリートが獲得したメダルの大半と7回のX Games参加歴によって、正式にスケートボーダーのリンジー・パストラーナ(Lyn-z Pastrana)が持つ記録と肩を並べることになった。

DAY 4

X Games Aspen 2019の最終日は、真っ青な快晴の空の下、現地時間の正午に競技が開始され、モンスターエナジー勢がジープ男子スキー・スロープスタイルでダブル表彰台を獲得した。男子スキー・ビッグエアで銀メダルを獲得したばかりのカナダチームのライダー、アレックス・ボーリウマルシャン(Alex Beaulieu-Marchand)がテクニカルなレール上のトリックを組み合わせて競技に臨んだ。450からプレッツェル270、ライトサイドダブルコーク900、そしてダブルバイオ1260、スイッチトリプルコーク1260などのトリックをメイクし、第2位を手にした。アレックスと共に表彰台に上がったのは、弱冠20歳のノルウェー出身の精鋭、フェルディナンド・ダール(Ferdinand Dahl)だ。フェルディナンドは、レール上でフロントスワップ270をメイクした後、ダブルバイオ1260、巨大なライトサイド1440、そして、スイッチレフトサイドダブルコーク1440を跳び、X Gamesでの初の銅メダルを獲得した。

次に、モンスターエナジー男子スノーボード・スーパーパイプ競技では、観客がニューカマーの名前を鮮明に記憶することになった。日本から参加した戸塚優斗が1本目のランから素晴らしい滑り出しを見せ、大勢のエリートライダーたちの中でも決して臆することなく最終ランまで堂々と渡り合い、銀メダルを勝ち取った。X Gamesにデビューを果たした17歳の新人である戸塚は、ダイナミックなフロントサイドステールフィッシュ540、ミュート900、フロントサイドテールグラブ1080、キャブ1080テールグラブ、および、フロントサイドダブルコーク1260ミュートを披露し、90.00ポイントを獲得した。なんとも鮮烈なX Gamesへのデビューだ!

週末のX Gamesのアクションを締めくくったモンスターエナジーのブレット・ターコット(Brett Turcotte)は、スノーモービルからカスタマイズされたスノーバイクに乗り換え、X Games Aspenではまだ2回目の開催となるスノーバイク・ベストトリック競技に参加した。比較的その歴史が浅く、徐々に人気が浸透しつつあるこの競技で、ターコットは競技の進化レベルを大幅に高めた。バックフリッハンドルバープで回転中、ハンドルバーから上下逆にぶら下がる大技、ツナミフリップを完全に拡張したトリックを決めて着地に成功し、銀メダルを獲得した。また、決勝ではチームメイトであり、トレーニングのパートナーでもあるカナダ出身のカイル・デメロ(Kyle Demelo)がバターミルク・マウンテンに詰めかけた超満員の観客のわずか前数インチのところで、歴史に残るフロントフリップからの着地を成功させた。

過去最高の動員数を記録し、また、数々の素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられたX Games Aspen 2019は、真に世界最高の壮大なウインターアクションスポーツの祭典となった。この歴史に残る一大イベントに参加したすべてのアスリートたち、観客、そして、オンラインで観戦したすべての人々に深く感謝する!

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