ロッキー山脈の中心部で開催されてきた第18回目となるX Games Aspen 2019が終了した。アスペンで開催されたX Games Aspen 2019で、モンスターエナジー アスリートがスノーボード、フリースキー、スノーモービル、スノーバイク、オフロードSUVの各競技で驚異的なパフォーマンスを発揮した。
モンスターエナジーのワールドクラスチームは、4日間にわたるX Gamesの競技で、金メダル5個、銀メダル8個、そして、銅メダル5個の合計18個のメダルを獲得した。モンスターエナジー アスリートたちの活躍のすべてを余すところなく紹介していこう。
アスペン郊外にあるバターミルク・マウンテンに集まった熱気あふれる観客たちは、お祭り気分の中、4日間の素晴らしいアクションスポーツと音楽ライブを心から楽しんだ。すべてのアクションスポーツや祭典の各イベントは無料で一般開放され、リル・ウェイン、ザ・チェインスモーカーズやカイゴらを含む音楽パフォーマンスが有料チケット制で開催された。
X Games Aspen 2019は、史上最大のエクストリームウィンタースポーツの祭典だと言っても過言ではないだろう。19競技で55個ものメダルが上位入賞者に授与された。さらに、バターミルク・マウンテンには、4日間で合計11万7千人の観客が訪れ、冬のX Gamesのイベントとしては、X Games Tignes(ティニュ)2013と連動した時の総観客数に匹敵する最大の動員数を記録した。特に日曜日には4万3千人の観客を動員し、冬のX Gamesとしては史上最大の人数の観客がイベントを大いに楽しんだ。
モンスターエナジーのアスリートたちが記録に残る高いパフォーマンスを発揮して競技のレベルを飛躍的に高めたことから、週末を通じて観客の興奮は最高潮に達していた。スノーボードの天才、クロエ・キム(Chloe Kim)は、女子スーパーパイプで金メダルを防衛し、X Gamesに初出場以来、すべての大会で表彰台を獲得し、今や合計7つのメダルを手にするという完璧な記録を誇っている。熱戦が展開されたウェンディーズ・スノーバイククロスのレースでは、カナダチームのライダーであるコーディ・マテチャック(Cody Matechuk)が金メダルを防衛し、3年連続で表彰台に上がった。冬のX Gamesでは初開催となったパラ・スノー・バイククロスでは、モンスターエナジーのダグ・ハリー(Doug Henry)が14年のキャリアで初の金メダルを獲得した。オフロードジープの名ドライバーであるケーシー・カリー(Casey Currie)は、新しい競技のジープ・ラングラー・Xチャレンジ競技で金メダルを獲得し、キャシー・シャープ(Cassie Sharpe)は女子スキー・スーパーパイプを金メダルで制し、その名を歴史に刻んだ。
DAY 1
X Gamesの会場が最高潮の興奮に包まれた木曜日、注目の女子スキー・スーパーパイプ競技では、キャシー・シャープが3回目と最終のランで窮地を脱し、見事栄冠に輝いた。完璧なフレアからレギュラーライトサイド720、スイッチレフトサイド360に続く高さのある左右への900、そして9.9フィートの高さにおよぶ1,080を成功させ、カナダ出身の26歳であるキャシーは、94.00ポイントを稼ぎ出してX Gamesの女子スキー・スーパーパイプ競技で2度目の金メダルを射止めた。男子スキー・スーパーパイプ競技では、ネバダ州リノ出資のデビッド・ワイズ(David Wise)が、ダブルコーク1260を左右に繰り出し、ライトサイド1080、そして、スイッチレフトサイドダブルコーク1080とつないで圧巻の銀メダルを獲得した。これまでにデビッドが獲得した総メダル数は6(金メダル4個、銀メダル2個)となった。
木曜日、さらに続々とモンスターエナジーのアスリートたちが表彰台に上がった。ジェイミー・アンダーソン(Jamie Anderson)が女子スノーボード・ビッグエア競技で世界最高のフリースタイル・ライダーの地位を手にした。X Games史上最も華麗な女子であり、激しいスロープスタイルの競技者として知られたジェイミーは、難度の高いエアリアルを連発し、最初のランで新しくキャブダブル900とフロントサイド720ミュートを繰り出して82フィートのギャップを越えた。女子スノーボード・スロープスタイルでもジェイミーは金メダルの防衛を目指して戦い続けたが、フロントサイド1080のトリックに失敗し、優勝争いからの脱落を余儀なくされ、銅メダルに甘んじた。
DAY 2
X Games Aspen 2019の2日目は、まず女子スキー・スロープスタイルでの大きな驚きで幕を開けた。昨年、惜しくも表彰台を逃したモンスターエナジーのサラ・ヘフリン(Sarah Hoefflin)がテクニカルなスイッチトリックを繰り出してレールとボックスを攻略した。さらにレギュラーライトサイド540、スイッチ720、そしてスイッチライトサイド1080とトリックをつないで90.00ポイントを獲得し、銀メダルを手にした。サラのチームメイトであり、X Games Aspen 2018の金メダリストでもあるモンタナ州出身のマギー・ボイジン(Maggie Voisin)は、納得の行くランができなかったとはいうものの、バックサイド360からボックス上でスイッチしライトサイド900とダブルコーク1260とトリックを繰り出し、銅メダルを獲得した。
さて、次に新しい競技の紹介に移ろう。初開催のジープ・ラングラー・Xチャレンジ競技では、スケートボードやモトクロスを含むアクションスポーツの幅広いジャンルからアスリートたちが集まった。この競技は、雪で覆われた障害物が設置されたコースを真新しいジープ・ラングラーSUVで走破するレースだ。正確無比な技量とレース運びに長けているモンスターエナジーのオフロードジープの名手、ケーシー・カリー(Casey Currie)は、46.640秒というタイムを出し、2位に8.89秒もの大差をつけて金メダルに輝いた。
真っ赤な太陽がバターミルク・マウンテンの向こう側へ沈んだ後、待望のスノーモービル・フリースタイルの決勝が行われ、モンスターエナジーのブレット・ターコット(Brett Turcotte)が昨年に引き続き金メダルを防衛すべく出場した。ライバルであるスウェーデン出身のダニエル・ボディン(Daniel Bodin)の熱気に触発され、ターコットは、得意技のカリフォルニアロール・ボディーバリアルやオキシクッショナー、ロックソリッド、さらに、ハンドルバーから横にぶら下がってバックフリップするコヨーテインディなどのトリックを次々と成功させ、大観衆を沸かせた。結局、カナダのクリアウォーター出身の30歳、ブレット・ターコットはこのフリースタイル競技で銀メダルを獲得し、続いて行われたスノーバイククロスやスノーバイク・ベストトリックでも立て続けに表彰台に上がった。
大会2日目の最後を華々しく飾ったのは、ザ・リアルコスト男子スノーボード・ビッグエア決勝だ。この競技では信じられないほどのフリースタイル・スノーボーディングの進化を証明するトリックが炸裂した。世界最高峰のライダーたちがこれまでに見たことのないトリックを成功させながら次々と巨大なジャンプ台を飛び越えた。中でもモンスターエナジーのスヴェン・ソーグレン(Sven Thorgren)が持ち前のトリックを繰り出して猛烈なランを行った。スウェーデン出身、24歳のスヴェンは、美しいフロントサイドトリプルコーク1440ミュートと、初披露のバックサイドトリプルロデオメロンのトリックを決め、X Gamesで3回目のメダル獲得となる納得の銅メダルを勝ち取った。
DAY 3
X Games Aspen 2019の3日目となる土曜日には、雪上のハイスピードレースから始まる8つの競技が開催された。冬のX Gamesでは史上初開催となるパラ・スノー・バイククロス競技では、スノーバイク操縦の確かな腕前を持つアスリートたちが、ペダル操作の代わりにレバー操作に改造したり、シート形状を変更したりしたマシンを用意し、バイククロスコースに集結した。モンスターエナジーのダグ・ヘンリー(Doug Henry)は終始レースを牽引し、2位以下に19秒以上の大差をつけて4分57秒599のトータルタイムを記録し、優勝に輝いた。2007年に起きたスーパーモトのクラッシュ事故により、腰から下が不随となってしまった輝かしい戦歴を誇るライダーのダグにとって、実に14年ぶりのX Gamesでの金メダルとなり、障害に適応させたスノーモービルとスノーバイククロスのレースで、依然、トップクラスの競技者であることを証明する勝利となった。
ジープ男子スノーボード・スロープスタイル競技では、弱冠19歳、フィンランドのイーサルミ出身であるモンスターエナジーのライダー、レネ・リンネカンガス(Rene Rinnekangas)が銀メダルを獲得、超満員の観客は騒然となった。ノーズバター270フロントサイドボードスライドから450へアウトし、キャブダブルコーク1260ノーズグラブ、フロントサイド1440メロンやバックサイドトリプルコーク1620などのビッグエアを含む難易度の高いレールトリックを次々にメイクしたルーキーのレネは、冬のX Gamesで初めての表彰台を獲得した。また、レネは今回のX Gamesで初開催となったスノーボード・ナックルハック競技でも存在の大きさを示し、自身がベーシストとして活躍するバンド、キャットフィッシュ(Kätfish)の演奏で観客を魅了した。
ウェンディーズ・スノーバイククロス競技ではエンジンの咆哮が轟いた。モンスターエナジーのコーディ・マテチャック(Cody Matechuk)を倒せとばかり、強豪アスリートたちが顔を揃えた。スタートで出遅れ、視界の悪さと散在するアイスパッチと格闘したカナダのコクラン出身、24歳のコーディは、最終的に2位のライダーに4.445秒の差をつけ、総合タイム10分31秒387のトップタイムを記録して金メダルを防衛した。コーディは、2017年の銅メダル、2018年の金メダルに次いで、3年連続のスノーバイククロス競技での表彰台獲得となった。
土曜日の夜の帳が下りる頃、観衆の目は、リアルコスト男子スキー・ビッグエア競技で繰り広げられる華麗な空中技に釘付けとなった。世界屈指のエアリアル選手たちの熱い戦いが展開され、モンスターエナジーの2人のライダーが表彰台に上がった。カナダ生まれの24歳、アレックス・ボーリウマルシャン(Alex Beaulieu-Marchand)は、スイッチレフトサイドトリプル1440ボウアローオクトグラブからのスイッチライトサイドトリプル1440セーフティグラブでギャップを跳ぶなど難易度の高いエアリアルをまとめて銀メダルを獲得した。アレックスのチームメイトであるイギリス出身のジェームズ・ウッズ(James Woods)は、レフトトリプル1620セーフティ(4回転半)やスイッチライトサイドトリプル1440オクトグラブを最終滑走できっちりとメイクし、銅メダルを手にした。
X Games Aspenでの壮大な1日を締めくくるフィナーレとして、スノーボードの天才、弱冠18歳のクロエ・キム(Chloe Kim)は女子スノーボード・スーパーパイプ競技で挑戦者たちを撃破し、金メダルを防衛した。いまなおX Games最年少の参加者であり、世界で最も競争力の高いスノーボーダーであるクロエは、インディノーズボーン、フロントサイド1080テイルグラブ、キャブ720ミュート、フロントサイド540インディ、および高く飛ぶマックツイストインディなどの完璧なルーチンを成し遂げて着地し、X Gamesで5個目となる金メダルを獲得した。このように現時点でクロエは、X Gamesで活躍する10代の女性アスリートが獲得したメダルの大半と7回のX Games参加歴によって、正式にスケートボーダーのリンジー・パストラーナ(Lyn-z Pastrana)が持つ記録と肩を並べることになった。
DAY 4
X Games Aspen 2019の最終日は、真っ青な快晴の空の下、現地時間の正午に競技が開始され、モンスターエナジー勢がジープ男子スキー・スロープスタイルでダブル表彰台を獲得した。男子スキー・ビッグエアで銀メダルを獲得したばかりのカナダチームのライダー、アレックス・ボーリウマルシャン(Alex Beaulieu-Marchand)がテクニカルなレール上のトリックを組み合わせて競技に臨んだ。450からプレッツェル270、ライトサイドダブルコーク900、そしてダブルバイオ1260、スイッチトリプルコーク1260などのトリックをメイクし、第2位を手にした。アレックスと共に表彰台に上がったのは、弱冠20歳のノルウェー出身の精鋭、フェルディナンド・ダール(Ferdinand Dahl)だ。フェルディナンドは、レール上でフロントスワップ270をメイクした後、ダブルバイオ1260、巨大なライトサイド1440、そして、スイッチレフトサイドダブルコーク1440を跳び、X Gamesでの初の銅メダルを獲得した。
次に、モンスターエナジー男子スノーボード・スーパーパイプ競技では、観客がニューカマーの名前を鮮明に記憶することになった。日本から参加した戸塚優斗が1本目のランから素晴らしい滑り出しを見せ、大勢のエリートライダーたちの中でも決して臆することなく最終ランまで堂々と渡り合い、銀メダルを勝ち取った。X Gamesにデビューを果たした17歳の新人である戸塚は、ダイナミックなフロントサイドステールフィッシュ540、ミュート900、フロントサイドテールグラブ1080、キャブ1080テールグラブ、および、フロントサイドダブルコーク1260ミュートを披露し、90.00ポイントを獲得した。なんとも鮮烈なX Gamesへのデビューだ!
週末のX Gamesのアクションを締めくくったモンスターエナジーのブレット・ターコット(Brett Turcotte)は、スノーモービルからカスタマイズされたスノーバイクに乗り換え、X Games Aspenではまだ2回目の開催となるスノーバイク・ベストトリック競技に参加した。比較的その歴史が浅く、徐々に人気が浸透しつつあるこの競技で、ターコットは競技の進化レベルを大幅に高めた。バックフリッハンドルバープで回転中、ハンドルバーから上下逆にぶら下がる大技、ツナミフリップを完全に拡張したトリックを決めて着地に成功し、銀メダルを獲得した。また、決勝ではチームメイトであり、トレーニングのパートナーでもあるカナダ出身のカイル・デメロ(Kyle Demelo)がバターミルク・マウンテンに詰めかけた超満員の観客のわずか前数インチのところで、歴史に残るフロントフリップからの着地を成功させた。
過去最高の動員数を記録し、また、数々の素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられたX Games Aspen 2019は、真に世界最高の壮大なウインターアクションスポーツの祭典となった。この歴史に残る一大イベントに参加したすべてのアスリートたち、観客、そして、オンラインで観戦したすべての人々に深く感謝する!
SPECIAL EDITION

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surfSurf Voice Vol.9「1960年代のサーフファッション」2021.04.061966年、日本サーフィン連盟が結成されて初めて、第一回サーフィン大会が千葉県の鴨川ビーチで開催された。 現在のように、競技サーフィンが個人のパフォーマンスを評価する時代ではなく、クラブ単位の優越をつけることの方が重要で、湘南、千葉、東京のローカルコミュニティーのプライドを賭け、サーファーたちはそれぞれの地域性(スタイル)の違いを主張しあった。 各クラブは、ネーミングの由来にこだわり、クラブワッペンを作っては、手作りのトランクスや、スイングトップの胸にパッチして楽しんだ。 我々の所属していた鎌倉の少年チームは、”サーフィンメイツオブグレミー”と称し、日本サーフィン連盟に登録された最年少(最強)チームであった。 幸い、我々の住んでいた場所から横須賀のマリンベースが近く、米兵相手のワッペン屋が軒を連ねるどぶ板通り――日が落ちると、怪しい飲み屋街に変身するエリヤ――になんども通い、気に入ったデザインができるまで、妥協せず日参したのである。 1964年の東京オリンピック前後の日本には、まだファッションと呼ばれる、人を夢中にさせるトレンドが無く、なんでも自前で揃えるのが常だった。 当時は、くたびれたUSサーファーマガジンが唯一の情報源。まわりに物がない中で、”あーでもない、こーでもない”と大いに妄想を拡げたのだった。 T-シャツ編 ビーチで友達になった米兵の子供が持ってきてくれた、ビニール袋に3枚入った”フルーツオブザルーム”。今思えば薄手の安物、洗うとすぐ目が透けてしまう代物だったが、友人と分けて愛用した。 洗濯は自身で手もみ洗い、大事に大事にファッションした。ちなみに真っ白で、スクリーで”どこどこ”サーフボードのメーカープリント入りではなかった。 それまでは、グンゼの肌着しかなかった。肌着を堂々とストリートファッションにしたのは、僕らサーファーだった。 スニーカー編 国産では運動靴と呼ばれるものしか無かった。それでもバスケットシューズだけはクールだった。テニスシューズも頑張っていたが、USサーファーマガジンの広告に出ていたローカットのユニロイヤルには、足元にも及ばなかった。 そっ!そういえばデュークカハナモクの花柄プリントは究極だった。友人のつてで回ってきた時は、サイズは少し窮屈だったけど、本物を手にし、小躍りして喜んだ。 ところが、勝浦のサーフィンコンテストで、畑のあぜ道に止めておいた車が車上荒らしに遭い、このスニーカを盗られてしまった。僕は、ショックで呆然としながら鎌倉へ戻った。 数ヶ月が経ち勝浦署から連絡が入り、「物が出た」と言うのでわざわざそのために出かけたが、その変わり果てた姿に愕然とした。持ち帰ったが、とても履けるような状態ではなかったので、心を鬼にして捨てることにした。 トランクス編 これはサーファーの究極のファッションアイテム。でも残念ながら、僕はハングテンやジャンセンを手に入れることはできなかった。 なので、母親に頼み込んで作ってもらった。中学校からの帰り道、鎌倉の駅前の生地屋をチェックして回り、材料を手に入れた。ベルクロテープがない時代、スチール製のファスナーは砂をかみ、塩水でいじめられ、すぐに機能を果たさなくなったが、気分は十分に盛り上がって、意味なく学生鞄の中に忍ばせていた。 この”デガワママ メイド”のトランクスはカッコよかったし、仲間に珍重された。ただし綿素材のため乾きが悪く、いつまでも湿った砂が絡み付いていた。 ワックス編 だいたいサーフィン専用のワックスというのは、世界的にもめずらしく、ボードには工業用パラフィンを利用していた。だが、そのことを知らない鎌倉のサーフィン少年隊は、仏壇のろうそくがサーフィンワックスの代わりだった。 それも極太のやつで、ゴシゴシデッキにワックスがけ、誰かが薬局でパラフィンを入手できると知るまで、普通に使っていた。仏壇のろうそく消費量は膨らむばかり。これには両親も呆れ果てていたが、そんなこと御構い無しに、家から持ち出してはワックスアップに余念がなかった。 まっ、日本の60年代のサーフィンシーンは、こんなものだった。今じゃーネットで、何から何まで揃う時代……。でも何か充足感がないな~と思う今日この頃だ。 文・写真提供:出川三千男
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climb【スポーツクライミング】森秋彩が連覇達成! 吉田智音が初優勝「LJC2021」2021.03.283月26日から3月28日の3日間、千葉県印西市・松山下公園総合体育館においてスポーツクライミング・リード競技日本一を決める大会「スポーツクライミング第34回リードジャパンカップ」(以下、「LJC2021」)が約1年ぶりとなる有観客試合で開催。3月28日、男子女子ともに決勝が行われ、男子では吉田智音(奈良県立青翔高等学校)が、女子では森秋彩(茨城県山岳連盟)が優勝を果たした。吉田はLJC初優勝、森は自身2度目の連覇、通算4度目の優勝となる。 男子決勝 男子決勝には藤井快(TEAM au)が首位で進出したほか、リードを得意とするベテラン樋口純裕(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)、天笠颯太(日本大学)、田中修太(神奈川大学)、吉田といったルーキー勢が進出。前大会王者の西田秀聖(天理高等学校)は惜しくも予選敗退となった。決勝では、吉田と樋口がともに高度34+、カウントバックで吉田が首位。勝負の行方は最終クライマーである藤井のクライミングに託される。藤井は惜しくも高度33+でフォール。吉田が首位を守り、自身初の優勝を飾った。 女子決勝 女子決勝へは、準決勝でTOPホールドに達した森が首位通過。谷井菜月(橿原学院高等学校)が高度40で森に続き2位で決勝進出。野口啓代(TEAM au)が高度36で決勝へ進出したほか、阿部桃子(相模女子大学高等部)、平野夏海(国士舘高等学校)、柿崎未羽(東京都山岳連盟)、中川瑠(金蘭会高等学校)といった若手が決勝へ進出した。伊藤ふたば(TEAM au)、野中生萌(XFLAG)は惜しくも上位8名に入れず準決勝で敗退となった。女子決勝では、野口が貫禄の高度37+で首位に躍り出る。後半、谷井は惜しくも高度34+で落下。野口、中川の表彰台が決定し、勝負は最終登攀者であるディフェンディングチャンピオン・森の登り次第となる。森の登攀、高度34から残り30秒で怒涛の快進撃をみせ逆転。タイムアップとなったが高度39を記録。自身2度目の連覇、通算4度目の優勝を獲得した。 優勝者コメント 男子優勝:吉田智音 まだ信じられないという気持ちでいっぱいです。1位を狙ってはいましたが、5位までに入ることができればと思っていたので本当に驚いています。皆さんのバルーンでの声援がとても力になりました。今後はW杯の決勝にコンスタントに残れる選手になっていきたいです。 女子優勝:森秋彩 決勝はかっこいい課題だったので完登したいと思っていました。だからこそ完登できなくて悔しかったですが、優勝がわかって嬉しかったです。BJC、LJCと良い結果を残すことができたので、この流れに乗ってW杯や他の大会でも頑張っていきたいと思っています。今回久しぶりにたくさんの方々に直接声援をもらうことができて、背中を押していただきました。いつもだったら落ちてしまっていたようなところでも、声援のおかげもあって、登ることができたのだと思います。 大会結果 男子 優勝:吉田智音 34+(前ラウンド5位)2位:樋口純裕 34+(前ラウンド7位)3位:藤井快 33+ 女子 優勝:森秋彩 392位:野口啓代 37+3位:中川瑠 36+photo by アフロtext by 金子修平
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freestyle絶対王者が100点を叩き出す。Ko-sukeがJFFC3連覇達成2021.03.27絶対王者が、再び後進を突き放した。日本一の座は揺るがない。 Ko-sukeが、フリースタイルフットボール日本一決定戦「Japan Freestyle Football Championship 2020 supported by COMP(JFFC 2020 supported by COMP)」で、大会4回目の優勝を果たし、3連覇を達成した。 同大会は、3月27日(土)に東京・SOUND MUSEUM VISIONで開催された。オンライン予選を勝ち抜いた8名が出場し、日本一の座をかけてトーナメントで凌ぎを削った。 トップ8では、初戦から王者のKo-sukeが登場した。SYUN-YAに3-0でストレート勝ちし、順当にトップ4進出を決めた。また、最年少・13歳のしゅんぺーは、前回大会準優勝のIbukiに敗れている。 しゅんぺー / photo by HAMA SHOW トップ4に残ったのは、Ko-suke、Yu-ri、Ibuki、AKIの4名だ。Yu-ri以外は前回大会(2019年)のトップ4と同じ顔ぶれが揃った。 Ko-suke vs Yu-riは、Yu-riが変則的なエアームーブで攻めたが、Ko-sukeが安定感のあるフローでねじ伏せた。Ibuki vs AKIは、両者ともに果敢なチャレンジを見せるも、ドロップが目立つ。ジャッジが悩み抜いた末、Ibukiが2-1の僅差で勝利した。 Yu-ri / photo by HAMA SHOW 決勝は、2大会連続でKo-suke vs Ibukiの対戦となった。互いにここまで温存したムーブを出し合い、真っ向勝負を挑んだ。世界トップレベルの一戦に、会場は声援禁止の中でも盛り上がりを見せる。熱戦の末、Ko-sukeが王座を守り抜いた。 Ibuki / photo by HAMA SHOW Ko-suke / photo by HAMA SHOW Ko-sukeは「優勝するのは毎回厳しい。特に3連覇の1年目(2018年)は、社会人として時間的な制限があった。日本は年々レベルが上がっていて、工夫しないと勝てない。前回と前々回は良い準備ができなかったが、今回は納得したパフォーマンスを出せるように準備してきた。今日の決勝は、自分に100点をあげたい」と喜びを語った。 また、ヘッドジャッジのYASUは「会場の独特な雰囲気もあって、選手はやりづらさがあったと思う。その中で、決勝は一番盛り上がるバトルだった。Ibukiは良いムーブを見せていたが、Ko-sukeがさらに進化していた。彼を超える存在が出てきてほしい」と、今後のシーンに期待を寄せた。 大会結果 優勝:Ko-suke準優勝:Ibuki3位:Yu-ri4位:AKIベスト8:SYUN-YA、TOMMY、しゅんぺー、sena ■Women's Edition 優勝:miharu準優勝:hafuri ■Kids Edition 優勝:あらた準優勝:Shihaya photo by HAMA SHOW 文・田中 紘夢
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parkourTHE MOMENTS of「Parkour Top of Japan 2021 in 淡路島 presented by Xperia」 ギャラリーを公開!2021.03.26全国から淡路島に集結したトップトレーサーによって争われた、パルクール・フリースタイル日本一を決める大会「Parkour Top of Japan 2021 in 淡路島 presented by Xperia」。その熱戦の様子を伝えるギャラリーを公開。トレーサーひとりひとりの個性や、超人的なアクロバットに注目してほしい。 THE MOMENTS of Parkour Top of Japan 2021 in 淡路島 presented by Xperia オブスタクル / photo by Kazuki Murata 会場の様子 / photo by Kazuki Murata 中村莉來 / photo by Kazuki Murata 牧野晃樹 / photo by Kazuki Murata 山本華歩 / photo by Kazuki Murata 木本登史 / photo by Kazuki Murata 泉ひかり / photo by Kazuki Murata 勝乗志音 / photo by Kazuki Murata 永井音寧 / photo by Kazuki Murata 朝倉聖 / photo by Kazuki Murata 鈴木智也 / photo by Kazuki Murata 朝倉聖 / photo by Kazuki Murata 抱擁を交わす鈴木智也と朝倉聖 / photo by Kazuki Murata 抱擁を交わす山本華歩と永井音寧 / photo by Kazuki Murata 写真左から優勝:朝倉聖、永井音寧 / photo by Kazuki Murata 写真左から2位山本華歩、優勝永井音寧 / photo by Kazuki Murata 写真左から3位勝乗志音、4位鍬崎竜也、6位牧野晃樹、2位鈴木智也、優勝朝倉聖、5位大貫海斗 / photo by Kazuki Murata 写真左からTEN、898、荒本英世 / photo by Kazuki Murata 写真左から実況・北條瑛祐ABCテレビアナウンサー、解説・YUUTAROU、特別ゲスト・ZEN / photo by Kazuki Murata ラストアイドル(写真左から岡村茉奈、大森莉緒、山本愛梨) / photo by Kazuki Murata 「Parkour Top of Japan」出場選手 / photo by Kazuki Murata 朝倉聖 / photo by Kazuki Murata photo by Kazuki Muratatext by 金子 修平
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[PR] parkour【REINA × Xperia 特別インタビュー】REINAが回想するパルクールとの出会いとシーンの変遷2021.03.22日本体操協会のパルクール公式スポンサーであり、そのシーンをこれまでサポートし支え続けてきたXperiaと、アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディアFINEPLAYがタイアップし、連載企画で注目のトレーサーに焦点を当てていく。パルクール、トリッキングと幅広く活躍し、「KUNOICHI」への出演経験もあるREINAを取り上げてインタビュー。 REINAが、回想するパルクールとの出会いやシーンの変遷について、そしてソニーの最新スマートフォンである「Xperia 1 II」に触れてみた感想について話を聞いた。 https://youtu.be/yH-xtYrQM6w ―パルクールを始めたキッカケREINA:中学校3年生の頃からカナダ・モントリオールのサーカス学校に通い、その頃からパルクールの存在は知っていたのですが、自分には関係ないことだと思っていました。その後「KUNOICHI」に出演したことがきっかけで、その練習会に出るようになりました。そこで泉ひかりさんと仲良くなり、パルクールに誘われたことが、パルクールを始めたきっかけです。 写真提供:株式会社PKM/16歳の頃 —ホームタウン(練習場所)REINA:トリッキングもやっていて、そちらには固定の練習場所があるのですが、パルクールは固定の練習場所はありません。練習場所は街中であったり、公園であったりとバラバラですね。—尊敬しているトレーサーREINA:尊敬しているトレーサーは大阪のCorkyです。パルクール、トリッキングどちらの分野でも世界的に活躍していて、憧れの存在です。—現在の女子パルクールシーンについてREINA:まだパルクールを始めて3年ほどではあるのですが、確実にパルクール人口は増えていて、その中で女の子のトレーサーも徐々に増えています。練習環境も格段に良くなっていると感じています。 「Xperia 1 II」で撮影 —大会で自分が意識していることREINA:コンペティションはまだ出たことはないのですが、今後コンペティションにも挑戦していきたいと思っています。—自身のスタイルについてREINA:クリエイティブでトリッキーな動きを得意としています。将来的には苦手なジャンプや純粋移動術をはじめとした移動系の動きもバランスよくできるようになりたいと思っています。 「Xperia 1 II」で撮影 —目指すトレーサー像REINA:男女ともに尊敬されるトレーサーになりたいです。将来、自分に憧れてパルクールを始めたという人が出てきてくれたら嬉しいです。—今後チャレンジしたいことREINA:新型コロナウィルス感染症の流行が収束したら、北海道から沖縄までパルクールを通じた旅行を行いたいと思っています。各地方のコミュニティでトレーサーの個性を感じたり、日本全国のさまざまなスポットの地形を攻略して成長したいと考えています。—自身にとってパルクールとは?REINA:自分にとってのパルクールは「一番自分と向き合って成長できる場所」です。自分と向き合わないと上手くならないことが多く、自分の動きを見返すことでその時の自分の気持ちが分かることもあります。パルクールを通じて今後も成長し続けたいと思います。 「Xperia 1 II」で撮影 Xperiaについて —「Xperia 1 II」の第一印象は?REINA:縦長のシンプルなデザインからは、スマートフォンというよりも高機能なギアのような印象を受けました。また、「Xperia 1 II」は高速連写機能がすごいという話を聞いていたので、カメラ機能が高性能だというイメージを持っていましたね。—「Xperia 1 II」を使用した感想は?REINA:今回、Cinematography Proという機能を使って映像を撮影したのですが、色味がとても奇麗に出ていると感じました。自分が普段使っているスマートフォンでは出せない鮮やかで柔らかい光の味を出すことができます。「Xperia 1 II」のCinematography Proを使って作品を作ってみたいですね。 「Xperia 1 II」で撮影 —トレーサーにとって「Xperia 1 II」で便利だと思う機能は?REINA:トレーサーにとって「Xperia 1 II」で便利だと思うのは高速連写機能です。トレーサーは練習の際、動きのチェックのために連写で撮影した写真をコマ送りで確認することがあります。そのため、ブレることなく激しい動きも細かく撮影しきることができる「Xperia 1 II」はトレーサーにとって非常に便利なギアになると思います。 「Xperia 1 II」で撮影 ソニーのシネマカメラブランド「CineAlta」シリーズの技術を継承した「Xperia 1 II」の「Cinematography Pro」でパルクールをシネマティックに撮影しよう ■「Cinematography Pro」でトレーサーのスタイルと魅力をひきだすシネマティックな映像が撮れる!「Xperia 1 II」の動画撮影機能はソニーのシネマカメラブランド「CineAlta」シリーズで培った技術を継承。革新的技術で業界を牽引してきたプロフェッショナルカメラのノウハウを惜しみなく注入したシネマ撮影専用機能「Cinematography Pro」で手軽にシネマティックな映像が撮影できます。映画業界の標準フレームレートである24fps動画撮影が可能、4K HDR動画撮影や、10bit記録にも対応しており、階調豊かな表現を実現。「CineAlta」で培った画作りのノウハウを8つのオプションから選択して撮影できる「Look」機能やシネマカメラの操作感を再現するインターフェースで、トレーサーの魅力をひきだす映像作品を作り上げることができます。「Cinematography Pro」を使ってあなただけのクリエイティブな映像作品を撮影してみましょう。 —今後の活動についてREINA:現在ではパルクールにおける競技の側面にスポットライトが当てられることが多いですが、マイナーカルチャーであるパルクールの成長には必要不可欠なものだと考えています。私はカルチャーも競技の側面に対してもさまざまなことを吸収して行きたいと考えています。そしてまずは、これまで出場することがなかった大会にチャレンジすることを目標に頑張って行きたいと思います。 Xperia 1 II