日本最速は誰だ!?「スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ」

2019.02.06
photo by KAZUKI TAKANO

2019年2月10日、東京都昭島市にあるモリパークアウトドアヴィレッジ・スピードクライミングウォールにて「スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ」(以下「SJC」)が開催される。
「SJC」はスピード単種目としては公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(以下「JMSCA」)による初主催大会であり、2019年度日本代表選考大会となる。

日進月歩のスピード種目

2020年の東京オリンピックでは、1人の選手がボルダリング、リード、スピードの3種目をこなし、それぞれの順位を掛け算したポイントによって順位が決まる複合種目での競技が行われる。
そのため、各種目でバランス良く成績を挙げる必要がある。
ボルダリング大国」と呼ばれ、世界ランキングでも1位にランクインしている日本であるが、スピードにおいてはまだまだ課題も多く、発展途上であるのが現実だ。
しかし、スピードへの注目、環境整備が行われる中でどの選手も非常に短いスパンで力をつけてきており、誰が優勝してもおかしくない状況だ。
スピード日本一の栄冠を勝ち取るのは一体誰なのか。
「SJC」での活躍が期待される注目選手をピックアップ。

国内スピードランキング上位の有力選手が多数登場

2018年11月11日時点でのJMSCA、「スピード日本ランキング」によれば、スピード男子の日本記録保持者は楢崎智亜(TEAM au)、2018年9月に行われた世界選手権での6”69 という記録で、堂々の1位となっている。
2位は緒方良行(神奈川大学の6”71。2018年10月のクライミングW杯厦門大会での記録だ。
3位には伏兵とも呼ぶべき池田雄大(順天堂大学)。池田は2018年5月のJMSCA記録会で6”94を記録。当時国内ランキング1位にもなった実力を持つ、スピードに注力する選手だ。
同じく楢崎明智(TEAM auも2018年11月のアジア選手権で6”94を記録しており、同率で3位となっている。

photo by KAZUKI TAKANO

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一方女子では、野中生萌(XFLAGが2018年11月のアジア選手権で8”57を記録して1位、日本記録となっている。
2位は伊藤ふたば(TEAM auの9”61、アジア選手権で記録している。
野口啓代(TEAM auもアジア選手権で10”30を記録、3位につけている。
4位も同様にアジア選手権での記録、10”43の倉菜々子(私立安城学園高等学校)がランクイン。

photo by KAZUKI TAKANO

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「SJC」においても日本新記録が更新される可能性は大いにありうる。
おおよそ10秒弱で決まるこの勝負、決して目が離せない。

スピード日本ランキング(2018年11月11日時点)

男子

1位 楢崎智亜 6”69 世界選手権

2位 緒方良行 6”71 WC厦門大会

3位 池田雄大 6”94 JMSCA記録会

3位 楢崎明智 6”94 アジア選手権

女子

1位 野中生萌 8”57 2018/11/11 アジア選手権

2位 伊藤ふたば 9”61 2018/11/11 アジア選手権

3位 野口啓代 10”30 2018/11/11 アジア選手権

4位 倉菜々子 10”43 2018/11/9 アジア選手権

スピードクライミングとは

スピードクライミングは高さ10メートル、または15メートルの壁をどれだけ早く登りきれるかを競う種目。
選手はロープの繋がったハーネスを装着し、あらかじめ決まっており、事前に知らされているホールドを一気に駆け上る。

「スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ」とは

「スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ」とは、スポーツクライミング、スピード競技日本一の選手を決める大会。

2019年1月に行われたボルダリング競技日本一を決める大会「スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ」に引き続き、3月に行われる「スポーツクライミング第32回リードジャパンカップ」とともに2020年に開催される「東京オリンピック」へ向けた「JMSCAオリンピック強化選手」の選考を兼ねる。

大会概要

名称:スポーツクライミング第1回スピードジャパンカップ
主催:公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)
後援:公益財団法人日本スポーツ協会/昭島市/昭和飛行機工業株式会社
主管:公益社団法人東京都山岳連盟
企画・運営:SJC2019実行委員会
協賛: KDDI株式会社/三井不動産株式会社/住友商事株式会社/オリエンタルバイオ株式会社/日本航空株式会社/久光製薬株式会社/牛乳石鹼共進社株式会社/キョーリン製薬ホールディングス株式会社/八海醸造株式会社/日新火災海上保険株式会社/ニチハ株式会社オフィシャルマーケティングパートナー:株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
期日:2019年2月10日(日)
会場:モリパークアウトドアヴィレッジ スピードクライミングウォール

文・金子修平

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FINEPLAY編集部
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