次世代スノーボーダーたちが目標とする偉大なライダー“國母和宏”
スノーボード界で「KAZU」の異名で世界から称賛されるスノーボード元日本代表の“國母和宏”。
2005年、國母が17歳のときに挑んだワールドカップで初優勝したのを皮切りに、スノーボード世界選手権やX Gamesなどで活躍。
世界選手権では日本人初となるメダルを獲得、そしてライダーにとって大舞台となるUS OPENでは2010年、2011年と2年連続で優勝を果たすなど、数々の偉業を成し遂げていった。
2006年のトリノオリンピックではハーフパイプ日本代表として初出場し23位に終わったが、4年後に開かれたバンクーバーオリンピックでは同じくハーフパイプ日本代表に選抜され、8位入賞の成績を残した。こうして國母和宏は世界から注目されるトップライダーとなっていった。
しかし、2013年5月にソチオリンピックへの出場を目指さない意向を発表し、日本代表のテクニカルコーチに就任。現役のプロボーダーから指導者へと転身。
そして、國母和宏が指導者として迎えた2014年ソチオリンピック。
ハーフパイプで平野歩夢選手が2位の銀メダル、平岡卓選手が3位の銅メダルを獲得するという日本スノーボード史に残る歴史的快挙を成し遂げた。
國母とは“師弟”の関係にある平野歩夢選手、そして國母をスノーボーダーとして尊敬する平岡卓選手。
新たな時代を切り開いたスノーボーダーたちを指導した國母和宏、ライダーとして、そして指導者として日本スノーボード界に残した功績は計り知れない。
SPECIAL EDITION

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bmxUCI BMXフリースタイルワールドカップ/ミュージックライブ/地域グルメが楽しめる複合イベント 「FUJITA Presents ENOSHIMA WAVE FEST」が来年2月に開催!2023.12.04小田急電鉄株式会社はENOSHIMA WAVE FEST実行委員会を立ち上げ、2024年2月23日(金・祝)から25日(日)まで、小田急沿線が世界に誇る観光地・江の島エリアにて、日本では5年ぶりとなるBMXフリースタイル種目の世界大会「UCI BMX FREESTYLE WORLD CUP ENOSHIMA JAPAN」を中心とした複合イベント「FUJITA Presents ENOSHIMA WAVE FEST」を開催することを発表した。 「FUJITA Presents ENOSHIMA WAVE FEST」は、国際自転車競技連合(UCI)が主幹する男女BMXフリースタイル2種目(BMXフリースタイル・ パーク、BMX フリースタイル・フラットランド)の公式世界大会を開催すると共に、アーバンスポーツと相性の良いさまざまなジャンルのアーティストによるミュージックライブと、地元湘南・藤沢エリアにちなんだ食材を用いた店舗が出店するフードイベント「湘南-Food Festival」を併催する複合イベントとして、神奈川県や藤沢市などの地域関係者や企業による協力の下で開催が決定した。 photograph by by Naoki Gaman /Japan Cycling Federation/JFBF 「BMX フリースタイル・パーク」は、ステージ内に設けるさまざまなサイズのジャンプ台等のセクションで技の難易度・完成度・高さなどを競う種目であり、2022年世界選手権優勝者の中村輪夢(なかむら りむ) 選手や地元茅ヶ崎生まれのガールズライダー内藤寧々(ないとう ねね)選手などが活躍している。 photograph by Satoshi Saijo/Japan Cycling Federation/JFBF 「BMX フリースタイル・フラットランド」は、平坦なステージで選手とBMX が一体となって回転したりバランスを取ったりして芸術性を競い合う種目。ここ2年間は連続で日本人選手が世界選手権で優勝しており、 どちらの種目も多くの日本人選手が世界で活躍することで、国内での人気が高まっている自転車競技である。 なお、「UCI BMX FREESTYLE WORLD CUP ENOSHIMA JAPAN」とミュージックライブの観覧は有料チケットが必要となり、チケット販売の詳細や BMX 競技出場選手、ライブの出演アーティスト情報などは決定次第、順次発表となる。 イベント概要 開催日程: 2024年2月23日(金・祝)~25日(日)開催場所:江の島島内特設会場開催概要:(1) UCI BMX FREESTYLE WORLD CUP ENOSHIMA JAPAN 日本では5年ぶりの開催となるUCI公認世界大会(2) ミュージックライブ さまざまなジャンルのアーティストによるスペシャルライブ(3) 湘南-Food Festival【入場無料】 地元湘南・藤沢エリアのグルメが集結※ (1)(2)の観戦・観覧には有料チケットが必要です※ チケットの販売方法、BMX 競技出場選手、ミュージックライブの出演者 などの詳細は、順次発表します。 主催:ENOSHIMA WAVE FEST 実行委員会 共催:一般社団法人全日本フリースタイルBMX連盟後援:神奈川県、藤沢市、公益社団法人藤沢市観光協会、湘南藤沢活性化コンソーシアム、 一般社団法人日本アーバンスポーツ支援協議会協力:株式会社湘南なぎさパーク、江の島振興連絡協議会、江の島防災対策協議会スポンサー:ゴールドパートナー 株式会社フジタ シルバーパートナー 株式会社関電工 ブロンズパートナー 株式会社京三製作所
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dance【SAKAI DANCE FES.】世界レベルのダンスバトルが大阪・堺市にて開催!2023年12月2日(土)、3日(日)の2日間わたって【SAKAI DANCE FES.】が大阪府のららぽーと堺にて開催され、Day1となった2日(土)は、POPPIN’ 1on1 Battle “SAMURAI” と、KIDS 1on1 Battle “NINJA” のコンテンツが実施された。 観覧無料で世界レベルのダンスを体感できる本イベント。休日の大型ショッピングモール「ららぽーと堺」は多くの家族連れなどでにぎわい、偶然立ち寄った方も足を止めて観戦していたのが印象的であった。 【NINJA】U-10・U-15部門ではBGIRL RENとKO-KENが優勝に輝く 世界的にもトップレベルとされている日本のキッズダンサー業界において、日本のキッズダンサーの頂点が決まるALLSTYLE KIDS 1on1 Battle “NINJA”。今回はSPECIAL EDITIONとして実施され、U-10部門・U-15部門の2部門が行われた。優勝者には来年の「SHIROFES.2024 - NINJA」のシード権(宿泊費や交通費などを含む)が与えられ、関西をはじめ中国・四国地方からも多くのキッズダンサーが参戦した。 U-10部門ではBGIRL RENがBaby Lus1tとの決勝戦を制して優勝。Breaking vs KRUMPの対決となったが、小学生とは思えないほどハイレベルなパワームーブを見せつけたBGIRL RENが勝利した。 U-15部門ではKO-KENがJOEとのポッパー対決で勝利して優勝を掴んだ。KO-KENとJOEは互いにチームメイトでもあり熱量がこもったハイレベルな決勝戦を展開したが、KO-KENの動きの質感や発想力豊かな動きの数々が会場に集まった多くの観客を魅了していた。特にU-15部門ではスキルだけでなく個々のスタイルが見えるダンサーも多く、改めて国内キッズダンスレベルの完成度の高さを感じさせる内容となった。 BGIRL REN / © Jason Halayko KO-KEN / © Jason Halayko 【SAMURAI】MACCHO & Ringo Winbeeが優勝! 毎年、青森県 弘前市で開催される「SHIROFES.」にて実施されているPOPPIN’ 1on1 Battle “SAMURAI”。こちらもSPECIAL EDITIONとして、FEMALE部門・OPEN部門の2部門にて実施された。両部門の優勝者は、本イベントのメインコンテンツとなる「7 to Smoke(招待されたゲストダンサー6名が出場)」の出場権を獲得することとなった。 日本国内からのエントリーに加えて韓国からの参戦もあり、予選オーディションから本戦トーナメントまで大きな盛り上がりを見せた中、FEMALE部門ではRingo Winbee、OPEN部門はMACCHOが優勝に輝いた。 FEMALE部門 優勝 Ringo Winbee / © Jason Halayko OPEN部門 優勝 MACCHO / © Jason Halayko 【7 to Smoke】ではベトナムのMT POPが優勝! 7 to Smoke 出場者 © Jason Halayko メインコンテンツとなった「7 to Smoke」では、トーナメント優勝者のRingo Winbee、MACCHOに加えて、HOZIN(韓国)、KIDBOOGIE(アメリカ)、LOCO YOKO(日本)、MT POP(ベトナム)、GUCCHON(日本)、VINEET(インド) の6名が招待ダンサーとして出場。 7 to Smokeとは、制限時間(今回のSAMURAIは1時間)の中で出場者の8名が1on1 Battleを行い、勝ち抜き形式で勝者が決まるオランダ発祥のバトル方式だ。一回の勝ちで1ポイントが加算され合計7ポイントを獲得したダンサーが勝利、または、制限時間が経過した際に最も多くのポイントを獲得しているダンサーが勝利、といったルールになっている。 MT POP © Jason Halayko エンターテイメント要素が強く、ダンサーにとっては体力の消費も多い過酷なフォーマットにおいて優勝に輝いたのは、ベトナムからのゲストダンサー MT POP。 スタート直後から日本のGUCCHONが5連勝を記録し、一気に優勝が決まるかと思われたが、当日のOPEN SIDEの優勝者 MACCHOが王手となる6連勝を阻止。そこからは一時、8人のダンサーによる一進一退の攻防が続いたが、バトル時間が30分を経過したあたりからMT POPが連続でポイントを獲得して巻き返しを図る。 終盤には両者5ポイントを獲得しているMT POP と GUCCHONの対決となったが、MT POPが勝利して6ポイント目を獲得して王手。その勢いのまま7ポイント目も獲得して優勝に輝いた。今年の7月に開催された「SHIROFES.2023 - SAMURAI」でも優勝に輝いているMT POPは、細かくクリアなボディコントロール能力に加えて独創的なミュージカリティを武器に今回の7 to Smokeでも存在感を見せつけた。 【SAMURAI】OPEN & FEMALE 優勝者 コメント Ringo Winbee / © Jason Halayko ■FEMALE SIDE 優勝 Ringo Winbee 優勝した感想をお願いします! R:まず優勝できたことが本当に嬉しかったです。このイベントを凄く楽しみにしていたので、参加できて良かったし、SAMURAIは本当に好きなイベントなので結果を残せたことが嬉しいです。FEMAL SIDEで優勝できたこともそうですが、7 to Smokeなど貴重な体験をさせて頂いたことに本当に感謝しています。 7 to Smokeで印象に残っているバトルはありますか R:もちろんすべてのバトルが印象に残っていますが、GUCCHONさんやHOZINと目の前で戦えたことが嬉しかったし、特にGUCCHONさんは誰が相手でも真剣に向かってバトルしてくれるのでとても楽しかったです。 MACCHO / © Jason Halayko ■OPEN SIDE 優勝 MACCHO 優勝した感想をお願いします! M:今日は本当に楽しんで踊りたいなと思っていました。トーナメントで当たるダンサーも若い子が多かったですが、一緒に楽しめたと思うので、とても良い機会でした。 7 to Smokeに出場された感想はいかがでしたか M:やっぱり予選が終わってからの参加だったので、体力的にキツかったですね(笑)でも出場していたダンサーも知ってる人間ばかりで、いろんなシェアをしながらバトルできたことが良かったなと思います。この経験から得た内容で、もっと自分の踊りを追求していきたいと思っています。最高でした! 「SAKAI DANCE FES.」イベント概要 イベント名:SAKAI DANCE FES.(サカイダンスフェス)日程:2023年12月2日(土)~12月3日(日)観覧:無料時間:12月2日(土)11:00 開場 20:00 終了12月3日(日)15:00 開場 17:30 終了場所:〒587-8577 大阪府堺市美原区黒山22番1 ららぽーと堺 1F Fansta XROSS STADIUM(ファンスタクロススタジアム)開催コンテンツ:12月2日(土)・世界No.1を決める世界最高峰のPOPPIN’の世界大会 “SAMURAI(サムライ)”・キッズの日本一を決める全国大会 “NINJA(ニンジャ)”12月3日(日)・セイコー初のブレイキンイベント “Seiko 5 Sports Showdown”主催:一般社団法人Performing Arts Community後援:堺市協賛:SEIKO/三井不動産/Dickies/BreaKin’ “NinJA”
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dance新たなコンセプトのバトルに世界トップレベルのBBOYが挑戦!「Seiko 5 Sports Showdown」2023.12.03世界王者や日本ブレイキンシーンを代表するダンサーなど、世界中から選ばれたBBOY10名が大阪に集結 2023年12月3日(日)大阪堺市(ららぽーと堺 1階 Fansta XROSS STADIUM)にて、セイコー初のブレイキンイベント「Seiko 5 Sports Showdown」が開催された。出場したのは、招待枠で集められた世界トップレベルのBBOYと、一般の投票によって参戦が確定した全10名のダンサー。1on1バトル形式で行われる本イベントは、バトル終了後にWEBサイトのオンライン投票によってベスト・ブレイカー(1名)、ベスト・バトル(2名)の2部門にて優勝者が決定した。会場となる「ららぽーと堺」に集まったオーディエンスと、YouTubeのライブストリームにて観戦した視聴者によって、投票が行われた。今大会は、事前にマッチアップ(対戦相手)が確定している5試合のみの実施となり、出場するダンサーにとっても1マッチ限定という、全く新しいコンセプトとなった。 photograph by Jason Halayko 「Seiko 5 Sports Showdown」出場者 LIL KEV(フランス)KID COLOMBIA(オランダ)PHYSICX(韓国)STRIPES(アメリカ)PHILIP(アメリカ)SUNNI(イギリス)TAISUKE(日本)LIL ZOO(オーストリア・モロッコ)BRUCE ALMIGHTY(ポルトガル)VICTOR(アメリカ) 過去に全世界が注目したバトルの再戦など、今回ならではの対戦カードが実現 photograph by Jason Halayko ファーストバトルとなったLIL KEV(フランス)対 KID COLOMBIA(オランダ)は、YouTubeで1,000万回近く再生されているバトル(2019年の世界大会)を再現したマッチアップ。両者が得意とするパワームーブを、最大限に活かしたバトル展開で会場を沸かせた。日本からは、世界3連覇の経験を持ち、今もなお日本を代表して世界の第一線で活躍するTAISUKEが参戦。同じチーム(Red Bull BC One All Stars)に所属する、LIL ZOOと数年ぶりの対決が実現した。今大会で唯一の日本人ダンサーということもあり、この日会場に集まったオーディエンスからは一番の声援が飛び、盛り上がりを見せ、投票の結果この日のベスト・バトルにも選出された。他にも世界大会で顔馴染みのダンサーが多く参加する中、この日ベスト・ブレイカーに選ばれたのは、パリ五輪にアメリカ代表として出場が内定しているVICTOR(アメリカ)。2年連続で世界大会を制している実力者が、安定の強さを発揮して優勝した。 ベスト・ブレイカー「VICTOR」、ベスト・バトル「TAISUKE・LIL ZOO」コメント 左からTAISUKE、VICTOR、LILZOOphotograph by Jason Halayko 「Seiko 5 Sports Showdown」独自の形式でのバトルはどうでしたか? VICTOR:楽しかったよ!個人的にはもっとラウンド数を踊りたかったから、次回はもう少しラウンド数があったらいいな (笑) 。 LIL ZOO:正直、3ラウンドあったらよかった気持ちもあるけど(笑)。今日のバトルは観ていても楽しかったよ!スタイルが似ている人同士のバトルや、バックグラウンドがある対戦は、通常のバトルで偶然見れることも少ないので、こうやって事前に組まれた形式にも良さがあると思うよ。 TAISUKE:俺は2ラウンドが良かったかなって思います。2ラウンドに気持ちもムーブも全てを落とし込むことで、その人の全力が凝縮されると思うし、観てる側も「もう少し見たいな」という気持ちになってくれれば、ダンサーのことを調べてくれると思うので、ブレイキンシーンをより深く知ってもらうきっかけにも繋がるかなと思いました。 もしも次回出場するとしたら、誰と対戦したいですか? VICTOR:(少し悩んでから)ZEKUかな。 LIL ZOO:PACPACと対戦したいね。 TAISUKE:LILOUかHONG10ですね。 次の目標を教えてください VICTOR:パリ五輪が来年あるので、それに向けて練習を頑張ります! LIL ZOO:いつも大きい目標だけでなく、次にあるイベントやバトルに向けて全力で取り組むことを大事にしているので、これからもいつも通り、次のアクションに向けて頑張るよ! TAISUKE:来年の4月に海外でバトルに出る予定なので、それに向けて仕上げていくのが次の目標かなと思います。 The moments of「Seiko 5 Sports Showdown」 photograph by Jason Halayko photograph by Jason Halayko photograph by Jason Halayko photograph by Jason Halayko photograph by Jason Halayko photograph by Jason Halayko photograph by Jason Halayko イベント概要 日程: 2023年12月3日(日)時間: 15:00~17:30(予定)場所: ららぽーと堺 1階 Fansta XROSS STADIUM料金: 観覧無料招待ダンサー: LIL KEV(フランス)/KID COLOMBIA(オランダ)/PHYSICX(韓国)/PHILIP(USA)/LIL ZOO(オーストリア)/TAISUKE(日本)/SUNNI(イギリス)/STRIPES(ドイツ)/VICTOR(アメリカ)/BRUCE ALMIGHTY(ポルトガル)視聴・投票方法:イベント公式サイトから視聴・投票が可能
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danceセイコー初のブレイキンイベント【Seiko 5 Sports Showdown】いよいよ明日開催!2023.12.022023年12月3日(日)ららぽーと堺 1階 Fansta XROSS STADIUMにて、セイコー初のブレイキンイベント「Seiko 5 Sports Showdown」が開催される。 1on1 バトル形式で行われる本イベントは、日本・米国・欧州・アジアの世界各国から選ばれた10名のトップBBOYが日本に集結し、5つのバトルを繰り広げる。会場となる「ららぽーと堺」、そしてYouTubeのライブストリームにて観戦(無料)が可能となっており、バトル終了後にWEBサイトのオンライン投票によってベスト・ブレイカー(1名)、ベスト・バトル(2名)の2部門にて優勝者が決定する。 日本からはBattle Of The Year World Finalの3連覇や、Red Bull BC One World Finalでの活躍をはじめ、世界大会でも多くの実績を誇るBBOY TAISUKEが参戦。アメリカからはRed Bull BC One World Finalで2度の優勝の実績、さらに来年に開催されるパリ五輪 ブレイキン種目にて、アメリカ代表として出場権を獲得したBBOY Victorも本イベントに参戦する。 そのほか名だたるBBOYたちが激戦を繰り広げる予定だ。感動と興奮間違いなしの「Seiko 5 Sports Showdown」、世界トップレベルのブレイキンバトルに是非ご注目いただきたい。 本イベントの各バトルカード、そのほかイベント概要は下記からご確認ください。 1st Battle LIL KEV vs KID COLOMBIA 2nd Battle PHYSICX vs STRIPES 3rd Battle PHILIP vs SUNNI 4th Battle TAISUKE vs LIL ZOO 5th Battle BRUCE ALMIGHTY vs VICTOR イベント概要 日程: 2023年12月3日(日)時間: 15:00~17:30(予定)場所: ららぽーと堺 1階 Fansta XROSS STADIUM料金: 観覧無料招待ダンサー: LIL KEV(フランス)/KID COLOMBIA(オランダ)/PHYSICX(韓国)/PHILIP(USA)/LIL ZOO(オーストリア)/TAISUKE(日本)/SUNNI(イギリス)/STRIPES(ドイツ)/VICTOR(アメリカ)/BRUCE ALMIGHTY(ポルトガル)視聴・投票方法:イベント公式サイトからご視聴・投票いただけます。
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skateSkateboarding Unveiled vol.7 ~スケートボード写真の「ちょっと違うんだよなー」感~2023.11.30スケートボードを長年撮影していると、こんな質問をされることがある。 「この技ってボードが裏返ってる瞬間を使うんじゃないんですか⁉︎」 「踏み切りも着地も、どんな技なのかも全部わかるのにどこがダメなんですか?」 それらの写真について、選手や専門家と話すと、こんな会話になる。 「なんか技に失敗してるみたい」 「あのセクション(障害物)の意味ないじゃん」 まず、ここまでの流れでピンと来た方はかなりのスケートボードマニア。 そう、これは昨年Yahoo!ニュースエキスパートに公開し、驚異的な閲覧数とともに月間MVA(Most Valuable Article)も獲得した『スケートボード写真の「それじゃない」感 選手や業界関係者と、スポーツ報道のズレ』と同じ構成だ。 当時と比べれば、今は伝える側(卓越した人が伝える専門メディアではなくマスメディア)の知識や経験も増えたので、選手や専門家の意図を汲んだ写真にしようという意図が伝わるカットも増えたが、それ以上にスケートボード写真の世界は奥深く、上記の記事内容も氷山の一角に過ぎないので、今回はさらに掘り下げた内容をお届けしていきたい。 まずは前回のキーポイントとなった「暗黙のルール」からおらさい。それは以下の2点になる。 ・トリックのピーク (1カットで何のトリックを行なっているのかわかる一瞬) を押さえる ・アプローチと着地点 (どこで踏み切ってどこに着地しているのか) を収める 前回はこれらについて自分の写真を用いて解説したのだが、今回はそこを理解した先に陥りやすい誤認識や疑問について説明していく。 「どんな技かわかりやすい」がピークではない まずスケートボードの撮影をする時、最も重要となるのが、何のトリックをしているのかがわかることだ。もちろんそれは間違いではない。 ただそればかりに囚われると、今度はスケートボードで最も重要な個性やスタイルが表現できなくなる。 次の2枚の写真を見比べてほしい。 裏返っている瞬間は確かにわかりやすいが、ピークかと言われると⁉︎ これはキックフリップというつま先を背中側前方に擦り抜いて、ボードに縦回転を加えるトリックにになるのだが、それであればこの裏返っている瞬間が、どんな技であるのかが最もわかりやすいし、馴染みのない人でもすぐに理解できるだろう。 ではこの写真はどうだろうか。 このように身体を屈めて、最も高い位置に足がある一瞬こそピーク。そこには選手の個性も詰まっている。 今にも1回転し終わるタイミングなので、一見どんなトリックなのか分かりづらい人もいるかもしれない。 だが、「トリックのピークを押さえる」という暗黙のルールに従うと、実はこちらの方がふさわしいのだ。 その理由として注目してほしいポイントは足とボードの位置。 上の写真は前足で擦り抜いた直後になるので、ボードが裏返ってはいるものの、まだ跳ね上がっている途中で、前足も上方に擦り抜いたまま。後ろ足も引き上げている途中になる。それなのにピークというには無理があるだろう。その1テンポ前といった方が正しい。 対して下の写真は、ボードがほぼ回りきる瞬間ながら、両足を引き上げながら前方へ突き出し、ボードを捉えようとしていることがわかるし、1テンポ前と比べても高い位置にあるので、高さも最高潮を迎えている。 この技はハンドレール(手すり)を跳び越える瞬間が醍醐味なので、それであればボードも人間も最も高い位置にある瞬間をピークと見るのが妥当だろう。 でも、「このタイミングでは何のトリックかわからない」という人もいるかもしれないので補足しておくと、 「前足のスナップを効かせて背中側前方に擦り抜き、写真から見て反時計回りにボードを1回転させたところを両足でキャッチする」というキックフリップの動作を正確に把握できているかが重要になってくる。 そこを完全に理解していると、ピークの写真はどう見えるだろうか。 前足は背中側前方につま先を突き出したような構えになっているので、前足のスナップを効かせて背中側前方に擦り抜いた直後だとわかるし、反時計回りに回転するボードの軌道がわかっていれば、この後右側が上がってきて真上から捉えにきている両足に収まるんだなということが推測できる。そうやって成功している姿が想像できるからこそ、下の写真が”ピーク”となるのだ。 他の技を組み合わせるとどう見える⁉︎ では「他の技だとどう見えるの⁉︎」という人もいるかもしれないので、キックフリップバックサイドテールスライドという複合技でも見てみよう。 これは上記のキックフリップに加え、背中側にある対象物にテール(ボードの後端)を掛けるバックサイドテールスライドという動作も加わった非常に難易度の高いトリック。そこでボードが裏返っている瞬間はどうなっているのか見てみよう。 複合技の場合は対象物の高さに合わせ、高さを抑えたピンポイントなキックフリップが必要になることも多い。するとピーク手前の裏返っている瞬間は、ボードは明らかに低い位置にある。 ボードが対象物のレールよりもかなり低い位置にあるのがわかるだろう。 これではどの部分を掛けようとしているのかがわかりづらいだけでなく、ここまで距離が離れていると対象物にボードが届かずに失敗しているようにも見える人もいるだろう。冒頭の「なんか技に失敗してるみたい」の意図はここにあるのだ。 身体を回転させながら後ろ足はつま先からボードを捉え、前足はボード上に戻ろうとしている。それだけでキックフリップ・バックサイドテールスライドとわかる ではどの瞬間がピークになるのかというと、縦回転したボードをキャッチして後端をレールに掛けようとするこの写真になる。 ボードが裏返っていなくても、足とどのように触れているかで前後の動きがわかるため、ピークのタイミングとなる。 これを動作分析すると、まず後ろ足のつま先がボードの後ろ部分を捉えているのは、写真から見て反時計回りにボードを1回転させきった瞬間だからだ、400°くらいのところでキャッチしているといえばわかりやすいだろうか。 前足がボードから少し離れているのは、背中側前方に擦り抜いた足を戻そうとしているからで、この2点からキックフリップの動作入れていることが確認できる。 さらに身体は背中を進行方向に向けて80°くらい回っている状態であるし、レールのすぐ上にボードの後端があるので、この1テンポ先の動きかバックサイドテールスライドであることも推測できる。以上の要素から2つのトリックを入れた複合技であることがわかるため、ピークであるということができるのだ。 これが最初のキックフリップの説明も含め、冒頭の「この技ってボードが裏返ってる瞬間を使うんじゃないんですか⁉︎」という問いに対しての答えとなる。 アプローチと着地点の”全体像”が大切 となると、次は当然「踏み切りも着地も、どんな技なのかも全部写ってるのにどこがダメなんですか?」に対する答えとなるのだが、まずはこの写真を見てほしい。 一見なんの問題もないように見えるが、アプローチをよく見ると⁉︎ これはキックフリップでバンク(斜面)から上部のフラット部分に跳び移っている写真だ。どこから入ってどこに着地したかも確認できるので暗黙のルールにも則っている。 一見何の問題もないように思うかもしれないが、こちらの写真を見たらどう思うだろう⁉︎ こんなにバンク面が長いと当然人物は小さくなってしまう。ではどうするのが良いのだろう? 同じ選手、同じセクション、同じトリックであるにも関わらず与える印象は別モノになる。実はバンク面がすごく長かったのだ。 これだけ長ければ、当然アプローチは速いスピードが必要になるし、その分ボードコントロールがしづらくなり、難易度も高くなる。となれば、どちらの方がすごく見えるかは一目瞭然だろう。 スケートボードのライディング写真では、アプローチと着地のポイントを、”点”で見るのではなく”全体像”として捉えることが非常に重要なのだ。 これが、上記質問の答えとなる。 どこから撮るか!? がすごく重要 ただここまでバンク面が長いと、構図内に収まる人物は当然小さくなってしまう。 専門誌ならばそれでも全く問題ないが、一般に向けたマスメディアではトリックの難易度よりもわかりやすさの方が重要とされているし、第一に表情を捉えることを基本としているので、こういった類いの写真が選ばれることはないだろう。 ではどうすれば良いのだろうか!? それはあらかじめベストポジションを確保して構えておくことだ。 以下の写真を見てほしい。 フォトセッションイベントで撮影したフロントフットインポッシブルのライディングカット。先ほどよりバンクは小さく、人物は大きい。 着地点側から撮影すると、バンク面を小さく見せれるので、アプローチと着地を全体像として捉えながらも、人物をより大きく見せることが可能になるのだ。 ただこれはコンテストではなくフォトセッションイベントで撮影した写真になるので、事前にどこでどんなトリックをするのかを確認してアングルを決め、その上でフラッシュもセットすることができるのシチュエーション。 そうなるとこのように印象強い写真に仕上げることができるのだ。 動きを予測して事前に動く コンテストでは選手の目線や助走、スタンス(身体の向きや足を置く位置)から動きを予測し、予め撮影ポジションに移動することがとても大切だ。 ではコンテストのは時はどうすればいいの⁉︎ というと、さすがにライティングをするのは無理でも、着地点側に立つことは運営サイドの許可さえとれれば可能だ。 だがそれだけで良い写真が撮れるわけではない。自分の狙ったアングルで都合よく選手が技をやるなんてことは、まずないからだ。 そこで必要になるのが、動きを予測して事前にベストポジションに移動しておくことだ。 そのためには選手の得意技も把握しておかなければならないし、どういう流れでランを構成していくのかも、直前練習を見るなりして確認しておく必要がある。そうした経験を積み重ねて知識を身につけることで、初めて選手も含め、より多くの人が好む写真を撮影することができるのだ。 ただ中には突然技を変えてくる選手もいるし、何が起こるかは本番になってみないとわからない。そのため予測が百発百中で当たることなどまずない。 だからこそ自分は、今まで培ってきた経験と知識を活かして、頭をフル回転させながら常に動き回って撮っているのだが、それが本当に楽しいし、気が付けば毎回夢中になっている。 そうして思い通りに最高の写真が撮れた時の高揚感は、何にも変え難い至福の瞬間でもある。 では最後にひとつ質問をさせていただきたい。自分に以下の2つの撮影オファーがきたとします。 ひとつは有名な国際大会だけど、オフィシャルではなく取材申請が必要で、撮影ポジションが定められた自由度が低いオファー。 もうひとつは、地区大会だけどオフィシャルのポジションで、自分の好きなように動き回って撮影できるオファー。 皆さんならどちらを選びますか? 自分ならば間違いなく後者を選択するでしょう。 知名度があるコンテストはそれだけで撮っていて楽しいので、オフィシャルではないポジションでも撮ることはありますが、例え地区大会でも、運営側に信頼されて自由に撮れる撮影の方が純粋に楽しいし、今回書いたようなポイントも理解してくれています。 もちろん有名な国際大会でオフィシャルカメラマンで入れるに越したことはないので、そのためにも自分はこれからも自分の写真スタイルをさらに追求していきたいと思っています。 吉田佳央 / Yoshio Yoshida(@yoshio_y_)1982年生まれ。静岡県焼津市出身。高校生の頃に写真とスケートボードに出会い、双方に明け暮れる学生時代を過ごす。大学卒業後は写真スタジオ勤務を経たのち、2010年より当時国内最大の専門誌TRANSWORLD SKATEboarding JAPAN編集部に入社。約7年間にわたり専属カメラマン・編集・ライターをこなし、最前線のシーンの目撃者となる。2017年に独立後は日本スケートボード協会のオフィシャルカメラマンを務めている他、ハウツー本の監修や講座講師等も務める。ファッションやライフスタイル、広告等幅広いフィールドで撮影をこなしながら、スケートボードの魅力を広げ続けている。