2019年5月22日東京のスポル品川大井町にて、美しい海が広がる種子島を舞台に夢に挑戦することから逃げ出した一人の男が、再びサーフィンを通して自身と向き合い、人生の輝きを取り戻していく物語「ライフ・オン・ザ・ロングボード 2nd Wave」の公開特別イベントが行われた。本作は主人公に吉沢悠、ヒロインに「non-no」専属モデルの馬場ふみかを迎え、リタイアした元漁師役の泉谷しげるが、吉沢悠演じる光太郎にサーフィンを教わるシーンが印象的な映画だ。今回のイベントでは出演者によるトークショーや主題歌を歌うTEEのミニライブ、主演の吉沢悠が人工波施設City waveでのサーフィンデモンストレーションを行った。また、主演の吉沢さんには、2018年世界ジュニア選手権日本代表、2019年日本代表強化指定選手である、16歳の天才サーファー・脇田紗良(さら)選手より、激励の花束贈呈も実施された。
トークイベントで“これだけは言いたいという暴露話”を聞かれた吉沢は、「クランクイン前の2月に監督に『どれくらい鍛えられるの?』と言われ、ハードルが高いなと思いました。ウエイトでやったらサーフィンの筋肉とは違うなと思い、自主トレーニングをしていたので、鍛えた背筋をスクリーンで見ていただきたいです」とアピール。それについて喜多監督は、「思った以上に一生懸命練習してくれて。合宿を2回もやってくれた」と本作のサーフィンシーンに対するこだわりを伝えた。
吉沢が「この映画は、サーフィン担当のディレクターさんがいたので、一緒に千葉と伊豆の海に練習に行きました」と説明すると、監督も、「オリンピック候補選手と一緒に合宿したんです。すごいでしょ」と尊敬の眼差しを見せる場面も。もともとサーフィン経験のある吉沢は「僕はこの映画の撮影のためにロングボードからショートボードに変えて、この映画で、今までと違うサーフィンの楽しさを知ったので、これからも続けていきたいなと思っています。」とこの作品を通して改めて感じたサーフィンの魅力をコメント。
その他の出演者である、松原奈祐と南美沙もそれぞれ種子島で行った撮影のエピソードを話し、松原は「サーフィンの練習をしすぎて、種子島で肋骨を折っちゃって。実は本番の時、痛み止めを使ってやっていました。」と初告白。南は、「撮影の日程の天気が曇りか雨予報だったけれど、晴れ女、晴れ男のパワーのおかげで、ほとんど晴れました」と笑顔で話した。最後に、喜多監督は「(大杉漣さん、小栗旬さんが出演した)前作から技術がかなり進歩して、ドローンという新兵器があったんです。サーフィンにはやっぱりドローンだなというシーンが結構あるので、そこはぜひ見て欲しいし、一つ一つの頑張りが映画に映っているので、今の話を含めて、色々なところを見てもらえれば。」と映画の見どころをアピールした。
トークショー後のミニライブではアーティストのTEEが登場し、スマッシュヒットとなったセカンド・シングル「ベイビー・アイラブユー」と、本作の主題歌「UMI」を披露。
「映画のタイアップは初めての試みなので、なんとかしていい曲を作ろうと思いました。とてもいい曲ができたのではないかと思います。実は、映画に出演しているんです。チョイ役で。助演チョイ役賞を獲るんじゃないでしょうか?セリフが少ないので余計に緊張しました。俳優さんの姿を見ながら、すごいなと思いました。現場に行かせていただいたんで、現場の空気やこの映画に懸ける想いを吉沢さんと話させていただいて、どういうことを伝えたいということを知れて、歌に落とし込むことができました。C&Kというアーティストと一緒に作った曲で、C&Kの魂もこの曲には籠っています。映画の魂の一部になれたらいいなと思います。」と主題歌に込めた熱い想いを語った。
本作の見どころをご紹介!
2019年5月31より、映画「ライフ・オン・ザ・ロングボード 2nd Wave」がロードショーとなる。本作品は、今は亡き大杉漣が2005年に主演した、定年後にサーフィンを再び始めた中年の第二の人生を描いた名作「ライフ・オン・ザ・ロングボード」から14年ぶりの続編となっている。
イントロダクション
サーフィンの才能に恵まれながら、挑戦することから逃げ出して、その日暮らしの日々を送る光太郎。バイトは続かず、アパートからも追い出され・・・。ついに人生は行き詰まり、かつてのサーフィンの師にして恩人・工藤を頼ろうと種子島に向かった彼は、工藤がすでに亡くなっていたことを知る。亡き父の期待を裏切った光太郎を追い返そうとする工藤の娘・美夏。一方で、光太郎からサーフィンを教わり始める一人暮らしの老人たち・・・。美しい海が広がるこの島で、サーフィンを通して人と繋がり、自身を見つめなおしていく光太郎。人々の優しさに支えられ、彼の人生が、そして一度は諦めた夢が、再び動き出そうとしていた・・・。
定年後にサーフィンを始めた中年男の第二の人生を大杉漣主演で描き、多くの中年サーファーを生み出すという社会現象を巻き起こした『ライフ・オン・ザ・ロングボード』(05)。そして今、その世界観を受け継いだ映画『ライフ・オン・ザ・ロングボード 2nd Wave』が誕生した。それは、美しい海が広がる種子島を舞台に、夢に挑戦することから逃げ出した一人の男が、再びサーフィンを通して自身と向き合い、人生の輝きを取り戻していく物語。
夢から逃げ出し挫折して、バイトは続かず、彼女にも見放され、アパートからも追い出され・・・。でもサーフィンの才能だけはずば抜けていて、“いい波”を見るとすべてを放り出してサーフィンをしに行ってしまう、不器用な主人公・光太郎を演じるのは、数多くの映画・ドラマで活躍、確かな演技力が光る吉沢悠。 光太郎の亡き恩人の娘で、種子島で父のサーフショップを守って生きる美夏役に、女優・モデルとして活躍する馬場ふみか(『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(18))。
そして、主人公におせっかいなほど関わっていく人間味あふれる人々に扮するのは、豪華キャストたち。光太郎を見守るアルバイト先の病院長・田上役に竹中直人、サーファーたちが集う海辺のレストランを営む沙織役に香里奈、頑固な元漁師・玄さん役を泉谷しげる、一人暮らしのシメさん役を大方斐紗子、サーフィン連盟の理事長・大石役に榎木孝明。印象的なのは、玄さんをはじめとする一人暮らしの高齢者たちが、光太郎に教わってサーフィンを楽しむシーン。何かを始める喜びを彼らに伝えることができた光太郎は、その一方で、彼らとの付き合いから現実の厳しさや人の優しさを感じていく。
物語の舞台でありロケ地となったのは、一年中サーフィンができるサーフィン天国、種子島。スクリーンいっぱいに広がる美しい海や、爽快感あふれるサーフィンの迫力ある映像もまた、本作の大きな魅力。監督は、「人間再生」をテーマに映画を撮り続ける、『ライフ・オン・ザ・ロングボード』の喜多一郎。
サーフィンの魅力を核に人生の再スタートを描く映画『ライフ・オン・ザ・ロングボード 2nd Wave』。希望に満ちたヒューマン・ドラマの本作が、温かい感動の波を起こす。
ストーリー
サーフィンの才能がありながら、挑戦することから逃げ出して、その日暮らしの日々を湘南で送っている梅原光太郎(吉沢悠)。バイトも辞め、彼女にも逃げられ、家賃滞納でアパートからも追い出されそうになった時、ふと思い出して向かった先は、かつてサーフィンを教えてくれた恩人・工藤銀二(勝野洋)が暮らす種子島。だが彼を頼ろうにも、工藤は、すでに亡き人となっていた。
工藤のサーフショップを継いで切り盛りしている娘・美夏(馬場ふみか)は、父の期待を裏切った幸太郎が突然、現れたことに不快感をあらわにし、追い返そうとする。だが光太郎は、彼女の気持ちにはお構いなしに、種子島の美しい海に夢中になり、早速サーフィンを始めるのだった。その驚異的な実力に、地元のサーファーも、レストランを営む沙織(香里奈)をはじめ美夏の友人たちも、皆、目を見張る。
光太郎は、彼が一文無しと知った沙織から、住み込みのアルバイトを紹介される。だが頭の中にあるのはサーフィンだけ。“波がいい”と居てもたってもいられず、すべてを放り出してサーフィンをしに行ってしまうため、どんなバイトも一日でクビになる始末。もはや島の誰も雇おうとはしない中、たまたまケガの治療を受けた病院で、彼は、高齢者の送り迎えのアルバイトを見つける。美夏のサーファー仲間、看護師の奈緒(松原奈佑)の反対をよそに、院長の田上(竹中直人)は、面白がって彼を雇うのだった。
こうして、不愛想な運転手となった光太郎だが、人生経験豊かな老人たちは、そんなことなどどこ吹く風。勝手に「こうちゃん」と呼び、距離を縮めてくる。そんなある日、老人たちを乗せたまま、光太郎が運転する送迎車が行方不明となり、病院は大騒ぎ。だがその頃、光太郎は海にいて、なんと老人たちにサーフィンを教えていた。サーフィンの楽しさを知った老人たちの顔は、いつになく輝いていた。院長からもその活動を認められ、光太郎は、一人暮らしの彼らと暖かい関係を築いていく。特に、玄さん(泉谷しげる)からは、漁師を引退した寂しさを打ち明けられ、一緒に温泉につかる仲となる。だがそれから間もないある日、玄さんは自宅で一人で亡くなってしまう。ちょうどその日、サーフィンをしていて迎えの時間に遅れてしまった光太郎は、不甲斐ない自分に苛立ち、涙をこらえきれない。だが、頑固で有名な玄さんを人生最後の日々において笑顔にしたのもまた、光太郎と彼が教えたサーフィンだった。
それからの光太郎は、息子に会いたがっているシメさん(大方斐紗子)のために黙って奔走するなど、老人たちの気持ちをより大切にしていく。不器用で相変わらず問題を起こしている光太郎だが、その優しさを知った美夏は、次第に彼と心を通わせていくのだった。
そんなある日、光太郎に、再び夢を追いかけるべく、挑戦するチャンスが訪れる。かつての彼の活躍を知るサーフィン連盟の理事長・大石(榎木孝明)が、光太郎の居場所を知り、オリンピックを目指さないかと誘ってきたのだ。実は彼は田上院長の昔のサーファー仲間、この陰には院長の光太郎を思う心があった。
しかし、負けることを恐れて挑戦することから逃げ、ずっと競技から遠ざかっていた光太郎には、競技に戻る気持ちはなかった。そんな時、海で、ある出来事が起きる・・・。
この島で、人々の優しさに支えられ、亡き人たちの思いを背負って、自分と向き合っていく光太郎。そんな彼の人生が、そして夢が、再び動き出そうとしていた・・・。
バックグラウンド
種子島での本格ロケを敢行!
種子島は九州の鹿児島県に属し、大隅諸島を構成する島の一つ。種子島宇宙センターなど宇宙関連施設が多く建てられ、日本における宇宙開発の一翼を担っていることでも有名だが、その一方で最近では多くのサーファー達が移住し、マリンスポーツが盛んなことでも知られており、「サーフィンの聖地」とも呼ばれている。そんな種子島を舞台に本格的なロケを敢行した本作。実在する「ORIGIN」というサーフショップを中心に繰り広げられるストーリーで、中でもサーフポイントとして地元のサーファー達に人気の「鉄浜(かねはま)海岸」や、その海岸近くにあるカフェ「イースト・コースト」など、映画の中でも様々なスポットが登場するのも見所の一つ。種子島の魅力がたっぷり詰まった映画となっている。
2020年に開催される東京オリンピックで公式競技に初めて採用されたサーフィンにますます注目が集まる!
2020年に開催される東京オリンピックで、初めて公式競技に採用されることが決まった「サーフィン」。千葉県九十九里浜の最南端に位置する釣ヶ崎海岸で行われる予定となっている。サーフィンを愛する人は全世界では3500万人、日本にはなんと200万人のサーファーがいるということが、東京オリンピックでサーフィンが正式種目に決まったキーワード。
世界各国からNO.1サーファーたちが集合し技を競い合う。オリンピックというワードによりサーフィンが多くのメディアで報道されることによって、サーフィンにさらなる注目が集まっていくことは間違いない。日本各地でサーフツーリズムが浸透し、サーフシーンが活性化していくことだろう。
本作の中でも、2020年東京オリンピックを目指すというストーリーが描かれており、時事性を表している。
今回、パート2が作られることになったのは、東京オリンピックでサーフィンが公式競技に採用されたことも影響している。半田プロデューサーは、「もともと、数年前からパート2を作ろうという動きが種子島でもありました。しかし、映画を製作する作業には資金面をはじめ、企画を進めていくにも長い時間がかかるなど、一筋縄ではいかない部分がいくつもあります。
そんな中、「2020年の東京オリンピックでサーフィンが正式種目に決定した」ということが追い風となり、地元の応援者を含めてパート2への機運が高まり、ついに製作を正式に進められることになりました。
前作「ライフオンザロングボード」から13年かけて、この作品のパート2製作への支援を続けてくださった皆様には、是非完成した映画で恩返しをしたいと思っています。」と語っている。
キャスト・プロフィール
吉沢 悠(梅原光太郎 役)
1978年生まれ。東京都出身。1998年に俳優デビュー。
『星に願いを。』(03)で映画初主演。演技力と甘いルックスで一躍注目を浴びる。
その後も、『Believer』(04)、『逃亡くそたわけ-21才の夏』(07)、『孤高のメス』(10)、『道 -白磁の人-』(12)などに出演。近年では、国内外の映画祭で6つの賞を受賞した『アイアムアヒーロー』(16)、新たな魅力を生み出した『ちょき』(16)、ダメな映画プロデューサー役『エキストランド』(17)、2015年お蔵出し映画祭グランプリ&観客賞『トマトのしずく』(17)、心の傷が癒えるまで妻を見守る夫を好演『生きる街』(18)など、数々の映画に出演。役者の幅を広げ、近年では人間味あふれる演技で幅広い層から支持される。
馬場ふみか(工藤美夏 役)
1995年生まれ。新潟県出身。映画『パズル』(14)で女優デビュー。同年、ドラマ「仮面ライダードライブ」(14)の敵幹部メディック役に抜擢される。映画『黒い暴動』(16)で初主演。ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON」(17)や映画『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』(18)などに雪村双葉役で出演。「深夜のダメ恋図鑑」(18)で連続ドラマ初主演。その他の出演作に、映画『お前はまだグンマを知らない』(17)、『リベンジgirl』(17)、『クソ野郎と美しき世界』(18)、ドラマ「僕の初恋をキミに捧ぐ」(19)など。雑誌「non-no」の専属モデルを務めるなど、モデルとしても活躍。
香里奈(南田沙織 役)
1984年生まれ。愛知県出身。2000年、雑誌「Ray」の専属モデルに。「カバチタレ!」(01)でドラマ・デビュー。『深呼吸の必要』(04)で映画デビューにして初主演、日本映画批評家大賞新人賞(小森和子賞)受賞。「だいすき!!」(08)で連続ドラマ初主演。映画出演作に、『天国の本屋~恋火』(04)、『海猿 -ウミザル-』(04)、『輪廻』(06)、『しゃべれども しゃべれども』(07)、『恋空』(07)、『パレード』(10)、『THE LAST MESSAGE 海猿』(10)、『ラブコメ』(10)、『あしたのジョー』(11)、『うさぎドロップ』(11)、『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~』(11)、『ガール』(12)など。
立石ケン(酒井洋 役)
2000年生まれ。神奈川県出身。ドラマ出演作に、「嘘の戦争」(17)、「&美少女~NEXT GIRL meets Tokyo~」(17)、「先に生まれただけの僕」(17)など。映画出演作に、『先生!、、、好きになってもいいですか?』(17)、『ねことじいちゃん』(19)など。SUPER BEAVERの「美しい日」、ベリーグッドマンの「ライオン (2018 New Ver.)」や「ドリームキャッチャー」などのミュージックビデオにも出演。本作でサーフィンの才能を持つ洋役を演じた彼だが、自身の特技も、サーフィンと野球。
森高愛(松元茜 役)
1998年1月14日生まれ。埼玉県出身。2009年から雑誌「ニコ☆プチ」、2011年から雑誌「ラブベリー」、2012年から雑誌「ピチレモン」の専属モデルとなり、多数のファッションショーでも活躍。
また女優としてもドラマ『ビギナーズ!』(12/TBS)や『激流~私を憶えていますか?~』(13/NHK総合)『兄に愛されすぎて困ってます』(17/日本テレビ)『アンナチュラル』(18/TBS)などの話題のドラマから映画『俺物語‼︎』(15/河合勇人監督)『人狼ゲーム ラヴァーズ』(17/綾部真弥監督)等に至るまで幅広く出演し、女優としても活躍中。また、2014年には、スーパー戦隊シリーズ『烈車戦隊トッキュウジャー』に、トッキュウ5号・カグラ役として出演し、注目を集めるなど今後益々の活躍が期待される若手女優のひとり。
大方斐紗子(松元シメ 役)
1939年生まれ。福島県出身。劇団俳優座付属養成所卒。数多くの舞台、映画、ドラマで活躍する。主な映画出演作に、『ゲンセンカン主人』(93)、『双生児-GEMINI-』(99)、『百合祭』(04)、『こほろぎ嬢』(07)、『休暇』(08)、『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(10)、『星砂の島のちいさな天使~マーメイドスマイル~』(10)、『恋の罪』(11)、『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(11)、『Bad Moon Rising』(15)など。ドラマ出演作には、「のだめカンタービレ」(06)、連続テレビ小説「ひよっこ」(17)や「半分、青い。」(18)、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(19)などがある。
泉谷しげる(安田玄十郎 役)
1948年、青森県に生まれ、東京都で育つ。1971年、エレックレコードよりデビュー。1975年、吉田拓郎、井上陽水、小室等と「フォーライフレコード」設立。ドラマ「戦後最大の誘拐・吉展ちゃん事件」(79)に主演、俳優として一躍脚光を浴びる。以降、「金曜日の妻たちへ」シリーズ(83,84)、「Dr. コトー診療所」シリーズ(03,04,06)、「三匹のおっさん」シリーズ(14,15,17,18)など、数々のヒットドラマに出演。映画出演作に、『ええじゃないか』(81)、『ビリケン』(96)、『後妻業の女』(16)他。ミュージシャンとして被災地に出向き「一日一偽善!」などの独自のスローガンで支援活動を展開。2013年にはNHK紅白歌合戦に65歳で初出場を果たす。
松原奈佑(西村奈緒 役)
神奈川県出身。奈良橋陽子UPSアカデミーを卒業後、ロサンゼルスのロバート・ラスラーや、ニューヨーク・アクターズスタジオ正会員に師事し、演技を学ぶ。出演作に、ドラマ「医師たちの恋愛事情」(15)、映画『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』(16)、日韓合作映画『風の色』(18)、『ゆずりは』(18)など。ラジオのレギュラー番組に、FM鹿児島ラジオ「life on the long board」。正看護師国家資格を持ち、その知識は本作で演じた奈緒役の看護師としてのふるまいに生かされた。
南 美沙(東堂リサ 役)
モデル、女優として活動する。ラジオのレギュラー番組に、鹿児島FM「life on the long board」。本作でサーファーのリサ役を演じた彼女自身も、サーフィンを趣味とする。
勝野洋(工藤銀二 役)
1949年生まれ。熊本県出身。ドラマ「太陽にほえろ!」(74~76)のテキサス刑事役で人気を博し、「俺たちの朝」(76~77)で初主演。主演した『夜が崩れた』(78)で映画デビュー。その他、主な出演作に、『ブルークリスマス』(78)、『地震列島』(80)、『はるか、ノスタルジィ』(93)、『星砂の島 私の島~アイランド・ドリーミン~』(04)、『ライフ・オン・ザ・ロングボード』(05)、『男たちの大和/YAMATO』(05)、『ROOKIES-卒業-』(09)などの映画や、「姿三四郎」(78)、「鬼平犯科帳」(91~01)、「身辺警護」シリーズ(98~03)、大河ドラマ「軍師官兵衛」(14)、「記憶捜査~新宿東署事件ファイル~」(19)などのドラマがある。
榎木孝明(大石 要 役)
1956年生まれ。鹿児島県出身。1978年に劇団四季に入団し「オンディーヌ」(81)で初主演。退団後、連続テレビ小説「ロマンス」(84)の主演でドラマデビュー。主な映画出演作に、『天と地と』(90)、『天河伝説殺人事件』(91)、『風の絨毯』(03)、『HAZAN』(04)、『アダン』(05)、『半次郎』(10)、『桜田門外ノ変』(10)、『マンゴーと赤い車椅子』(14)、『セーラー服と機関銃~卒業~』(16)、『いしゃ先生』(16)、『きばいやんせ!私』(19)など。2002年まで主演を務めた「浅見光彦シリーズ」(95~)、「相棒」(15~)などの人気ドラマ、舞台でも活躍。俳優業の傍ら、アジアを中心に旅のスケッチを描き続ける。
竹中直人(田上院長 役)
1956年生まれ。神奈川県出身。『226』(89)他多くの映画に出演後、主演を務めた初監督作品『無能の人』(91)でヴェネチア国際映画祭国際批評家連盟賞、ブルーリボン賞主演男優賞などを受賞、国内外で高い評価を得る。その後も、『119』(94)、『東京日和』(97)、『連弾』(01)、『サヨナラCOLOR』(05)、『山形スクリーム』(09)などの映画を監督、出演する。『シコふんじゃった』(92)、『EAST MEETS WEST』(95)、『Shall we ダンス?』(96)では、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。その他、主な出演作に、秀吉を演じた大河ドラマ「秀吉」(96)、『三文役者』(00)など。2019年公開の出演作に、『翔んで埼玉』、『麻雀放浪記2020』など。
監督・プロフィール
喜多一郎
映画監督、脚本家、プロデューサー、作家として、幅広いジャンルで活動。映画監督としては「人間再生」をテーマにオリジナル脚本で映画を制作。監督作品に、『星砂の島、私の島 ~アイランド・ドリーミン~』(04)、大杉連主演で中高年サーフィン・ブームを巻き起こした『ライフ・オン・ザ・ロングボード』(05)、『サンシャイン デイズ 劇場版』(08)、『海の上の君は、いつも笑顔。』(09)、『星砂の島のちいさな天使~マーメイドスマイル~』(10)、『シェアハウス』(11)、『ヨコハマ物語』(13)、『鏡の中の笑顔たち』(15)、『Bad Moon Rising』(15)、『桃とキジ』(17)などがある。その他、テレビ番組、CM等、1000本以上の映像作品を手掛ける。音楽プロデューサーとしても1985~90年代に数多くのヒット曲を手掛ける。
概要
主演 吉沢 悠 ヒロイン:馬場ふみか 香里奈 立石ケン 森高愛 大方斐紗子 泉谷しげる 松原奈佑 南美沙 TEE 角田信朗 勝野洋/榎木孝明(特別出演)/竹中直人
監督:喜多一郎
脚本:喜多一郎 金杉弘子
プロデューサー:半田健
制作プロダクション:オフィスアッシュ
配給:NexTone 配給協力:ティ・ジョイ
2019年/日本/カラー/112分/ビスタ/5.1ch/DCP 映倫番号 : 121930
特別協賛:NSコーポレーション/スリーエス/そうしんまちづくり振興基金/鹿児島相互信用金庫/新光糖業/1 Believe FNC/丸石輝正/藤本軌道/日本航空/日本エアコミューター
特別後援:西之表市
製作:コスモライン株式会社/岩崎産業株式会社/株式会社ゼウスプランニング/株式会社マツオ電設/株式会社NEO/株式会社オートパンサー/種子島有志会
文:秋山 真
SPECIAL EDITION
FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
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skate小学4年生の天才スケーター河上恵蒔が、3つのギネス世界記録™を樹立!2024.11.21小学4年生ながらスケートボード界で驚異的な実績を積み上げている河上恵蒔(10歳)が、3つのギネス世界記録を達成し、その名を世界に轟かせた。11月21日に発売された『ギネス世界記録2025』(角川アスキー総合研究所)で、若干10歳にして栄光を掴んだその記録が公開され、スケートボード業界のみならず各界から熱い視線が注がれている。 提供:ギネスワールドレコーズ 河上の種目はハーフパイプで技を競う「バーチカル」。今年1月に「JSFバーチカルシリーズ2023」で最年少ながら総合1位タイに輝き、大きな話題を呼んだ。6月15日にはアメリカ・ユタ州ソルトレークシティで行われた「トニー・ホーク・バート・アラート」では、「900(2回転半)」を連続で3回成功させ、世界に衝撃を与えた。同月28日にはカリフォルニア州ベンチュラで開催された「X Games Ventura(エックス ゲームズ ベンチュラ) 」にも最年少で出場し、さらなる快挙を成し遂げた。 提供:ギネスワールドレコーズ 1つ目のギネス世界記録のタイトルは、「Most backside 540 skateboard tricks in one minute(1分間にスケートボードでバックサイド540を行った最多数)」。1分間に13回のバックサイド540(1回転半)を成功させ、驚異的なスピードと精度でギネス世界記録に認定された。 2つ目は、「Most consecutive skateboard '900' in competition (male) / 大会においてスケートボード「900」を連続で行った最多回数(男性)」。伝説的スケーターであるトニー・ホークが1999年に初めて成功させた「900(2回転半)」。その技を6月15日に行われた「Tony Hawk Vert Alert」で3回連続で決めたことで「神の正統後継者」と称され、2つ目のギネス世界記録を樹立した。 3つ目は、「Youngest X Games athlete (male) / エックスゲームズ最年少出場選手(男子)」。6月28日、河上は9歳294日という若さで「X Games Ventura」に最年少で出場し、見事3つ目のギネス世界記録を打ち立てた。 提供:ギネスワールドレコーズ 今回の快挙について河上は「ギネス世界記録は学校の図書室にもあって、それに自分が出ると思うととても嬉しいし、友達に見てもらいたい」と歓びを語り、今年を振り返って「アメリカに行くことと、X GAMESに出場するという夢が叶って最高でした。それに、イタリアやカナダにも行けたし、有名なスケーターと滑れた事も最高でした」と充実感をにじませた。来年の抱負を尋ねられると「来年も海外に行けるように頑張りたいし、とにかくスケボーが上手くなりたいです」と、10歳とは思えない堂々とした姿を見せた。 急速に人気が高まるスケートボード業界で、わずか10歳にして未来を担う存在となった河上恵蒔。彼の次なる挑戦から目が離せない。 【河上恵蒔『ギネス世界記録』タイトル名】 提供:ギネスワールドレコーズ ・Most backside 540 skateboard tricks in one minute1分間にスケートボードでバックサイド540を行った最多数 2024年5月22日 13回 ・Most consecutive skateboard '900' in competition (male)大会においてスケートボードの「900」を連続で行った最多回数(男子)2024年6月15日 3回 ・Youngest X Games athlete(male)エックスゲームズ最年少出場選手(男子)2024年6月28日 9歳 294日 【書籍『ギネス世界記録』について】 世界中の一番を審査・収集しているギネスワールドレコーズは、毎年その記録を一冊にまとめて出版しています。1955年に初めて刊行された書籍『ギネス世界記録』は累計発行数1億5,300万部となり、今まで40の言語に翻訳され、世界100カ国以上で発売されてきました。 【書籍概要】 『ギネス世界記録2025』クレイグ・グレンディ編 ©2024 Guinness World Records Ltd. タイトル:『ギネス世界記録2025』発売日:2024年11月21日定 価:3,960円(本体3,600円+税)発 行:株式会社角川アスキー総合研究所発 売:株式会社KADOKAWA判 型: A4変形判 オールカラー ページ数:264ページ
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doubledutch歴代王者が集結!その結末はまさかの展開に?!【THE ONE’S -歴代王者へ挑戦の巻-】in YUSF ’242024.11.162024年11月9日(土)から10日(日)の2日間に渡り、「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL’24 (略称:YUSF’24)」が、横浜赤レンガ倉庫内 イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)にて開催。本イベント内で、ダブルダッチ種目の大会『DOUBLE DUTCH ONE'S』のエキストラコンテンツとして、『THE ONE'S -歴代王者へ挑戦の巻-』が行われた。 天候にも恵まれた開催日は、朝から体験会やショーコンテンツなども行われ、YUSF'24の一角は、一日を通し“ダブルダッチDAY”にふさわしい盛り上がりを見せた。 体験会『レッツプレイ ダブルダッチ』のようす / ©AYATO. /YUSF 京都を拠点としたプロチーム「NEWTRAD」がショーを披露 / ©AYATO. /YUSF “THE ONE'S”とは? 3人以上のプレイヤーを要する「ダブルダッチ」だが、縄を回す2名のプレイヤーを固定し、ジャンプするプレイヤー1名の技量のみを比較し競い合うのが、この“ONE’S”(ワンズ)スタイル。今回の『THE ONE'S』は、DOUBLE DUTCH ONE'Sのエキストラコンテンツとしての位置付けとして開催され、過去のONE'S FINAL (決勝大会) の優勝者たちと、予選を勝ち上がってきたチャレンジャー8名による、計16名のバトルが繰り広げられた。 予選のようす。本戦前から会場は大盛況 / ©AYATO. /YUSF 決勝で相対したのは…“やっぱり!?”この2人だった 歴代優勝者、そしてチャレンジャーたちが揃い踏みするなか、トーナメントは進行。チャレンジャー枠として、学生トップランカーのプレイヤーと目されるNAO AKAGAMIが健闘を見せるが、準決勝でKEITA JUMPROCKに敗退。一方、昨年そして今年のONE'S FINAL 2連覇を遂げるイワネスインセインと、KO-YAのマッチアップ。どちらが勝利してもおかしくないバトルだったが、KO-YAが制し決勝へ。 決勝のカードは、KO-YA vs KEITA JUMPROCKの、REG☆STYLE同士の対決となった。 これまで何度も鎬を削ってきた両者。2021年のFINAL 決勝戦ではKEITAが、2022年はKO-YAが勝利しトロフィーを掲げてきた。2023シーズン以降、KEITAがONE'Sのオーガナイズサイドに入った関係で、その後しばらくKO-YAとKEITAのバトルはお預けとなっていたが、今回THE ONE'Sで両者のバトルが実現することとなった。しかも、またもや決勝戦で……! 不動の強さを見せるKEITAとKO-YA / ©AYATO. /YUSF “やっぱり”なのか、”まさか”なのか…。運命の引力に引き寄せられた両者のバトルを、KEITAは「戦いってよりショーバトル」と述懐したように、2人が扮するTikToker「K&K」のムーブが登場したり、一進一退の双方譲らない攻防の中に、彼らのコミカルなコミュニケーションもあったりと、単なる1on1の戦いでは生まれない、まさに『THE ONE'S』ならではの展開が。 必殺・K&Kムーブの瞬間 / ©AYATO. /YUSF その結果は、KO-YAが優勝! その清々しい表情には、これまでのONE'S FINALの際とはまた違った感情を感じられた。 優勝に輝いたKO-YA / ©AYATO. /YUSF “ザ・ワンズ”という名前には、運営陣の「これまでのONE'Sというイベントの歴史の中で、顔となる──THE ONE’Sなプレイヤーたちによる激闘」という意図が込められているという。まだまだ歴代王者たちの強さも健在である一方、そこに肉薄するチャレンジャーたちの勢いや息吹も確かに感じられた。歴史を塗り替え、ここに新たに加わる“ザ・ワンズ”な顔ぶれは誰なのか。 なお、次回の『THE ONE'S』は11月24日(日)の「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2024」にて開催される。サブタイトルを『ワンズモンスター襲来の巻』とし、国内選手に加え海外からも招待選手が登場。今回とはまた違う景色となる次回のTHE ONE'S、そしてこの激闘を踏まえた次シーズンからのDOUBLE DUTCH ONE'Sにも注目だ!
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bmx新バトルフォーマットの中で、男女共に前回大会王者が2連覇を果たす【FLAT ARK produced by ARK LEAGUE】in YUSF’242024.11.15YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL’24(略称:YUSF’24)」が横浜赤レンガ倉庫内イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)にて2024年11月9日(土)~10日(日)の2日間に渡り開催され、本イベント内でBMXフリースタイル・フラットランド種目の大会として行われた【FLAT ARK produced by ARK LEAGUE】にて、OPEN CLASSにて片桐悠選手が、WOMENS CLASSにて鈴木仁菜選手が大会2連覇を収めた。 2022年、2023年に引き続きARK LEAGUEは、ライダーが作るライダーの為の大会として、BMXフラットランド種目の大会「FLAT ARK」およびスケートボードストリート種目の大会「SKATE ARK」をYUSF’24内で開催。今回の「FLATARK」はレベル別に4カテゴリーが用意される中で各カテゴリーごとに異なるバトルフォーマットの中で争われる形となった。今年も全国から集まった老若男女のトップBMXライダーたちによる熱い戦いが繰り広げられた。 今回は直近の天気予報も考慮して2日目に行われる予定だった豪華アーティストによるスペシャルライブとOPEN CLASSとWOMENS CLASSの予選は中止に。そのためこちらの両カテゴリーに関しては出場者全員による一発勝負という展開となった。大会中、雨もパラつき一時的に中断されたりとライダーたちにとっては難しい環境の中で一戦だったが、連日多くの観客が訪れてはライダーたちが繰り広げるハイレベルなトリックの数々に歓声をあげるなど終始大盛り上がりの中で大会は進行していった。 以下は、今大会の最高カテゴリーであるOPEN CLASSとWOMENS CLASSの決勝でのトップ3選手のライディングを紹介する。 競技フォーマット変更によりベストトリック合戦となった今大会。異次元のトリックを決めて大会2連覇を果たしたのは片桐悠。 OPEN CLASSのTOP3 ©︎Jason Halayko /YUSF 今大会最高レベルとなったOPEN CLASSには若手からベテランまで国内のトップライダー18名が参加。なお今回の決勝の競技フォーマットは、本来「60秒間のソロラン2本」+「35秒間でのベストトリック5本」の合計7本のうち、上位スコア3本の合計得点により順位を決める形となる予定だったが、雨天になる可能性を鑑み、16分~20分間のジャムセッションの中で最大35秒間のベストトリックをメイクして時間内に成功した最高スコアの「ベストトリック2本を採用する最高20点満点」でジャッジされた。 今大会の戦いの焦点は高難度トリックを着実に時間内に決めること。ランがなくベストトリックだけであるため、ライディング中の転倒や足をつく動作、時間内にルーティンを終えられないと0点になってしまいスコアが付かない。とはいえ守りのトリックをすればスコアは伸びないという昨今の各大会とは大きく異なる難しさがライダーたちを悩ませた。 実際、ライダーたちは攻めのライディングを余儀なくされた中でのプレッシャーもありミスを連発。最後の最後まで誰が優勝するのか分からない試合展開に選手と観客ともに目が離せない状態が続いた。一方では普段ではなかなか見られない超高難度トリックも飛び出すなど日本のBMXフラットランドのレベルを大きく引き上げる一戦となった。 片桐悠のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF そんな緊張感のある戦いを見事制したのは片桐悠。ベストトリックでは1本目から彼のオリジナルでもある「フルバイクフリップ」からの「バイクジャグリング」を決めてまず1本収めてくる。2本目ではバイクをお腹側にしてペダル軸での加速からバイクを半回転させてバイクを切り返していくルーティンをメイク。 片桐悠のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 既に2本を決めている彼は3本目では同じく彼のオリジナルでもある「舞空術」の回転数を増やして逆サイドにスイッチするルーティンにトライするもミス。その後4本目、5本目最後でミスが続くも見事6本目でメイクした。その後はずっとミスが続きラスト1本までバックワーズからバイクを縦に跨ぐルーティンは失敗となった。しかしここまでに決め切った3本から2本が選ばれその高難度トリックの数々が評価を受けて合計18.1ptとし見事優勝を収めて2連覇を達成した。 内野洋平のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 準優勝はARK LEAGUEのオーガナイザーでもある内野洋平。長年大会を支える一方で、このFLATARKを含め数えきれないほど様々な大会で優勝経験を持つ現役プロライダー。BMXフラットランド界を新たなステージに引き上げ続ける彼は、今大会でも最高難度のトリックにトライ。1本目、2本目ではミスがあった「バックワーズマニュアル to バイクフリップ」からのもう一度バイクフリップで締める彼のオリジナルルーティンをしっかりメイク。 内野洋平のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF その流れのままバイクを背中向きに背負って進む「バックワーズツーフット」からのバイクの切り返しをメイクして2本目のスコアをまとめる。その後は1本失敗するも 「アップサイドのマニュアル to バイクフリップ」を加えたルーティンをメイクした。終盤戦はどのライダーもトリックをメイクできない時間が続く中、残り3分あたりで「バックスピン」からの難しいバイクの切り返すルーティンをメイク。最後は自身の代名詞トリック「ウッチースピン」も加えた長いスピントリックのルーティンにトライするも最後の最後で足をつくミス。しかし結果としてはそこまでの高難度かつオリジナリティのあるベストトリックの数々が評価されて合計17.8ptで2位となった。 田圓尚人のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 3位は2022年の「FLATARK」in YUSFで王者に輝いた田圓尚人。前半ではなかなか決めきることができず苦戦を強いられたが、残り時間5分の時点でリアトリックの体勢から「バイクフリップ to バックスピン to バイクフリップ」のコンボをメイクしていき気合いの1本目を決めきる。その後、2本目をメイクするのに苦戦を強いられるも残り2分のところではバイクをアップサイドに捉えながら片足をペダル軸に置きバックワーズからの自身のオリジナルトリックであるハンドルを握りながらバイクを足元で回す「気円斬」をメイク。意地の2本目を決めると最終的にこの2本が高評価を受けて合計点を17.0ptとして3位入賞を決めた。 WOMEN’S CLASSはネクストレベルのライディングが披露される接戦に。わずか0.2pt差の厳しい戦いを制したのは昨年大会王者の鈴木仁菜 一方で、唯一の女子カテゴリーとなったWOMEN’S CLASSにも国内外を股にかけて大活躍する女子のトップライダー10名が参加し、決勝1本勝負にて優勝争いが行われた。 なお今回のWOMEN'S CLASS決勝の競技フォーマットは、120秒間のソロラン1本にて最高30点満点でジャッジされた。「FLAT ARK」としては前回の甲子園大会から30秒延長となるこのフォーマットが導入されたのだが、今までに比べるとライディング時間が長くなるため自分の見せたいトリックを多く入れ込むことができる一方で体力勝負にもなることが予想された。 その中でも特に接戦となったのは鈴木仁菜と本村果鈴の戦い。昨年のYUSF’23で優勝した鈴木と前回の甲子園大会の優勝者の本村、どっちが勝つのか気になる今回を制したのは鈴木仁菜。 鈴木仁菜のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 今年のワールドカップでは負けなしの世界的にもその実力が評価されている鈴木は、所々でミスは見られたもののリアトリックの姿勢から、スカッフなしで「ツーフット」に移り「バックスピン」に切り替えたり、手足のポジションを入れ替えたり、難しい姿勢からバイクを回転させて切り返したりと目まぐるしく難しいバランスをとりながら行うトリックルーティンに盛り込んだライディングを見せて24.6ptと最高得点をマークし優勝を収めて2連覇を達成した。 本村果鈴のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 準優勝は鈴木にわずか0.2ptという僅差に迫った本村果鈴。スピン系のトリックを得意とする彼女は、リアトリックからフロントトリックに上手くスイッチしながら手足のポジション入れ替えたりとバリエーションの多いライディングを見せる。その後もルーティンの中にフロントトリックを軸にする中でスピンしながら「ウィップラッシュ」を入れたりハンドルを回したりとスムーズかつハイレベルなトリックを披露していく。終盤では左足をペダルに置いて片足での「ノーズマニュアル」から「ウィップラッシュ」に繋ぎ「バックスピン」という流れでルーティンを続けようとするも最後までメイクできずにランを終えると合計得点を24.4ptとして、惜しくも鈴木には届かず2位となった。 高橋七衣のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 3位はBMXフラットランド強豪である佐賀出身の弱冠13歳の高橋七衣。フロントタイヤを軸にしたトリックを中心にランを展開。1本目、2本目と上手くバランスを取りながらでのフロントトリックの 「ツーフット」からの「トランスファー」など丁寧にトリックを決めていくと、ラスト1本では途中から決められず苦戦していた「サイドヤード」の姿勢からリアへの「トランスファーからのバックスピン」をしっかり決めきった。このルーティンが高評価を受けたか合計点を23.5ptとして3位入賞を収めた。 大会結果 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <OPEN CLASS >優勝: 片桐 悠 (カタギリ・ユウ) / 18.1pt準優勝: 内野 洋平 (ウチノ・ヨウヘイ) / 17.8pt第3位: 田圓 尚人 (タマル・ナオト) / 17.0pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <WOMEN’S CLASS>優勝: 鈴木 仁菜 (スズキ・ニナ) / 24.6pt準優勝: 本村 果鈴 (ホンムラ・カリン) / 24.4pt第3位: 高橋 七衣 (タカハシ・ナナエ) / 23.5pt ©︎Jason Halayko /YUSF <EXPERT CLASS>優勝: カナモト コタロウ準優勝: フジイ トハ第3位: イケダ コウタ ©︎Jason Halayko /YUSF <NOVICE CLASS>優勝: サトウ ライ準優勝: カネコ ジロウ第3位: コタベ コウイチ 大会概要 ⼤会名称 : 【FLATARK produced by ARK LEAGUE】イベント名称 : YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 (略称 YUSF ʼ24)会場:横 浜赤レンガ倉庫内イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)日程・時間: 2024年11月9 日(土)・11月10日(日) 【YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24】主催: YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 実行委員会 (株式会社横浜赤レンガ / 明治商工株式会社 / 株式会社ローソンエンタテインメント / 株式会社ゼータ) 共催: 横浜市にぎわいスポーツ文化局(予定) / 公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 協賛: 三菱商事都市開発株式会社 / 富士フイルム株式会社 / GoPro合同会社 / 第一生命保険株式会社 / 本田技研工業株式会社 / サミー株式会社 / カシオ計算機株式会社 / プレミアムウォーター株式会社 / 日本たばこ産業株式会社 / レッドブル・ジャパン株式会社 / 学校法人岩崎学園協力: 一般社団法人ARK LEAGUE / 有限会社OVER THUMPZ / 株式会社IAM / 株式会社トリデンテ / 公益財団法人日本バレーボール協会 / 株式会社HANDOFFメディア協力:スカイ A / FINEPLAY
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skate世界最高峰レベルの異次元のコンボトリックの数々が披露された熾烈な一戦【SKATE ARK produced by ARK LEAGUE】in YUSF’242024.11.14「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL'24」が横浜赤レンガ倉庫内イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)にて2024年11月9日(土)~10日(日)の2日間に渡り開催され、本イベント内でスケート・ボード種目の大会として開催された【SKATE ARK produced by ARK LEAGUE】にてWomen’sクラスでは吉沢恋選手が、Men’s Hiクラスで早川竣乃祐選手が優勝した。 2017年に誕生し、現在では世界で最もレベルの高い“世界大会”として認知される「ARK LEAGUE」の1つであるスケートボード種目の大会がこの「SKATE ARK」。「ライダーが創るライダーの為の大会」を信念に掲げて毎年アップデートされていることから、世界各国のライダーから賞賛される大会となっている。 パークやバーチカルなど様々なスタイルがあるスケートボード競技だが、そのうち日本人選手が世界のトップレベルで活躍している、街中にあるような階段やレールなど障害物のあるコースで競う「ストリート種目」をSKATE ARKでは実施。2022年と2023年に続き、今回も世界で活躍する国内トップスケーターが出場し終始大盛り上がりの大会となった。 ©︎Jason Halayko /YUSF なお、今回の「SKATE ARK」のセクションは本イベントの会場である赤レンガパークの中でも一番手前の大通り寄りに設置され、来場者ではない一般の通行客からもよく見える最高のロケーションの中で、2日間に渡って終始たくさんの観客に見守れながら大会は進行していった。 以下は、今大会最注目となったWomen’sクラスとMen’s Hiクラス決勝戦の大会リポート。 実力者と若手が入り乱れたMen’s Hiクラスは若手に軍配。実力者たちを抑えた早川竣乃祐が優勝を勝ち取った 今大会の男子カテゴリー最上級クラスとなるMen’s Hiクラスには日本国内から幅広い年齢層のトップライダー19名が参加。前日に行われた予選から熾烈な戦いが行われ、決勝では予選を勝ち上がった8名にて争われた。 そして今回の競技フォーマットはコースレイアウトの関係上、前大会とは異なりソロラン無しのベストトリック合戦となった。予選では7分間のジャムセッション、決勝ではベストトリック合計5本のうち、上位スコア2本の合計得点により順位を決める形で1本あたり最大10点の最高20点満点でジャッジされた。 今大会にはパリ五輪日本代表の白井空良をはじめ、「2023 UPRISING TOKYO Supported by Rakuten BEST TRICK WINNER」の濱村大征などベストトリックのレベルの高さが世界的にも評価されている選手が多く出場した。ただ今回は白井が惜しくも先日怪我をした膝の調子が奮わず予選敗退となる一方で、決勝は若手も勝ち上がり名を連ねて実力者と対峙する展開に。決勝は5本中2本のスコアが採用されるフォーマットであることから、最後の最後まで各ライダーが自分たちの持つベストトリックにトライする攻めのライディングを終始見せる観客にとっても見応えのある手に汗握る展開になった。 ベストトリック1本目 大場蓮のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 5本のチャンスがあるものの、2本目以降でより攻めのトリックにトライするためにもしっかり決めておきたい1本目はほとんどのライダーがスコアをマーク。その中でも8点台のスコアを残して弾みを付けたのは実力者の浦野晴と大場蓮。浦野は「スイッチフリップフロントサイドボードスライドフェイキー」をメイクすると8.2ptをマーク、大場は「ポップショービットフロントサイドフィーブルグラインド180アウト」をメイクし8.3ptをマークして強さを見せる。 早川竣乃祐のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 2人に続く形で7点台をマークして2本目に繋げたのは早川竣乃祐、濱村大征、浦野健隼の3名だ。早川は「ノーリフリップバックサイドボードスライド」を決めると7.7pt、濱村は「ハードフリップバックサイドリップスライド」で7.6pt、浦野晴の兄でトリックマスターとして知られる浦野健隼はハバレッジでの「キックフリップバックサイドクルックドグラインド」で7.3ptをマークし、早くも熾烈なベストトリック合戦の始まりを予感する1本目となった。 ベストトリック2本目 2本目では早速各ライダーがギアを上げてきたのか、なかなかトリックをメイクできない展開に。そんな中で1本目に引き続きスコアをマークしてきたのは高石颯来と濱村大征の2名。高石は「キックフリップバックサイトテールスライドフェイキー」をメイクし7.6ptをマーク。彼自身も着地が少しスケッチーだったことからトリックメイクに驚いている様子も見せた。濱村は1本目で浦野健隼がハバレッジでメイクした「キックフリップバックサイドクルックドグラインド」をレールで決めると7.0ptをマークした。今回のスコア採用は2本だけのためまだこの段階ではまだまだ勝負の行方は分からない状態。 ベストトリック3本目 大場蓮のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF ほとんどのライダーが1本以上スコアをマークしていることから、まだ残りのチャンスに余裕がある一方で勝負を優位に進めるためにもスコアアップしておきたい3本目。ただやはりスコアアップするためのトリックメイクには難易度とプレッシャーがあるからか、ここ3本目でも2名を除きほとんどのライダーがミス。一方でしっかり決めて見せたのが、3本連続で着実にメイクしている高石颯来と個性的な渋いトリックをチョイスする大場蓮。高石は「キックフリップバックサイドスミスグラインド」をメイクすると7.4ptをマーク。2本目のスコアを上回ることはできずベストスコアにはならなかったが、1本目の6.4ptを上回りスコアアップには成功。大場は2本目で失敗した「ビックスピンフロントサイドハリケーングラインド」を見事メイクし8.5ptをマーク。自身のスコアを8点台で揃えて暫定1位に躍り出た。 ベストトリック4本目 三星怜生のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 残りトライできる本数が少なくなってきたこの4本目。ここでは実力者も含め多くのライダーが相変わらずトリックメイクに苦戦を強いられている中で、8点台をマークして表彰台の座を大きく引き寄せたのは若手の三星怜生と早川竣乃祐の2名。三星は「フロントサイド360テールスライド」をレールで決めて決勝最高得点の8.9pt、早川は「ノーリーキックフリップバックサイドテールスライド」をハバレッジで決めて8.6ptをマークすると、三星は暫定3位、早川は暫定2位となり残すは自身も含めて各ライダーが5本目でどんなトリックをメイクするのかに委ねられた。 ベストトリック5本目 早川竣乃祐のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF そして迎えたラスト1本。各ライダーがチャレンジし続けてきたベストトリックを決め切る必要があるラストチャンスだったが、惜しくも番狂わせを起こす展開にはならなかった。その中でも終始トリックメイクできず苦しい時間を過ごしていた梅村敏秀が最後に「トレフリップフロントサイド5-0グラインド」をハバレッジでメイク。やっと決め切れたトリックに天を見上げる様子も見せた。 一方で流れを掴んでラストトリックも決めきって見せたのは4本目をメイクした三星と早川。三星は「キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド」で7.3ptをマークしてスコアアップし暫定3位となった。そして暫定1位の大場を追う展開となった暫定2位の早川はラストトリックとして「ノーリーキックフリップバックサイドリップスライドショービットアウト」を綺麗にレールで決めて8.4ptをマークすると暫定1位に躍り出た。その後の出走となった大場も濱村もトリックを決められなかったことから、最終結果としては早川が優勝。2位に大場、3位に三星となった。その中でも特に早川と三星は若手でこれからが楽しみなライダー。今後彼らがどう日本のトップ勢に食い込んでくるのかが楽しみだ。 将来有望な若手ライダーたち ©︎Yoshio Yoshida /YUSF Women’sクラス決勝に名を連ねたのは世界で活躍するトップスケーターたち。そんなハイレベルな戦いを制したのはパリ五輪金メダリストの吉沢恋 今大会のWomen’sクラスには日本国内のトップライダー12名が参加。前日の予選から熾烈な戦いが繰り広げられ、決勝では予選を勝ち上がった8名にて争われた。競技フォーマットはMen’s Hiクラス同様に決勝はベストトリック合計5本のうち、上位スコア2本の合計得点により順位を決める1本あたり最大10点の最高20点満点でジャッジとなった。 そして今大会の決勝には世界大会で活躍するライダーたちが勢揃い。その面々は上村葵、大西七海、石丸葵、丹野莉愛、藤澤虹々可、吉沢恋、織田夢海、松本雪聖といった世界王者経験者から最近急成長の若手まで全日本選手権の決勝ないし世界大会の決勝でも見劣りしないメンバーがここ横浜赤レンガ倉庫の会場で優勝の座を争った。 ベストトリック1本目 吉沢恋のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 男子同様に女子も2本目以降でより攻めのトリックにトライするため、まずしっかり堅実にスコアを残すことを優先するかと思われた1本目だったが、最初から攻める空気感を作り出したのはパリ五輪金メダリストの吉沢恋だった。吉沢は1本目からパリ五輪で金メダルを勝ち取ったハンマートリックの「ビックスピンフリップフロントサイドボードスライド」をメイクすると8.8ptをマークし後続にプレッシャーをかけていく。 織田夢海のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF しかしその流れをしっかり捉えて吉沢のトリックを上回って見せたのは織田夢海。織田は彼女の代名詞的ハンマートリック「キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド」をメイク。今大会唯一の9点台である9.0ptをマークして強さを見せた。 ベストトリック2本目 松本雪聖のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 1本目から吉沢と織田が攻めのライディングを見せる中、2本目ではトリックメイクに苦戦するライダーと着実に好スコアを残すライダーが二極化。そんな中で1本目に引き続きスコアをマークしてきたのは丹野莉愛、織田夢海、松本雪聖の3名。織田は1本目で松本が決めた「キックフリップフロントサイドボードスライド」をメイクし7.3ptをマーク。続く松本は「キックフリップバックサイドリップスライド」を決めると7.9ptをマークしスコアアップししっかり2本ともスコアを残した。 一方で2本のスコアメイクと共に8点台のハイスコアをマークしたのは丹野莉愛。丹野は「270フロントサイドボードスライド」をメイクしガッズポーズを見せた。しっかりスコアも評価され8.8ptをマークすると暫定2位に食い込んできた。 ベストトリック3本目 吉沢恋のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 現在トップは織田、丹野、松本という順番で迎えた中盤戦。終盤に向けて勝負を優位に進めるためにもスコアアップしておきたい3本目でプレッシャーをも感じさせずに唯一トリックを決めて見せたのがやはりこのライダー吉沢恋。8.7ptをマークするライディングでセカンドハイエストを更新して一気にスコアアップし、暫定2位の織田に1点以上の差をつけて暫定トップにジャンプアップした。 ベストトリック4本目 ライディング後にボードが折れるアクシデントがあった藤澤虹々可 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 3本目で吉沢にリードを許す一方でしっかりトリックを決めてここで追い上げておきたいと思う4本目。しかしここでも相変わらず多くのライダーがトリックメイクに苦戦を強いられた。一方でこの4本目でなんとかトリックをメイクして見せたのは藤澤虹々可。ずっと失敗していた「ポップショービットフロントサイド50-50グラインド」をメイクして8.6ptという好スコアをマーク。あと一本決め切れば表彰台の座も見えてくる中で藤澤にトラブル。トリックの着地でデッキのテール側が折れてしまうアクシデント。スペアのボードもなく誰かのボードを借りることを余儀なくされた。そんなことも起きた展開の中で、最後5本目を残して現在トップは吉沢、織田、丹野の順に。このままで大会を終えるのか、もしくは最後に番狂わせがあるのか。そんな期待も渦巻く中でラストトリックへ。 ベストトリック5本目 吉沢恋のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF もう後が無いラストトリックとなった5本目。多くのライダーが決め切れず辛酸を舐めたこのラストチャンスだったが、暫定3位の丹野が最後に表彰台の座を盤石にするため滑走するもメイクした「フロントサイドフィーブルグラインド」ではスコアアップできずに少し不安が残る展開に。 一方で最後も高得点で締め括ったのがやはり吉沢。ラストトリックでは「ノーズグラインドビックスピンアウト」でメイクして8.3ptをマークした。そして暫定3位の丹野を追う展開となった暫定4位の松本はラストトリックに「キックフリップフロントサイドボードスライドフェイキー」をレールで決めて7.6ptをマークすると0.2pt差で3位にジャンプアップ。最終結果としては吉沢が優勝。2位に織田、3位に松本となった。 松本雪聖のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 今回表彰台に上がった3名はベストトリックのレベルの高さに定評があるのはもちろんのことだが、どんな状況でもしっかりスコアを残すことができる実力を持ち合わせているからこそ、世界の大舞台でも結果を残せているということが分かった。また4位となった丹野も松本とはたった0.2pt差。吉沢と織田に比べると若くさらにこれからの成長が楽しみなのがこの丹野と松本だ。日に日に目に見える成長著しいこの女子ストリート種目。今後はトップ勢はもちろんのこと若手にも注目だ。 今後の成長が期待される松本雪聖と丹野莉愛 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 大会結果 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <Women's Class /ウィメンズクラス>優勝: 吉沢 恋 (ヨシザワ・ココ) / 17.5pt準優勝: 織田 夢海 (オダ・ユメカ) / 16.3pt第3位: 松本 雪聖 (マツモト・イブキ) / 15.5pt4位: 丹野 莉愛 (タンノ・リア) / 15.3pt5位: 藤澤 虹々可 (フジサワ・ナナカ) / 8.6pt6位: 大西 七海 (オオニシ・ナナミ) / 6.2pt7位: 石丸 葵 (イシマル・アオイ) / 3.8pt8位: 上村 葵 (ウエムラ・アオイ) / 0.0pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <Men's Hi Class /メンズハイクラス>優勝: 早川 竣乃祐 (シュンノスケ・ハヤカワ) / 17.0pt準優勝: 大場 蓮 (オオバ・レン) / 16.8pt第3位: 三星 怜生 (ミツボシ・リオ) / 16.2pt4位: 高石 颯来 (タカイシ・ソラ) / 15.0pt5位: 濱村 大征 (ハマムラ・タイセイ) / 14.6pt6位: 梅村 敏秀 (ウメムラ・トシヒデ) / 8.6pt7位: 浦野 晴 (ウラノ・ハル) / 8.2pt8位: 浦野 健隼 (ウラノ・ケント) / 7.3pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <Men's Low Class /メンズロークラス>優勝: カミタニ・ユウセイ準優勝: ナトリ・ヤマト第3位: リョウジ・ワカバヤシ 大会概要 ⼤会名称 : 【SKATEARK produced by ARK LEAGUE】 イベント名称:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL '24 (略称:YUSF’24)開催期間 : 2024年11月9日(土)~10日(日)- 2日間 -※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場:横浜赤レンガ倉庫 イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区新港1-1)主催:一般社団法人 ARK LEAGUE協賛: 第一生命グループ / GoPro / 三菱商事都市開発/ Red Bull / G-SHOCK / ムラサキスポーツ
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dance“AIRHEADZ”が世界への挑戦権を獲得!「Freestyle Session JAPAN 2024」2024.11.1320年以上の歴史があるブレイキンシーンを象徴する大会 都市型スポーツとストリートカルチャーの祭典「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL 2024(以下、YUSF)」が11月9日、10日に横浜赤レンガ倉庫で初開催された。本イベント内のBREAKINGコンテンツとして【Freestyle Session JAPAN 2024】が行われ、AIRHEADZが優勝を飾った。Freestyle Session は、1997年アメリカで始まった世界一のCREWを決める伝説のブレイキンバトルで、20年以上の歴史を誇り、今でもブレイキンシーンを象徴するイベントの一つである。国内では、Bboy Toshio a.k.a. Machanが2002年に日本にFreestyle Sessionを持ち込んだことで日本大会がスタート。今回と同じ横浜赤レンガ倉庫で開催された2022年のYUSFでは、Freestyle Session JAPANの20周年が祝われ表彰などが行われた。近年のYUSF内で行われたFreestyle Session JAPANには、今年パリオリンピックで活躍した日本代表勢も出場。2022年大会では、パリオリンピックで金メダルを獲得したAMIがGOOD FOOTで出場し優勝。昨年の2023年大会では、オリンピック第4位のShigekixがXII After oursで出場して同じく優勝を成し遂げている。現在、世界の第一線で活躍するBBOY・BGIRLも憧れる舞台に今年も多くの挑戦者たちが集まった。 ©AYATO. /YUSF ヤングガンズが台頭した今年の日本大会 過去の大会と比べると、今回はニューフェイスが多く登場し若手世代の活躍が目立った。決勝まで駒を進めたgunbarawはThe Floorriorzのメンバーで小学生のWatoを中心とするチーム。惜しくも決勝で敗れてしまったが、大人顔負けのパワームーブを展開し会場を沸かせていた。優勝したAIRHEADZも10代と20代で構成されるクルーであり、今大会では大躍進を遂げた。予選を勝ち抜きTOP16のトーナメントに進出したクルーの中には、YELLOW SUNSやFOUND NATIONなど、国内の様々なバトルを制し、名を轟かせるBBOY・BGIRLもいたが、そのような実績のあるクルーを破りAIRHEADZが見事、頂点に輝いた。優勝したAIRHEADZには、11月16日からアメリカ・ロサンゼルスで行われるワールドファイナルTOP16の出場枠が与えられる。 ©AYATO. /YUSF AIRHEADZ 優勝コメント 今日1日を振り返ってみてどうでしたか? DoubleNew(以下D):この人数でバトルに出るのも初めてだったし、セッション(Freestyle Session)は狙いにいきたいと思って準備していました。トーナメントの組み合わせ的にも、毎バトル全力を出すしかない状況だったので、いい動きが出来たし、それがこの結果に繋がったと思います。すごく嬉しいです! AIRHEADZらしさは出せましたか? D:僕たちは本当にチーム愛を大事にしているクルーだし、いつも一緒に過ごしている仲間たちです。そこがバトルにも出ていたと思います。 アメリカ・ロサンゼルスで行われるワールドファイナルに向けての意気込みを教えてください D:Freestyle Sessionのワールドファイナルは、夢に見ていた舞台なので、全力を尽くして勝ちにいきたいです。 ©AYATO. /YUSF