品川区「TAKUMI BORDERLESS」で永原レキらがトークショーを開催 伝統工芸で生みだす“自然に還るサーフボード”

2021.02.24

2月20・21日、東京・品川区の天王洲キャナルイースト内、B&C HALLで「TAKUMI BORDERLESS(匠ボーダレス)」が開催された。日本全国から集った若手の職人が、伝統工芸作品を展示する同イベント。アーティストや職人と交流しながら、気に入った作品を購入できる「ART MARKET TENNOZ(アートマーケット天王洲)」のイベントのひとつとして行われた。主催は寺田倉庫。

展示された作品は、陶器、ガラス、漆器、木工、金工、染、織物、竹細工などさまざま。同じ職人が「アート」と「プロダクト」両方の視点を形にすることで、双方の垣根を越えた多様な作品が並んだ。

展示されたサーフボードやスケートボード
展示されたサーフボードやスケートボード

会場の入口付近で展示されたのは、永原レキさん、堤卓也さん、岩本大輔さん、ロドリゴ・マツダさんの4人が共同製作した天然素材のサーフボード。レジェンドサーファー千葉公平氏シェイプのボードに、藍染の布(デッキ)、漆塗りした桐板(ボトム)、土佐組子(フィン)、コルク材(レール)を組み合わせ、約2ヶ月かけて完成させた。

同会場ではボード製作者によるトークショーが行われた。サスティナブル・ボード作りの経緯やこだわりをはじめとして、幅広いトークが展開。後継問題やSDGsの話では、来場者が大きくうなずきながら聞き入る様子も見られた。

樹脂加工を施した土佐組子
樹脂加工を施した土佐組子

2020年東京オリンピック日本代表チーム「波乗りジャパン/NAMINORI JAPAN」公式ウェアのプロジェクトにも携わる永原レキさんは、イベント後、「阿波藍やサーフィンを通して、各地域に残る伝統工芸文化や自然の魅力・価値をお伝えする貴重な機会をいただき、非常に有意義な時間となりました」とコメント。サーフィンと伝統工芸の再普及のために、今後も精力的に活動していく姿勢を見せた。

FINEPLAYでは、日本の未来を担う職人たちに注目。彼らの動向を引き続きお伝えしていく。

(左から)木工サーフボードシェイパーのロドリゴ・マツダさん、京都漆の堤卓也さん、阿波藍染の永原レキさん、土佐組子の岩本大輔さん
(左から)木工サーフボードシェイパーのロドリゴ・マツダさん、京都漆の堤卓也さん、阿波藍染の永原レキさん、土佐組子の岩本大輔さん

「TAKUMI BORDERLESS(匠ボーダレス)」 提供:永原レキ

text by 佐藤稜馬

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